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FM STATION - J-POP版 ◇ 2008年 05月 21日
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1970年、東京・名古屋(愛知)・大阪・福岡の四大都市で、それぞれの地名を冠した民放FMラジオ局が開局しました。
音楽に興味を持ち、音楽に熱中するようになった1970年代半ば以降、FMラジオ放送は私にとって貴重な情報源でした。今の時代に比べて圧倒的に少ない情報量の中で、様々なアーティストのアルバムやお気に入りのアーティストの新譜情報を得る為に、FM放送は本当によく聴いていました。特にエアチェックをする訳では無かったのですが(ラジオを聴いて良いと思うとレコードを買ってしまうので・・・汗)、相当な時間をラジオの前で過ごしていたように思います。

当時FM放送と同じく重宝したのがFM雑誌でした。私がFMを聴き始めた頃は、まだNHK-FMとFM東京の2局しかありませんでしたが、2週間分のプログラムが載っているFM雑誌を読んで新譜の情報をチェックしたり、様々なプログラムのチェックをしていましたね。
私が愛読していたFM雑誌は、鈴木 英人のイラストの表紙がお洒落だった「FM STATION」でした。付録として鈴木 英人のイラストのカセット・テープのインデックスが付いていたのも魅力でした(笑)

さて前置きが長くなってしまいましたが、今回紹介するのはその「FM STATION」の冠の付いたコンピレーション・アルバム『FM STATION - J-POP版』です。今年の2月にリリースされたばかりのコンピレーションですが、よく行くBOOK OFFで500円で売られていました。帯付き新品同様な状態ですし、発売されてから3ヶ月足らずのCD(定価2,500円)が500円ですからBOOK OFF恐るべしです。だからBOOK OFF廻りは止められないんです(笑)

収録曲だけ見れば、どちらかと言えばベタな選曲ですし、既に所有している音源ばかりですから決して魅力的とは言えなかったのですが、やはり「FM STATION」のロゴと鈴木 英人のイラストに惹かれて購入しました。もちろん500円という低価格だったのが1番大きいですが・・・。
ジャケットのイラストを眺めながら、1970年代後半~1980年代前半に流行った曲を聴いていると、若かりしあの頃をふと思い出してしまいます。

『FM STATION - J-POP版』
01. 悲しみがとまらない / 杏里
02. 君は天然色 / 大瀧 詠一
03. パープルタウン~You Oughta Know By Now~ / 八神 純子
04. モンロー・ウォーク2004 / 南 佳孝
05. 愛・おぼえていますか / 飯島 真理
06. 輝きながら・・・ / 徳永 英明
07. Return to Myself~しない、しない、ナツ。 / 浜田 麻里
08. イン・ザ・スペース / スペクトラム
09. 恋のブギ・ウギ・トレイン / アン・ルイス
10. いっそ セレナーデ / 井上 陽水
11. 聖母たちのララバイ / 岩崎 宏美
12. ルビーの指環 / 寺尾 聰
13. シルエット・ロマンス / 大橋 純子
14. さよならの果実たち / 荻野目 洋子
15. ピンク・シャドウ / ブレッド&バター
16. マイ・ディア・ライフ / 渡辺 貞夫

ライナーノートによると、FM雑誌の番組表を載せるには、少なくても番組放送の1ヶ月前には番組の内容を決めなければならなかったようで、制作部門にとってはしんどい仕事だったようです。しかも"放送予定曲"として番組表に載っていた曲が番組でかからないと、局に苦情が来たとか・・・。もしそんなことになったら、当時は"放送事故"扱いになったようです(笑)
それだけFM放送を楽しみにしていた音楽ファンが多かったのでしょうね。今ではラジオを聴くのはせいぜい車を運転している時くらいのもので、昔に比べたらラジオを聴かなくなってしまいました。昔と違って曲を流すよりもパーソナリティが喋っている時間の長いプログラムばかりというのも、何の為のFM放送なのかと少し寂しい気もしますね。
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香坂 みゆき_CANTOS 2(Part 2) ◇ 2008年 04月 27日
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今回はブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズです。香坂 みゆきが1991年にリリースしたJ-POPのカヴァー・アルバム"CANTOS"シリーズ3部作の第2弾となる『CANTOS 2』を紹介します。
この"CANTOS"シリーズは、私にとっては他に類を見ないほど出来の良いJ-POP・カヴァー・アルバムだと思っています。3部作それぞれにサウンドのカラーが統一されており、ジャケット写真を含め、トータル的にバランス良くコーディネートされているのがこのシリーズの特徴で、『CANTOS 2』は打ち込み主体のアレンジ・演奏によって制作されています。このアルバムの演奏に関わっているのは、今泉 敏郎(key、synth、programming)、松下 誠(g)、木戸 やすひろ(cho)、比山 貴詠史(cho)、広谷 順子(cho)の僅か5人だけです。アレンジはシリーズ3作全て川村 栄二が手掛けています。

『香坂 みゆき / CANTOS 2』
01. たそがれマイ・ラブ
02. 季節を越えて
03. 春の予感
04. さらば恋人
05. 東京が好き
06. 片想い
07. いっそ セレナーデ
08. 花
09. 上を向いて歩こう
10. 鳥になって

大橋 純子の1978年のヒット・シングルのカヴァー01。オリジナルよりもテンポを落とし、若干重めの打ち込みのリズムによって、"暗さ"が強調されたようなアレンジが印象的です。しっとりと歌い上げる香坂 みゆきのヴォーカルも秀逸です。

何とも渋い選曲の02は、スターダスト・レビューが1990年にリリースしたアルバム『ONE & MILLIONS』に収録されていたナンバーのカヴァーです。ベース担当の柿沼 清史の書いた名曲です。柿沼は他にも「木蓮の涙」という名バラードを書いています。シンプルな演奏ですが、コーラスを上手く使い美しいバラードに仕上がっています。

尾崎 亜美が1978年に南 沙織に提供してヒットしたナンバーのカヴァー03。名曲ですね。ゆったりとしたリズムと香坂 みゆきのメロウなヴォーカルとのコンビネーションが素晴らしいです。

まさに天才・筒美 京平ならではの1曲04。堺 正章の代表曲と知られるナンバーで、1971年にリリースされた曲のカヴァーです。作詞の北山 修と筒美 京平という異色とも言えるコンビの作品です。男の立場の歌詞ですが、香坂 みゆきの歌を聴いていて違和感を全く感じないのが不思議です。丁寧なヴォーカルに好感が持てます。

水越 恵子の1979年のアルバム『AQUARIUS』に収録されていたナンバーのカヴァー05。香坂 みゆきは1983年にこの曲をシングルでリリースしています。シングルとは全く違うアレンジでの再カヴァーとなります。私はこの曲が本当に好きでして、オリジナルはもちろん香坂バージョンも大好きなんです。香坂 みゆきの歌声によく似合っている曲だと思います。

06も私の大好きな曲で、名曲と信じて疑わないナンバーのひとつです。中尾 ミエの1971年のシングル曲のカヴァー(オリジナルは槙 みちるですが、中尾 ミエの方が知られています)です。中森 明菜もカヴァーしていたので知っている人も多いでしょう。中尾ヴァージョンに比べて、極めてシンプルなアレンジになっていますが、名曲はどんな形であれ名曲なんですね(笑)

井上 陽水の1984年のヒット曲のカヴァー07。この曲は、この"CANTOS"シリーズのハイライト曲のひとつとなっていて、シリーズ3作に全て収録されています。全て違うアレンジなので聴き比べるとみると面白いですよ。

