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EARTH, WIND & FIRE_I AM (邦題:黙示録) ◇ 2007年 11月 26日
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久しぶりの洋楽ネタになります。今回紹介するのは、1979年5月にリリースされたアース・ウインド&ファイアーの絶頂期のアルバムで、彼らにとってもターニング・ポイントとなった作品として知られる名盤『I AM (邦題:黙示録)』です。リーダーのモーリス・ホワイトは、1978年に自らのレーベル"ARC"を立ち上げて、アース・ウインド&ファイアーはもちろんのこと、このアルバムにも参加しているエモーションズ等のアルバム制作に始めていました。
プロデューサーとしてのモーリス・ホワイトの制作活動のにおいて、新しいインスピレーションを得ようという意図があったのかも知れませんが、それまでブラックの本流と言われてきたアース・ウインド&ファイアーに、デヴィッド・フォスターという白人のサウンドを取り入れ、それまでにないユニークなアルバムとなったのが本作と言えるのではないでしょうか。

やはりこのアルバムのキーマンは、デヴィッド・フォスターでしょう。収録曲9曲中6曲のソング・ライティングに関わっていますし、もちろんプレイヤーとしても参加しています。アース・ウインド&ファイアーの本来持つブラック・コンテンポラリーな部分と、デヴィッド・フォスターの都会的で洒落たAORな部分が見事に融合したサウンドが、このアルバムの1番の魅力なんでしょうね。
デヴィッド・フォスター以外にも、スティーヴ・ルカサー(g)、スティーヴ・ポーカロ(synth.programming)、ジェリー・ヘイ(tp、horn arrangements)という白人ミュージシャンが参加しているのも興味深いですね。

『EARTH, WIND & FIRE / I AM (邦題:黙示録)』
01. IN THE STONE ~ Interlude (石の刻印~間奏曲)
02. CAN'T LET GO (旋風の使者)
03. AFTER THE LOVE IS GONE
04. LET YOUR FEELING SHOW (天空に捧ぐ)
05. BOOGIE WONDERLAND
06. STAR
07. WAIT
08. ROCK THAT!
09. YOU AND I

オープニングを飾るのに相応しいFUNKYなナンバー01。モーリス・ホワイト、デヴィッド・フォスター、アリー・ウィリスの共作ナンバーです。軽快なギター・カッティングにキレの良いホーン・セクションがとにかく格好良いですね。この曲のホーン・アレンジはジェリー・ヘイです。この辺りも従来のアースでは無いぞという印象を抱かせます。ストリングス・アレンジはデヴィッド・フォスターです。

間奏曲を挟んでのノリの良いPOP FUNKといった感じの02。モーリス・ホワイト、アリー・ウィリス、そしてアースの影の立役者だったとも言えるビル・マイヤーズの共作です。この曲ではアースではお馴染みのTOM TOM84のホーンとストリングスのアレンジを担当しています。

AORファンにもお馴染み名バラード曲03。デヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドン、ビル・チャップリンという白人チームの曲を取り上げたこと自体凄いことでしたね。曲自体もう何も言いません。10年に1度出るか出ないかの曲ではないでしょうか・・・。ドン・マイリックのサックス・ソロが渋いですね。

モーリス・ホワイト、デヴィッド・フォスター、アリー・ウィリスの共作ナンバー04。イントロのギター・カッティングだけで私なんぞノック・アウト状態です。こういうリズムはアース・ウインド&ファイアーならではですね。TOM TOM84のホーン、ストリングス・アレンジも良いですが、リズム・アレンジが最高に格好良いナンバーです。

大ヒット・シングル曲05。当時ディスコで、私もこの曲で踊ってました(笑)。12インチ・シングルは9分を越す大作でしたが、ここではショート・ヴァージョンが収録されています。この曲は、個人的に興味深い曲でしたね。まず、エモーションズという女性コーラスを採用していること。そしてこの曲を作曲したのがジョン・リンドだということです。あの伝説のグループ、"フィフス・アヴェニュー・バンド"のメンバーだった彼が、こんなご機嫌なFUNKYなナンバーを書いていたのには驚かされました。

