今回紹介するのは、私にとって夏には欠かせないアルバムで、楽しい思い出が沢山詰った1枚です。
そのアルバムは高中 正義が1979年にリリースした『JOLLY JIVE』です。名曲「BLUE LAGOON」を含んだ高中の代表作の1枚で、私と同年代の人ならば聴いていたという人が多いでしょう。
このアルバムは1979年の12月にリリースされているので、実際にこのアルバムを夏に堪能したのは翌1980年ということになります。
『JOLLY JIVE』には本当に楽しい思い出が沢山ありまして、1番の思い出は1980年の夏の出来事でした。当時大学生だった私は、仲間10人位で夏休みに海辺の貸し別荘を借りて、1週間の間昼は海で目一杯遊び、夜は自炊による正体不明の料理を肴にドンチャン騒ぎを繰り広げてましたんですが、本当に楽しかったんですよ。その時、海までの行き帰りの車の中や、ビーチで繰り返し聴いていたのが、サザンのアルバムとこの『JOLLY JIVE』だったんです。
あともう一つの思い出というか強く印象に残っているのが、新婚旅行で行ったモルジブです。当時、モルジブへはシンガポールで飛行機を乗り継ぎ、現地の空港に着くのが真夜中。そこから小型船に乗って宿泊する島へと渡って行くんですが、真夜中なので海の様子などは全く解らない状態なんです。
翌朝起きてコテージから20m程の海へ出た時のあの感動は、今も忘れられません。
まさに"Blue Lagoon"そのもの・・・。その海を見た瞬間、「BLUE LAGOON」のメロディーが頭の中でグルグルと回ってました(笑)
そんな訳で、『JOLLY JIVE』は私の楽しい思い出とリンクしているアルバムで、夏になると必ず聴きたくなりますし、聴けば楽しい思い出が蘇ってくる大切な1枚なのです。
『高中 正義 / JOLLY JIVE』
01. BLUE LAGOON
02. RADIO RIO
03. EXPLOSION
04. 珊瑚礁の妖精
05. TAJ MAHAL
06. BAMBOO VENDER
07. パラレル・ターン
08. RAINY DAY BLUE
言わずと知れた名曲01。高中の代表曲ですね。とにかくメロディー、アレンジ共に完成度の高い素晴らしい曲で、高中のセンスの良さに改めて驚かされた曲でした。井上 茂(ds)と高橋 ゲタ夫(b)のリズム隊の強力なまでの疾走感、乾 裕樹と小林 泉美がキーボードで参加。小林 泉美のオルガンのプレイも光ってます。そして、主役の高中の奏でる軽快なカッティングと爽やかなメロディーは最高ですね。発売された当時はミニコンポのCMで使われていた記憶があります。
サンバ調の曲なんですが、リズムが面白くどこかスカっぽい印象もあるノリの良いナンバー02。この曲では、林 立夫(ds)、坂本 龍一(key)、浜口 茂外也(per)が参加していますが、林 立夫のドラミングが見事です。キャリアとセンスを感じるドラミングですね。
アルバム中最もロック色の強いハードなナンバー03。井上 茂(ds)、高橋 ゲタ夫(b)、乾 裕樹(key)と高中によるシンプルな編成です。ヴォコーダーを使ったコーラスも印象的ですし、ゲタ夫のベースも渋いです。
ボリューム奏法を巧みに使った美しい音色と、浮遊感溢れる雰囲気がたまらない04。高中のアレンジはアイディアに富んでいて、本当にセンスの良さを感じます。小林 泉美の弾くソリーナも時代を感じさせず、心地良く響きます。
アルバム中唯一のカヴァー曲05。ブラジルの巨匠・ジョルジュ・ベンの曲のようですが、途中のメロディーを聴いていると何故かロッド・スチュワートの「Do Ya Think I'm Sexy?」を思い出すのは私だけでしょうか?(笑) この曲のドラムは上原 裕です。
