Music Avenue
musicave.exblog.jp
Top
児島 未散_MICHILLE ◇ 2008年 03月 02日
e0081370_23585155.jpg 

今回紹介するのは、父が俳優の宝田 明、母がミス・ユニバース優勝の児島 明子というお嬢様アーティスト・児島 未散が1986年にリリースした2ndアルバム『MICHILLE』です。以前、林 哲司のプロデュースによる3rdアルバム『KEY OF DREAMS』(1989年)を紹介した時に、林 哲司が全面的にバック・アップした1stアルバム『BEST FRIEND』(1985年)を探していて、なかなか見つからないと書きましたが、少し前になりますが『BEST FRIEND』と今回紹介する『MICHILLE』の2枚を運良く見つけることが出来ました。
あまり注目していなかった2ndを今回紹介しようと思ったのは、作家陣やミュージシャンが実に私好みだったことと、やはり音楽的にポップでCITY POPと呼んでも違和感が無い仕上がりになっていたからです。

調べてみると、このアルバムのアナログ盤は"児島 未知瑠"名義でリリースされていたようですね。しかし、私の購入したCDは1991年にリリースされたもので、名義は"児島 未散"になっていました。作家陣は、作詞陣が安藤 芳彦、谷穂 ちろる、与詞古、山田 ひろし、児島 未散。作曲陣は岡本 朗、村田 和人、長岡 道夫、松原 正樹の4人で11曲を書いています。
ミュージシャンもAKA-GUYが中心になっていて、島村 英二(ds)、長岡 道夫(b)、松原 正樹(g)、吉川 忠英(a-g)、新川 博(key)、国吉 良一(key)、斉藤 ノブ(per)、ジェイク・H・コンセプション(sax)、数原 晋(tp)等が参加しています。アレンジは瀬尾 一三が10曲、鷺巣 詩郎が1曲手掛けています。

『児島 未散 / MICHILLE』
01. 汐風の街
02. マリンブルーの恋人達
03. A Day In The Summer
04. 眩しいあなた
05. 海に投げた写真
06. パズルゲームに秋風
07. 夏の恋
08. As Time Goes By
09. 遥かなる楽園
10. 長い手紙
11. 100のハートが"I love you"

岡本 朗作曲による01。まさに汐風を感じさせる爽やかなナンバーで、松原 正樹のエレアコっぽいギターの音色がとても心地良いです。

村田 和人の作曲で、いかにも村田らしいポップなドライビング・ミュージックに仕上がっている02。"村田=夏"という方程式が、自身だけでなく提供曲においても成り立っているのが嬉しいですね。村田 和人が歌ったヴァージョンも聴いてみたい1曲です。間奏の松原 正樹のギター・ソロもたまりません(笑)

同じく村田 和人の作曲によるポップな03。スカっぽいリズム・アレンジが夏らしさを感じます。お馴染み木戸 やすひろ、比山 貴咏史等による美しいコーラス・ワークが雰囲気を盛り上げています。

長岡 道夫の作曲による04。長岡 道夫が曲を提供しているというのも珍しいです。これがなかなかポップでキャッチーなナンバーで、ガールズ・ポップスに相応しい曲だと思います。

岡本 朗の作曲によるバラード・ナンバー05。岡本 朗の曲にしては少し難しいタイプの曲ですね。難しいとは言っても十分にキャッチーですなんですが、岡本の書く曲は分かりやすい曲が
多いのでそんな印象を持ったのかも知れません。

松原 正樹の作曲によるキャッチーなミディアム・ナンバー06。都会的なサウンドで、松原 正樹らしいカッティング・プレイが聴けるだけで私は嬉しくなってしまいます。松原自身がアレンジを手掛けても面白かったと思いますね。

長岡 道夫の作曲による明るく弾けた感じのポップ・ナンバー07。長岡 道夫はアイドルへ曲を提供したらヒット曲を量産していたかも?とさえ思えます。本当にガールズ・ポップと呼ぶに相応しい曲です。

松原 正樹の作曲によるミディアム・バラード・ナンバー08。当時の児島 未散の等身大の恋愛ソングといった感じです。職業作家にも劣らぬキャッチーなメロディーを書いています。

同じく松原 正樹の作曲によるミディアム・ナンバー09。松原 正樹のギターのプレイをフィーチャーしたアレンジがメロディーによく似合っています。エンディングのジェイク・H・コンセプションのサックス・ソロが素晴らしいです。

村田 和人の作曲によるバラード曲10。美しいメロディーと安藤 芳彦の女心を上手く表現した歌詞が印象的です。注目はハーモニー・ヴォーカルで村田 和人が参加している事でしょう。本当に良い声です(笑)

岡本 朗の作曲で、鷺巣 詩郎が唯一アレンジを手掛けた11。思い切りキャッチーで、シングル向きな明るいポップ・ナンバーです。この曲のみ打ち込みのリズムを使っていますが、これが今となっては時代を感じさせます。クレジットには載っていませんでしたが、コーラスはEVEで間違い無いと思います。

