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AGHARTA_AGHARTA Ⅰ / Ⅱ ◇ 2007年 07月 10日
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今回紹介するのは、角松 敏生が自身の活動を"凍結"し、プロデューサー等の裏方の仕事をしていた1995年に、気の合うミュージシャン仲間と結成した覆面ユニット"AGHARTA"のインディーズ・レーベルからのデビュー・アルバム『AGHARTA Ⅰ』と『AGHARTA Ⅱ』です。

角松 敏生という看板無しに、純粋に音楽で勝負しようという意向でインディーズのレーベルから2枚のミニ・アルバムを限定盤という形でリリースされましたが、彼等の曲を聴けば角松が歌っているのは一目瞭然(一耳瞭然か?)。活動休止中の角松の歌声が聴けるよいうことで、ファンの間で評判になり、インディーズ・チャートで見事1位を獲得したという快挙を成し遂げたアルバムでした(笑)

アガルタのメンバーは8人。それぞれ001~008という番号が付けられ、匿名で通していましたね。
001: 長万部 太郎 (角松 敏生) / vocals、guitar、keyboards、computer programming
002: 中村 キタロー / bass、vocals
003: 浅野 祥之 / guitar、vocals
004: 友成 好宏 / keyboards、vocals
005: 春名 正治 / sax、percussions、vocals
006: 田中 倫明 / percussions、vocals
007: 沼澤 尚 / drums、vocals
008: 山田 洋 / computer manipulator、vocals

『AGHARTA Ⅰ』は、ユーモラスな曲を含め、ダンサブルな曲を中心に明るい雰囲気の曲を集めているのが特徴でしょう。
『AGHARTA / AGHARTA Ⅰ』
01. BODHI SAMBA ~君は僕の観音サンバ~
02. ボーケン天国
03. ザ・バンドマン
04. NIGHT STRANGER
05. 総武TRAIN
06. 花いちもんめ

長万部 太郎の作詞・作曲による01。本格的なサンバのリズムが印象的なナンバーです。怒涛のパーカッションを楽しめる1曲。

中村 キタローの作詞・作曲によるアフリカン・ビートが炸裂する02。ヴォーカルも中村 キタロー自身だと思われます。

長万部 太郎が作詞、田中 倫明&春名 正治の作曲によるラテン・ジャズの香り漂う03。バンドマンの生活を歌ったコミカルなナンバー。

長万部 太郎が作詞、長万部 太郎&浅野 祥之の作曲によるFUNKYで、AORなナンバー04。とにかくアレンジが格好良いナンバーです。1番角松らしさを感じる渋いナンバーで、大好きな1曲です。

千葉県在住の私にとっては、生活に密着しているJR総武線が題材の05。長万部 太郎の作詞・作曲です。しっとりとしたバラード・ナンバーです。

作者不明の昔から歌い継がれる童謡を、思い切りFUNKYに仕上げた06。はっきり言って訳が分かりません(笑)

一方、『AGHARTA Ⅱ』は、『AGHARTA Ⅰ』に比べて大人向きの落ち着いた雰囲気の曲が集められています。
『AGHARTA / AGHARTA Ⅱ』
01. 飛行機雲 ~LUA SOBERANA~
02. 朝返り
03. 夏のマダム
04. ケツァルコアトルの夜
05. 花いちもんめ - EXTENDED MIX -
06. ボーケン天国 - EXTENDED MIX -

イヴァン・リンスのカヴァー曲01。訳詞は長万部 太郎です。スケールの大きさを感じ、ゆったりとしたグルーヴが心地良いナンバーです。

長万部 太郎が作詞、長万部 太郎&浅野 祥之の作曲によるラテン調のソフト・ロックといった感じのナンバー02。"朝帰り"ではなく"朝返り"というのが面白いですね。浅野 祥之と角松のギター・ソロの掛け合いが聴き所。

