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ROD STEWART_FOOT LOOSE & FANCY FREE ◇ 2009年 02月 15日
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今回紹介するのは、ロッド・スチュワートの1977年リリースの名盤『FOOT LOOSE & FANCY FREE (邦題:明日へのキック・オフ)』です。1970年代のロッド・スチュワートの作品は、勿論リアル・タイムで聴いていましたが、この『FOOT LOOSE & FANCY FREE』や『ATLANTIC CROSSING』は本当にレコードが擦り切れる位に聴きました。特にこの『FOOT LOOSE & FANCY FREE』に収録されている「You're In My Heart (邦題:胸につのる想い)」が大好きで、今でもこの曲聴きたさにたまにこのアルバムを聴きます。

このアルバムの特徴は、『ATLANTIC CROSSING』でアメリカ進出を果たしたロッド・スチュワートが、自身のバック・バンドを組んで制作されているということでしょう。いわゆる気の合うバンド・メンバーと作り上げたバンド・サウンドが、非常にこのアルバムを纏まりのある作品にしていると思います。バックを支えるミュージシャンは、Jim Cregan(g)、Gary Grainger(g)、Steve Cropper(g)、Birry Peek(g)、Fred Tackett(g)、Phil Chen(b)、Carmine Appice(ds)、Paulinho da Costa(per)、Tom Vie(per)、John Mayall(harp)、John Jarris(key)、David Foster(key)、Nicky Hopkins(key)、Richard Greene(violin)、Jim Cregan(cho)、Mark Stein(cho)等で、プロデュースはTom Dowdです。

『ROD STEWART / FOOT LOOSE & FANCY FREE』
01. HOT LEGS
02. YOU'RE INSANE
03. YOU'RE IN MY HEART (THE FINAL ACCLAIM) (邦題:胸につのる想い)
04. BORN LOOSE
05. YOU KEEP ME HANGIN' ON
06. (IF LOVING YOU IS WRONG) I DON'T WANT TO BE RIGHT
07. YOU GOT A NERVE
08. I WAS ONLY JOKING (邦題:ただのジョークさ)

ストレートなロック・ナンバー01。Carmine Appiceのドラミングが小気味良く、シンプルながらもバンド・サウンドといった感じが溢れる1曲だと思います。アルバムのTOPにこの曲を持ってきたのは正解だったように思います。ロッド・スチュワートでこの曲を思い浮かべる人も多いでしょうね。

ギターのリフが印象的なロック・ナンバー02。メロディーに起伏がある訳では無く、どちらかと言えば淡々としたメロディーなんですが、その分ギターがリフに、カッティングにと大活躍している曲と言えるでしょう。Carmine Appiceらしい重たいビートも良いです。

名曲03。私はとにかくこの曲が好きでして・・・(笑) イントロのアコースティック・ギターや、ヴァイオリンの音色、ワイヤーブラシを使ったドラム等、シンプルなのにとてもバランスが良いアレンジと美しいコーラス・ワークがこの曲をより一層魅力的にしている気がします。ロッドのヴォーカルも表現力豊かで、本当に聴いていて気持ち良いです。それにしてもなかなか良い邦題だと思っているのですが如何ですか?

軽快なドラムから始めるロック・ナンバー04。オーソドックスなロックンロールのパターンですが、実にロッドのヴォーカルにはよく似合いますね。この曲でピアノを弾いているのはNicky Hopkinsではないかと思っていますが、本当のところは分かりません。この曲こそ、バンド・サウンドを象徴している曲で、テンポが徐々に遅くなったり、速くなったりというメンバーの息の合った演奏が堪能できます。

The Supremesの全盛期の大ヒット曲を大胆なアレンジでカヴァーした05。最初にこのカヴァーを聴いた時は驚きました。完全にプログレですね。イントロから幻想的で、オルガンやギター、オーケストラの入れ方に至るまで、これはもう完全にプログレですよ。これがなかなか良い出来で、個人的には大好きなんです。Carmine Appiceのドラミングも渋いです。

美しいピアノから始まるバラード・ナンバー06。イントロの雰囲気は、ロック系アーティストの曲とは思えません。切なさが滲み出てくるようなロッドのヴォーカルが見事です。

アコースティックなサウンドを軸にしたバラード曲07。雰囲気的には暗い感じの曲ですが、エレキ・シタールやマンドリンといった弦楽器を巧みに使ったアレンジが面白いナンバーですね。

