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STARDUST REVUE_ALWAYS ◇ 2008年 11月 28日
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僕らが音楽を始めたきっかけは素晴らしい音楽に出会ったからです。
その音楽はいつも僕らをまだ見ぬ世界に連れて行ってくれたり、自分のいる世界に色をつけてくれました。僕らはそんな音楽に少しでも近づきたくてバンドを組み、最初は真似ることから始めたのです。でもそれは本物とはほど遠いものでした。それでもうまくできないところはちょっと変えたり、自分たちの解釈でアレンジしたり。そんなことを繰り返すうちにいつの間にかオリジナル曲が出来てました。」

僕らが音楽を始めたきっかけは素晴らしい音楽に出会ったからです。
その曲達は昔も今も、いつでも心の中にあります。「ALWAYS」は僕らに音楽の素晴らしさを教えてくれた曲達に感謝したくて創ったアルバムです。もしこのアルバムを気に入ってくれたら、僕らにも手が届かない「素晴らしきオリジナル」も是非味わってみてください。」

このような文章がライナーノーツの冒頭に書かれているのは、スターダスト・レビューの新譜『ALWAYS』(11月19日発売)です。またスタレビが素敵なアカペラとコーラスを聴かせてくれるアルバムを届けてくれました。しかも今回は冒頭の文章にも書かれているように、スタレビの面々が影響を受けてきた70年代のJ-POPのカヴァーが中心となっています。

今回のアルバムが面白いのは選曲はもちろんですが、それぞれの曲のプロデュースとアレンジをメンバー以外(ステレビ名義の曲もありますが)に依頼しているところでしょう。しかもそのプロデュースしているのが、元スタレビのメンバーだった三谷 泰弘、光田 健一、そして現在サポート・メンバーとして参加している添田 啓二、岡崎 昌幸、大御所・小田 和正です。総合的なプロデュースは根本 要です。
誰よりもスタレビを知り尽くしているメンバー以外の人間がスタレビをプロデュースというのも、今までに無かったもので非常に興味深かったです。

『STARDUST REVUE / ALWAYS』
01. トワイライト・アヴェニュー
02. あの娘のラブレター
03. 水曜日の午後
04. LADY PINK PANTHER
05. 夏の陽
06. オリビアを聴きながら
07. 翳りゆく部屋
08. 思い出はうたになった (オダ★レビ)
Bonus Track
09. 夢伝説 (2008年新録)

スタレビの初期の名曲のひとつ01。オリジナルよりテンポを落とし、しっとりとそして美しいコーラスを聴かせてくれます。演奏もアコギを中心としたシンプルなものですが、演奏があることでアカペラと違い、ポイント、ポイントで入ってくるコーラスを際立たせているような気がします。プロデュース&アレンジはスターダスト・レビュー名義。

実質的なムーンライダースの1stアルバム『火の玉ボーイ』(1976年)の冒頭を飾った02。楽しげな雰囲気のこの曲は、まさにスタレビにピッタリな曲と言えるかも知れません。スタレビの初期の作品にはムーンライダースの影響を受けているような曲が多いのも頷けます。ここでは完全なアカペラ・コーラスで歌われています。プロデュース&アレンジは岡崎 昌幸。

1973年のオフコースの1stアルバム『僕の贈りもの』に収録されていた小田 和正の書いた03。プロデュースとアレンジは光田 健一なんですが、このアカペラのアレンジは素晴らしいですね。どこかバロック調で格調の高さを感じるような重厚なコーラス・ワークが見事です。

選曲の渋さに痺れた04。鈴木 茂が1976年にリリースした2ndソロ・アルバム『LAGOON』に収録されていた名曲ですね。スタレビの面々も例外では無く、やはり"はっぴいえんど"にはかなり影響を受けたようです。ボサノバのギターのリズムをコーラスで歌うというアイディアが面白いです。アコギとパーカッションによるシンプルな演奏をバックに歌われています。プロデュース&アレンジは添田 啓二。

