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Toshiki Kadomatsu vol.29_SUMMER 4 RHYTHM ◇ 2007年 08月 06日
Toshiki Kadomatsu vol.29_SUMMER 4 RHYTHM_e0081370_21481163.jpg 

今回紹介する角松 敏生のアルバムは、私には珍しく活動解凍後のアルバムです(笑)
2003年にリリースされた『SUMMER 4 RHYTHM』です。このアルバムがリリースされる前に、角松自身が「大マジメに80年代のパロディを作る」と語っており、興味を惹かれたアルバムでした。
しかし、"大マジメ"という言い回しに若干の引っかかりを感じていたのも事実でして・・・。私としては単に"パロディ"でも良かったのですが(笑)

「大マジメなパロディ」というのがいかにも角松らしい訳ですね。つまり頑な男である角松は、サウンド的に80年代を意識しているが、楽曲は現在の角松節であることを「大マジメなパロディ」という言葉で表現していた気がします。80年代初め頃の、あの眩しいくらいに輝いていた楽曲を想像してしまいがちですが、用心深い私はそうは思っていませんでしたので特別失望もしませんでしたが・・・。
夏に似合う楽曲も多く、爽やかな仕上がりになっていますので、この季節に十分楽しめる1枚だと思います。

"Summer 4 Rhythm"の"4 Rhythm"は、沼澤 尚(ds)、青木 智仁(b)、浅野 祥之(g)、小林 信吾(key)の4人。この4人のミュージシャンを中心に作られたアルバムです。

『角松 敏生 / SUMMER 4 RHYTHM』
01. BEAMS
02. All'n All
03. 真夜中の太陽
04. 珊瑚の風
05. 波をこえて ~Over the Wave~
06. Make it higher
07. 主張♯1
08. YU-NAGI
09. 桃色の雲
10. Last Flight (Album Version)
11. Gratitude
12. 君のためにできること

静かなイントロから軽快なギター・カッティングが入ってくるサウンド・メイキングはいかにも80's風な01。夏に、海にピッタリな爽快感のあるナンバーで、オープニングに相応しい曲です。

イントロでの青木 智仁のベースとギター・カッティングが印象的な軽快なナンバー02。80年代の香りもするものの、メッセージ性の強い歌詞は昔と明らかに違いますね。ギター・ソロは角松自身で、サックス・ソロは本田 雅人です。

またもご機嫌なギター・カッティングで始まる03。現在進行形の角松の楽曲に、80年代のエッセンスをふりかけた典型的な1曲と言えるナンバーかも知れません。

OKIのトンコリをフィーチャーしたアコースティックな04。琉球音楽にどっぷり嵌っていった角松ならではのナンバーですね。心地良い揺らぎを感じる1曲です。

杏里に提供したナンバーのセルフ・カヴァー(?)したバラード曲05。決して悪い曲では無いのですが、解凍後の角松の楽曲にはこのようなパターンの曲が多い気がするのは私だけでしょうか・・・。

凝ったリズムのグルーヴィーなナンバー06。腕利きミュージシャン4人の本領発揮といった感じの曲ですね。沼澤 尚のドラミングに注目して欲しい1曲です。

沼澤 尚のタイトなドラミング、軽快なギター・カッティングが印象的な07。80年代というよりも現在の角松らしさが全開な曲だと思います。アレンジはかなり好きな曲です。

タイトルと曲調、特にアレンジが若干チグハグな印象を受けるミディアム・ナンバー08。

アルバムの中でも好きなナンバー09。曲調は明らかに現在の角松のものですが、アレンジとのバランスが良いですね。夏というテーマを別にしてもこういうタイプの曲は心地良く聴けますね。

名バラード「RAMP IN」のアンサー・ソング的な趣きのある10。「RAMP IN」の雰囲気をそのまま引き継いだようなアレンジが見事です。

11、12のようなメッセージ性の強い曲は正直苦手です。角松の弾くジャカジャカのアコギの音も苦手なのでレビューは省かせて下さい(笑)

