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やまがた すみこ_サマー・シェイド ◇ 2007年 06月 11日
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今回紹介するアルバムは、1973年にシンガー・ソング・ライターとしてデビューしたやまがた すみこの通算6枚目となるアルバム『サマー・シェイド』(1976年)です。
1970年代半ば頃には"やまがた すみこ"の名前は知っていましたし、友人にも彼女のファンがいました。しかし、どうしてもフォーク系のシンガー・ソング・ライターとしてのイメージが強く、あまり興味が湧かずに今回紹介するアルバム以前の作品は、全くと言って良いほど聴いたことがありません。

紹介しているジャケット写真は、アナログ盤のものです。2003年にVIVIDからCD化されたらしいのですが、買いそびれてしまいました。
それまで興味が湧かなかった彼女のアルバムを何故買う気になったのかと言うと、単純なんですがジャケット写真の雰囲気とアルバム・タイトルに興味を持ったからなのです。それまでのやまがた すみこのイメージとは違う大人びた雰囲気の写真に惹かれて購入したものの、買った当時は期待していたほどの内容では無くて、あまり聴いていませんでした。ところが最近になって、CITY POPのガイド本などで紹介されてまして、久しぶりに聴き直してみたところ、当時とは違った印象(もちろん好印象です)で聴けたアルバムでした。
結構良いんですよね~。それで今回紹介してみようかと思った次第です(笑)

『やまがた すみこ / サマー・シェイド』
01. ステキなゲーム
02. 白い桟橋
03. 琥珀色のスウィング
04. 雨の日曜日
05. 絆
06. 青い径
07. 貸し切りハイウエー
08. カットグラスの映像
09. 夏の光に
10. 11月の風

やまがた すみこ作曲による軽い感じのポップ・ナンバー01。オールディーズ風なアレンジが施された明るい感じの曲です。

吉川 忠英の作・編曲による02。若干暗い雰囲気の曲ですね。ちょっとブルースっぽさを取り入れたアレンジで、大人っぽさを醸し出しています。間奏の吉川 忠英のギター・ソロが素晴らしいです。

このアルバムでも多くの作品の作曲、編曲を手掛けている渡辺 俊幸の作品03。ラグ・タイム風なナンバーです。やまがた すみこの新境地といった感のある1曲かも知れません。

気だるい感じとJAZZYで洒落たアレンジが、なんともCITY POPなナンバー04。梅雨時の雨で気分が滅入っている時などに聴けば、きっと爽やかな気分へと変えてくれるでしょう。名曲ですね。渡辺 俊幸の作・編曲。

やまがた すみこの作品で、アレンジが瀬尾 一三の05。どこか森山 良子の世界に通じる曲調、歌声が印象的です。この手のフォーク・バラードはちょっと苦手なんですが・・・。やまがたファンの間ではウェディング・ソングの定番だそうです。

カントリー調の06。吉川 忠英の作・編曲で、青春賛歌といった趣きのナンバーです。

ユーミンを明らかに意識した感じのPOP路線のナンバー07。どこか垢抜けないのが微笑ましいですね。正直明るいポップ調の曲を歌わせても似合っていないような気もします。

