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大貫 妙子_CLASSICS ◇ 2008年 05月 30日
大貫 妙子_CLASSICS_e0081370_2105637.jpg 

今回紹介するベスト盤は、大貫 妙子の1985年リリースのベスト・アルバム『CLASSICS』です。このベスト・アルバムはRVC時代のアルバム『Mignonne』(1978年)、『Romantique』(1980年)、『Aventure』(1981年)、『Cliché』(1982年)、『Signifié』(1983年)の5枚のアルバムから大貫 妙子自身と当時のプロデューサーだった宮田 茂樹によって選曲された12曲が収録されています。
個人的に大貫 妙子を最も聴いていたのがRVC時代のアルバムでしたので、このベスト盤に収録されている曲は馴染みの深い曲ばかりなんです。特に1978年の『Mignonne』は、大貫 妙子自身はお気に召していなかったようですが私は大好きなアルバムで今でもよく聴きます。

選曲に本人が関わっているせいか、選曲のバランスが良いですね。『Mignonne』から2曲、『Romantique』から2曲、『Aventure』から2曲、『Cliché』から3曲、『Signifié』から2曲、そして『Signifié』のカセット版にだけ収録されていた1曲の計12曲の構成で、まさに当時の大貫 妙子の世界を堪能出来るアルバムだと思います。大貫 妙子をこれから聴いてみたいと思っている人にも最適なアルバムではないでしょうか。

『大貫 妙子 / CLASSICS』
01. 黒のクレール
02. 夏に恋する女たち
03. 色彩都市
04. 風の道
05. みずうみ
06. 恋人達の明日
07. CALNAVAL
08. 雨の夜明け
09. グランプリ
10. レシピー(調理法)
11. 海と少年
12. 突然の贈りもの

01、03、04はアルバム『Cliché』から。この中で強く印象に残っているのは01ですね。この曲は1981年頃だったと思いますが、マクセルのカセット・テープのTV-CMで使われたものです。大貫 妙子以外にも吉田 美奈子、ラジの曲が同時に使用され、曲のタイトルに全て"黒"が付いていました。曲だけでなく本人達もCFに出演していました。ちなみにCMに使用されていた曲は吉田 美奈子が「BLACK EYE LADY」、ラジが「ブラック・ムーン」(何故かいまだにCD化されてません。名曲なのに・・・)でした。01と03のアレンジは坂本 龍一なんですが、クレジットによるとこの2曲で教授はドラムも叩いているようです。

02と10はアルバム『Signifié』から。この2曲も坂本 龍一のアレンジです。夏の歌ですが、とても爽やかなサウンドが心地良い02。可愛らしい歌詞とポップなメロディーが印象的な10。10では後藤 次利が渋いベース・プレイを聴かせてくれます。

05は『Signifié』のカセット版にだけ収録されていた曲で、グリークの曲に山川 啓介が詞を付けたものでNHKの「みんなのうた」で流されていました。乾 裕樹のアレンジが美しい1曲です。

06と09はアルバム『Aventure』から。06は坂本 龍一がリズム・アレンジ、山下 達郎がコーラス・アレンジを手掛けた軽快なポップ・ナンバーで、個人的にも大好きな1曲です。コーラスは大貫 妙子、竹内 まりや、EPOのRCAシスターズです。09はレース場のSEで始まるJAZZYなナンバーです。アレンジは前田 憲男で、渡嘉敷 祐一(ds)、杉本 和弥(b)、杉本 喜代志(g)、富樫 春生(key)、前田 憲男(key)という豪華な顔触れが揃っています。

07と08はアルバム『Romantique』から。2曲とも坂本 龍一のアレンジで、07は坂本 龍一(key)、大村 憲司(g)、細野 晴臣(b)、高橋 幸宏(ds)、松武 秀樹(computer programming)というYMOファミリーが勢揃いしておりYMOサウンドが炸裂しています。08はヨーロピアン・テイスト溢れるバラード・ナンバーです。

11と12はアルバムから『Mignonne』から。『Mignonne』は大貫 妙子のアルバムの中でも1番好きなアルバムで、坂本 龍一がアレンジを手掛けた数多いアレンジ・ワークスの中でも個人的に最高に好きな作品(アルバム)なんです。学生時代、夏の海へ出かける際に必ずカセットに入れて車でよく聴いていた11。竹内 まりやのカヴァーでも知られる12。名曲ですね。松木 恒秀のギターが渋い1曲です。

