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渡辺 真知子_フォグ・ランプ ◇ 2007年 11月 11日
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昨日は冷たい雨の降り続いた1日でした。ふと雨模様の景色を眺めて聴きたくなったアルバムがありました。それが今回紹介する渡辺 真知子の1978年リリースの2ndアルバム『フォグ・ ランプ』です。
特に雨の歌が収録されている訳では無いのですが、ジャケット写真のイメージで"冷たい雨"というのが私にはありまして・・・(笑)。
1978年5月に1stアルバム『海につれていって』をリリース、その半年後の11月に発表されたアルバムです。当時は、ニューミュージック系のアーティストの多くが半年に1枚のペースでアルバムをリリースしていました。渡辺 真知子の場合は人気絶頂の頃でもあり、TVの歌番組出演等をこなしながら曲を書き、レコーディングをこなしていたんですから相当忙しかったのでしょうね。それでいて質の高いアルバムを作っていたんですから凄いもんです。

『フォグ・ランプ』には全11曲収録されており、船山 基紀の作・編曲によるインストゥルメンタル曲1曲を除いた10曲の作曲が渡辺 真知子、作詞は3曲が伊藤 アキラが書いており残り7曲が渡辺 真知子の作詞です。アレンジは全曲船山 基紀です。残念ながらミュージシャン・クレジットがありませんでした。注目曲としては、個人的に彼女のシングル曲の中では1番好きな「ブルー」が収録されていることですね。

『渡辺 真知子 / フォグ・ランプ』
01. オーバーチュア (インストゥルメンタル)
02. 今夜は踊って
03. ブルー
04. 赤い服
05. 今はどのあたり
06. フォグ・ランプ
07. 予告篇
08. 光るメロディー
09. 少しはまだ悲しいけれど
10. 黒い天使
11. ミッド・ナイト

インスト曲01。軽快でFUSION色の強いナンバーです。なかなか良い曲ですね。おそらく鈴木 茂であろうギター・ソロもフィーチャーされています。

インスト曲の軽快な感じを引き継いだようなポップなナンバー02。パーカーションが効果的に使われており、明るい雰囲気とリズミカルに仕上がっています。

3枚目のシングル曲03。名曲ですね。大好きな曲なんですが、個人的にはもっとテンポを落としてボッサ風なアレンジを施しても面白いだろうなと思っています。メロディー・ラインはもちろんの事、渡辺 真知子のシンガーとしての力量を感じた1曲でもありました。

ゆったりとしたリズムが心地良い04。どことなくカントリー風なアレンジでメロディーも耳に馴染むものですが、彼女にしては珍しいタイプの曲かも知れません。おそらく八木 のぶおであろうハーミニカのプレイが印象的です。

フォーク+ブルースといった趣きのある05。アコースティック・ギターの力強いストローク・プレイが印象的です。渡辺 真知子らしいメロディーと言える曲でしょう。間奏でのブルース色の強いアコースティック・ギター・ソロが素晴らしいです。

アルバム・タイトル曲06。70年代を象徴するような歌謡曲風な作品ですね。こういう曲を書けるのが、同じ時代の他のニューミュージック系のシンガー・ソングライターと渡辺 真知子の大きな違いかも知れません。

おそらく羽田 健太郎であろう美しいピアノで始まる07。凝ったアレンジが施されたナンバーで、映画音楽のような雰囲気をあえて出しています。スケールの大きな曲です。

シングル曲「ブルー」のカップリング曲だった08。この曲も大好きな1曲です。シンプルなアレンジなんですが、パンチのある渡辺 真知子のヴォーカルが気持ち良いんです。声量のある彼女の持ち味が活きた1曲として大好きな曲になっています。

切ないバラード曲09。08とは逆に抑え目に歌う彼女の歌声が魅力的な1曲。

地味な曲なんですが、不思議な魅力を持った10。船山 基紀のアレンジは、いつも渡辺 真知子のメロディーを実に上手く演出いるなと感心します。

スリリングなドライビング・ミュージックといった趣きのある11。この曲もアレンジが秀逸で、演奏も素晴らしいです。何ともミュージシャン・クレジットが無いのが残念です。高速湾岸線を真夜中走りながら聴いてみたい1曲です(笑)