柳田 ヒロ作・編曲による08。こういう気だるい曲が彼女には似合っていますね。メロディーが分かり辛い部分もありますが、アレンジは洒落ていて大人の雰囲気です。

アルバム中で最も素晴らしい作品だと思う09。ボッサ調のアレンジが素晴らしく、ヴォーカルも心地良く聴ける名曲です。やまがた すみこ作曲、渡辺 俊幸編曲。

バラード曲10。夏が終り、秋風に包まれる寂しさを綴った歌です。やまがた すみこの作品で、これもユーミンの影響を多少感じます。少し雰囲気が暗すぎるかも知れません。

「ぜひ聴いてみて下さい」と自信を持ってお薦めできるアルバムではありませんが、CITY POPが好きな人には04や09は聴いておいて損は無い曲ですね。
彼女の1977年のアルバム『FLYING』や1978年のアルバム『EMERALD SHOWER』等はPOP路線で聴きやすいという話を聞きます。最近CD化されているようなので、興味のある方はこちらの方が良いかも知れませんね。そういう私もまだこの2枚は聴いたことが無いので、機会があればチェックしたいと思っています。どなたかご存知の方いらっしゃいますか?
アレンジャーの井上 鑑と結婚されたことは有名ですが、数年前に学芸大学の駅前で仲良くご夫婦で手を繋いで歩いているのを見かけました(笑)
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by kaz-shin | 2007-06-11 00:02 | J-POP | Trackback | Comments(24) | |
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Commented by まるいチーズ at 2007-06-11 22:49 x
こんばんは
私もジャケ買いしました~、それまでの彼女のイメージとはガラリと変わって、なんと言うか、、当時の流行で言うと、髪型や服がニュートラとかエレガンス風の雰囲気でいいなあと(笑)すいません。
中身も変わりましたよね、澄んだ歌声は変わらないですが、CITY POPですよね、04、09は私も大好きです。
Commented by まるいチーズ at 2007-06-11 22:51 x
すいません、かぶってしましました、お手間をかけます。
Commented by kaz-shin at 2007-06-11 23:08
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
この2~3日ブログの調子が悪くて、ご迷惑おかけします。
申し訳ありません。
私のイライラも最高潮です(笑)

失礼な話なんですが、やまがたさんのアルバム・ジャケットでセンスの良いモノって
あまりないんですよね。そんな中一際目立ったのがこのアルバムでした。
内容もジャケットに負けていませんでしたね。04、09はアレンジを変えれば
今でも十分に通用する名曲ですね。
Commented by トモくん at 2007-06-13 01:03 x
はじめまして、私がやまがたすみこに出会ったのは大瀧詠一プロデュースのSumiko Liveというライブアルバムでした。ムーンライダースが演奏をしています。その中では、06,09,10を歌っているのですがアレンジがとても良くて心地よく聴けます。デビュー曲「風に吹かれて行こう」から「夏の光に」までのシングルを数曲歌っています。やまがたすみこの魅力を一枚で感じることができるアルバムです。アレンジが違う分、オリジナルのレコーディング曲よりはPOP調と言っていいかもしれません。サマー・シェイドが出た76年の10月にライブ収録しています。ですから、後でサマー・シェイドを知ったとき、少し違和感を感じたのを覚えています。最近、30年ぶりのマイブームでかなり聴いているので、これはこれでいいなあと思えるようになりました。
Commented by トモくん at 2007-06-13 01:06 x
(続きです・・・)すみこさんは結構このアルバムは気に入っているようです。FLING以降(アルバムは2枚。ベストは除く)スタッフはニューミュージック路線を目指したように思えますがEMERALD SHOWERで表舞台を降りた経緯からして多少本人の意に添わないところがあったのかもしれません。FLINGはプロデューサーに松本隆、アレンジャーに鈴木茂を迎えた、やまがたすみこの通算7作目で細野晴臣、佐藤博、伊藤銀次らが作曲者として名を連ねるなど名盤であると思います。実際、私のお気に入りの一枚です。是非復刻盤が6/20発売ですので聴いてみてください。EMERALD SHOWERはサマー・シェイドとFLINGのミックス的なイメージのアルバムかと思います。現在もCD販売されています。それなりにいいかも。すみこファンにとってはデビュー当時のイメージからサマー・シェイド以降の歌の変化から避難をしたファンもいたようですが、私はどのアルバムも気に入っています(ファン的なコメントですね)。一度、「オルゴール」や「虹」も聴いてみてください。ファンの間では人気のオルゴールに入っている独言(つぶやき)は結構聴けますよ。Sumiko Liveも7/18に復刻盤が発売になります。これもお薦めです。
Commented by kotaro at 2007-06-13 08:23 x
おはようございます。
山県さんのアルバムはフォーク時代の初期と、このアルバムと次の「FLYING」を持っています。俗な言い方ですが、クリスタルボイスが魅力で無垢な少女の印象だった時代と、歌詞にも「女」を感じさせる後期と、ファンは支持で分かれたのではないでしょうか。
当時、周囲にいた熱心なファンの対応を記憶しています。
同様な例はアイドルの木之内みどりでもありました。
長い髪を切り失踪直前のLPではカーリーヘアの写真を見せています。でもサウンドはTHE LAST SHOWになり、ばっちり良いんですよね。
Commented by kotaro at 2007-06-13 08:24 x
(つづきです)

話が横道に逸れました。トモくんさんの解説が詳しいです。FLYINGは松本の詞含めたトータルプロデュース、鈴木茂のサウンドアレンジで一つの世界の完成度の高い作品です。少女から女へのメタモルフォーゼは松本の詩が肉感的でないだけに、上品にリスナーのボーイたちに「大人になるのよ」と囁いているようで、これはこれでいいなあと感心しました。

