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西脇 唯_さよならの場所で会いましょう ◇ 2009年 03月 17日
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今回紹介するのは、今1番嵌っているアルバムです。つい最近、当ブログで皆さんから情報頂いてから聴くようになったアーティストで、刀根 麻理子を初めて聴いた時と同じ、いやそれ以上の衝撃を受けたかも知れません。
こんな素晴らしいシンガー・ソングライターを今まで聴いていなかったなんて・・・。
それほど今嵌っているのは西脇 唯です。そして紹介するのは、1993年にリリースされた1stフル・アルバム『さよならの場所で会いましょう』です。

とにかく曲が良いの一言です。歌詞も気取った感じのしない言葉遣いで好感が持てます。そして何よりメロディー・センスの良さが光ります。このアルバムに収録されている10曲全てが私好みで、1曲も今ひとつという感じがしないアルバムは本当に珍しいです。私にとって捨て曲無しとはまさにこのアルバムのことなんだと、改めて感じた次第です。もちろん全曲の作詞・作曲は西脇 唯です。
ヴォーカルは決して上手いというタイプではありませんが、実に耳に心地良い声質で嫌味が全く無く、聴き易いですし歌詞がすんなりと耳に届いてきます。
加えてアレンジも素晴らしく、打ち込み主体なんですが尖った感じが無くて、西脇 唯の声質にピッタリな感じのアレンジばかりです。
アレンジャーとしてクレジットされているのは、加藤みちあき、新川 博、槐 洋介、清水 信之、奥 慶一の5人。それぞれの色があってどれも素晴らしいアレンジなんですが、中でも加藤みちあきのアレンジは群を抜いて洒落ています。
そして、清水 信之のアレンジはセンスの良さを感じさせ、流石といった感じですね。

『西脇 唯 / さよならの場所で会いましょう』
01. さよならの場所で会いましょう
02. 風の住む星
03. BLUE ROSES
04. 愛で終わるとはかぎらない
05. 思いだけあたたかい
06. クレッシェンド
07. 7月の雨なら
08. スノーフレークの咲く中庭で
09. 忘れない
10. Only Place

軽快でPOPなアルバム・タイトル・ナンバー01。加藤みちあきのアレンジが秀逸で、打ち込み主体なんですが実に軽妙で心地良いサウンドです。加藤 みちあきに関しては今まであまり関心が無かったのですが、一躍私の中では注目のアレンジャーとなりました(笑)。彼はアレンジャーとしてだけでなく、ギタリストとしても相当な腕前だと思いますね。この曲でも絶妙なカッティング・プレイを披露しています。西脇 辰弥のシンセ・ソロも渋いです。

何とも心地良いナンバー02。実に曲のタイトルにピッタリの雰囲気を持った曲ですね。この曲のアレンジも加藤みちあきです。音数は決して多くはないのですが、バランスが凄く良いように思います。間奏ではなかなか良いギター・ソロも聴かせてくれます。西脇 唯の歌声は初夏の季節のように爽やかで本当に心地良いですね。ポテトチップスのCMソングだったようです。

新川 博のアレンジの03は、少しスピード感のあるナンバーです。ギターは松原 正樹です。サビのメロディーが印象的で、1度聴いたら耳に残ってしまいます。西脇 唯の書くメロディーが素晴らしいと思うのは、陰鬱な印象を与えないと言うか暗さが無いというところかも知れませんね。

加藤みちあきのCITY POP色の強いアレンジが格好良い04。メロディーもキャッチーで、この手の曲に弱い私のお気に入りのナンバーのひとつになっています。ゲスト・ミュージシャンとしてサックスに淵野 繁雄が、コーラスに比山 貴詠史、岩崎 元是、やまがたすみこという豪華メンバーがクレジットされています。特に淵野 繁雄の曲の終盤のソロは、実にベテランらしい素晴らしいソロだと思います。

