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カテゴリ:Compilation / Cover( 97 )
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先日、林田 健司のセルフ・カヴァー・アルバム『WORKS』を取り上げたばかりですが、今回も提供曲のセルフ・カヴァー集を紹介しましょう。
今回紹介するのは、大沢 誉志幸が1994年にリリースしたセルフ・カヴァー・アルバム『Collage』です。

大沢 誉志幸は1981年にバンドでデビュー。しかし成功せず、1983年にソロ・デビューを果たします。彼の存在を意識したのは、1984年のヒット曲「そして僕は途方に暮れる」からでしたね。元々彼の歌声というのが苦手だったのですが、彼の3枚目のアルバム『CONFUSION』はレコードでよく聴きました。
歌声の苦手意識からか、彼自身のアルバムはほとんど所有していなかったのですが、作曲家としての才能には一目置いておりましたので、この提供曲を集めたセルフ・カヴァー・アルバムに興味を持ち購入したものです。

おそらく作曲家としてメロディーを書いている時はアーティストとしての個性を抑制しながら、提供するアーティストのイメージを大切にしているはずです。そんな自身のアーティスト色を抑えた楽曲をアーティスト自身が歌う時にどのようにイメージを払拭するのか、あるいは抑制を開放するのかを楽しめるのが提供曲のセルフ・カヴァー・アルバムの面白いところだと私は思っています。そういう意味では非常に本作は面白いアルバムだと思いますね。

このアルバムで取り上げているのは、中森 明菜、吉川 晃司、沢田 研二、鈴木 雅之、本木 雅弘、山下 久美子に提供した楽曲10曲です。オリジナルを知らない曲もありますが、知らなくても十分楽しめると思います。中古店で割りと見かけるアルバムですから、興味があったら聴いてみて下さい。特に私のように大沢 誉志幸に苦手意識をお持ちの方にはお薦めですよ(笑)

『大沢 誉志幸 with CAMELEONS / Collage』
()内は提供アーティスト名
01. 1/2の神話 (中森 明菜)
02. ラ・ヴィ・アンローズ (吉川 晃司)
03. 晴れのちBlue Boy (沢田 研二)
04. プライベートホテル (鈴木 雅之)
05. Just Feelin' Groove (鈴木 雅之)
06. ガラス越しに消えた夏 (鈴木 雅之)
07. No No サーキュレーション (吉川 晃司)
08. 真夏の夜にタンゴ (本木 雅弘)
09. おまえにチェックイン (沢田 研二)
10. 時代遅れの恋心 (山下 久美子)

ピックアップ曲:
「1/2の神話」 / 作詞:売野 雅勇、作曲:大沢 誉志幸
ご存知中森 明菜が4枚目のシングルとして1983年にリリースされた曲ですね。ヘヴィーなロック調にアレンジされており、イントロだけでは「1/2の神話」だとは気付かないでしょう(笑)。大沢 誉志幸がこの曲を書いていた時のアレンジのイメージはきっとこういう感じだったのではないかと思える程、メロディーとハード・ロック調のアレンジがピッタリな感じです。アン・ルイスの歌謡ロック路線を彷彿させます。

「ラ・ヴィ・アンローズ」 / 作詞:売野 雅勇、作曲:大沢 誉志幸
1984年にリリースされた吉川 晃司の3枚目のシングル曲。実は私吉川 晃司が大の苦手でして、曲は当然知っていましたが良いとは思ってはいませんでした。しかし、この大沢ヴァージョンは実に良いですね~(笑)。吉川 晃司のトゲトゲした感じが無く、心持ちゆったりした感じがメロディーとよくマッチしています。こうやって聴くと良い曲です。新たな発見と感動を与えてくれた1曲でした。

「晴れのちBlue Boy」 / 作詞:銀色 夏生、作曲:大沢 誉志幸
ジュリーの1983年のシングル曲。この曲以降のジュリーの曲で覚えているのは正直なところありません。天下のジュリーも人気が翳り始めたのがこの頃だったように思います。ある意味大沢 誉志幸らいい曲だと思いますが、結構ジュリーにも似合っていたんではないでしょうか・・・。

「ガラス越しに消えた夏」 / 作詞:松本 一起、作曲:大沢 誉志幸
1986年の鈴木 雅之のソロ・デビュー・シングル曲ですね。名曲です。大沢 誉志幸は、アコースティック・ギター1本の弾き語りスタイルで歌っています。演奏のシンプルさがメロディーの良さを際立たせているような気がします。夏の終わりの何となく寂しい感じが漂っています。

「時代遅れの恋心」 / 作詞:下田 逸郎、作曲:大沢 誉志幸
山下 久美子が1982年にリリースした4thアルバム『抱きしめてオンリィ・ユー』に収録されていた曲です。何ともほのぼのとした下田 逸郎の歌詞がメロディーに溶けてるという感じが絶妙です。今まで大沢 誉志幸の歌声は苦手だと思っていたんですが、このアルバムを聴いてそんな苦手意識が薄れた気がします。
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林田 健司_WORKS ◇ 2010年 01月 31日
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今回紹介するのは、私の大好きなアーティストである林田 健司が、2009年7月に作家デビュー20周年を記念してリリースされた、提供曲によるセルフ・カヴァー・アルバム『WORKS』です。
林田 健司は、1990年代にデビューしたアーティストの中で私が最も注目していたアーティストです。メジャー・レーベル(BMG)時代のアルバムは全て持っており、今尚その動向が気になるという私にとっては数少ない貴重なアーティストでもあります。

そんな林田 健司のアーティスト・デビューは1991年。今回紹介する『WORKS』が作家デビュー20周年の記念アルバムですから、作家デビューの方が早かったということになります。それだけメロディー・メーカーとして業界には注目されていたということなんでしょうね。
林田 健司はSMAPへ「$10」、「KANSHAして」、「青いイナズマ」、「君色思い」のヒット曲を提供しており、知名度としては作家としての方が高いかも知れませんが、ソング・ライターとしてだけでなく素晴らしいヴォーカリストでもあります。特にFUNK系の歌を歌わせたら本当に上手いです。

アルバム『WORKS』は、1996年~2009年の間に関ジャニ∞、郷 ひろみ、SMAP、中森 明菜、ブラック・ビスケッツ、KinKi Kids、中山 美穂、AAA、藤井 隆に提供した楽曲10曲をセルフ・カヴァーしています。
恥ずかしい話なんですが、この10曲の中でオリジナルを知っていたのは3曲だけでした(笑)。
しかし、提供曲ということもあって、林田 健司のヴォーカルでありながらも提供したアーティストが歌ったら似合いそうだという感じが伝わってきました。それだけ林田 健司がアーティストのイメージでメロディーを書いているということなんでしょうね。

私は基本的に打ち込みがメインというのは好みではないのですが、林田 健司だけは別ですね。彼の作る楽曲は打ち込みがよく似合いますし、歌声も迫力はあって演奏に負けていないので打ち込みが苦にならない感じです。
勿論、OVERHEAD CHAMPION、佐久間 誠、清水 信之、CHOKKAKU等が良いアレンジを施しているというのも大きいと思います。
オリジナルを知らなくても十分に楽しめるアルバムに仕上がっていると思います。
久しく林田 健司の音楽に接していない方にはお薦めの1枚ですよ。

『林田 健司 / WORKS』
()内は提供アーティスト名
01. イッツ マイ ソウル (関ジャニ∞)
02. 強引Love (郷 ひろみ)
03. 青いイナズマ (SMAP)
04. 落花流水 (中森 明菜)
05. スタミナ (ブラック・ビスケッツ)
06. ビロードの闇 (KinKi Kids)
07. 泣かない指輪 (中山 美穂)
08. Get or Loose (AAA)
09. Sa ら Sa (藤井 隆)
10. 夏模様 (KinKi Kids)

ピックアップ曲:
「イッツ マイ ソウル」 / 作詞:上中 丈弥、作曲:林田 健司、編曲:OVERHEAD CHAMPION
関ジャニ∞が2007年にリリースしたシングル曲。当然私はオリジナルは知りませんし、最近のジャニーズ系のアイドルには全く無知ですが、関ジャニ∞の名前くらいは知ってます(笑)。踊りながら歌うジャニーズ系アイドルの歌にはピッタリのPOPでキャッチーなナンバーです。この曲は林田 健司自身が歌っても全然可笑しくない林田 健司らしい曲と言えますね。

