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PAUL DAVIS_PAUL DAVIS (邦題:パステル・メッセージ) ◇ 2007年 09月 29日
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9月も終りに近づいてようやく秋らしくなってきましたね。今回紹介するのは、そんな秋にお似合いの1枚だと思います。ポール・デイヴィスが1980年にリリースした通算6枚目となるアルバム『PAUL DAVIS (邦題:パステル・メッセージ)』です。

ポール・デイヴィスの名前が日本で広く知られるようになったのは、田中 康夫のベスト・セラー小説「なんとなく、クリスタル」(1981年)の中で、彼の代表曲でもある「I GO CRAZY」が使われていたのがきっかけだと聴いています。残念ながら、私は「なんとなく、クリスタル」の小説も読んでいませんし映画も観ていませんが、ポール・デイヴィスを知ったのは「なんとなく、クリスタル」のヒット以降ですから、この作品がポール・デイヴィスの知名度を上げたのは間違いないでしょうね。今回紹介する『PAUL DAVIS (邦題:パステル・メッセージ)』は、日本でのデビュー盤となったアルバムで、「なんとなく、クリスタル」が発売、ヒットする1年も前のことなんですね。

ジャケット写真のイメージでは、AORというよりもカントリー系のアーシーな音楽を聴かせるアーティストを連想させるポール・デイヴィスですが、「DO RIGHT (邦題:パステル・メッセージ)」を含むメロウなAORを聴かせてくれる好アルバムです。

『PAUL DAVIS / PAUL DAVIS (邦題:パステル・メッセージ)』
01. DO RIGHT (パステル・メッセージ)
02. CRY JUST A LITTLE
03. HE SANG OUR LOVE SONG (色あせし恋)
04. ALL THE WAY
05. TOO SLOW TO DISCO
06. LET ME KNOW IF IT'S OVER
07. DO YOU BELIEVE IN LOVE
08. SO TRUE (真実)
09. WHEN EVERYTHING ELSE IS GONE (すべてを投げ出して)

1977年のアルバム『SINGER OF SONG - TELLER OF TALES』に収録されていた「I GO CRAZY」、1981年のアルバム『COOL NIGHT』に収録されていた「COOL NIGHT」に肩を並べる名曲01。スローで始まり、テンポ・アップする軽快なナンバーで、後半でのコーラス・ワークが印象的なナンバーですね。

しっとりと聴かせる02は、キャッチーなサビのメロディーが耳に残る1曲。ポール・デイヴィスの書くメロディーの特徴としては、サビがとにかくキャッチーなメロディーだということでしょうね。この曲においても、サビまでのメロディーとサビのメロディーでは段違いにサビのメロディーがキャッチーですね。

女性コーラスを巧みに使ったメロウなナンバー03。コーラスの使い方とサックス・ソロが印象に残るミディアム・ナンバーです。

ゆったりとしたリズムが心地良い04。シンセを効かせたアレンジが、何とも言えぬ心地良さを運んできます。地味なタイプな曲ですが、この緩さがたまらない1曲でもあります(笑)

軽快なディスコ・ビートとシンセ・サウンドが特徴の05。ジャケット写真の風貌からは想像出来ないサウンドです。いかにもというディスコっぽいサウンドではないところが絶妙と言えるナンバーです。

ミディアム・テンポの軽快なAORナンバー06。よくまとまったアレンジだと思います。

ピーボ・ブライソンとの共作07。洒落たナンバーで、リズムのリフやコーラス・アレンジがAORな雰囲気を一層盛り上げています。まさにメロウなナンバーですね。

ウィル・ブールウェアの作品08は、ポールの書く曲とは一味違ったAORナンバーです。FUSION界で活躍するブールウェアだけあって、洗練されたサウンドとメロディーが印象的です。元々、インスト・ナンバーだったらしい曲です。

