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織田 哲郎_SONGS ◇ 2008年 04月 21日
 

今回紹介するのは、織田 哲郎が1993年にリリースした初のセルフ・カバー・アルバム『SONGS』です。織田 哲郎と言うとアーティストの活動はもちろんですが、やはり作曲家としての知名度が高く、ヒットメーカーとしてお馴染みですね。逆に他アーティストへの提供曲は大ヒットするのに自身の曲のセールスは今ひとつというのも不思議な話ですね。作曲家としての一面とアーティストの一面をきっちりと分けていると言えるのかも知れません。
この『SONGS』は、作曲家として書いた曲をアーティスト・織田 哲郎がどう捉えて歌うのかという興味深さも手伝って、発売されてすぐに購入したのを憶えています。

私が織田 哲郎の名前を初めて目にしたのは、ロック・ギタリストの北島健二のソロアルバム『ZODIAC』だったと思います。このアルバムに曲を提供しヴォーカルで参加してました。その後強烈にその名前が記憶に刻まれたのは、やはり1986年リリースのTUBEの3rdシングル「シーズン・イン・ザ・サン」でした。この曲の大ヒット以降、織田 哲郎は売れっ子ソングライターとして大活躍しているのは、皆さんご承知の通りですね。

収録されているのはヒットした曲ばかりなので、アーティスト・織田 哲郎を知らない人でも聴きやすく入門編としても最適な1枚ではないでしょうか。
参加しているミュージシャンも豪華で、David T. Walker(g)、Jeff Baxter(g)、吉川 忠英(a.g)、Dennis Budimer(a.g)、Lee Sklar(b)、Alphanso Johnson(b)、美久月 千晴(b)、David Kemper(ds)、Bernard Purdie(ds)、江口 信夫(ds)、Craig Doerge(key)、太田 美知彦(key)、Billy Preston(key)、難波 弘之(key)、Lee Osker(Harmonica)等に加えてコーラスでは、池森 秀一(from DEEN)、大黒 摩季、上野 洋子、鈴木 康志、生沢 佑一(from TWINZER)、牧瀬 エミが参加しています。

『織田 哲郎 / SONGS』
01. 世界中の誰よりきっと
02. このまま君だけを奪い去りたい
03. 愛を語るより口づけをかわそう
04. チョット
05. 咲き誇れ愛しさよ
06. SUMMER DREAM
07. Be My Venus
08. サヨナラから始めよう
09. OH SHINY DAYS
10. 揺れる想い
11. 翼を広げて

中山 美穂WANDSの1992年の大ヒット曲としてお馴染みの01。織田 哲郎によるリズムの打ち込みとアコースティック・ギター、そしてストリングスというシンプルな構成ですが、オリジナルよりもテンポを落として、夏向けのリゾート感溢れるバラードに仕上がっています。リー・オスカーのハーモニカが渋いです。

DEENの1993年のデビュー・シングル02。ジェフ・バクスター、リー・スクラー等という豪華メンバーによる演奏によって上質なAORナンバー風に仕上がってます。美しいストリングス、池森 秀一のコーラス、織田 哲郎のギター・ソロが印象的な1曲。

WANDSの1993年の大ヒット曲03。この曲もリズム・セクションは打ち込み、太田 美知彦によるエレピとスンリングスというシンプルな構成です。打ち込みと言ってもかなり控えめで、あくまでもストリングスの美しさが協調されています。

同じく1993年の大黒 摩季のヒット曲04。物凄い面子でのレコーディングです。デヴィッド・T・ウォーカー、アルフォンソ・ジョンソン、バーナード・パーディー、ビリー・プレストン、ビル・サマーズ等という鳥肌モノのメンバーを集め、鈴木 康志のR&B色の強い多重コーラス・ワーク、大黒 摩季自身もバック・ヴォーカルで参加しているという、このアルバムの目玉曲のひとつでしょうね。まさに黒っぽいサウンドで埋め尽くされた渋い1曲ですね。

Winkの19枚目のシングル曲で1993年にリリースされた05。資生堂のCMとのタイアップ曲でしたね。ヴァイオリンの金子 飛鳥、コーラスの上野 洋子以外はすべて織田の打ち込みと演奏によるナンバーです。カントリー調に仕上げてあって、織田のあっさり目に歌うヴォーカルとも絶妙にマッチしています。なかなか良い曲です。

TUBEの1987年の5枚目のシングル曲06。この曲も大ヒットしましたね。鈴木 康志の多重コーラスだけをバックに歌っています。とにかくコーラスの美しさは絶品です。朝焼けの海を見ながら聴きたくなる、そんな爽やかな感じが良いです。