「強引Love」 / 作詞:白井 祐紀、新 美香、作曲:林田 健司、編曲:佐久間 誠
2009年にリリースされたシングル「男願(Dan Gan) Groove!」のカップリングとして収録された曲です。この曲に関しては明らかに郷 ひろみが歌うことをイメージしてメロディーを書いたと思われます。嫁さんが一言「確かに郷 ひろみが歌いそうだね・・・」(笑)。梶原 順のギターがフィーチャーされています。

「青いイナズマ (WORKS version)」 / 作詞:森 浩美、作曲:林田 健司、編曲:清水 信之
SMAPの1996年の大ヒット曲です。今更レビューする必要が無いような有名な曲ですが、特に今回注目したいのが清水 信之のアレンジです。イントロを聴いただけでは「青いイナズマ」だと気付かないでしょう。今までと違って少し大人っぽい落ち着いた雰囲気に仕上がっています。

「落花流水」 / 作詞:松本 隆、作曲:林田 健司、編曲:CHOKKAKU
2005年の中森 明菜のシングル曲。オリジナルを知らないので比較出来ませんが、林田ヴァージョンはCHOKKAKUのエキゾチックなアレンジが印象的です。自身のアーティスト活動の中では聴けないタイプの曲かも知れませんが、なかなか良い曲ですね。機会があれば中森 明菜のオリジナルも聴いてみたいと思いました。

「ビロードの闇」 / 作詞:Satomi、作曲:林田 健司、編曲:清水 信之
KinKi Kidsの2005年のシングル曲。KinKiの曲なんで当然売れましたね。実は林田 健司がKinKiに曲を提供したとしって注目していた曲でもありました。1970年代終盤の久保田 早紀の世界観を彷彿させるような清水 信之のアレンジが絶妙です。ジャニーズ系でも独特な音楽の世界を持つKinKi Kidsにピッタリの曲という気がします。良い曲ですね。

「泣かない指輪」 / 作詞:松井 五郎、作・編曲:林田 健司
中山 美穂の1990年のアルバム『Jeweluna』に収録されていたバラード曲。林田 健司というとテンポのある曲を連想しますが、バラードを書かせたら本当に良い曲を書きます。この曲も例外ではなく、本当に良い曲だと思います。何より驚いたのは、林田 健司がアレンジャーとしてかなり成長していることでした。

「夏模様」 / 作詞:Satomi、作曲:林田 健司、編曲:佐久間 誠
KinKi Kidsの2006年のシングル曲。梶原 順のアコースティック・ギターをメインにした素朴なアレンジとそれにピッタリと嵌るメロディーが心地良いナンバーです。今までの林田 健司には無かったタイプの曲と言えるでしょうね。それにしてもKinKi Kidsというのは曲に恵まれてますね~(笑)
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酒井 法子_MOMENTS ◇ 2009年 12月 13日
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今回紹介するのは、今年世間を大騒ぎさせた一人である酒井 法子が2003年にリリースしたカヴァー・アルバム『MOMENTS』です。
この時期に彼女のアルバムを紹介するのはどんなものかと悩みました。
彼女の犯した罪は決して許されるべきものではないし、同情の余地もありません。しかし、彼女が残してきた作品(映像作品や音楽作品を含め)まで私は否定する気にはなれません。

私は以前から、アーティスト本人の人間性等にはあまり関心がありません。私とアーティストを結び付けるモノは、あくまでも作品であって、それ以上でもそれ以下でも無いんです。ですから、そのアーティストがどんな人間であったとしても、作品に関しては自然体で接したいと思っていますし、良い作品は良いと評価したいと思っています。ただ、今回紹介するアルバムを含めて、アーティストとして良い作品を残していますし、役者としても素晴らしい才能を持っていただけに今回の事件は非常に残念でなりません。
ましてやこのアルバムがリリースされた2003年は、彼女は既に結婚・出産しており、アルバムのジャケット写真にもサーフィン・ボードを抱えた写真があったりして、旦那の影響を色濃く感じます。もしかしたら、この時期既に・・・と思うと複雑な気分になりますね。

さてアルバム『MOMENTS』ですが、当時の酒井 法子が好きだったと思われる夏向けのJ-POP、洋楽のカヴァー7曲と彼女の最大のヒット曲とも言える「碧いうさぎ」を含めた8曲が収録されています。
取り上げられているのは、竹内 まりや、角松 敏生、大瀧 詠一、Kalapana、ハワイアンのスタンダード曲なんですが、カヴァー曲に関してはオリジナルのイメージを大切にしたアレンジが施されており、酒井 法子のヴォーカルも気負いが無く、発声もしっかりしていて声質の良さも手伝ってとても気持ち良く聴けます。本来なら夏に紹介すべきアルバムなんでしょうが、この気持ち良さは季節に関係が無いと思いましたので今回紹介しました。興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。

12月14日 追記:
プロデュースと全曲のアレンジを手掛けているSonic Doveなる人物。気になったので調べてみると、崎谷 健次郎の別名だったんですね~。全然知りませんでした。
コーラスのミュージシャン・クレジットには酒井 法子とSonic Doveの名前しか記載されていませんでしたが、「Moning Glory」の頭のアカペラ・コーラスはどう聴いても黒人系だと思うのですが・・・(笑)

『酒井 法子 / MOMENTS』
01. 碧いうさぎ
02. Morning Glory
03. BEACH'S WIDOW
04. カナリア諸島にて
05. September
06. NATURALLY
07. HAWAIIAN Wedding Song
08. No End Summer

ピックアップ曲:
「碧いうさぎ」 / 作詞:牧穂 エミ、作曲:織田 哲郎、編曲:Sonic Dove
文句無しの名曲ですね。オリジナルとはアレンジ違いですが、個人的にはこのアレンジ凄く好きです。"のりピー"と呼ばれていたアイドル時代は、どうしても好きにはなれなかったのですが、この曲を聴いて酒井 法子を見直したと同時に魅力のある歌い手だなと感じました。それにしても織田 哲郎は良い曲を書きますね。

「Morning Glory」 / 作詞・作曲:山下 達郎、編曲:Sonic Dove
竹内 まりやが1980年にリリースしたアルバム『MISS M』に収録されていたAORチックなナンバーのカヴァーです。アカペラ・コーラスで始まります。アレンジはオリジナルに忠実な感じですね。酒井 法子のヴォーカルは、本家・竹内 まりやよりもソフトで甘い感じになっているのですが、これが結構良いんですよね。渡辺 格のギター・ソロも良い感じです。

「BEACH'S WIDOW」 / 作詞・作曲:角松 敏生、編曲:Sonic Dove
角松 敏生が1983年にリリースしたアルバム『ON THE CITY SHORE』に収録されていたナンバーのカヴァー。まず角松 敏生の曲をカヴァーしていること自体驚きましたが、この曲をカヴァーしているというのは渋いですね(笑)。サーファーを夫に持った酒井 法子の心情と曲の内容がマッチしたのかも知れません。この曲もオリジナルのイメージを大切にしたアレンジです。女性が歌う「BEACH'S WIDOW」も良いものですね。

「カナリア諸島にて」 / 作詞:松本 隆、作曲:大瀧 詠一、編曲:Sonic Dove
お馴染み大瀧 詠一の代表作とも言える1981年の名盤『A LONG VACATION』に収録されていた名曲のカヴァーですね。アレンジはギター、コーラス以外はほとんどプログラミングによるものなんですが、実に上手い具合にナイアガラ・サウンドを再現しております。ちょっと気だるい感じの酒井 法子のヴォーカルが、雰囲気とよくマッチしているのではないかと思います。

「September」 / 作詞:松本 隆、作曲:林 哲司、編曲:Sonic Dove
竹内 まりやの3rdシングルで1979年にヒットしたナンバーのカヴァーです。また、林 哲司が作曲家として頭角を現してきた時期の代表作でもありますね。アレンジがオリジナルに忠実だと書きましたが、オリジナルに忠実な分、ヴォーカルの魅力、面白さがよく分かりますね。酒井 法子の声って、色気と子供っぽさが上手く交じり合っていて魅力的ですね。歌も丁寧ですし、聴いていて本当に気持ち良いです。EPOばり(ちょっと大袈裟ですが・・・笑)の彼女のコーラス・ワークも聴き所です。

