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TOTO_TOTO (邦題:宇宙の騎士) ◇ 2007年 10月 04日
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今回紹介するアルバムは、AORを語る上で絶対に外すことの出来ないくらいに重要な作品だと思います。その作品とは、1978年にリリースされたTOTOの1stアルバム『TOTO (邦題:宇宙の騎士)』。
何故、このアルバムがAORにおいて重要な作品なのか・・・。それは、仕上がりの良さに関してAOR屈指のアルバムであることはもちろんですが、TOTOというグループがAORを裏で支えてきた凄腕ミュージシャンの集合体であること、それが大きな意味を持っている訳です。

ボズ・スキャッグスの名盤『Silk Degrees』(1976年)で、素晴らしい演奏を聴かせてくれたデヴィッド・ペイチ(key)とジェフ・ポーカロ(ds)の二人を中心に、L.A.で活躍するセッション・ミュージシャン6人が集まったTOTO。それまでのセッションにおけるメンバーへの信頼度がかなり高いものだったことは、ボズのアルバム等で実証されていると思いますし、TOTOとしてデビューして『TOTO (邦題:宇宙の騎士)』という素晴らしいアルバムをリリースしたことで、それまで以上に彼らのセッション・ミュージシャンとしての地位が上がり、以降数々のレコーディングに引っ張りだこの状態になったのは周知の通りです。
つまりTOTOが、表舞台と裏方の両方でAORを牽引してきたと言っても良いのではないでしょうか。

今更紹介の必要は無いかも知れませんが、このアルバムのリリース当時のメンバーは、デヴィッド・ペイチ(key)、ジェフ・ポーカロ(ds)、ジェフの弟であるスティーヴ・ポーカロ(key)、デヴィッド・ハンゲイト(b)、スティーヴ・ルカサー(g)、ボビー・キンボール(vo)の6人です。6人全てが名プレイヤーですが、TOTOとしてのキーマンは、やはりソングライターとして非凡な才能を発揮しているデヴィッド・ペイチと、TOTOサウンドの軸となる素晴らしいドラミングを披露しているジェフ・ポーカロの二人と言えますね。

『TOTO / TOTO (邦題:宇宙の騎士)』
01. CHILD'S ANTHEM (子供の凱歌)
02. I'LL SUPPLY THE ONE (愛する君に)
03. GEORGY PORGY
04. MANUELA RUN
05. YOU ARE THE FLOWER
06. GIRL GOODBYE
07. TAKIN' IT BACK (ふりだしの恋)
08. ROCKMAKER
09. HOLD THE LINE
10. ANGELA

プログレッシヴ・ロックといった趣きのドラマティックなインスト曲01。デヴィッド・ペイチの作曲によるナンバーで、これからどんな音楽を聴かせてくれるのだろうかという期待感を持たせる曲です。短い曲ですが、曲の構成、アレンジがよく練られていて、特にシンセが巧みに使われていて印象的です。

ルークのハードなギター・ワークで始まり、軽快なギター・カッティングが心地良いポップなナンバー02。ロックとポップを上手く融合させたようなアレンジが見事です。

AOR史に残る名曲だと思っているメロウなナンバー03。多くのアーティストにカヴァーされています。ヴォーカルとギターとピアノのユニゾンがたまらなく気持ち良くて大好きなんですが、忘れてならないのはゲスト・ヴォーカルのシェリル・リンの存在です。彼女のヴォーカルを加えたことで、より曲が引き締まったという感じがしますね。

軽快なポップ・チューン04。キャッチーなメロディーが魅力な曲ですが、アレンジは軽快ながらもけっして単調ではなく、凝ったものになっているのがいかにもTOTOらしいですね(笑)

何と形容して良いのか難しいですが、とにかく渋いナンバー05。ピアノのリフやルークのギター・ソロが印象的です。この曲でのギター・ソロは結構好きなソロです。フルートを吹いているのはジム・ホーンでしょうか・・・。

宇宙空間を彷彿させる重厚なシンセ・サウンドとジェフのドラミング、ルークのリフが格好良いロック色の強いナンバー06。ダイナミックなナンバーです。

スティーヴ・ポーカロの作品07。しっとりと聴かせるミディアム・ナンバーです。FUSION色の強いアレンジが洒落ていて、ルークのメロディアスなアコースティック・ギター・ソロが素晴らしいですね。

タイトルとは裏腹に軽快なポップ・チューン08。日本風で言うならCITY POP色全開の1曲でしょう。オーソドックスな感じですが、これがまた絶妙な心地良さですね。この頃のルークのギターは本当に気持ち良いフレーズのオン・パレードといった感じです。

TOTOとしての初シングル曲で、全米5位を記録したTOTOの代表曲のひとつ09。さすがに1stシングルだけあって、インパクトもありますし何よりTOTOらしさを凝縮したようなアレンジは見事の一言ですね。