お馴染み喜納 昌吉が1979年に書いた世界的な名曲のカヴァー08。浮遊感漂うアレンジとゆったりと歌う香坂 みゆきのヴォーカルが心地良い1曲です。

坂本 九が1961年に大ヒットさせたシングル曲で、米国のビルボード誌で1963年6月15日に、週間ランキング第1位を獲得したという歴史的価値のある名曲のカヴァー09。この曲の良さは、やはり坂本 九以外には出せないものかも知れません。悲しい歌なのに笑顔で歌っていた九ちゃん。あの笑顔に救われた人も多かったことでしょう。

中島 みゆきが1982年にリリースしたアルバム『寒水魚』に収録されていた曲のカヴァー10。穏やかなメロディーとは裏腹に、捉え方によってはとてつもなくヘヴィーな歌詞というのが、いかにも中島 みゆきらしい楽曲です。香坂 みゆきは実にさらっと歌っています。

皆さんは、1度で良いから好きなアーティストのプロデュースをしてみたいと思ったことはありませんか?
私は常日頃そんな夢と言うより妄想を描いております(笑)
もし、私の現実味の全く無い夢(妄想)を叶えてくれるなら、私は『CANTOS 4』をぜひとも作ってみたいと思っています。女性シンガーでは1番好きな香坂 みゆきに自分の選んだ名曲を歌ってもらう・・・、こんな贅沢はありません。ひっそりと考えているのは、林 哲司の名曲(あくまでも私の基準ですが)の数々を歌ってもらうことですね。プロデュースは私で、サウンド・プロデュースに林 哲司。ん~、本当に馬鹿ですね(笑)
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織田 哲郎_SONGS ◇ 2008年 04月 21日
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今回紹介するのは、織田 哲郎が1993年にリリースした初のセルフ・カバー・アルバム『SONGS』です。織田 哲郎と言うとアーティストの活動はもちろんですが、やはり作曲家としての知名度が高く、ヒットメーカーとしてお馴染みですね。逆に他アーティストへの提供曲は大ヒットするのに自身の曲のセールスは今ひとつというのも不思議な話ですね。作曲家としての一面とアーティストの一面をきっちりと分けていると言えるのかも知れません。
この『SONGS』は、作曲家として書いた曲をアーティスト・織田 哲郎がどう捉えて歌うのかという興味深さも手伝って、発売されてすぐに購入したのを憶えています。

私が織田 哲郎の名前を初めて目にしたのは、ロック・ギタリストの北島健二のソロアルバム『ZODIAC』だったと思います。このアルバムに曲を提供しヴォーカルで参加してました。その後強烈にその名前が記憶に刻まれたのは、やはり1986年リリースのTUBEの3rdシングル「シーズン・イン・ザ・サン」でした。この曲の大ヒット以降、織田 哲郎は売れっ子ソングライターとして大活躍しているのは、皆さんご承知の通りですね。

収録されているのはヒットした曲ばかりなので、アーティスト・織田 哲郎を知らない人でも聴きやすく入門編としても最適な1枚ではないでしょうか。
参加しているミュージシャンも豪華で、David T. Walker(g)、Jeff Baxter(g)、吉川 忠英(a.g)、Dennis Budimer(a.g)、Lee Sklar(b)、Alphanso Johnson(b)、美久月 千晴(b)、David Kemper(ds)、Bernard Purdie(ds)、江口 信夫(ds)、Craig Doerge(key)、太田 美知彦(key)、Billy Preston(key)、難波 弘之(key)、Lee Osker(Harmonica)等に加えてコーラスでは、池森 秀一(from DEEN)、大黒 摩季、上野 洋子、鈴木 康志、生沢 佑一(from TWINZER)、牧瀬 エミが参加しています。

『織田 哲郎 / SONGS』
01. 世界中の誰よりきっと
02. このまま君だけを奪い去りたい
03. 愛を語るより口づけをかわそう
04. チョット
05. 咲き誇れ愛しさよ
06. SUMMER DREAM
07. Be My Venus
08. サヨナラから始めよう
09. OH SHINY DAYS
10. 揺れる想い
11. 翼を広げて

中山 美穂WANDSの1992年の大ヒット曲としてお馴染みの01。織田 哲郎によるリズムの打ち込みとアコースティック・ギター、そしてストリングスというシンプルな構成ですが、オリジナルよりもテンポを落として、夏向けのリゾート感溢れるバラードに仕上がっています。リー・オスカーのハーモニカが渋いです。

DEENの1993年のデビュー・シングル02。ジェフ・バクスター、リー・スクラー等という豪華メンバーによる演奏によって上質なAORナンバー風に仕上がってます。美しいストリングス、池森 秀一のコーラス、織田 哲郎のギター・ソロが印象的な1曲。

WANDSの1993年の大ヒット曲03。この曲もリズム・セクションは打ち込み、太田 美知彦によるエレピとスンリングスというシンプルな構成です。打ち込みと言ってもかなり控えめで、あくまでもストリングスの美しさが協調されています。

同じく1993年の大黒 摩季のヒット曲04。物凄い面子でのレコーディングです。デヴィッド・T・ウォーカー、アルフォンソ・ジョンソン、バーナード・パーディー、ビリー・プレストン、ビル・サマーズ等という鳥肌モノのメンバーを集め、鈴木 康志のR&B色の強い多重コーラス・ワーク、大黒 摩季自身もバック・ヴォーカルで参加しているという、このアルバムの目玉曲のひとつでしょうね。まさに黒っぽいサウンドで埋め尽くされた渋い1曲ですね。

Winkの19枚目のシングル曲で1993年にリリースされた05。資生堂のCMとのタイアップ曲でしたね。ヴァイオリンの金子 飛鳥、コーラスの上野 洋子以外はすべて織田の打ち込みと演奏によるナンバーです。カントリー調に仕上げてあって、織田のあっさり目に歌うヴォーカルとも絶妙にマッチしています。なかなか良い曲です。

TUBEの1987年の5枚目のシングル曲06。この曲も大ヒットしましたね。鈴木 康志の多重コーラスだけをバックに歌っています。とにかくコーラスの美しさは絶品です。朝焼けの海を見ながら聴きたくなる、そんな爽やかな感じが良いです。

渚のオールスターズの1988年の1stシングル曲07。美しいストリングスで始まり、軽快なジェフ・バクスターのギター・カッティングが心地良いナンバーです。夏のドライヴィング・ミュージックとしても最適な1曲でしょう。

T-BOLANの1992年のシングル曲08。美久月 千晴、江口 信夫、難波 弘之、織田 哲郎による演奏で、コーラスで生沢 佑一が参加しています。イントロのアコースティック・ギターのカッティングはどこかで聴いたようなフレーズで、思わずニヤリとしてしまいます。フォーク・ロック調な仕上がりになっています。

TWINZERの1992年リリースの2ndシングル曲09。08のメンバーに尾崎 孝(s.g)、吉川 忠英(a.g)、栗林 誠一郎、生沢 佑一(cho)が加わっています。この曲もカントリー・フレーバーの溢れる仕上がりになっています。どこか郷愁さえ感じさせる曲で、織田 哲郎とカントリーって意外と似合うような気がします。

ZARDの1993年の大ヒット曲で、皆さんもお馴染みの10。打ち込みとすべての楽器を織田 哲郎が手掛けています。コーラスで牧瀬 エミが参加しています。アコースティック色の強い、ゆったりとしたアレンジですが、良い曲というのはどんなスタイルでもメロディーの輝きは変わらないですね。

DEENの1993年の2ndシングル03。ただひたすら美しいとしか形容の見つからないアレンジです。サビのメロディーのスケールの大きさが特徴のナンバーですが、故・坂井 泉水の書いた詞も良いですね。名曲です。