「NATURALLY」 / 作詞・作曲:MALANI BILYEU、編曲:Sonic Dove
元祖サーフロック・グループKalapanaの1975年のデビュー作『Kalapana』に収録されており、シングルヒットした名曲のカヴァーです。美しいコーラス・ワークは魅力です。

「HAWAIIAN Wedding Song」 / 作詞・作曲:Charles E. King、Dick Manning、Al Hoffman、編曲:Sonic Dove
ハワイアンのスタンダード曲です。知っている人も多いでしょう。いかにもハワイアンという仕上がりで、何気持ちが穏やかになるナンバーに仕上がっています。この曲ではファルセットを上手く使ったヴォーカルを聴かせてくれます。想像以上に実力のあるシンガーであると認識させられました。

「No End Summer」 / 作詞・作曲:角松 敏生、編曲:Sonic Dove
角松 敏生の1985年リリースの大名盤『GOLD DIGGER』に収録され、シングルもリリースされた名曲のカヴァーです。角松 敏生のライブの定番曲であり、角松ファンにはお馴染みの1曲ですが、女性がこの曲を歌うというのはとても新鮮な感じがします。この酒井 法子のカヴァーは結構気に入ってます。
実はこの曲が終わってから、暫く無音が続きますが実は続きがあります。波の音のSEが入り、ウクレレ一本で「HAWAIIAN Wedinng Song」がワン・コーラス歌われます。おまけって感じですね。

久しぶりに全曲レビューしちゃいました(笑)
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IMAGINE ~JOHN LENNON FOREVER~ ◇ 2009年 10月 10日
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今回紹介するのは、1992年にリリースされたジョン・レノンのトリビュート・アルバム『IMAGINE ~JOHN LENNON FOREVER~』です。
アルバム・ジャケットのデザインのセンスの無さはどうかと思いますが、中身は実に渋いです。ビートルズ関連のトリビュート・アルバムは沢山リリースされていますが、私がこのアルバムを購入した理由は、プロデュースが中村 照夫だったからということに尽きます。中村 照夫はJAZZ/FUSION系の音楽が好きな方にはお馴染みかも知れませんが、1964年に単身でN.Y.へ渡り、N.Y.を中心に活躍してきた名ベーシストです。
その中村 照夫が、ブラコン系のシンガーと腕利きミュージシャンを集め、ジョン・レノンの名曲の数々をカヴァーしているのですから、これは聴かずにはいられません(笑)

参加しているシンガーは、LANI GROVES、J.T.TAYLOR、PATTI AUSTIN、JAMES"D-TRAIN"WILLIAMS、NONA HENDRYX、GWEN GUTHRIEという実に渋い顔触れですね。バックを支えるミュージシャンは、BERNARD PURDIE(ds)、WILL LEE(b)、BARRY CAMPBELL(b)、MARK EGAN(b)、STEVE LOVE(g)、ANDREW CARILLO(g)、BARRY FINNERTY(g)、RAY CHEW(key)、RICHARD TEE(key)、STEVE THORNTON(per)、GROVER WASHINGTON Jr.(sax)、KIM WATERS(Sax)。アレンジはRAY CHEWとSTEVE LOVEが手掛けています。

肝心の中身ですが、参加しているシンガーからも予想できると思いますがR&B色が強いと言うか、かなりソウルフルな仕上がりになっています。オリジナルとのイメージが違うものもありますが、黒っぽいジョン・レノンというのも面白いですし、これだけ上手いシンガーが歌っていますので気持ち良く聴けますね。
JAZZ/FUSION系音楽が好きな人にも楽しめる1枚だと思いますよ。

『IMAGINE ~JOHN LENNON FOREVER~』
01. INSTANT KARMA! / LANI GROVES
02. IMAGINE / J.T.TAYLOR
03. WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT / PATTI AUSTIN
04. WOMAN / JAMES"D-TRAIN"WILLIAMS
05. I'M LOSING YOU / NONA HENDRYX
06. WATCHING THE WHEELS / GWEN GUTHRIE
07. OH, MY LOVE / NONA HENDRYX
08. HAPPY X'MAS (WAR IS OVER) / JAMES"D-TRAIN"WILLIAMS
09. IT'S ONLY LOVE / LANI GROVES
10. COME TOGETHER / GROVER WASHINGTON Jr.

ピックアップ曲:
「IMAGINE」 / 作詞・曲:John Lennon、編曲:Ray Chew
クール&ザ・ギャング第二期黄金期のリード・ヴォーカルだったJ.T.TAYLORが歌う軽快なイマジンです。この曲がこんなに軽快なゴスペル調になっているのは珍しいかも知れません。全編打ち込みの軽快でシンプルなリズムが心地良く、間奏のKIM WATERSのソプラノ・サックスが良いアクセントになっています。

「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」 / 作詞・曲:John Lennon、編曲:Ray Chew
邦題「真夜中を突っ走れ」で知られる1974年のヒット曲ですね。この曲はオリジナルよりもテンポを落とし、ゆったりした雰囲気が漂うアレンジが素晴らしいです。PATTI AUSTINのヴォーカル、多重コーラスがベテランならではのゆとりを感じさせ、安心して聴いていられます。

「HAPPY X'MAS (WAR IS OVER)」 / 作詞・曲:John Lennon & Yoko Ono、編曲:Ray Chew & Steve Love
個人的にこの曲がたまらなく好きなんで取り上げない訳にいきません(笑)。この曲も本当に沢山のカヴァーが存在しますが、雰囲気はどれもオリジナルに似ているものが多いですね。多分オリジナルのアレンジを超えるのは難しいのだろうと思います。ここではJAMES"D-TRAIN"WILLIAMSがソウルフルな素晴らしい歌声を聴かせてくれます。

「COME TOGETHER」 / 作詞・曲:Lennon-MaCartney、編曲:Ray Chew
このアルバムにはビートルズ時代の曲が2曲収録されています。アルバム『Help!』に収録されていた「IT'S ONLY LOVE」と『Abbey Road』に収録されていたお馴染みのナンバーであるこの「COME TOGETHER」です。アルバム中唯一のインスト・ナンバーです。GROVER WASHINGTON Jr.のテナー・サックスの渋い音色にRICHARD TEEのピアノという贅沢な組み合わせとRay ChewのN.Y.の夜景を思わすような都会的なアレンジが素晴らしい1曲です。このアルバムのハイライトと言える1曲。
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今回紹介するのは、BOOK OFFの250円コーナーで見つけたお洒落で涼しげなコンピレーション・アルバムです。1993年にFM局"J-WAVE"が開局5周年を記念してレコード会社7社とのコラボレーションによるコンピレーション・アルバム7枚がリリースされました。紹介するのは、その中の1枚である『LOVE NOTES / J-WAVE presents 'AZ-WAVE' compilation (MCA VICTOR edition)』です。

1970年代には頻繁に聴いていたFM(当時はNHK-FMとFM東京だけでした)ですが、成人したころか徐々に聴かなくなってしまいました。ですから"J-WAVE"という局にも正直馴染みはありません。
「メガロポリス TOKIOに、潤いと安らぎ、そして心地よい刺激を発信する環境メディア」を目標に1988年に開局された"J-WAVE"。1993年当時、その"J-WAVE"の最も大きなタイム・スペースだった「AZ-WAVE」という番組のコンピレーションCDということのようです。
協力しているレコード会社は、BMG VICTOR、EPIC/SONY、VICTOR ENTERTAINMENT、WARNER MUSIC、POLYDOR、TOSHIBA EMIと今回紹介するMCA VICTORの7社。BOOK OFFに今回購入したアルバムの他に数枚ありましたが、どれも選曲のセンスは良さそうでした。そんな中で私の琴線に触れたのがMCA VICTOR editionだった訳です。

このコンピレーションの特徴としては、AOR、AC、FUSION、NAC等非常に幅広いジャンルから選曲されており、その選曲の良さが光ります。イメージとしては都会的なソフト・アーバンといった感じでしょうか・・・。夜のドライブには最高のBGMになるようなアルバムですね。特にMCA VICTOR editionは、MCA、GEFFEN、GRPといったレーベルに所属していたアーティストの楽曲なので、FUSION系が好きな方には特にお薦めの1枚ですね。

