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高村 亜留_ARU FIRST ◇ 2007年 08月 29日
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今回は少々マニアック・ネタかも知れません。実は、私もBOOK OFFでこのCDを見つけ、購入するまでは全く知らなかったアーティストなのです。このCDをBOOK OFFで見つけた時、当然内容は確認出来ませんからジャケット裏に書かれている曲名だけを見て、何故かピンとくるものがあったんですね。年代的にも85年頃に制作されたようでしたし・・・。実際に聴いてみると、これがズバリ「大正解」の1枚だったのです(笑)

その「大正解」だったアルバムとは、高村 亜留の1985年リリースの『ARU FIRST』です。
高村 亜留なる女性シンガーについて、色々調べてみたんですが詳細は一切分かりませんでした。プロデュースは、このアルバムがリリースされた1985年当時、プロデューサーとして頭角を表してきた長戸 大幸と徳光 英和です。アレンジは、全10曲中9曲を笹路 正徳、残り1曲をザ・スクェアの初代メンバーの一人だった宮城 純子が担当しています。参加メンバーもなかなか豪華で、長谷部 徹(ds)、青山 純(ds)、渡嘉敷 祐一(ds)、松原 秀樹(b)、伊藤 広規(b)、岡沢 章(b)、富倉 安生(b)、土方 隆行(g)、北島 健二(g)、笹路 正徳(key)、宮城 純子(key)、斉藤 ノブ(per)、EVE(cho)、小室 和之(cho)、楠瀬 誠志郎(cho)、村田 有美(cho)等という顔触れです。

『高村 亜留 / ARU FIRST』
01. LAST STEP
02. 恋は最高 (I'm In Love)
03. 恋のやりとり
04. ハートブレイク・サマービーチ
05. パーティーが終った後で
06. 今夜だけワンス・アゲイン
07. ブレーキを踏んで怒って
08. LET'S YOUR LOVE GROW (ほどけたハート)
09. SAY THAT YOU LOVE ME
10. 恋はデリケート

吉田 美奈子や山下 達郎でお馴染みのあの名曲のカヴァー01。ソウルフル低い声の高村のヴォーカルが渋いです。長谷部 徹の間の良いドラミングが心地良いです。また、ドラマーとして活躍して欲しいですね。

青山・伊藤の強力リズム隊のグルーブがたまらないFUNKYな02。ギターは北島 健二なんですが、彼がこういうFUNK色の強いリフ、リズムのギターを弾いているのが新鮮でした。笹路 正徳のアレンジが光る1曲。

斉藤 誠が作詞・作曲の03は、軽快なポップ・ナンバーです。高村の女性には珍しい低く太い歌声によく似合っているメロディーですね。伊藤 広規のベース・プレイが印象的です。

作詞:三浦 徳子、作曲:鈴木・キサブローによる04。アレンジは宮城 純子です。歌謡曲風なメロディーとラテン色の強いアレンジが特徴で、中森 明菜あたりが歌っても似合いそうな曲です。渡嘉敷 祐一と岡沢 章のリズム隊と斉藤 ノブのパーカッション、そしてこういう曲調では欠かせないEVEのコーラスが光ってます。

作詞:秋元 康、作曲:村田 和人による05。いかにも村田らしいメロディーを持ったミディアム・ポップ・ナンバーです。この曲でも長谷部 徹のドラミングが良いですね。小室 和之と楠瀬 誠志郎による涼しげで美しいコーラス・ワークが魅力です。

笹路 正徳の作・編曲による06。軽快なドライヴィング・ミュージックといった感じのナンバーです。サビのメロディーがキャッチーですが、少し歌謡曲チックな感じもします。

作詞:高村 亜留、作曲:村田 和人によるポップ・ナンバー07。夏っぽさ全開の1曲で、土方・北島のツイン・ギター(ソロは北島 健二)、青山・伊藤のリズム隊、小室・楠瀬のコーラス隊がそれぞれに良い部分を出している1曲です。

作詞:高村 亜留、作曲:土方 隆行によるFUNKチューン08。カッティングの名手・土方らしい格好良いギター・カッティングに痺れます。富倉 安生のスラップ・ベース、青山 純の重量感溢れるドラミング、ホーン・セクションのアクセントも効いています。コーラスは村田 有美。かなりお気に入りの1曲になってます。

作詞:高村 亜留、作曲:笹路 正徳による09。08と同じメンバーによる、これまたFUNKYなナンバーです。青山・富倉というリズム隊もかなり強烈で、相性も抜群ですね。土方 隆行がカッティングにソロにと大活躍な1曲。

最後の10は、軽めのポップ・ナンバーです。アルバムの最後にこういうポップ・ナンバーを持ってくるのも面白いですね。この曲は青山・伊藤のリズム隊で、伊藤のスラップ・ベースが堪能できるナンバーです。