渚のオールスターズの1988年の1stシングル曲07。美しいストリングスで始まり、軽快なジェフ・バクスターのギター・カッティングが心地良いナンバーです。夏のドライヴィング・ミュージックとしても最適な1曲でしょう。

T-BOLANの1992年のシングル曲08。美久月 千晴、江口 信夫、難波 弘之、織田 哲郎による演奏で、コーラスで生沢 佑一が参加しています。イントロのアコースティック・ギターのカッティングはどこかで聴いたようなフレーズで、思わずニヤリとしてしまいます。フォーク・ロック調な仕上がりになっています。

TWINZERの1992年リリースの2ndシングル曲09。08のメンバーに尾崎 孝(s.g)、吉川 忠英(a.g)、栗林 誠一郎、生沢 佑一(cho)が加わっています。この曲もカントリー・フレーバーの溢れる仕上がりになっています。どこか郷愁さえ感じさせる曲で、織田 哲郎とカントリーって意外と似合うような気がします。

ZARDの1993年の大ヒット曲で、皆さんもお馴染みの10。打ち込みとすべての楽器を織田 哲郎が手掛けています。コーラスで牧瀬 エミが参加しています。アコースティック色の強い、ゆったりとしたアレンジですが、良い曲というのはどんなスタイルでもメロディーの輝きは変わらないですね。

DEENの1993年の2ndシングル03。ただひたすら美しいとしか形容の見つからないアレンジです。サビのメロディーのスケールの大きさが特徴のナンバーですが、故・坂井 泉水の書いた詞も良いですね。名曲です。

初のセルフカバーということで、もっと織田色の強いロック調にアレンジされた曲が多いと予想していたんですが、全体的に落ち着いた雰囲気になっていて少々驚いた記憶があります。おそらくオリジナルをイメージを崩さないようにと配慮したのかも知れませんし、あるいはアレンジャー(JIMMIE HASKELL等)に委ねてみようと思ったのかも知れませんね。いずれにせよ楽曲自体のメロディーの良さを最大限に活かすように心掛けたのでしょう。
織田 哲郎という素晴らしいソングライターの才能を感じさせてくれる1枚だと思います。
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by kaz-shin | 2008-04-21 00:51 | Compilation / Cover | Trackback | Comments(8) | |
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Commented by 猫になりたい哲学者 at 2008-04-21 18:56 x
以前書かせて頂いたのですが、織田さんの全盛期は私の思春期の時でよく聴いてましたのでこれらの収録曲のほとんどは今でも口ずさめますね。織田さんはソロとして80年代に『SEASON』など名盤を残してますし、90年代には「いつでも変わらぬ愛を」をヒットさせていますがやはり知名度は作曲家としてですよね。実は私の世代は幼少期から織田さんの歌声って馴染みなんですよ。何故かと言いますと、「機動戦士ガンダム」と共にロボットアニメの金字塔を打ち立てた「装甲騎兵ボトムズ」という作品があるのですが、このOP・ED曲を歌っているのがまだ無名時代の織田さんなんです(TETSU名義)アニメ好き連中がいる中カラオケでこの曲歌うと必ず全員で熱唱になってしまうという(笑)人気曲なんですが、やはり織田さんの声の魅力が大きいです(不幸な出来事で織田さんの声が現在全盛期に比べてまだ出にくくなってる現状は大変残念なんですが)OP曲をリンクしておきましたのでもし興味がありましたらお聴きになってみてください。最後のオチはここかいって!って年齢が16以上も離れるとオメガやTOTOなどのAORとこういうのを同時に受け取っていた世代だとご理解のうえお許しください(本当かなぁ~(苦笑))
Commented by トシユキ at 2008-04-21 22:13 x
いつかきっとkaz-shinさんが取り上げるに間違いないと、待っていました。
欲しかったのですが、実は1年位前に見かけ250円で入手しました。
作曲者というイメージが強く名曲ぞろいなので、すばらしい曲揃いは間違いないのですが、私もkaz-shinさんのようにロック色の強いものをイメージしていました。
だからこそ、肩透かしを食らった様でもあり、メロディの純粋な美しさが引き立っている様でもあり、結果、力を抜いて聴ける名盤だと思います。
「ザ・ベストテン」に出演した時、「キョンキョンが可愛いから即興で曲を作りました」と言ってギターを弾き出したことを覚えています。あれは「BomberGirl」で出た時だったのかな?
Commented by kaz-shin at 2008-04-22 00:35
猫になりたい哲学者さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
残念ながら「装甲騎兵ボトムズ」は全く知りません(笑)
でも主題歌を聴くと、確かに織田さんの歌声ですね。曲も織田さんが書いたんでしょうか?ちょっと違う気もしますが・・・。
でもアニメに関する思い出っていつまでも忘れませんよね。
私の時代は、手塚アニメの「鉄腕アトム」、「ジャングル大帝」、「リボンの騎士」、「ワンダースリー」、「ビッグX」、
後は「鉄人28号」、「宇宙少年ソラン」、「宇宙エース」、「冒険ガボテン島」・・・、語り始めたらキリが無いですよ~。
でも知らないのばかりでしょうね(笑)
私の年代は最初のアニメ世代だと思います。古いアニメの話になるとつい熱くなってしまいます(汗)

