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Y.M.O._増殖 (X∞MULTIPLIES) ◇ 2008年 01月 12日
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今回紹介するのは、Y.M.O.が1980年にリリースした通算4作目となるアルバム『増殖 (X∞MULTIPLIES)』です。1978年にY.M.O.が『Yellow Magic Orchestra』を、翌1979年に『Solid State Survivor』をリリースしましたが、私と同年代の人はY.M.O.のサウンドの斬新さに驚いた人も多かったと思います。とにかくそれまで聴いたことの無いサウンドで、後にテクノ・ブームを巻き起こしました。当時大学生だった私も当然彼等の音楽に魅力を感じていました。やがて世の中は髪型、ファッションにもY.M.O.の影響が見え始め、ましてや音楽に至っては猫も杓子もテクノ・サウンドで溢れかえるようになりました。テクノ歌謡なんていうのが流行ったのもこの頃ですね。
ここまでブームになってくると食傷気味にもなってきますし、元々CITY POP風サウンドが好きな私は、Y.M.O.をリアル・タイムで聴いていたのは『増殖 (X∞MULTIPLIES)』までなんです(笑)

『増殖』をよく聴いていた理由のひとつは、もちろんスネークマン・ショーのコントが曲間に挿入されていたからです。こう言っては失礼ですが、本当にくだらないことをいい大人(小林 克也、伊武 雅刀、桑原 茂一)が真面目にやっているのですが、如何せんあまりのくだらなさに笑ってしまうのがスネークマン・ショーな訳で・・・(笑)
またY.M.O.の音楽もスネークマン・ショーを際立たせるかのようなPOPでコミカルな曲が多く、全篇力を抜いて聴ける感じが好きでした。

『Y.M.O. / 増殖 (X∞MULTIPLIES)』
01. JINGLE "Y.M.O."
02. NICE AGE
03. SNAKEMAN SHOW
04. TIGHTEN UP (Japanese Gentlemen Stand Up Please!)
05. SNAKEMAN SHOW
06. HERE WE GO AGAIN ~ TIGHTEN UP
07. SNAKEMAN SHOW
08. CITIZENS OF SCIENCE
09. SNAKEMAN SHOW
10. MULTIPLIES
11. SNAKEMAN SHOW
12. THE END OF ASIA

ラジオ番組のジングル風な01に続き、高橋ユキヒロのヴォーカルによるポップ・ナンバー02。曲中で流れるニュース速報のナレーションは、サディスティック・ミカ・バンドの福井 ミカ。ニュースの内容は、当時ポール・マッカートニーが来日の際に大麻不法所持によって逮捕されたことを語っているらしいですね。

元総理大臣の大平 正芳とKDD事件をパロったコント03。

Y.M.O.の3枚目のシングル04。細野 晴臣のベース・プレイと大村 憲司のギター・カッティングが光るコミカルかつポップなナンバーです。それにしても小林 克也は色んな声色が使えるのが凄いの一言ですね。

03と同じく大平 正芳を題材にしたコント05。

04のリプライズ06。

麻薬でラリった患者と警察官のチグハグなやりとりが続く、実にくだらないコント07(笑)

アルバムの中で1番好きなナンバーの08は、坂本 龍一の作曲です。この曲でも大村 憲司のギターが曲の良いアクセントになっています。当時のY.M.O.のサウンドには、渡辺 香津美や大村 憲司という良いギタリストがバック・アップしていましたね。

中国で高座を開いた林家 万平(もちろん林家 三平のパロディー)のコントで、私の大好きなネタのひとつ09。ギャグを披露し、通訳を介してやや遅れての大爆笑というベタなネタですが、何故か笑えます。観客がひそひそ話している時に万平が「何か言ってますけど・・・」というのが私のツボです(笑)

映画「荒野の七人」のメロディーを引用したキャッチーなインスト・ナンバー10。こういう曲でのアイディアやユーモアのセンスが実にY.M.O.らしいと言えるかも知れませんね。

