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David Foster presents LOVE STORIES ◇ 2007年 12月 09日
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今回紹介するコンピレーション・アルバムは、2002年にリリースされた『David Foster presents LOVE STORIES』です。プロデューサーであり、ソングライター、キーボード奏者であるデヴィッド・フォスターが絡んだ素晴らしい楽曲が詰った、いわゆるデヴィッド・フォスターの功績をコンパクトにまとめたアルバムです。
このアルバムから遡ること10年前の1992年に、以前紹介した『A TOUCH OF DAVID FOSTER』というコンピレーションをリリースしています。しかし、ワーナー系のアーティストの限定されており、本作のようにレーベルの枠を越えてのコンピ・アルバムではありませんでした。それだけでも本作は贅沢な1枚と言えますね。

アルバムの監修、収録曲の解説、日本盤におけるボーナス・トラックの許諾、日本独自の曲順選び、アルバム・タイトル名のチョイスに至るまで、デヴィッド・フォスター自らが関わっているらしいです。当然のことながら、収録曲18曲(ボリュームも満点です)の全てにデヴィッド・フォスターがプロデュースあるいは楽曲提供に関わった素晴らしい作品が集められていて、クリスマス・シーズンのこの時期、ロマンティックな気分に浸れるアルバムとしてもお薦めです。
私のように、冬になると何故かバラード曲が聴きたくなる変わり者にはたまらない1枚です(笑)

『David Foster presents LOVE STORIES』
01. You're The Inspiration (君こそすべて) / Chicago
02. The Best Of Me / Oliva Newton-John & David Foster
03. Because You Loved Me / Celine Dion
04. Unforgettable / Natalie Cole & Nat King Cole
05. I Learned From The Best / Whitney Houston
06. After The Love Has Gone / Earth, Wind & Fire
07. Through The Fire / Chaka Khan
08. Glory Of Love / Peter Cetera
09. Un-Break My Heart / Toni Braxton
10. You'll See (愛をこえて) / Madonna
11. Runaway / The Corrs
12. I Swear / All-4-One
13. You Can Never Ask Too Much (愛を求めるとき) / Take 6
14. Goodbye / Air Supply
15. I Will / David Foster & Chris Kirkpatrick
16. So In Love With You / U.N.V.
17. Love Theme From "St. Elmo's Fire" / David Foster
18. The Prayer / Josh Groban & Charlotte Church

前に紹介した『A TOUCH OF DAVID FOSTER』で既にレビューした曲(緑字の曲で、過去記事はコチラです)は、割愛してレビューします。

1984年のシカゴのアルバム『Chicago 17』に収録されていた01。ピーター・セテラのヴォーカルが光るナンバーですが、個人的にピーター・セテラの声が苦手なので特に思い入れはありません(笑)

1996年にグラミー賞を獲得したアルバム『Falling Into You』に収録されていた、セリーヌ・ディオンの名バラード03。ダイアン・ウォーレンの作品を、デヴィッド・フォスターがアレンジ、プロデュースしています。さりげないのに親しみやすいメロディーというのが、ダイアン・ウォーレンらしいですね。

ナタリー・コールの1991年のアルバム『Unforgettable With Love』に収録されていた04。既に亡くなっている父、ナット・キング・コールの1961年に録音した歌声との共演という、現代の技術が可能にしたナンバーです。録音に30年の隔たりがあるとは思えない出来栄えに驚かされます。

ホイットニー・ヒューストンの1998年のアルバム『My Love Is Your Love』に収録されていた05。この曲も天才・ダイアン・ウォーレンの作品です。抑え気味のホイットニーのヴォーカルとメロディーが見事にマッチしたナンバーです。

トニ・ブラクストンの1996年のアルバム『Secrets』に収録されていた09。哀愁漂う美しい旋律は、これまたダイアン・ウォーレンの作品。本当に凄いソングライターですね。ディーン・パークスとマイケル・トンプソンによるアコースティック・ギターの調べが美しく印象的です。

マドンナが1995年にリリースしたベスト盤『Something To Remember』に新曲として収録されていた10。マドンナとフォスターの共作です。90年代のフォスターのサウンドを象徴するような曲と言えるかも知れません。

フォスターに認められデビューを果たしたアイルランドの4人兄妹のユニット、ザ・コアーズの1995年のデビュー・シングル曲11。どこかアイルランドを彷彿させるサウンドが印象的なナンバーです。

All-4-Oneの1994年のビッグ・ヒット曲12。カントリー・シンガーであるジョン・マイケル・モンゴメリーの持ち歌のリメイクです。サウンド、歌声共に美しいという言葉がぴったりな1曲ですね。

Take 6の1994年にリリースされたアルバム『Join The Band』に収録されていた13。メロディー自体よりも、その完璧なまでのコーラス・ワークに酔ってしまう、そんなナンバーです。

エア・サプライの1993年のアルバム『The Vanishing Race』に収録されていた14。まさにエア・サプライにぴったりのスケールの大きなバラード曲をフォスター夫妻が書き上げています。

