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渡辺 美奈代_恋してると、いいね (the Heart of Love) ◇ 2008年 02月 17日
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今回紹介するのは1980年代半ばに"おニャン子クラブ"のメンバーとなり、人気のあった渡辺 美奈代が1989年にリリースした通算6枚目となるアルバム『恋してると、いいね』です。
実は去年の12月25日の記事で、ムーンライダーズの1977年のアルバム『Istanbul mambo』(過去記事はコチラ)を紹介した時に、いつもコメントを頂戴するhisaさんがムーンライダーズ関連ということで、鈴木 慶一がプロデュースした本作を薦めて下さいました。その後、BOOK OFF等を探してましたが、今年の1月下旬に見つけることが出来ました。
聴いてみると、単にアイドル系のアルバムとして片付けられないポップス・センスに溢れる好盤でした。
hisaさん、良いアルバムを紹介して頂いてありがとうございました。

私は年齢的に、当然"おニャン子クラブ"の存在はリアル・タイムで知っていますが、アイドルに興味を失っていた時期でもあるので、まったくおニャン子系アイドルの歌はほとんど聴いたことがありません。以前、渡辺 満里奈のアルバム『Ring-a-Bell』(1996年)を紹介したことがありましたが、これも大瀧 詠一のプロデュースだったから興味を持ったというのが本当のところです。このアルバムも20年近い時を経て、初めて聴いたのですがその内容は素晴らしく、改めて80年代という時代のパワーを感じますね。

アルバム『恋してると、いいね』は、鈴木 慶一と渚 十吾のプロデュースです。作曲・編曲もほとんどが鈴木&渚コンビですが、鈴木 さえ子も作曲・編曲に加わっています。打ち込みによるサウンド中心なのは、制作されて時代から考えれば仕方が無いところでしょう。

『渡辺 美奈代 / 恋してると、いいね (the Heart of Love)』
01. 抱いてあげる - Remix Love Version -
02. 月のダンス
03. ウソよ!
04. ブルー・ダンガリー・シャツ
05. Teftef Song
06. ラストダンスはあなたに - Remix Rock Version -
07. 恋なんて...
08. St. Valentine's Night
09. Tururu - Remix Ring the Bell Version -
10. GO! GO! GO!
11. いいじゃない - Remix Farewell Version -
12. 抱いてあげる - Acousitic Moonriver Version -

サビのメロディーが耳から離れなくなるようなキャッチーなナンバー01。鈴木 智文の12弦ギターの音色が爽やかで心地良いナンバーですね。ただ、残念なのは打ち込みのリズムが今聴くとチープなんですね。生のドラムなら今でも通用したような気がします。

明るい月夜を連想させるアレンジが秀逸な02。MIDIによるフレットレス・ベースとコーラス・ワークの素晴らしさが光っているナンバーです。正直なところ、メインの美奈代のヴォーカルよりもコーラスの良さが際立ってしまってます。

鈴木 さえ子&渚 十吾の作曲によるガールズ・ポップ・ナンバー03。キャッチーなメロディーと明るい曲調が心地良い1曲です。

センチなメロディーの04。個人的な印象ですが、渡辺 美奈代のヴォーカルにはマイナー調のメロディーが似合う気がしますね。この曲でのヴォーカルは結構好きです。

可愛らしいポップ・ナンバー05。その可愛らしさとは裏腹に、歌うのはかなり難しい歌だと思います。かなり練習を積んで歌ったのではないでしょうか。しっかり歌っているのが好感が持てますね。良い曲です。

オールディーズ風なポップ・ナンバー06。ストレートでキャッチーなメロディーですが、いかにもアイドル向けという感じが強い曲です。

07もキャッチーなメロディーを持ったガールズ・ポップ・ナンバーです。かなり好みのメロディー・ラインなんですが、何ともアイドル全開といった歌い方がちょっと気恥ずかしくなってしまう1曲です(笑)

アコースティック・ギターのサウンドが実に心地良い08。お気に入りの1曲です。アコースティック・ギターを弾いているのは鈴木 慶一と黒田 日出男(渚 十吾)です。

シンセを効果的に使った軽快なポップ・チューン09。06同様オールディーズ風な香りが漂うナンバーで、特にサビのメロディーは1度聴いたら覚えてしまう位キャッチーです。

美しいコーラスで始まるドライビング・ミュージック10。何とも昭和歌謡といった感じのメロディーが、私のような年代にはどこか懐かしく思わずニヤリとしてしまいます(笑)

鈴木&渚の作曲、鈴木 さえ子のアレンジによる11。いかにもシングル向きなキャッチーなナンバーですが、やはりアイドル向けに書いた曲という印象が強い1曲です。機会があればオリジナルと聴き比べてみたい曲です。