本作の聴き所は佳品ながらターニングポイントだった「夏の光に」でしょう。ロック史に残るか残らないかくらいの人ですが、レコード会社のコロンビア含めフォークからポップに変わる“あの時代”のコーヒーブレイクの歌だったのでは、ないでしょうか。
Commented by kaz-shin at 2007-06-13 22:31
トモくんさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
いろいろ教えて頂いてありがとうございます。
実は、『FLYING』の再発は気になっていました。CITY POP好きの私としては、
『FLYING』と『EMERALD SHOWER』は聴いてみたいアルバムなんです。
それにライブ盤も7月に再発となると目が離せないですね(笑)
トモくんさんが名盤と仰る『FLYING』はぜひとも聴いてみたいと思います。
『サマー・シェイド』以前のアルバムは、聴かず嫌いというやつです。
ジャケットのイメージからフォーク色が強いと思い込んでいました。
機会があれば聴いてみたいと思います。
とりあえず、『FLYING』聴いたら記事を書きたいと思いますので、その時は
またコメント頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。
Commented by kaz-shin at 2007-06-13 22:36
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
kotaroさんも『FLYING』は聴かれてたんですね。こうなると聴きたくて
ウズウズしてきました(笑)
この夏の出費がいまから恐ろしいです。

「夏の光に」は、このアルバムを買った当時とイメージが変わりましたね。
あの頃は私も若くて、こういう曲の魅力が解らなかったのかも知れません。
今は大好きな曲になってまして、まさにコーヒー・ブレイクにぴったりなナンバーですね。
Commented by hisa at 2007-06-14 23:19 x
やまがたすみこと聞いて調べてみると、まわりに好きな人がいたことから音源は7枚分ありました。でも女性フォーク的なイメージが強くてろくに聞いていないですね。ただ、皆さん出てくる「夏の光に」は記憶に残ってます。今回のコメントを参考に聞き直してみます。
Commented by kaz-shin at 2007-06-15 00:27
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私はこれ1枚しか聴いたことがなく、今度『FLYING』を聴いてみようと
思っています。
初期の作品は、ジャケット写真がフォークといった感じのイメージが多くて敬遠してました。
今度ぜひ感想聞かせて下さい。
「夏の光に」は、1976年という時代には若干早過ぎたかも知れませんね。
今聴いた方がしっくりくる気がします。名曲だと思います。
Commented by kotaro at 2007-06-16 05:07 x
蛇足ですがこの人は最初、のど自慢やあなたのメロディー系の歌手だったと記憶します。長い髪、フォークギターもトレードマークの一つでした。イナカの青年に人気があったけど、東京の人みたいですね。
僕も深夜放送で初期の曲を聴いた憶えがあります。

「FLYING」は詩人松本隆の作品の中で、東京を肯定的に美しく捉えた転換期のごく初期の作品かもしれません。
鈴木茂がクラウン時代に5枚出したアルバムと比較すると中盤の「Caution」あたりと詩世界が近いと思います。
太田裕美にもたくさん書いていますが、重ならないですね。時代は同時期なのだけど、どうも意識してそうしているようです。
Commented by kaz-shin at 2007-06-16 11:38
kotaroさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かにプロフィールを確認したら、ののど自慢番組「家族そろって歌合戦」に出場したり、
「あなたのメロディー」や「みんなのうた」にも登場していたようですね。