初のセルフカバーということで、もっと織田色の強いロック調にアレンジされた曲が多いと予想していたんですが、全体的に落ち着いた雰囲気になっていて少々驚いた記憶があります。おそらくオリジナルをイメージを崩さないようにと配慮したのかも知れませんし、あるいはアレンジャー(JIMMIE HASKELL等)に委ねてみようと思ったのかも知れませんね。いずれにせよ楽曲自体のメロディーの良さを最大限に活かすように心掛けたのでしょう。
織田 哲郎という素晴らしいソングライターの才能を感じさせてくれる1枚だと思います。
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今回紹介するのは、L.A.を中心とする名うてのミュージシャンが集まったユニット"L.A.Workshop"が1992年にリリースしたJ-POPのインスト・カヴァー・アルバム『真夏の果実』です。FUSIONが好きな方なら"L.A.Workshop"と言えば、リー・リトナーやスティーヴ・ルカサー等が参加して、ビートルズ・ナンバーをインスト・カヴァーした『Norwegian Wood Ⅰ& Ⅱ』を思い浮かべる人も多いでしょう。実は私もL.A.Workshopというのは『Norwegian Wood』シリーズだけのものだと思っていたんですが、1990年代に入ってメンバーも一新して、しかもJ-POPのカヴァーで復活しました。

歌モノのインスト・カヴァーと言うと、兎角スーパーや喫茶店のBGMで流れているような感じをイメージする人も多いと思います。このアルバムにしても、興味の無い人が聴けば、そんな風にしか聴こえないでしょうが・・・(笑)
しかし、違いの分かる人が聴けば、その素晴らしさに気付くと思いますし、その心地良さに酔い痴れるであろうアルバムなんです。
まず驚かされるのは、プロデュースがデヴィッド・T・ウォーカー。そして集まったミュージシャンは、
David T.Walker (g)
Jeff Colella (key)
Tom Scott (sax)
Brandon Fields (sax)
Joe Sample (p)
THE UNKNOWNS
- Alex Acuna (ds & per)
- Pedro Eustache (sax)
- John Pena (b)
- Ramon Stagnaro (g)
- Otmaro Ruiz (key)
- Richie Gajate Garcia (per)
という、どちらかと言えば渋すぎるくらい面子がズラリ。この顔触れですから、演奏が悪い訳はありません。

さて、肝心なカヴァーされているJ-POPナンバーは、杏里、松任谷 由実(荒井 由実)、山下 達郎、Dream Comes True、B'z、サザンオールスターズの楽曲、全10曲です。

『L.A.Workshop / Manatsuno Kajitsu (真夏の果実)』
01. コットン気分 (杏里)
02. 情熱に届かない (松任谷 由実)
03. The Theme From Big Wave (山下 達郎)
04. Summer Candles (杏里)
05. Eyes To Me (Dream Comes True)
06. Lady Navigation (B'z)
07. いなせなロコモーション (サザンオールスターズ)
08. 真夏の果実 (サザンオールスターズ)
09. 避暑地の出来事 (荒井 由実)
10. さよなら夏の日 (山下 達郎)

THE UNKNOWNSとDavid T.Walkerの演奏による01は、杏里の1981年のシングル曲。Alex Acunaが中心となっているバンドTHE UNKNOWNSがアレンジということもり、ラテン色が強く楽しく軽快な仕上がりになっています。パーカッションがフィーチャーされ、John Penaの弾けたベースもとても心地良いですね。

おなじくTHE UNKNOWNSのアレンジ曲ですが、01とは違ってシックなバラードに仕上げている02。ユーミンの1991年のアルバム『DAWN PURPLE』に収録されていたナンバーです。こういう曲になると、やはりDavid T.Walkerのギターが本領を発揮しますが、それ以外でもOtmaro Ruizのピアノ、Pedro Eustacheのサックスが素晴らしいです。

山下 達郎の1984年のアルバム『BIG WAVE』に収録されていたお馴染みの03。打ち込みのリズムながらも、Tom Scottのリリカルなサックスがメロディーを優しく奏でています。オリジナルよりもテンポを落として、南国ムードを醸し出しています。間奏ではDavid T.Walkerならではのギター・ソロが堪能出来ます。

Jeff Collelaによるシーケンスとピアノ、David T.Walkerのギター、Alex Acunaのパーカッション、John Penaのベースのみというシンプルながらも美しい04。杏里の名曲で、1988年にリリースされたシングル曲ですね。この曲の主役はDavid T.Walkerで、彼の燻し銀なギター・プレイが楽しめる1曲です。

Dream Comes Trueの1991年のシングル曲のカヴァー05。04と同様、Jeff Collela、Alex Acuna、David T.Walkerの3人だけで演奏されています。オリジナルよりもテンポを落として、いかにも夏向きのサウンドに仕上がっています。

B'zの1991年のシングル曲だった06。THE UNKNOWNSが軸になって、David T.Walkerも参加しています。初めはB'zの曲とは気付かないかも知れません。激しさは全く無く、心地良い軽快なリズムに包まれます。シンセとPedro Eustacheのフルートのユニゾンによるメロディーが実に軽妙。

サザンの1980年のヒット・シングルだった07。06と同じメンバーで演奏されています。アップ・テンポのこの曲をゆったりとしたラテン調ナンバーに変貌させています。桑田特有のアクの強さが抜けて、あっさりとしたサマー・インストになっています。インスト・カヴァーならではの面白さがありますね。

07と同じくサザンのナンバー08。1990年のシングル・ナンバーでした。05と同じ面子にサックスでBrandon Fieldsが参加しています。サックスの音色の美しさが際立った1曲ですが、もちろんDavid T.Walkerの渋いギターも健在です。

ユーミンが荒井 由実時代に放った名盤『THE 14th MOON (14番目の月)』(1976年)に収録されていた09。THE UNKNOWNS + David T.Walkerによる演奏で、これが本当にそよ風のように爽やかで気持ちが良いのですよ。Ramon Stagnaroの軽快なギター・カッティングとDavid T.Walkerのメロウなギター・ソロとが絶妙にマッチしているナンバーです。

山下 達郎の1991年にシングル・リリースされた名バラード10。05と同じメンバーに、なんとピアノでJoe Sampleが参加しており、やはり彼の美しく歯切れの良いピアノがこの曲のハイライトですね。本家の達郎にもJoe Sampleのピアノをバックに歌って欲しいものです。

学生の頃、仲間と頻繁に喫茶店を利用しました。おそらく皆さんも同じだと思います。大抵の店ではBGMを流しているんですが、お気に入りの喫茶店となる店のほとんどが、BGMで流す音楽が洒落たお店でしたね。そんな喫茶店には、客に心地良い時間を過ごしてもらおうという配慮が感じられて好感が持てますよね。それと我が家でも毎週利用するスーパー。我が家ではイオンが多いのですが、やはりBGMは流れています。やすっぽいインスト系の音楽ですが・・・。そんなスーパーでもこういうアルバムをBGMとして流してくれたら、その心地良さに購買意欲が倍増すると思うんですけどね。ただ、分かる人だけでしょうけど・・・(笑)
音楽が好きな人なら、たとえBGMとして流れていても、きっと「おっ!このBGM渋いな~」と思うでしょう。なかなか聴く機会が少ない類のアルバムかも知れませんが、たまにはこんなリラックス出来るアルバムも良いですよ。BGMとしてお薦めの1枚です。
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今回紹介するのは、昨日に引き続きカヴァー・アルバムです。とは言ってもJ-POPのアーティストを海外アーティストが英語詞でカヴァーしている、いわゆる洋楽逆カヴァー集というやつですね。このブログでも過去に角松 敏生小田 和正の洋楽逆カヴァー・アルバムを取り上げてきました。そして今回紹介するアルバムは、数多い洋楽逆カヴァー集の中でも群を抜いて出来の良い作品だと思っているもので、2002年にリリースされた竹内 まりやのカヴァー集の第一弾『Sincerely... ~Mariya Takeuchi Songbook~』です。

実はこのアルバム、存在はリリースされた頃より知っておりましたし、評判が良かったのか第二弾、ベスト盤までリリースされていたことも知っておりました。しかし、所詮カヴァーだという気持ちがどこかにあって、興味がありながらも聴かないままでいました。ところが去年の暮れの12月31日に、いつもコメントを頂戴する音楽仲間のKenny Uさんが、このアルバムが良いよと紹介コメントを書いて下さいました。それからBOOK OFFで気に掛けて探していたところ、運良く見つけることが出来ました。しかし、なかなか聴かずにいたんですが、最近聴きましてその出来の良さに驚かされました。Kenny Uさん、良いアルバム紹介頂いてありがとうございました!