キャッチーなメロディー、軽快なリズムが心地良いナンバー06。何と言ってもフィリップ・ベイリーの美しいファルセット・ヴォイスが印象的です。ラムリー・マイケル・デイヴィス(読み方あってるのか疑問ですが・・・汗)のトランペット・ソロも聴き所です。

モーリス・ホワイト、デヴィッド・フォスター、アリー・ウィリスの共作によるミディアム・バラード・ナンバー07。デヴィッド・フォスターの影響が色濃く出た曲かも知れませんね。モーリス・ホワイトは、デヴィッド・フォスターに対する信頼の度合いの高さの表れなのかも知れませんね。

モーリス・ホワイト、デヴィッド・フォスターの共作によるインスト・ナンバー08。この曲もデヴィッド・フォスターが中心に作られた曲という気がします。ロック色の強いギターは、おそらくスティーヴ・ルカサーだろう思います。ジェリー・ヘイのホーン・アレンジが光っています。

ほぼ08からメドレー形式で始まるミディアム・ナンバー09。モーリス・ホワイト、デヴィッド・フォスター、アリー・ウィリスの共作です。リズム・アレンジとTOM TOM84のホーン・アレンジとの絶妙のバランスが何とも洒落たサウンドを作り上げています。派手さはありませんが、個人的には結構好きな曲です。

名盤と呼ばれているアルバムに共通しているのは、どれもアルバム1枚があっと言う間に聴き終えてしまうことでしょうね。つまりアルバム1枚が短く感じるというような・・・。まさにこのアルバムもそんな1枚で、私の個人的見解ですが、やはり本作と前作『ALL'N ALL (太陽神)』辺りがアース・ウインド&ファイアーの絶頂期だったろうと思いますね。これ以降も「LET'S GROOVE」等のヒット曲はありましたが、アルバムの完成度としては今ひとつという気がします。
洋楽ファンで、このアルバムを聴いていない人は少ないかも知れませんが、もし未聴ならばぜひとも聴いて欲しいアルバムです。もちろんAORファンにもですが・・・。
自信を持ってお薦め出来る1枚です。
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by kaz-shin | 2007-11-26 00:02 | 洋楽系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by shu0610 at 2007-11-26 23:27 x
kaz-shinさんこんばんわ。やっぱり名盤ですよね!私の洋楽聴き始めのアルバムですが、最近このアルバムのレビューを書くためにいろんなブログを見ていると、70年代に詳しいひとからは評価の低いアルバムのように言われていてちょっと欲求不満でした。めげずに私なりのレビューを一応アップしているのでお暇なときに見てくださいね。KAZ-SHINさんのようにパワーがなくまだこの一枚だけのブログですが・・・。
Commented by kaz-shin at 2007-11-28 23:37
shu0610さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。ごめんなさい。
記事拝見してました。コメントも寄せずにすみませんでした。でも記事を
読んで触発されたのも事実です(笑)

おそらくデビューからEW&Fを聴き続けている人には、それまでの黒人主体で
作り上げてきたサウンドに白人のエッセンスが入ったことに違和感を感じたのかも
知れませんね。音楽的にはブラックだのホワイトだの関係無く、単純に格好良いと
思うのですけど・・・(笑)
また新しい記事を楽しみにしてます。頑張って下さい!
Commented by まるいチーズ at 2007-12-01 00:47 x
こんばんは
このアルバムと前作の頃がいちばん好きです。05はこれぞ当時のディスコミュージック!ですね、16ビートですね~、私もこの曲で踊ってました(笑)
Commented by kaz-shin at 2007-12-01 02:54
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
少しご無沙汰でしたね。お元気でしたか?
私も本作と前作の2枚がインパクトが強く、印象に残ってます。
もちろん大好きです。やはり同年代ですね、踊ってましたか!(笑)
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