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JOHN HALL_RECOVERED ◇ 2007年 07月 18日
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今回紹介するのは、オーリアンズのリーダーでギタリストのジョン・ホールが1999年にリリースしたアルバム『RECOVERED(邦題:スティル・ザ・ワン~ジョン・ホール・クラシックス)』です。
このアルバムは、ジョン・ホールが愛妻ジョハンナとともに書いた、ソロ名義あるいはオーリアンズの名曲、他のアーティストに提供した楽曲をセルフ・カヴァーしたアルバムです。

ジョンとジョハンナのソング・ライター・チームとしてのキャリアは、1969年にスタートしてこのアルバムがリリースされた1999年時点で30年を迎えています。
その長いキャリアの中、沢山の曲を書いてきた訳ですが、そんな中からジャニス・ジョップリン、ジェイムス・テイラー、ボニー・レイット等に取り上げられた名曲を選び、実にシンプルな編成で曲の持つ本来の良さが伝わってくるように仕上げられています。

ロビー・デュプリーがプロデュース。参加メンバーは、トニー・レヴィン(b)、ピーター・オブライエン(ds)、ロビー・デュプリー(harmonica)、ラルフ・マクドナルド(per)、そしてギターはもちろんジョン・ホール自身です。サウンドはシンプルですが、その分メロディーの良さが際立ち、ジョンのソング・ライターとしてだけでなく、ギタリストとしても素晴らしい才能を感じさせてくれます。

『JOHN HALL / RECOVERED』
01. GOOD ENOUGH
02. DANCE WITH ME
03. GIVE ONE HEART
04. MISS GRACE
05. HALF MOON
06. YOU CAN DREAM OF ME
07. TWO-FACES WORLD
08. SAILS
09. POWER
10. STILL THE ONE
11. NEW STAR SHINING
12. WALK WITH YOU

スライド・ギターの名手でもあるボニー・レイットが1975年にリリースしたアルバム『Home Plate』に収められたいた01。実にリラックス・ムードが漂う雰囲気が良いですね。渋いスライド・ギターを披露しています。

オーリアンズ初の全米トップ10入りを果たした名曲02。チェット・アトキンス、リヴィングストン・テイラー、アール・クルー等、多くのアーティスト、ミュージシャンにカヴァーされている名曲ですね。ジョン一人が歌っているので、コーラスが無い分淋しい気がします。しかし、アコースティック・ギターのあのフレーズはまさにオーリアンズそのものですし、渋いエレキのプレーにも注目です。

オーリアンズの1975年のアルバム『LET THERE BE MUSIC』に収録され、リンダ・ロンシュタットが1976年のアルバム『Hasten Down The Wind』で取り上げた03。ジョンの弾くドブロ・ギターが印象的です。

フィラデルフィアの4人組コーラスグループTHE TYMES(タイムズ)が、1973年に全英1位を獲得した04。コーラス・グループ向けに書いた曲という感じがしますが、ここではジョンがしっとりと歌い上げています。

ジャニス・ジョプリンの遺作となった1971年発表のアルバム『Pearl』に収録されていた05。ウェスト・コースト・サウンド全開のジョンのギター・カッティングと、ロビー・デュプリーのハーモニカがご機嫌な1曲です。ソング・ライターとして依頼を受けて最初に書いた曲のようです。この曲もジェームス・ブラウン、フィフィス・ディメンション、ルーファス等にカヴァーされた名曲ですね。

カントリー・シンガーでカントリー・ギターの名手・スティーヴ・ウォリナーと共作した06。スティーヴ・ウォリナーが歌ってカントリー・チャートで1位になったらしいです。カントリー色の強いアレンジが似合うメロディーです。

ミリー・ジャクソンの1973年のマッスル・ショウルズ録音による名盤『It Hurts So Good』に収録されていた07。ここではジョン・ホールの素晴らしいギターのリフ、ソロ・プレイが堪能出来ます。

オーリアンズの1976年の名盤『Walking And Dreaming』に収録されていた08。チェット・アトキンズ、スティーヴ・ウォーリナーもカヴァーしていたようです。ジョンのギター1本によるイントロが実に気持ち良いです。穏やかな波の上を漂っているような雰囲気が伝わってきます。

,ジョン・ホールの1979年に発表したサード・ソロ・アルバム『Power』に収録されていた09。反原発運動"NO NUKES"のテーマ曲で、ストレートなメッセージ・ソングですが尖ったところはありません。切々と歌うジョンの歌声と終盤のギター・ソロが魅力です。

オーリアンズのアルバム『Walking And Dreaming』に収録され、全米チャート5位を記録した名曲10。オーリンアンズを代表する1曲ですね。カントリー・ロック調のアレンジとよくマッチしています。素晴らしいスライド・ギターを聴かせてくれます。

