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カテゴリ:FUSION系( 157 )
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高中 正義_AN INSATIABLE HIGH ◇ 2011年 05月 13日
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何時以来か覚えていないほど、本当に久しぶりとなるアルバム・レビュー記事です(笑)
今回紹介するのは、高中 正義が1977年にリリースした3rdアルバム『AN INSATIABLE HIGH』。
実は高中 正義の音源をUPしたかったのですが、私のやり方である"静止画(ジャケット写真)+CD音源"ではブロックされてしまい、音源UPは断念してレビュー記事にしました。
今まで随分高中のアルバムを紹介してきているのですが、この3rdアルバムは私がFUSIONを聴くきっかけとなったギタリスト・Lee Ritenourとの協演が聴けるアルバムという事で温存しておりました。
アルバム全体の出来や好みで言ってしまうと、特にこのアルバムが特別と言う訳では無いのですが、当時聴きまくった1枚であったことには間違いありません。

私の場合、高中 正義のギター・プレイは勿論なんですが、彼の作曲・編曲センスの良さに1番惹かれますね。あとはギターの音色でしょうか・・・。
『AN INSATIABLE HIGH』においては、Lee RitenourのいかにもRitenourらしいセミアコのギター・サウンドと高中のソリッドなギター・サウンドのコンビネーションがとても面白い部分であり、このアルバムの聴き所のひとつかなとも思っています。
参加メンバーは、
Guitar : Lee Ritenor
Drums : Harvey Mason 、Ed Green、村上 秀一
Bass : Aberaham Laboriel、Chuck Rainey
Keyboards : Patrice Rushen、深町 純
Percussion : Steve Forman、Paulinho Da Costa、浜口 茂外也
Vocals : Maxine Anderson、Julia Tillman Waters,、Maxine Willard Waters、Jim Gilstrap
Horns : Tower Of Power Horns
という顔触れで、まさに豪華絢爛という表現がピッタリきます。

ここ2~3日は雨が続いており、梅雨突入といった感もあります。
暑さには滅法弱いのですが、夏は大好きな季節なんです。なのでここ数日は気の滅入りそうな曇天を吹き飛ばすべく、高中のアルバムを聴きながら出勤しています(笑)

『高中 正義 / AN INSATIABLE HIGH』
01. SEXY DANCE
02. MALIBU
03. AN INSATIABLE HIGH
04. E.S.P.
05. M5
06. SUNDROPS
07. GOOD(BAD?)OLD DAYS

ピックアップ曲:
「MALIBU」 / 作・編曲:高中 正義、ストリングス・アレンジ:深町 純
実に高中らしい曲と言える「SEXY DANCE」に続くこの曲は、ある意味高中らしくない曲と言えるかも知れません。この曲は高中 正義のギター・プレイを楽しむ曲では無く、彼の作曲・編曲におけるセンスの良さを堪能出来る曲だと思っています。
この曲の主役はズバリPatrice Rushenですね。彼女のエレピの繊細なプレイが何とも心地良く響きます。

「AN INSATIABLE HIGH」 / 作・編曲:高中 正義
10分を超える大作です。Steve Forman、Paulinho Da Costa、浜口 茂外也の3人のパーカッションと深町 純のシンセが大活躍する躍動感溢れる1曲。Lee Ritenorと高中 正義のギター・バトルが楽しめますし、Patrice Rushenのピアノ・ソロも聴き所です。終盤ではスロー・テンポになり、心地良いアコギの音色に包まれます。10分があっと言う間に流れてしまう、そんな1曲です。

「SUNDROPS」 / 作・編曲、ストリングス・アレンジ:高中 正義
この曲のメロディーは実に高中らしいなと思うのですが、演奏面で言えばアルバム中で最もジェントルソウツと協演しているなと感じた1曲でした。
特徴的なところはないのですが、アンサンブルとして完成度が高い演奏だと思います。

高中 正義というギタリストの凄いのは、どんな面子と協演しようがそこに"高中ワールド"が広がるところだと思います。正直なところ、このアルバムに限って言えば、お気に入りの曲は他のアルバムに比べて少ないのですが、毎年この時期になると何故か聴きたくなりますし、実際BGMとして大活躍してくれている1枚です。
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PARACHUTE_HAERE MAI ◇ 2010年 07月 11日
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最近はレビュー記事を書くのをサボってしまってました。今回は久しぶりのレビュー記事です。
紹介するのは、1980年代、日本の音楽シーンを陰で支えてきた超・売れっ子スタジオ・ミュージシャン達が集まったスーパー・バンド"PARACHUTE"が、1981年にリリースした3rdアルバム『HAERA MAI』です。

