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THE DOOBIE BROTHERS_MINUTE BY MINUTE ◇ 2008年 02月 28日
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今回紹介するのは、AORの超名盤として知られるドゥービー・ブラザーズの9thアルバム『MINUTE BY MINUTE』(1978年)です。1970年代中盤にグループに参加したマイケル・マクドナルドの音楽性が開花し、グループの中心人物となった決定的な1枚と言えるでしょう。ご存知、名曲「What A Fool Believes」はグラミー賞を獲得、グループを代表する1枚になっています。洋楽好きな人には何を今更って感じのアルバムかも知れませんね。

私は洋楽に関しては詳しくないのですが、デビュー以来グループの中心人物で有能なソング・ライターでありヴォーカリストのトム・ジョンストンが病気とになって、その穴を埋めるべく活躍していたのがマイケル・マクドナルドやパット・シモンズ。そしてサウンド自体もウエスト・コースト・ロックから都会的でファンキーかつソウルフルなものへ変化していったようです。古くからのドゥービーのファンには、マイケル・マクドナルド色の強いサウンドに馴染めない人も多かったとか・・・。
私の場合は、トム・ジョンストンが中心だった1973年頃の「チャイナ・グローブ」も「ロング・トレイン・ランニング」にリアル・タイムで胸躍らせましたし、本作においてもその洒落たAORサウンドに鳥肌を立てていまして、結局良いモノは良いと納得してしまっています(笑)

『THE DOOBIE BROTHERS / MINUTE BY MINUTE』
01. Here To Love You
02. What A Fool Believes (ある愚か者の場合)
03. Minute By Minute
04. Dependin' On You
05. Don't Stop To Watch The Wheels (轍を見つめて)
06. Open Your Eyes
07. Sweet Feelin'
08. Steamer Lane Breakdown
09. You Never Change
10. How Do The Fools Survive?

マイケル・マクドナルドの躍動的なピアノによるリズム・リフとソウルフルな歌声が印象的な01。ツイン・ドラムの迫力を活かしたアルバムの冒頭としては最高の1曲ではないでしょうか。

今更詳しいレビューの必要の無い名曲02です。このリズム・パターンは本当に多くのアーティストが流用(悪く言えばパクリですが・・・汗)していましたね。日本でも当時、このパターンを使った曲が多かったですよね。それにしても「ある愚か者の場合」という邦題は如何なものか(笑)

続く03も名曲ですね。冒頭から3曲続けてマイケル・マクドナルド色が全開で、聴く者をぐいぐい惹き込みます。それにしてもポップでありながらFUNKYな曲を書かせると、マイケルは抜群なセンスを発揮しますね。

どことなく懐かしさを感じさせるソウルフルなナンバー04。この曲のリード・ヴォーカルはパット・シモンズです。パットも実に良い声していますね。ピアノのリズムと間奏でのギター・ソロ、美しいコーラス・ワークが格好良いですね。ニコレット・ラーセンがコーラスで参加しています。

ジェフ・バクスターのギター・リフが格好良いシャッフル・ビート・ナンバー05。こういうロック調の曲では、やはりパット・シモンズのヴォーカルが似合います。加えてトム・ジョンストンがゲスト・ヴォーカルとして参加しているというのも嬉しいですね。

マイケル・マクドナルドがリード・ヴォーカルを勤める06。ポップでキャッチーなナンバーです。この曲もマイケル節が炸裂した1曲ですね。

典型的とも思えるウエスト・コースト・サウンドが心地良い07。パット・シモンズとニコレット・ラーセンのデュエットも聴き所のひとつです。何故かホッとする1曲です(笑)

パット・シモンズの書いたインスト曲08。これがまたご機嫌なナンバーで、いわゆるブルーグラスなんですが、アコギではなくエレキを使っているところが面白いですね。パット・シモンズとジェフ・バクスターのギターが最高に格好良いです。

パット&マイケルのツイン・ヴォーカルが光る09。どこか都会的な感じがするので、マイケル・マクドナルドの書いた曲みたいですが、パット・シモンズが書いた曲です。聴き込むほどに魅力が増してくるそんな曲ではないでしょうか。

マイケル・マクドナルドとキャロル・ベイヤー・セイガーの共作によるポップ・ファンク・チューン10。圧巻は終盤のジェフ・バクスターのギター・ソロですね。まさに弾きまくっているという感じのソロ・プレイで、ブルージーな香りが漂い本当に格好良いの一言ですね。

このアルバムの凄いところは、昔のドゥービーを彷彿させる曲があったり、ポップなFUNKナンバーがあったり、ブルーグラスがあったりと起伏に富んでいるにも関わらず、アルバムとしてまとまっていて聴いていても浮き上がった感じのする曲が無いということなんですね。
これはプロデューサーであるテッド・テンプルマンの手腕と、マイケル・マクドナルドとパット・シモンズの二人の優れたソング・ライターの活躍が大きく影響していると思います。まさに捨て曲無しの名盤ですね。
AORが好きな人で、このアルバムを聴いていないという人は少ないとは思いますが、もし未聴の方がいらしたらぜひ聴いて下さい。いや聴くべきアルバムだと思います(笑)
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by kaz-shin | 2008-02-28 00:02 | 洋楽系 | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by まるいチ-ズ at 2008-02-28 08:03 x
おはようございます
すっかり朝の常連となってきました(苦笑)
これはドゥービーの転換期となったアルバムですよね、世評は賛否両論あると思いますが、素直にいい作品ですよね、08がカッコいい!オ-リアンズとかポコとかもこの頃はよく聴いてました。
Commented by kaz-shin at 2008-02-28 23:36
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
早くからの出勤ご苦労様です。

