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CHERYL LYNN_CHERYL LYNN ◇ 2008年 04月 08日
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今回紹介するのは、アメリカの視聴者参加バラエティーTV番組「ゴング・ショー」の出身という珍しい経歴を持ち、その圧倒的な歌唱力を誇るヴォーカリスト・シェリル・リンの1978年の1stアルバム『CHERYL LYNN』です。彼女が「ゴング・ショー」に参加した時は、審査員全員が度肝を抜かされ、過去最高得点を獲得したようです。このアルバムは、デビュー・アルバムとは到底思えないほど、その堂々とした歌いっぷりに驚かされます。当時流行っていたディスコ・サウンドが軸になっているのですが、私は結構ディスコ・サウンドは好きな方(とは言ってもユーロ・ビート系は嫌いです)なので、このアルバムもお気に入りの1枚になっています。

『CHERYL LYNN』はCOLUMBIAレーベルからリリースされたんですが、これだけの実力を持ったシンガーですから、当然レコード会社としても期待していたんでしょう。プロデュースには、あのTOTOのメンバー・デヴィッド・ペイチとその父、マーティ・ペイチが起用されています。ちなみにシェリル・リンは芸名で、名付け親はマーティ・ペイチなんだとか・・・。
私の所有しているのは輸入盤で例によって、ミュージシャン・クレジットも歌詞カードも付いていない素っ気無いジャケットなので、参加しているミュージシャンを調べてみると、David Paich(Key)、Richard Tee(key)、Ray Parker Jr.(g)、David T Walker(g)、Chuck Rainey(b)、James Gadson(ds)、Bernard Purdie(ds)等という贅沢なメンバーが揃っているようです。

『CHERYL LYNN / CHERYL LYNN』
01. GOT TO BE REAL
02. ALL MY LOVIN'
03. STAR LOVE
04. COME IN FROM THE RAIN
05. YOU SAVED MY DAY
06. GIVE MY LOVE TO YOU
07. NOTHING YOU SAY
08. YOU'RE THE ONE
09. DAYBREAK (STORYBOOK CHILDREN)

シェリル・リン、デヴィッド・ペイチ、デヴィッド・フォスターとの共作によるデビュー・シングル曲で大ヒットした01。心地良いミディアム・テンポのグルーヴがたまらないナンバーで、ディスコ系ナンバー特有の単調のアレンジになっていないのは、デヴィッド・ペイチのアレンジの手腕のおかげでしょうね。シェリル・リンのパワフルなヴォーカルが上手く活かされていますね。

FUNKYなリズム・アレンジが印象的なミディアム・ナンバー02は、シェリル・リンのオリジナル・ソングです。ホーン・セクションを巧みに使い、キレの良いリズムが格好良く仕上がっており、その演奏に乗せてシェリル・リンが存分にパワフルな歌を聴かせてくれます。

デヴィッド・ペイチならではの重厚なシンセをバックにしっとりと歌うシェリル・リンのヴォーカルで始まる03。バラード曲かと思いきや、一転してディスコ調のダンサブルなビートの曲へと変わります。とにかく凄い歌唱力の一言です。

キャロル・ベイヤー・セイガーとメリサ・マンチェスターの共作による04は、ゆったりとしたレゲエ調のアレンジが、南国の雰囲気を醸し出しています。聴いていて不思議と落ち着くと言うか、何とも言えぬ心地良さに包まれるナンバーですね。

おそらくレイ・パーカー.Jrであろう軽快なギター・カッティングとFUNKYなリズムによるダンサブルなナンバー05。まさにシェリル・リンが縦横無尽に歌いまくっているという印象ですね。音域・声量も恐ろしいくらいのポテンシャルの高さを持っています。

シェリル・リンとレイ・パーカー.Jrとの共作ナンバー06。軽めのリズムながらもしっかりグルーヴしているのは、やはり名うてのミュージシャン達のおかげでしょうね。こういう軽めなFUNKY なナンバーは、いかにもレイ・パーカー.Jrが書いた曲という感じがします。

分厚いシンセ・ベースの音とR&B色の強いサウンドのミディアム・ナンバー07。リチャード・ティーのピアノ、オルガンがSTUFFのサウンドを彷彿させ、いかにもニューヨーク・サウンドといった仕上がりになっています。演奏の渋さが光る1曲ですね。シェリル・リンのオリジナル曲です。

ドラマティックなバラード・ナンバー08。アップ、ミディアム・テンポの曲に比べると、やはり表現力が大事なバラード曲では多少荒削りな感じは否めませんが、それでもやはり上手いですね。スケールの大きいアレンジが魅力で、おそらくマーティ・ペイチのアレンジであろうストリングスの美しさが際立っているナンバーです。

01と同じシンガーが歌っているとは思えない繊細なバラード・ナンバー09。そのメロディーの美しさにうっとりとしてしまいます。08と同様、荒削りなところはありますが、逆にこの曲では良い味になっている気がします。素晴らしいバラード曲だと思いますね。

