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峠 恵子_風をとらえて ◇ 2008年 03月 26日
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今回紹介するのは、私が日本のカレン・カーペンターであると信じて疑わない素晴らしい歌声を持つシンガー・ソングライターの峠 恵子の1992年リリースの1stアルバム『風をとらえて』です。何故彼女が日本のカレン・カーペンターなのか?
まずはコチラコチラの映像をご覧になって下さい・・・、どうですか?良い声でしょう?
彼女は成城大学に在学中、クラブハウスでカーペンターズを歌っていたところをスカウトされ、'92年9月に「優しい風」でCDデビューを果たしているんですね。彼女にとってカーペンターズは小学校時代からのアイドルだったようです。そんな素晴らしい歌声の彼女の1stアルバムはアルバム・タイトル通り、まさに心地よい風を感じさせてくれる作品で、春から初夏にかけての季節にピッタリだと思います。

峠 恵子はシンガー・ソングライターなんで自作曲もありますが、羽場 仁志、上田 知華、都志見 隆、タケカワ ユキヒデというメロディー・メーカーが曲を提供しています。アレンジは小林 信吾、重実 徹、萩田 光男、山本 健司が手掛けています。参加しているミュージシャンも豪華絢爛で、ギターには今 剛、松原 正樹、芳野 藤丸、松下 誠、堀越 信泰、吉川 忠英。ベースには美久月 千晴、富倉 安生、長岡 道夫。ドラムには江口 信夫、山木 秀夫、湊 雅史。キーボードには山田 秀俊、島 健、小林 信吾、重実 徹。サックスは土岐 英史。コーラスは全て男性陣で芳野 藤丸、渡辺 直樹、木戸 恭弘、比山 貴咏史という顔触れです。

『峠 恵子 / 風をとらえて』
01. 両手にイマジネイション
02. 優しい風
03. You're Everything
04. あの虹を守りたくて
05. Starlight in your eyes
06. ジェット気流
07. 接吻
08. 今の私、今のあなた
09. 心配しないで
10. 真夏のドライブ
11. 遥かなる大地の果てで~Won't you take my heart~

羽場 仁志の作曲による爽やかなポップ・チューン01。峠 恵子としての歌声もとても魅力的で、快晴の青空を見上げながら聴きたくなります。オーソドックなんですが、メロディーが活きる小林 信吾のアレンジも良いですね。

デビュー・シングル曲02。彼女の低音域は本当にカレン・カーペンターに似ています。峠 恵子の作詞・作曲によるナンバーで、まさに"優しい風"を感じさせる1曲に仕上がっています。

峠 恵子の作詞・作曲による03。この曲も"風"がテーマになっています。ボキャブラリーの無さに腹が立つ位なんですが、とにかく心地良いという表現しか思い浮かびません(笑)

上田 知華の作曲によるミディアム・バラード・ナンバー04。上田 知華らしいメロディーで、一瞬上田 知華自身が歌っているのかと思うほど峠 恵子の歌声にピッタリな曲だと思います。制作スタッフのセンスを感じました。

峠 恵子の作詞・作曲によるカントリー風なバラード・ナンバー05。こういう曲調の時のヴォーカルが1番輝いているような気がします。長閑な気持ちになれる曲ですね。

明るく軽快な06。峠 恵子のオリジナルです。この曲のキーワードも"風"ですね。ドライブしながら聴きたいようなナンバーです。

羽場 仁志作曲による07。オールディーズ風な3連ナンバー。素晴らしいブルージーなアコースティック・ギターはおそらく今 剛でしょう。

石川 Kanjiなる人物の作曲による08。私の憶測なんですがカレン・カーペンターをイメージして書いた曲なんではないかと・・・。日本語の歌詞なのに、聴いているとカレンをイメージしてしまう曲です。

コーラス・ワークが印象的なポップ・ナンバー09。サビのメロディーのキャッチーなところはいかにも都志見 隆といった感じで、私はこういう曲結構好きなんですよね。

タケカワ ユキヒデの作曲による10。真夏というよりも、初夏のまだ風が吹けば心地良さを感じる頃のイメージが強いです。耳に馴染むメロディーと爽やかなサウンドが心地良いナンバーです。

峠 恵子のオリジナル曲11。シンプルなんですが胸に沁みてくる、そんな1曲です。萩田 光男らしいストリングスを上手く使ったアレンジは、まさに職人といった感じがします。

