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Toshiki Kadomatsu vol.27_FRIDAY TO SUNDAY ◇ 2007年 06月 03日
Toshiki Kadomatsu vol.27_FRIDAY TO SUNDAY_e0081370_23422398.jpg 

角松 敏生が1982年4月にリリースした2枚目のシングル「FRIDAY TO SUNDAY」を紹介しましょう。同じ1982年4月に2ndアルバム『WEEKEND FLY TO THE SUN』が先にリリースされ、少し遅れてシングルがリリースされたと記憶しています。
デビューから今日迄角松の音楽を聴き続けていますが、そのきっかけとなったと言うか角松 敏生というアーティストに本気に注目しだしたのが、アルバム『WEEKEND FLY TO THE SUN』であり、シングル「FRIDAY TO SUNDAY」でした。

プロデュース、アレンジ、ミュージシャンの起用に関しては全て人任せの頃のアルバムなので、自分でプロデュースを行うようになった3rdアルバム『ON THE CITY SHORE』(1983年)以降のアルバムで、角松の音楽を聴くようになった人には馴染みや興味が薄いのか、あまり話題にならないのが2ndアルバム、2ndシングルだという気がしています。
ところが私にとってはとても重要なアルバムかつシングルでなのです。角松 敏生のソング・ライターとしての才能の高さを感じた作品でしたし、コンセプトもしっかりした作品という意味では、数多い角松作品の中でも群を抜いているのではないかと思っています。

『WEEKEND FLY TO THE SUN』は、ウィークデーをコンクリート・ジャングルで仕事をしている若い会社員が週末にはリゾート地へバカンスへ繰り出すという1週間の流れが題材になっています。そしてアナログ盤A面では、ウィークデーの都会での一日の生活を時系列に作品で表現し、アナログ盤B面で花の週末を迎えてパッと遊びにくりだす感じが表現されています。
当時学生だった角松が、会社員の1日や週末のワクワク気分、不倫や切ない恋を実に素晴らしい歌にしています。このソング・ライターとしてのセンスには驚かされましたね。
そして、アルバム2枚目にしての海外録音ですが、当時誰もが一緒にやりたがったTOTOやAIRPLAYの面々ではなく、クインシー・ジョーンズ一派とも言える面々を集めたのも結果的に成功だったと思っています。
これはアレンジャーであるTOM TOM84(トム・ワシントン)の功績が大きいと思います。
CDの音の悪さを除けば、初期作品ではかなり完成度の高い作品だったと思います。

「角松 敏生 / FRIDAY TO SUNDAY」
Side. A : FRIDAY TO SUNDAY
角松 敏生作詞・作曲 / TOM TOM84編曲
Side. B : I'LL CALL YOU
角松 敏生作詞・作曲 / TOM TOM84編曲

「FRIDAY TO SUNDAY」はアナログ盤B面の冒頭を飾った曲で、まさに海へ向かう高揚感を感じる軽快なナンバーです。これからの季節、ドライブにも最適な1曲です。ジョン・ロビンソン(ds)、ネイザン・イースト(b)、アル・マッケイ(g)、カルロス・リオス(g)、ディーン・ガント(key)という渋い顔触れと一緒に演っていたのは日本では角松くらいでしょうね。テイクはアルバムと同じものですが、アルバムではメドレーで間奏曲が入っていましたね。

「I'LL CALL YOU」はアルバム未収録でした。このオリジナル・テイクはCD化されていませんね。『1981~1987』に収録されていたバージョンとは雰囲気がかなり違います。当時から角松はTOM TOM84のアレンジはあまり好きでは無かったようですが、私はオリジナルの方が好きですね。A面とほぼ同じメンバーですが、ベースはエイブラハム・ラボリエルです。軽快で好きな曲ですが、アルバムの構成から考えるとアルバム収録から外したのは正解だったと思います。

あまり過去の音源に関してのリマスター等に関心のない印象を受ける角松ですが、このアルバムはぜひリマスターして欲しい1枚です。音がクリアになればかなりの完成度になると思います。
そして、毎回のように書きますがぜひアルバム未収録、CD化されていないシングル曲のオリジナル・バージョンをリリースして欲しいと切に願っています(笑)
by kaz-shin | 2007-06-03 02:12 | Toshiki Kadomatsu | Comments(10) | |
Commented at 2007-06-03 08:15 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by TPS-L2 at 2007-06-03 20:24 x
kaz-shin さん、こんばんは。
「FRIDAY TO SUNDAY」とりあげてくれて嬉しいです。

