Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
PATTI AUSTIN_EVERY HOME SHOULD HAVE ONE ◇ 2007年 07月 06日
e0081370_20311637.jpg 

昨日ジョージ・ベンソンのアルバムの紹介記事を書いた後、無性にロッド・テンパートンの書いた曲が聴きたくなってしまいました(笑)
皆さんは、ロッド・テンパートンというソング・ライターをご存知でしょうか?
このブログに訪れてくれる人は、知ってる人が多いかも知れませんね。1970年代にHEATWAVEというグループでキーボードとソング・ライティングを担当していた人で、私の敬愛するソング・ライターです。はっきり言って天才です、この人は。

HEATWAVE時代に「BOOGIE NIGHTS」や「THE GROOVE LINE」といった曲を書いてヒットさせてます。私と同年代の人ならばディスコで「BOOGIE NIGHTS」を聴いていた人も多いと思います。
HEATWAVE時代から、クインシー・ジョーンズのプロダクションにソング・ライター兼アレンジャーとして参加します。この辺りから天才ぶりを発揮し始め、多くの人に彼の名前が知れ渡るようになります。
クインシー・ジョーンズのプロデュース作品には、必ずと言って良い程ロッド・テンパートンの曲が使われています。
有名なところでは、マイケル・ジャクソンの「スリラー」や私の大好きな「ロック・ウィズ・ユー」に始まり、ジョージ・ベンソンの「ギブ・ミー・ザ・ナイト」や「愛の幾何学」、クインシー・ジョーンズの「ラザマタズ」や他にもFUSION系ならばハーヴィー・ハンコックやボブ・ジェームス、マンハッタン・トランスファー等に曲を提供しているヒット・メーカーです。(他にも沢山ありますよ)

そんな天才ソング・ライターが曲を提供した中でも好きな1枚が、今回紹介するパティ・オースティンが1981年にリリースした名盤『EVERY HOME SHOULD HAVE ONE (邦題:デイライトの香り)』です。もちろんプロデュースはクインシー・ジョーンズです。CTI時代のパティ・オースティンもFUSION色が強くて好きですが、クインシーのプロデュースによってグルーヴ感溢れるディスコ系のナンバーを歌うパティ・オースティンも魅力一杯で大好きなんです(笑)

バックを務めるミュージシャンも当然豪華で、クインシー一派としてお馴染みのジョン。ロビンソン(ds)、ルイス・ジョンソン(b)、グレッグ・フィリンゲインズ(key)、マイケル・ボディッカー(key)、ポウリーニョ・ダ・コスタ(per)、ラルフ・マクドナルド(per)を始めとして、スティーヴ・ルカサー(g)、エリック・ゲイル(g)、デヴィッド・フォスター(key)、ボブ・ジェームス(key)、リチャード・ティー(key)、アンソニー・ジャクソン(b)、クリス・パーカー(ds)、アーニー・ワッツ(sax)という贅沢すぎる面子が集まっています。この顔触れを見ただけでも、聴かなくとも良いアルバムだというのが想像できますよね。

『PATTI AUSTIN / EVERY HOME SHOULD HAVE ONE (邦題:デイライトの香り)』
01. DO YOU LOVE ME?
02. LOVE ME TO DEATH (強く愛して)
03. THE WAY I FEEL
04. EVERY HOME SHOULD HAVE ONE (ラヴリー・ウーマン)
05. BABY, COME TO ME (あまねく愛で)
06. THE GENIE (かわいい魔女ジニー)
07. STOP, LOOK, LISTEN
08. SYMPHONY OF LOVE (故ボブ・マーリーに捧ぐ)
09. OH NO, MARGARITA
10. THE ISLAND (白い波)

まずは発売された当時、ディスコで大流行した有名なナンバー01。作詞・作曲・アレンジは天才・ロッド・テンパートンです。1度聴いたら絶対に忘れることの出来ないルークのギターのイントロ、そしてサビのキャッチーなメロディー。ジョン・ロビンソンとルイス・ジョンソンのリズム隊のキレの良いリズムにのせてパティが熱唱します。じっとしたまま聴くのが不可能な1曲です(笑)

02もロッド・テンパートンの作詞・作曲・アレンジのナンバーで、渋いミディアム・ナンバーです。ルークのギターのリフとアコギのカッティングが格好良いですね。コーラス・パートも含め、全てパティ・オースティンが歌っています。インパクトには欠けますが、聴けば聴くほど魅力的に思えてくる、そんなナンバーです。

しっとりと聴かせるミディアム・バラード03。サビまでのメロディーが実に洒落ています。ルークのギター・ソロも聴けますし、シンセでボブ・ジェームス、ピアノでリチャード・ティーが参加しています。

ドミニク・ブガッティとフランク・マスカーの二人によるソングライティング・チーム、THE DUKESの作品04。軽快なポップ・ナンバーで、エリック・ゲイル、アンソニー・ジャクソン、クリス・パーカー、リチャード・ティー、ボブ・ジェームスが参加しており、もろスタッフっぽいN.Y.サウンドが展開されます。

