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山梨 鐐平_NICOLA ◇ 2007年 08月 27日
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今回紹介するのは、過ぎ行く夏を惜しみながら聴くのにピッタリな1枚です。山梨 鐐平が1993年にリリースしたソロ通算5作目(?)となる『NICOLA』です。
山梨 鐐平は、藤岡 孝章(元・まりちゃんず)、板垣 秀雄(元・ウィークエンド)と、3人組のグループ「Do!」を結成し、1979年にメジャー・デビューしています。
その後は、長渕剛とスペシャル・バンド「チョコレッツ」結成し、活動していたようです。
実は、私は「Do!」のことも山梨 鐐平のこともほんの数年前までは全く知りませんでした。彼の名前を知ったのは、CITY POP系のガイド本に紹介されていたからでした。
それから中古店で彼のアルバムを何回か見かけていましたが、ガイド本の掲載されていたアルバムでは無かったので手を出さずにいたんですが、ネットで調べてみると今回紹介する『NICOLA』は渚 十吾がアレンジで関わっているのを知り、たまたまBOOK OFFで格安で売られていたのを見つけて購入したものです。

NICOLA』しか聴いていないので、彼の音楽性について語ることなど恐れ多くて出来ませんが、このアルバムに関して言えば、「オトナが作ったオトナのための癒しの音楽」といった感じでしょうか。
とにかくメロディーもアレンジも心地良さを追及したかのように、耳障りな感じは一切無い音楽ですね。
リゾート・ミュージックと言い換えても良いかも知れません。アルバム全体に漂う涼しげ感じが大好きです。このアルバムを紹介するのは、夏の終わり頃と勝手に決めて今日に至りました(笑)

『山梨 鐐平 / NICOLA』
01. 黄昏には・・・
02. シエスタ
03. とても君が綺麗だから
04. 愛の行方
05. NICOLA
06. 恋のソナチネ
07. 夜想曲 (セレナーデ)
08. 君だけに優しい居場所
09. 眠れない魚
10. la festa
11. みじかい秋の短編

美しいストリングスが印象的な01は、三宅 一徳のアレンジが秀逸なナンバーです。名手・金山 功のヴァイブやマリンバが実に涼しげで、冒頭から心地良い空間に誘ってくれます。

渚 十吾のアレンジ曲02。少しウクレレっぽい音色のアコースティック・ギターが効果的なナンバーで、山梨 鐐平の書いたキャッチーなメロディーとヴォーカルが素晴らしい1曲です。

重実 徹のアレンジ曲03は、少しテンポのあるナンバーです。今 剛がアコースティック・ギター、エレキ・ギターにと大活躍しています。そして、八木 のぶおのブルース・ハープが南部の香りを運んできます。乾いた感じが心地良い1曲です。

山田 秀俊のピアノのイントロが印象的なバラード曲04。山梨 鐐平の書くメロディーは、当たり前かも知れませんが本当に彼の歌声によく似合いますね。渚 十吾のアレンジ曲ですが、ストリングスの美しさが際立つナンバーです。

私の個人的な考えですが、アルバム・タイトル曲である05が1番山梨 鐐平らしい曲かも知れないという気がしています。タンゴ調のナンバーです。聴いたことがないのですが、彼のアルバムに『LA HABANERA』というのがあるのですが、ハバネラというのは欧州で生れ、キューバで育った舞曲らしくヨーロッパへ逆輸入の形で流行したそうです。まさに、この曲はそんな雰囲気を持ったナンバーです。

ピアノ、チェロ、ヴァイオリンのみによる演奏で、スタジオ・ライブ録音されたヨーロピアンな香り漂うバラード曲06。この曲はもうシャンソンと呼んでも良いようなナンバーですね。

渕野 繁雄のサックスが渋い07は、渚 十吾のアレンジによって都会的な香り漂う仕上がりになっています。やはりメロディーはヨーロピアンな雰囲気を持っていますが、どこか70年代の歌謡曲風な感じがして懐かしさも感じます。

舞台がヨーロッパから東京へ戻った感じのバラード曲08。アコースティックなサウンドが心地良く、私個人的にはヨーロピアン色が強い曲よりも、さりげないこういうバラード曲の方が好きですね。

再びヨーロピアンな雰囲気のミディアム・ナンバー09。やはり07同様、キャッチーなメロディーなんですが、歌謡曲風な印象があります。きっと、70年代の日本の歌謡曲というのはヨーロッパのタンゴやシャンソンの影響を色濃く受けていたのかも知れませんね。

同じヨーロッパでも10は、スパニッシュなナンバーです。情熱的なスパニッシュとは少し違った清涼感溢れるスパニッシュとでも言いましょうか・・・。不思議に耳に残る1曲です。

しっとりとしたバラード曲11。08に近い印象の曲ですが、ドラムとギター、トランペットだけの演奏ですが、物足りなさを感じさせない渚 十吾のアレンジは流石ですね。

ヨーロッパ風の音楽が苦手な人にはお薦め出来ませんが、私のように苦手ながらも秋~冬にかけてはヨーロピアン・サウンドが何故か似合うと思っているようなタイプの人には聴いて欲しいなと思います(笑)
好き嫌いに関わらず、山梨 鐐平の書くキャッチーなメロディーと歌声、そしてサウンドがきっと貴方を涼しげな気分にさせてくれること請け合いです。
今後も色々とアルバムを聴いてみたいなと思っているアーティストのひとりですね。
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by kaz-shin | 2007-08-27 00:04 | J-POP | Trackback | Comments(10) | |
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Commented by Kenny U at 2007-08-28 22:33 x
CITY POP系のガイド本って、
「light mellow 和モノ669」ですかー???