大した期待もしていなかったアルバムが予想を上回って良かった時って、本当に嬉しいものですね。1stアルバム『BEST FRIEND』はBOOK OFFで250円、この『MICHILLE』に至ってはGEOで180円で購入出来ました(笑)
今まで沢山のBOOK OFFや中古店を探索してきましたが、1stも2ndも1回(当然購入した時です)しか見かけたことがありません。これはもうラッキーの一言です。
この2ndもセールス的には振るわなかったのでしょう。2ndをリリース後、フォーライフ・レコードからVAPへ移籍します。移籍後には「ジプシー」というヒット曲も生れています。
いずれ『BEST FRIEND』も紹介しますが、フォーライフ時代に残した2枚のアルバムはお薦めできます。おそらく流通量が少ないでしょうから入手困難でしょうね。もし中古店で見かけたら、騙されたと思って聴いてみて下さい。ただ、もし騙されたと文句を言われても責任は取りませんのであしからず・・・(笑)
[PR]
by kaz-shin | 2008-03-02 02:35 | J-POP | Trackback | Comments(14) | |
トラックバックURL : http://musicave.exblog.jp/tb/7404208
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by PON at 2008-03-02 11:53 x
児島未散さんって、宝田明さんのお嬢様だったのですね!
(はじめて知りました…汗)
曲目を見ると、オメガトライブみたいだな~
爽やかな夏のイメージだな~と思いました。
私もブックオフ探してみます!

追伸:スティーリー・ダンのアルバムの件、ありがとうございました
(ずいぶん前になりますが)!
まずは『Aja』から聴いてみます^^
Commented by まるいチーズ at 2008-03-02 16:10 x
こんにちは
久しぶりに朝以外の時間におじゃまいたします(笑)
児島未散さん、優しい声のお嬢さんで、学生っぽい感じですよね。
古い記憶ですがデビューシングルが出た時に単発のTVドラマに出演されたのを偶然見まして、曲(セプテンバー物語)も気に入って1st、2ndと買いました、その後は少し縁がなく、ここ数年で中古CDで他のアルバムをけっこう入手しています。この2ndは個人的にですが彼女の最高傑作!などど思っております(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-03-02 23:51
PONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
BOOK OFFでは児島さんのアルバムは結構見かけますが、1stと2ndは滅多に見ませんね。
もちろんこれ以外でも良いアルバムもありますから、機会があれば聴いてみて下さい。
出来ればフォーライフ時代の音源を聴いて欲しいですが・・・(笑)

スティーリー・ダンは良いですから、ぜひ楽しんで下さい。
『Aja』の次はぜひ『Gaucho』も聴いて下さいね。
Commented by kaz-shin at 2008-03-02 23:55
まるいチーズさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
1st、2nd共にリアル・タイムでチェックしてたなんて通ですね~(笑)
私は最近になっての完全な後追いです。
それにしてもこの2ndは本当に良いですね~。
まるいチーズさんが最高傑作というのも頷けます。
私はこのアルバムは完全にノー・マークだったんで、嬉しい誤算でした。
Commented by kotaro at 2008-03-03 02:34 x
11曲目はCDのみのサービストラックですね。
LPは10曲目の長い手紙で終わっています。

一言で言うと
 かわいいひとですね。
声質も、育ち方も。
『美形』って押し付けがましさは無くって、でも傍にいるだけで
「へえ、そうなんだ、」と相槌を打ちたくなるような。

もうすっかり昔のレコードになっちゃったけど、データより
印象に残る一枚ですね。

Commented by Chick Jarrette at 2008-03-04 21:42 x
いつも拝見しておりますが、コメントさせていただくのは初めてです。
このアルバムのジャケットを見て、びんびんきました、で、
即効中古を探してゲット、今聴いて酔いしびれてます、最高傑作!(^^;;
1st は予約して買いました、この2ndは知り合いにCDをダビングしてもらったカセットテープしかもっておりませんでした。
デビュー当時、FM東京がその月にプッシュする新人新曲の1位が未散ちゃんのセプテンバー物語、2位が森川美穂の教室でした。
どちらも好きでした。今も好きですよ。
しかしこれは最高傑作!目覚めさせてくれてどうもありがとう!
しかし11曲目は不要!(^^;;
Commented by kaz-shin at 2008-03-04 23:21
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってすみません。年度末に向けて仕事の方が忙しくなって
きてまして、毎日の更新がキツイ状態になってしまってます(汗)

11は言わばボーナス・トラックだったんですね!他の曲とは確かに色が違うなとは思ってましたが・・・。
本当にこの2ndが手に入ってラッキーでした。
Commented by kaz-shin at 2008-03-04 23:51
Chick Jarretteさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
拙いブログなのに見て下さっていたようで、本当にありがとうございます。

林 哲司フリークの私にとっては1stに興味が注がれて、必死で探しました。
この2ndはたまたま入手出来たんですが、こんなに素晴らしい作家陣が曲を提供していたとは
全く知らずにいました。村田和人さんや松原正樹さんが曲を提供していることを
知っていたらもっと早くから探していたと思います(笑)
どちらにしても入手出来たことは本当にラッキーでした。良いアルバムですね。