渡辺 真知子の場合、どうしても歌謡曲というフィールドに括られてしまっていた印象があります。確かにユーミンほど斬新な歌詞やメロディー、尾崎 亜美のようなポップな感覚はありませんが、耳に馴染むキャッチーなナンバーをこれだけ書き続けた渡辺 真知子をソングライターとして、もっと高い評価を受けても良かったのではないかと思います。
今の時代に彼女の音楽が受け入れられるかは疑問ですが、それでもこれだけ精力的かつパワフルに曲を書き、歌い続けた女性アーティストというのは現在のJ-POPシーンで皆無に近いのではないでしょうか・・・。
ユーミンや尾崎 亜美を別にして、70年代終りから80年代半ばにかけて八神 純子と並んで私にとっては重要な女性アーティストが渡辺 真知子なのです。
彼女のアルバムも1部を除いて、入手困難なものばかりです。最近のブームに乗っかって、再発してくれるといいなと思っています。可能性はありますね(笑)
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by kaz-shin | 2007-11-11 08:52 | J-POP | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by hisa at 2007-11-11 09:24 x
渡辺真知子は特に好きと言うことはなかったですが、レコードは買ってました。おっしゃるようにユーミン、尾崎亜美のような斬新さはありませんでしたが、まさに耳になじむキャッチーなところで聞き続けていました。ソングラーターとしてかなりのものだと思いますが、私の知る限りでは他人に提供した楽曲がほとんどないのが不思議ではあります。
最近はkaz-shinさんの紹介されたものを引っ張り出して聞くパターンになってます。今日はこれを聞き直します。
Commented by いわとも at 2007-11-11 21:31 x
70年代の音楽で、『今、聴いてみたい』と思わせる1枚です。
残念ながらLPの行方は不明です。
今の自分の耳で、今のCDプレーヤーで、どんな風に聴こえるでしょう。
 
01はなんとなく憶えている程度。
でも当時は、『カッコイイ!』と子供心に思いました。
05、06はお気に入りでした。
10は『ブラック・エンジェ~ル♪』、かな?
11、もう一度聴きたいナァ。
Commented by kaz-shin at 2007-11-11 23:48
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
渡辺真知子さんの音楽って決してお洒落な感じでも無いですし、切ない
歌が多いのですが何故か聴きたくなるアーティストでした。
当時より今聴く方がより彼女の音楽性を感じることが出来るみたいです(笑)
確かにhisaさんの仰るように、他のアーティストへ曲を提供したというのを
聞いたことがないですね。
おそらくですが、自分で歌うことを前提に曲を書いていたんでしょうね。
オファーはあったと思うのですが、あえて断っていたのかも知れませんね。
久しぶりに聴く渡辺真知子さんを楽しんで下さいね。
Commented by kaz-shin at 2007-11-11 23:57
いわともさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
随分長いこと聴いていないようですが、よく憶えてらっしゃいますね~。
10はその通り、♪ブラック・エンジェ~ル♪です(笑)
これだけ再発がブームのようになっていて、あの八神純子さんのアルバムも
リイシューされるのですから渡辺真知子さんのアルバムだって可能性は
あると思うんですね。
期待して待っていようと思っています。
Commented by Thunderer at 2009-05-18 02:34 x
kaz-shinさん、こんばんは。

このアルバムは「ブルー」もいいですが、
「予告篇」が一番好きでした。
映画の予告篇を題材にして恋する女性の不安な
心理を細やかに描いているところがすごいなあって
思います。
Commented by kaz-shin at 2009-05-18 23:41
Thundererさん、コメントありがとうございます。
Thundererさんも本当に色々聴かれてますね~。
CITY POP好きな私の場合、11なんかも好きです。
シングル曲「ブルー」は、渡辺さんのシングルではやはりずば抜けて好きな曲です。
メロディー・ラインと歌声が絶妙にマッチしていて良いんですよ(笑)
Commented by paul4 at 2010-04-16 02:41 x
渡辺真知子のアルバムでは、このフォグランプが一番好きです。
特に、楽曲のフォグランプは衝撃でした。こういう演歌と歌謡曲とニューミュージックを合体させたような曲も書けてしまうんですね。
ところで、真知子さん、公式ブログで、現事務所から独立して4月22日から個人事務所を設立すると発表しました。
音楽会が冷え切っているこの時期に、大きな決断ですね。
また、オーダーメイドファクトリーも、発売確定しました。真知子さん、乾坤一擲の一年になりそうです。
Commented by kaz-shin at 2010-04-17 00:13
paul4さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
HN変えられたんですね。
真知子さんは色んなタイプの曲が書ける多才な人という印象があります。
特に歌謡曲チックなメロディーを書かせたら本当に上手いなと思います。
個人事務所を立ち上げるとのこと、ぜひとも頑張って欲しいと思います。
真知子さんのようなシンガーがもう一度見直されても良い時代だと思うのですが・・・。
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