このブログでもう何回も書いてきているのですが、1970年代後半以降CITY POPと称される日本の音楽に傾倒していったのは、松原 正樹というギタリストに出会ったからでした。その後松原 正樹とコンビでよくスタジオ・ワークをこなしていたスーパー・ギタリスト・今 剛にも出会い、その傾倒ぶりは加速していったのでした(笑)
その二人の大好きなギタリストが、1979年に"PARACHUTE"を結成。翌1980年に1stアルバム『PARACHUTE from ASIAN PORT』をリリース。
同じ1980年に早くも2ndアルバム『6 kinds 6 sizes』もリリースされました。これだけでもこのバンドがいかに注目されていたかが窺い知れます。

『HAERE MAI』がリリースされた時点でのPARACHUTEのメンバーは、林 立夫(ds)、斉藤 ノブ(per,vo)、MIKE DUNN(b,vo)、松原 正樹(g)、今 剛(g)、安藤 芳彦(key,vo)、井上 鑑(key,vo)の7人。特に井上 鑑は、それまでゲスト参加していたんですが、このアルバムから正式なメンバーとして参加したと記憶しています。
アルバム収録曲11曲中4曲がインスト、残り6曲がヴォーカル曲という構成になっており、AOR系、ウエストコースト・ロック系、FUSION系、ヒーリング系・・・といかにもスタジオ・ミュージシャンの集合体らしくジャンルに捉われない幅広い音楽性がPARACHUTEの魅力と言えます。
それまでのヴォーカル曲はMIKE DUNNがヴォーカル中心でしたが、他のメンバーのヴォーカルもフィーチャーされていて、聴いていて飽きが来ないのも特徴かも知れません。

とにかく松原 正樹、今 剛のギターに注目して欲しいです。私が彼等のギター大好きな理由のひとつとして、カッティングの上手さがあります。ソロは勿論ですが、カッティングでもこれだけ存在感をアピール出来ると同時に、曲を盛り上げることが出来ることを教わったのは彼等からでした。

『PARACHUTE_HAERE MAI』
01. アレサ コレサ
02. LADY RACCOON
03. NÉ-ON
04. SWITCH-BLADE HERO
05. THE DEALER
06. COCKTAIL NIGHT
07. そよ風に乗せて
08. IF YOU'RE LOOKING FOR LOVE
09. GIGOLO
10. JETH NO TARE
11. AMIGO

ピックアップ曲:
「アレサ コレサ」 / 作曲:井上 鑑、編曲:PARACHUTE
私の大好きなインスト・ナンバーです。とにかく松原・今のギター・コンビの見事なカッティング技術が光っている1曲です。二人のギタリストの長所を見事に捕らえた曲だと思います。この曲は皆さんにもぜひ聴いて欲しいので最後にYouTubeにUPした音源を貼り付けておきますね。

「LADY RACCOON」 / 作詞:赤塩 正樹、作曲:林 立夫、編曲:PARACHUTE
英語詞のヴォーカル曲です。PARACHUTEのアルバムでは林 立夫も何曲か曲を書いているのですが、なかなか癖になるメロディーを書くんですよ。この曲もそんな1曲です。サウンド的にはレゲエのリズムに乗せたAORナンバーといった趣きがあります。

「SWITCH-BLADE HERO」 / 作詞:MIKE DUNN、作曲:井上 鑑、編曲:PARACHUTE
都会的でCOOLなヴォーカル曲です。井上 鑑らしいメロディーのセンスの良さを感じます。おそらくヴォーカルも井上 鑑自身だと思います。メロディー、アレンジ共にまさにAORなナンバーです。私のお気に入りの1曲になっています。

「COCKTAIL NIGHT」 / 作詞・作曲:安藤 芳彦
日本語詞のPOPなナンバー。カクテルの名前を盛り込んだ洒落た歌詞が、いかにも作詞家として活躍している安藤 芳彦らしいです。良い曲という印象では無いのですが、ちょっとコミカルな感じに仕上がりが気に入ってます(笑)

「そよ風に乗せて」 / 作曲:松原 正樹、編曲:PARACHUTE
タイトル通りの爽やかなインスト・ナンバーです。松原 正樹の場合、ギター・プレイは勿論のこと、作曲のセンスが良いのも私が大好きなところでもあります。夏の早朝や夕暮れ時の涼しい時間帯のBGMにはピッタリだと思います。

