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BEGIN_ビギンの一五一会 ◇ 2008年 02月 29日
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今回紹介するのは、ビギンが2003年にリリースしたセルフ・カヴァー・アルバム『ビギンの一五一会』です。このアルバムの特徴は、ヴォーカルの比嘉 栄昇が発案し、ヤイリギターが制作した三線とギターを融合したような4本弦の弦楽器「一五一会」によって演奏されているところです。これがなかなか良い音なんですね。
「一五一会」は、いわゆるギターのオープン・チューニングを応用したような感じで、指1本でコードを押さえられるようになっているようです。「一五一会」の名前の由来も、チューニングが一度と五度で構成されていることと「一期一会」をかけているようですね。
ビギンのゆったりとした音楽と「一五一会」の素朴な音色が実にマッチして、心地良い一時を演出してくれるアルバムです。

ビギンで思い出すのは、やはり人気TV番組「『平成名物TV いかす!!バンド天国」、通称「いか天」ですね。ロック系のバンドが多く出演する中で、ブルース色の強い「恋しくて」を歌って審査員の絶賛を受けていたのを思い出します。私も番組初出演の時にたまたま見ていたんですが、3人の確かな演奏力と比嘉の圧倒的な声の良さ、歌の上手さに驚ろかされました。「いか天」に出場した翌年の1990年にはプロ・デビューして、現在までメンバーも変わらず精力的に活動しているのは周知の通りです。
『ビギンの一五一会』は、セルフ・カヴァー集ということもあり、ビギンの名曲ばかり8曲が集められていますので、ビギンを初めて聴く人にもお薦め出きるアルバムです。

『BEGIN / ビギンの一五一会』
01. 涙そうそう
02. 海の唄
03. 声のおまもりください
04. 恋しくて
05. 防波堤で見た景色
06. この街はなれて
07. その時生まれたもの
08. 島人ぬ宝

夏川 りみの大ヒット曲として知られる01。比嘉のヴォーカルが心に沁みます。比嘉の歌声には類を見ない説得力がありますね。聴いているだけで目頭が熱くなることもしばしばです(笑)
ウクレレに近い感じの「一五一会」の音色は、本当に心地良いですね。

イントロが何ともハワイアンな感じなのですが、メロディーに沖縄民謡のような節回しを取り入れたリゾート・ミュージック風な02。加山 雄三が歌っても似合いそうなナンバーですね。演奏もしっかりしていますし、コーラスも美しく、3人のチーム・ワークの良さを感じます。

70年代のフォーク・ソングを彷彿させる03。どこか懐かしい香りのするナンバーです。

ビギンのデビュー曲04。名曲ですね。ここではブルース色が強いアレンジになっていますが、この曲は紛れも無いブルースだと思っているので、私には本当に心地良く響いてきます。メンバーの島袋 優の弾く一五一会のソロの素晴らしさは鳥肌モノですよ。

歌詞を聞かせるタイプの曲と言える05。ビギンの音楽を聴いて感じるのは、さだ まさしの音楽と共通するのですがm歌詞を聞かせるためのメロディー作りがとても上手いことですね。もちろん比嘉の類稀なるヴォーカル・センスの力の影響も大きいと思います。

昭和歌謡風な味わいのある06。今こういう曲調を耳にすることがめっきり減ってしまいました。ビギンを聴くと心が落ち着くのも、こういうある種の懐かしい曲調を今の時代にしっかり受け継いでくれているからなのかも知れません。

いかにもビギンらしく、沖縄の大らかさ、ゆったりと流れる時間を感じさせてくれる07。デビューから一貫した音楽性で活動を続けてきているビギンというのは、凄いグループなのかも知れませんね。

波の音のSEと共にゆったりとした感じで始まる08。大好きな曲なんです。沖縄を愛するビギンならではの曲ですね。初めて聴いた時に、何とも言えぬ感動を憶えた曲でした。エイサー風な子供の掛け声も曲にピッタリです。