『LOVE NOTES / J-WAVE presents 'AZ-WAVE' compilation (MCA VICTOR edition)』
01. J-WAVE ジングル
02. CROSS YOUR MIND / GEORGE HOWARD
03. IF I EVER FALL IN LOVE (Remix) / SHAI
04. LEMBRANCA / YUTAKA
05. WAITING IN VAIN / LEE RITENOUR
06. LINUS & LUCY / DAVID BENOIT
07. NIGHT RIDE HOME / JONI MITCHELL
08. PEAPLE MAKE THE WORLD GO 'ROUND / RAMSEY LEWIS
09. SURVIVOR / mr FINGERS
10. PIPO'S SONG / SPYRO GYRA
11. THROUGH THE TEST OF TIME / PATTI AUSTIN
12. JUST MY IMAGINATION / LARRY CARLTON
13. SOMEWHERE IN MY HEART / DONNA DeLORY
14. MR. CHOW / ACOUSTIC ALCHEMY
15. THEME FROM "ST. ELSEWHERE" / DAVE GRUSIN
16. SOMEONE TO WATCH OVER ME / SHEENA EASTON
17. J-WAVE ジングル

01と17は"J-WAVE"のジングルなんですが、これがまたお洒落な出来栄え。01は約30秒、17は約1分です。特に01はお洒落で、イントロを聴いてこれがジングルだと思う人はまずいないでしょうね。

ソプラノ・サックス・プレイヤーであるジョージ・ハワードの1992年のアルバム『DO I EVER CROSS YOUR MIND』からの1曲02。メロウなバラード・ナンバーです。ヴォーカル曲で、ヴォーカルはジョージ・ハワード自身のようです。サビのメロディーが印象的でお洒落な曲ですよ。

名門ハワード大学の同窓生4人によって結成されたコーラス・グループ、SHAIの1992年のデビュー・アルバム『IF I EVER FALL IN LOVE』のアルバム・タイトル曲であり、デビュー曲でもある03。個人的には若干暗いイメージを持っている曲なんですが、素晴らしいコーラス・ワークは健在です。

私の大好きなアーティストの一人、YUTAKA(横倉 裕)が1993年にリリースしたアルバム『ANOTHER SUN』の中のインスト・ナンバー04。爽やかなサウンドと琴の音色が実に涼しげで心地良いですね。伝統的な琴の奏法なのかは不明ですが、いずれにせよ琴という日本古来からの楽器の魅力を十分に知らしめていると思います。

リー・リトナーが、ジャズ・ギタリストの巨匠・ウェス・モンゴメリーに捧げた1993年のアルバム『WES BOUND』からの1曲05。ボブ・マーレイのカヴァー曲で、ヴォーカルでマキシ・プリーストがフィーチャーされています。軽やかなレゲエのリズムとリトナーのオクターブ奏法が耳に優しいナンバーです。

スヌーピーの生誕40周年を祝った1989年のアルバム『HAPPY ANNIVERSARY, CHARLIE BROWN』の中の1曲06。ライナスとルーシーのテーマということでしょうか、曲もどこか明るくて軽やかです。デヴィッド・べノワらしいピアノが堪能出来るナンバーです。

1968年のデビュー以来、40年以上も活躍し続け、歌手としてでなく画家、写真家としても活躍している才女・ジョニ・ミッチェルの1991年のアルバム『NIGHT RIDE HOME』のアルバム・タイトル曲07。アコースティックなサウンドの素朴な感じの曲ですが、ジョニ・ミッチェル独特のハスキー・ヴォイスとよくマッチしています。バックで流れている鈴虫の声が涼しげです(笑)

1956年のデビューから半世紀以上経っても現役であるジャズ・ピアニスト、ラムゼイ・ルイスの1992年のGRP移籍第一弾のアルバム『IVORY PYRAMID』からの1曲08。都会的でアーバンな雰囲気とブルージーなピアノ・プレイが実に渋い曲です。

ハウス・ミュージックの歴史にその名を残したと言われるMr.フィンガーズの1992年のメジャー・デビュー・アルバム『INTRODUCTION』からの1曲09。大ヒットした「Closer」ではなくて、この曲を選曲しているところがコンパイラーのセンスを感じますね。

FUSIONファンにはお馴染みのグループ、スパイロ・ジャイラの1992年のアルバム『THREE WISHES』の冒頭を飾った名曲10。アコースティックなサウンドを軸にした実に軽やかでメロディアスなインスト・ナンバーです。有名な曲なので聴いたことのある人も多いかも知れません。

私の大好きな女性シンガーであるパティ・オースティンのGRP移籍第一弾となる1990年のアルバム『LOVE IS GONNA GETCHA』からの11。デイヴ・グルーシンのプロデュースと贅沢なメンバーを集めて作られたアルバムでした。どんなアルバムでも安心して聴けるヴォーカルがたまりません。

ラリー・カールトンの1992年のアルバム『KID GLOVES』からの1曲12。1971年のテンプテーションズの大ヒット曲のカヴァーです。カールトンのギターって、弾いているというより歌っているという表現がぴったりきますね。この曲でも存分に歌ってます。

マドンナのバック・コーラスとしてデビュー前から脚光を浴びていたというドナ・デロリーの1992年のデビュー・アルバム『DONNA DeLORY』から珠玉のバラード・ナンバー13。マドンナの大ヒット曲「LIKE A VIRGIN」を書いたビリー・スタインバーグ&トム・ケリーの作品です。

イギリス出身のアコースティック・ギター・デュオ、アコースティック・アルケミーの1987年のデビュー・アルバム『RED DUST & SPANISH LACE』に収録されていた14。曲のタイトルからも判るように、東洋(中国)をイメージしたようなナンバーです。それにしても欧米人の持つ東洋のサウンドのイメージというのは面白いですよね。

プロデューサー、アレンジャー、作曲家、演奏家のどれをとっても超一流であるデイヴ・グルーシンの1983年のアルバム『NIGHT-LINES』の中の1曲15。全米で大ヒットしたTVシリーズのテーマ曲だそうで、打ち込みのリズムの音が時代を感じさせますが、美しいメロディーと緻密なアレンジが印象的です。

シーナ・イーストンがスタンダード・ナンバーを歌った1993年のアルバム『NO STRINGS』からの名曲16。それにしてもシーナ・イーストンがこんなに上手かったっけ?と思わせてくれる1枚です。POPSを歌っているシーナとは別人と言っても良いかも知れません。素晴らしい歌声に感動しました。

邦楽・洋楽を問わず、コアな音楽ファンの中にはコンピレーションをあまり買わないという人も多いみたいですが、私は好きなんですよね(笑)
邦楽なら多少の知識がありますが、洋楽には本当に疎いので、このようなコンピレーションでお気に入りのアーティストを見つけることも多いのです。
特に拘りを持った、センスの良いコンパイラーが監修したアルバムというのは、アルバムとしてのトータル・バランス、完成度も優れていて本当に気持ち良く聴けるものが多いです。加えてBOOK OFFのような中古店では値崩れも早いので、根気良く探せば良いコンピレーションに出会えると思います。
本作も大人の夜の一時のBGMとして聴く分には最高のアルバムだと思いますし、大人の人へのお薦めの1枚です。
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カヴァー・アルバムやトリビュート・アルバムの類は決して嫌いではないのですが、あまり新譜として購入するということもありません。BOOK OFFの安棚に置かれているのを見つけた時、興味があれば購入するということが多いですね。
今回紹介するのもBOOK OFFで見つけた1枚です。2002年にワーナーミュージック・ジャパンからリリースされた大瀧 詠一のトリビュート・アルバム『ナイアガラで恋をして Tribute to EIICHI OHTAKI』です。

トリビュート・アルバムというのは、やはりどんなアーティストがどんな曲をセレクトし、どんなアレンジで聴かせてくれるのかというのが非常に重要になってきます。今回参加しているアーティストを見た限りでは、内容を想像するのは難しかったですね(笑)
おそらくこのアルバムがリリースされた当時も賛否両論あったろうと思います。私個人的には曲によって好き嫌いがはっきり別れますが、全体として面白いトリビュート・アルバムになっていると思います。

