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RA MU_THANKS GIVING ◇ 2007年 11月 01日
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時の経つのは早いもので、ついこの間まで"暑い!暑い!"と騒いでいたのに気が付けば11月なんですね。今年も残すところ2ヶ月になってしまいました。
さて、今回紹介するのは少々マニアック路線かも知れませんが、伝説のロック(?)・バンド"RA MU"の最初で最後となるアルバム『THANKS GIVING』(1988年リリース)です。RA MUは菊池 桃子を中心に松浦 義和(key)、中西 望(ds)にRosaiyu Renee Keel、Darelle Foster-Holdenという黒人女性コーラスを2名を加えた5人組のバンドです。仕掛け人(プロデューサー)はもちろん藤田 浩一ですが、何故菊池 桃子をメイン・ヴォーカルにしたロック・バンドと称したグループを作ったのかは不明です。しかも、ロック・バンドと言いながらもデジタルなさウンドを軸にしたブラック・コンテンポラリー・テイストの強い曲が多いのも面白いですが・・・。バンドとしての活動は短く、シングル4枚とアルバム1枚を残し僅か1年程で消えてしまいました。

唯一のアルバム『THANKS GIVING』ですが、これが結構良いのですよ。作家陣は、田口 俊、麻生 圭子、売野 雅勇、康 珍化、和泉 常寛、松浦 義和、新川 博、杉山 清貴という顔触れで、アレンジは新川 博がほぼ全曲を担当しています。サウンドの軸となっているのは、和泉 常博と新川 博ということになりますね。
危うげな菊池 桃子のヴォーカルとブラコン・サウンドの融合という一見ミス・マッチとも思えるのですが、これがなかなか良いのです。ただ、決して"ロック"ではありませんが・・・(笑)

『RA MU / THANKS GIVING』
01. Rainy Night Lady / 作詞:田口 俊 作曲:和泉 常寛 編曲:新川 博
02. Carnaval / 作詞:田口 俊 作・編曲:松浦 義和
03. 夏と秋のGood-Luck / 作詞:麻生 圭子 作・編曲:新川 博
04. Two Years After / 作詞:売野 雅勇 作曲:和泉 常寛 編曲:新川 博
05. 少年は天使を殺す / 作詞:売野 雅勇 作曲:和泉 常寛 編曲:新川 博
06. One And Only / 作詞:麻生 圭子 作曲:杉山 清貴 編曲:新川 博
07. Tokyo野蛮人 / 作詞:康 珍化 作曲:和泉 常寛 編曲:新川 博
08. 片想い同盟 / 作詞:田口 俊 作・編曲:新川 博
09. Late Night Heartache / 作詞:売野 雅勇 作曲:和泉 常寛 編曲:新川 博
10. Love Talk / 作詞:菊池 桃子、藤田 浩一 作曲:和泉 常寛 編曲:新川 博

軽快なデジタル・サウンドと黒人女性コーラスが心地良いミディアム・ナンバー01。このアルバムを購入して初めて聴いた時、この1曲目でこのアルバムは良いだろうなと予感したのを憶えています。菊池 桃子の危うげなウィスパー・ヴォイスが魅力的です。

メンバーである松浦 義和の作・編曲による02。菊池 桃子のソロ・プロダクションの時にも似合いそうなポップなナンバー。RA MUのサウンドの大きな特徴は、やはり黒人女性コーラスの存在だと感じる1曲ですね。

ブラコン色の強い新川 博のアレンジが光る03。かなりお気に入りの1曲です。ミュージシャン・クレジットが無いのが残念ですが、松原 正樹チックなギターがご機嫌です。夏の終わりを歌ったものですが、季節に関係無く楽しめるナンバーでドライブのお供に最適だと思います。

しっとりとしたバラード・ナンバー04。こういうバラード曲の時は、菊池 桃子にもう少し声量があればなと思うのは私だけでしょうか・・・(笑)

セカンド・シングル曲05。ご機嫌なブラコン・サウンドが炸裂します。ホーン・セクションの使い方などE,W&Fを彷彿させますね。80年代らしい打ち込みのリズムとシングル曲らしいキャッチーなメロディーが印象的なナンバーです。ちなみにホーン・アレンジはジェリー・ヘイなんですね。

都会的な洒落たナンバー06。杉山 清貴の書いたメロディーが秀逸です。夜のドライブのBGMに最適だと思います。私の個人的な意見ですが、杉山 清貴は"夏・海"のイメージが強いのですが、都会的な曲が似合うシンガーだと昔から思っています。

3rdシングル曲07。所々にロックっぽさを感じさせますが、やはりダンサブルなブラコン・サウンドが心地良いです。特に軽快なギター・カッティングやジェリー・ヘイのアレンジによるホーン・セクションが素晴らしいですね。サビのメロディーがキャッチーで、つい口ずさんでしまいます(笑)

