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白石 まるみ_風のスクリーン ◇ 2007年 10月 08日
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今回紹介するのは、現在も女優・タレントとして活躍する白石 まるみ(現在は白石 マル美のようです)が1982年にリリースした1stアルバム『風のスクリーン』です。
恥ずかしい話ですが、つい最近まで白石 まるみがアルバムをリリースしていたことすら知りませんでした。もちろん女優としての活躍は知っていましたが・・・。先日、私のブログの須藤 薫のアルバム紹介記事(紹介記事はコチラ)において、いつもお世話になっているymoymoさんとkotaroさんが『風のスクリーン』は松任谷 正隆のプロデュースの名盤だと紹介してくれました。こうなると俄然興味が湧いてきて、調べてみると2003年にVIVIDサウンドからCD化されていましたので迷わず購入しました(笑)

CDが手元に届いたのですが、少々残念なことが・・・。音楽そのものは、後ほどレビューしましが素晴らしい内容でした。残念だったのは歌詞カードです。ジャケット写真を含み見開きの1枚モノで、中身は歌詞と作詞・作曲・編曲者のクレジットのみ。スタッフやミュージシャンに関する記載が一切無いのです。ですから、このCDだけでは松任谷 正隆がプロデュースなのかも分からないのです。アナログ盤LPも同じような感じだったのでしょうか?同じであれば仕方無いですが・・・。

作家陣も作詞には呉田 軽穂、三浦 徳子、有川 正沙子、岡田 富美子、島 エリサ、戸塚 省三という豪華な女性作家を中心とした顔触れです。作曲陣は松任谷 正隆、滝沢 洋一、戸塚 省三、椎名 和夫、新川 博、呉田 軽穂、東郷 正和という顔触れです。アレンジは新川 博と松任谷 正隆です。
全体的な印象は、80年代らしい爽やかなガールズ・ポップといった感じです。曲も粒揃いですなんですが、1番驚いたのは白石 まるみのヴォーカルが想像以上に上手かったことですね。声も良いですし、難しい歌も丁寧にしっかり歌っているところは好感が持てます。

『白石 まるみ / 風のスクリーン』
01. 6月のまばたき / 作詞:呉田 軽穂 作曲:松任谷 正隆 編曲:新川 博
02. YoKoSuKa愛の色 / 作詞:三浦 徳子 作曲:滝沢 洋一 編曲:新川 博
03. レイニー・ガール / 作詞・作曲:戸塚 省三 編曲:新川 博
04. A Little Fall / 作詞:三浦 徳子 作曲:松任谷 正隆 編曲:新川 博
05. 8月生まれのSummer Girl / 作詞:島 エリナ 作曲:椎名 和夫 編曲:新川 博
06. オリオン座の向こう / 作詞:呉田 軽穂 作曲:松任谷 正隆 編曲:松任谷 正隆
07. End of Love / 作詞:有川 正沙子 作・編曲:新川 博
08. 恋人がいても / 作詞・作曲:呉田 軽穂 編曲:松任谷 正隆
09. 9月の印象 / 作詞:有川 正沙子 作・編曲:新川 博
10. ときめきシュガータウン / 作詞:岡田 富美子 作曲:東郷 正和 編曲:新川 博

新緑の眩しさを感じるようなナンバー01。まだ風が気持ち良い季節の雰囲気を感じさせるアレンジが素晴らしいですね。イントロを聴いて松任谷 正隆らしいアレンジだなと思っていたら、新川 博のアレンジだったので驚いた曲でもあります。おそらく意図的に松任谷 正隆らしく仕上げたのでしょう。

軽快なポップ・ナンバー02。サビまでの歌い方とサビでの歌い方を若干明暗を付けているようなヴォーカルが印象的です。波の音、バイクの音のSEを効果的に使っています。

雨を題材にしていながらも、アコースティックなサウンドが主体のサウンドが爽やかな03。結構難しい曲だと思いますがしっかり歌っていて、声にもよくマッチした良い曲だと思います。お気に入りの1曲になってます。

マイナー調のミディアム・ナンバー04。こういう曲調はいかにも80'sらしさを感じる曲ですね。それにしても松任谷 正隆の作曲のナンバーを、新川 博が松任谷 正隆らしいアレンジを施しているというのが実に面白いですね。

夏の歌なんですが爽やかで心地良いポップ・チューン05。コーラス・ワークが素晴らしく、今の時代に聴いても違和感がないメロディー・ラインを持っている曲です。

「まちぶせ」をヒットさせた頃の石川 ひとみを彷彿させるようなキャッチーなメロディーが印象的な06。アレンジは松任谷 正隆なんですが、新川 博のアレンジとの大きな違いはストリングスのアレンジにあるような気がしますね。

ボッサ調のアレンジがお洒落な07。低音域を上手く使っている白石 まるみのヴォーカルが素晴らしく、彼女が魅力的なシンガーであることを証明しているような曲かも知れません。色んな曲調を器用に歌いこなしているのには感心します。