参加アーティストは、堂島 孝平、BEGIN、前川 清+井上 鑑、ウルフルズ、DEEN&原田 知世、What's Love?、坂本 美雨、キンモクセイ、CRAZY KEN BAND、BARGAINS、川井 郁子+パール兄弟の11組。
中には初めて聴くアーティストや名前は知っていましたが聴いたことのなかったアーティストも含まれていて興味深く聴けました。

『ナイアガラで恋をして Tribute to EIICHI OHTAKI』
01. 君は天然色 / 堂島 孝平×GO-GO KING RECORDERS
02. 恋するカレン / BEGIN
03. 幸せの結末 / 前川 清+井上 鑑
04. びんぼう'94 / ウルフルズ
05. 夢で逢えたら afternoon cafe style / DEEN&原田 知世
06. 冬のリヴィエラ / What's Love?
07. 探偵物語 / 坂本 美雨
08. 熱き心に / キンモクセイ
09. Tシャツに口紅 / CRAZY KEN BAND
10. A面で恋をして / BARGAINS
11. Niagara Ondo Medley - Let's Ondo Again / 川井 郁子+パール兄弟

CITY POPの後継者と評されることの多い堂島 孝平と東京スカ・パラダイス・オーケストラのメンバーを加えたバンド・GO-GO KING RECORDERSによる01。これが笑っちゃうくらいの完コピに近い状態に仕上げています。堂島 孝平のヴォーカルに関しては、好き嫌いあるいは得手不得手がはっきり別れるかも知れませんね。ちなみに私は苦手です(笑)。完コピに近い演奏を楽しめる1曲です。

BEGINによる02。BEGINということで、ある程度のサウンドは予想出来ましたが、まさに期待を裏切らない仕上がりになっています。どんなジャンルの曲でも彼らが演奏し、歌えばすなわちBEGINのサウンドになるところが凄いところですね。これが実に涼しげで気持ちの良い「恋するカレン」になっています。さながら「恋するカレン~Pacific Island Version」と言ったところでしょうか(笑)

ナイアガラ・サウンドを良く知る井上 鑑と前川 清という一見ミスマッチとも思える組み合わせが面白い03。本格的なナイアガラ・サウンドに前川 清のヴォーカルがマッチしているのか?と問われたら微妙ですね。決して悪くは無いのですが、よくマッチしているとも思えないですし・・・。面白いことは確かです。

ウルフルズの04は、この企画の為にレコーディングされたものではなく、彼らの2ndアルバム『すっとばす』に収録されていた曲のようですね。いかにもウルフルズらしさが出ている曲だと思います。私はウルフルズはヒット曲程度しか知りませんが、トータス松本のヴォーカルはなかなかROCKしていて好きです。

名曲05を取り上げたのはDEENと原田 知世。聴く前から良いだろうと予想が付く組み合わせですが、まさに良い仕上がりです。数多くのカヴァーが存在する「夢で逢えたら」ですが、個人的にはこの05はかなり良いカヴァーだと思います。オープン・カフェでお茶しながら聴いたら、最高に気持ち良さそうな1曲です。

What's Love?なるバンドによる06。彼らの音楽は"歌謡スカ"とも呼ばれているようで、確かにスカ・アレンジの「冬のリヴィエラ」ですが、何故この曲がスカなのか、理解出来ないです。この曲は苦手です(笑)

坂本 美雨の歌う07。この曲は坂本 美雨のヴォーカルはもちろんですが、井上 鑑のアレンジが特に良いですね。実に渋い「探偵物語」に仕上がっています。打ち込みのリズムに鈴木"バカボン"正之のベースと金子 飛鳥のヴァイオリンの素晴らしいプレイが堪能出来ます。こんなに都会的な「探偵物語」というのも良いものです。

キンモクセイによる08。伊藤 俊吾のヴォーカルには似合っている曲だとは思いますが、特に可も無く不可も無くといった感じですね。

CRAZY KEN BANDによる09。このバンドも横山 剣が一度歌えば、いかにもCRAZY KEN BANDっぽくなってしまうところがありますよね。ですから選曲は何でも良かった気がしますが、この曲の持つ雰囲気は彼等には似合っている気がします。ただコーラスが入らない「Tシャツに口紅」は聴きなれていないせいか、ちょっと淋しい感じがしてしまいます。

田島 由紀子と三宅 修一の二人によるユニット・BARGAINSの10。独特な田島 由紀子の歌声とアジアン・リゾートの香りの漂うアレンジで、不思議な雰囲気を醸し出しています。個人的には涼しげで好きです。

ヴァイオリニストの川井 郁子とパール兄弟という異色な組み合わせによる11。メドレーとなっている曲は、「ナイアガラ音頭」、「うなずきマーチ(インスト)」、「ナイアガラ・ムーン」の3曲です。個人的にはサエキけんぞうのヴォーカルが苦手なんですが、演奏はかなり良いですよ。特に窪田 晴男と古川 昌義のギター・プレイは迫力があって聴き応えがありますね。アレンジの凝った大作です。

心地良さという点で挙げるなら、02、05、07、10辺りが個人的にはお薦めですが、06と08以外は決して悪くないと思ってます。
06と08もアーティストが悪いと言うよりも、個人的に選曲に疑問を感じているの点と、曲自体あまり好きではないというのがありますので、この曲が好きという人ならば楽しめるかも知れません。
何度も繰り返し聴きたいと思える程のアルバムだとは思いませんが、好きな曲を自作コンピCD-Rなんかに入れて聴く分には結構楽しめるのではないかと思います。興味がある方はぜひ聴いてみて下さい。
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小柳 ゆき_KOYANAGI the DISCO ◇ 2009年 05月 29日
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5月23日のパブロ・クルーズのアルバム紹介記事を書いた時に、30年程前のサーフィン・ブームの事を書きました。そのサーフィン・ブームとほぼ並行してブームだったものにディスコ・ブームがありました。私の記憶では1970年代半ば頃から流行の兆しがありましたが、1977年に公開された映画「SATURDAY NIGHT FEVER」の大ヒットによって一気にヒート・アップしたという感じでしょうか。
この1977年頃から1980年代始め頃までのブームを第一次ディスコ・ブームと呼んでいるようですね。このブームの頃にディスコで頻繁にかかっていた音楽を"Disco Classics"と呼んでいます。
私と同年代の方の中には、夜な夜なディスコに通って踊りまくっていた人も多いのではないでしょうか(笑)

今回紹介するのは、そんな70年代にディスコに通っていた人たちには何とも懐かしい曲ばかりを集めたカヴァー・アルバムです。
そのアルバムは、小柳 ゆきが2003年にリリースした『KOYANAGI the DISCO』です。以前小柳 ゆきのJ-POPカヴァー・アルバム『KOYANAGI the COVERS PRODUCT 2』という良いカヴァー・アルバムを紹介しましたが、この『KOYANAGI the DISCO』も本当に良いカヴァー・アルバムに仕上がっています。
収録曲12曲中7曲が1970年代に"ディスコの女王"の異名をとったドナ・サマーのカヴァー、5曲がフィリー・ソウルの主要グループであるスタイリスティックスのカヴァーで構成されています。とにかく当時ディスコに通っていた人にとっては馴染みの深い曲ばかりという選曲の良さ、打ち込み中心ながらオリジナル曲のイメージを大切にしているアレンジ、そして何よりずば抜けた歌唱力を持った小柳 ゆきのヴォーカルが三つ巴となった素晴らしい仕上がりのカヴァー集です。"Disco Classics"が好きな方にはお薦めの1枚です。

『小柳 ゆき / KOYANAGI the DISCO』
01. ON THE RADIO
02. HOT STUFF
03. BAD GIRLS
04. HEAVEN KNOWS
05. COULD IT BE MAGIC
06. MacArthur PARK
07. NO MORE TEARS (Enough Is Enough)
08. CAN'T GIVE YOU ANYTHING (But My Love)
09. YOU ARE EVERYTHING
10. YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW
11. LET'S PUT IT ALL TOGETHER
12. LOVE IS THE ANSWER

※01~07がドナ・サマーのカヴァー、08~12がスタイリスティックスのカヴァーです。

1979年のヒット曲01。とにかくヴォーカルの迫力と堂々たる歌いっぷりに圧倒されます。英語の発音に関してはよく分かりませんが、違和感無く聴こえます。知らない人に「黒人アーティストが歌っているんだよ」と言えば納得してしまうのではないかと思いますね(笑)