「若い山彦」という架空の討論会をテーマにしたコント11。音楽評論家達への強烈な揶揄ですね。笑えそうで笑えないネタかも知れませんね。

坂本 龍一の名盤『千のナイフ』に収録されていた曲を、和風にリ・アレンジした12。確かに「日本は良い国だなぁ~」と言いたくなる感じに仕上がってますね。

私は仕事にちょっと疲れた時や煮詰まった時、少し笑いを忘れてるなと思った時に聴きたくなるのが、この『増殖』だったり『スネークマン・ショー』だったりします。決して明るい気持ちになる訳では無いのですが、少しだけ笑えることで気持ちが楽になったりするものですね。
Y.M.O.が好きな人で、このアルバムが大好きという人はあまりいないかも知れません。
でも私は大好きな1枚なんですよね~(笑)
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by kaz-shin | 2008-01-12 00:44 | J-POP | Trackback(1) | Comments(14) | |
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Tracked from A Day In The.. at 2008-01-12 13:02
タイトル : X∞増殖 / YMO
X∞増殖(マルティプライズ) イエロー・マジック・オーケストラ / アルファミュージック YMOを初めて聴いたのは中学生の頃でしたが、金がなくアルバムを買うことが出来ませんでした。友人の持っている『BEST ONE』(というタイトルだったと思います)というカセットテープをコピーしてもらって、そのカセットテープを聴いていました。 このアルバムは初めて行った貸レコード屋さんで何気なく借りたのでした。内容も知らずに。 で、聴いてみたら笑いました。スネークマン・ショーのギャグが入ってい...... more
Commented by momayucue at 2008-01-12 01:45
はい、たにぴ@もまゆきゅであります。勿論YMO関連で登場しないわけはないじゃあーりませんか。
当時の印象で言えば、ぼくには猫も杓子もテクノ…というイメージはなくて、
むしろCity Popsという名の「ニューミュージック」が席巻していた気がします。
ぼくはこの、"City"という冠詞が大嫌いで…。
田舎で悪いかよ!と想ったものです。逆恨みですな。
んなことはともかく、YMOの3人、ほんとに音楽家として素晴らしい!
Commented by kaz-shin at 2008-01-12 01:57
たにぴさん、毎度です。コメントお待ちしてました(笑)
デビュー当時は興味深く聴いていたんですが、次第に各々のソロの作品
がやっぱり良いなと思ってましたね。
たにぴさんの嫌いなCity Pop関連アーティストも数多くテクノ・サウンドを
取り上げていましたし、挙句にあのピンク・レディーさえも・・・(笑)
私にとってはいささか辛い時期ではありましたね。
もちろん3人の音楽家としての素晴らしさは十分に承知してますよ!

ちなみに私も田舎者なので、逆に"City"の冠に憧れていたんでしょうね。
Commented by nowhere1967 at 2008-01-12 13:01
YMOが好きで、このアルバム大好きですよ^^
まさかkaz-shinさんが、このアルバムを取り上げるとは思いませんでした!!
このアルバムに限らず、kaz-shinさんの間口の広さに驚かされてばかりですよ。
Commented by WESING at 2008-01-12 15:11 x
'78年にリリースされたのは細野晴臣さん名義だったので、それがネックで僕はしばらく買いませんでしたけどね。(苦笑)
この後も追いかけて聞いていたけど、音楽的にすごく好きだったのはこのアルバムまでです。
そして、僕が一番好きなのは渡辺香津美さんのギターも入ったライブ盤です。当時はエアチェックしたそのライブばかり聞いてました。
 YMOファンはコアな人が多く、そのためにいろんな音源が発売されて、買うのはもうどうでもよくなりました。(苦笑)
Commented by DENTA at 2008-01-12 22:05 x
「良い事もあれば悪い事もあるのです」
あけおめでございます。
このアルバムを初めて聞いた時、突拍子もなくこのコントが入っていた事にはびつくりしました。
直球の世代の人にとってはもっと驚きだったのでしょうか?
彼等の存在自体がセンセーショナルでしたし。
Commented by kaz-shin at 2008-01-13 01:26
nowhere1967さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
YMOをまさにリアル・タイムでした。結構初期作品は聴いてました。

>kaz-shinさんの間口の広さに驚かされてばかりですよ。
お褒め頂いて恐縮です。単純に節操が無いだけです(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-01-13 01:32
WESINGさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
次作『BGM』も評判が良かったみたいですが、私もこのアルバム迄しか
リアル・タイムでは聴いてませんでした。特に理由は無くテクノ・サウンドに
飽きたという感じだったと思います。