11は確かに他の曲に比べ浮いてる感じがしますね。曲自体は悪くないと思いますが・・・。
Commented by Chick Jarrett at 2008-03-05 00:29 x
# e がひとつ多かったので改名しました。(^^;;
kaz-shin さんは律儀だなぁ、返信しまくってたら身体が持ちません。
kaz-shin さんほどではありませんが、私も自称林哲司フリーク、
真夜中のドアはもちろんのことですが、個人的には
BEST FRIEND (!)と OCEAN SIDE (笑)
が黄金期の2大最高傑作だと思っています。
だいぶ叩かれそうですが、ははは。
あとは、大宮京子&オレンジ の廃盤CDがどうしても欲しいです。。。
Commented by kaz-shin at 2008-03-05 23:06
Chick Jarrettさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>kaz-shin さんは律儀だなぁ、返信しまくってたら身体が持ちません。
記事を書くのがしんどい時はありますが、返信は苦ではないんですよ。
ブログをやっていて1番嬉しいのはコメントを頂戴することなんですね。
拙い記事でも読んでくれているんだという実感が湧いてきて、元気を皆さんから
元気を分けてもらっている気分なんですよ(笑)

『BEST FRIEND』と『OCEAN SIDE』は私も傑作だと思います。
個人的には松本伊代さんの『風のように』もこれに加えたいですね。
私も大宮京子&オレンジはずっと探していますが、見つかりません。
何とか再発して欲しいと思っているのですが・・・。
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2008-04-16 23:07 x
林哲司の傑作アルバムならヨシリンの「Wardrobe」も忘れないでほしいの…(´・ω・`)この記事を読ませて頂いてしばらくして、300円でこれが、別の店で「ボーイフレンド」が1000円で売っているのを発見。
どうなのかなぁ…と思いながらもkaz-shinさんやまるいチーズさんなどの音楽聴きの達人がここまで誉めているのなら、ここは一つ騙されてみようじゃないかと(笑)購入してみました。確かにいいアルバムですねぇ。
本当に通して心地よく聴けますね。ただ難を言うなら、誰かが「歌がサウンドに溶け込みすぎてボーカルというよりフュージョンを 聞いているような気になってしまう」と書いてましたがまさにその通りだなぁと思うように、声質に個性が少し足りないようには思いますよね。だからこの人のアルバムを聴きながら同時期林作品を歌っていた菊池桃子さんがその対比として浮かびました。確かに歌の上手さなら児島さんの方が上なのでしょうが、やはり未だにモノマネされるあの桃子ボイスはどんなサウンドも自分の世界に引き込んでしまう声質という武器の強力さを感じます。こういう素直な歌声は現代においてはまず世に出てこれない事を思うと貴重な作品だなぁと目頭が熱くなりました。
Commented by kaz-shin at 2008-04-16 23:34
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
『ボーイフレンド』では無くて『ベストフレンド』では?
いずれにせよ、気に入って頂けてホッとしております(笑)
『ベストフレンド』はもう少し夏に近くなったら紹介するつもりです。
当時の林哲司さんの勢いのある曲が揃ってますが、仰るようにヴォーカルが弱いんですよね。
そこが少し物足りないのは私も同じですね。

ところで岩崎良美さんの『Wardrobe』は名盤です。林さんのプロデュース作品の中ではBEST3に入るくらい好きです。
実は拙い記事ですが、2005年10月15日付の記事で紹介しています。
http://musicave.exblog.jp/1444294
良かったら読んでみて下さい。本当にブログを始めた頃の記事なんでつまらない記事ですが・・・(汗)
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2008-04-16 23:57 x
すいません、「ベストフレンド」の間違いです、何を勘違いしたんだろう…(苦笑)児島さんはジプシーがヒットした頃に存在を知り、同時に宝田さんの娘さんという事を知りましたが二世という事を極力表に出さないで活動していこうとしていた人だったように思います。「ジプシー」はいい曲だなぁとは思ったのですがこの声質の弱さのせいか、それともジプシーの曲調のせいか当時それ以上聴きたいとは思わずそれっきりで(結構世間でもそう思われたのか一発屋的になってしまいましたね)今回のレビューでその前に二枚もアルバムをタ出していた事を知った次第です。それもこんな良質な作品群を…本当にkaz-shinさんには感謝しております。90年代金八先生の先生役以後見ないなと思ったら今はアメリカで生活しているとの事。(もうご家族もいるのでしょうが)こんな素晴らしい作品を残してくれてありがとうって言いたいですね。ヨシリンも書いていてくださってたんですね、感激です~(涙)じっくり読ませて頂きます。
Commented by kaz-shin at 2008-04-17 01:37
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
単なる間違いですから、お気になさらないで下さい。
上手い表現も出来ない記事ばかりですけど、少しでも音楽ライフが豊かになる
お手伝いが出来たとしたら、最高に嬉しいです。
これからも幅広く紹介していきたい(ネタがあるうちはですけど・・・)と思っていますので、
これからもよろしくお願いします。
<< 伊藤 銀次_Deadly Drive ページトップ BEGIN_ビギンの一五一会 >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Ice Green Skin by Sun&Moon