同じくウィル・ブールウェアの作品09。アルバムの最後に相応しいメロウなバラード曲です。ポール・デイヴィスはSSWのイメージが強いですが、ヴォーカリストとしても素晴らしい逸材だと感じさせてくれる曲ですね。

ポール・デイヴィスのアルバムを聴いていつも思うのは、決して震えがくるような感動やインパクトは無いのですが、澄んだ声と清楚な雰囲気はまさにメロウと言った形容詞がピッタリで、回数を聴く毎にその独特な心地良さに酔ってしまいます。派手さは無いけれど、耳に馴染み易いメロディーもその心地良さを一層引き立ててくれています。
ヒンヤリとした秋の夜長に、ひっそりと聴きたいようなアルバムです。2002年に再発されるも現在では入手困難なようですね。違いの分かるの大人の為のAOR作品だと思います(笑)
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by kaz-shin | 2007-09-29 12:46 | 洋楽系 | Trackback(1) | Comments(4) | |
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Tracked from 3度のメシよりCD at 2008-04-12 09:10
タイトル : PAUL DAVIS / PAUL DAVIS
本日記事にするのはポール・デイヴィスが80年にリリースした6枚目のアルバム「パステル・メッセージ」。 AOR系のガイドブックでは必ず取り上げられる名盤ですが現在では廃盤。意外と中古で見かけることの少ないアルバムですが、こなれた金額で入手することができました。 尾崎紀世彦を思い起こす長髪&髭面のルックスのジャケからは、アーシーで泥草いサウンドをイメージしてしまいますが(実際70年の1stから76年の4枚目まではカントリーやR&B色が強いらしいです)、今作の内容はというとライト&メロウなA...... more
Commented by まるいチーズ at 2007-10-05 01:18 x
こんばんは
今日はちょっと夜更かししております。ポール・デイヴィス、このジャケットは尾崎紀代彦さんに似てますよね(笑、尾崎さんも本来はC&Wの歌手ですよね)お顔に似合わず繊細な歌声ですね。D・ポメランツもそうですが、当時は車でBGM的に聴いてました。ほんとに久しぶりに聴いてみたのですがいいですね~AORはやはり夜のイメージですか、「I GO CRAZY」がヒットしたのは78年でしたかね、その頃はビー・ジーズやアンディ・ギブ、シックなどが大流行でした、チャック・マンジョーネもこの年でしたよね。いや、懐かしいです(ナツメロ風ですみません)
Commented by kaz-shin at 2007-10-06 04:42
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
寝不足が続き、さすがに今日は21時頃寝てしまい目が覚めたらこんな時間でした(笑)

この風貌は確かに最近の尾崎紀代彦さんを彷彿させますよね。風貌に似合っていない
歌声がポール・デイヴィスの魅力でもあります(笑)

私は曲を聴く時に変な癖がありまして、その曲がどんな季節のどんな時間帯に聴いたら
1番似合うのかを考えながら聴くんですよね。そして最後にアルバムのトータル的なイメージとして記憶するんです。
ですから、例えば01は秋晴れの昼下がりのイメージなんですが、アルバム全体のイメージは
「秋の夜、虫の声をバックに聴きたい」作品という感じなんです(笑)
Commented by shintan_shintan at 2008-04-12 09:13
おひさしぶりです。
お身体大丈夫ですか?ゆっくり静養なさるのが一番ですよ。

僕もこのアルバムを記事にしましたのでTBさせていただきました。
地味な感じながらソングライティング能力も高いですし、何より彼の歌声が魅力的なアルバムですね。

Commented by kaz-shin at 2008-04-12 15:09
shintanさん、こんにちは。コメントとTBありがとうございます。
ジャケットの風貌からは、いかにもC&Wという雰囲気を醸し出していますが、
AOR全盛期にフィットしたソフト&メロウなアルバムに仕上がってますよね。
何ともポールの温かみのある歌声が魅力だと思います。
このアルバムと『COOL NIGHT』は今でもよく聴きますよ。

ご心配頂いてありがとうございます。もう大丈夫です。
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