02と03はメドレー形式になっています。1979年の連続ヒットですね。この2曲だけでも相当テンションが上がること請け合いです。

1978年のヒット曲04。この曲はとても好きな曲でドナ・サマーに興味を持った曲でもありました。ここでも小柳 ゆきは溌剌と歌っています。ディスコ通いしていた人なら踊りたくなるのではないでしょうか・・・?(笑)

1976年のヒット曲05。邦題「恋はマジック」としてお馴染みの曲ですね。冒頭の囁きがなかなかセクシーです(笑)。この曲ではパワフルというより情感豊かなヴォーカルが魅力的です。

1978年のシングル曲06。出だしはバラード調で、途中から盛り上がります。これだけ声が出るシンガーというのはそうはいないでしょうね。本当に上手いシンガーだと思います。

1979年のシングル曲07。この曲も出だしは美しいバラード調ですが、中盤から典型的ディスコ調に変わります。バラードを歌っている時の声とは別人のようなパワフルな歌声が印象的です。

08以降の曲は"チークタイム"といった趣に変わります。私の大好きなスタイリスティックスのスウィート・ソウル・ナンバーへと続きます。

最近ではキムタクの出演している「ギャッツビー」のCMでもお馴染みの08。1975年のヒット曲で邦題は「愛がすべて」です。オリジナルはヴァン・マッコイのアレンジですが、オリジナルのイメージに損なうことのない良いアレンジです。

09も名曲中の名曲ですね。1972年にスタイリスティックスがヒットさせ、後にダイアナ・ロス&マーヴィン・ゲイのデュエットでカヴァーされたことでも有名です。男性黒人(多分)コーラスを入れ、非常に甘い雰囲気に仕上げています。やはり良い曲を上手いシンガーに歌うというのは実に気持ちが良いですよね。

私にとって特に思い入れの強い曲10。1973年のヒット曲で邦題は「誓い」。このアルバムを購入した時に、この曲をどう歌っているのかが一番気になりました。というのもこの曲は、二人のヴォーカルの色の違い、特にラッセル・トンプキンス Jr. のファルセット部が命といっても過言では無い曲だからです。この曲のカヴァーで過去に素晴らしいと思ったのは、山下 達郎の『ON THE STREET CORNER 2』でのカヴァーだけでした。小柳 ゆきヴァージョンは、Dorian Hollyなる人物とのデュエット形式になっています。なるほどなぁという感じでしたね。ラッセル・トンプキンス Jr. のパートを歌っています。この曲ではデュエット相手のDorian Hollyの声の良さに驚かされ、小柳 ゆきは少し霞んでしまいました(笑)

11も個人的には大好きな曲のひとつです。1974年のヒット曲で、何とも柔らかい感じがする名曲です。ここではしっとりと抑え気味の小柳 ゆきのヴォーカルがとても良いですね。

最後の12の名曲ですね。1974年のヒット曲。この曲はミディアム・バラードといった趣で、チーク・タイムも終わりに近づき、また汗を流す前のウォーミング・アップ的な曲と言えるかも知れませんね。小柳 ゆきのヴォーカルもそんな意味を含んでいるのかは不明ですが、若干パワフルに歌っています。

デビュー当時は人気もあってセールス的にも順調でしたが、最近の状況はちょっと淋しい気がしますね。
BOOK OFFでも彼女のアルバムの多くが250円コーナーに並んでいます。もっと評価されて良いシンガーだと思うのですが、音楽業界の難しいところですね。でも逆に考えればこの値段でこんなに良いアルバムが楽しめるのですから、この記事を読んで興味を持った人がいたならぜひ聴いてみて下さい。
本当に歌の上手い人ですから・・・。
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Best Hit 80's - Pop Sound Highway - ◇ 2009年 05月 09日
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今回紹介するのは、80年代の洋楽を集めたコンピレーション・アルバム『Best Hit 80's』(2005年)です。今では巷にこのような80年代の洋楽コンピレーション・アルバムというのが沢山出回ってますよね。どれも似たような選曲というのも事実なんですが、本当に沢山のコンピレーション・アルバムが続々と発売されています。
音楽の話題が中心となっている色んな方のブログを拝見していますが、この手のコンピレーション・アルバムを取り上げているのって意外に少ないんですよね。単にヒット曲の寄せ集めみたいな感じが嫌だったりするのかも知れませんが、私は結構コンピレーション・アルバムって好きなんですよね。
ただ、新譜として買うことは滅多にありません。中古店等では値崩れが早いのもコンピレーションの特徴で、少し時間が経てば安く手にはいるのでそういうモノを狙って購入しています(笑)

似たようなコンピレーション・アルバムが沢山ある中、私の気に入っているコンピレーションのひとつがこの『Best Hit 80's 』なんですね。
気に入っている理由のひとつは、洋楽に疎い私でも知らなかった曲が皆無であったということ。全米No.1、全英No.1を獲得した曲を中心に集めているのですから、当然と言えば当然かも知れませんが・・・。
もうひとつの理由は、このアルバムは2枚組なんですがその選曲というか曲順が良いんですよね~。
Disc.1はPop & Rockと銘打って割りとテンポがある軽快なPOPSやROCKが18曲収録されており、Disc.2はLove & Balladsで、しっとり系のバラード曲18曲が収録されています。

私は通勤時にこのアルバムをよく聴くんですが、行きの通勤時にはDisc.1を聴いてテンションを上げていますし、仕事を終えて帰宅する時には疲れを癒してくれるようなDisc.2を聴きます。しかも18曲という曲数が家から会社までのDoor to Doorの時間とほぼ一緒なんで丁度良い感じなんですよね(笑)
私の感覚としてはラジオを聴いている感覚に近いのかも知れません。
昔のFMって音楽中心でDJの喋りって少なかった印象があるんですが、最近はFM、AM問わずつまらない喋りばかりで音楽があんまりかからない気がしてます。ですから、このアルバムを聴いていると昔のFMを聴いている気分になれるんかも知れませんね。

『Best Hit 80's - Pop Sound Highway -』
Disc.1
Pop & Rock
01. I Was Born To Love You / Freddie Mercury
02. Take On Me / a-ha
03. Like A Virgin / Madonna
04. The Reflex / Duran Duran
05. Jump / Van Halen
06. Relax / Frankie Goes To Hollywood
07. Let's Dance (Single Version) / David Bowie
08. Private Eyes / Daryl Hall & John Oates
09. Flashdance...What A Feeling / Irene Cara
10. Karma Chameleon (邦題:カーマは気まぐれ) / Culture Club
11. The Never Ending Story / Limahl
12. Heaven Is A Place On Earth / Belinda Carlisle
13. Venus / Bananarama
14. The Power Of Love / Huey Lewis & The News
15. Centerfold (邦題:堕ちた天使) / The J. Geils Band
16. Too Shy (邦題: 君はToo Shy) / Kajagoogoo
17. Wordy Rappinghood (邦題:おしゃべり魔女) / Tom Tom Club
18. Don't Worry Baby (邦題:サーフサイド・フリーウェイ) / Vapour Trails

Disc.2
Love & Ballads
01. Woman / John Lennon
02. Saving All My Love For You (邦題:すべてをあなたに) / Whitney Houston
03. Hard To Say I'm Sorry (邦題:素直になれなくて) / Chicago
04. Open Arms / Journey
05. Authur's Theme (Best That You Can Do)(邦題:ニューヨーク・シティ・セレナーデ) / Christopher Cross
06. Ebony And Ivory / Paul McCartney & Stevie Wonder
07. Nothing's Gonna Stop Us Now (邦題:愛はとまらない) / Starship
08. (I Just) Died In Your Arms (邦題:愛に抱かれた夜) / Cutting Crew
09. Heaven / Bryan Adams
10. I Need You / Maurice White
11. Nothing's Gonna Change My Love For You (邦題:変わらぬ想い) / George Benson
12. Against All Odds (Take A Look At Me Now)(邦題:見つめて欲しい) / Phil Collins
13. Casablanca / Bertie Higgins
14. Up Where We Belong (邦題:愛と青春の旅だち) / Joe Cocker & Jennifer Warnes
15. True / Spandau Ballet
16. I. G. Y. / Donald Fagen
17. Just The Two Of Us / Grover Washington, Jr.
18. Tonight, I Celebrate My Love (邦題:愛のセレブレイション) / Peabo Bryson & Roberta Flack