大袈裟に感じるかも知れませんが、このアルバムは単純に洋楽のコンピレーション・アルバムとして楽しめてしまう、もっと言えば楽曲(メロディー)の良さ、アレンジの良さ、ヴォーカルの素晴らしさの3拍子揃ったAORなコンピレーションとして楽しめる1枚だと思います。確かに第二弾が企画・リリースされたのも頷けますね。

『Sincerely... ~Mariya Takeuchi Songbook~』
01. 恋の嵐 / Lisa Loeb
02. マンハッタン・キス / Tiffany
03. 駅 / Richard Marx
04. 家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム) / Ann Wilson
05. 告白 / Roberta Flack
06. シングル・アゲイン / Phoebe Snow
07. プラスティック・ラブ / Marilyn Martin
08. カムフラージュ / Bobby Caldwell
09. 時空(とき)の旅人 / Laura Branigan
10. 毎日がスペシャル / Rita Coolidge
11. 今夜はHearty Party / The Pointer Sisters
12. 天使のため息 / Marilyn Martin & Joe Pizzulo

1994年に「ステイ」で全米No.1に輝いたシンガー・ソングライター、リサ・ローブが歌った01。オリジナルよりも柔らかい感じのアレンジとリサ・ローブの歌声がよくマッチしていて、とてもJ-POPのカヴァーとは思えない仕上がりになっています。アレンジは難波 正司です。

1987年にデビュー・シングル「ふたりの世界」、2ndシングル「想い出に抱かれて」で連続全米No.1を獲得したティファニーが歌った02。煌びやかなサウンドがいかにも都会的な雰囲気で、デヴィッド・フォスター作品にも通じるバラードに仕上がっています。ティファニーのヴォーカルが良い味を出しています。アレンジは新川 博です。

ご存知リチャード・マークスが歌った03。このアルバムで唯一違和感を感じた曲でした。この「駅」は私の大好きな曲で、竹内 まりやの歌に思い入れが強い分何故かしっくりきませんでした。決してリチャード・マークスの歌が悪いという訳ではありません。オリジナルの中森 明菜の歌でもしっくりこないのです。この曲だけは日本語詞の竹内 まりやの歌でないと納得しません(笑) 西脇 辰弥とトム・キーンのアレンジです。

ロック・バンド"ハート"のヴォーカリスト、アン・ウィルソンが歌った04。AOR色全開の新川 博のアレンジが素晴らしいですね。抑え気味に歌うアン・ウィルソンのヴォーカルも曲調によく似合っていて、聴いていて心地良いです。

大御所・ロバータ・フラックが歌った05。彼女の歌は流石に上手いの一言です。オリジナルよりも都会的で洒落たアレンジになってますね。真夜中のドライブのBGMとして聴いたら最高の1曲でしょう。ロバータ・フラックの表現力に圧倒されます。アレンジは西脇 辰弥です。

70年代から活躍しているシンガー・ソングライター、フィービー・スノウが歌った06。独特な太い歌声とちょっと暗い雰囲気のメロディーとの絶妙なマッチングだと思います。参加しているアーティスト全てに共通していますが、とにかく歌の表現力や歌唱力に関しては、やはり桁違いの実力を持っていると思います。新川 博のアレンジです。

1985年にフィル・コリンズとのデュエット曲「セパレート・ライブズ」で全米No.1を獲得したマリリン・マーティンが歌った07。アルバムのハイライト曲のひとつでしょう。私の大好きな曲だけにどんな仕上がりかと期待と不安が入り混じっていましたが、良い意味で想像以上の格好良い仕上がりに驚きました。なんせヒップ・ホップ風の「プラスティック・ラブ」なんですから・・・。ラップも取り入れた松下 誠のアレンジ・センスに脱帽です。マリリンのヴォーカルも艶っぽくて良いです。

"キング・オブ・AOR"の称号を持つボビー・コールドウェルが歌った08。これもまた驚きの1曲でした。カヴァーと言うより完全にボビー・コールドウェルのオリジナルではないかという錯覚に陥ってしまう仕上がりです。この曲とボビーの歌声がこんなに似合うとは・・・恐るべしボビー・コールドウェルといった感じです。西脇 辰弥のアレンジが秀逸です。

「グロリア」、「セルフ・コントロール」などのヒット曲を持つローラ・ブラニガンが歌った09。この曲もオリジナルが竹内 まりやであることを感じさせない1曲に仕上がっています。ヴォーカルのタイプが違うだけで、こんなにも曲の雰囲気が違ってくるものだと実感しました。松下 誠のアレンジとギター。間奏のアコースティック・ギターのソロが素晴らしいですね。

リタ・クーリッジが歌った10。オリジナルよりもテンポを落として、バラードを歌わせたら抜群のリタ・クーリッジに似合うようにアレンジした松下 誠のセンスが光ります。オリジナルよりもメロディーの素晴らしさを感じることが出来る気がします。

私の大好きな名曲「スロー・ハンド」をヒットさせたことでも知られるポインター・シスターズが歌った11。ポインター・シスターズにぴったりなヒップ・ホップ系のアレンジで、実にノリの良いコーラス・ワークを聴かせてくれるご機嫌な1曲に仕上がっています。西脇 辰弥のアレンジです。

セルジオ・メンデスの名曲「Never Gonna Let You Go」を歌ったことで注目されたヴォーカリスト、ジョー・ピズーロとマリリン・マーティンのデュエットによる12。今回のアルバムの選曲は本当によく考えられていて、スタッフのセンスの良さに感心します。この曲をデュエットで聴かせるというのも、まさにセンスの良さを感じますね。素晴らしいデュエット・ナンバーに仕上がっています。新川 博ならではの美しいアレンジです。

洋楽好きな方にお薦めです。騙されたと思って聴いてみて下さい。素晴らしいアルバムで、私が今まで聴いてきた洋楽逆カヴァー集の中では最高の出来だと思います。竹内 まりやの曲を知らなくても、いや逆に知らない方が楽曲の良さや歌の素晴らしさを実感出来るかも知れません。
改めて竹内 まりやの書いた素晴らしいメロディーの数々に感動しました。日本語詞で竹内 まりやが歌ったJ-POPとしての楽曲では感じられなかった、メロディーの良さを浮き彫りにしたという感じですね。もちろん、新川 博、西脇 辰弥、松下 誠、難波 正司による素晴らしいアレンジと参加アーティスト達の素晴らしい歌があってこそのアルバムです。
L.A.やN.Y.のFM曲でこれらの曲をかけまくったら、もしかしたらチャート・インも有り得るなとさえ思ってしまいました。

