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BOX_BOX POPS ◇ 2008年 11月 03日
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今回紹介するのは、4人のビートルズ・フリークが集まって、思いっきりビートルズっぽい音楽を作ったという作品です。
ビートルズが好きな方なら、思わずニヤけてしまうような曲のオンパレードといった感じのそのアルバムは、1988年にリリースされたBOXの1stアルバム『BOX POPS』です。
BOXは、杉 真理・松尾 清憲・田上 正和・小室 和之の4人組。日本を代表するポップス・メーカーである杉 真理と松尾 清憲が曲を書き、田上 正和と小室 和之が中心となってビートルズっぽいサウンドに仕上げていくという、CITY POP好きには何とも贅沢なグループなんですね。

一言で"ビートルズっぽい"と書きましたが、これが結構曲者でして、いわゆるパロディーだったり、コピーだったりと種類は様々ですが、BOXの凄いところは杉 真理や松尾 清憲のPOPな世界観はそのままにビートルズ風なサウンドに仕上げているところです。つまりビートルズへのリスペクトが作らせたアルバムだという気がします。
全曲オリジナルでありながら、ビートルズの『Rubber Soul』、『Revolver』や『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』といった中期の作品を聴いているような雰囲気に陥ってしまうのです。
ビートルズ好きにはもちろんの事、ビートルズを知らない人にもご機嫌なPOPアルバムとして聴ける、そんな1枚です。

『BOX / BOX POPS』
01. Temptation Girl
02. 魅惑の君
03. アルタミラの洞窟
04. 風のBad Girl
05. 人生はコーンフレーク
06. Train To The Heaven
07. Crazy Afternoon
08. ヒットメーカーの悲劇
09. Ordinary Friend
10. What Time?
11. Wendy
12. "2010"

BOXの4人が集まって最初に出来上がった曲だという01。イントロから「Drive My Car」を彷彿させるロック調のナンバー。とにかくビートルズ風な音作り、コーラス・ワークには思わず笑ってしまうほどの出来栄えです。それでいて杉 真理や松尾 清憲のPOPな世界がちゃんと存在している曲です。

どの曲に似ているというより、ベース・プレイ、弦楽器の使い方、ドラムのフィル、コーラスに使い方がビートルズっぽいミディアム・ナンバー02。いかにも杉 真理らしい曲と言えますね。曲中でオドーリー・ヘップバーンの吹き替えでお馴染みの池田 昌子の台詞が入っていて、最後に「ティファニーで朝食を」の名台詞が聞けます。

ビートルズ中期のジョン・レノンのサイケデリックな作品の雰囲気そのままといった感じの03。メイン・ヴォーカルの松尾 清憲の歌声がこれまたジョンに雰囲気が似ていて、よりビートルズっぽさを増しています。

BOXとしてのデビュー・シングル曲04。この曲は初期のビートルズの作品の匂いが強いミディアム・ナンバー。演奏に耳を傾けるとギターのフレーズやハーモニカの使い方など、所々にビートルズっぽさが散りばめられたナンバーです。コーラスで竹内 まりやが参加しています。

「I Am The Walrus」や「Getting Better」を彷彿させる音作りが凄い05。特に松尾のヴォーカルはジョン・レノンそのものって感じです。タイトルの"コーンフレーク"という単語も確か「I Am The Walrus」の歌詞に入ってましたね。鈴木 慶一がコーラスで参加しています。

ビートルズの4人の事を歌ったロック・ナンバー06。何とも楽しいナンバーです。それにしても芸が細かいというか、演奏のあちらこちらにビートルズ風の味付けが施されていて、その徹底ぶりが凄いの一言です。KANがシャウトで参加しています(笑)

杉 真理のPop Worldが広がるナンバー07。最初は然程ビートルズっぽさを感じさせませんが、間奏から後半にかけてはやはりビートルズっぽさが出てきます。ゲスト・ヴォーカルは、やはりビートルズ・フリークの財津 和夫。

「Paperback Writer」を彷彿させるナンバー08。個人的にお気に入りの1曲です。松尾&小室のヴォーカル・コンビがよりビートルズっぽく感じさせます。

杉 真理らしいバラード・ナンバー09。ビートルズっぽさを意識しないアレンジだったら、おそらく最も杉 真理らしい曲になったと思います。この曲に関してはヴォーカルは杉 真理一人の方が良かったかも・・・。