「AMIGO」 / 作詞・作曲:安藤 芳彦
「COCKTAIL NIGHT」と同じ路線の曲ですが、夏向けのCITY POP風ナンバーです。一時期のサディスティック、特に今井 裕の曲を彷彿させますよ。決して派手なアレンジではありませんが、なかなか魅力的な演奏だと思います。

最後にYouTubeにアップした「ARESA KORESA」の音源です。
ちなみのLチャンネルが今 剛、Rチャンネルが松原 正樹のギターですので、しっかり聴いて下さい(笑)


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GEORGE BENSON_BREEZIN' ◇ 2010年 05月 29日
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今回レビューするのは、FUSION音楽が好きな人なら知らない人はいないと言っても大袈裟では無いであろう名盤です。
George Bensonが、CTIからワーナーへ移籍第一弾として1976年にリリースした『BREEZIN'』です。

『BREEZIN'』は、セールス的に大成功を収めただけに止まらず、ヴォーカリストとして才能を開花させたアルバムとしてGeorge Bensonを語る上では外せない1枚ですね。
プロデュースが名匠・Tommy Lipuma、オーケストラ・アレンジと指揮をClaus Ogerman、録音がAl Schmitt。George Bensonの音楽を知らない人でもこの3人の名前がクレジットに記載されているだけで、否応無く期待は高まりますし、ハズレは無いと確信できると思います(笑)
私がFUSIONに興味を持ったのが1978年頃ですから、リリースされてから2~3年後追いという形で聴きました。あれから30年以上経過した今でも愛聴している1枚であり、今尚色褪せない輝きを持っている名盤ではないでしょうか。

収録曲6曲をたった3日間で録音していることにも驚かされますが、これだけのプロ中のプロが集まれば可能なんですね。
集まったミュージシャンは、以下の通りです。何ともシンプルと言うか少数精鋭って感じです。
Rhythm Guitar、Bass: Phil Upchurch
Electric Piano、Mini-Moog: Ronnie Foster
Acoustic Piano、Clavinet: Jorge Dalto
Bass: Stanley Banks
Drums: Harvey Mason
Percussion: Ralph MacDonald

『GEORGE BENSON / BREEZIN'』
01. BREEZIN'
02. THIS MASQUERADE
03. SIX TO FOUR
04. AFFIRMATION
05. SO THIS IS LOVE ?
06. LADY

ピックアップ曲:
「BREEZIN'」 / Bobby Womack
シンガーであり、ソングライターであり、セッション・ギタリストでもあるBobby Womackのナンバーのインスト・カヴァーで、George Bensonの代表曲のひとつとも言える曲ですね。Claus Ogermanによる美しいオーケストレーションで始まり、軽快なリズム・カッティングが何とも言えず心地良いです。シンプルな編成のリズム・セクションなんですが、オーケストラとのバランスも丁度良いと思います。Phil Upchurchはリズム・ギターだけでなく、ベースまで弾いてます。これが派手さはありませんが、なかなか良いベースなんですよね。
注目はやはり「BREEZIN'」そのものを感じさせるClaus Ogermanのオーケストラ・アレンジでしょう。

「THIS MASQUERADE」 / Leon Russell
カーペンターズを筆頭に数多くのアーティストに取り上げられているLeon Russellの名曲。ヴォーカリストとして注目されるようになったきっかけの曲と言っても良い曲です。上手いのは上手いのですが、まだ少し歌に慣れていないせいか、ちょっと固さを感じるのは仕方の無いところでしょうか。しかし、お得意のギターとスキャットのユニゾンはまさに十八番といった感じですね。8分を超える大作で、George Bensonの歌とギターは勿論ですが、Jorge Daltoの華麗なピアノのプレイ、繊細なストリングス等聴き所が沢山あります。

「AFFIRMATION (邦題:私の主張)」 / Jose Feliciano
盲目のSSW、Jose Felicianoが書いたインスト曲のカヴァーです。メロディアスなナンバーで、George Bensonのギターを堪能出来る1曲。あくまでもギターが主役なんですが、Ralph MacDonaldのパーカッションとJorge Daltoのエレピ・ソロが本当に素晴らしいです。ストリングスも美しくて曲を盛り上げていますが、ストリングス無しでも十分聴ける素晴らしい演奏が魅力です。