織田さんの話から遠ざかってしまいました。
Commented by kaz-shin at 2008-04-22 00:46
トシユキさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
実は私、「Bomber Girl」が大好きでして、以前シングル盤をこのブログでも紹介したくらいです。
織田さんらしいパワフルな曲で、こういう曲が好きだったこともあり、このカバー集にもロックっぽいアレンジが
あるかなと思っていたんですが、しっとりした感じに仕上がってますね。
でも楽曲の選曲からするとこれで良かったのかも知れませんね。
味わい深いアルバムですよね。
Commented by 猫になりたい哲学者 at 2008-04-24 22:44 x
作曲は劇伴を担当して若くして数年前に物故してしまった乾裕樹さんです。(ボトムズのOP・ED曲は)それらのアニメはさすがに鉄人とアトムが何本か観た事あるだけであとはさすがに無いですねぇ。ただ挙げてくださった手塚作品は全て漫画の方は読んでます。アトムはアニメ版も漫画版もラスト暗いんですよねぇ~。ところで、80年代はアニソンにとっても大展開期で馬飼野康二、小田裕一郎、林哲司、芹澤廣明、鈴木キザブロー、綱倉一也、井上大輔、そして筒美京平御大等等が進出してきて、曲が飛躍的にかっこ良くなりいわゆるそれまでのアニソンアニソンしたものからPOPS曲とほとんど違いがなくなるんですよね。ただ詞はあくまでもアニメのタイトルが入ったりもしくは入らない場合はアニメの世界観に沿った詞が書かれてちゃんとアニソンに留まってた時代でありいくつもの名曲が生み出されました。ところが「90年代に入ると(80年代中期からその動きはあったのですが)アニメとまったく関係ないタイアップだけの曲ばかりとなっていき21世紀の今やアニソンは絶滅した状態ですね。ここにもメインストリームの音楽と同じように90年代以降大きく失ってしまったものがあるんですよね。
Commented by kaz-shin at 2008-04-26 01:26
猫になりたい哲学者さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
やはり曲は織田さんではなかったんですね。乾さんでしたか!乾さんもアニメ関連を多く手掛けてましたよね。
アレンジャーとしてもプレイヤーとしても素晴らしい方でしたので、亡くなったというニュースはショックでした。
アニソンが大きく変化したのは、やはり80年代でしょうね。主題歌というよりもイメージ・ソングという位置付けに
なって普通のPOPSと遜色が無くなっていったというのは全く同感です。
ですから、曲を知っていても肝心のアニメ作品を全く知らないという私のようなオヤジ世代も存在するというのが
80年代の面白いところですね(笑)
Commented by jyubon at 2008-04-28 00:29
ご無沙汰しております、じゅぼんです。
↑では「翼を広げて」が感慨深いですね。
DEENバージョンとZARDバージョンが全く違って、実に良いんです。
後、7.8.9以外はカラオケで熱唱出来そうで、またカラオケ熱が上昇しそうです。
このアルバム是非聞いてみたいと思います。
Commented by kaz-shin at 2008-04-29 02:33
jyubonさん、コメントありがとうございます。
jyubonさんのような若い世代の方には、やはりオリジナル曲への思い入れが強いのでしょうね。
私はどういう訳か、ビーイング系のアーティストと肌が合わず、ほとんどまともに聴いたことが無いのです。
それでもヒット曲は自然と耳に入ってきますので、良い曲だなと思うとそれが織田さんの曲ということが多く、
ソングライターとしての織田さんが興味の対象になっていました。
ですからこのアルバムは、私にとっては願ったり叶ったりという作品なんですよ(笑)
jyubonさんには地味に感じるかも知れませんが、BOOK OFFでは格安で入手出来ると思いますので
機会があったら聴いてみて下さい。
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