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KENNY LOGGINS_NIGHTWATCH ◇ 2007年 06月 30日
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今回紹介するのは、ケニー・ロギンスが1978年にリリースした2ndソロ・アルバム『NIGHTWATCH』です。
AOR好きな方の中には、ケニー・ロギンスのアルバムならば『HI ADVENTURE』(1982年)が好きという人も多いかも知れませんね。確かに『HI ADVENTURE』は名盤ですし私も大好きなんですが、この『NIGHTWATCH』も負けないくらいに好きなアルバムです。2枚の内どちらかを選べと言われたら、迷いますが『NIGHTWATCH』を選びます。

理由は2つあります。1つはボブ・ジェームスがフル・プロデュースしているからですね。FUSION界では数多くのプロデュース作品をリリースしてきたボブ・ジェームスですが、全篇歌モノのプロデュースを手掛けたというのは珍しく、これだけでもFUSION好きな私には十分魅力的でした。
そしてもう1つの理由はジャケットなんです。とにかくこのジャケットが好きなんですよね。今回ジャケット写真の表(写真:左)、裏(写真:右)を載せたのもジャケットの魅力を伝えたかったからなんです。

夜、裸電球が灯った狭い部屋の中、黒い衣装を身に纏ったケニーが何かをじっと見つめています。開かれた窓の外には、不気味な老人が部屋の中を窺っています。(写真が小さくて判りづらいかも知れませんね)
そして、ドアを細めに開けて中を窺っているような人影・・・。これがジャケット表の写真です。
ジャケットの裏には、ドアを開けて中を窺っている影の正体が・・・。そこにはキャメルのコートを着た若い男。実は髭を剃ってスッキリ顔になったケニー自身です。そのケニーを向かいの部屋のドアから覗き見しているのが、東洋系の小さな女の子。
一体この写真にはどんなストーリーが隠されているのか、想像を掻き立てられる面白いジャケット写真だと思いませんか?こういう凝ったジャケット写真て好きなんですよ(笑)

『KENNY LOGGINS / NIGHTWATCH』
01. NIGHTWATCH
02. EASY DRIVER
03. DOWN'N DIRTY
04. DOWN IN THE BOONDOCKS
05. WHENEVER I CALL YOU "FRIEND" (二人の誓い)
06. WAIT A LITTLE WHILE
07. WHAT A FOOL BELIEVES
08. SOMEBODY KNOWS
09. ANGELIQUE

夜風とフクロウの泣き声のようなSEで始まる01。8分近い大作でアルバム・タイトル曲です。実に夜の妖しい雰囲気が上手く出ている演奏と、ケニーのヴォーカルもエコーを効かせ妖艶な感じが魅力的ですね。ストリングス・アレンジのみボブ・ジェームスが担当しているようですが、確実にアイディアやアドバイスしていると思わせるナンバーです。マイク・ハミルトンのギター・ソロや、ジョージ・ホーキンスのベース・プレイが素晴らしいです。

軽快でご機嫌なロックン・ロール・ナンバー02。ケニーのヴォーカルは、こういうタイプの曲では特に魅力的に感じます。ケニーの歌の上手さを再認識させてくれます。ギターのリフが印象に残ります。

今度はややヘビーなロック・ナンバー03。重厚な感じの演奏に合わせ、ケニーのヴォーカルも02とは様相を変えています。力強かったり、ファルセットを使って細い歌声を出したりと変幻自在です。マイク・ハミルトンのスライド・ギターも聴き所です。

ジョー・サウスが書いた曲で、ビリー・ジョー・ロイヤルが歌ってヒットした曲のカヴァー04。ノリの良いカントリー・ロック・ナンバーですね。アコースティックなサウンドが南部の雰囲気を醸し出し、男臭いケニーのヴォーカルも良い味出しています。

美しいコーラスで始める爽やかなポップ・ナンバー05は、スティーヴィー・ニックスとのデュエットで大ヒットした曲です。メリサ・マンチェスターとケニー・ロギンスの共作で、キャッチーなメロディーを持っています。ボブ・ジェームスのアレンジによる美しいストリングスに注目して欲しい曲です。

アルバム中で最も好きな曲が06です。まさにAORなナンバーで、爽やかで涼しげな風のようなFUSIONサウンドが素晴らしく、ストリングスの美しさも際立っています。ケニーのバック・バンドの面々がいかに素晴らしいミミュージシャンであるかを証明しているようです。

マイケル・マクドナルドとの共作で、この曲でドゥービー・ブラザーズがグラミー賞を獲得したことでも知られる、AOR史上に残る名曲07。ドゥービーの曲と比べると演奏面ではインパクトに欠ける印象もありますが、私はこの軽さも好きですね。そして、ヴォーカルはマイケル・マクドナルドよりも数段上手いと思うのですが・・・どうでしょう?(笑)

最初、イントロだけを聴いていたらプログレかと思ったロック・ナンバー08。ロック調の曲になるとケニーのヴォーカルが俄然溌剌さを増していると思うのは私だけでしょうか。

メロウなバラード曲09。何ともソフトでセクシーなケニーのヴォーカルが印象的です。08と同一人物が歌っているとは思えないほどです。アレンジも様々な展開で聴いているものを厭きさせない構成が面白いですね。この辺りもボブ・ジェームスの影響が大きいかも知れません。スパニッシュ風なアコースティック・ギター・ソロがムードを盛り上げます。

記事を書く為に久しぶりにCDを何回か聴きましたが、やはり良いアルバムですね。約30年前の作品なんですが、アレンジも含め古さをまったく感じません。人間の喜怒哀楽が全て歌になって表現されているような印象を受けました。曲、アレンジも素晴らしく、ボブ・ジェームスのセンスの素晴らしさを感じます。
そして、何よりも感情豊かな表現力を持ったケニーの歌の凄さを痛感したアルバムです。
映画関連の音楽で沢山のヒットを持つケニーですが、この頃の歌や歌い方が1番好きなんでしょうね、私にとっては(笑)
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by kaz-shin | 2007-06-30 00:10 | 洋楽系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by ひと at 2007-06-30 00:28 x
このアルバムは当時「メタルテープ」に録音してましたね。
音がドンシャリで、音楽もおしゃれでちょっと大人になった気分でした。
歌の上手さは人種の違いを感じます。G・バネリとこのひとはを例えると
ちょっとS・ハンセンとB・ブロディのような感じがしますねえ。
Commented by kaz-shin at 2007-06-30 00:56
ひとさん、コメントありがとうございます。
>歌の上手さは人種の違いを感じます。
確かに仰る通りですね。ライブは未体験ですが、ライブでも凄いらしいです。
何でも器用に歌いこなせる人なので、FUSIONサウンドとの相性も良いですね。
またこういうアルバムを作ってくれると嬉しいです。
今度はデイヴ・グルーシンのプロデュースというのも聴いてみたい・・・(笑)
Commented by アンクル・タロ at 2007-06-30 21:26 x
ケニーの作品で一番好きな歌は『NIGHTWATCH』に入っている
『Wait A Little While』でした 今でも 思い出したかの様に
聴く事があります。
パティ・オースティンもライブLPの中で取り上げていますが
ポップでさわやかな歌ですね。
Commented by kaz-shin at 2007-07-01 03:13
アンクル・タロさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「Wait A Little While」は名曲ですよね。私もこのアルバムの中で
1番好きな曲です。ケニー・ロギンスがシンガーだけでなく、ソング・ライターとしても
一流だということが窺えるナンバーだと思います。
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