音楽というのは、想い出や心象風景と深く結び付いている曲ほどいつまでも色褪せないものなんですね。このベスト盤に収録されている大貫 妙子の曲はどれも私にとって、学生時代の楽しい想い出とリンクしているものばかりです。そんな理由からなんでしょうが、やはりこの時代の曲は私にはとても心地良い曲ばかりなんです。
もうじき梅雨入りしそうですね。梅雨時の不快な蒸し暑さ、梅雨が明けて夏になればコンクリート・ジャングル特有の猛暑・・・。そんな夏の一時に大貫 妙子の涼しげな歌声とサウンドはまさに清涼剤と言えると思います。今年の夏、大貫 妙子の歌声で涼を感じるのは如何でしょう?
by kaz-shin | 2008-05-30 00:01 | ベスト盤 | Comments(8) | |
Commented by Skywalker at 2008-05-30 21:28 x
こんばんは。最近、肌寒い日が続きますね。

大貫妙子の作品は、四半世紀前の高校時代から、
山下達郎(シュガーベイブ)つながりで聴き始めました。
今や彼女は吉田美奈子と共に、私の音楽史には欠かせない存在です。
確か02.の「夏に恋する女たち」は、テレビドラマの主題歌でしたね。

私が大好きな大貫妙子のアルバムは、「Comin' Soon」です。
幼心スペクタクルと銘打った、子供向けの楽曲を集めた作品ですが、
そこは大貫妙子のこと、決して期待を裏切りません。
kaz-shinさんも「BOOK OFF」で発見した際には、是非お試しください。
Commented by ひと at 2008-05-30 21:32 x
昨晩は毛布一枚で寒かったなあ。
かみさん、気が早く掛け布団もう片付けちゃった。

大貫妙子はほとんど持っているのですけど、出かけるときに持ち出す
のはほとんどこれです。曲順も違和感無く、何かオリジナルアルバム
のようですね。
Commented by shu0610 at 2008-05-30 23:02 x
kaz-shinさんこんばんは。
私はリアルタイムではオリジナルアルバムを聴いていなくて、大学1年に出たこのベスト盤が初めての大貫妙子体験でした。ituneコレクションをはじめてから’76年のgrey skiesから'85年のcopineまで、揃えて聴きなおしたのですが、やはりこのアルバムの曲はいろいろな想い出とともに贔屓して聴いてしまいますね。
オリジナルアルバムの中では私もやはりmignonneが一番気に入りました。classicから漏れた曲では横顔も素敵な曲ですね。最近のアルバムでは2002年の”note”の4曲目wonderlandという曲がお気に入りです未聴であればオススメいたします。
Commented by gemini at 2008-05-30 23:23 x
こんばんは。
大貫妙子はEPO経由で去年あたりから聞くようになりました。
こちらのベスト盤には収録されていませんが、某シティ・ポップ本に掲載していた「ひとり暮らしの妖精たち」がいいですね。
坂本龍一と鈴木さえ子のアレンジの役割分担が何度聞いてもよくわからないなんだか不思議なかんじの曲です。
Commented by kaz-shin at 2008-05-31 10:04
Skywalkerさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
梅雨時とは言え、本当に肌寒い日が続いてますね。
Skywalkerさんも体調を崩さぬようにご注意下さいね。

私はCITY POP全盛期(70年代終わり~80年代半ば頃)にリリースされたアルバムしか知りません。
他にも聴いてみたいとは思っているのですが・・・。
お薦め頂いた『Comin'Soon』も、機会があればぜひ聴いてみたいと思います。
ありがとうございます!
Commented by kaz-shin at 2008-05-31 10:08
ひとさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
昨夜は本当に寒かったですね。お体ご自愛下さいませ。

不思議なものでCITY POP全盛期にリリースされたアルバムは、どんなアーティストに限らず傑作が多いような気がします。
私はこれを"時代の持つパワー"と呼んでいるのですが・・・(笑)
アルバムを通して聴きやすいように上手く選曲されていますし、曲順も練られていると思います。
Commented by kaz-shin at 2008-05-31 10:12
shu0610さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
『mignonne』がお好きですか!私も大好きなんですよ。
不思議なことに、発売された当時よりも現在の方が数倍好きになったアルバムです(笑)

90年代以降のアルバムに関しては本当に疎くなってしまっていますので、お薦め頂いた『note』もぜひ聴いてみたいと思います。
ありがとうございます。
Commented by kaz-shin at 2008-05-31 10:29
geminiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
このベスト盤がリリースされていた頃のレーベル・メイトであったEPOさんや竹内まりやさんも当時は良いアルバムが本当に沢山ありました。
やはり時代も持つパワーなんでしょうかね(笑)
「ひとり暮らしの妖精たち」は聴いたことがありません。調べてみると『pure acoustic』というアルバムに収録されているみたいですね。
機会があったら聴いてみたいです。
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