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TERENCE BOYLAN_TERENCE BOYLAN ◇ 2008年 10月 03日
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久しぶりに洋楽アルバムの登場です。今回紹介するのは、SSW・テレンス・ボイランがアライサム・レーベルから1977年にリリースしたアルバム『TERENCE BOYLAN』です。洋楽に疎い私が彼の名前を知ったのは、デイン・ドナヒューが1978年に残したAORの名盤と誉れの高いアルバム『DANE DONOHUE』のプロデューサーとしてでした。調べてみると、ボストンやリンダ・ロンシュタット等のプロデュースを手掛けたジョン・ボイランの弟であることや容姿や音楽がジャクソン・ブラウンを彷彿させるらしいという事を知り、ずっと聴いてみたいなと思っていました。
探してみると国内盤は入手困難な様子だったんですが、驚くことに今年の私の誕生日に誕生日祝いということで、私のブログを贔屓にして下さっている"M"さんがこのCDをプレゼントしてくれました。他にも貴重なCDが入っておりまして、最高の誕生日プレゼントでした。
この場を借りて、改めて"M"さんにお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

実際に聴いてみると、まさしくAOR黎明期を感じさせる作品で、爽やかなウエスト・コーストの風を感じさせてくれるようなアルバムです。噂に違わず、デイン・ドナヒューやジャクソン・ブラウンを彷彿させる曲もありますし、豪華な顔触れのミュージシャンの演奏も素晴らしいです。
参加ミュージシャンは、ジム・ゴードン(ds)、ラス・カンケル(ds)、ジェフ・ポーカロ(ds)、チャック・レイニー(b)、ウィルトン・フェルダー(b)、リー・スクラー(b)、ディーン・パークス(g)、ヴィクター・フェルドマン(key)、アル・クーパー(org)、ドナルド・フェイゲン(p)、デヴィッド・ペイチ(p)、ジョン・クレマー(sax)、ティモシー・シュミット(cho)、ドン・ヘンリー(cho)等です。ベテラン、若手(当時)が入り混じった贅沢な面子ですね。

『TERENCE BOYLAN / TERENCE BOYLAN』
01. DON'T HANG UP THOSE DANCING SHOES
02. SHAKE IT
03. SUNDOWN OF FOOLS
04. THE WAR WAS OVER
05. SHAME
06. HEY PAPA
07. WHERE ARE YOU HIDING?
08. RAIN KING
09. TRAINS

イントロのサウンドからして心地良さ全開の01。堅実なジム・ゴードンのドラミングに、燻し銀といった感じのチャック・レイニーのベースとディーン・パークスのギターのプレイ、60年代後半に一緒にバンドを組んでいたドナルド・フェイゲンのピアノやティモシー・シュミットの美しいコーラス・ワークなど聴き所の詰まった1曲です。邦題「ダンシング・シューズ」として知られている曲のようです。

落ち着いたアコースティックなサウンドが印象的な02。個人的にはかなりお気に入りの1曲になっています。派手さはありませんが、メロディーにマッチした演奏とテレンスのヴォーカルが実に心地良い1曲です。

デヴィッド・ペイチのピアノとティモシー・シュミットのコーラスが印象的な03。こういう物静かなフォーキーな感じの曲とテレンスのヴォーカルとの相性は凄く良いですね。決して上手いとは思いませんが、味のあるヴォーカルです。ディーン・パークスはここでも渋いギターを聴かせてくれます。

ジェフ・ポーカロ(ds)、ジェイ・ワインディング(key)、スティーヴ・ルカサー(g)が参加したメッセージ性の強い04。タイトルからはフォーキーなサウンドを想像したんですが、ウエスト・コースト・ロック風なサウンドで非常に聴き易いナンバーです。

盟友ドナルド・フェイゲンの影響を感じる、スティーリー・ダンを彷彿させる渋いナンバー05。勿論ドナルド・フェイゲンもピアノで参加していますが、ジム・ゴードンのドラミングやヴィクター・フェルドマンのローズの渋いプレイが光ってますね。そしてティモシーのコーラスが素晴らしく、テレンスのヴォーカルより目立っちゃってますね(笑)

