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藤田 朋子_Because ◇ 2008年 10月 28日
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何気なく聴いていたアルバムの中の1曲が、何故か頭から離れずメロディーが頭の中をグルグル回っているなんてこと、皆さんはありますか?
実は今の私がその状態でして、ある曲がここ2~3日頭から離れないでいます。
その曲は、女優・藤田 朋子さんが歌っている「泣かないさ 泣くもんか」という曲です。今回はその曲が収録されている藤田 朋子の1994年のアルバム『Because』を紹介しましょう。

以前、彼女の1989年リリースの1stアルバム『THE WOMAN IN ME』と1990年リリースの2ndアルバム『COLORS OF LOVE』の2枚を紹介しました。この2枚はCanyon Internationalという洋楽レーベルからのリリースされており、得意の英語を活かしたほぼ全曲英語詞の洋楽風なアルバムでした。私の大好きなYUTAKA(横倉 裕)がプロデュースで絡んでいたりして、とても女優さんが決して軽いノリでアルバムを作ったという感じではなく、歌に対して真摯な態度で取り組んでいることや、その本格的な歌唱に驚かされました。
私は所有していないのですが、1991年にバラード・セレクション『MOMENTS』をリリース。今回紹介する『Because』は、レコード会社をSony Music Entertainmentに移籍してのリリースで現在のところ彼女の最後のアルバムになっています。

収録曲10曲が全て日本語詞による完全なJ-POPアルバムに仕上がっているのですが、これがまた良いんですよね。彼女の歌の上手さは既に承知していましたが、こういうJ-POPも彼女の歌声に似合っていて心地良く聴けるアルバムに仕上がっています。作詞は藤田 朋子(TOKO名義)が7曲(共作含み)、他には夏実 唯、田口 俊が手掛けています。作曲は村上 啓介(元MULTI MAX)、財津 和夫、金田 一郎、庄野 賢一、伊藤 真太朗、梅垣 達志、西浦 達雄の面々が手掛けています。

『藤田 朋子 / Because』
01. 泣かないさ 泣くもんか
02. アリス
03. FARAWAY
04. あの丘へ
05. SUNSHINE-RAIN
06. 空が痛い
07. 君に逢いたい
08. 夏の記憶
09. 唇で見上げよう
10. WALTZ

毎日のように私の頭の中をメロディーが駆け巡っているPOPなナンバー01。作詞:TOKO、作・編曲:村上 啓介のナンバーなんですが、如何せんこの曲の魅力を上手く表現出来ない自分の表現力の無さに腹立たしいです(笑) インパクトもありますし、親しみのあるメロディー・ラインでアルバムの冒頭を飾る曲として相応しいと思います。

タイトルとは裏腹にハードなロック調ナンバー02。作詞:夏実 唯・TOKO、作曲:財津 和夫、編曲:梅垣 達志によるナンバーです。アレンジはロック調ですが、メロディーは80年代のアイドル路線を彷彿させる財津 和夫らしい曲と言えるかも知れません。

作詞:夏実 唯、作曲:金田 一郎、編曲:丸山 恵市によるスケールの大きいバラード曲03。変に感情移入している訳では無く、逆にあっさりと歌っていてそこが聴き易く、この曲の魅力として表れているような気がします。

作詞:TOKO、作曲:庄野 賢一、編曲:丸山 恵市によるミディアム・ナンバー04。清々しい雰囲気が漂っている曲です。特に印象に残るタイプの曲ではありませんが、聴いていると丘の上に立っているような爽快な気分を感じさせてくれます。桐ヶ谷 俊博、本田 淳子(RAJIE)、東郷 昌和のコーラスが絶品です。

作詞:TOKO、作・編曲:伊藤 真太郎による軽快なPOPナンバー05。CITY POPの流れを汲んでいるような印象を受けました。この曲も聴けば聴くほどに耳に馴染んでくる曲でして、下手すると頭の中をグルグルと駆け巡りかねない曲ですね(笑)

作詞:田口 俊、作・編曲:梅垣 達志という80年代のCITY POPを支えてきた作家による06。流石にプロならではの作品という感じのするCITY POP風ミディアム・バラード曲です。特にアレンジは秀逸ですね。1994年という時代に制作されているにも関わらず、打ち込みではなく生のリズムに拘っているのも、このアルバムの特徴かも知れません。参加しているドラマーが、江口 信夫、岡本 敦夫、長谷部 徹、そうる透といった凄い顔触れ。この面子を見ても生のリズムに拘っているというのが頷けませんか?