シンコーミュージックの
「The Did Presents … Japanise City Pop」も
手元にありますか???
Commented by kaz-shin at 2007-08-28 23:42
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
もちろん両方持ってますよ!
山梨さんのアルバムが紹介されていたのは、「light mellow 和モノ669」の方です。
Commented by WESING at 2007-08-29 17:53 x
DO!はFMライブを1曲だけ聞いたことがあります。
(URL参照 ※今夜10時以降はメンテナンスで見れないかもしれません)
まったく覚えてないので間違っているかもしれないけど、フォーク系の印象が頭に残っています。

昔の雑誌に、「元ピピアンドコットにいた板垣が、あとの2人をさそいグループを結成」と、書かれていました。

山梨さんのソロとしての音楽を聞いたのは'85年頃のFM「ライブ・コンサート」なんですけど、印象に残らなかったのか忘れてしまっています。(苦笑)
Commented by kaz-shin at 2007-08-30 02:21
WESINGさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
DO!はフォーク系なんですね。だとすると私が知らないのも当然かも
知れませんね。70年代にかろうじて、フォークを聴いてた位で、あとは
興味を失ってしまいましたから・・・。

山梨さんもガイド本を読むまで全く知りませんでした。
本当にWESINGさんの情報量は凄いですね。
Commented by rs at 2007-08-31 23:56 x
十年以上前に何気にliveに誘われて行ったのが山梨鐐平さんでした、
正直、存在を全然知りませんでしたが、大人の音楽そのもので
すっかり魅了されてしまいましたね。

帰り際に買ったのがこのNICOLA、
生で聞いたばかりだったので、
この頃はヘビーローテーションでした。

一番好きなのは「la festa」ですかね。

こういうジャンルは、偶然でしか出会わない気がします、
宣伝も地味だし、でも出会えた時は嬉しいですね。
Commented by kaz-shin at 2007-09-01 10:23
rsさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
>こういうジャンルは、偶然でしか出会わない気がします
本当にそうですね。きっかけが無ければ、聴くこと以前にアーティストの
名前さえ知らないままで終ってしまいそうです。
私がBOOK OFFみたいな中古店の存在をありがたいと思うのは、こういうアーティストの
音楽に出会えるからなんです。
新譜を買うにはなかなか勇気が出ないですが、安く買えるなら聴いてみようと
思えますから・・・。
山梨さんの他のアルバムも探しているのですが、なかなか見つかりません。
これからの季節に似合う感じの大人の歌を聴かせてくれるアーティストですね。
Commented by kotaro at 2007-09-15 02:57 x
habaneraを漸く全部聴きました。
80年代の作品ですが、なんかコミカルなんですよ(^^)
ちょっと損してますね、マルチな才能とヴォイスが。
まあDO!にしても元まりちゃんずがいますし。

この人は覆面で提供した曲がミリオンヒットでもなれば
人の見方がきっと変わると思われます。
あまり有名になりすぎるのも、ちょっとヤですが。
Commented by kaz-shin at 2007-09-15 03:09
kotaroさん、こんばんは。遅い時間にコメントありがとうございます。
『habanera』ってコミカルな雰囲気があるのですか?
この『NICOLA』を聴いている限りでは、そんな印象は受けませんけれど・・・(笑)
仰るように、きっと多才な方なんでしょうね。

先日、BOOK OFFで『素晴らしきかな人生』というアルバムを見つけたんですが、
どうも何かのサントラ盤のようでインスト物みたいでした。歌が入っていないということで購入しませんでした。
引き続き他のアルバムも探してみようと思っています。
Commented by kotaro at 2009-06-30 08:42 x
いいの見つけました。
石野真子(おっとなつかし)さんに3曲提供した
2006年に出ているMirai
「天使の瞬間、憂鬱の達人、太陽は夜も燃えている」
いずれの曲も佳品ですがすごくいいです。
久しぶりに上手い曲作りだなぁーと感心しました。

石野真子さんていつの間にかオリジナル中心の歌手に
戻っているのですね。そこがまたいい。
変に力が入らずアイドルのカムバックぽくもなく
いまでも結構可愛い(といっていいのか僕らの2つ下ですが)

このアルバム、結構発見でした。重実徹さんとのコンビも
続いていますよ。
Commented by kaz-shin at 2009-06-30 21:11
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
石野真子さんは大好きでした。
今でも可愛らしさは変わりませんよね。
音楽的にはアイドル時代のシングルを数枚所有している程度です。
アイドル歌謡でしたが、歌はしっかりしていたと思います。
最近の真子さんの歌ってどんな感じなのか興味ありますね。
ちょっと探してみようと思います。
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