正直なところ、ずば抜けて印象に残るような曲は無いんですが、不思議とアルバム1枚を心地良く聴けてしまう、そんなアルバムに仕上がっています。どんなアルバムでも飛ばしたくなるような好みに合わない曲というのが大抵存在するのですが、このアルバムに限ってはそれが無いんですね。アルバムのトータル・カラーというのかコンセプトが上手く出ているせいかも知れませんね。このアルバムはまさに"心地良い風"を感じさせてくれる1枚です。そしてその風を運んでくるのは、峠 恵子の歌声そのものです。
BOOK OFFでも安棚で見かけますので、興味のある方は聴いてみて下さい。Youtubeの映像を観て興味を持った人もいるのでは?(笑)
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by kaz-shin | 2008-03-26 00:28 | J-POP | Trackback | Comments(20) | |
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Commented by zz at 2008-03-26 09:01 x
こんにちは。おじゃまします。
峠 恵子さん大好きです。
kaz-shinさんがおっしゃる通りです。
聴いていて心地よい声としか言いようがありません。
カレン・カーペンターのユニセックスな低音声が好きだったので、
峠 恵子さんを見つけた時にはすぐに飛びつきました^^;
でもカレン・カーペンターと比較される事が彼女にとってよい事だったのかは?マークですね。
現在彼女の声はTVを見ていればいつでも聞けます。
森永製菓のCFの最後に必ず入る「も・り・な・が」って声、
彼女の声ですね^^
Commented by PON at 2008-03-26 11:57 x
>日本のカレン・カーペンターであると信じて疑わない
本当ですね!!
カレン・カーペンターに似た声質で、聴いていて
とても気持ち良いです。
低音は穏やかだし、高音も伸びやかで…。
英語の発音もとてもきれいですね。

名前くらいしか知らなかったのですが、
こんなにステキな歌手がいたとは!
ありがとうございました。
Commented by at 2008-03-26 22:22 x
こんなSSWがいたなんておっかなびっくりです。
タイムリーにCarpentersを聴いて育った70's世代の一人として、彼女の歌声に素直な気持ちで感動をおぼえることができたのは、決して彼女の声がカレンによく似ているだけではないと思えてきました。
もちろんカレンに近づきたいが所以に必然的に歌いまわしもふくめてかなり努力してきた成果だとは思いますが、それ以上に心の底からCarpentersの音楽を楽しんでいるかのように思えてきてなりません。
〝好きこそものの上手なれ〟という諺にもあるように、カレンの音楽に対する取り組み方に共感をおぼえ、同じように努力し続けたことに対する天国(カレン)からの恩返しのように思えてなりません。
少し大袈裟な表現かもしれませんが、youtubeの映像を見てからというもの、このアルバムを是非聴いてみたくなりました。

おりしもカレンが亡くなってから四半世紀を迎えた今年、来たるべく新しい世代にもこの素晴らしい音楽が受け継がれていくことを切に願うばかりです。
Commented by トシユキ at 2008-03-26 22:45 x
youtubeの映像を見ました。
はっきり言って、今までかなり侮っていました。
FMでDJを始めた事をきっかけに存在を知りましたが、声は良いと思っていたもの歌を真剣に聞いていませんでした。
ものまねに出ていたこともあって、私の中では、歌に真剣に取り組んでいる印象を持っていませんでした。
私も、カレンカーペンターの声は、とても癒されるので、同じ方向性で癒されるシンガーとして、一番に小林明子さんをイメージしていました。
でも先日テレビで拝見し、歌唱力が変化してしまったことがショックだったこともあり、これから、峠恵子CDを探してみようと思います。
自分の思い込みで、すばらしいものを感じ損なっていることはたくさんあるかもしれないとつくづく思いました。
zzさんの情報も、今度しっかり聴いてみようと思います。

このアルバムの参加ミュージシャンを見ると開いた口がふさがリませんね。
いつもながらですがすばらしい情報をありがとうございます。
Commented by kaz-shin at 2008-03-26 23:21
zzさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
本当に素晴らしい声ですよね。
カレンの物真似というより、本当にカーペンターズの歌に思い入れがあって、
とても大切に丁寧に歌っているところが好きです。
おそらくこの映像を観て反感を覚える人は少ないのではないでしょうか。

