今回紹介するのは、まさにモンスター級のアーティストが放ったモンスター・アルバムです(笑)
全世界で1億枚以上のセールスを記録し、ギネスにも認定されているマイケル・ジャクソンの1982年リリースのアルバム『THRILLER』です。何を今更という感もありますが、やはり80年代を象徴するアルバムですし、個人的にもよく聴いていたアルバムなので紹介してみたくなりました。正直なところ、マイケル・ジャクソンのアルバムで1番好きなのは1979年リリースの『OFF THE WALL』なんですが、「THRILLER」のPVも含めてインパクトの強さと全9曲中7曲がシングル・カットされたというバリエーション豊かな楽曲が楽しめるという他には無いパワフルなアルバムでしたね。
幼少の頃から音楽的には高いポテンシャルを有していたマイケル・ジャクソンが、名匠・クインシー・ジョーンズとタッグを組んで作り上げたアルバムですから悪い訳はありません。前作『OFF THE WALL』で初めてクインシー・ジョーンズと組み、シンガーのみならずソング・ライターとしての才能も開花し始めたマイケルが、『OFF THE WALL』から3年という十分な時間を費やして制作しただけのことはあります。マイケルの最も脂が乗っていた時の作品と言っても過言では無いでしょうね。
最近では音楽以外の事で話題を提供することの多いマイケルですが、このアルバム・ジャケットの写真で見られる自信と輝きを忘れないで欲しかったですね。この顔のどこが気に入らなかったのでしょうか?今よりよっぽど良い顔しているのに・・・(苦笑)
『MICHAEL JACKSON / THRILLER』
01. WANT TO BE STARTIN' SOMETHIN' (スタート・サムシング)
02. BABY BE MINE
03. THE GIRL IS MINE
04. THRILLER
05. BEAT IT (今夜はビート・イット)
06. BILLIE JEAN
07. HUMAN NATURE
08. P.Y.T. (PRETTY YOUNG THING)
09. THE LADY IN MY LIFE
アルバムからの第4弾シングルとなった01。マイケル・ジャクソンの作品です。ダンサブルなリズムが心地良いナンバーで、グレッグ・フィリンゲインズ、マイケル・ボディカー等のシンセ・サウンドとデヴィッド・ウィリアムスのギター・リフがこの曲の要ですね。
私が敬愛する天才ソング・ライター、ロッド・テンパートンの作品02。グレッグ・フィリンゲインズ、マイケル・ボディカー、デヴィッド・ペイチによる分厚いシンセ・サウンドにレオン・ンドゥグ・チャンクラーの正確なリズム。シンプルながらロッド・テンパートンのリズム・アレンジが光っています。
マイケル・ジャクソンの作品で、ポール・マッカートニーとのデュエット・ナンバー03。このアルバムからの第1弾シングルでした。メロディアスなナンバーですね。グレッグ・フィリンゲインズ、デヴィッド・ペイチ、デヴィッド・フォスター、スティーヴ・ポーカロ、ディーン・パークス、スティーヴ・ルカサー、ルイス・ジョンソン、ジェフ・ポーカロという豪華過ぎるメンバーがバックを務めています。特にディーン・パークスとスティーヴ・ルカサーのギター・サウンドが爽やかです。
まるで映画のような大作PVと共に一世を風靡した04。第7弾シングル曲で、天才・ロッド・テンパートンの作品です。この曲もシンセを巧みに使ったアレンジが見事です。私はこの曲の影の主役は不気味なナレーションを聴かせてくれたヴィンセント・プライスだと思うのですが、如何でしょう?(笑)
第3弾シングル曲05。マイケル・ジャクソンの作品で、ロック色の強いアレンジが印象的なナンバーですね。マイケルのソング・ライティングの才能の高さを感じます。ジェフ・ポーカロのタイトなドラミングに、スティーヴ・ルカサーとポール・ジャクソン.Jrという2本のギターに加え、エディ・ヴァン・ヘイレンのギター・ソロをフィーチャーしているという贅沢な1曲。これで悪い訳が無いですね。
第2弾シングル曲06。マイケルの作品で、ある意味で代表作と言っても良いでしょうね。シンプルなアレンジに乗せて歌うマイケルの歌声に魅了されます。ディーン・パークスのギター・カッティングが何とも心地良くて大好きなんです。
第5弾のシングル曲07。Michael Jackson Meets TOTOといったナンバーですね。都会的な洒落たサウンドが印象的なバラード・ナンバーです。デヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ポーカロ、スティーヴ・ルカサーの3人によるアレンジが秀逸です。
第6弾シングル曲08。ジェイムス・イングラムとクインシー・ジョーンズの共作です。軽めのサウンドながらもノリの良いアレンジが素晴らしいですね。ジャネット・ジャクソン、ラ・トーヤ・ジャクソンが参加しています。個人的にはルイス・ジョンソンのベースに耳を奪われますが・・・(笑)
ロッド・テンパートン作のバラード・ナンバー09。AOR風なアレンジで、何とも心地良く耳に溶け込んでくる曲です。アルバムの最後に相応しい1曲ではないでしょうか。