ポップな曲調とコーラス・ワークが魅力的な08。このアルバムでの新川 博の仕事は素晴らしく、サウンド面での中心人物であることは明白です。

いかにも80'sのCITY POP風な09。アイドル・菊池 桃子が歌っているような感じの曲です。これはこれで菊池 桃子らしさが出ていて面白いですね。

美しいメロディーのバラード曲10。デジタル色を抑えたアレンジとメロディーが絶妙にマッチしていて、耳に心地良いバラードに仕上がっています。

RA MUが出てきた時は賛否両論ありましたが、このアルバムに限って言うならばかなり出来の良いアルバムだと思います。もちろんレコーディングだから可能な仕上がりの良さというのもあるでしょうが、楽曲・アレンジ共に捨て曲無しのアルバムですね。
また、菊池 桃子の新たな魅力を見せてくれたアルバムとして、私にとっては意味のあるアルバムになりました。現在は廃盤だと思うので入手は困難かも知れませんが、中古店で見つけたらぜひ聴いてみて下さい。予想以上に楽しめること請け合いですから・・・。
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by kaz-shin | 2007-11-01 00:38 | CITY POP / J-AOR系 | Trackback | Comments(10) | |
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Commented by momayucue at 2007-11-01 01:50
こんにちは、たにぴ@もまゆきゅです。
菊池桃子のデビュー当時は、大概林哲治だったし、
概ねKaz-shinさんには合うのでは、と想います。
実はごめんなさい、林哲治の仕事はあまり好きじゃないぼくでも、
「青春のいじわる」は、竹内まりやの"September"と並ぶお気に入りなのでした。
Commented by kotaro at 2007-11-01 02:42 x
珍盤だぁ~。これは私も持ってないし聴いていません。
この時代にアイドル崩れのロックバンドが3つありました。
ひとつが三原順子の(名前思い出せず)と亡くなった本田美奈子の
MINAKOwithWILD CATS、そして最大のドキュン砲はこの
ラムーだったのではないでしょうか。
ま、直後に渡瀬麻紀が大成長したリンドバーグが出てきますが、
このRAMUには手を出していないので、あまり発言する資格がありません。
きのうの門あさ美へのオマージュにも大変感心しましたが、本当に守備範囲が広いですね。
ちょっと変化球投手に変身気味なのでしょうか。
Commented by シロクマ at 2007-11-01 09:39 x
こんにちは。
これは懐かしいですね! なぜかCDで持っていますよ(笑)。
なぜ、菊池桃子の危なげなボーカルをわざわざ採用しているのか、当時は???でしたが、それもひっくるめてRAMUの魅力なんですね。久しぶりに聴いてみたくなりました。
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2007-11-01 22:36 x
ラ・ムーはどうしてもあの当為の衝撃からアイドルポップ・菊池桃子双方のファンから(桃子本人も?)当時から今でも黒歴史扱いですが(苦笑)曲自体は悪くないと当時から自分は思ってました。和泉常寛さんは大ヒット曲というものはない人ですが、安定して佳曲を多く作り出して70年代後期から80年代の日本のPOPシーンを支えた一人だけあってここでもいい仕事をしていたと思います。ただ、やはりあの当時はTV歌番組全盛期ということもあり、その映像スタイル(桃子の歌う姿含めて)で損をしていると共に「ROCKします」宣言を含めて失笑の対象のみになってしまったのは残念でした。結局あの当時は今から考えると驚くほどアイドルの全盛期は短く、またアイドルそのものの転換期を迎えてた中で全盛期を終りつつあった桃子にロック宣言によってそれを打破しようという製作者側の意図があったんでしょうが、当時から子供ながらに素直にチャートが緩やかに低下していったにしても林さんから和泉さんにバトンタッチして今まで通りアイドルポップの枠組みで良曲を出しながら女優さんにシフトさせた方がいいのにとも思ってたのも事実です(笑)しかし、それにしても守備範囲が広くて本当に驚いています。
Commented by hisa at 2007-11-01 23:03 x
菊池桃子はすべてフォローしてましたがこれは引いてました。たしか、一回TVで見てちょっとと思った記憶があります。
皆さんおっしゃているように、和泉常寛、新川 博はいい仕事をしていると思います。この内容なら聞いてみたいですね。
Commented by kaz-shin at 2007-11-02 00:45
たにぴさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
林哲司フリークの私ですが、お気遣い無用ですよ(笑)
音楽の趣向は十人十色で、それが面白いのですから・・・。
これからも遠慮無く、色んな意見を聴かせて下さいね。

ラムーは完全に林哲司の手を離れていて、和泉常寛さんや
新川博さんの楽曲が中心ですが逆に新鮮で楽しめました。
これはというインパクトの強い曲は少ないのですが粒揃いですね。
久しぶりに聴いてみたら、良かったので急遽紹介したくなりました(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-11-02 00:51
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
機会があれば、ぜひkotaroさんにも聴いてもらって感想を聞かせて欲しい1枚ですね。
当時の事をあまり詳しく憶えていませんが、ラムーに対して好意的な意見は少なかったような・・・。
でも、曲は悪くないですね。今聴いても楽しめますね。
久しぶりに聴いて、「こんなに良かったっけ?」とさえ思いました(笑)

昔は1週間単位でカテゴリのバランスを考えながら、アルバムをチョイスしていたんですが
最近はその日の気分で選んでしまっているので、ハチャメチャなチョイスに感じるかも
知れませんね。自分でも本当に節操が無いと思っているのですが・・・(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-11-02 01:03
シロクマさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ラムーのアルバムを持ってらっしゃるのですか!
久しく聴いておられないと思いますから、ぜひ聴き直してみて下さい。
私も久しぶりに聴いたら予想以上に良く感じたので、今回記事に書いた次第です。
たまに聴くと、昔と違った印象を与えてくれるのも音楽の面白いところですよね。
Commented by kaz-shin at 2007-11-02 01:23
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。お久しぶりです。
アイドルが一線で活躍出来ていた時代だったことが、ラ・ムーにとっては
不運だったのかも知れませんね。
もちろんプロモーションの失敗もあったのかも知れませんが、仰るように
楽曲自体は凄く粒揃いですしね。
サウンドの古さはあるものの、今の時代に聴いても違和感の無い曲だと思います。
こういうアルバムを取り上げてみたのも、久しぶりに聴くと昔と違った印象を持つことも
ありますよって伝えたかったというのも理由のひとつでして・・・。
ただ、傍から見れば節操の無い音楽ブログかも知れませんね(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-11-02 01:25
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ぜひ、聴いてみて下さい。結構お薦めですよ。
たまにBOOK OFFでも見かけますので、根気良く探せば見つかると思います。
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