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楠瀬 誠志郎_aisA ◇ 2008年 07月 14日
楠瀬 誠志郎_aisA_e0081370_204722.jpg 

今日の東京地方はうんざりするような蒸し暑さで、外回りの仕事をしている私には地獄のような1日でした。夏だから暑い方のは当たり前ですし、夏という季節が好きなんで気温が高いのは許せるんですが、蒸し暑いのだけは勘弁なりませんね(笑)
夏真っ盛りと言わんばかりの晴天ならば、村田 和人のアルバムなんかを聴いて夏を満喫したくなるのですが、こういう不快指数ばかりが高い蒸し暑さでは涼しげな歌声を聴きたくなりますね。
そんな訳で今回チョイスしたのは、楠瀬 誠志郎が1988年にリリースした3rdアルバム『aisA (アイシア)』です。彼の歌声を聴いているだけで体感温度が違うような感じもするのですが、これは私の気のせいでしょうか・・・(汗)

『aisA』は、井上 鑑と楠瀬 誠志郎の共同プロデュース作品で、アレンジはもちろん全曲井上 鑑です。10曲中9曲の作曲は楠瀬 誠志郎、1曲が井上 鑑が手掛けています。参加ミュージシャンは、山木 秀夫(ds)、美久月 千晴(b)、高水 健司(b)、土方 隆行(g)、今 剛(g)、穂刈 久明(g)、井上 鑑(key)、ジェイク・H・コンセプション(sax)、 藤本 房子(cho)、国分 友里恵(cho)という渋いメンバーが集められています。

『楠瀬 誠志郎 / aisA』
01. 遠い波
02. Crying In The Sun
03. キッチンテーブル
04. 約束のない瞳
05. リスク ~risk~
06. レインコートシャッフル
07. ASIAN VIEW
08. Byzantium ~ビザンチウム~
09. 僕のうかぶ舗道
10. La Maison

井上 鑑の作詞・作曲・編曲による01。楠瀬 誠志郎の多重コーラスをメインにした起伏のあまりないメロディーですが、涼しげなコーラスが心地良いナンバーです。

3枚目のシングル曲だった02。楠瀬 誠志郎の魅力が詰まっている曲と言える名曲です。海の見える広い公園の芝生に寝転んで、真っ青な空と真っ白な夏雲を見ながら聴きたくなる、そんな曲ですね。この曲を聴いているだけで、今日のような不快な気分を忘れさせてくれます(笑)

変則的なリズムが面白い03。井上 鑑らしい凝ったアレンジですが、サビのキャッチーな部分がより際立たせるような工夫がなされているような気がします。コーラス・ワークが見事です。

腕利きのミュージシャンが集まっていることを実感させる演奏が見事な04。楠瀬 誠志郎の曲の中ではハードな路線の曲でしょうね。山木 秀夫のドラミングの素晴らしさに尽きる曲です。

都会的なアレンジとメロディーがよくマッチしている05。割とハードな演奏であっても、楠瀬 誠志郎の歌声が曲調を優しく変えてしまっているような不思議な魅力に溢れる曲です。メロディーもキャッチーですし、メリハリがあって個人的にはお気に入りの1曲です。

JAZZYなアレンジが軽妙な06。メロディー自体に然程魅力を感じませんが、色んなスタイルのレンジやキーボード・プレイが出来る井上 鑑の才能に驚かされます。ここでは井上 鑑のピアノのプレイが冴えていて、聴き所のひとつだと思います。

スケールの大きさを感じる07。こういう広大な風景や情景を感じさせる曲には、楠瀬 誠志郎の歌声がよく似合いますね。部屋の中でひっそり聴いているのが勿体無い気がしてくる、そんな曲です。

08も凝ったアレンジとエフェクトを駆使した曲で、異国情緒が漂っています。言葉で説明するのが難しいタイプの曲なんですが、思わず聴き入ってしまうような魅力がある曲です。サウンドも歌声にもスケールの大きさを感じます。

変則的なリズムが印象的な09。このメロディーにこんなアレンジを施すのは井上 鑑以外にはいないでしょうね(笑) 収まりの悪い変則的なリズムと素直なメロディーとのギャップが面白く、この曲の魅力となっている部分だろうと思います。

シンプルな演奏による3拍子のバラード曲10。井上 鑑のピアノの伴奏のみで歌っており、コーラスも入れずにしっとり歌い上げています。ヴォーカリストとしての力量を感じさせてくれるナンバーですね。

曲の良さ、聴き易さだけで言えば以前紹介した1stアルバム『宝島』や2ndアルバム『冒険者たち』の方が上でしょうし、CITY POPが好きな人には受けも良いと思いますが、私は結構このアルバム好きなんです。とにかくヴォーカルが良いですね。本当に楠瀬 誠志郎の歌声には空とか風を感じますし、スケールの大きい曲程彼の歌声が心地良く響いてきます。類稀なる美声の持ち主ですよね。
この記事を書きながらBGMとして流していましたが、今日の不快な天気が嘘のように心地良い一時が過ごせました(笑)
BOOK OFFでは250円コーナーで売られていることが多く、少し淋しい気もします。しかし、これから楠瀬 誠志郎を聴いてみたいと思う人には入手しやすい金額でしょうから、興味があればぜひ聴いてみて下さい。歌声を聴くだけでも涼しい気分になれますよ。
by kaz-shin | 2008-07-14 23:03 | CITY POP / J-AOR系 | Comments(4) | |
Commented by ぐま at 2008-07-15 21:39 x
これは名盤ですね♪
よく聴いたといえばセカンドの方(『冒険者たち』)なんでしょうが、記憶にはコチラの方が残っているような…。

おかげさまで、「懐かしい夏」を思い出しました。
いつもありがとうございます。m(_ _)m
Commented by kaz-shin at 2008-07-16 22:05
ぐまさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
この3rdアルバムが好きというのは渋いですね(笑)
私も聴く回数が増える毎に魅力的に思えてきたアルバムでした。
かなり暑い日が続くようになってきましたから、楠瀬さんの歌声でぜひ涼んで下さいね。
Commented by rs at 2008-07-20 21:06 x
確かにこの時期には、もってこいの一枚ですね。

自分は「Crying In The Sun」で初めて楠瀬氏を知りました、
確かウーロン茶のCMでしたね、あの声は耳に残りました、
ただ、CMで名が出なかった気がしたので
探すのに苦労した思い出が有ります。

この曲もEPとLPでVERSIONが違って
尚且つ「さよなら、また明日」とも若干違うんですよね。

氏の楽曲もなかなか奥が深かったりします。

さて、久しぶりに聞いてみますかね。
Commented by kaz-shin at 2008-07-21 02:23
rsさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
「Crying In The Sun」は名曲ですよね。本当に清々しくて気持ちの良い曲です。
私の場合、海岸線をドライブしながら聴きたいのは村田和人さんで、海辺に車を止めて風景を見ながら聴きたいのが楠瀬さんなんです(笑)
明日は海の見える所へドライブに出かけようと思っているので、村田さんと楠瀬さんのアルバムを持っていこうと思います。
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