"竹や~、竿竹"、"金魚や~、金魚"といった行商の掛け声を上手く使ったサルサ調の06。こんな掛け声まで夏らしい曲に変えてしまうアイディアには脱帽です。高中自身が叩くスチール・ドラムも味があって好きです。
おそらく歌が無くてインストだったら夏向きの曲としても似合っていたであろう07。この曲だけが冬を連想させる歌詞・タイトルですが、夏スキーが可能なところもあるので、このアルバムに入っていても特別違和感を感じないのはそのせいかも知れませんね。
メロディアスでブルージーな08。参加メンバーの各々のプレイが光っているナンバーで小林 泉美のピアノ・ソロや高橋 ゲタ夫のベース・プレイは特に聴き所と言えるでしょう。個人的には01に続いて好きな曲で、ギター・プレイに高中らしさを強く感じられるのが良いですね。
アルバム収録曲の良さや完成度の高いアルバムは、他にも沢山あります。実際に私もこのアルバムより好きなアルバムがあります。しかし、夏の楽しい思い出とリンクしていて、聴いた回数ではこのアルバムが断トツ1位なんです(笑)
アナログ盤の歌詞カードは、1曲毎に写真が付いていて切り離すとポスト・カードとして使えるようになってました。実際には紙がペラペラでしたし、わざわざ切り離して使った人はいないでしょうけど・・・。
ちなみにジャケット写真は浅井 慎平でした。
FUSIONが好きな人にはベタな部類に入るアルバムかも知れませんが、思い出深い1枚として今回紹介させてもらいました。皆さんにもそんなアルバムがあるのでは?
「JOLLY JIVE」ですね。このアルバムはカセットテープに録音して
良く聞いてました。
「BAMBOO VENDER」は思わず座布団一枚と言いたくなるような
絶妙な物売り言葉が素晴らしくてやられたぁと思いました。
竹や~さおだけ・・・それでBAMBOO VENDERなんだと後に気が
ついたのですが(笑)
さお竹売りが近所に来ると今でもこのリズムを思い出してしまいます。
ジャケット写真見て更に懐かしさ倍増してしまいました。
初めて聴いたのはFM放送で流れたときで、カセットに録音して何度も聴いていました。
高校2年生くらいのときでしたが、当時はレコードもそんなに買えませんでしたし。
このアルバムは、そんな「BLUE LAGOON」が収録されているアルバムとして印象深いものがあります。
そんなあなたにお勧めのアルバム~~~♪
高中 正義 / JOLLY JIVE
こんにちは(笑
明日の出勤時には「JOLLY JIVE」をおともに、ぜひ♪
会社じゃなくて海に行きたくなってしまうかもしれません~…
若かりし頃からそして今に、繋がってる1枚ですぅ~
わたしも同様に青春時代の思い出が一杯詰まってます。
若いころ聴いたものは、場所・時間まで驚くほどよく覚えてるもんですね。
でも変な取り合わせも多いんです。中尊寺でトムトムクラブとか(笑)。
といっても、僕が自ら進んで聴いたわけではなく
弟がこのアルバムを好んで聴いていたので
いつの間にか、耳の奥の方に染みついてしまったのですね。
夏と言えば、僕はサザンっ。弟は高中っ。って感じでした♪
monksiiruさんにとっても懐かしいアルバムだったんですね。
どうしても「BLUE LAGOON」の印象が強いアルバムですが、通して聴くと
曲毎に意外と思い出があるものだなぁと思います。
>さお竹売りが近所に来ると今でもこのリズムを思い出してしまいます。
でもあの掛け声と言うのは名曲かも知れませんね。どんな売り物でも
あの掛け声がピッタリと似合うのですから・・・。
その掛け声を題材にした高中さんのセンスは素晴らしいですね。
>「BLUE LAGOON」は名曲ですよね~。
本当にそうですね。この曲が流行った当時は、普段FUSIONを聴かない