昨日は南野陽子さんの話題で盛り上がり、今日はドゥービー・・・。
消化不良を起こしませんか(笑)
全く一貫性の無い記事ばかりですみません。

08は本当に格好良いですよね。01~03の流れの素晴らしさはよく語られますが、
このインスト曲も良いですよね。明らかに01~03の曲調とは違うのですが、
アルバムとして聴くと不思議と違和感がないのが不思議です。
こういうところが名盤たる所以なんでしょうね(笑)
Commented by at 2008-02-29 00:06 x
グラミー賞4部門受賞は決してフロックでもなんでもなく、少し大袈裟かもしれませんが、一聴すれば老若男女の多くはすんなりと聴きいれることができる傑作アルバムの代表作...かと思います。

Doobieの個人的なベストは『STAMPEDE』なので、どうしても第一期Doobieサウンドの核、いわゆるT.Johnstonへの肩入れが大きいものがあるのですが、それを度外視してもここでのM.Mcdonaldの作品の素晴らしさは賞賛に値するものがあるように思います。
ゲストミュージシャンがここぞというところ、適材適所いい塩梅に係わっているところにもこのアルバムの心地よさが伝わってくるというものです。

また久しぶりにB.Payne(Little Feat)のクレジットが見られるのは嬉しいのですが、第一期によく耳に馴染んでいたはじけるようなアコピサウンドがなりを潜めてしまっているのはちと残念なんですねぇ。
まあここは第二期ということで、KeyのイニシアチブをM.Mcdonaldに譲った...ということでしょうかね。
Commented by shu0610 at 2008-02-29 00:19 x
kaz-shinさんこんばんわ。
時々出るkaz-shinさんの洋楽名盤シリーズ楽しみにしています。私にとっての初ドゥービーであるwhat a fool believesは私以上の世代には忘れられない名曲ですね。グラミーを受賞したのは中二の終わりころ。洋楽への目覚めの年でした。あのさりげないイントロがラジオから流れてくるたび鳥肌がたったのを思い出します。共作者のケニーロギンズバージョンがあるようですが私は未聴。数年前NISSAN TEANAのCMに流れていたマットビアンコによるカバーは最近R35というコンピ盤で入手しました。こっちはなかなかのアレンジでしたね。でもやっぱりオリジナルにはかなわない。この少し後、パトリックシモンズはメローアーケード(たぶん邦題)というソロアルバムを出しています。素敵なジャケットで衝動買いしたんだけどとても期待外れだった記憶が(今は手元にありません)。今聴くとまた違った印象になるのでしょうか・・・
Commented by DENTA at 2008-03-01 00:59 x
マクドナルドは好きですが、ソロに移っていくとより濃厚になっていって、時折消化不良を起こしそうになったりで。
What A Fool BelievesはなんかのCMで流れていたのが印象的でした。
因みにMinute By Minuteはオリジナルよりも先にラリー・カールトンのカヴァーで知りました。
Commented by kaz-shin at 2008-03-01 12:16
夢さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
確かに初期のドゥービーの面影が薄くなりましたが、夢さんの仰るように
ファン以外の多くの人を魅了するような素晴らしいアルバムに仕上がっていますよね。
マイケル・マクドナルドばかりがフィーチャーされますが、昔からのドゥービー色も
残しつつ、新しい音楽性を打ち出して非常にバランスの良い仕上がりだと思います。
私も第1期、第2期という感じで受け止めています。どちらも甲乙付けがたくて、
単純に楽しんで聴いています(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-03-01 12:21
shu0610さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
>時々出るkaz-shinさんの洋楽名盤シリーズ楽しみにしています。
ありがとうございます。洋楽に関してはベタな名盤くらいしか知りませんので、
洋楽好きな人には物足りないだろうなと思っています(笑)
音楽の不思議な所と言うか、人間の不思議な所なんでしょうけど、最初に聴いた時の
印象と数年経ってから聴いた印象が全く違うというのが、私の場合間々あります。
特に第一印象が良くなくて、数年後に聴いたらすごく良く感じるというケースが多いですね。
もちろん、その逆のケースもありますが・・・。
たまに聴かなくなったアルバムを聴いてみるのは如何でしょう?
面白い発見があるかも知れませんよ。
Commented by kaz-shin at 2008-03-01 13:50
DENTAさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ソロになってからは、彼本来の持ち味と言うのかブルー・アイド・ソウル色が強まりますね。
ドゥービーの頃は、良い意味で控え目だったところが時代の流れ、AORブームの流れに
上手く乗ったという感じだったんでしょうね、
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