あまりにこのアルバムが良かったので、『Sincerely Ⅱ』が無性に聴きたくなり、中古店を探しまくって最近無事入手することが出来ました(笑) いつかまた別の機会で紹介したいと思います。
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アン・ルイス_CHEEK ◇ 2008年 02月 19日
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今回紹介するのは、アン・ルイスの人気洋楽カヴァー・シリーズ"CHEEK"の記念すべき第一弾のアルバムで、1980年にリリースされた『CHEEK』です。昨年の11月24日の記事で、最新作『CHEEK Ⅳ』を紹介しました。クリスマスに関わる曲が集められたカヴァー集ということで期待していたんですが、内容はともかくアン・ルイスの歌声がブランクのせいなのか、年齢的なものなのかは不明ですが、往年の美しい歌声とは変わってしまっていて少々がっかりしたというのが本音でした。そういう意味でもアン・ルイスが公私にわたって充実していた時代にリリースされた、この第一弾のアルバムは今もなお輝きを失わない良質な洋楽カヴァー・アルバムだと思っています。

1980年はアン・ルイスにとってはとても重要な年だったという気がします。それまでのアイドル路線だった彼女の歌も1978年にヒットした「女はそれを我慢できない」や1979年の「恋のブギ・ウギ・トレイン」という"歌謡ロック"路線への過渡期とも言える重要な作品で人気が出てきた頃でしたし、桑名 正博と結婚したのも1980年でした。そんな音楽的にも私生活においても充実していた時代に制作されたアルバムで、アン・ルイスのヴォーカルの素晴らしさ(特に声の良さ)は、そんな充実した環境が生んだものだったのかも知れませんね。このアルバムで取り上げられている楽曲の多くは1960年代の洋楽なんですが、1956年生れのアン・ルイスがリアル・タイムで聴いていたとしたら、結構ませた子供だったということになりますね(笑)

『アン・ルイス / CHEEK』
01. ONE BOY
02. MAKE YOURSELF COMFORTABLE
03. GEE WHIZ
04. IN THE FLESH
05. THIS BOY
06. ONE SIDED LOVE
07. LINDA
08. LEADER OF THE PACK
09. OH NO NOT MY BABY
10. YOU BABY
11. OH ME OH MY
12. GOOD-BYE BOY

オールディーズ・ファンにはお馴染みで、永遠のシルキーヴォイスと言われたジョニー・ソマーズの1960年のデビュー・シングルのカヴァー01。松任谷 正隆のシンプルながらも美しいアレンジが絶妙で、アン・ルイスのヴォーカルとよくマッチしています。

サラ・ヴォーンやベッド・ミドラーが取り上げていた名曲02。本当に良い曲です。ドゥ・ワップ風な男性コーラスが美しく印象的なんですが、このコーラスで素晴らしいファルセット・ヴォイスを聴かせてくれているのは、おそらくグッチ祐三です。

60年代メンフィス・ソウルのクイーンと言われたカーラ・トーマスの代表曲のカヴァー03。やはり松任谷 正隆のアレンジは一味違いますね。

ブロンディが1976年にリリースしたシングル曲04。梅垣 達志のアレンジ曲です。年代的にもアン・ルイスがブロンディが好きだったというのは頷けますね。

ビートルズの1963年の大ヒット・シングル「抱きしめたい」のカップリング曲だった05。邦題は「こいつ」で、リンゴのテーマというサブ・タイトルも付いていたような記憶があります。このアルバムの中でも注目曲のひとつです。私と同年代の人ならば覚えている方も多いと思いますが、この曲の演奏しているのがお笑いグループ"ビジー・フォー"なんです。お笑いグループとは言え、音楽に関してはまさにプロだったビジー・フォーですから、ここでも素晴らしい演奏、コーラスを披露してくれています。ちなみに知らない人の為に説明しますと、ビジー・フォーというのは、グッチ祐三(vo)、イタッケ島田(b)、スリム冬樹(現在はモト冬樹、g)、ウガンダ(現在はウガンダ・トラ、ds)の4人組でした。

竹内 まりやの1979年のアルバム『University Street』に収録されていた竹内 まりや作詞・作曲による3連バラードの名曲のカヴァー06。アン・ルイス自身による英訳の歌詞で歌われています。オリジナルは山下 達郎のアレンジでしたが、ここでは松任谷 正隆のアレンジです。

アン・ルイスの1980年のシングル曲の全篇英語詞ヴァージョン07。親友・竹内 まりやがアン・ルイスの結婚を祝って提供したことは有名ですね。"LINDA"というのはアン・ルイスのミドル・ネームです。これも竹内 まりやらしい3連バラード曲。基本的にシングルと同じオケを使っているようですが、一部手を加えている気がします。

辣腕プロデューサー・ジョージ・モートンに見出された女性4人組THE SHANGRI-LASの1964年のヒット曲のカヴァー08。何とも可愛らしいアン・ルイスのヴォーカルが印象的です。

黒人歌手マキシン・ブラウンが1965年にヒットさせた09は、G.ゴフィン&C.キングのコンビによる名曲で、リンダ・ロンシュタットやキャロル・キング自身もカヴァーしてますね。

1960年代を代表するガールズ・トリオ"ロネッツ"の1965年のヒット曲のカヴァー10。フィル・スペクターが絡んでいることでも知られるロネッツですが、ここでもスペクター・サウンドを意識したアレンジになっています。

英国のシンガーLuluが1969年にヒットさせ、アレサ・フランクリンがカヴァーしたことでも有名な曲11。本当に良い曲ですね。それにしてもこの頃のアンの声は良いですね。

アン・ルイスの作詞、竹内 まりやの作曲によるオリジナル・ナンバー12。竹内 まりやお得意のオールディーズ風バラード曲です。本当に竹内 まりやは3連バラードを書かせたら日本一ですね(大袈裟ですね・・・笑)

好きな人にはたまらない選曲だと思いますが、どちらかと言えば一般的には通好みの選曲だと思います。しかし、たとえ曲を知らなくても十分楽しめるのが、この"CHEEK"シリーズの特徴でもあります。1980年代にリリースされた"CHEEK"3部作は、最近までは入手困難だったのですが、昨年11月に紙ジャケで再発されています。『CHEEK Ⅱ』では大瀧 詠一の楽曲を取り上げたり、『CHEEK Ⅲ』ではカーペンターズを取り上げたりして、聴き応えもあり楽しめる洋楽カヴァー集になっています。興味のある方はぜひ再発されたこの機会に聴いてみて下さい。自信を持ってお薦めできるアルバムです。
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邦人アーティストによる洋楽カヴァー・アルバム・シリーズ。一応今回が最後の予定なんですが、第三弾となる今回紹介するのは和泉 宏隆が2005年にリリースした『HIROTAKA IZUMI covers LOVE SONGS』です。このアルバムは、70年代ポップスの名曲を和泉 宏隆のソロ・ピアノで演奏しているアルバムです。とても落ち着いた雰囲気と静かなピアノの音色が心地良い、BGMとして最適なアルバムです。

和泉 宏隆は、1982年から1998年までTHE SQUARE、T-SQUAREのメンバーとしてキーボード奏者としてのみならず数多い曲の作曲・編曲を担当してきた人物です。FUSIONが好きな人にはお馴染みの人です。和泉 宏隆はT-SQUARE脱退後は、ヒーリング・ミュージックと呼んでも良いような作品を数多くリリースしています。今回のアルバムもまさにそんな1枚です。
和泉 宏隆の奏でるピアノの音は静かで繊細で美しく、リラックスしたい時や読書の時、お茶を飲みながらBGMとして聴くのがピッタリだと思います。

今回のアルバムは、ピアノのソロ演奏ということもあって曲毎のレビューが難しいので省かせてもらいます。私がピアノが弾ければ演奏についても語れるのでしょうが、そんな才能を持ち合わせていないので手抜きになりますが、何卒ご容赦下さい(笑)
優しく美しいピアノの音色を何も考えずに楽しむのが1番良い聴き方かも知れませんね。