長万部 太郎が作詞、長万部 太郎&浅野 祥之の作曲によるボッサ・ナンバー03。これからの季節にぴったりなリゾート感一杯の好ナンバーです。大好きなナンバーの一つ。人妻に見とれている歌というのが、実に角松らしい・・・?(笑)

友成 好宏の作曲によるインスト・ナンバー04。これが素晴らしいFUSIONに仕上がっています。JAZZタッチのピアノの音色も、美しいメロディーも言う事無しですね。この曲を聴くと、並のミュージシャンが集まっていないことを思い出させてくれます。角松のヴォコーダーを使ったギター・ソロが印象的です。

05、06はおまけ的な感じのやりたい放題のMIXバージョンです。どちらも『AGHARTA Ⅰ』に収録されていたものです。05に関しては、オリジナルよりも数段格好良い仕上がりになっていますね。

インディーズ・レーベルでの成功を受けて、より多くのリスナーのアガルタの音楽を届けるべく、1996年に角松のプロデュース・レーベル"iDEAK"からメジャー・デビューします。

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収録曲は、『AGHARTA Ⅰ』と『AGHARTA Ⅱ』から「花いちもんめ - EXTENDED MIX -」を除く全曲と、新たに長万部 太郎の作曲のインスト・ナンバー「AGHARTAへの道」と、私の大好きな女性シンガーであるラジの1977年の1stアルバム『HEART TO HEART』に収録されていた曲のカヴァー(実に渋い選曲です)の2曲を加えた13曲が収録されています。

アガルタで最も有名な曲と言えば、1997年にリリースされた「ILE AIYE ~WAになっておどろう~」でしょう。NHKの「みんなのうた」で取り上げられ、1998年の長野冬季オリンピックの公式イメージ・ソングとして抜擢され、閉会式ではライブ演奏を行い世界へ配信放送されたので憶えている人も多いでしょう。またV6がカヴァーしてヒットしました。
この曲を含んだアガルタのメジャー2枚目のアルバム『REVENGE OF AGHARTA』(1999年)は、また別の機会に紹介したいなと思っています。

アガルタは角松を好きな人にはお馴染みで今更という感じですが、そうでない人でもアフロやラテン・グルーヴが好きな人にはお薦め出来る1枚です。インディーズ盤は入手困難だと思いますが、メジャー盤は入手可能だと思います。ぜひ聴いてみて下さい。
by kaz-shin | 2007-07-10 00:01 | J-POP | Comments(4) | |
Commented by しげぞう at 2007-07-10 11:04 x
こんにちは
僕も「夏のマダム」「ケツァルコアトルの夜」が好きです
特にケツァルコアトルは、いいですよね
正統と異端を行ったり来たり、あるいは混ざったり・・・
なかなかおもしろい試みでありました
Commented by Musicman at 2007-07-10 21:21 x
私もインディーズ2枚とメジャー盤の両方持ってます。
インディーズ盤はかなりの高値がついているみたいですよー!
プロによるプロだからこそ生まれた音楽と言ってもいいでしょうね。
再結成の予定もあったみたいですが・・・残念!!
Commented by kaz-shin at 2007-07-10 23:20
しげぞうさん、こんばんは。いつもありがとうございます。
確かに面白い試みでしたね。
ただ、覆面でやる以上は角松さんは前面に出ない方が面白かっただろうなと思います。
これだけ前面に出ると、もはや覆面でいられなくなるのは当然ですしね。
他にヴォーカリストを入れてやったら面白そうですよね。
Commented by kaz-shin at 2007-07-10 23:27
Musicmanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>インディーズ盤はかなりの高値がついているみたいですよー!
そうですか(驚)。それだけ角松さんフリークが多いってことなんでしょうね。
サウンドはまさにプロの音ですね。多分、その辺りは意識して制作したんだと思います。

>再結成の予定もあったみたいですが・・・残念!!
そんな話もあったんですね!
でも、個人的にアガルタはパーマネントで活動するグループでは無いような気もしますので、
これで良かったのかもと思ったりしてます。
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