ロッド・テンパートンが天才である証のような曲05。グルーヴ感のあるノリの良い曲ばかりでなく、こういうバラードを書けるというのが凄いの一言です。ジェームス・イングラムとの美しいデュエット・ナンバーです。サビもメロディーのパティの抑え気味のヴォーカルが美しいです。デュエット曲の名曲のひとつでしょう。

続く06もロッド・テンパートンのナンバーです。跳ねた感じのリズムとオリエンタル・ムードのシンセ・サウンドが印象的です。ルイス・ジョンソンのチョッパー、ルークのギター・カッティングが冴えています。グレッグ・フィリンゲインズのシンセによるフレーズが面白いです。

スタイリスティックスのカヴァー07。都会的で洒落たバラード曲ですね。エリック・ゲイルのブルージーなギターのリフ、リチャード・ティーのいかにも彼らしいローズ・サウンドが曲の雰囲気によく似合っています。

ボブ・マーリーに捧げたナンバー08は、もちろんレゲエ調です。ミディアム・テンポで、ライト・レゲエといった感じでしょうか。この曲でもエリック・ゲイルとリチャード・ティーが大活躍してますが、ラルフ・マクドナルドのパーカッションがあってのナンバーと言えるかも知れません。

パティ・オースティンとマイケル・ボディッカーの共作による09。FUNKYなナンバーで、ジョン・ロビンソンのドラミングと熱いアーニー・ワッツのサックス・ソロが素晴らしいです。

ブラジル出身のシンガー・ソング・ライターであるイヴァン・リンスの名曲のカヴァー10。名曲はどんな形になっても名曲ですが、パティ・オースティン・ヴァージョンも例外ではありませんね。
歌はもちろん素晴らしいのですが、ボブ・ジェームスのピアノとリチャード・ティーのローズのプレイに尽きます。とにかく音で体を包み込まれるような気分になります。クインシー・ジョーンズの見事な手腕に脱帽という感じですね。

兎に角、凄いとか見事としか言い様の無いアルバムです。
特に凄いと感じたのは01と10、つまり最初と最後に、あまりに両極端と言えるタイプの曲を持ってきているところです。01ではパンチのあるFUNKYな歌声を聴かせてくれ、体が今にも動き出しそうな感じだったのに、最後はそのソフトでメロウな歌声にじっと聴き入ってしまうという落差・・・。つまりこの2曲だけ聴けば、パティ・オースティンのシンガーとしての偉大さを感じられるんですね。クインシー・ジョーンズのことですから、この辺りは狙っていたのだと思います。
パティ・オースティンのアルバムは過去に『END OF RAINBOW』『HAVANA CANDY』を紹介しましたが、まだパティ・オースティンを聴いたことがなくて聴いてみたいと思うのでしたら、迷わず今回の『EVERY HOME SHOULD HAVE ONE』をお薦めします。
クインシー・ジョーンズのプロデュース作品で好きなものは多いですが、私の中ではBEST3に入る位好きなアルバムなので、自信を持ってお薦め出来ます。
機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
[PR]
by kaz-shin | 2007-07-06 00:04 | 洋楽系 | Trackback(2) | Comments(12) | |
トラックバックURL : http://musicave.exblog.jp/tb/6036067
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from Kenny's Musi.. at 2007-07-06 07:50
タイトル : PATTI AUSTIN 『デイライトの香り』(198..
PATTI AUSTIN 『EVERY HOME SHOULD HAVE ONE』 邦題『デイライトの香り』(1981) 01. Do You Love Me (ドゥ・ユー・ラヴ・ミー) 02. Love Me to Death (強く愛して) 03. The Way I Feel (ザ・ウェイ・アイ・フィール) 04. Every Home Should Have One (ラヴリー・ウーマン) 05. Baby, Come to Me (あまねく愛で)...... more
Tracked from Kenny's Musi.. at 2007-07-11 16:10
タイトル : ノーランズ『やさしくラブ・ミー』
ノーランズ『やさしくラブ・ミー』 Nolans『DON'T LOVE ME TOO HARD』 EPIC/SONY 35-8P-3  ¥3.500円 1981年サードアルバム このCDは、 日本では超入手困難なアイテムの一つです。 A-SIDE 1. やさしくラブ・ミー - Don't Love Me Too Hard - 2. 夏は16才(シックスティーン) - Chemistry - 3. Crashing Down 4. あこがれアイ・アイ...... more
Commented by 240_8 at 2007-07-06 06:28
おはようございます。
少しご無沙汰です。
これは入手したいのですが、確か廃盤ですよね?オークションでも高値のようです。
当時⑤が全米で大ヒット(確か全米No.1だったような)してましたが、しばらく日本発売がなく、個人的に興味のある楽曲でした。当時は中学生だったので、このしっとりとした楽曲の魅力までは分かりませんでしたが、AORの香り漂う名曲ですよね。
Commented by halfskits at 2007-07-06 07:55
↑↑↑↑
廃盤とのウワサ、聞いたことあります!!