数年前、琉球音楽がブームとなりましたね。様々なコンピレーションが発売され、私も数枚所有しております。レとラを抜いた「ド・ミ・ファ・ソ・シ・ド」で構成される琉球音階は、独特な魅力がありますね。大らかというか、ゆったりとした時間が流れているようで心が和みます。都会であくせく働いている人達にとって琉球音楽が癒しになったのも頷けます。
私も定年まで12年余り・・・。嫁さんともよく話すのですが、定年後はどこか温暖な土地(沖縄なんて理想ですね)で、小さな畑でも作って野菜を育て、海へ出て魚釣りをしたりしてのんびり余生を過ごしたいものです。もし、夢が叶ったら縁側で日向ぼっこをしながら、ビギンの音楽でも聴きたいですね(笑)
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by kaz-shin | 2008-02-29 00:02 | J-POP | Trackback | Comments(13) | |
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Commented by Gunts at 2008-02-29 10:21 x
いやーボク、このアルバム好きでしたね~。全編をリアレンジで統一感をだしたことが、どの曲もオリジナルにはない、沖縄らしいゆったり感で、新しい命が吹き込まれた感じでしたね。
最近、めっきりこのアルバムの存在を忘れておりましたが、また春になったらゆっくり聞こうかなぁ~
東北、仙台はまだまだ寒くってチョイト、沖縄のイメージには持って行けないですからねw!
Commented by kaz-shin at 2008-03-01 12:38
Guntsさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
本当に良いアルバムですよね。気分が落ち着くと言うか、ゆったりした気持ちにさせてくれる、
私にとって最高のリラクゼーション・アルバムです(笑)
最近知ったんですが、この「一五一会」はシリーズ化されてたみたいですね。
他のアルバムも聴いてみたくなりました。これから春が近づいて、ぽかぽか陽気になったら
一層気持ち良く聴けそうなので、他のシリーズも探してみます。
Commented by 猫になりたい哲学者 at 2008-03-01 19:24 x
このアルバムはいいですよねぇ。セルフカバーって私的には大概オリジナルの方が遥かに出来が良くて正直あまり商売上以外の意味が見出せないものが多いのですが、これは元来BEGINが持っている歌の説得力に加え、一五一会の素朴な音色が心に染みますね。ところで一五一会と言えばスポークスマン的役割をしているある人のアルバムを挙げないわけにはいきません。それは石川ひとみさんです。kaz-shinさんはもう既に所有しているのかもしれませんが、With みんなの一五一会シリーズ(カバーアルバムです)『唱歌・童謡篇』『フォークソング篇』『RADIO DAYS 』そして今年この三枚のCDからのベスト+新録の『With~the best of一五一会』の4枚を出しています。石川さんの歌声は高音の伸びこそ少しなくなっていますが、私が大嫌いな変なR& Bくずれの日本語に合わない崩し方と対極にある「素直な」歌い方はいつ聴いても大変好感が持て、それが一五一会の素朴な音色に大変合っています。もし興味がありましたらチェックしてみてください。 こういう素直な歌声のアーティストが新たに形を変えて出現してくると待つ事10幾年、私も既に老い今や「歌謡曲か…何もかも皆懐かしい」という気分です、最近は(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-03-02 02:50
猫になりたい哲学者さん、コメントありがとうございます。
驚きでした。石川ひとみさんがこんなシリーズをリリースしてたなんて・・・!
早速テイチクのHPを見てきました。昨年12月にリリースされた2枚組のベストは良さそうですね。
一五一会の演奏で歌う「まちぶせ」ってどんな感じなのか、興味津々です。
これはぜひ聴いてみたいアルバムです。教えて下さって、ありがとうございました。

石川さんも今年でデビュー30周年なんですね。時の経つのは恐ろしく早いものだと痛感しています(笑)
Commented by 猫になりたい哲学者 at 2008-03-02 21:24 x
kaz-shinさん。ここはお返事無用ですのでただ読んで頂くだけで結構ですよ。あの上で >セルフカバーって私的には大概オリジナルの方が遥かに出来が良くて~(云々)
の箇所なんですがこれはライターが提供した曲をセルフカバーする場合を指してるのではなく、同じアーティストが同じ曲を何(十)年後にセルフカバーする場合を念頭に置いてました事を一言だけ。頭が悪いんで制限字数内に収めようとしてなんか誤解が生じる文になっちゃったかなと思ったので取り合えず補足しておきますです。
Commented by みなみ at 2008-03-05 19:15 x
このアルバム、私も持ってます!
「島人ぬ宝」の子供のかけ声は、聞く度に泣けて仕方ありません。
一五一会は大人気の楽器だそうですが、私も興味があります。
いつか買えるかなぁ。
管理人さんは、何か楽器をなさいますか?
Commented by kaz-shin at 2008-03-05 23:20
みなみさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
あの子供の掛け声は、気持ちが暖かくなりますね。本当にビギンらしい
素晴らしい曲だと思います。
私にとって大事な1曲になっているんですよ。
一五一会は曲毎にチューニングを変える必要があるみたいで、その辺が
ちょっと大変そうですが弾くのは意外と簡単かも知れませんよ。