槐 洋介のアレンジによるミディアム・ナンバー05。バンド・サウンドという感じではなくオーケストラの演奏をバックに歌っているという雰囲気に仕上げています。この曲もサビのメロディーが耳に優しく溶け込んでくる幹事で、本当に気持ち良く聴ける曲だと思います。70年代~80年代のJ-POPにおいて、吉川 忠英と人気・実力を二分していた言える笛吹 利明がアコースティック・ギターで参加しています。

最初の頃は地味かなと思えたミディアム・バラード06。ところがこの曲も侮れません(笑)。渇いた心地良い風のようなメロディーと歌声に、聴く回数が増すごとに魅力的に思えてくるから不思議です。アレンジは加藤 みちあきです。

唯一彼女の曲で知っていた07。デビュー・シングルでテレビ朝日系「トゥナイト」のエンディング・テーマに起用された名曲ですね。これは本当に良い曲ですね。このアルバムを購入し、この曲を久しぶりに聴くことになったのですが、あまりに素敵だったので繰り返し3回聴いてしまいました(笑)。歌詞・メロディーともに良いのですが、この曲をここまで素敵なものにしたのは清水 信之のアレンジでしょうね。本当にセンスの良いアレンジです。シングル向けのアレンジとでも言いましょうか、インパクトがありますね。まさに職人の仕事という気がします。クレジットにはマニピュレーターの田端 元の名前しか記載されていませんが、もちろん清水 信之のワンマン・バンドというところでしょう。

奥 慶一のアレンジがどこかヨーロピアンな香りが漂う08。美しいメロディーが印象的です。アレンジャーによって色がこんなにも違うのに、アルバムとして統一感があるのがこのアルバムの素晴らしいところではないでしょうか。吉川 忠英がガット・ギターで、風間 文彦がアコーディオンで参加しています。

2ndシングル曲09。これも良い曲ですね。本当にソング・ライターとして素晴らしい才能を持っていると思います。新川 博のアレンジで、コーラスに比山 貴詠史、木戸やすひろ、広谷 順子というお馴染みのトリオが美しいコーラスを聴かせてくれますし、エンディングのギター・ソロは松原 正樹です。

アルバム中で唯一生のリズム、弦楽器を使っているバラード・ナンバー10。淡々とした印象を受けますが、生の弦楽器の音の柔らかさとメロディーがよくマッチしていて、加藤みちあきのアレンジのセンスの良さを感じます。参加メンバーは、滝本 孝延(ds)、渡辺 茂(b)、加藤みちあき(g)、菅原 祐紀(per)、比山 貴詠史(cho)、木戸やすひろ(cho)、広谷 順子(cho)等です。

私が最も音楽を聴いていなかった90年代にもこんな素晴らしいアーティストが存在していたんですね。当時私の音楽を感知するアンテナが腐っておりまして、特定のアーティスト以外あまり聴いていなかったんです。実に勿体無いことをしたような気がしますが、逆に今ではBOOK OFFで格安で彼女のアルバムが入手出来るので、これからどんどん聴いていきたいと思っています。
実は既に『それはひとつしかなくて』、『いちばんやさしい風はあなたが持っている』、『恋していた時間が忘れるための時間』、『ふたりのあいだ』、『Unison』の5枚を入手済みです(笑)。
まだ入手したばかりで聴き込んでませんので、追々紹介したいなと思っています。まだ西脇 唯を聴いたことが無い方がいましたら、ぜひともこのアルバムを聴いてみて下さい。超強力推薦盤です!
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by kaz-shin | 2009-03-17 23:09 | J-POP | Trackback | Comments(7) | |
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Commented by Sugar Time at 2009-03-19 00:35 x
西脇唯さん、いいですよね。

私もこのアルバムは当時レンタルして聴いていて、また聴きたくなって2年ほど前にBOOK OFFで入手しました。
ただ、わりとメジャーな方なので、いつでも入手できるや、とか思って他のアルバムは未入手です(笑)。