でも、これは、すばらしいアルバムですよー!!
私の愛聴盤!!
Commented by かわちゃん at 2007-07-06 14:48 x
こんにちは。今回は特に、待ってましたという感じです。ホントに凄い曲ばかりですね。私もこの頃中学生でしたが、baby,come to me を何度も何度も聴いてました。このなんとも言えないおしゃれなメロディライン、最高です。大人のラブソングという感じです。
Commented by DENTA at 2007-07-07 00:30 x
最近、ワーナーの企画によるベストアルバムシリーズで買ったんですけど、
baby com to meやdo you love me等いい曲も入っていたんですが、
ジャジーな感じながらも、i can cook tooてナンバーとか、妙にチープに感じるナンバーもあったりで。

レコード屋でCTI期のアルバムを見かけたとき、
クレジットされていたスタジオミュージシャンが今は一流の方々ばかりで、
驚いたことがあったり。
・・・結局買わなかったんですがね。
Commented by kaz-shin at 2007-07-07 20:42
240さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
このアルバム、廃盤だったんですね。
こんなに良いアルバムなのに・・・。
BOOK OFFでも滅多に見かけませんから、入手困難でしょうね。
再発して欲しいですね。

クインシー・ジョーンズのプロデュース作品は、どれも安心して聴ける完成度の
高い作品ばかりですが、このアルバムはその中でもかなり良い作品だと思います。
特にロッド・テンパートンが好きな私にはたまらない1枚になっています。
01や05は文句無しの名曲ですね。
Commented by kaz-shin at 2007-07-07 20:45
Kenny Uさん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
本当に名盤ですね。CTI時代とカラーが違いますが、パティ・オースティンの
シンガーとしての懐の広さというか、素晴らしい才能を感じさせるアルバムですね。
少し、彼女の書いた曲が少ないのが残念ですが・・・。
Commented by kaz-shin at 2007-07-07 20:49
かわちゃんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
中学生の時にこのアルバムを聴いていたなんて凄いですね。
今、聴くと当時とはまた違った印象で楽しめると思いますよ。
またじっくりと聴いてみて下さい。
Commented by kaz-shin at 2007-07-07 21:10
DENTAさん、コメントありがとうございます。
DENTAさんには、CTI時代のアルバムがお薦めです。
ワーナー時代とはかなり違って、本当にFUSION色が強いですから。
『HAVANA CANDY』はデイヴ・グルーシンのプロデュースですし、お薦めです。
Commented by トモくん at 2007-07-08 01:09 x
ハッキリ言って私はこの人を知りませんでした。ですからアルバムも持っていないのですが、サマー・シェードの話題の時、wesingさんの持っているすみこさんのエアチェックの中で好きな歌手はパティ・オースティンと言っているのです。(あのエアチェック聴くことができたのです)そしてこれも古い過去のFMライブで大好きな曲と言ってパティ・オースティンのSay You Love Meを歌っているエアチェックを最近、聴くことができたのです。とてもレアです。私はすみこさんの歌ったパティ・オースティンのこの一曲しか知らないのですが、とてもいい曲で好きになりました。是非他の曲も聴いて見たいと思います。
でも、知らないだけできっとどこかで何曲か聴いているかもしれませんね。
毎度すみこさんつながりのコメントですみません。
Commented by kaz-shin at 2007-07-08 01:39
トモくんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
やまがたすみこさんはパティ・オースティンが好きだったというのも
年代的には理解出来ますね。
「Say You Love Me」は、パティのデビュー・アルバム『END OF RAINBOW』の
冒頭を飾った名曲です。上の記事の中の緑字のアルバム名をクリックすれば
過去記事にジャンプしますので、ぜひ読んでみて下さい。
そして、ぜひパティ・オースティンの歌と聴き比べてみて下さい。
パティ・オースティンは1976年に1stアルバムをリリースしていますから、
やまがたさんが好きで聴いていたのは間違い無いと思いますよ。
Commented by halfskits at 2007-07-11 16:13
貴重な情報提供をありがとうございます!
「ラヴリー・ウーマン」は
すごーくポップな曲だなーと思っていましたが、
ノーランズ・ヴァージョンは、さらにさらにポップでしたー!!
「アイドルソングをあなどるなかれ…」
大変勉強になりますわーー(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-07-11 21:00
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私はノーランズ・バージョンを聴いたことが無いのですが、随分前に
パティ・オースティンのこのアルバムを聴いていたら友人が
「この曲、ノーランズも歌ってるよ」と教えてくれたのを憶えてました。
やはり同一曲だったんですね。
<< NATIVE SON_SUPE... ページトップ GEORGE BENSON_I... >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon