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QUINCY JONES_Q'S JOOK JOINT ◇ 2007年 11月 09日
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今回紹介するのは、アメリカを代表する偉大なプロデューサーであるクインシー・ジョーンズが1995年にリリースしたソロ・アルバム『Q'S JOOK JOINT』です。彼のソロ・アルバムは、この『Q'S JOOK JOINT』以降リリースされていません。つまり12年も新作がリリースされていない訳ですね。少し寂しい気もしますが、今年で74歳になるクインシー・ジョーンズ。『Q'S JOOK JOINT』のリリース時でも62歳だったんですよね。会社員であれば定年を迎え、悠悠自適な暮らしをしていても不思議ではない年齢ですから・・・。そういう観点でこのアルバムのジャケット写真を見ると、貫禄さえ感じるクインシーの記念撮影のようにも見えますし、CDを聴けば彼の多くの仲間や友人、秘蔵っ子達が集まって作られたアルバムで、まさにクインシーの集大成とも言える内容になっていて、彼の中では一区切りのアルバムだったのかも知れませんね。

とにかく参加しているアーティストの凄いのなんのって!レイ・チャールズ、スティーヴィー・ワンダー、ハービー・ハンコック、ヒューバート・ロウズ、ナンシー・ウィルソン、タミア、ブランディ、ブライアン・マックナイト、テイク6、フィル・コリンズ、グロリア・エステファン、パティ・オースティン、ナオミ・キャンベル、ロン・アイズレー、チャカ・カーン、ベビーフェイス、バリー・ホワイト等々・・・、書くのが面倒なのでこれ以上は書きません(笑)
プロデュースはもちろんクインシーですが、アソシエイト・プロデューサーにはロッド・テンパートンの名前が載っていますし、もちろんクインシー・サウンドの軸となる人物であるグレッグ・フィリンゲインズも参加しています。とにかく今の季節にもぴったりで超が付くお薦め盤です。

『QUINCY JONES / Q'S JOOK JOINT』
01. JOOK JOINT INTRO
02. LET THE GOOD TIMES ROLL
03. COOL JOE, MEAN JOE (KILLER JOE)
04. YOU PUT A MOVE ON MY HEART
05. ROCK WITH YOU
06. MOODY'S MOOD FOR LOVE
07. STOMP
08. JOOK JOINT REPRISE
09. DO NOTHIN' TILL YOU HEAR FROM ME
10. IS IT LOVE THAT WE'RE MISSIN'
11. HEAVEN'S GIRL
12. STUFF LIKE THAT
13. SLOW JAMS
14. AT THE END OF THE DAY (GRACE)
15. JOOK JOINT OUTRO

凄い顔触れが喋ってる(?)だけの01。印象的なのは、クシンシーの恩人とも言える俳優・マーロン・ブランドさえも参加していることでしょうか。

JAZZとロックン・ロールが融合したような02は、ヴォーカルにスティーヴィー・ワンダー、U2のボノ、レイ・チャールズに迎えたナンバー。グラント・ガイスマンのギター・ソロが格好良いです。

ジョン・ロビンソンの軽快なリズムとポール・ジャクソン.Jrのギター・カッティングが心地良い03。ハービー・ハンコックのキーボード・ソロ、ヒューバート・ロウズのフルートのソロも聴けます。トーン・ロック、クイーン・ラティファンのラップ、ナンシー・ウィルソンのヴォーカルがフィーチャーされています。

ロッド・テンパートンの書いたバラード曲04。確かこれがデビューとなったタミアが素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれます。

マイケル・ジャクソンの名曲のカヴァー05。クインシーの息子のQDⅢが共同プロデュースしており、プログラミングにも参加。フィーチャリング・ヴォーカルはブランディとヘヴィD。ワー・ワー・ワトソンとポール・ジャクソン.Jrのギターが最高に格好良くて、オリジナルよりも当然ヒップ・ホップ色が強いのですが、これがまた格好良いんですよね。

ジョージ・ベンソンが『GIVE ME THE NIGHT』でもカヴァーしていた名曲06。ブライアン・マックナイト、ラシェル・フェレル、テイク6、ジェームス・ムーディーがフィーチャーされており、素晴らしいヴォーカルとコーラスを披露してくれます。ジェームス・ムーディーのサックス・ソロはまさに絶品です。

ブラザーズ・ジョンソンの全米No.1になった名曲のカヴァー07。これがまた最高にノリの良いアレンジです。クーリオ、YO-YO、チャカ・カーン等をフィーチャーして、ラップを中心にしながらもチャカ・カーンが凄い喉を聴かせます。グレッグ・フィリンゲインズのシンセ・ベースやハービー・ハンコックのソロも聴ける贅沢な1曲。

インタールード的な08をはさみ、フィル・コリンズのヴォーカルをフィーチャーしたデューク・エリントンのナンバー09。これがまた渋いんですね。ジョシュア・レッドマンのサックス・ソロ、ジェリー・ヘイのトランペット・ソロを中心にホーン・セクションが素晴らしいナンバーです。

軽快なR&Bナンバー10。グロリア・エステファンとウォーレン・ウィービーのヴォーカルがフィーチャーされています。最初から最後まで、マイケル・トンプソンのギター・プレイが光るナンバーですね。

R・ケリーの作品11。メロウなナンバーで、R.ケリー、ロン・アイズレー、アーロン・ホール、チャーリー・ウィルソン、ナオミ・キャンベルがフィーチャーされています。ブランドン・フィールズのサックス・ソロも良いですよ。

セルフ・カヴァーとなる名曲12。チャーリー・ウィルソン、レイ・チャールズ、ブランディ、チャカ・カーン、アシュフォード&シンプソンがフィーチャーされています。打ち込みなんですが、チープな感じにならないのがクインシーの凄い所ですね。カーク・ウェイラムのサックス・ソロやゴスペル調なコーラス等聴き所満載です。

天才・ロッド・テンパートンの作品13。タイトル通りのスロー・バラードです。アレンジの渋さとベビーフェイス、SWVの美しいヴォーカルが光ります。終盤のバリー・ホワイトの低音の語りが印象的です、ホーン・セクションにトム・スコットが参加しています。何と贅沢な・・・(笑)

トゥーツ・シールマンスの美しすぎるハーモニカの音色とバリー・ホワイトの低音の囁きで始まる14。美しいバラード曲です。マーヴィン・ウォーレンがシンセ、シンセ・ベース、コーラスにと大活躍しています。しかし、やはり主役はトゥーツ・シールマンスですね。

14の流れのままエンディング15で幕を閉じます。

当時、62歳という還暦を過ぎたおじさんが作ったアルバムとは思えませんね(笑)
クインシーの作り出すサウンドは皆、煌びやかでソフトで優しいものですね。だからいつ聴いても古臭く感じないのでしょう。裏方に徹して決して前面に出て歌ったり演奏したりはしませんが、良い音楽・サウンドを作るということに専念している姿勢は尊敬に値します。本当に素晴らしいクリエイターであり、素晴らしいプロデューサーですよね。ファンの勝手な希望ですが、まだまだこれからも素晴らしい音楽・サウンドを届けてくれる事を切に願っています。R&Bが好きな人はもちろん、AOR好きな人やFUSIONが好きな人にも聴いて欲しいなと思う1枚です。秋の夜のBGMにお薦めの1枚です。
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by kaz-shin | 2007-11-09 00:02 | 洋楽系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by たにぴ@もまゆきゅ at 2007-11-09 14:21 x
少し興奮気味みたいななKaz-shinさんを感じますねー。
クインシーは、多分今、音楽ビジネスに疲れてるんだと想うんです。
今日のコメントのリンク先に、ぼくの無駄に長~~いウンチクがあって、
その最後のとこに、一寸だけぼくの知ってるクインシーの近況を書きました。
予想も混ぜて(^^;

奥様のナスターシャ・キンスキー、大ファンだったりします。
Commented by kaz-shin at 2007-11-10 05:50
たにぴさん、おはようございます(早すぎる?)。コメントありがとうございます。
たにぴさんの書かれた記事、ちゃんと憶えてましたよ。いつになく長文でしたね(笑)

クシンシーの場合、プロデュース=大ヒットというのが当たり前というか使命のように
なっていたので、大変だったでしょうね。確かに疲れると思います。
いつの日か、ビジネスと切り離した部分でのクインシーの音楽やアルバムを聴いてみたいです。
Commented by DENTA at 2007-11-12 00:24 x
ドゥーイッドゥーイッ!
てことで、Stuff Like Thatが大好きです。
最近これのオリジナルテイクを手に入れました(Sounds...)

ジャズ・フュージョンからソウル方面と凄まじい面々で。
#1の面々の話し声の中でも単に名を名乗っているだけなのに、妙にマイルスの声が印象的だったり。
Commented by kaz-shin at 2007-11-13 00:22
DENTAさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
『Stuff Like That』も良いアルバムですよね。
本当に凄い面子が揃ったアルバムで、クインシー自身も最後のつもりで
制作したんじゃないかと今になって感じます。
でも何時の日かのんびり時間をかけて作った作品も聴いてみたいですね。
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