人でもこのアルバムは聴いていた人が多かったように思います。
当時、高中さんは音楽を屋外に持ち出させた男とも呼ばれてました。
確かに「BLUE LAGOON」は屋内で聴くより、屋外。特に海辺で聴きたい
と思わせる曲ですね。
私も真夏の通勤電車、特に朝の通勤電車で高中さんを聴くことは多いですね。
ただでさえ暑いのに、ラッシュの息苦しさを回避するには高中さんの音楽
が1番ですね。
ただ、確かにそのまま海の見える場所まで行きたくなるのが困りますね(笑)
改めて、多くの人の思い出の1枚になっているアルバムなんだなと実感しました。
やはり思い出の詰まった1枚なんですね(笑)
私と同年代の人は、年齢的にもこのアルバムと夏の思い出がリンクして
いる人は多いのではないでしょうか。
不思議なもので、普段思い出す事が無いのに曲を聴いた瞬間に、鮮明に
思い出が蘇る時ってありますね。
>でも変な取り合わせも多いんです。中尊寺でトムトムクラブとか(笑)。
確かにイメージ的には似合わない気もしますが、それが逆に印象深く、
いつまでも色褪せない思い出として残っていくのだと思いますよ。
>夏と言えば、僕はサザンっ。弟は高中っ。って感じでした♪
私の場合、夏はサザンと高中両方でした(笑)
今でもよく覚えているのは、1979年の夏にはサザンの『10ナンバーズ・からっと』と
高中さんの『BRASILIAN SKIES』を、
1980年の夏にはサザンの『タイニイ・バブルス』と高中さんのこの
『JOLLY JIVE』は文字通り、厭きる位に聴きました。
当時はナンパするのにサザンは必須アイテムでしたから・・・(笑)
FUJIONも聴いていたトモくんです。
高中といえばやっぱり「BLUE LAGOON」です。口ではうまく説明できま
せんが、kaz-shinさんの解説のとおりすばらしいです。友人が好きで
聴くようになりました。確かにお金のなかった学生にとっては、当時レンタルレコードでこのアルバムを借りて、ダビングしたのを覚えています。
確かに"竹や~、竿竹"、"金魚や~、金魚"が曲と面白くマッチして
ユニークだったのを覚えています。「パラレル・ターン」は歌詞があった
のですよね。(たぶん・・・)これもよかった。
高中の曲は今でも頭の中に結構残っていてメロディが浮かびます。
ダビングしたテープが今行方不明ですが、また聴いて見たいアルバム
です。
幅広い世代、年代の人に愛されてるアルバムなんだなと改めて実感しています。
演奏技術を聴かせるFUSIONも好きですが、単純にメロディーの良さと心地良さを
追求している高中サウンドは大好きなんです。
きっと多くの人が、夏になると聴きたくなるアーティストだろうなと思います。
今日のような天気だったら、このアルバムがピッタリですね(笑)
『ステレオ太陽族』は以前記事に書きましたので、良かったら読んでみて
下さい。アドレスは↓です。
http://musicave.exblog.jp/5606706
次に取り上げるサザンのアルバムは『タイニイ・バブルス』にしようと決めてます。
夏の間にレビュー記事を書こうと思ってます。
その時はコメントよろしくお願いします(笑)
またFUSIONを聴き始めるというのはどうですか?
夏に似合うFUSIONが結構多いですし、高中さんは凄い数のベスト盤が
リリースされてますから、夏向きのベスト盤を1枚買っておくと結構楽しめると
思いますよ。
夏になると必ず聴いているのが高中さんです。普段はベスト盤を聴く事が
多いのですが、たまにアルバムで聴くと思い出も蘇って同じ「Blue Lagoon」でも
違って聴こえるから不思議です。何故か楽しげに聴こえてくるんですよ。
きっと楽しい思い出が曲に溶け込んでいるのかも知れませんね(笑)