とにかく高村 亜留は、不思議な声の持ち主です。1番最初に1曲目の「ラスト・ステップ」を聴いた時、CDプレイヤーのピッチがおかしくなったのかと思いました(笑)
なんとも低く太い声で、中尾 ミエの声質に似ている気がします。歌はソウルフルでなかなか迫力があります。慣れてくると嵌るタイプの声ですね。
決してセールス的に成功したとは思えないアルバムですが、内容は良いです。80年代に作られたアルバムは、結果的にセールス的に振るわずとも良い作品作りをしていたなと感じます。
また、こういう埋もれた良い作品を探していきたいなと思います。
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by kaz-shin | 2007-08-29 00:04 | J-POP | Trackback | Comments(18) | |
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Commented by WESING at 2007-08-29 17:23 x
何かの雑誌で、かの有名な高村さんと血縁関係があるように書かれていたような気がしますが、間違っていたらいけないのでその人の名前は伏せます。(^_^ゞ
参加ミュージシャンで買った一枚でしたが、高村さんのちょっと太目の声は僕の好みから少し外れてました。
好みのサウンドだったので2枚目も買いましたが、はっきり言ってあまり覚えていません。(^_^;
Commented by kaz-shin at 2007-08-30 02:17
WESINGさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
それにしてもWESINGさんは、いろいろ聴かれてますね~。驚きます。
私と違って、雑誌やラジオ等での情報収集量が凄いんでしょうね。
私は高村さんのCDを見つけるまで、全然知りませんでした。
顔の印象と違って、声は低くて太いのには驚きましたが・・・(笑)
Commented by kotaro at 2007-08-30 03:55 x
名前は知っているけど、ちゃんと聴いたことがない、
うちの1人ですね。こんな風に紹介記事が載るとますます興味が
湧きます。
邦楽はさいきん、山梨鐐平とかマニアックになってきています。

私もこの間初めてブックオフの例のコーナーを見てきました。
何を買ったかというと、藤井尚之と児島未散です。
バックミュージシャンやスタッフが気になってしようがない、
これではビョーキです(笑)

う~ん笹路正徳と宮城純子は夫婦だったっけ。
久米大作は、、、
Commented by kaz-shin at 2007-08-31 00:16
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
最近マニアックになってますか?気をつけなければ・・・(笑)
確かに、知らないアーティストでも何となく買ってしまう癖が昔からありますね。
もちろん、外れもありますが良い作品に出会えると嬉しいですよね。
藤井尚之さんは聴いたことが無いですが、ライブを観たことがあって結構良かったですね。
児島未散さんは、林哲司のプロデュース作品他数枚持ってます。
まだ、ここでは紹介してなかったですね。いすれ紹介するつもりです。
Commented by Kenny U at 2007-09-05 14:29 x
「恋のやりとり」について

この曲は、カバーヴァージョンですね!
もともとは、斎藤誠の1983年ファーストアルバム『LA-LA-LU』に
収録されていたんですよー!

ご存知でしたかー???

JAPANESE CITY POP - P108 参照
LIGHT MELLOW 和モノ - P174 参照
Commented by kaz-shin at 2007-09-06 01:16
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
斉藤誠さんは、コンピ・アルバムの収録曲を聴く位でアルバムを聴いたことが
無いんですよね。『LA-LA-LU』は聴いてみたいと思っている1枚です。
カヴァーしてたんですね。知りませんでした。
情報ありがとうございました。
Commented by 元ドラマー at 2007-11-09 01:31 x
初めまして。以前アマチュアのいろいろなバンドでドラム叩いてました。もう25年ほど前の事ですが。そしてひょんなことから彼女と知り合い、一緒にライブも1度やりました。しばらくしてデビューしたと連絡もらい、いまはなき六本木pITINNでの初ライブ聴きに行きました。なつかしいなぁ。ソウルがとても好きな女の子でした。千駄木に住んでいた記憶があります。
Commented by kaz-shin at 2007-11-10 05:46
元ドラマーさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
こういうブログを運営していると色々な方からコメントを頂戴しますが、
アーティストのお知り合いの方というのもいらっしゃいます。
元ドラマーさんの場合、一緒にプレイされていたんですね~。
そんな方にコメントを頂けるのは本当に嬉しいです。ありがとうございます。