>管理人さんは、何か楽器をなさいますか?
ギターを少し・・・、でも弾くと言うよりボロロ~ンと鳴らすといった感じです(笑)
Commented by まつのすけ at 2008-03-06 00:58 x
哲学者さんへの横レスとなりますが、R&B崩れの歌い方が横行している点では、哲学者さんの意見には同意します。ただ、一概に否定されるべきのものでもないでしょう。とはいえ、メロディーが先にあって、後から作詞をするパターンでは、ある程度日本語を崩さざるを得ないと思うんですね。ボーカリストのセンスだけでなく、作詞家のセンスなども関わってくるのでしょう。
日本語にR&Bを乗っけるのは、久保田さんや角松さん、達郎さんたちも、相当苦労されたと思いますよ。でも、今の若い方たちには、彼らの苦労のおかげもあることを分かって欲しいですね。
Commented by まつのすけ at 2008-03-06 01:11 x
石川ひとみさんは、私の世代には馴染みがないのですが、私が唯一知っているのは「小犬のプルー」です。みんなのうたで使われていて、実は私が幼い頃、好きだった曲です(笑)
いわば、私と音楽との原点なんです。今では、クラブ系の音も大好きですが。私の中では、この曲も、最近の青山テルマさんの『そばにいるね』も同じくらい名曲なんですよ。

もし、新たにカバーされて、この曲を再び聴くことが出来れば、、、。
Commented by 猫になりたい哲学者 at 2008-03-06 02:32 x
>まつのすけさん
レスありがとうございます。小田育宏さんのレビューの所でかなり遅れましたがまつのすけさんに簡単なレスを書かせて頂きました。まだお読みになっていないのでしたら一読して頂くと幸いです。そこでも書いたのですが、私は確かにR&B崩れの歌い方が嫌いですが(これは個人の嗜好なのでご勘弁下さい)その存在を否定してるわけでまったく無い事は重ねてご理解いただきたいのです。フランスの作家ヴォルテールが「私は君の意見には反対だが、君がそう発言する権利については私は命をかけても守る。と言う言葉を残していますが、こんなかっこ良くはいきませんが音楽だろうが言論だろうが私も基本的立場はこれと同じなんです。ただ、今は多くの特に歌が上手いと喧伝される人の多くがR&B風だったりフェイクがかかっていたりする歌い方になっているのに辟易している事なんです。
Commented by 猫なりたい哲学者 at 2008-03-06 02:35 x
音楽の個性化・多様化が言われて久しいですけど、逆に没個性化・没多様化になっていませんか?という事が言いたいだけなんです。例えば上でレビューされている渡辺美里さんのようにハッキリと歌詞を聞き取れるように歌う上手い人がなんで若い人たちの中からあんまり出てこないんだろうって思うんですよ。R&Bが流行り、それが好きな人がいるのは理解できるし、それはそれであってもいい。でも音楽って、上手い歌い方って(そもそも音楽の魅力って歌の上手い下手だけじゃ還元できないよねって思いもあります)それだけじゃないよねって事なんです。せっかく70・80年代にこのブログって多く取り上げられているように様々なPOPが花開いたのにそれが上手く継承されなく断絶している感じが残念なんですね。現代美術家の森村泰昌さんは「古いものを壊すのではなく、どう新しい器に移すか。その受け継ぎ方こそがオリジナリティーだ」と述べていますがこれは私は音楽の世界に当てはまるような気がしてなりません。ごめんなさい、他の箇所はレス出来なくなってしまいました。否定はしてない事をご理解頂き変な爺の意見だなと思ってくだされば幸いです。kaz-shin さん長々と書いてしまって申し訳ございません。
Commented by kaz-shin at 2008-03-06 23:12
まつのすけさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
基本的に文章が下手なんで、また誤解を招く恐れもあるのですが・・・(笑)
まつのすけさんが、今流行っている青山テルマさんの『そばにいるね』を話題に出してくれたんで、
思っていることを書きますね。
最近、本当にこの曲をよく耳にします。確かに良い歌詞、良いメロディーだと思います。
ただ、私にとってはCD買ってまで聴きたい音楽ではないんですね。
私にとって最近の音楽のほとんどがそんな感じなんですよ。
それを文章が下手なんで、最近の音楽がつまらないというような表現になってしまっているのだと思います。
人それぞれ好みは千差万別で、各々が楽しんで聴けるのが1番です。
今の音楽に魅力を感じないのは、単に私の感覚が鈍化しているだけなんです、きっと(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-03-06 23:26
猫になりたい哲学者さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
最近の(最近とは限らないかな・・・?)R&B系の音楽を聴いていて感じるのは、
打ち込みによるグルーヴというのは陳腐化も早いということ。
例えばバブル全盛時代の80年代終わり頃の打ち込みのグルーヴなんて
今聴くとすごく貧相に聴こえませんか?
それに比べて人間の演奏によるグルーヴというのは、70年代のモノでも
古さを感じないのです。
録音機材の古さによる音の悪さはありますが・・・。
R&Bっぽく歌うという形で入るのでなく、本当のグルーヴって何かを知った上で
歌を勉強して欲しいなと思うシンガーが多いという感じがします。
技術的には驚くほど歌の上手い人が多くなっているのは事実なんですが、
何故か物足りなさを感じるのはその辺りではないかと、自分で自分を分析しております(笑)
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