カレンと比較されたとしても、カレンへの恩返しのような気持ちで歌っていたんじゃないでしょうか。

「も・り・な・が」が峠さんというのは知りませんでした。今度注意深く聴いてみます。

Commented by kaz-shin at 2008-03-26 23:31
PONさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
zzさんのレスでも書きましたが、カーペンターズへの感謝の気持ちがカレンに
似させているとさえ思ってしまいます。
このアルバムでは純粋に峠 恵子さんの美しい歌声が楽しめますよ。
曲によってはカレンに似ているのもあります。基本的に声質が似ているのでしょうね。
爽やかなアルバムなんで、ぜひ聴いてみて下さい。
Commented by kaz-shin at 2008-03-26 23:47
夢さん、こんばんは。素晴らしいコメントありがとうございます。
私も初めてこの映像を見た時、本当に感動して夢さんと同じ印象を持ちました。
単なる物真似ではあれだけの歌は歌えません。
歌い終わってからの彼女の涙は、本当にカーペンターズへの感謝の気持ちの
表れだったのだろうと思います。

歌うことの意味、伝えたい気持ち、歌に対して真摯な態度を感じる峠 恵子さんの
歌を機会があったら、ぜひ聴いてみて下さいね。
Commented by kaz-shin at 2008-03-26 23:52
トシユキさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私も変なイメージや思い込みで、今まで随分損をしていました。
このブログを始めてから、本当に沢山の音楽を愛する人達に教えてもらい、
50年近い人生の中で今が1番充実した音楽ライフを送っている気がします。

本当に拙い記事で申し訳無いのですが、ご恩返しの意味もありまして、これからも
頑張って色んな音楽を紹介しようと思っています。

もし良かったら、これからもお付き合い下さい。よろしくお願いします。

峠さんのアルバムも1度じっくり聴いてみて下さい。無風の部屋の中なのに、
風を感じますよ。
Commented by kotaro at 2008-03-27 04:33 x
いやーうまいうまい。
さびの部分などは申し分なく感じました。YOUTUBEを見たのも
この人のことも不勉強で。
トシユキさんとkaz-shinさんのコメントも充分納得がいきました。

いま、自暴自棄な若者の事件が辛いですが、
僕らの頃には好きな歌があったしアイドルもいてました(それは俺だけか?!)
なんかそれだけで、後の人生も随分救われてるし
ねえ
MBAやお金の勉強よりずっと財産になってると思いませんか。
Commented by kadomania at 2008-03-27 21:34 x
この音源にはしびれました。いやあ、素晴らしいっすね。もう、こうやって名前しか知らずにスルーしていたアーティストがいかに多いかと思うと、人生どんだけ損してるかと・・・笑。こちらへ伺う度に思います。

それにしても峠さん、リチャードの前で立派でしたね。立派という言い方も失礼かもしれませんが、曲が完全にご自身の中で昇華されていないと、ああいう風には歌えないですもんね。ちょっと映像みながら、つられてこみ上げてしまいました(苦笑)

kazさんが、TUBEをリンクされるのって珍しくないですか?(笑)。普段は文章だけでも、十二分にそのアーティストの魅力が伝わって、「聴こう!」って思わせてもらってますが、そこに実際の音源が加わると最強ですね。おいらは貼りすぎて墓穴掘ってますんで、少し見習わせて頂きます。

峠さん、必ず見つけて、聴いてみたいと思ってます。

Commented by kaz-shin at 2008-03-28 01:28
kotaroさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私が社会人になりたての頃、母親がしみじみ言ったことがありました。
「貴方がぐれずに社会人にまでなれたのは、音楽が好きで夢中だったからかも知れないね」と・・・。
本当にそう思いましたね。
良い歌を探そうと必死でしたし、良い歌に巡り合えた時の喜びは何物にも
代えられないものでしたね。
峠さんの歌う姿や涙を見ていて、確かに単なる歌なんですが、その歌の持つ力というのは
計り知れないものがあるなと感じました。
Commented by kaz-shin at 2008-03-28 01:40
kadomaniaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
映像にリンクして紹介したのは初めてですね。
あの峠さんの素晴らしい歌声を私の乏しい文章力では表現出来ませんからね・・・。
でも映像を使ってしまうと、文章を書くのが辛くなってしまうので今まで避けてました。
だって長々文章書くなら、見て(聴いて)もらった方がよっぽど説得力ありますから・・・(笑)