当時、太田 裕美さんとやまがたさんの両方を好きで聴いていた友人も
多かったです。
私は、筒美 京平氏の才能に惚れ込んでいたのと、楽曲提供者が豪華だった
太田さんは聴いてました。
ですから『FLYING』の再発は凄く興味深いし、楽しみにしています。
いつも情報ありがとうございます。勉強になります。
Commented by トモくん at 2007-06-17 00:19 x
「FLYING」の初CD化は88年です。ひっそりと発売された為、見逃したファンも多くその後、So-netの廃盤復刻計画(7/31でサイト終了)でファンの力(人によっては10枚予約とか)により確か800枚限定で02年に復刻盤が発売(VIVIDから)しました。付録にブロマイドが2,3枚付いていたと聞いています。ですから今回の紙ジャケ再復刻は、当時それを知らなかったファンの願いの結晶かもしれません。
実は面白いことに、今回の再復刻盤の発売により、02年当時完売だったはずの復刻盤がオレンジから急に入荷ということで販売になっています。
もちろん直ぐに購入できます。不思議な話です。ファンの要望が多いということでしょうか。
紙ジャケ盤をVIVIDで注文した方は、14日頃から既に手元に届いているようです。
Commented by トモくん at 2007-06-17 00:30 x
(続きです・・・)ちなみに、紙ジャケ盤には、「FLYING」でシングルカットされたムーンライトジルバのB面「プラスティック・ラブ」がボーナストラックとして入っています。復刻盤を既に入手しているファンにとっても、欲しい1枚となっています。
Commented by kaz-shin at 2007-06-17 01:08
トモくんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そして、詳しい情報ありがとうございます。
『FLYING』は今回が初CD化ではなかったのですね。
やまがたさんに関しては、情報に疎くて全く知りませんでした。
ともかく、今回の紙ジャケ盤を買っておけば間違いなさそうですね。
早速購入しなければ・・・。
Commented by WESING at 2007-06-17 23:58 x
やまがたさんのアルバムは88年のCD「FLYING」しか持ってません。
良いと思う曲もあるし、まぁまぁのもあるといった感じだったかな。
このアルバムが発売された頃のスタジオ・ライブを録っていますが(URL参照)、「ときめき」という曲はその後のアルバムに入っているのでしょうか? 誰か教えてください。
Commented by kaz-shin at 2007-06-18 00:49
WESINGさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
やまがたさんに関しては詳しくないので、どなたかご存知の方が
いらっしゃいましたら、ご協力お願いします。
Commented by トモくん at 2007-06-19 22:52 x
こんばんは。トモくんです。
すみこさんのオリジナルアルバムとしては「フォークアルバム第1集」から「エメラルド・シャワー」までの7枚に25年ぶり2003年に発売した「歌が降りてくる」の1枚+ベストアルバム2枚の計10枚。シングルとしては、「風に吹かれて行こう」から「SF」までの12枚です。もちろん、アニメ「南の虹のルーシー」の主題歌やCMソングその他すみこさんが参加しているアルバムを合わせるとかなりありますが、いずれも「やまがたすみこ」としてのアルバムではありません。「ときめき」は少なくともオリジナルの22枚には入っていませんし、その他では可能性も少ないと思います。
私も活躍当時のすみこさんをタイムリーに知らないので、「ときめき」に関して初めて聞きました。WESINGさん、参照URLも含め、当時の詳細情報がありましたら、教えて頂けると嬉しいです。
Commented by kaz-shin at 2007-06-19 23:20
トモくんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
色々調べて下さったようで、ありがとうございました。
Commented by トモくん at 2007-06-20 00:02 x
わかりました。今、WESINGさんのURLへのアクセスがわかったのでブログを読ませて頂きました。「ときめき」の歌詞がありましたが、「ときめき~フォーエバー」とありますが、これは、「エメラルド・シャワー」に「フォー・エバー」として入っている歌詞です。「エメラルド・シャワー」は来生えつ子、来生たかお、山上路夫、惣領泰則らが作詞、作曲で参加していますが、この「フォー・エバー」は、アルバムの中で唯一、やまがたすみこさんが作詞、作曲した作品でとてもいい曲です。
「FLYING」はCITY-POPへの転機でもあり「サマー・シェード」や「sumiko live」に比べるとちょっと歌い方を変えた意識が感じられます。「エメラルド・シャワー」についてほとんど書きませんでしたが、そういう意味では、本来の伸びやかな歌声に戻ったと言えるかもしれません。まあ、「売れなくてもいいから自分らしく」というところかもしれません。これも良いアルバムです。
Commented by トモくん at 2007-06-20 00:36 x
(続きの情報です) 
番組で「ときめき」というテーマに対し完成していた歌詞を付けて歌ったようです。ですから「エメラルド・シャワー」に載っている「フォー・エバー」は「ときめき」の歌詞ですが曲が違うようです。
WESINGさんのエアチェックテープを是非聴いてみたいものです。どうも放送では「エメラルド・シャワー」の中を選曲して歌ってますね。
Commented by kaz-shin at 2007-06-20 00:50
トモくんさん、情報ありがとうございます。
詳しく調べて下さって、恐縮です。
WESINGさんも喜んでいると思います。
本当にありがとうございました。
Commented by WESING at 2007-06-20 10:04 x
>トモくんさん
どうもありがとうございます。
僕もその「フォーエバー」を聞いてみたくなりました。
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