どうですか?
学生時代に試験勉強しながら聴いたラジオの深夜放送で、あるいは友人とドライブしながら聴いたカー・ラジオから流れていた曲ばかりですよね。
洋楽が好きな方にとってはベタ中のベタって感じなんでしょうが、こんなコンピレーション・アルバムを車に積んでおくと結構役に立ってくれます。
嫁さんとドライブしていて、私の好きな音楽(特にマニアックな・・・)ばっかり聴いているとつまらなそうなんで、こういうアルバムを流すと結構楽しんでくれてそうですし、友人なんかと出かける時も結構盛り上がるかななんて思っています。
中古店で780円で購入したんですが、これだけのボリュームもありますし楽しめています(笑)

曲数が多いので曲毎のレビューは省きましたが、今更説明の必要の無い曲ばかりですよね?・・・(汗)
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今回紹介するのは、2005年にリリースされたコンピレーション・アルバムで、YMOの3人が作詞・作曲・編曲・プロデュース等に関わった"テクノ ・ポップ風歌謡曲"を集めた3枚組アルバム『イエローマジック歌謡曲』です。1979年から1988年迄の10年間の楽曲55曲が3枚のCDにリリース順に収録されています。

1978年にYMOが結成されてからというもの、彼等の音楽の斬新さに驚かされたのは勿論ですが、J-POPシーンへ与えた影響は本当に大きなものでした。
YMOデビュー当時、私も彼等の音楽に夢中になって聴いていましたが、80年代に入ってまさにJ-POP界が"猫も杓子もテクノ"といった感じになり、次第に厭きてきたというのが正直なところでした。
ですから、このコンピのDisc.1に収録されている楽曲については結構好んで聴いていましたが、Disc.2以降の楽曲は知ってはいるものの、アルバムやシングルを買ってまで聴こうとしませんでした。ですが30年近く経過した今は懐かしさもあり、今の打ち込みと違ってまだまだ人間味というか、人間の温もりを感じるサウンドを楽しんで聴けるようになりましたね(笑)

さて、3枚組55曲というボリュームがありますので、一度に紹介・レビューするのはしんどいので、1枚ずつ3回に分けて(不定期になります)紹介していこうと思います。それでも1枚辺り18~19曲入ってますから、結構なボリュームなんですが・・・(汗)
Disc.1には、1979年3月~1982年4月の間にリリースされた、14人(組)のアーティストの楽曲18曲が収録されています。

イエローマジック歌謡曲_Disc.1』
01. YELLOW MAGIC CARNIVAL (single version) / マナ
02. エレクトリック・ラブ・ストーリー / 近田 春夫
03. ユー・メイ・ドリーム / シーナ&ザ・ロケット
04. チャイナ・ローズ / 金井 夕子
05. 憧れのラジオ・ガール / 南 佳孝
06. 夜の翼 / 南 佳孝
07. IDOL ERA / サンディー
08. CARNAVAL / 大貫 妙子
09. AH! SOKA / スーザン
10. 浮かびのピーチガール / シーナ&ザ・ロケッツ
11. ラジオと二人 / ラジ
12. アパルトマン / ラジ
13. 春咲小紅 / 矢野 顕子
14. ハイスクール・ララバイ / イモ欽トリオ
15. コンピューターおばあちゃん / 酒井 司優子
16. 恋はルンルン / 伊藤 つかさ
17. ティアドロップ探偵団 / イモ欽トリオ
18. プリティー・ボーイ・・・大・丈・夫 / 中原 理恵

作詞・作曲:細野 晴臣、編曲:鈴木 茂による01は、ご存知TIN PAN ALLEYのカヴァーです。マナは現在、ブレッド&バターの岩沢 幸矢夫人であり、岩沢 真利子名義で歌手としても活躍しているようです。この曲は細野 晴臣よりもマナの歌声の方が似合っている気がします。

作詞:梅図 かずお、作曲:近田 春夫、編曲:細野 晴臣による02。昔から何故か近田 春夫の音楽は好きになれませんでした。この曲はこのコンピで初めて耳にしましたが、想像以上に聴き易かったですね。どちらかと言えば歌謡曲チックなメロディーで、近田 春夫らしいと言えばらしい曲かも知れませんね。

作詞:柴山 俊之、補作詞:クリス・モスデル、編曲:鮎川 誠&細野 晴臣によるヒット曲03。これまたシーナの歌声が苦手だったこともあり、曲は知っていましたが、自分から進んで聴いていたという感じではありません。良い曲なんで曲としては好きなんですが、「これがロックか?」という思いは今でもありませすね(笑)

作詞:伊達 歩、作曲:細野 晴臣、編曲:細野 晴臣&坂本 龍一による04。私自身が金井 夕子のファンだったから言う訳ではありませんが、個人的には名曲だと信じて疑わない1曲です(笑)。金井 夕子のキャラが活きた曲だと思いますし、このチャンキーな雰囲気がたまりません。

05と06は南 佳孝の1980年のアルバム『MONTAGE』に収録されていた曲で、共に作詞:松本 隆、作曲:南 佳孝、編曲:坂本 龍一です。このアルバムがリリースされた当初は、「佳孝までテクノかよっ!?」という気持ちがありましたが、実際に聴いてみると流石に教授のアレンジですね。佳孝の世界観を損なうことの無い絶妙なバランスのアレンジで、不思議と気持ち良く聴けます。

作詞:クリス・モスデル、作・編曲:細野 晴臣による07は、サンディー名義の初ソロ・アルバム『イーティン・プレジャー』に収録されていたナンバー。サンディーの声とテクノって似合いますね。歌詞が英語ということもありますが、独特な雰囲気を持った面白い曲です。どこかインド音楽を彷彿させます。

作詞・作曲:大貫 妙子、編曲:坂本 龍一による08。大貫 妙子の1980年のアルバム『ロマンティーク』に収録されていた曲です。曲としては大貫 妙子らしいメロディーで好きなんですが、個人的には前作『MIGNONNE』のサウンドが好きだっただけに、このテクノ・サウンドには少々戸惑いがあったのも事実です(笑)

作詞:高橋 幸宏、作曲:細野 晴臣、編曲:高橋 幸宏による09は、スーザン(元はスーザン・ノザキ)の1980年リリースの1stアルバム『DO YOU BELIEVE IN MAZIK』に収録されていた曲です。今回初めて聴いた曲のひとつですが、テクノ色に染まっていた時代の高橋 幸宏らしい曲だという感じでしたね。

作詞:糸井 重里、作・編曲:YMOの10は、シーナ&ザ・ロケッツの1980年のアルバム『Channel Good』に収録されていた曲です。やはりシーナの歌声が苦手なもので・・・特にコメント無しです。

11と12は、この2曲目当てでこのコンピを買ったと言っても良い曲です。ラジが1980年にリリースした4thアルバム『真昼の舗道』に収録されていたナンバーです。ラジのアルバムは3rdアルバム以降はCD化されておらず、この2曲をCDで聴けるだけでも嬉しかったですね。11は作詞:糸井 重里、作曲:杉 真理、編曲:高橋 幸宏、12は作詞・作曲:大貫 妙子、編曲:高橋 幸宏です。CITY POP感は薄れてヨーロピアン路線になっていますが、ラジの声にはこのヨーロピアンな感じも凄く良いんですよね。

作詞:糸井 重里、作曲:矢野 顕子、編曲:ymoymoの13は、化粧品CMとのタイアップで大ヒットした矢野 顕子の代表曲のひとつで、今更という感じの曲ですよね(笑)。編曲のymoymoはもちろんYMOです。

14と17は、当時大人気だったバラエティ番組「欽ドン!」の"良い子・悪い子・普通の子"に出ていた山口 良一、西山 浩司、長江 健次の3人で結成した"イモ欽トリオ"の曲です。特に14はオリコン1位に輝いた曲です。しかし、このヒット以降、いわゆる"色モノ"系の楽曲が良くも悪くも数多くリリースされるようになりましたよね。14、17共に作詞:松本 隆、作・編曲:細野 晴臣です。