記念すべき山下 達郎の1stアルバム『CIRCUS TOWN』(1976年)の最後に収録されていた05。この曲も昔から大好きな曲でしたので、取り上げてくれて嬉しかったです。ライナーにスタコーラスの面白さを教えてもらったのは達郎だったと書かれています。素晴らしいアカペラ・コーラスを堪能できます。プロデュース&アレンジは三谷 泰弘。

ご存知杏里の1978年のデビュー曲06。このアルバムでは尾崎 亜美のソング・ライティングの素晴らしさという観点での選曲のようです。アカペラによるコーラスで、ライナーにも書かれているようにスタレビの王道とも言えるコーラス・スタイルだと思います。まさに息の合ったコーラスが素晴らしい1曲です。プロデュース&アレンジは岡崎 昌幸。

荒井 由実時代の名曲のひとつ07。1976年のシングル曲でした。今回のアルバムで取り上げた様々なジャンルのカヴァー曲がありますが、足りないジャンルの曲をユーミンの曲の中から選んだとのことです。それだけ幅広い音楽性を持ったユーミンをリスペクトしているということなんでしょうね。ピアノの伴奏にコーラスだけというシンプルなものですが、ぶ厚いコーラスは合唱団を聴いているような感覚に陥ります。プロデュース&アレンジは添田 啓二。

2007年のスタレビの25周年記念ライブの時、小田 和正がゲストで出演。その際、ファンの為に曲をを書けと小田 和正が詞を書いてきて、2時間程で根本がメロディーを書き上げたというのがこの08です。"オダ★レビ"という名義になっています。初期のオフコースを彷彿させるようなメロディー・ラインとアコースティック・ギターの演奏が印象的です。根本 要のヴォーカルも素晴らしいですが、小田 和正の声は本当に存在感がありますね。プロデュース&アレンジはスタレビ&小田 和正。

ボーナス・トラックとして収録されているのは、スタレビの初のヒット曲とも言える09。私も大好きな曲で、今年再びCMとのタイアップで流れていました。今回はそのCMで流れていた2008年新録ヴァージョンです。正直なところ、私はオリジナルの方が思い入れが強くので、あまり好きなヴァージョンではありません。オリジナルの方が数倍好きです(笑)

今までもスタレビは、素晴らしいコーラス・アルバム『CHARMING』や『DEVOTION』をリリースしてきましたが、今回のように自分達の音楽の原点とも言えるJ-POPの名曲を選んでいるというのが、彼等と同年代である私にとっては同じ時代を生きてきたんだなという連帯感みたいなものを感じてしまい、妙に嬉しかったです(笑)
もちろん、オリジナルを知らない世代の人が聴いても楽しめるアルバムだと思います。特にクリスマス向けという曲はありませんが、彼等の美しいコーラス・ワークは"聖夜"に似合うと思いますので、これからの季節にもピッタリですよ。興味がある方はぜひ聴いてみて下さい。
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by kaz-shin | 2008-11-28 18:45 | Compilation / Cover | Trackback | Comments(2) | |
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Commented by ヨロレイヒー at 2008-11-28 20:57 x
残念ながらスタレビは持って無いです。
CМではよく聴くけど、買う迄に至らないグループなんです。
永く続けているのは評価に値しますね。
この頃、キャリアの永い方が、
カバーアルバムを出すのが流行ってますね。
独自の歌手の持つ絶対的解釈をどう捉えるかで、
そのアーティストとしての力量が窺えますね。
kaz-shinさんのコメントからして◎のアルバムなんですね。
Commented by kaz-shin at 2008-12-01 00:11
ヨロレイヒーさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
レスが遅くなってすみません。

スタレビは、あくまでも私の意見ですがCDを聴いて楽しむバンドではありません。
同じ曲でもライブの方が数段良いです。彼等はライブでこそ映えるバンドだと思います。
ただ、こういうコーラスのアルバムは好きなんで必ず買ってしまうんですよ(笑)

日本で1番楽しいライブを観せてくれる、聴かせてくれるのがスタレビだと思ってますので、
機会があったらぜひライブを体験して下さい。曲なんて知らなくても楽しめるのが彼等のライブです。
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