1985年に発売されたリッキー・スキャッグスのアルバム「Love's Gonna Get Ya !」に収録されていた、ジェイムス・テイラーとのデュエット曲11。クリスマス・ソングですが、ここでは特にクリスマスらしいアレンジではなく、アコースティックなサウンドによるバラードに仕上げています。優しいメロディーが印象的です。

サザン・ロック・バンドのモリー・ハチェットのライヴ・アルバム『Double Trouble Live』 に収録されていた12。この曲は、日本盤のみのボーナス・トラック曲です。

ジョン・ホールのギター以外は、ほとんど1発録りなんじゃないかなと思う程、シンプルでリラックス・ムード満点の演奏が素晴らしいですね。歌もコーラスは一切無しのジョンのヴォーカルのみというシンプルさ。しかし、それゆえメロディーの良さが際立っているのも事実です。
実はこのアルバムもBOOK OFFで500円で購入したものです。セルフ・カヴァーというのに惹かれて買ったのですが、大正解でした。
今日のように比較的涼しい真夜中に聴くのにピッタリな大人向きの1枚ですね。
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by kaz-shin | 2007-07-18 00:53 | 洋楽系 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by Sken at 2007-07-18 08:55 x
こんにちは。
これは輸入盤を持ってます。
この人の場合、私はバンドメンバーでの演奏が好きなので
少し物足りなかったです。でもソングライターとしても
見直すにはいいアルバムですね。
Commented by at 2007-07-18 22:46 x
セルフカバーのアルバムでは、特に他人に提供してヒットした楽曲なんぞをカバーする場合、すごく難しいものがあるように思います。
まず出来る限りそのヒット曲のイメージを壊さないようにカバーする場合や、あえて多少アレンジを変える中からオリジナルアーティストとしての威厳みたいなものをマーケットに訴求する場合等々、様々なケースがあると思います。
このアルバムの場合前者にあたるかと思いますが、その中でも彼なりのこだわりを楽曲ごとに出している点では素晴しい作品だと思います。
特に名曲の02、コーラスを省いているという点もそうなんですが、あえて元曲に見られたハーモニーの下のパートをメロディーに乗せて歌い上げるなんてとても想像できませんでした。
まるでリスナーに「どうそ一緒に歌ってください!」と訴えかけているかのように・・・
全体的にはシンプルさの中にも彼の暖かさがしみじみと伝わってきますよね、それもこれもやはりオリジナル楽曲の素晴しさはもとより、リスナーに対する思いやりみたいなものが感じられるのは私だけではないと思います。
Commented by kaz-shin at 2007-07-18 22:50
Skenさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「DANCE WITH ME」あたりを聴くと、オーリアンズのイメージが強いせいか、
Skenさんの仰るように物足りなさを感じます。
それでも、ジョンのギターと味のある歌を聴いていると、気持ちが和みます(笑)
以前、バリー・マンのセルフ・カヴァー集を取り上げましたが、ソング・ライターの
セルフ・カヴァー集って結構好きなんです。
今度はロジャー・ニコルズ&ポール・ウィリアムスのデモ・アルバムを
取り上げようかと思っています(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-07-18 23:13
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
夢さんの仰るように暖かさを感じるアルバムなんですよ。
セルフ・カヴァーですが、彼等の楽曲を認めて取り上げてくれたアーティストへ
感謝の気持ちと畏敬の念を持って作られたアルバムだと思います。
だからこそ、出来るだけシンプルにしたかったんじゃないでしょうか・・・。
ジョンのギターが楽しげで歌も丁寧に大事に歌っているところが、聴いていて心が和みます。
奥さんのジョハンナが書いたライナーも暖かいですよね。

確かに「DANCE WITH ME」は高いパートを一緒に歌いたくなります(笑)
Commented by Kenny U at 2007-07-19 00:36 x
JOHN HALLは、1979年サード・アルバム『power』というのが
ものすごく大好きです。
「Power」のアコースティックなサウンドの最高だし、
「Arms」は強力なフュージョンだしー!
特に「Arms」のイントロギターカッティイングは強力!!
この二曲は学生時代にコードやソロの耳コピーもしましたよー!
Commented by ocean at 2007-07-19 21:45 x
こんばんわ。

このアルバム … 僕も大好きです。
多少、地味な印象も受けますが
ジョン・ホールのソング・ライターとしての素晴らしさ
そして、それ以上に、ジョンの暖かい人柄を感じ取ることができます♪
Commented by kaz-shin at 2007-07-20 00:38
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ジョン・ホールのソロ・アルバムを聴いたのは、実はこれが初めてです。
色々調べてみると、『Power』も『Arms』も評判良さそうですね~。
ぜひ、聴いてみたいです。
いつも情報ありがとうございます。
洋楽はそんなに詳しくないので、いつも大変参考になります。
Commented by kaz-shin at 2007-07-20 00:58
oceanさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
地味なサウンドなんですが、何故かそれが心地良いというのがこのアルバムの
魅力かも知れませんね。
歌も暖かいですが、ジョンのギターも暖かくて好きなんです。
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