kadoさんのコメントにもあるように、心が込もった歌声とあの涙。
多くの人に見てもらえたら嬉しいです。
Commented by 哲学者になりたい猫 at 2008-03-28 21:13 x
この方こういう名前のアーティストだったんですね(この番組は観ていたので。こういういい音楽番組も消滅して久しいですねぇ…)ブックオフにも良く出ていると言う事なので、何時巡り会えるか分りませんが小まめにチェックしてみたいと思います。kaz-shinさん達の音楽への深い想いのやり取りを見て同じ想いをしていらっしゃる方々がここにもいる…と嬉しく読ませて頂きました。「不良少女になる素質もない私は 平凡な女の子 その他大勢なの~ 」(c)阿木燿子なので私はそんな心配は露ほどにも無かったですが、苦しい時でも投げ出したい時でもなんとか底辺でも生きているのは音楽の強さ、そして詞の強さが大きいです。大人になってみると更に新しい面が分る職業作詞家を中心に作り出された深い詞が多かった事も感謝ですし、ずいぶんと救われましたし今も救われています。「最近はミュージックはあるけどソングは無い」と言う言葉はけだし名言だなと思いますが、「価値観の多様化と」いう名の他者・社会への無関心が跋扈する中、また若い世代がいつか良い音楽に乗った成熟した詞=ソングに出会える日が来る事を静かに祈っています。
Commented by 愛知のまっちゃん at 2008-03-28 23:39 x
峠 恵子さんの歌声なら杉真理サウンドプロデュースCD「N・A・T 愛は永遠に」(1996)で聞けます。カーペンターズのカバーを3曲歌っていますよ。日本語訳詩ですが、素敵な歌声に変わりはありません。皆さん是非どうぞ。
Commented by kaz-shin at 2008-03-30 02:18
哲学者になりたい猫さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。年度末ともなると色々ありまして・・・(笑)

この歳になってふと思うのですが、私にとって音楽というのは古い親友の一人なんじゃないかと・・・。
こんな事を書くと"友達もいない寂しいおやじ"と思われるかも知れませんが・・・(汗)
社会人になり、家庭を持つようになるとなかなか友人にも会えなくなってきます。
そんな時でも音楽は、辛い時は励まし勇気付けてくれ、楽しい時は気分を盛り上げてくれました。
そして気が付けばいつも私の傍にいてくれた・・・。

だから私にとって70年代~80年代の音楽は、古くからの親友みたいで、いくつになっても
聴き続けているのかも知れないですね(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-03-30 02:21
愛知のまっちゃんさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
峠さんの歌を私が敬愛する杉真理さんがサウンド・プロデュース、しかも
カーペンターズのカヴァーを歌っているとは・・・。
全く知りませんでした。情報ありがとうございます。
これからのBOOK OFF探索に力が入ります(笑)
ぜひとも聴いてみたいです!
Commented by じょん at 2010-02-28 13:36 x
小林さんのアルバムから飛んできました。youtubeで「競馬場」で歌ってる峠さんが見えました。唖然です。これから大人買いするかましれません(笑)
Commented by SaToshi at 2010-02-28 18:35 x
峠さんの名前は何となく知っているけど、歌は全然聞いたことが無いと思っていたのに、そうですか、「N・A・T 愛は永遠に」で歌っていたんですか。
実はこのCD、須藤薫さんが歌っている(3曲でした)ので買ったんですよ。他にも何人か歌っていますが、ローマ字表記だし、名前を覚えていない人ばかりです。
なお、カバー全曲、苦楽健人氏による超訳詞の日本語の歌です。
苦楽健人ってもしかして杉さんのこと?
Commented by kaz-shin at 2010-03-01 01:35
じょんさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
カーペンターズをリスペクトしている日本の女性アーティストは結構多いと思います。
峠さんは勿論ですが、アン・ルイスやEPOのカーペンターズのカヴァーを聴いても本当に愛情を感じます。

機会があったらぜひ峠さんのアルバムを聴いてみて下さい。
Commented by kaz-shin at 2010-03-01 01:43
SaToshiさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
『N・A・T 愛は永遠に』というアルバムはぜひ聴いてみたいですね。
今度中古店でも探してみます。

苦楽健人というのは、確か放送作家、プロデューサーとして活躍していた
木崎徹なる人物らしいですよ。
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