デイン・ドナヒューが歌っても似合いそうなナンバー06。この曲はとにかく演奏の渋さに尽きますね。ラス・カンケル(ds)とリー・スクラー(b)のリズム隊にジェイ・ワインディンのピアノ、スティーヴ・ルカサーのギター、ゲイリー・フォスターのアルト・サックスという珍しい組み合わせですが、AORの香りがプンプンと漂います。

アルバム中で最もウエスト・コースト・ロックを感じさせるナンバー07。かなり格好良いですね。何とドラムが3人で、ジェフ・ポーカロ、ミッキー・マクギー、そしてテレンス自身が叩いています。ベースがウィルトン・フェルダーですし、ギターはディーン・パークスがメイン。キーボード・レスの演奏ですが、そんなことを感じさせないアレンジが見事と言える1曲です。

都会的でメロウなサウンドが実にお洒落な08。ジョン・クレマーのサックスが都会的な雰囲気を一層盛り上げています。メロディーよりも曲全体の雰囲気がAORなナンバーですね。聴けば聴くほどに味わい深い、そんな1曲かも知れません。

何ともフォーキーな09。彼の音楽のルーツとも言えるボブ・ディランの影響を感じます。おそらく若い頃はこういう曲を演奏していたんではないかなと勝手に想像してしまいました。いわゆる原点みたいな曲なのではないでしょうかね。何故かそんな事を感じた曲でした。

AOR全盛期の緻密に計算された洗練されたサウンドとは違って実にシンプルなアレンジ、演奏なんですが、これがテレンスの素朴なヴォーカルと絶妙にマッチしていて本当に気持ち良く聴ける名盤だと思います。
私の場合、このアルバムは、家族で休日ドライブへ出かけ帰り道で渋滞に巻き込まれ、ふと見ると家族は皆眠ってしまっている。そんなイラついた気分を癒す為に聴きたい、そんなアルバムになりそうです(笑)
AORが好きな人にもお薦めですが、70年代の洋楽が好きな人にはぜひともお薦めしたい1枚です。輸入盤ならAmazonでも入手可能なようです。
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by kaz-shin | 2008-10-03 20:10 | 洋楽系 | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by ギター小僧 at 2008-10-03 23:32 x
お久しぶりです!
ジャケットを見て思わず「おおっ」て言ってしまいました。
自分にとってはLukeの事実上スタジオセッションとしてのデビュー作(?)ということで興味深いアルバムです。(デビューにしては上手過ぎですが・・・)
この頃のLukeはやはりいい音ですね、レスポールあたりで弾いてんのかな。
このアルバム、アナログで持ってたんですが、昨年M・センベロの「Bossa Nova Hotel」などと一緒に輸入盤で再発しまして、入手しました。
同時期のLukeの参加作品「Lisa Dal Bello」も11月に国内盤で再発ですね!ネットオークションで高額だったのでうれしいです。
Commented by kaz-shin at 2008-10-03 23:48
ギター小僧さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
お久しぶりです。
Lukeのセッション・デビュー作だというのは、どこかで読んだ記憶があります。
確かにデビューの割には余裕さえ感じさせるプレーで、流石にLukeだなと思わせますね。
それにしてもこの頃のサウンドは、飾り気が無いけれどミュージシャンの素晴らしい演奏が光っていますね。
派手さは無いけど、本当に良いアルバムだと思います。

『Lisa Dal Bello』は私もチェックしているアルバムです。おそらく買ってしまうと思います(笑)
Commented by Kenny U at 2008-10-05 16:08 x
おおー、素敵なプレゼントですねー!
亡きジェフ・ポーカロが参加してますね!
それでこの作品の事を聴きたくなったと記憶しています。
私は、レコードしか持っていないけど、CDになっていたんですね!

ところで、細かい事ですが・・・
TERENCE BOYLAN → TTERENCE BOYLAN
ってなっている所ありますよーー(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-10-05 22:40
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
ご無沙汰しておりました。まだ忙しい日々は続いているのですか?
落ち着いたらまた情報交換よろしくお願いしますね(笑)

誤字は訂正しておきました。いかに書いたものを読み返していないかがバレバレですね。お恥ずかしい・・・(苦笑)

輸入盤ならAmazonで入手可能なようです。ぜひ入手して下さい。
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