フォルクローレ風なイントロで始まるバラード曲10。エレクトリック・シタールを使ってフィリー・ソウル風な味付けも施したり、途中で力強いリズムを挿入したり、一筋縄でいかない展開が面白いナンバーです。

TOTOは数多くの素晴らしいアルバムをリリースしており、2nd『Hydra』(1979年)やグラミー賞を獲得した名盤『TOTO Ⅳ』(1982年)も大好きなアルバムなんですが、1枚を選べと言われたらやはりこの1stを選びますね。初めて聴いた時の衝撃は今でもはっきりと憶えています。メロディアスな曲なのにアレンジは凝っているし、何と言っても演奏力の凄さはまさに驚きでした。不思議と何度聴いても厭きのこないアルバムなんですよね。これからもずっと聴き続けていくであろう、私にとって大事なAORアルバムの1枚です。
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by kaz-shin | 2007-10-04 00:13 | 洋楽系 | Trackback(4) | Comments(18) | |
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Commented by ayuki at 2007-10-04 08:16 x
お邪魔致します。
この作品は本当に衝撃的な作品でした。特に01~03までの流れが良いですね。3曲とも名曲だと想います。スティーヴ・ルカサーさんが好きなので個人的には次ぎの「ハイドラ」の方がギター的には好きですが全体的にはこちらの方が完成度は高いような気がします。
Commented by marha1961 at 2007-10-04 22:16 x
こんばんは。
TBさせていただきました。
やはりTOTOの数あるアルバムの中で最高のインパクトだと思います。
今でもTOTOの中では最も聴くアルバムですね。
アレンジ、コーラスワーク最高ですね。
Commented by ギター小僧 at 2007-10-04 22:48 x
こんばんわ
ホントいまさら語る必要のない作品ですが、
05はTOTOの隠れた(?)名曲&ルークの隠れた名演だと思います。
読んでいてすごい共感できるものがあったのでコメントさせていただきました。
このアルバム、ギターソロのミックスが小さく感じるのは僕だけでしょうか?
05のギターソロなんてもう少し前に出でも?と思うんですが・・・
Commented by kaz-shin at 2007-10-05 00:51
ayukiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
仰るように01~03の流れが本当に良いですね。
この3曲でアルバムに完全に引き込まれてしまいます。
ギター小僧さんもコメントに書かれてましたが、若干ギターが抑え目な
ミックスですね。
私個人的には嫌いではないミックスなんですが、ルークのギターが好きな人には
物足りないかも知れませんね。
Commented by kaz-shin at 2007-10-05 00:55
marha1961さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
やはり1番聴かれるアルバムですか!
私もTOTOが聴きたいなと思うと、何故かこのアルバムを選んでしまうことが
多いですね。何度聴いても厭きない優れた傑作だと思います。
Commented by kaz-shin at 2007-10-05 01:01
ギター小僧さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
05のルークのソロは大好きなんですよ。
当時のルークの勢いがそのままプレイに出ているような気がします。
ギターが抑え目のミックスというのは、私も感じます。
その辺りを彼らも感じていたのか、2nd『ハイドラ』ではギターが前面に出してきましたね。
トータル的にバランスが取れていて、私個人的にはこれでもOKです。
Commented by santaro at 2007-10-07 01:38 x
最近R&Bを聞き出して知ったのですが
GEORGY PORGYって結構沢山カバーされてるんですね~
シェリル・リンっていうのは気付かずに聞いてました
結構好きだったんですけど(トホホ)
洗練されていくTOTOより
ハッタリかますぜみたいな「子供の凱歌」
ベタベタな「愛する君に」が好きです
というかこのアルバムが一番好きかも

エアプレイの再販盤のライナーでフォスターさんが
「そりゃTOTOは羨ましかったサ」って言ってましたが
何処かアマチュアなこれとプロな二枚目
ある意味売れて当然なバリエーションと音作りですねぇ
Commented by Sken at 2007-10-07 21:55 x
初来日の時に見に行きましたが、はっきり言って驚きました。
本作の1曲目から2曲目とオープニングでしたが、初めは
テープを流してると思ってました。
まだ、セカンドが出たか出る前かぐらいの時期でした。
キーボードでJames Newton-Howardが同行していて
3キーボードでした。
Commented by kaz-shin at 2007-10-08 02:32
santaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
もし「TOTOで1番好きな曲は?」と問われたら、迷わず「GEORGY PORGY」と答える
くらいに大好きな1曲です。何度聴いても飽きませんね。本当に名曲だと思います。