作詞:田口 俊、作曲:伊藤 真太郎、編曲:丸山 恵市によるミディアム・ポップ・チューン07。ガールズ・ポップという雰囲気を持った曲です。曲自体は決して悪くないのですが、藤田 朋子に似合っているかは私にはちょっと疑問な曲です。

作詞:TOKO、作・編曲:西浦 達雄によるバラード・ナンバー08。シンプルなアレンジと切々と歌う藤田 朋子のヴォーカルが絶妙なバランスで、お気に入りの1曲になっています。夏の終わりに感じる独特な寂寥感みたいなものが上手く表現された曲だと思います。

作詞:TOKO、作・編曲:村上 啓介によるミディアム・ナンバー09。MULTI MAX時代は、チャゲの影に隠れていた印象(これは私だけかも知れませんが・・・汗)だったのですが、良い曲を書く人ですね。良い曲と言うより、耳に残る曲の書ける人と言った方がピッタリくるかも知れませんね。

作詞:夏実 唯、作曲:金田 一郎、編曲:西浦 達雄によるバラード・ナンバー10。タイトル通りの三拍子のナンバーですが、最後らしくスケールの大きい曲に仕上がっています。

80年代という時代は、結構人気が出ればレコード出しちゃえみたいな風潮があって、猫も杓子もレコード・デビューしていた印象があります。どうもその頃のイメージが強かったのか、女優さんのレコード・デビューに関してどうも良い印象を持てず、聴く気にもなれませんでした。結構私と同じような印象を持っていた方も多いのではないでしょうか?
しかし、最近になって藤田 朋子や和久井 映見を聴くようになって、そんな考えは間違っていたことに気付きました。もちろん、中には箸にも棒にも掛からないような作品が多いのも事実ですが、何枚もアルバムをリリースしているような女優さんというのは、歌の上手い下手ではなく、歌そのものに魅力があるんだと思い知らされました。
このブログを始めてから、多くの皆さんに色々なアーティストや音楽を薦めて頂き、本当に勉強させてもらっています。本当に感謝の気持ちで一杯です。
これからも色々聴いて、つまらない偏見を失くしていけたら良いなと思っています。
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by kaz-shin | 2008-10-28 02:23 | J-POP | Trackback | Comments(11) | |
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Commented by 猫になりたい哲学者 at 2008-10-30 00:56 x
俳優さんはもとよりスポーツ選手やお笑いの人まで人気があればとにかくレコードだしてましたからねあの頃は(苦笑)でもそんな中でも大瀧詠一さんが関わったり、 ビートたけしさんやkaz-shinさんもレビューした小堺さんなど人気にあやかって単に出したと片付けられない人達がいた事も事実ですよね。ここのブログの魅力って圧倒的知識量と卓越した文章・構成力で綴られる記事にあるのはもちろんなんですが、もう一つにkaz-shinさんの圧倒的音楽通i引力に導かれし音楽通のサイオニクス戦士達(幻魔大戦かよ(笑))との交流で kaz-shin さんのそれまでの観念が変化している所が分る所でもありますよね。 私は過去の記事をまだまだ読み終えてませんが例えば昨年の4月頃までkaz-shinさんも多くの一般的見解と同じく松本伊代さんの歌唱に否定的コメントしていたのが、常連さんと交流してアルバムを聴いた11月頃には認識を改めている(丁度その頃私がここにお邪魔させて頂く事になって、本当に運が良かったです(笑)) kaz-shinさんの人柄や知性がある事が大きな要因ですが、人々との交流によって認識が新た段階に進んでいる ネットの理想系がここに展開してる事に私はいつも尊敬しています。
Commented by kaz-shin at 2008-10-30 19:02
猫になりたい哲学者さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
私の悪い癖で、どうしても先入観でモノを判断してしまいます。
歌が本業でないことや、そうせ片手間に制作しているんだろうなくらいにしか思わなかったり・・・。
この先入観が随分損をしている事に気付いたのは、このブログを始めてからのことです(笑)
音楽って文字通り"音を楽しむ"ものであって、その"音"を聴かず(体験せず)して、勝手に思い込むというのはつまらないことだとつくづく思います。
私が近年良いなと思える音楽が増えたのも、ここに集ってくれる皆さんの情報、アドバイス、お薦めがあったからだと思ってます。
これからも色々教えて下さい。よろしくお願いします。
Commented by たにぴ@最近ご無沙汰してます at 2008-10-31 17:41 x
Kaz-shinさんって、今何枚くらいアルバム持ってるんですか?
私でCDとアナログ合わせて3千枚くらいですが、
Kaz-shinさんはその何倍なんだろう。
で、凄いなと想うのは、普通これだけコレクションしてると、
オーディオ・ハイファイ・マニア的になったり(ぼくは違うけど)
特定のカルト作を深堀りしたくなったりするのに、
あくまで、よい意味でとっつき易い作品ばかりでしょう。
詳細なデータベース機能にもなるし。

で、何が言いたいかというとですね……、
まさか藤田朋子を全部揃えるとは想ワナカッタ!
Commented by Kenny U at 2008-11-01 00:54 x
実はねーー、私も同類で、
ここで、藤田朋子を知って、四枚全部を揃えた一人でーす!
(バラード・セレクション『MOMENTS』も含めて四枚です)

他にもそういう方いらっしゃるんでしょうかね??