『和泉 宏隆 / HIROTAKA IZUMI covers LOVE SONGS』
01. The First Time Ever I Saw Your Face (愛は面影の中に)
02. Killing Me Softly With His Song (やさしく歌って)
03. Alfie
04. The Look Of Love (恋の面影)
05. Melody Fair
06. Here, There and Everywhere
07. Just The Way You Are (素顔のままで)
08. I'm Not In Love
09. The Summer Knows (思い出の夏)
10. When A Man Loves A Woman (男が女を愛するとき)
11. We're All Alone (二人だけ)
12. Everything Must Change
13. Rainy Days And Mondays (雨の日と月曜日は)
14. You Make Me Feel Brand New (誓い)
15. Will You Still Love Me Tomorrow

私の所有しているのは初回限定盤で、発売されたのが11月ということもあり、クリスマス・ソングが3曲収録されている特典ディスクが付いていました。

『Special Christmas Gift』
01. The Christmas Song
02. White Christmas
03. Silent Night

ちょっと疲れた時、寝付けない時なんかに小さな音でこのアルバムをBGMとして流していれば、きっと心地良く眠りにつけるのではないでしょうか。私はすぐに寝付きたいと思う時によく聴きますが、3曲目以降を聴かずして寝ていることが多いですね(笑) とにかく心地良いアルバムです。
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邦人アーティストによる洋楽カヴァー・アルバム・シリーズ第二弾となる今回紹介するのは、元オルケスタ・デ・ラ・ルスのカルロス菅野がプロデュースし、日本を代表するミュージシャンが一堂に会したラテン・ジャズ・ビッグバンド、熱帯JAZZ楽団が2004年にリリースした『熱帯JAZZ楽団 Ⅷ ~The Covers~』です。前回の吉野 千代乃のカヴァー・アルバムが大人のしっとりとした雰囲気の洋楽カヴァー集だったので、今回は元気一杯かつ陽気な洋楽カヴァーが良いなと思いチョイスしました。本当に理屈抜きに楽のしめるカヴァー・アルバムになっています。

このアルバム・リリース時のメンバーは、カルロス菅野(per)、美座 良彦(per)、コスマス・カピッツア(per)、神保 彰(ds)、高橋 ゲタ夫(b)、森村 献(key)、佐々木 史郎(tp)、鈴木 正則(tp)、奥村 晶(tp, flh)、松島 啓之(tp)、中路 英明(tb)、青木 タイセイ(tb)、西田 幹(btb)、近藤 和彦 (as, fl)、藤陵 雅裕(as)、野々田 万照(ts)、宮本 大路(bs, fl)の総勢17人。そこにゲスト・プレイヤーも迎えてのまさにビッグ・バンドによる迫力ある演奏が、熱帯JAZZ楽団の最大の魅力ですね。

『熱帯JAZZ楽団 Ⅷ ~The Covers~』は、タイトルでも分かるように通算8作目となるアルバムです。既発表曲9曲と新録音曲3曲の12曲が、誰もが1度は耳にしたことのあるような馴染みの深い洋楽をラテン・ジャズでカヴァーしているインスト(1曲はヴォーカルが入っていますが)集です。いわゆるベスト盤に近いアルバムですね。既発表曲もニュー・ミックスになっているようです。

『熱帯JAZZ楽団 / 熱帯JAZZ楽団 Ⅷ ~The Covers~』
01. CELEBRATION
02. I WISH
03. I WANT YOU BACK
04. DON'T STOP 'TIL YOU GET ENOUGH
05. GOT TO BE REAL
06. SEPTEMBER
07. MISSION IMPOSSIBLE
08. DEAR MR. JONES
~IRONSIDE (Theme from "IRONSIDE)~
~SOUL BOSSANOVA~
~AI NO CORRIDA
09. GETAWAY
10. 007~THE JAMES BOND THEME
11. LUPIN THE THIRD
12. BITTER SWEET BOMBA (BITTER SWEET SAMBA)

1980年に全米1位を獲得したクール&ザ・ギャングの名曲01。イントロからラテン・グルーヴが炸裂します。ビッグ・バンドの魅力は迫力のあるホーン・セクションですが、熱帯JAZZ楽団の場合はそこに怒涛のパーカッションが加わって、ご機嫌なラテン・グルーヴを聴かせてくれることが最大の魅力ですね。曲中のサックス・ソロは野々田 万照。新録音曲です。

スティーヴィー・ワンダーが1976年にリリースした超名盤『Songs In The Key Of Life』に収録されていた02。ラテン・ジャズにピッタリな1曲と言えるかも知れませんね。神保 彰のタイトなドラミング、目立ちませんが森村 献のオルガンのプレイが光っています。トロンボーン・ソロは中路 英明。この曲も新録音曲です。

ジャクソン・ファイブが1969年にリリース、大ヒットしたシングル曲03。幼い頃のマイケル・ジャクソンの歌声が印象的な曲ですが、ここではスペシャル・ゲストに60年~70年代のSOULやDISCO MUSICを歌わせたら抜群の女性3人組"スリービックリーズ"が、オリジナルに匹敵するような素晴らしい歌声を聴かせてくれます。サックス・ソロは近藤 和彦。3曲目の新録音曲になります。

マイケル・ジャクソンの1979年の名盤『OFF THE WALL』に収録され、シングルとしても大ヒットしたダンサブルなナンバー04。ここではビッグ・バンド色を全面に出したJAZZエッセンスが強いアレンジになっています。高橋 ゲタ夫の強烈なベース・ソロが聴けます。

TOTOのデヴィッド・ペイチのプロデュースで1978年にデビューしたシェリル・リンの代表曲05。作曲にはデヴィッド・フォスターも加わっているというのは有名ですね。ここではオリジナルなFUNKYなグルーヴを損なわない素晴らしいFUNKグルーヴを聴かせてくれます。ホーン・セクションが主役な1曲ですね。

E,W&Fが1978年に放った名曲06。日本でE,W&Fの名前が広く知れ渡ったのは、この曲のおかげとも言えるナンバーです。元々大編成のE,W&Fですから、こういうビッグ・バンドの演奏との相性は抜群と言えるでしょう。グルーヴ感がたまらない1曲。

TVや映画音楽の世界では巨匠と言われるラロ・シフリンが作曲した07。「スパイ大作戦」のテーマとしてもお馴染みなナンバーです。ラテン色を抑えていますが、スリリングな演奏が魅力です。

天才プロデューサー・クインシー・ジョーンズを称えて3曲のメドレー形式にした08。「アイアンサイド」はTVドラマ「鬼警部アイアンサイド」のテーマ曲ですが、我々の年代には「ウィークエンダー」のテーマと言った方がピンとくるかも知れません。「ソウル・ボサノヴァ」も頻繁にTVのCMやBGMで使われているので、知っている人も多いでしょう。「愛のコリーダ」は1981年の大ヒット曲です。ラテン色の強いアレンジの「愛のコリーダ」もなかなか良いですね。

E,W&Fの1976年のアルバム『Spirit』の冒頭を飾った彼等の代表曲でもある09。本当に熱帯JAZZ楽団とE,W&Fの相性は抜群ですね。本当に格好良いと思います。ゲストの小池 修のサックス、カルロス菅野のボンゴ、佐々木 史郎・奥村 晶のトランペットがフィーチャーされていますが、森村 献のピアノや高橋 ゲタ夫のプレイも聴き逃せません。

お馴染みジェームス・ボンドのテーマ10。オリジナルに比べてスウィング感が強いというか、独特な緊張感が薄れてしまったのは残念な気がします。森村 献のラテン色の濃いピアノ・プレイが印象的です。