高村さんに関しては、このアルバムしか聴いたことが無いのですが、凄くパンチのある
ソウルフルな歌声は好きです。
今はもう活動されていないのでしょうか?勿体無いですよね。
Commented by 元ドラマー at 2007-11-11 00:00 x
お返事ありがとうございます。
先日、彼女のことを急に思い出し、ネットで調べて貴ブログを拝見しました。
残念ながら、私はこの分野の友人とも疎遠となり、彼女の消息も分かりません。彼女はこれが本名で、よく人に説明する時、「亜細亜の亜に留学の留」と言っていたことを思い出しました。
Commented by kaz-shin at 2007-11-11 09:02
元ドラマーさん、おはようございます。コメントありがとうございます。
現在は疎遠となってしまったとしても、とても貴重で良い思い出ですよね。
そういう思い出って、元ドラマーさんにとって大切なものなんだろうなと勝手に
想像しております。亜留さんも元気でいてくれると嬉しいですね。
それにしても"亜留"という名前は、珍しいですが良い名前ですね。
Commented by 元々ドラマー at 2008-09-04 13:22 x
彼女がプロデビュー前に一緒にバンドやってました、ドラマーです。
高村光太郎氏の血縁で、当時のフォーカスに紹介されました。
とても歌のうまい女性で、今でこそR&Bフィーリングのボーカルはたくさんいますが、当時としては希少な、太い声とソウルフルな歌い回しの登場が早すぎたシンガーです。
彼女のおかげで、いろんなコンテストで入賞しました。
当時の録音テープを今でもたまに人に聞かせるとびっくりします。
ちなみにアマチュア時代の久保田利伸さんとかと一緒によく活動しましたよ。
今はどうされているのでしょうか?
Commented by kaz-shin at 2008-09-05 00:10
元々ドラマーさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
レコーディングされた音源であれだけパンチのある歌を聴かせてくれるのですから、
生の高村さんの歌は凄かったんでしょうね。
確かに早過ぎたシンガーだったかも知れません。
どんなに実力があっても、時代やタイミングが合わないと成功しないのが、
この世界の難しいところなんでしょうね。
Commented by kotaro at 2008-09-13 02:15 x
僕もコータローですが、へえ、智恵子抄の高村だったんだ。

kaz-shnさんならご存知かもしれないが
国木田独歩の孫も国木田亜子といって歌手だったことがあります。
その後に作詞家に転じて三田寛子の「恋するメトロ」とか
書いてたと思いますが、間違ってたら詳しい人
また>突っ込み入れてぇ~ おくれやす。
Commented by kaz-shin at 2008-09-13 22:19
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

国木田亜子さん・・・、全く知りませんでした。(笑)
でも国木田という珍しい苗字なら、何となく血縁かなと考えてしまいますね。
ただ、高村さんの場合は全く高村光太郎さんの血縁などとは思い付きもしなかかったですね。
やはり売れる売れないは別にしても、アーティスティックなDNAというものを感じますよね。
Commented by 猫になりたい哲学者 at 2008-09-15 21:17 x
国木田亜子さんは歌手活動してたんですねぇ~始めて知りました。kotaroさんが書かれてらっしゃるとおり「恋するメトロ」等で国木田アコ名義で作詞活動していており、私も大人になってから国木田独歩さんのお孫さんだったんだよと知って驚きました。ただ、あんまり作詞家としては作品を残しておらず、調べてみてもほとんどはタケカワさんの作曲作品のようでタケカワさんとなにか繋がりがあったのかもしれないですね。しかし、この音楽界にも才能の種類は違えど才能の豊かさを継承した二世などが結構存在していて、本人の作品はもちろんお母様の作品は私は結構好きで影響を受けているのは編曲家の新川博さんで、お母様は詩人の新川和江さんですし、編曲家の鷲巣さんのお父様は特撮好きには大変高名なピープロ特撮の生みの親で漫画家でもあったうしおそうじさんですし凄いですよねぇ二代とも才能豊で。高村さんの事ですが(苦笑)動画サイトで何曲か聴けたので聴いてみましたが上手いですし、声が太くて今だったら凄く受けた人でしょうねぇ。でも、私は少し苦手…かな?それともただ単に今はこういう声質の人ばっかしでうんざりしてるだけで少し間をおいたら大丈夫かも…と思いました。
Commented by kaz-shin at 2008-09-16 23:39
猫になりたい哲学者さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
親子でジャンルは違っていても、その分野でそれぞれが活躍出来るというのは
やはり一芸に秀でるというDNAみたいなものが絶対あるんでしょうね。
私の場合、両親が典型的な凡人なので私も典型的な凡人です(笑)
高村さんの歌声は、今の時代ならきっともっと受け入れられたかも知れませんよね。
最初は少し驚きましたが、聴き慣れると不思議に良い声だなと感じるようになりました。
Commented by kotaro at 2008-09-17 03:29 x
国木田さんのこと、気になって調べると1972年に映画デビュー、歌手というのは勘違いかもしれません。独歩の一族だということは、うたっていました。
映画は前衛ですね。動画を見つけて見ていました。監督が羽仁進でジャズの沖至という珍しい人が出ていました。

新川和江と新川博が母子というのは知りませんでした。白石まるみの「yokosuka愛の色」あたりが新川ですね。

親子で面白いの究極はソフトバレヱの森岡賢のお父さんは森岡賢一郎というアレンジャーです。この人が多才で変わっているだけに子供も変人というか、ブログで特集ができますよ。
Commented by kaz-shin at 2008-09-17 23:49
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
森岡賢一郎さんもキャリアの長いアレンジャーですね。
私がアレンジャーとしての森岡さんの名前を初めて拝見したのは、70年代半ばころだったと思います。
確かキャンディーズのアレンジも手掛けていたと思います。
だから名前を覚えていたんだと思いますが・・・(笑)
それにしても親子で活躍されているケースって沢山あるんですね~。
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