「The End」のフレーズや「Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey」みたいな雰囲気を持った短いロック・ナンバー10。お遊び的にメンバー全員で作ったといような感じの曲ですね。伊藤 銀次が参加してます。

「Eleanor Rigby」や「For No One」を彷彿させる演奏をバックに杉 真理が歌うバラード・ナンバー11。

明らかに「All You Need Is Love」を意識して書いたと思われる12。ビートルズの特徴とも言えたいかにも英国風といったサウンドが妙に懐かしいですね。今時こういう英国風なサウンドってあまり聴けなくなりましたから・・・。

杉 真理が中心になって書かれた曲は、メロディーがいかにも杉 真理ワールド全開なんですがアレンジでビートルズ風に仕上げているという感じですが、松尾 清憲が中心となって書かれた曲は、メロディー自体もビートルズ風でよりビートルズ色の強い仕上がりになっている気がします。ぜひ、ビートルズが好きな方には聴いて欲しいと思います。カヴァー・アルバムとは違った味があって面白いですよ。
また、ビートルズに興味が無い人でも十分キャッチーなメロディーの詰まったPOPなアルバムとして楽しんでもらえると思います。
最近の若い人が、ピック弾きのベース・プレイを聴いたらきっと新鮮に聞こえるのかも知れませんね(笑)
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by kaz-shin | 2008-11-03 22:47 | J-POP | Trackback | Comments(4) | |
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Commented by hisa at 2008-11-03 23:17 x
お久しぶりです。
BOXでましたね。
曲紹介にあるようにすべての曲が思わずにやっとしてしまいますね。
こういう曲を自分のものにして作れるというのはさすがというしかありません。もう一枚の「Journy To Your Heart」も同じように楽しめると思います。こちらもぜひ取り上げてください。
ずっと読ませてもらってましたが、いろいろあってコメントする気力がありませんでした。ふっきれたのでまた書かせてもらいます。
Commented by kaz-shin at 2008-11-03 23:29
hisaさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
お久しぶりでした。hisaさんの気の向いた時に、コメントを頂戴するだけでも十分嬉しいですよ。
私も最近は色々あって(といっても年齢的な問題ですが・・・笑)、昔みたいに頻繁に更新出来なくなりました。
お互い無理せず頑張りましょう!

さてBOXですが、もちろん2ndも持ってますよ。
リクエスト頂いたので、必ず機会を見て取り上げますね。
今から20年前に始めてこのアルバムを聴いた時、本当に笑ってしまいましたよ。
決して悪い意味ではなくて、よくここまで凝って作ったものだと感心したものでした。
楽しい気分にさせてくれるアルバムですよね。
Commented by kocrisp at 2008-11-05 02:24 x
思わず記事を読んで「ありがとうございます♪」と言いました(笑)
杉さんマニアでもある私には、BOXを取り上げていただける場所があるというのが
非常に嬉しい限りであります。

田上さんと小室さんは(かつては楠瀬誠志郎氏も…)ずっと
杉さんのバックコーラスをしてまして、ライブではおなじみなのです。
いつかこの二人がもっと際立つユニットとか出ないかしら…と
思っていた頃に、BOXが出てきました。

松尾氏と合わせて4名で杉さんのライブ中でデビュー曲の
Temptation Girlを披露した時のことを思い出しました。
いやはや懐かしいっ
最初は松尾氏はどうも合わない気がしていたのですが、
出来上がったアルバムは意外にも(?)しっくりしてましたね。
ビートルズよりも、よりビートルズらしいというか、
よくまあここまで作りこんだよね、って思って当時は聞いていました。

ぜひぜひ2ndも御願いします♪
楽しみに待ってますね!
Commented by kaz-shin at 2008-11-06 23:13
kocrispさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなり、すみませんでした。

kocrispさんは杉さんマニアでしたか!
私もかなり杉さんの作品は好きな方ですが、やはり80年代の作品が中心になってしまいますね。
本当に日本を代表するPOPSメーカーだと思います。

特に杉さんの凄いのは、「~風」とか「~調」といった曲を書かせたら日本一でしょうね。
しかし、このBOXのビートルズへのリスペクトは、4人全てが同じ気持ちであったのだろうと思います。
歌声は確かに杉さんだし、松尾さんなんですけど、このサウンドはまさにBOXのものだと思います。

機会をみて2ndも取り上げますので、その時にはまたコメント寄せて下さいね。
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