ユーミンの作品である08は、切なさと冬の冷たさを感じるナンバーです。インパクトは左程強くはないのですが、しわじわと沁みてくるナンバーです。いかにもユーミンらしい歌詞が印象的です。

起伏のないメロディー・ラインが心地良さとなっている09。淡々とした中に夏の終わりの儚さみたいなものを感じる、そんな1曲です。

ほんの少しディキシー・ランド風な味付けを施した可愛らしいナンバー10。アイドル歌手としての一面を出そうとしているような曲かも知れませんね。

80'sの香りを感じつつも、今でも十分に魅力的な曲が揃っています。まさに「隠れた名盤」というのも頷けますね。まだ聴き込んではいませんが、それでも魅力的に感じるのはメロディアスな曲が多いのと、これといった癖の無い歌声のせいかも知れません。
もし、この頃のアルバムやシングルが売れて音楽活動を続けていたら、今ではどんな曲、歌声を聴かせてくれたのでしょうか・・・。そんな事をふと思ってしまいました。
あまり季節に拘らず楽しめるアルバムだと思います。アイドル系の歌手に抵抗感の無い方でしたら、ぜひ聴いてみて下さい。良いアルバムです。

最後に、こんな素敵なアルバムを紹介してくれたymoymoさん、kotaroさん、ありがとうございました。
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by kaz-shin | 2007-10-08 02:13 | J-POP | Trackback | Comments(13) | |
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Commented by kotaro at 2007-10-08 03:44 x
恥ずかしながら、この歳になってこのアルバムについて書くとは
よもや思わなんだ、です。
高いところから見ればこの程度の歌手に、こんなプレゼントが。
それは聴くものに取り思わぬ宝物を発見した喜び。
そしてレコード産業の面白さや、後続たちに「俺ならこうしよう」とか
思わせる「次に続く何か」になったに違いありません。

あそびの予定が松任谷夫妻にこれだけの本格的な仕事になった所以は
判りませんが、このあとの「時をかける少女/ずっとそばに」や後の一連のReimyの秀作に繋がるきっかけになったのでは、と思います。

個人的なメモリーでは白石まるみは笑顔のずっと可愛い少女です。
このジャケ写真ではスマイルを封印して1曲目のシチュエーションに合せたように、少し難しい大人のレッスンに挑戦するような、そんな雰囲気に背伸びしています。

トップを疾駆する松田聖子から‘ロングテール‘の後ろにはこんな作品まで。
80年代アイドルにはホントに隠れた名曲が多かったことも、証言しておきます。

Commented by hisa at 2007-10-08 20:55 x
白石まるみよかったでしょう。最近買われたのなら、2004年にVictorから出た「Collection」のほうが良かったですね。こちらには「風のスクリーン」の全曲と両面大貫妙子作の3rdシングル「恋人たちの明日」まで入っています。(今頃言ってすみません)
ついでに少しおすすめを
 森下恵理の「ボーイフレンド」 作曲に加藤和彦、松尾清憲、竹内まりあ、呉田軽穂と並んでいます。ガールズポップスのいいアルバムです。
 売れなかったけど音楽的にいいアイドル系いっぱいあります。
Commented by kaz-shin at 2007-10-09 00:55
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
今回は本当に良いアルバムを紹介してくれて、ありがとうございました。
80年代のアイドルって、単に可愛さだけで持て囃される時代とは違って
歌手としてしっかりした作品で真っ向勝負に出てますよね。
売れる売れないは別にしても、どのスタッフもどんな歌が似合うのかを
十分検討して丁寧に作られているアルバムが多いことに驚きます。
私自身、80年代に入ってからはアイドル路線からは離れてしまったのですが、
今回まだまだ良いアルバムが埋っているんだなと痛感しました。
Commented by kaz-shin at 2007-10-09 00:58
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
白石さんのアルバムは、想像以上に楽曲・歌ともに良かったです。
『Collection』というのが出ていたんですね。もっとよく調べれば良かったかな(笑)

森下恵理さんは全く知りませんでした。彼女もVIVIDからCD化されてたんですね。
すぐにでも聴いてみたいのですが、今月・来月は欲しいCDが多くて悩んでしまいます。
機会があれば聴いてみたいと思います。情報ありがとうございました。
Commented by kotaro at 2007-10-09 09:39 x
モリシタは、特別なビジンではありませんが、チャーミングでキュートな曲にめぐまれた娘でした。
「ブルージーンボーイ」「私は街のバレリーナ」、
>ちょっとオシャレな街のギャング(不良)達〜、ZUZU-トノヴァンコンビらしい佳曲です。安井かずみがまだ生きてた頃です。
「Hei! Baby」、竹内まりや作品では同時期のヒット、ミポリンの「色・ホワイトブレンド」よりずっと完成度が高いと思います。
アレンジャー鈴木茂のキュ〜ンというギターが泣かせます。