今回のアルバム用に用意された新曲15。フィーチャーされているのが、人気コーラス・グループのイン・シンクのクリス・カークパトリック。クリスの顔に似合わない女性的なクリア・ヴォイスにピッタリの美しいメロディーを持ったバラードですね。

Universal Nubian Voices、略してU.N.V.の1995年のアルバム『Universal Nubian Voices』に収録されていた甘いバラード曲16。ウエディング・ソングの定番の曲だとか・・・。確かに結婚式の披露宴のBGMにぴったりですね。良い曲です。

フォスターの一押しシンガーだというジョシュ・グローバンの1stアルバム『Josh Groban』に収録されていたシャルロット・チャーチとのデュエット・ナンバー18。キャロル・ベイヤー・セイガーとフォスターの共作です。美しいオーケストレーションが際立った1曲。

実は今回レビューした曲は、01を除くと全て90年代以降のフォスターの仕事なんですね。
レビューした曲だけを聴いていると、70年代後半から80年代にかけてAORを牽引してきたフォスターの面影はありません。それまでの緻密に計算されたアレンジは影を潜め、メロディーや歌声をいかに美しく聴かせるかを意識したアレンジに変わってきています。これはフォスター自身も語っていましたが、クインシー・ジョーンズとの出会いが大きく影響したようです。
AORなフォスターが好きな人、90年代以降のバラード職人としてのフォスターが好きな人と好みが別れるところだろうと思いますが、バラード主体のアルバムである本作が90年代以降の曲が多いのは当然だと思いますし、個人的にも納得出来る選曲ですね。バラード好きな人にはお薦めの1枚ですよ。
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by kaz-shin | 2007-12-09 11:36 | Compilation / Cover | Trackback(1) | Comments(6) | |
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Tracked from A Day In The.. at 2007-12-09 13:31
タイトル : David Foster presents Love S..
ラヴ・ストーリー~デヴィッド・フォスター・プレゼンツ オムニバス シカゴ ピーター・セテラ デヴィッド・フォスター オリビア・ニュートン・ジョン ジェレミー・ラボック リチャード・マークス セリーヌ・ディオン ダイアン・ウォーレン ナタリー・コール / ワーナーミュージック・ジャパン 「休日に聴いたCD」 2002年5月に購入。 デヴィッド・フォスターが作曲もしくはプロデュースで関わった曲を集めたオムニバス・アルバム。 大半が既に所有しているCDに収録されている曲だったりしたのですが...... more
Commented by bonejive at 2007-12-09 11:52 x
ジョシュは顔と声とがかなり乖離していますよね~。
クラシック系の歌声で初めてCDを聴いたときは驚きましたが
今ではお気に入りの一つです。
TVドラマでブレイクしてその方面では女性に大人気のようですね。
彼の音域でクラシック系のものが売れるアメリカはやはり懐が深いと思いました。
彼のバックアップはフォスターなんですよね。
このCDも期待できそうですね。
Commented by nowhere1967 at 2007-12-09 13:25
贅沢な1枚ですよね。
ピーター・セテラの声、苦手ですか^^
それぞれ好みがありますものね。
僕は好きですので、シカゴのアルバムも聴きますよ。

Commented by martha1961 at 2007-12-09 14:16 x
こんにちは。
このアルバム全体は80年代、90年代のFoster Workを語る一枚ですね。
[Touch Of David Foster]と比べると新しいアーティストも入っていてバリエーションが拡がっている感があります。
実際にリアルでよく聴いたのはCeline Dion。まぁ90年代のFosterの秘蔵っ子といっていいでしょう。アトランタ五輪の開会式にも一緒に演奏してますしね。
Take6,[Join The Band]もよく聴きました。
Corrsのようなアイリッシュバンドをプロデュースしたことも90年代のFosterの試みでしょうね。

久しぶりに私もこちらのアルバムを聴いてみようかと思います。
Commented by kaz-shin at 2007-12-10 01:06
bonejiveさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ジョシュはこのアルバムで初めて知ったのですが、ライナーの顔写真と
声のギャップに正直驚きました。
声だけだともっと老けた感じがしたんですけど・・・(笑)
このアルバムは、AOR全盛時のデヴィッド・フォスターではなく、歌を聴かせる90年代以降の
フォスターの仕事を堪能するのに最適だと思いますよ。
Commented by kaz-shin at 2007-12-10 01:09
nowhere1967さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
昔は嫌いとか苦手意識は無かったんですよ、セテラの声。
しかし、おそらく聴き飽きたという感じだと思うのですが、突然苦手意識が
芽生えました。不思議なんですけど(笑)
実は私もシカゴはよく聴きます。最近はビル・チャンプリンのヴォーカルのモノが多いですが・・・。
Commented by kaz-shin at 2007-12-10 01:13
martha1961さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
洋楽に疎いので、こういうアルバムで知るアーティストが多いのですが
Corrsなんて、ある意味新鮮で驚きでした。
90年代のフォスターのアレンジは、シンプルですが歌が際立つような繊細なアレンジで
AOR全盛時と違った魅力を感じます。やはり凄い人ですね。
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