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カテゴリ:ザ・迷盤( 1 )
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今回、新しいカテゴリ"ザ・迷盤"というのを作りました。
このカテゴリで紹介するアルバムは、基本的には
(1) 個人的にお薦めしたいとは思えないアルバム
(2) 決して悪くはないのだが、どこか何か足りない感じが否めない
(3) 制作スタッフの意図が読めない、センスを疑う
等といった、いわゆる今ひとつというアルバムを取り上げていこうかと思っています。
誤解されたくないのですが、決して批判ではありません。悪くないけど、何か足りないという"惜しいなぁ~"という残念な気持ちで取り上げるものなので、皆さんも温かい目で見守ってやって下さると嬉しいです(笑)

さて、新しいカテゴリ"ザ・迷盤"で最初に取り上げるアルバムは、このブログをよくご覧になって下さっていて、私の音楽の嗜好をご存知の皆さんには多分"珍しい"と思われる作品だと思います。
そのアルバムとは、今でこそ日本を代表する大企業となったエイベックスからリリースされたアルバムです。エイベックスは、1988年にレコードの輸入販売会社として松浦 勝人(現:社長)が設立、1990年には自社レーベル「avex trax」を設立されます。そしてavex trax初の邦人アーティストは、1993年デビューの"TRF"だということはご承知の方も多いでしょう。
今回紹介するのは、TRFデビュー前の1992年にリリースされた邦人アーティストによるカヴァー・アルバムです。
そのアーティストというのは、MAYUMIです。記事を書くにあたって、色々調べたのですが詳しいプロフィール等は分かりませんでしたが、名前からも日本人の血が流れていることは確かだと思います。そのMAYUMIが、J-POPのヒット曲(洋楽のカヴァー含め)を歌った1992年リリースのアルバム『Memories ~ あなたに会えてよかった』です。

アルバム『Memories ~ あなたに会えてよかった』のプロデュースは、もちろん松浦 勝人。このアルバムを聴いて感じたのは、当時のavex traxがこれから邦人アーティストを世に送り出すに当たり、その方向性を示唆したと言うか、ある種プロトタイプのアルバムなのかも知れないという事です。一世を風靡したユーロビート系、ダンスと歌を融合させたいわゆるダンス系ミュージックへの志向が見えてくるアルバムです。
これだけのヒット曲を集めながら、オリジナルのイメージには全く拘らずに独自の解釈で制作されたカヴァー・アルバムも珍しいかも知れません。イントロだけ聴いて何の曲のカヴァーなのか分かる人はごく僅かだと思います。そういう意味では面白いカヴァー・アルバムだと思います。

全編打ち込みによるサウンドは、本来私の好みではないのですが、アレンジを担当しているCHOKKAKUで彼のセンスの良さが出ているので聴いていて苦ではありませんでした(笑)
CHOKKAKUは、林田 健司やSMAPの曲等のアレンジでお馴染みですが、私の数少ない打ち込み系のアレンジャーの中で大好きな一人なんです。彼はギタリストとしてもなかなかの腕前で、ギターを上手く取り込んだアレンジが多いせいか、同じ打ち込みでも拒絶感が少ないのかも知れませんね。

『MAYUMI / Memories ~ あなたに会えてよかった』
01. ラブ・ストーリーは突然に
02. PIECE OF MY WISH
03. SAY YES
04. ほっとけないよ
05. 遠い街のどこかで・・・
06. あなたに会えてよかった
07. とどかぬ想い
08. 真夏の果実
09. ALONE
10. スウィート・ラヴ

お馴染み小田 和正の1991年の大ヒット曲のカヴァー01。アルバムのTOPということなんでしょうか、イントロでこの曲だと分かるようなアレンジが施されています。ダンス・ナンバーらしくグルーヴ感を出しつつも、軽快な感じに仕上げたCHOKKAKUのアレンジが光ります。

今井 美樹の1991年リリースのシングルで名バラード曲02。上田 知華のメロディー・センスが光る素晴らしい曲ですね。この曲は全く印象が変わっています。美しいメロディーはそのままですが、アレンジがリズムを協調した、どこかアフリカンな香りがするのが印象的です。それでいて全体的には結構バランスが良いと思います。

1991年の大ヒット曲で、CHAGE & ASUKAの代表曲のひとつである03。CHAGE & ASUKA特有のねっとりした感じを一切排除して、レゲエ調の軽いリズムのアレンジが施されています。この曲はあのねっとり感が良いんですけどね(笑)

楠瀬 誠志郎の出世作とも言える1991年のヒット・シングル04。CHOKKAKUらしい軽快なアレンジが心地良い1曲で、このままSMAPの曲にしても良いと思えるような仕上がりです。CHOKKAKUはこの手のPOPな感じの曲のアレンジは本当に上手いですね。

私の大好きな曲のひとつでもある05。中山 美穂の1991年のヒット曲で、X'masに近いこの時期にぴったりな曲です。オリジナルは寒い冬のクリスマスのイメージがありますが、こちらは常夏のクリスマスといった感じの陽気な仕上がりになっています。

小泉 今日子の1991年のヒット曲06。小林 武史のペンによる名曲です。ビートを協調してグルーヴ感を前面に出したアレンジになっています。このアレンジで小泉 今日子が歌ったら面白かったかも知れません。個人的にはこのアレンジは違和感は無かったですね。

Billie Hughesの原題「Welcome To The Edge」のカヴァー07。1991年にドラマのエンディング曲として取り上げられヒットしました。この曲も違和感無く聴ける1曲です。MAYUMIは英語も堪能なのか、日本語よりも活き活きして聴こえるのが不思議です(笑)

サザンの1990年のヒット曲で、現在でも人気の高い曲08。CHOKKAKUのアレンジが面白く、真夏の雰囲気がよく出ていると思います。桑田の書く曲というのは、桑田が歌ってこそ活きてくるメロディーが多い中、この曲は桑田以外のアーティストが歌っても良いなと思えるメロディーだと思ってます。

B'zの1991年のヒット曲09。実は私、B'zが大の苦手でして、オリジナルもよく知りません。聴いたことがある程度で・・・。なのでコメントを控えさせてもらいます(笑)

Randy Crawfordの1986年のヒット曲で、日本では1991年にTVドラマの挿入歌として「スウィート・ラヴ」という邦題でヒットした10。ここでのCHOKKAKUのアレンジは都会的で、JAZZYな香りがしてなかなかお洒落な仕上がりになっています。

曲毎のレビューを読んでお気付きの方もいらっしゃると思いますが、肝心のMAYUMIのヴォーカルについてほとんど触れてません。そうなんです。このアルバムが"ザ・迷盤"たる所以がここにあります。
とにかくMAYUMIのヴォーカルに魅力がありません。淡々とした歌い方、歌声(声質)のどれをとっても特に魅力を感じないのです。英語曲2曲(07、10)や02はまだ良い方ですが、全般的にただ歌ってるだけという印象が否めません。何故このシンガーを起用したのか、プロデューサーである松浦 勝人の意図も読めませんね(笑)
それでも1991年という1年間にこんなに名曲が出ていたというのは驚きでしたし、CHOKKAKUの斬新なアレンジも面白かったので、決して企画として悪くなかったと思うので余計残念なアルバムです。
決してお薦めしませんが、興味のある方は聴いてみて下さい。たまにBOOK OFFの250円コーナーでも見かけますので。

あとavex traxのロゴが今とは違っていて、何ともダサくて笑えます(笑)
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