> YMOファンはコアな人が多く、そのためにいろんな音源が発売されて・・・
俗に言うアルファ商法というやつですね~(笑)
YMOに限らず荒井 由実時代のユーミンなんかも同様でしたね
Commented by kaz-shin at 2008-01-13 01:40
DENTAさん、遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今聴けばチープな感じは否めませんが、当時としては斬新でしたし、
サンプリング音源を使い始めたのがYMOが日本で1番最初だったという話も
聴いたことがあります。とにかく強烈なインパクトがありましたね。
スネークマン・ショーが大好きで、コント部分だけを色々集めてカセットを作って
よく聴いてました。今でもスネークマン・ショーのアルバムは結構聴きます。
Commented by たにぴ@もまゆきゅ at 2008-01-13 06:50 x
え~ん、ごめんなさい。
たにふじの偏見で、City Pops という呼び方がしっくり来なかっただけで、
音楽としてその分野がどうこうとかじゃないんです~。
安倍恭弘だってちゃんと持ってますー、チャーリー・カレロのアレンジ、最高です。
多分kaz-shinさんはご記憶されてると想うのですが、
ぼくはその手の分野を当時、"soft & mellow"なんて呼んでて、
洋楽邦楽問わず、大好きでした。いわゆるスタイルとしてのテクノなんてのより余っ程。
失礼しました、ぼくの偏見の言い訳を、わざわざkaz-shinさんの所で……。
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2008-01-13 22:35 x
YMOの曲を初めて聴いたのは「RYDEEN」か「Technopolice」だったと思うのですが、初めてアルバムを通して聴いた(聴かされた)のはこれなんですよね(笑)その時YMOはもう既にワールドツアーを成功させた最先端の時期を通り過ぎて、自ら曲を提供していたアイドルを自らが演じると言う最末期の頃だったのですが、それでこのアルバムとスネークマンショーの存在を聴かされたのはものすごく笑いましたが(KDD事件はさすがに分らない世代なので解説が必要でしたが(笑))YMOって何者?と私の小さな頭を混乱させるに十分でした。しかし、未だに音楽界の最先端の人がお笑いとアルバムで融合するというのはこの後も存在しない(成功したという点でも)YMOは音楽面だけじゃなくその他の意味においても空前絶後の存在だった事を改めて感じますね。でも、僕の世代はスネークマンショーなんて多くの人知らないんでこれのネタ話してもポカーンですもん(苦笑)
まぁ、 結局僕がねkaz-shin さんのレビューをみて言いたい事はね、音楽は|いいものもある、だけど、悪いものもある!って事ですよ(笑)
(↑このギャグって大人になる度時代も仕事の分野をも超えた傑作だと思いますです。)
Commented by momayucue at 2008-01-13 23:49
違うなあ、哲学者になりたい猫さん。
僕はね、JAZZ理論の専門教育を受けていて、ビーバップもフリーも咀嚼してるけど、つまりね、
音楽は|いいものもある、だけど、悪いものもある!って事なんだよ。
我らがタモリさんは、オールナイトニッポンで
「イラッシャイマセ」
のパロディを毎週やってたっけな。あれもいちいち可笑しかった。
Commented by kaz-shin at 2008-01-14 02:17
たにぴさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
そして余計な気を使わせてしまってごめんなさい。
私のレスが言葉足らずでしたね。
"たにぴさんの嫌いな「City」という冠のついた Pop関連アーティストも・・・"と
書けば良かったと反省しています。
たにぴさんがCITY POP関連のアーティストや音楽が嫌いでは無いのは
よく知っていますので、ご安心下さい(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-01-14 02:23
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
このアルバムって、意外と多くの人に愛されていたんですね。
受け止め方によっては、ふざけたアルバムになってしまうのでしょうが、そう感じさせないのは
YMOの3人のセンスの良さなのかも知れませんね。
最近のお笑いには風刺とか揶揄みたいなものがありませんよね。
まあ、若い世代の人に社会や政治の風刺ネタは通じないでしょうけど(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-01-14 02:26
たにぴさん、私の場合はちょっと違うんですけどネ~、私が今まで何千という
アーティストの音楽やアルバムを聴いてきて感じたのは、
「良いモノもある、悪いモノもある」という事なんですよ~。
"だけど"が付いていないのがミソなんです(笑)
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