08も人気のある曲ですね。この曲もアコースティックなサウンドが印象的なナンバーですが、暗さを感じさせない軽い感じが独特の心地良さを生んでいる気がします。ロックと言うよりもカントリー系といったとkろでしょうか。ギンギンのロックを力強く歌うロッドのヴォーカルも良いですが、淡々と歌うロッドも凄く魅力的です。素晴らしい演奏を聴かせてくれる1曲です。

ロッド・スチュワートは曲作りのセンスも良いのですが、やはり彼の生まれ持った声の魅力に尽きると思います。これは誰にも真似出来ないもので、ずばり個性ですよね。この声に魅了された人も非常に多いと思いますし、実際私も声に惹かれて聴くようになりました。
ロッド・スチュワートは派手な女性関係や曲の盗作疑惑があったり、色々話題の多い人でしたね。そんな彼も64歳になるんですね~。
こんな格好良いお爺ちゃんになりたいもんです(笑)
最近、ロッド・スチュワートのアルバムが紙ジャケットで発売されたようですね。これを機会に聴き直してみるというのも良いのではないでしょうか。
by kaz-shin | 2009-02-15 17:24 | 洋楽系 | Comments(6) | |
Commented by Kingo at 2009-02-15 21:16 x
俺もこのアルバム、同じく♪YOU'RE IN MY HEARTが大好きで、
それこそ擦り切れるほど聴きました。

♪I Was Only Jokingのアコースティック~エレキ・ギターソロの部分のアレンジが神です。
何回聴いても鳥肌が・・・・。
Commented by ninja at 2009-02-16 12:43 x
内容いい感じですね~この年代好きなんで勉強になります!私も最近ブログ始めたのでお手本にさせていただきます。応援ポチッと!
Commented by kaz-shin at 2009-02-17 23:30
Kingoさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
やはり「YOU'RE IN MY HEART」が好きですか!
イントロから雰囲気があって良い曲ですよね。

「I Was Only Joking」の演奏は本当に渋いですね。
記事には"素晴らしい演奏を聴かせてくれる"としか書きませんでしたが、
このアルバムのアレンジや演奏はどれも好きです。
Commented by kaz-shin at 2009-02-17 23:42
ninjaさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
ブログ拝見しました。生憎レゲエ関係は疎いので、これから勉強させてもらいます。
拙い文章で綴ったブログですが、今後ともよろしくお願いします。
Commented by 猫になりたい哲学者 at 2009-05-03 20:46 x
美声とはとてもいえない、言葉を選ばなければ悪声といっても良い、ところがその歌声はなんともセクシーで魅力的…。ある意味邦の森進一、洋のこの人と今では皆知ってるから不思議に思わないけど、この人達が存在しない時にどれだけこういう声の人が歌手として存在できると思うことが出来たか…という声とその魅力のひとですね。3は日本人は好きで何年かおきにCMで使われたりしますね。邦題は映画もそうですがこの時代ぐらいまでは本当に上手いのが多いですよね(まぁかけ離れ過ぎて?もありましたけど(苦笑))さてこの人というともう一人想起するのが実はビトたけし氏。近年出されているベスト盤の宣伝文句は「和製ロッドスチュアート」この文句は誉めすぎでファンからは叩かれそうですが、実はただ単に宣伝文句で終っていないのはたけしさんはロッドが好きだったそうで、歌手デビューする時レコ社の人達と初めて打ち合わせ時「ロッドみたいな音楽を作りたい」と言ったとか。なんかたけしさんとはあまり結びつかないのですが、そういうのを聞くと後に自作詞・作曲作品の名作「浅草キッド」は演歌+フォーク+ロッドをたけしさんなりに昇華した作品なのかもしれませんね。
Commented by kaz-shin at 2009-05-03 23:53
猫になりたい哲学者さん、こんばんは。コメントありがとうございます。
決して美声ではないけど、インパクトは強烈ですよね。
これってヴォーカリストとしては強烈な武器ですから・・・。
ただ声質だけでここまでビッグにはなれないでしょうから、そこはやはり楽曲の良さ、歌を歌うことへの真摯な態度などが総合的な魅力となっているのでしょう。
たけしさんも本当に器用な人ですね。絵にしても歌にしても上手い訳ではないけど、人に真似出来ないモノを持ってますよね。
ロッドは続けて聴くにはちょっと辛いところもありますが、たまに無性に聴きたくなります。
このアルバムは特にそうです(笑)
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