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TOM SCOTT_BLOW IT OUT (Part 2) ◇ 2007年 11月 05日
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今回はブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズです。そして、FUSION関連初のPart 2の記事になると思います。

今回紹介することにしたのは、トム・スコットが1977年にリリースしたアルバム『BLOW IT OUT』です。本当は今回、トム・スコット&L.A.エキスプレスの22年ぶりのリユニオン・アルバム『Bluestreak』(1996年)を紹介するつもりだったのですが、秋の夜長にしっとりと聴きたいアルバムということで再び『BLOW IT UP』(過去の拙い記事はコチラ)を選びました。前回紹介した時はCDを所有しておらず、中古店等を懸命に探していたんですが見つかりませんでした。それでも根気強く探せば良い事はあるものですね、半年位前にBOOK OFFで輸入盤を見つける事が出来ました(笑)

1968年に1stアルバムをリリースしてから暫くの間、L.A.を活動の中心にしてきたトム・スコットが、単身ニューヨークに渡り東海岸の腕利きミュージシャンとの他流試合とも言えるアルバム『New York Connection』をリリースしたのが1976年、その翌年に制作されたのが『BLOW IT OUT』でした。トム・スコットのサックスはニューヨーク・サウンドにも凄く似合っており、特にSTUFFの面々による都会的なサウンドに乗せて官能的かつ叙情的なブロウは素晴らしいですね。
参加ミュージシャンは、スティーヴ・ガッド(ds)、リック・マロッタ(ds)、クリス・パーカー(ds)、チャック・レイニー(b)、ウィル・リー(b)、ゲイリー・キング(b)、エリック・ゲイル(g)、ジョン・トロペイ(g)、レイ・パーカー.Jr(g)、ヒュー・マクラッケン(g)、リチャード・ティー(key)、ラルフ・マクドナルド(per)等という豪華な顔触れです。特にリチャード・ティーは全曲に参加しており、"TOM SCOTT Meets STUFF"というサウンドの軸になっています。プロデュースはトム・スコットとエンジニアのハンク・シカロです。

『TOM SCOTT / BLOW IT OUT』
01. GOTCHA (Theme from Starsky & Hutch)
02. SMOOTHIN' ON DOWN
03. DREAM LADY
04. I WANNA BE
05. SHADOWS
06. YOU'VE GOT THE FEEL'N
07. DOWN TO YOUR SOUL
08. IT'S SO BEAUTIFUL TO BE

私も放映されていた1977年当時大好きだった刑事ドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」のテーマ曲01。いかにも刑事ドラマらしく活動的で溌剌としたサウンドが特徴です。メロディー部ではリリコーンを中心に、ソロ・パートではサックスを吹きまくるトム・スコットが印象的です。

イントロでのリチャード・ティーならではのオルガン・サウンドが、いかにもSTUFFっぽい02。サックスの多重録音、ジョン・トロペイとヒュー・マクラッケンのコンビのギター・プレイが実に渋いです。

美しいストリングスの調べとリチャード・ティーのローズの音色が印象的な03。タイトル通り美しいナンバーです。スティーヴ・ガッドのドラミングとラルフ・マクドナルドのパーカッションが、目立ちませんが曲の良いアクセントになっていると思います。

リチャード・ティーの作曲による04。これぞリチャード・ティーというピアノを聴かせてくれるポップなナンバーです。スティーヴ・ガッドとチャック・レイニーの堅実なリズム隊のプレイやエリック・ゲイルのギター・プレイを楽しめる1曲です。

数多いトム・スコットの楽曲の中でも私が最も好きなナンバー05。これぞ名曲中の名曲だと思っています。灰色の雲が覆う冬のニューヨークというイメージが浮かんでくる素晴らしいバラード・ナンバーです。せつなささえ感じるトム・スコットのサックスとリチャード・ティーのローズの音色が空間を埋めていきます。控え目なストリング、エリック・ゲイルの素晴らしいアコースティック・ギターのソロ等、とにかく渋すぎる1曲です。

R&Bフィーリングの強い06。サックスの多重録音による軽快なメロディーとゲイリー・キングのベースのプレイが素晴らしく、リチャード・ティーのワン・アンド・オンリーなパーカッシヴなピアノとスティーヴ・ガッドのドラミングがリズムの要となっています。この曲も好きなんです。

ブルージーなナンバー07は、トム・スコットのヴォーカルが聴ける貴重なナンバーです。リチャード・ティーとスティーヴ・ガッドのプレイはまさにSTUFFサウンドそのもの。エリック・ゲイルのカッティングとヒュー・マクラッケンのギター・ソロに至ってはまさに職人技といった感じです。

ラルフ・マクドナルドとウィリアム・ソルターという名ソング・ライター・コンビの作品08。メロディアスなバラード・ナンバーです。オーソドックスなアレンジな分、トム・スコットのサックスが一際光っていますね。

とにかく夜が似合うアルバムです。特に空気が澄んできて夜景が綺麗に見えるこれからの季節、ドライブのお供にぴったりな1枚だと思います。大学生の頃、友人とこのアルバムのカセットを積んで意味も無く真夜中のオフィス街をドライブしたのを思い出します(笑)
個人的には超が付くお薦めのアルバムなんですが、なかなか現在は入手困難なようです。もし、中古店等で見かけたら購入をお薦めしておきます。泣きと言えばデヴィッド・サンボーンの代名詞のような印象がありますが、トム・スコットも負けてはいません。大人向けのFUSIONアルバムです。
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by kaz-shin | 2007-11-05 00:01 | FUSION系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by Sken at 2007-11-06 13:20 x
こんにちは。
私はこれLPしか持っておりません。
CDでも聴いてみたいのですが、ソニーからの再発ラインナップ
でもはずれてましたね。この後の数作は出てましたが。
ハーヴェイ・メイスンのアルバムでも素晴らしいバラードを
吹いてましたね。
Commented by at 2007-11-06 20:13 x
私も残念ながら現在までCDを探し出せておりません。(笑)
Tom Scottのサウンドといえば、この作品のバックを務めるStuffの面々からの影響が多聞に感じられるように、どうしてもNY=夜といった図式に行き着いてしまいます。
それ以上に、節々でのキメがバシッ...と決まっているので、聴いていてすごく気持ちがいいんです。
時に荒々しく、時にソフトに奏でられるサウンドは、確かにOne&Onlyなのかもしれません。

「Sing」(by Carpenters)での彼の奏でるリコーダーの音色が、ふと脳裏を掠めていきました・・・
Commented by kaz-shin at 2007-11-07 00:20
Skenさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
このアルバムのCDは本当に見かけませんでした。日本盤もリリースされていたようですが・・・。
何故か、このアルバムの持つ夜の雰囲気が好きで秋から冬にかけて毎年
聴きたくなります(笑)
トム・スコットはどうも器用貧乏みたいな印象がありますが、素晴らしいバラードを
吹くプレイヤーですよね。
Commented by kaz-shin at 2007-11-07 00:40
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
夢さんも探しておられましたか!私も結構探してやっと見つけることが出来ました。
海外通販なら入手可能なんでしょうけど、なかなか手が出ませんね(笑)
このアルバムを聴くと余計にNY=夜というイメージが強くなります。
本当に好きなアルバムで、名盤だと思っているのでなんとか再発して
多くの人に聴いて欲しいですね・

「Sing」のリコーダーはトム・スコットだったんですか!知りませんでした。
本当に幅広いアーティストのバックで活躍されてたんですね。
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