01を鈴木 慶一、鈴木 智文、黒田 日出男の3人のアコースティック・ギターのみで演奏したバージョンです。これが実に良いんですよね。01のアレンジよりもメロディーの良さが際立って聴こえるのは私だけでしょうか・・・?。シンプル・イズ・ベストといった感じの1曲です。

正直なところ、歌は上手くありませんし声量も今ひとつといった感じですが、練習を積んでレコーディングに望んでいるという雰囲気が伝わってきて好感が持てます。
70年代のアイドルに比べて、80年代のアイドルというのは圧倒的に歌唱力では劣ります。しかし、その分曲を大事にして丁寧に歌っているという印象を受けるものが多いですね。菊池 桃子や松本 伊代はまさにその代表だと思っています。世間的には彼女達は下手だという印象を持っているかも知れませんが、それはTV番組等でしか彼女達の歌を聴いたことがないのでしょう。アルバムをじっくり聴けば、そんなイメージは持たないだろうと思いますね。
確かに生で下手だというのは辛いことですが、作品(アルバム)として良い形で残そうという努力に関しては純粋に私は評価したいと思っています。渡辺 美奈代のこのアルバムもそんな1枚ですね。
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by kaz-shin | 2008-02-17 00:48 | J-POP | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by hisa at 2008-02-17 01:51 x
ついに見つかりましたか。
歌はうまくないし、声量不足、まさにその通りであとはこれとほぼ同じメンバーで作っている「My Boy」しか聴けません。でもこれらの曲をうたいこなすのは大変で、一生懸命練習してるというのが伝わってきますよね。
「抱いてあげる」のサビの入りは一小節だけ2/4で、それが独特の雰囲気を出しているのですがTVでもうまく歌いこなしていました。
打ち込み多用もつらいですがその分「抱いてあげる」のアコースティックヴァージョンは秀逸です。夏の夜に欠かせません。
70年代のアイドルはいわゆる歌謡曲の範疇ですが、80年代アイドルのこのようなアルバムはいわゆるニューミュージック系のアーティストのおもちゃ箱みたいだと思っています。アルバムとしていいものがほんとに多いですね。
Commented by kotaro at 2008-02-17 12:47 x
私の場合、会員番号29番とか、いろいろおぼえていますが
家族の前ではファンであったことは口をつぐんでいえません(笑)
hisaさんが取り上げている「My boy」は鈴木慶一趣味のよく反映したアルバムで一番好きですね。
ルックスよし、歌はへた、もったいないくらいの作家陣とアレンジ&プロデュース。これが80年代アイドル歌謡の王道ですね。(再び笑)
Commented by kaz-shin at 2008-02-17 21:41
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
やっと見つかりました!BOOK OFFでは渡辺 満里奈さんのアルバムは
結構見かけるのですが、美奈代さんはなかなか見かけないんですよ。
あったとしても多分初期の作品と思われるものが多かったですね。
引き続き『My Boy』も探してみます。

聴いている分にはキャッチーなメロディーですが、実際に歌うとなると難しい歌が
多いですよね。それだけ練習もしただろうし、ヴォーカルにディレクションも受けたと思います。
最近は単純に歌の上手さよりも、歌を大切にして丁寧に歌っている印象を受ける作品の方が
良いなと思えるようになりました(笑)
当たり前のことなんですが、少しでも良い作品にしようという気持ちが伝わってくるアルバムに
悪いものは無いような気がしますね。
Commented by kaz-shin at 2008-02-17 21:50
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
kotaroさんは、隠れ(隠れていないかも知れませんが)おニャン子ファンでしたか!
私は全く駄目ですね。嫌いという訳ではなく、興味の対象から外れてしまってました。
結構沢山のメンバーがいたようですが、今でも活躍されてる人って本当に少ないんでしょうね。

さて、『My Boy』も良さそうですね。見つけるのは大変かも知れませんが
頑張って探してみます。
80年代後半のアイドルものも侮れないですね(笑)
Commented by Gunts at 2008-02-18 16:21 x
いやーワタシはこのアルバムをもう何年もBOOK-OFFで探してますが、ワタシの街ではまだ出会ってません。正確にいえば出会ってますが1000円以上の単価で手を出せません。ファンの方々には申し訳ございませんが、この手のアイドルを買うのは年齢的に恥ずかしいですし、予算も250円までだったらと身勝手な線を引いておりまして・・・。ワタシもライダーズ好きなんでいつか購入したいです。
Commented by kaz-shin at 2008-02-19 02:02
Guntsさん、こんばんは。お久しぶりです。コメントありがとうございます。
流石にこのアルバムは250円では買えませんでした(汗)
それでも750円で購入出来たのでラッキーでした。BOOK OFFは店によって
同じアルバムでも酷い時には1,000円位値段の差があったりしますので、
諦めずに頑張って探して下さい。きっと見つかると思いますよ。
もし購入出来たら、古くなった記事だろうが構いませんので感想を聞かせて下さい。
よろしくお願いします。
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