このコンピで初めて聴いた15は、NHKの「みんなのうた」で流れていたとか。歌っている酒井 司優子は、当時東京放送児童合唱団のメンバーだったらしいです。NHK主催の作曲コンテストで入賞した曲で、作詞・作曲は伊藤 良一なる人物の作品。編曲は坂本 龍一です。

80年代のアイドルの一人、伊藤 つかさの1982年の2ndアルバム『さよなら、こんにちは』に収録されていたナンバー。私は伊藤 つかさには当時興味が無くて、この曲も初めて聴きました。いかにもアイドルという台詞の入った顔が赤らんでしまうような曲です(笑)。メロディーは結構良いです。作詞:仲畑 貴志、作・編曲:坂本 龍一。

元祖・バラドルと言われている中原 理恵が1982年にリリースしたアルバム『インスピレーション』に収録されれていた18。中原 理恵も決して上手いシンガーとは言い難いところがあるのですが、魅力のある不思議な歌声ですね。私は結構好きな歌声です。作詞・作曲・編曲:高橋 幸宏によるナンバーです。

今回紹介したDisc.1の18曲だけでもYMOの影響力の凄まじさを感じますね。このDisc.1は結構好きな曲も多くて聴き易いです。全曲通して聴いても苦にはなりませんが、Disc.2になるとまさに猫も杓子も状態で、「何この曲?」と思う曲もチラホラ・・・(笑)
このコンピと同時発売された『テクノマジック歌謡曲』というコンピ・アルバムがあります。私は未聴なんですが、YMOが絡んでいない"テクノ ・ポップ風歌謡曲"を集めた2枚組です。機会があれば聴いてみたい気もしますが、余程テクノが好きでないとキツイかも知れませんね。
私の場合、このコンピでも1枚聴くのがやっとですね。とても3枚続けて聴くのはしんどいです。
それでも名曲と呼ぶに相応しい曲も数多く収録されていますので聴いていて楽しいですし、仲間や友人とのドライブのBGMとして聴けば、結構盛り上がるかも知れませんね。

まだいつになるか予定していませんが、今度は1982年4月~1983年7月の間にリリースされた楽曲を集めた"Disc.2"を紹介します。
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KAIGAN GROWN ◇ 2009年 03月 29日
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私の住んでいる千葉県は、房総半島とも呼ばれているように海に囲まれた県です。物心付いた時分より千葉県に住んでいる私にとって"海"は身近な存在であり、何かにつけて海が見たくなってしまいます。
千葉県は"内房の海"と"外房の海"とがあり、"内房の海"は東京湾で水は綺麗とは言えませんが穏やかな海ですし、"外房の海"は太平洋で荒々しい海の二つの"海"が楽しめます。

70年代終盤頃、私は大学生でしたがその頃ウォークマンが流行しましたし、小型のラジカセも売れ始めた頃でした。もちろん車にはオートリバース付きのカセット・デッキが・・・(笑)
それまでは音楽は家の中で聴くもの、あるいはせいぜい車で楽しむものだったのが、完全な屋外でも楽しめるようになりました。
実際浜辺へラジカセを持ち込んで夏らしい曲を集めたカセット・テープを聴いて、風景と音楽のコラボレーションを楽しんでました。例えばボズ・スキャッグスの「HARBOR LIGHTS」を港で聴きたいが為に深夜に近くの港まで友人と車で出かけたり・・・、良い思い出です。

前置きが長くなってしまいましたが、今回紹介するアルバムはそんな海を見ながら聴きたいようなコンピレーション・アルバムです。
[湘南を拠点に音楽を通じて日本の"カイガン"文化を創造するレーベル]として1996年に設立されたカイガン・レコードの第一回作品としてリリースされたのが、今回紹介する『KAIGAN GROWN』(1996年)です。
私がこのレコード会社(今はもう無いようです)やアルバムの存在を知ったのは最近のことです。お馴染みのBOOK OFFの探索中に見つけました。
参加しているアーティストで私が知っていたのは数名で、後は全く知らないアーティストでした。派手な曲やインパクトの強い曲は皆無に近いのですが、どの曲もシンプルで耳に馴染んでくる曲ばかりで、海を見ながら聴いたら最高に気持ち良いであろうアルバムです。

『KAIGAN GROWN』
01. 友達 / Half Moon
02. Kaigan Girl / Alan Mirikitani
03. Dancing Flame ~2 Little G.~ / 岩沢 二弓
04. (They Long To Be) Close To You / Tyrone橋本
05. Christmas Bell / 宮手 健雄
06. 陽のあたる道 / 端山 龍麿
07. Station / 桐明 孝侍
08. こもれび / 森田 哲朗
09. Lonely In The Night / 及川 ひろみ
10. BREVET (手紙) / 岩沢シーマ

桑田バンドのベーシストとして知られた琢磨 仁&啓子の夫婦のユニット・Half Moonの01。このアルバムでは夫婦の他に柴山 義政(g)、 伊藤 薫(per)を加えた4名でHalf Moonとして紹介されています。琢磨 啓子の作詞・作曲のナンバーで、アコースティックなサウンド主体のシンプルながらも風のように爽やかなナンバーです。

L.A.のブルース・ロック・バンド"The Buddaheads"の中心人物で、日系三世のアラン・ミリキタニのナンバー02。オーソドックスなブルース系のナンバーですが、アコースティックなサウンドの端々にC&Wの匂いもしてなかなか聴いていて心地良いナンバーです。

兄弟デュオ・Bread & Butterの弟、岩沢 二弓のナンバー03。アルバム中で最もAORチックなナンバーです。このアルバムの為に書き下ろしたと思いますが、1997年にリリースされた岩沢 二弓のソロ・アルバム『二弓』にも収録されていたようです。但し、同じテイクかどうかは不明です。

私の大好きなアーティストの一人であるタイロン橋本のナンバー04。あのカーペンターズで有名なバート・バカラックの名曲のカヴァーです。この曲をここまでソウルフルに仕上げているのを他に知りません。全て打ち込みによるサウンドですが、ソウルフルなヴォーカルは健在です。気持ち良いナンバーですね。

地元湘南を活動の拠点として、ハワイアンテイストの音楽を聴かせてくれる"テミヤン"こと宮手 健雄の05。季節外れのクリスマス・ソングですが、サウンドはあくまでハワイアンテイスト溢れるもので、ハワイのクリスマスといった感じのする1曲です。

初めて知ったシンガー・ソング・ライターである端山 龍麿の06。1970年代終わり頃から湘南で音楽活動を続けていたらしいですが、正式なデビューは去年(2008年)のようです。なんとものんびりとした空気感の漂うC&W風ナンバーです。

私はよく知りませんが、1980年代にパンク系バンド"THE KIDS"というグループに中心人物だった桐明 孝侍のナンバー07。とてもパンク系の音楽を演っていたとは思えないアコースティックなサウンドとメロディアスな曲が印象的です。

シンガー・ソング・ライター森田 哲朗の08。この人もこのアルバムのリリース時にはデビューはしていなかったようです。メロディーは懐かしい感じのフォーク調ですが、ハワイアンテイストのアレンジで聴き易い感じに仕上がっています。

ブックレットの写真と声が一致せず、驚いたシンガー・及川 ひろみのバラード・ナンバー09。失礼な話、最初ニューハーフかと思ったくらい俄かに女性とは思えないユニークな歌声に驚かされます。知らない人が聴いたら100%男性が歌っていると思うでしょうね。CDで聴く分には問題ありませんが・・・(笑) 曲は良い曲ですよ。

岩沢 二弓の娘・岩沢シーマのナンバー10。彼女は親父さんと"マンデイズ"というユニットでも活躍してますね。なかなか魅力的な歌声です。カヴァー曲のようですが、詳細は分かりません。アコースティックなサウンドですが、エスニックな楽器を用いて独特の柔らかでソフトな雰囲気を作り上げています。

1曲1曲を見れば地味とも思えるのですが、アルバムとして10曲通して聴くと実に気持ちの良いアルバムです。もう少し暖かくなったら私の家から車で15分程の海浜公園へ出かけて、海風を感じつつ海を眺めながらぜひともこのアルバムを携帯プレイヤーで聴きたいと思います。
余計なことを考えず、ただ心地良く音楽を聴きたいという願望を叶えてくれるようなアルバムですね。機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
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