私は自営業で、ほぼ年中無休なような商売をしております。
20代はサラリーマンで、週休2日も休みをもらえていましたが
今となっては、あの頃は・・よかったなぁ~と・・(^_^;
30代になって、家業を継いでからは、ほんの少しだけある休みの時に
かならず聞くのが、この「FRIDAY TO SUNDAY」です。
週末のリゾート、今となっては本当に憧れる世界で
この歌を聴くと、その情景にかなり癒される自分がいます。
アルバム「存在の証明」の「週末」とは必ずセットになってます。(笑)

サウンド的にもストリングスアレンジが大好きです。

>このアルバムはぜひリマスターして欲しい1枚です。

全く同感です。
サウンドのモコモコ感??をもう少しなんとかしてほしいと思ってます。


Commented by rs at 2007-06-03 22:09 x
「WEEKEND FLY TO THE SUN」最も音の悪いアルバムだと自分は思っています、
楽曲は粒ぞろいでなかなかの出来なんですが・・・、
リマスターに興味が無い以前に、ミュージシャンとしてあんな音で我慢できるのが不思議です。

さて、いつもの文句はこの位にして(笑)
このEP盤は一番最後に入手したレアアイテムEPですね、
1stは見本盤を含め流通量が多いんですが
この2ndは少ないです。

やはりI'LL CALL YOUだけの為に頑張ってGETしました、
古さは感じますが、前奏が自分好みで結構好きです。

最近、アナログの針をMMからMCに変えたので
レコード聞きまくってますが、
この曲もそこそこ奥の深い音だったんだと
再認識致しました。

WEEKEND FLY TO THE SUNもCDよりアナログの方が断然音は良いですね、
念仏のようですが早く良い音で聞きたい作品です。
Commented by kaz-shin at 2007-06-04 00:11
鍵コメさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そうですよね。何とかして欲しいですよね。
私で何とか出来れば良いのですが・・・当然無理です(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-06-04 00:19
TPS-L2さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
この曲はTPS-L2さんにとっては癒しの曲だったんですね。
喜んでもらえて嬉しいです。

若い頃は、週末の休日というのは遊ぶ為にありました。
しかし今は休日は体を休める為の重要な日になってしまいました(笑)
でもこの曲やアルバムを聴いて、気分だけはリゾートに行った雰囲気を
味わっています。体はベッドの上ですが・・・(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-06-04 00:24
rsさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本当に音の悪いアルバムですね。
rsさんの仰るように、アナログ盤時代にはそれほど気にならなかったのですが、
CDの音の悪さは酷いものですね。

>ミュージシャンとしてあんな音で我慢できるのが不思議です。
確かに同感です。何だかセルフ・プロデュースでも無いし、自分好みの
アレンジでも無いからどうでも良いやみたいな印象を受けますね。
私は好きなんですよね~。とにかく良い音で聴きたい、それだけです(笑)
Commented by mana99bu at 2007-06-05 12:26 x
角松敏生が「Music Avenue」を見ていると嬉しいですが。
DVD-BOXも楽しみですが過去の作品も再発して欲しいですね。
Commented by kaz-shin at 2007-06-05 23:08
mana99buさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>角松敏生が「Music Avenue」を見ていると嬉しいですが。
その可能性は限りなく低いでしょうね(笑)
CD化されていないシングル曲が沢山ありますし、CD化されても音が悪かったりで、
ぜひともリマスター盤での再発やシングル集みたいなアルバムをリリースして欲しいですよね。
願いが通じることをただ祈るばかりです。
Commented by kadomania at 2007-06-05 23:27 x
戻りレスですいません。こんばんは。

バイト先で、角松敏生に出会って最初に聴いたアルバムが「ON THE
CITY SHORE」だったんです。そこで、ガツーンと来て、こりゃ早速と
聴いたのが「WEEKEND FRY TO THE SUN」だったのですが、
「?」ありゃりゃ?って言うのが第一印象でした(笑)。

やはり、録音の質にあったんでしょう。店舗内でお客さんが居ないときに
大音量でかけると多少抜けた感があったのですが、普通の音量で聴いた
時の閉塞感ったらないですよね。
「RUSH HOUR」や「CRESCENT~」が、抜けた音で聞けたら、それは
それは良いでしょうねえ。

ただ、KAZ-SHINさんのおっしゃる様に、A面とB面にちゃんと、ストーリ
ーがあってっていう、コンセプチュアルなアルバムを20歳過ぎた、そこ
そこの若手さんがやっていたというのは、今考えると大したもんだなと・・

これ、リマスターした場合、原盤があんな感じでも蘇るもんでしょうかね?
Commented by kaz-shin at 2007-06-05 23:51
kadomaniaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
少し変わっているかも知れませんが、個人的には大好きなアルバムなんで
とにかく良い音で聴きたいんですよね~(笑)
リマスターだけでどれだけ効果があるか分かりませんが、何もしないよりは良いのではないか
と思う次第です。出来ればリミックスが1番望ましいですけど・・・。
やはり無理でしょうかねぇ。
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