いま大人になって思えば、レスリー・ゴーアやナンシー・シナトラらのガールズポップの系譜を引いていると分かるのですが、当時は一生懸命、こういうB級作品で良い曲を見つけると、まだパソコンやブログも遠い昔でしたので、音楽雑誌にインプレッションを投稿していたのも懐かしい記憶です。
Commented by kotaro at 2007-10-09 10:13 x
>スタッフやミュージシャンに関する記載が一切無いのです。ですから、このCDだけでは松任谷 正隆がプロデュースなのかも分からないのです。アナログ盤LPも同じような感じだったのでしょうか?同じであれば仕方無いですが・・・。

オコタエシマス、LPニハ書イテアリマス

kbd.松任谷正隆、新川博、ds林立夫、青山純、島村映二、、b.マイク・ダン、三久月千晴、岡沢茂、、ag.吉川忠英、eg.鈴木茂、松原正樹、土方隆行、、horn ジェイク・コンセプション、兼崎順一、hamonica.八木のぶお、perc.斉藤ノブ、ペッカー、cho.Buzz、伊集加代子、白石まるみ、須藤薫、strings.トマトグループ、
です。
Commented by kaz-shin at 2007-10-10 00:21
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございました。
わざわざミュージシャンまで教えて下さって、お手数かけました。
大体想像通りのミュージシャンでした。特にBUZZのコーラスはすぐ分かりました(笑)
早速メモに書いてCDの中に入れています。ありがとうございました。

森下恵理さんのアルバムも聴いてはいませんが、スタッフの意気込みみたいなものが
伝わってきますね。まさに80年代ならではという感じですね。
機会があればぜひ聴いてみたいと思います。
Commented by ymoymo at 2007-10-11 02:00 x
速っ!もう買って解説済みですか(笑)。コレクションのほうは知ってたんですが調べてそっち購入するだろうな、と思ってたんですが、言っとけばよかったですねすいません。どこかで値段の割にいいかげんだ、と苦情を言ってたのを見たんで、同じ不満をもってる人は多いと思います。
そのせいか森下恵理は歌詞カードもあって演奏陣のクレジットもあります。内容のほうをいっておきますと、アイドルよりのかわいい曲が多いです。センスのいいアイドルポップスという趣でしょうか。do you remember me?や不思議なピーチパイ系なカンジです。のりのよい曲がけっこうあって体が動き出しそうになります。このCD期待してなかったんですが僕的に大当たりでした。そういえばトノバン再発されますね。
Commented by hisa at 2007-10-11 23:43 x
森下恵理にいろいろコメントがあったので、LPレコードを引っ張り出してみました。何と帯には加藤和彦プロデュースとでかでか書いてあります。
もう忘れましたが、たぶんそれに惹かれて買ったんでしょうね。もう一枚「嘆きのプリマドンナ」というアルバムも出しています。
こちらはプロデュースがSHUNSUKE MIYAZUMIとあります。このひとはよくしりません。曲は上田知華が多いですね。自作も2曲あります。
上田知華も好きだったので気に入っていました。でも3枚目は出ませんでしたね。
Commented by kaz-shin at 2007-10-11 23:52
ymoymoさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
松任谷さんのプロデュースという事や、1982年のリリースということで
とても気になって速攻で購入してしまいました。
後からコレクションがあるのを知りました・・・(笑)
でも良いアルバムだったので、別に後悔はありません。

森下 恵理さんのアルバムも評判良いですね。こうなると俄然聴きたくなってきました(笑)
情報ありがとうございました。

加藤さんの『Gardenia』の再発が本当に楽しみです。
Commented by kaz-shin at 2007-10-11 23:58
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
これだけ皆さんから森下さんの話が出ると、これはもう聴かない訳には
いかないですかね・・・(笑)

宮住 俊介さんは確かアルファ・レコードのプロデューサーだった人だと思います。
カシオペア、タモリさん、吉田 美奈子さなんかを手掛けた人ですね。
加藤 和彦さんや宮住さんがプロデュースを請け負っているなら、森下さんはやはり気になりますね・・・。
買ってしまおうかな(笑)
Commented by LOVE☆YUYA at 2010-05-01 01:22 x
こんばんは。
ちょっと思い出したんですが、この白石まるみのアルバムと同時期にヴィヴィッドから再発された岩井小百合の『ナチュラリー』というアルバムも何気に名盤ですよ。特に吉田美奈子が提供した「Star dust drive」は「恋は流星」を彷彿させる煌びやかな名曲で、正にタイトル通り夜のドライブに似合いそうです。ただ残念なのは歌詞カードがやはり白石まるみと全く同じデザインの見開きの一枚ものということでしょうか?(笑)

後、再発ものの隠れた名盤といえば今や「クイズおばさん」と化した宮崎美子の『Mellow』が、ユーミン、矢野顕子、坂本龍一、八神純子、鈴木慶一などが参加していて聴きごたえある感じでしょうか。
Commented by kaz-shin at 2010-05-02 07:20
LOVE☆YUYAさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
岩井小百合さんは完全にノーマークでした。
歌はともかく、アイドル時代の彼女に全く興味が無かったというのが本音です(笑)
聴いてみたい気がします。

宮崎美子さんの『Mellow』は、当ブログでも紹介しました。
完全に後追いでしたが、好きなアルバムですね。
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