今回レビュー記事を書くにあたって久しぶりにじっくり聴き直しましたが、やはり文句無しの傑作ですね。最近マイケルの音楽を聴いてないなという人は、たまには引っ張り出して聴いてみては如何でしょう?新しい発見があるかも知れませんし、良い作品はどんな時代でも良いと実感出来るのではないでしょうか。
クインシー・ジョーンズの手腕と、80'sというまさに時代が作り出した傑作だと思います。クインシーのプロデュース作品はいずれも楽曲、演奏(アレンジ)、歌の三拍子揃ったものばかりですが、このアルバムもその代表格の1枚でしょうね。
「THRILLER」いいですね!私もこのアルバム大好きです。楽曲のよさもさることながら、ほとんどがシングルカットされるであるとか、10分を超える映画のようなPVが作られたりとか、当時の常識をいろいろ覆された1枚だと思います。私も多感な高校生だったので(笑)、こんなのもアリなのかと興奮したのを覚えています。
追記:よければTBさせてください。
彼のゴシップ的な部分ばかりが取り上げられる事が多く、最近ではまともな音楽的評価を受けてないような気もしますが、「スリラー」と「オフ・ザ・ウォール」は素晴らしい作品だと思います。いまでもちょくちょく聴きますね。
本当に良い曲が集まったアルバムですね。これだけシングルがリリース
されるのも頷けます。
「THRILLER」はPVが特に話題になりましたが、曲自体特にアレンジが凝っていて
ロッド・テンパートンのセンスを感じます。
とにかくロッドの作った曲が好きなもので・・・(笑)
TBは大歓迎ですよ。どうぞ断りの必要は無用ですから、バンバンTBして下さい。
shintanさんがマイケル・ジャクソンを聴いていたとはちょっと意外でした。
本当に色々聴かれてますね~。年間450枚以上もCDを購入されているとは凄いですね。
私は足元にも及びませんが、収納には頭を痛めているのは同じですよ(笑)
業務用のCD棚を購入しようかとも検討中です。
こんにちは~。
このアルバムよぉく聴きました。
うん、1曲目っからやられてしまうのですヨ、今でも(笑
とくにP.Y.T. (PRETTY YOUNG THING)が好き。
CDは持っていないんですけどね、音源は手元にあります。
このアルバム聴くと、なんとなく自分が若返ったような気がしたり・・・
気がするだけです(笑
ほんとよね、この顔のどこがイヤだったのかしら。
イイ顔してると思うんですけどね~。
TB出来ませんか?失礼しました。ユーミンの時と設定は変えていないのですが・・・、何故でしょう?
一応スパム対策の設定を外しておきましたので、よければもう1度トライして下さい。
よろしくお願いします。
やはりこのアルバムは多くの人に愛されたアルバムなんですね~。
単純にマイケル・ジャクソンが好きな人、クインシー・ジョーンズのプロデュース作品として
興味を持った人等がこぞって聴いたでしょうから、これほどヒットしたのも頷けますね。
この頃はまだ音楽に対して熱意があったんでしょうかね。
なまじ大金を手にすると、ろくな事を考えないのが人間なのかも知れませんね。
もうこんな音楽は聴かせてくれないのかなぁ・・・。
TBがうまくいかずなので・・・コメントにて失礼います。
”スリラー”ですがボクは随分前にレンタルして(カセットテープ)なので、わざわざCDでは購入していませんが、好きなアルバムです♪
当時から、totoの連中の参加や、エディ(ヴァンヘイレン)は話題に挙がっていましたよね☆
表現は良くないかも知れませんが・・・くろいマイケルの頃は格好良かったですね~
ボクも好きなアルバムです!w
TB出来ませんでしたか・・・、すみませんでした。スパム対策のフィルタに
引っかかってしまうのかも知れません。
外すといきなりスパムTBが沢山付くので困ってしまいます。
本当に良いアルバムですね。確かにPV等の相乗効果もあったでしょうけど、
CDを聴いても純粋に音楽として楽しめますね。
この程度で顔をいじるのを止めてれば良かったのにと思ってしまいます(笑)
ロッド・テンパートンは、私が敬愛するソング・ライターの一人で、天才だと
信じて疑わない人なんです(笑)
作詞、作曲、編曲全てに素晴らしいセンスを感じさせる人で、HEATWAVE時代からのファンです。
クインシー・ジョーンズのブレーンとして、クインシーのプロデュース作品ではお馴染みですね。
レスが遅くなってすみません。
クインシー・ジョーンズのプロデュース作品なら外れは無いですから、
知らないアーティストでも聴いてみると面白いと思いますよ。
レスが遅くなってすみませんでした。
多くの人は、マイケル・ジャクソンと言えばこのアルバムを思い浮かべるでしょうね。
PVも含めて衝撃的なアルバムでした。
ただ、私にとってはやはり1番印象深いのは『OFF THE WALL』ですね。
クシンシー・ジョーンズの才能はもちろん、私がロッド・テンパートンという天才ソング・ライターに興味を持ったのが
『OFF THE WALL』でした。
このアルバムもクインシー&ロッドの素晴らしい仕事が堪能出来る1枚で、もちろん大好きです。