洋楽のカヴァー集と言ってましたが、この11の1曲だけが日本の曲です。すみません(笑) 大野 雄二を一躍有名にしたルパン三世のテーマですね。ただ、この演奏は正直?です。変則的なリズムが、この曲の持ち味であるスピード感やスリリングな雰囲気を壊してしまった気がします。唯一好きになれないアレンジです。

トランペット奏者で音楽プロデューサーであるハーブ・アルパートによるハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスの1965年のアルバム『Whipped Cream & Other Delights』に収録されていた12。ラジオの深夜放送「オールナイト・ニッポン」のテーマ曲と言った方が断然分かりやすいですね。佐々木 史郎のトランペットをフィーチャーして、古い時代のステレオ効果のようなミックスが施してあります。

ラテン=陽気というイメージがありますが、まさにこのアルバムを聴くとそういう印象を受けます。このアルバムを聴いて、気分が凹む人はおそらくいないでしょう(笑)
私は朝起きて、会社へ行くのが億劫な時にテンションを上げる為にこのアルバムを聴きながら出勤する時もあります。とにかく元気をもらえる1枚です。
普段、FUSIONやJAZZといったインスト系の音楽を聴かない人や、興味があっても何から聴いて良いのか迷っているような人に、こういう有名曲ばかり集めたアルバムをお薦めします。
そう、音楽は理屈じゃなくて聴いて楽しければそれで十分なんですから・・・。
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吉野 千代乃_Songs For You ◇ 2008年 01月 30日
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自分が好きで始めたブログですが、長く続けてくると今日は何のアルバムを紹介しようかと迷うことも多くなります。何も考えずに記事を書いているとマンネリっぽくなりそうですし、なかなか難しいものですね(笑)
そんな時には、何かテーマを決めて記事を書いてみようかと考えて、思い付いたのが日本のアーティストによる洋楽カヴァー・アルバムの紹介でした。それも何日か連続でジャンルも様々なものを紹介してみようと思います。私は結構カヴァー・アルバムというのが好きでして、昨今のカヴァー・ブームのずっと前から色々聴いてました。今までも当ブログで沢山紹介してきましたが、カヴァー・アルバムが面白いなと思ったのは、しばた はつみの『LOVE LETTERS STRAIGHT FROM OUR HEARTS』(1977年)や石川 セリの『NEVER LETTING GO』(1978年)という素晴らしいカヴァー・アルバムに出会ったからかも知れません。

邦人アーティストによる洋楽カヴァー・アルバム・シリーズ第一弾となる今日紹介するのは、吉野 千代乃が1990年にリリースした『Songs For You』です。実は吉野 千代乃のアルバムを聴いたのは去年の秋の事で、それ以降彼女の歌声に魅了されて色々とアルバムを探してきました。これまでも2枚のアルバム『Montage』(1988年)と『JOURNEY TO LOVE』(1992年)を紹介しましたが、彼女がカヴァー・アルバムをリリースしていたことを知り、探していたんですが見つけることが出来ました。そんなこともあって、今回の企画を思い付きました(笑)
このアルバムに収録されている11曲は70年代に大ヒットした曲中心になっており、1962年生れの吉野 千代乃が当時本当に好きで聴いていたんだろうなと思える選曲になっています。

『吉野 千代乃 / Songs For You』
01. Killing Me Softly With His Song
02. A Song For You
03. Never Gonna Fall In Love Again
04. Will You Dance?
05. Have You Never Been Mellow
06. I'm Not In Love
07. If We Hold On Together
08. So Far Away
09. Theme From Mahogany (Do You Know Where You're Going To)
10. Just The Way You Are
11. All By Myself

1973年にロバータ・フラックが歌って大ヒットさせた、邦題「やさしく歌って」で知られる01。名曲ですね。日本ではネスカフェのCMでお馴染みです。佐藤 博一人によるシンセで演奏されていますが、これが実に良い雰囲気なんです。そして吉野 千代乃のヴォーカルやハーモニーが本当に素晴らしい1曲です。

アレサ・フランクリン、フランク・シナトラ、ウィリー・ネルソン、カーペンターズ等によってカヴァーされたレオン・ラッセルの1970年の名曲02。松下 誠のアコースティック・ギター1本をバックにしっとり歌われています。シンプル過ぎる位にシンプルなのに物足りなさを感じないナンバーです。

エリック・カルメンの1976年の名曲03。邦題「恋にノータッチ」として知られています。この曲は、クラシックのラフマニノフの交響曲第2番をモチーフにしたと言われていますが、それを意識したのかストリングスとアコーディオンだけの美しい演奏をバックに歌われています。

ジャニス・イアンが1977年にリリースしたシングル曲04。日本では「岸辺のアルバム」というドラマの主題歌に使われて大ヒットしましたね。吉野 千代乃の多重コーラスと高水 健司のウッド・ベースのみという秀逸なアレンジが光る1曲です。

1975年にリリースされたオリビア・ニュートン・ジョンのヒット・シングル05。ストリングスとピアノによるシンプルな演奏ですが、オリビアの持つ透明感はよく出ていると思います。オリビアを初めて知った時、こんなに綺麗な容姿と声の持ち主だったことに度肝を抜かされましたね(笑) 

1975年に大ヒットした10ccの代表曲06。松下 誠のアレンジで、打ち込みによるリズムとシンセ、そして松下のギターとコーラスによる演奏ですが、オリジナルの近い雰囲気を醸し出しています。ただ、オリジナルよりビートが効いてます。松下 誠のコーラス・ワークが見事です。

アルバム中唯一の80'sナンバー07。ダイアナ・ロスの名バラード曲ですね。元はディズニー映画のサントラに使われたらしいですが、日本では1990年に放映された今井 美樹主演のドラマの主題歌で広く知られるようになりました。

キャロル・キングの1971年リリースの名盤『Tapestry』に収録されていた名曲08。佐藤 博のワンマン演奏です。コーラスを含め、吉野 千代乃のヴォーカルが光っているナンバーです。

ダイアナ・ロスが俳優として出演した映画『マホガニー』の主題歌を自ら歌って全米No.1に輝いた09。「マホガニーのテーマ」として知られる曲ですが、日本ではやはりCMで使われているので多くの人が知っているであろう1曲ですね。この歌を聴いていたら、日本人が歌っているということをすっかり忘れてしまうほど、自然に歌っているのが印象的です。

ボズ・スキャッグスの「WE'RE ALL ALONE (二人だけ)」と並んで70年代を代表する名バラードとしてお馴染みのビリー・ジョエルの1977年のアルバム『Stranger』に収録されていた10。邦題は「素顔のままで」で有名ですよね。本田 雅人のサックスが渋いです。

エリック・カルメンの03と並ぶ1975年リリースの名曲11。この曲は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を元にして作られたと言われています。スケールの大きなバラードに仕上がっています。というのもアルバムで唯一バンド形式で録音された曲です。青山 純(ds)、伊藤 広規(b)、松下 誠(g)、重実 徹(key)が参加しています。

本当に良いカヴァー・アルバムに仕上がってますね。特に吉野 千代乃のヴォーカルが素晴らしいの一言です。11曲の名曲達の持っているメロディーや歌詞の魅力を聴く者に伝えようとしているかのような歌声が、心地良く耳に届いてきます。数曲聴いている内に、日本人が歌っているということを本当に忘れてしまいます。本当に上手いシンガーだと思います。
洋楽好きの方にもぜひ聴いてもらいたい1枚ですね。もし中古店等で見つけたら購入をお薦めします。
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Love Story ; Kazumasa Oda Songbook ◇ 2008年 01月 06日
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肩の痛みが治まり、今日から復活します。沢山の皆さんにご心配を頂き、またお気遣い頂いたことをこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