夏がテーマになっていますが、夏らしさを感じさせるのは前半だけというのがちょっと物足りなさを感じますね。何だか夏らしい輝きが前半に集中している気がします。
アレンジも80年代を彷彿させるものが多いのは個人的に嬉しいのですが、ミキシング・エンジニアが松本 靖雄と川澄 伸一の二人になっています。二人とも優秀なエンジニアですが80年代の角松サウンドと言えば大御所・内沼 映二のミキシングによるサウンドのイメージが強く、この音のバランスでは物足りなさを感じてしまいます。
解凍後の作品はあまり季節感を感じるアルバムが無いので、夏に似合うアルバムというのは個人的には嬉しいですし、解凍後のアルバムの中では数多く聴いている1枚です。
しかし、よく聴くのは初回特典のスペシャル・ディスク『SUMMER TIME ROMANCE Ⅱ?~Summer Night Romance~』だったりします(笑)
by kaz-shin | 2007-08-06 00:01 | Toshiki Kadomatsu | Comments(10) | |
Commented by 弥生 at 2007-08-06 06:20 x
同じく!私もそちらをよく聴いています。

純粋な日本人ですので、英語で何を言っているのか


さっぱり全く分かりませんが


子供達も大好きな一枚です。
Commented by いわとも at 2007-08-06 23:31 x
09の『桃色の雲』は大好きです。
私が引かれるのは、詩の内容かな~。
あの『危うさ』みたいな感覚が魅力的です。
もちろん、スペシャル・ディスクも大好きです。
 
明日は、このアルバムを聴いて通勤します。
Commented by kaz-shin at 2007-08-07 00:57
弥生さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
小林 克也さんのDJは意味が分からなくても、雰囲気で楽しめますよね。
私がスペシャル・ディスクが好きなのは、夏らしさをより満喫できるからなんです。
DJが入るだけで気軽にBGM的に聴けるのが不思議ですね。
真剣に聴くのも良いですが、気軽に夏らしさを感じることが出来て好きなんですよ(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-08-07 01:25
いわともさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
さすがに角松フリークのいわともさんですね。
詞の内容に惹かれるとは私以上にフリークですね(笑)
私の場合、サウンド面ばかりに興味が先行してしまいます。
解凍後の作品の歌詞の中にも共感できるものがありますが、どうも理屈っぽく感じてしまいます。
昔のイケイケ時代の歌詞の方が、シンプルでストレートで好きでした(笑)
Commented by しげぞう at 2007-08-07 22:09 x
こんばんは
僕も「桃色の雲」イチ押しです
これは「SHIBUYA」の延長線上に来ている曲だと思っているのですが、このテの作品は好きです
それから、やっぱりDJバージョンを聴いてしまいますね
懐かしい思いを呼び起こしてくれます
もはや曲が合っていない気がしないわけでもないですが、それでも・・・
Commented by kaz-shin at 2007-08-08 00:02
しげぞうさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「桃色の雲」は、現在進行中の角松さんと'80の角松さんが上手く融合している気がします。
私も好きなナンバーです。

>懐かしい思いを呼び起こしてくれます
確かにそうですよね。DJバージョンは、80年代の象徴とも言えると思います。
小林 克也さんのDJを聴いているだけで、最近少なくなったワクワク感が蘇ってきて嬉しくなりました(笑)
Commented by KINGO at 2007-08-10 13:00 x
私も解凍後では一番聴くアルバムです。
なにせ、好きなわりに音楽関連のエントリーが極少な自分のblogで、
珍しくこのアルバムについてエントリーしたくらいですから(笑)

ただ、このアルバム以降、自腹はたいて買う気になるようなアルバムが無いのが寂しい限りだ(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-08-11 01:19
KINGOさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
最近音楽ネタが少なくて寂しい思いをしている読者の一人です(笑)

サウンド的には解凍後の作品の中では1番好みです。
おそらくKINGOさんも同じだろうと思いますが、解凍後の曲ってアレンジは
良いのだけれど、曲が輝いてないみたいな印象が強いです。
あくまで個人的な感想ですけどね(笑)
Commented by KINGO at 2007-08-11 18:31 x
TBどうもありがとうございます。
エントリーした時に、こちらのエントリーにTB打ちましたが
あえなくハジキ返されました(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-08-11 23:37
KINGOさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
スパム対策しているので、それが影響しているのかも知れませんね。
すみませんでした。
こちらこそコメントも残さず、TBだけで失礼しました。
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