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ROBBIE DUPREE_ROBBIE DUPREE (邦題:ふたりだけの夜) ◇ 2008年 02月 07日
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ブログを始めてから今までに900件近い記事をエントリーしてきましたが、この歳になってくると記憶力というのが衰えてきており、まだ紹介していないアルバムを既に紹介したものとばかり思い込んだり、逆に既に紹介したアルバムなのに記事を書き始めてから気付いたりということが間々有ります。これを世間一般では老い、またはボケたというのでしょうね(笑)
今回紹介するアルバムも、AORの名盤として誉の高い1枚でしたので、てっきり紹介済みだと思い込んでおり、最近このアーティストの別のアルバムを書こうとした時にまだ未紹介だったと気付いたというものです。
歳は取りたくないですね~。

さて、そのAORの名盤と誉の高いアルバムとは、ロビー・デュプリーが1980年にリリースした1stアルバム『ROBBIE DUPREE (邦題:ふたりだけの夜)』です。70年代に組んでいたバンドはロビー以外は黒人だったという話もあり、R&Bに傾倒していたというのを窺わせますし、実際ブルー・アイド・ソウルという呼び名に相応しいロビー・デュプリーのヴォーカルの魅力が詰った1枚になっています。

元クラッキンのピーター・バネッタとリック・チューダコフのコンビがプロデュース。メンバーは、ピーター・バネッタ(ds、per)、リック・チューダコフ(b)、ビル・エリオット(key)、ロバート・パーマー(g)、ミゲル リベラ(per)が中心で、ゲストとしてビル・ラバウンティ(key、cho)や元クラッキンのレスリー・スミス(per)等というAOR好きにはお馴染みのアーティストが参加しています。
ロビー・デュプリーのソング・ライターとしての非凡な才能や、ソウルフルなヴォーカルは勿論魅力なんですが、アレンジが洗練されていて何よりもコーラス・ワークが見事だなと思っている1枚です。

『ROBBIE DUPREE / ROBBIE DUPREE (邦題:ふたりだけの夜)』
01. Steal Away (ふたりだけの夜)
02. I'm No Stranger
03. Thin Line
04. It's A Feeling
05. Hot Rod Hearts
06. Nobody Else
07. We Both Tried
08. Love Is A Mystery (恋はミステリー)
09. Lonely Runner (孤独なランナー)

名曲01。全米チャート6位を記録した大ヒット曲で、ロビー・デュプリーと言えばこの曲という印象が強いですね。ドゥービー・ブラザーズの「What A Fool Believes」のリズムのパクリと言われていますが、当時このリズム・パターンは国内外問わずあちこちで使われてましたからね。それよりそのリズム・パターンを実に上手く使って良い曲に仕上げているなと感心してます。誰のアイディアなのかフェード・インで始まるというのもセンスの良さを感じます。

シャッフル・ビートが小気味良い02。何と言ってもピーター・バネッタのドラミングが良いですね。そしてジェリー・ピーターソンのサックスもAORな雰囲気を一層盛り上げています。リズム隊の活躍があってこそのナンバーと言えるでしょう。

ソウルフルなロビー・デュプリーのヴォーカルと、コーラス・ワークが光るセンチメンタルなバラード曲03。メロディアスなギター・ソロも良いですね。

ギターのリフやカッティングを上手く使ったミディアム・バラード曲04。ロビー・デュプリーはヴォーカルのみならず、味のあるハーモニカも披露しています。この曲もコーラス・ワークが素晴らしいです。

ビル・ラバウンティの作品05。個人的に大好きな1曲です。軽快でキャッチーなメロディーで、ウエスト・コースト・サウンドに包まれたまさにAORなナンバーです。コーラス・ワークもどこかビーチ・ボーイズ風な感じですし、ギター・ソロもフレーズ重視といった感じで聴いていて心地良くなれる1曲です。

季節でいうなら初夏が1番似合いそうな爽やかなナンバー06。ドライヴィング・ミュージックとして最適な1曲だと思います。気持ち良さそうに歌うロビーのヴォーカル、美しいコーラス・ワーク、軽快なリズム・アレンジ等魅力が一杯のナンバーだと思います。

ビル・チャンプリンが1978年にリリースした『SINGLES (邦題:独身貴族)』に収録されていた名バラードのカヴァー07。デヴィッド・フォスターとビル・チャンプリンの共作曲です。ビルの歌も良かったですが、ロビーのヴォーカルもなかなかです。03とこの曲のアレンジを担当しているのが、ビル・エリオットなんですが本当に渋いアレンジだと思います。特にコーラスのアレンジは見事ですね。