さて、復活第1発目に紹介するアルバムは、トリビュート・アルバムと言うよりもカバー・ソング集と言った方が似合うアルバムです。2003年の2月にリリースされたアルバムですが、小田 和正のヒット曲12曲を8人の実力派AORシンガーが唄うという『Love Story ; Kazumasa Oda Songbook』です。
集まったAORシンガーが鳥肌モノで、クリストファー・クロス、ボビー・コールドウェル、ビル・チャンプリン、ミッキー・トーマス、ジェイソン・シェフ、デヴィッド・ラズリー、ボビー・キンボール、ランディ・グッドラムというAOR好きならお馴染みのシンガーばかりです。

実は私、10代の頃はオフコースが大嫌いでした。いい大人が"君"、"僕"という言葉で愛を歌っていることが"軟弱"あるいは"女々しい"感じがして駄目だったのです。しかし、20代、30代、40代と歳を重ねる毎にオフコース、小田 和正の歌が胸に沁みてくるようになって、今では小田 和正の作る無駄を削ぎ落としたシンプルな歌詞、耳に馴染むキャッチーなメロディーの虜になりました(笑)
そんな小田 和正の世界が英語詞になって果たして魅力的に聴こえるのかという一抹の不安はあったものの、参加ヴォーカリストの豪華さと彼等が小田の世界観をどう表現するのか興味があって購入しました。

大変偏った意見になるかも知れませんが、このアルバムを聴いて感じたのは、音楽にとって最も重要なファクターはやはり"メロディー"であること・・・、その事実でした。
良いメロディーこそ国境を越え、世界に通じるものなんだということを感じました。もはや小田のカバーとして聴くよりも、素晴らしいAORアルバムとして単純に楽しんでしまえるアルバムだと思います。

『Love Story ; Kazumasa Oda Songbook』
01. KIRA KIRA (キラキラ) / Mickey Thomas
02. SAYONARA (さよなら) / Christopher Cross
03. YES-NO / Jason Scheff
04. WOH WOH / David Lasley
05. LOVE STORY (ラブ・ストーリーは突然に) / Bobby Kimball
06. MY HOME TOWN / Bill Champlin
07. MELODY / Randy Goodrum
08. MERRY X'MAS (君にMERRY X'MAS) / Bobby Caldwell
09. ENDLESS NIGHTS / Randy Goodrum
10. LOVE THROUGH TIME (時に愛は) / Bill Champlin
11. SUSAN (こころは気紛れ) / Mickey Thomas
12. TIME WILL TELL (秋の気配) / David Lasley

マーティ・バリンの後釜として、ジェファーソン・スターシップ~スターシップのヴォーカリストとして参加したことで知られるミッキー・トーマスの唄う01。タイトル通りキラキラとしたサウンドに乗り、爽やかな歌声を聴かせてくれます。優しい歌声に癒されますね。DIMENSIONの増崎 孝司(g)、小野塚 晃(key)が参加しています。

選曲が絶妙なクリストファー・クロスの02。彼の歌声にピッタリなナンバーで、日本人の心に訴えるような魅力のある声ですね。美しいバラードに仕上がっています。今更ながら名曲ですね。増崎 孝司が参加。

シカゴのヴォーカリストとして知られるジェイソン・シェフの唄う03。これもまたオフコースを代表する名曲にひとつですね。打ち込み主体のアレンジですが、この曲の魅力をよく知っているアレンジだと思います。伸びのあるジェイソン・シェフの歌声にお似合いの1曲だと思います。増崎 孝司が素晴らしいギターを聴かせてくれますし、ジェイソン・シェフ&ビル・チャンプリンのコーラス・ワークが絶品です。

実力派AORシンガー、デヴィッド・ラズリーが唄う04。美しいメロディーとラズリーの歌声は見事にマッチした1曲と言えるでしょう。とにかく美しい仕上がりです。

小田 和正の代表曲とも言える大ヒット曲をボビー・キンボールが唄った05。この曲の持つ躍動感がボビーの歌声にピッタリですね。これぞAORという雰囲気がたまりません。増崎 孝司のギターが実に良いですね。このアルバムでの増崎 孝司の貢献度は相当なものです。

ビル・チャンプリン自らがギターを弾き、素晴らしい歌声を聴かせてくれるミディアム・バラード曲06。この曲でもジェイソン・シェフ&ビル・チャンプリンの美しいコーラス・ワークを堪能出来ます。

シンガーとしてだけでなく、優れたソング・ライターとしても知られるランディ・グッドラムが唄う07。都会的な洒落たアレンジが印象的です。まさにAORサウンドが全開です。良いメロディーですね。増崎 孝司、小野塚 晃が参加していますが、小野塚のピアノ・プレイが素晴らしいの一言です。

"KING OF AOR"と称されるボビー・コールドウェルが唄う08は、バンドを引き連れての1曲です。JAZZYで大人の雰囲気がたまらない演奏と歌声が鳥肌モノです。Joel Taylor(ds)、Dave Carpenter(b)、Mitch Forman(p)、Brandon Fields(sax)が参加しており、ブランドン・フィールズのアルト・サックスのプレイは聴き所のひとつです。

ランディ・グッドラムがピアノの弾き語りで唄う09。オリジナルの歌詞をランディ・グッドラムが書いていますから、思い入れも強いのでしょう。実に大切に丁寧に歌っているのが印象的です。

オフコース時代の名曲をビル・チャンプリンが繊細かつ躍動的に唄っている10。このままシカゴで歌っても違和感の無いようなAORな仕上がりになっていますね。もちろんコーラスはジェイソン・シェフ&ビル・チャンプリンです。増崎 孝司も参加しています。

アルバム中で最も明るい感じで仕上がっているのが、ミッキー・トーマスの唄う11。オフコース時代の隠れた名曲とも言える曲で、私自身も大好きなナンバーです。実に軽快で心地良いサウンドはオリジナル以上かも知れません。増崎 孝司と小野塚 晃のプレイが光る1曲です。ウエスト・コースト風AORナンバーの仕上がりが最高です。

私がオフコースの数多い曲の中で最も好きなナンバーである12。デヴィッド・ラズリーが5人の女性コーラスをバックにアカペラで歌い上げます。まるでゴスペル・ソングを聴いているような錯覚に陥りますね。J-POP史上に残る名曲だと信じて疑わない1曲です。欲を言えばアカペラ以外のカバーも聴いてみたかったですね。

参加しているアーティスト自らが唄いたい曲をチョイスしたのか、制作側に依頼された曲を唄ったのかは不明ですが、どれもアーティストにベスト・マッチの選曲だったような気がします。もちろんこれだけの実力派が揃っていますから、どんな曲でもこなしてしまうと思いますが・・・。
このアルバムを聴いて改めて小田 和正の素晴らしいメロディー・センスを感じましたし、一流と呼ばれるシンガーの表現力の凄さを実感しました。どのアーティストも自分で素晴らしい曲が書ける才能を持っていますが、その才能を除いたシンガーとしてだけの部分でもこれだけの実力を持っていることに驚きです。日本のシンガー達にも頑張って欲しいものです(笑)

このアルバムは、オフコースや小田 和正が好きな人よりも、むしろオフコースや小田 和正に興味が無い洋楽好きな人に聴いてもらいたいですね。そんな人達がこのアルバムを聴いてどんな感想を持つのか、聞いてみたい気がします。
逆にオフコースや小田 和正が大好きな人が、このアルバムを聴いたらどんな感想を持つのかも気になりますね。いずれにせよ私にとっては大満足のカバー・アルバムになっています。
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