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IRUKA_HEART LAND (Part 2) ◇ 2007年 10月 09日
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今回はブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズです。以前の記事を読むと、その手抜きな感じに呆れてしまう記事でした(笑)

紹介するのは、1981年のアルバム『FOLLOW ME』以降それまでの"イルカ"表記から"IRUKA"に変え、フォーク系からニューミュージック、ポップス系への路線変更を計っていたIRUKAがプロデューサーに林 哲司を迎えて、1985年にリリースされた個人的には名盤だと信じて疑わないアルバム『HEART LAND』です。
それまでのIRUKAのイメージはこのアルバムには無く、ズバリ林 哲司のスタイルでまとめあげられたAORと言うより広義な意味でMORという言葉がピッタリですし、CITY POP色の強い素晴らしいアルバムです。
IRUKAのハスキーなアルト・ヴォイスを活かし、それまでの"イルカ"には無いような大人の雰囲気の楽曲を林 哲司が全10曲中7曲を書き上げ、全曲アレンジを施しています。

残念ながらCDにはミュージシャン・クレジットは記載されていないのですが、アナログ盤にはちゃんと記載されていました。宮崎 全弘(ds)、村上 秀一(ds)、青山 純(ds)、富倉 安生(b)、高水 健司(b)、松原 正樹(g)、松下 誠(g)、今 剛(g)、山田 秀俊(key)、西本 明(key)、富樫 春生(key)、難波 弘之(syn)、エルトン永田(syn)、浜口 茂外也(per)、斉藤 ノブ(per)、吉川 忠英(ag)、山川 恵津子(cho)、木戸 やすひろ(cho)、比山 貴咏史(cho)・・・、どうです?凄いメンバーが顔を揃えていますよね。

『IRUKA / HEART LAND』
01. ハートランド / 作詞:青木 久美子 作・編曲:林 哲司
02. 雨のディスタンス / 作詞:来生 えつこ 作・編曲:林 哲司
03. もう海には帰れない / 作詞:秋元 康 作・編曲:林 哲司
04. 私のキッチンファーム / 作詞・作曲:イルカ 編曲:林 哲司
05. ゲームは終って / 作詞:イルカ 作・編曲:林 哲司
06. ミスターTV / 作詞・作曲:イルカ 編曲:林 哲司
07. NYCは遠すぎて / 作詞:秋元 康 作・編曲:林 哲司
08. 日曜の地図 / 作詞:来生 えつこ 作・編曲:林 哲司
09. コンクリの都会で / 作詞:秋元 康 作・編曲:林 哲司
10. ビロードの夜 / 作詞:来生 えつこ 作曲:イルカ 編曲:林 哲司

アップ・テンポのポップ・ナンバー01。オメガトライブを彷彿させるマイナー調のメロディーですが、サビで盛り上げるという手法がいかにも林 哲司らしいナンバーですね。兼崎 順一のホーン・アレンジが林 哲司のリズム・アレンジと上手く噛み合っていて素晴らしいです。

CITY POP色全開の02。IRUKAの声にマッチしたメロディー、曲調のナンバーです。冷静になればIRUKA本来のキャラクターとのギャップを感じてしまうでしょうが、不思議と違和感無く聴けるのはIRUKAのヴォーカリストとしての資質の高さではないでしょうか。

林 哲司の作ったバラード曲の中でも特に好きな曲なのが03です。こういうバラードを書けるのは林 哲司ならではでしょうね。秋元 康の詞も良いですし、メロディーは抜群に良いです。そしてアレンジは往年のデヴィッド・フォスターを感じさせます。IRUKAのヴォーカルも素晴らしく、数多いIRUKAの曲で1番好きな曲です。後半のおそらく今 剛であろうギター・ソロも圧巻です。名曲中の名曲。

アルバム中最も"イルカ"時代を感じさせるイルカの楽曲04。この曲では"女"ではなく"主婦"、"母"の立場で歌われているナンバーです。林 哲司のソフト・ロック風なアレンジが絶妙です。

しっとりと聴かせるミディアム・ポップ・チューン05。切ない歌詞なんですが、軽めなポップなメロディーに乗せること一層切なさが伝わってくるといった感じの曲ですね。

最初、IRUKAの作曲だとは俄かに信じ難かったポップ・ナンバー06。林 哲司のアレンジがフィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドを思い起こさせます。松任谷 正隆のアレンジと言っても誰も気付かないかも知れません(笑)

グレイの空に覆われた冬のNEW YORK CITY・・・。都会的で洒落たナンバー07。アレンジも渋いのですが、IRUKAのヴォーカルがとにかく素晴らしい1曲です。AORとして楽しめる1曲。

爽やかなメロディーとアレンジが印象的な08。IRUKA流ソフト・ロックといった趣きのナンバーに仕上がっています。コーラス・ワークが絶妙です。

軽快なテンポのポップ・ナンバー09。この曲もサビのメロディーが、いかにも林 哲司らしさを感じる1曲です。親しみやすいメロディーで、シングル向きの曲だと思います。

IRUKAの作曲センスを感じる10。作詞家の詞に曲を付けるというのも珍しいのではないでしょうか。林 哲司のアレンジにも助けられていますが、アルバムの最後に相応しいナンバーに仕上がっていますね。

おさげ髪でイルカと言えば「なごり雪」というイメージしか持っていない人が、このアルバムを聴いたらきっと驚くでしょうね。曲によってはイルカが歌っているとは気付かない人もいるでしょうね。それ程、このアルバムでのIRUKAはCITY POPなヴォーカリストに変貌しています。
昔からIRUKAの声質が好きだったんですが、林 哲司とのコラボで今まで以上に私にとっては魅力的なヴォーカリストになりました。春や秋という季節に似合う感じのアルバムですね。林 哲司の楽曲、プロデュース作品が好きな方はもちろんですが、CITY POPが好きな人にも聴いて欲しいなと思う隠れた名盤です。
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by kaz-shin | 2007-10-09 00:01 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by ギムリン at 2011-02-27 08:03 x
先日、偶然このCDを入手できまして聴いてみましたら、フォークのイルカさんのイメージからはちょっとビックリ。
現在、岩崎良美さんの公式HPでカバー曲のリクエストをしていますが、冒頭の「ハート・ランド」など如何でしょうか?
Commented by kaz-shin at 2011-02-27 23:45
ギムリンさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「なごり雪」のイメージやフォークのイルカさんという印象が強い方が聴くと、おそらくかなり驚くと思います。
私はこのアルバムを聴いて、イルカさんが素晴らしいシンガーだということを思い知らされました。

もし良美さんに歌ってもらえるなら、「もう海には帰れない」が良いですね。
私の大好きな林 哲司のバラードが「10月のフォトメール」と「もう海には帰れない」なので、
良美さんに「もう海には~」を歌ってもらえたら本当に嬉しいのですが・・・。
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