余裕ができたら順次入手していきたいと思います。
Commented by kaz-shin at 2009-03-19 01:36
Sugar Timeさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
西脇さんは本当に最近聴き始めたばかりなんですが、本当にこのアルバムは良いですね。驚きました。
他のアルバムはまだこれからじっくり聴こうと思っています。
90年代にも素晴らしいシンガー・ソングライターが存在していたんですね。
まだまだ勉強が足りませんね(笑)
Commented by とほる at 2009-03-19 20:47 x
 kaz-shinさん、こんばんは。2度目の投稿です。西脇唯さんが取り上げられてとても嬉しいです。
 私も2年程前から買い始め、9枚のアルバムを揃えるほど(まだコンプリートじゃない)気に入ってしまいました。私のアンテナも90年代は傷んでいたようです。
 聴けば聴くほどこの方の物凄さが伝わってきます。ただ妙な物言いですが、偉大なるアヴェレージ・ヒッターとホームラン・キングは両立しないというか、全作が傑作なのに、これだという”大大傑作”にまでは残念ながらちょっと・・・といったかんじです。
 ああっ、どうか上記に否定的な匂いを感じられたら、私の文章力の無さゆえのことですのでご容赦ください。そうではなく、西脇さんはイチロータイプの高打率作家だと言いたかったのです(ああっ、これも時期の悪いたとえだった)。
 (気を取り直して)西脇唯さんは最高です。今、全部聴き直しているところです。ベストアルバムの「yui」はジャケットがとても良い雰囲気ですよ。それでは。
Commented by Thunderer at 2009-03-20 01:38 x
kaz-shinさん、こんばんは。

さっそく、聞いてもらっていたようで。
(見てはいたんですけど、コメント考えて書く時間がとれなくって。)
「7月の雨なら」はいつ聞いても何回聞いても飽きないですね。
他の曲は、聴きすぎたのかもしれません。
いい曲がいっぱいならんでいるんですけど、
さすがにいっとき、聞き飽きたことがあります。
で、しばらく聞いていなかったので、『ふたりのあいだ』を
入手してまた、新鮮な感じで・・・。
私のほうは『Unison』は未入手。
『恋していた時間が忘れるための時間』はついこの間
入手したところ。ほかは聞き飽きるほど聞いてました。

Commented by Thunderer at 2009-03-20 01:39 x
ところで、90年代のアーティストというと
(ご存知かもしれませんが)
・・・いちおう、鈴里真帆さんを紹介しておきます。
Album『do』はお勧め。
ほかは好みかとも思うので(ま、私は好きですが。)
あえてお勧めはしませんが。
このAlbumの「もっと静かに」って曲はとても衝撃的で。
これほど歌詞のイメージが伝わってくる歌も珍しいと思った
くらいです。
(つんくさんの作曲で有名だったそうなんですが
・・・最近になるまで知らなかったんですけど。)
あと、「FLOWER」「どうかしてる」もよかったりします。
(最初の2曲はシングルもでてますけど。)
最近ちょこちょこ250円コーナーで見かけるようになったので
ま、気が向いたら一度きいてみてください。
Commented by kaz-shin at 2009-03-20 22:49
とほるさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
>これだという”大大傑作”にまでは残念ながらちょっと・・・といったかんじです。
その"感じ"はよく判りますよ。
1度通して聴いただけでは、その良さが100%伝わるような感じではありませんよね。
でも不思議とまた聴きたくなるんです。気が付くと毎日聴いているみたいな・・・(笑)
私にとってこの1stアルバムはまさしくそんなアルバムでした。
続けて2回、3回と聴きたくなるんじゃなくて、翌日になるとふと聴きたくなる、そんな魅力を持っているような気がします。
そこが西脇さんの音楽に惹かれているところなのかも知れません。
Commented by kaz-shin at 2009-03-20 22:54
Thundererさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
西脇さんをお薦め頂いて、本当にありがとうございました。
BOOK OFFでたまたまこの1stアルバムしか売っていなかったのですが、それが逆に良かったようです。
見事に嵌りました。切ない歌詞であっても、メロディーに暗さを感じないのが良いですね。今は2ndアルバムを聴き込んでおります。

鈴里真帆さんの『do』ですね!しっかりメモさせてもらいました(笑)
次回のBOOK OFF探索が楽しみです。
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