私自身、洋楽については然程詳しくないのですが、調べてみるとシェリル・リンは「GOT TO BE REAL」以降、目だったヒットは無いようですね。これだけの歌唱力を持っていても、やはり時代との相性、タイミング、そして優れた楽曲に巡り合わなければヒットが生まれないというのは、まさに音楽業界の厳しい所であり、難しい所なんでしょうね。特にアメリカみたいな大国になれば、歌の上手い人ならその辺にゴロゴロしていて、一攫千金を夢見ている人も大勢いるんでしょうから・・・。
TOTOが好きな方なら、TOTOの1stアルバム『TOTO (邦題:宇宙の騎士)』に収録されていた「GEORGY PORGY」でシェリル・リンのヴォーカルはお馴染みだと思います。そんな彼女が思う存分歌ったという感じのこの『CHERYL LYNN』。ペイチ親子のプロデュース・ワークが見事な1枚です。
ペイチ親子の手掛けたディスコ・サウンド・・・、興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。そのパワフルな歌声に圧倒されますよ。
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by kaz-shin | 2008-04-08 00:04 | 洋楽系 | Trackback | Comments(6) | |
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Commented by まるいチ-ズ at 2008-04-08 08:04 x
おはようございます
懐かしいですね~、01は私たちの年代の方なら一度は耳にしたことがあるのでは?78年~79年頃はディスコが凄かったです(笑)「今夜はブギ-ナイト」「ジュピタ-」「コパカバ-ナ」「マッカーサーパ-ク」などなど、、
目の上真っ青のサ-ファ-の女の子がたくさんいました(笑)
Commented by かわちゃん at 2008-04-08 08:13 x
こんにちは。僕もはじめてGOT TO BE REALを聴いた時は、圧倒されました。あのうねりは凄い存在感ですね。僕がシェリル・リンで結構気に入っていますのは、後のアルバムの中の曲ですがIN THE NIGHTですね。
Commented by Kenny U at 2008-04-11 22:39 x
「GOT TO BE REAL」だけの一発ヒットシンガー??
確かにそういう風に言われている向きもあるかも…

でも、レイ・パーカーJr.プロデュース『IN THE NIGHT』(1981年サード作)
ここからシングルカットされた「SHAKE IT UP TONIGHT」と「IN THE NIGHT」
↑ この二曲は聴かれたらkaz-shinさんも絶対ご存知のはず…です!

そして、ルーサー・ヴァンドロス・プロデュースの大傑作『INSTANT LOVE』(1982年4作目)
↑ これが私は最高に良いと思います!

その後、何故かエイベックスからリリースされた『Good Time』(1995年)
↑ これには、セルフカヴァー曲「GOT TO BE REAL'95」が収録されていますよ。
(このCDだけは、ブックオフ等での安価入手は容易だと思います!)

そうそう、私の持っているデビュー作は、国内盤CDです。
『スター・ラブ(Cheryl Lynn)/シェリル・リン』(1978年1st)
CBS/SONY 28DP1115 ¥2,800ー
CD化された時に飛びついて定価で買ったんで高かったですわー!

以上、"ブラコンフリークのKenny U" … でしたー!
Commented by kaz-shin at 2008-04-12 09:45
まるいチーズさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまい、大変失礼しました。ごめんなさい。
いつの頃からか、ディスコがクラブという名前に変わってしまいましたが、
私のような年代にはやはり78~79年頃のディスコ・ブームが1番印象に
残ってますね。
単純なビートであってもミュージシャンの生のグルーヴが主体で、踊っていても
気持ちが良かったです。
「GO TO BE REAL」は、まさにディスコ黄金期を飾った名曲ですよね。
Commented by kaz-shin at 2008-04-12 09:51
かわちゃんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。本当にごめんなさい。
かわちゃんさんも幅広く色々と聴かれてますね。
私はアルバムで所有しているのはこの1stだけなんで、他にも聴いてみたいと
中古店を探しているのですが、なかなか思うようには見つかりませんね(笑)
「IN THE NIGHT」は思い出せないのですが、聴けばおそらく分かるかも知れません。
Kenny Uさんもお薦めしてくれてるんで、ぜひ聴いてみたいです。
Commented by kaz-shin at 2008-04-12 14:43
Kenny Uさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
さすがにブラコンは詳しいですね~。
国内盤のCDはジャケットも違うんですかね?
やはりミュージシャン・クレジットや歌詞カードもしっかりしている国内盤が良いですね。
『IN THE NIGHT』は聴いてみたいので、BOOK OFFで探してみますね。
Kennyさんが仰るように聴けば知っているかも・・・。
ブラコンについてはこれからもご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いします(笑)

P.S. 例のモノ、昨日届きました。本当にありがとうございました。
昨夜寝たきりだったんで、楽しませてもらいました。
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