軽やかなアレンジが光るナンバー08。サビのメロディーが印象的なナンバーです。ロビーの優しげなヴォーカルが曲調によく似合っています。

ブルージーなギター・プレイが都会的で、お洒落なAORナンバーに仕上がっているミディアム・チューン09。アルバムを通して言えることなんですが、実にコーラスの使い方が上手いですね。男性陣のみのコーラスなんですが、くどさが無く爽やかで美しいんですよね。

AORが好きな人にしてみれば何を今更って感じのアルバムなんですが、やはり1stアルバムでこれだけ完成度が高く、全曲ハズレ無しといった素晴らしいアルバムを紹介しない訳にはいきません(笑)
このアルバムの完成度の高さというのは、ピーター・バネッタとリック・チューダコフのプロデュースの手腕、ロビー・デュプリーのソング・ライティングの才能やソウルフルな歌声、バックを支えるミュージシャンの技術の全てが上手く噛み合ったからこそ出来たものだと思います。
しかし、私は決してそれだけでなく77年頃~82、83年頃までの5~6年の間に存在した(と私が勝手に思っているのですが・・・)時代という不思議なパワーがそこに加わっていたように感じるんです。言い換えればタイミングなのかも知れませんが、何故か時代のパワーを感じてしまう1枚です。
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by kaz-shin | 2008-02-07 00:01 | 洋楽系 | Trackback(1) | Comments(4) | |
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Tracked from 音楽の杜 at 2008-02-07 23:45
タイトル : Robbie Dupree 「Robbie Dupree..
夜のとばりに聴きたくなるAORの名盤 あまりにも有名なAORの定番アルバム。 シングルヒットした①「Steal Away」が元ドゥービーのマイケル・マクドナルドを彷彿させる楽曲なので、「パクリ」として見られる方もいらっしゃるようですが、アルバムを通して聴くと、なかなかセンスある楽曲を作るアーチストということが分かります。 それにしても①のイントロはいつ聴いても、これから夜のとばりのなかドライブに行きますっていう感じにさせます。フェードインしてくるところもセンスありますね~。 まあ、キー...... more
Commented by at 2008-02-07 22:32 x
時代の流れにうまくマッチした作品として、80年代の幕開けを祝うに十分すぎるぐらいにAORしてた、全くもって〝捨て曲無し〟な好アルバムですよね。
もっぱら私の場合、同じ年セリーグ広島カープに助っ人として入団し、そこそこ活躍していたM.Dupree外野手の名前にオーバーラップしてなんとなく親しみがもてた...というのが聴き入るきっかけだったことも否定いたしませんが・・・(笑)

でも何はともあれ、やっぱり01に尽きますね、ここでのフィルインは何度聴いてもシビレますよね。
その後の彼の作品は残念ながら耳にしたことがありませんが、90年代後半に発売になったライヴアルバムが素晴らしいようなので、彼のライヴもぜひ味わってみたいですね。
Commented by 240_8 at 2008-02-07 23:49
こんばんは。
AORの定番が登場ですね。
私も「77年頃~82、83年頃までの5~6年の間に存在した時代」なるものを信じてますよ。音楽、特にAOR系はその頃が全盛ですね。
それ以降の洋楽は商業ロック化されていって、個人的には面で聴けなくなってきました(いいアーチストはピンポイントで聴いてますが)。
ロビーはまさにその渦中にデビューしたアーチスト。その勢いは私も感じます。①のフェードイン・イントロはいつ聴いても何かが始まる予感がしてしまいます。名盤ですね。
Commented by kaz-shin at 2008-02-08 00:18
夢さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
急にエントリーすることにしたんで、久しぶりにアルバムを聴きながら記事を書いていたんですが、
本当に良い曲が揃ったアルバムですよね。
当時の売れっ子ミュージシャンとは若干違った顔触れですが演奏も素晴らしいですし、
何よりロビーのヴォーカルが魅力です。
01はAOR史上に残る名曲ですね。ただ、当時さんざん聴いてたんで今回は05が何故か耳に残りました。
ビル・ラバウンティのソング・ライティングの才能を感じますね。
Commented by kaz-shin at 2008-02-08 00:24
240_8さん、こんばんは。コメントとTBありがとうございます。
あまりに定番なんで既に紹介済みだと1年位思い込んでました(笑)
国内盤は廃盤で入手困難みたいですね。
こういう名作でも廃盤になってしまうというのは淋しい話ですよね。

商業ロックにも良いアルバムもありますが、やはり時代の持つパワーに
支えられていたAOR全盛期の作品には完成度の高さが違いますよね。
01におけるフェード・インのアイディアはセンスが良いですよね。

>何かが始まる予感がしてしまいます。
名言ですね!全くの同感です。
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