私は1枚のアルバムを何度も聴いていくと、シャッフル(ランダム)・プレイで聴くことが多いのですが、
絶対にシャッフル・プレイで聴かないアルバムが、この『宇宙の騎士』とビートルズの
『アビー・ロード』なんですよ。
その位に構成が素晴らしいアルバムだと思っています。
santaroさんの仰るように、こんなアルバムを作るバンドが売れない訳が無いですよね(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-10-08 02:55
Skenさん、コメントとTBありがとうございます。
初来日というと当然このアルバムの曲が中心のライブだったんでしょうね。
羨ましい限りです。私は1度でいいからジェフのドラミングを生で見たかったですね。
彼らの腕前であれば、レコーディングと一緒の音が出るのが当たり前と分かってはいても、
いざ目の前で演奏されれば鳥肌モノですよね。
Commented by sihuku at 2007-10-19 10:02 x
はじめまして こんにちわ。
”音楽の杜”さんから飛んで着ました!^^
ボクもtotoのブログ記事を記載したのでtbを試みたのですが・・・うまく行かないのでコメントだけにて失礼致します。
ボクもtotoの創造する音楽(ロック)は大好きでもちろん!この1stから常々な最新作になるアルバムはチェックです♪^^
現在のtotoはペイチもJ・ポーカロも在籍していない状況なのですが・・・
まだまだ頑張って欲しいものですね~☆

いきなり長々と失礼致しました。が失礼ついで(?)に貴ブログさまと問題が無ければリンクさせて頂いて宜しいでしょうか?
自身ブログは更新頻度も低いのですが(苦笑)
・・・どうぞ宜しくお願い致します。
Commented by kaz-shin at 2007-10-20 17:18
sihukuさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってすみませんでした。
240さんの"音楽の杜"と違って和モノの音楽中心ですが、こんなブログで構わなければぜひリンクをお願いします。
私の方もぜひリンクさせて下さい。よろしいでしょうか?
エキサイト・ブログの場合、設定によってリンクの有無でTB出来るか出来ないかを決めるようになっています。
相互リンクが完了すれば、おそらくTBも可能になると思います。

これからもよろしくお願い致します。
Commented by sihuku at 2007-10-21 13:45 x
こんにちわ!
時折おじゃまさせて頂いておりました!^^
リンクの件、ありがとうございます。
今後もどうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
Commented by kaz-shin at 2007-10-21 23:05
sihukuさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
リンクの件、こちらこそありがとうございます。
洋楽は左程詳しくないので、これから色々教えて下さいね。
どうぞよろしくお願い致します。
Commented by 240_8 at 2008-03-16 11:03
おはようございます!
ちょっとご無沙汰です。
kaz-shinさんもやはり記事書かれてたんですね。TBさせて頂きました。
私もTOTOといえば「Ⅳ」ではなく、こちらですね。TOTOは「Ⅳ」以降はあまり聴いてません。今月ボズとTOTOが来日しますが、それすら最近まで気付きませんでした^^。しかもデヴィッド・ペイチはグループを脱退(今回は参加するらしいですが)、ベースがなんとGreg Phillinganes(クラプトンのバックで有名な方)!、この事実も最近知りました。
ということで、やはり聴きかえしているのは本作ですね。私は⑧が意外とすきなのですが・・・。
Commented by kaz-shin at 2008-03-16 17:29
240_8さん、こんにちは。コメントとTBありがとうございます。
やはりTOTOと言えば真っ先に思い浮かぶアルバムは、この1stですよね。
洋楽のニュースには本当に疎くて知らなかったんですが、デヴィッド・ペイチが脱退は本当ですか!?
本当だとすると私の中ではTOTOは終わりですね。
プレイヤーとして優秀なのはもちろんですが、彼の類稀なるソング・ライターとしてTOTOの中心人物でしたから、
彼のいなくなったTOTOは、味気無いものになってしまいそうです。
また逆に新生TOTOがどんな音楽を聴かせてくれるのか、興味もありますね。
08は私も好きですね。私の好きなCITY POP風な曲調とルークのギターがたまりません(笑)
Commented by ohiro at 2008-04-09 21:42 x
こんばんは!シェリル・リンの記事からTOTOに行きつき、TBさせて頂きました!
やはりTOTOならこのファーストですよね。聴くほどに奥の深さに気づきます。
ところで240さんも書かれている公演に行ってきました(マイブログご参照下さい)が、ペイチは途中からいなくなってしましました!
ボズのステージではかなりの時間参加していたんですがね・・・
ペイチがいなくてルカサーとキンボールが2枚看板では少し物足りませんね。
Commented by kaz-shin at 2008-04-12 13:35
ohiroさん、こんにちは。コメントとTBありがとうございます。
レスが遅くなってしまって、本当にすみませんでした。

TOTOの1stは発売された当時よりも、年齢を重ねるごとに好きになってきた
作品という感じです。
2ndも4thアルバムも大好きなんですが、1枚選べと言われると今はこの1stに落ち着きますね。

それにしてもペイチが途中でいなくなってしまうというのは、何とも淋しいですね。
私個人的にはTOTOのキーマンはペイチだと思っているので・・・。
今後ペイチがどのような活動をしていくのかが楽しみですね。
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