私もこのサイトをすごーく応援しているし
自分の情報源としてもすごーく活用させてもらっています。

いろんな方々のコメントも参考にしていますので
今後もよろしくお願いします。
Commented by まつのすけ at 2008-11-02 22:42 x
kazさん、こんばんは♪
芸能人のCDリリースって、何だか芸能界の慣習という感じがしますよね。強いて言うなら、芸能人の歌手デビューって、いくらでも音を手抜きできてしまうんですよね。芸能人のブランドだけで押し売りしている感じで。

とはいえ、島田紳助さんプロデュースのPaboや羞恥心、とんねるずプロデュースの矢島美容室は、よく戦略が立てられているし、音作りに関しても力入れているなと感心します。芸能人の歌手デビューでも、手抜きさえなければ良いという容認派です、私は。
Commented by まつのすけ at 2008-11-02 22:50 x
続き。藤田さんや和久井さんの過去記事でコメントさせていただく予定だったのですが、最近の女優系シンガーでは、みつきちゃん(高畑充希)や黒瀬真奈美ちゃんに注目しています。みつきちゃんの楽曲は、佐藤竹善さん、コブクロ、川嶋あいさん、竹内まりやさんといった方たちが手掛けていらっしゃいますし、黒瀬真奈美ちゃんの楽曲は、佐藤竹善さんや安部潤さんです。ところで、kazさんは柴咲コウさんは、お聴きになるんでしょうか?
Commented by kaz-shin at 2008-11-03 22:53
たにぴさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってすみませんでした。
たにぴさんて三千枚も持っているんですか!驚きです。
私はそんなに持っていませんよ。正確に数えたことがないですけど、CDとアナログ盤併せても2千枚あるかどうかだと思います。
藤田さんの英語曲を聴いているうちに、日本語の曲も聴いてみたくなったというので購入しました。
全部揃えたといってもオリジナル3枚ですし、金額的にもトータル750円でした(笑)
Commented by kaz-shin at 2008-11-03 22:55
Kenny Uさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってすみません。
ベスト盤も揃えましたか!私も欲しいとは思っているのですが、何故かBOOK OFFで見かけません。
確か新曲も数曲入っているんでしたよね?
引き続き探してみます。
Commented by kaz-shin at 2008-11-03 23:11
まつのすけさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってしまいました。ごめんなさい。
私も芸能人の歌手デビューっていうのは、どちらかと言えば否定的だったんですが、
結構藤田さんを始めとして良い作品も沢山あることを知りました。
やはり思い込みというのは決して得をすることは無いですね(笑)

それにしても色々聴かれてますね~。どこで情報仕入れているんですか?
Pabo、羞恥心、高畑充希さん、黒瀬真奈美さんに関しては失礼ながら全く知りませんです。
かろうじて矢島美容室と柴咲コウさんは知っています。とは言え、聴いたことがある程度ですけど。
最近の音楽って意識しないと情報が入ってこないんですよね。
ふと耳に入ってくるという機会が昔に比べると本当に少なくなってるような気がするのは私だけ?(笑)
Commented by teru at 2008-11-06 04:29 x
こんばんは。藤田朋子さんは歌が上手いですよね。以前、TVで歌われているのを見て思いました。女優さんの歌では、原日出子さんの「青いラプソディー」という歌が大好きです。kazさんならご存知かもしれませんが、カップリング共々、松本隆・筒美京平・大谷和夫作品です。80年前半に毎週聴いていたFMの新譜情報番組でONAIRされ、翌日、レコードを買いに行きました。(当然?店頭になく取り寄せ)前曲の「約束」はCD化されていますが、この「青いラプソディー」はされていないようです。今でも飽きることなく聴ける1曲です。※この番組で「サマーサスピション」も初めて聴いて杉オメを知りました。イントロのカッコ良さに魅かれたのを覚えています。今思えば「悲しい色やね」のヒットと重なり、後に到来する林作品がヒットチャートを賑わすきっかけの曲だったんですね。話がそれましたが、藤田さんの「泣かないさ 泣くもんか」いつか聴いてみたいです。
Commented by kaz-shin at 2008-11-06 23:22
teruさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
原さんの曲は聴いた記憶がありますが、どんな曲だったかまでは憶えていません。
でもteruさんが好きだったという曲なら、ぜひとも聴いてみたい気がしますね。

藤田さんは本当に上手いですね。失礼ながら女優業の時よりも輝いているように思えます。
特に1st、2ndが英語曲中心だったんで、ぜひとも日本語のPOPSが聴いてみたかったのですが、
これがまた結構良いのです。BOOK OFF等で安く入手可能だと思いますので、ぜひ聴いてみて下さい。
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