「LADY (邦題:愛するレディ)」 / Roniie Foster
Claus Ogermanがいなくては成立しなかったであろうメロウなナンバー。George Bensonのメロウなギターの音色のストリングスの繊細な音の調和が見事です。それにしても単にジャズ・ギタリストとしてGeorge Bensonという捉え方をせず、ヴォーカリストとしても成功させたTommy Lipumaの手腕には脱帽ですね。

普段FUSION音楽に馴染みが無い人でも、AORが好きな方なら楽しんで聴ける1枚だと思いますし、聴いて損の無いアルバムです。
夏の夜のドライブのBGMとして聴いても良いと思いますので、興味があったらぜひ聴いてみて下さい。
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今日紹介するアルバムは、1985年5月にリリースされた松岡 直也のアルバム『SPLASH & FLASH (遅い朝食にはビールを・・・)』です。
このアルバムがリリースされた年の夏には、本当によく聴いたアルバムでした。元々ラテン音楽がベースの松岡 直也ですから、当然彼の音楽は夏がよく似合いますし、実際夏が近づくに連れて聴きたくなりますね。

アルバム・ジャケットのイラストを手掛けているのは、80年代に永井 博、鈴木 英人と共に人気のあったイラストレーター・わたせ せいぞう。
決して緻密という絵ではありませんが、イラストには今思えば若干気障な文章が添えられているのが特徴でした。ちょっと気障な文章を当時は、お洒落だと感じていたんですね(笑)

『SPLASH & FLASH』は、どのアルバムも同じですが、松岡 直也らしいという音楽に溢れています。ただ、他のアルバムとちょっと違うのが"ビールをグラスに注ぐ音"や"波の音"という効果音が使われていることでしょう。
わたせ せいぞうのイラストがジャケット以外にも3点あり、"ある夏の1日の情景"を音とイラストで表現したアルバムという感じです。

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参加メンバーは、松岡 直也(key)、高橋 ゲタ夫(b)、津垣 博通(key)、広瀬 徳志(ds)、和田 アキラ(g)、ウィリー長崎(per)、菅野 填吾(per)が中心になっています。

『松岡 直也 / SPLASH & FLASH (遅い朝食にはビールを・・・)』
01. ON A SUMMER DAY(Part.2) / 夏の日に(パート2)
02. SPLASH & FLASH / 遅い朝食にはビールを・・・
03. A WHITE OLEANDER
04. DRIFTIN' ON THE WAVES / 波にまかせて
05. MOVIN' WITH THE WIND
06. A MUGGY NIGHT DREAM

ピックアップ曲:
「ON A SUMMER DAY(Part.2)」 / 作・編曲:松岡 直也
名曲「九月の風」に通じる哀愁漂うメロディーとラテンのリズムが実に心地良いナンバーで、私の大好きなナンバーです。この曲が"Part.2"となっているのは、同じ1985年に12インチ・シングルで"Part.1"がリリースされていて、若干12インチとは違いがあるからだと思います。私の記憶では間奏部が違っていたような・・・。

「SPLASH & FLASH」 / 作・編曲:松岡 直也
グラスにビールを注ぐ効果音で始まるナンバー。この効果音を聴くとビールを飲みたくなって仕方がありません(笑)。夏らしい爽やかなナンバーです。メロディーを楽しむというよりもリズムを楽しむという感じの曲かも知れませんね。

「A WHITE OLEANDER」 / 作・編曲:松岡 直也
このアルバムを購入した1985年当時、アルバムの中で1番好きだったのがこの曲でした。カリプソっぽいリズムに美しいメロディー・ラインは印象的な1曲です。今回久しぶりに聴きましたが、やはり良い曲ですね~。完成度が高く、個人的には名曲だと信じて疑わない曲になっています。曲の終わりにフェード・インしてくる"波の音"の効果音。約1分程入るのですが、これがまた気持ち良いんです(笑)

「DRIFTIN' ON THE WAVES」 / 作・編曲:松岡 直也
凄く軽やかで、海岸線をドライブしながら聴きたくなるそんなナンバーです。今回本当に久しぶりにこのアルバムが無性に聴きたくなって、引っ張り出して聴きました。このアルバムはかなり完成度が高いと思いますね。80年代に聴いていた頃よりもそんな印象が深まりました。
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皆さんにとって"贅沢な時間"とは、どんな時間でしょうか?
私の場合は、些細な時間ではありますが、"贅沢な時間"は昼寝でしょうか(笑)
特にこの季節の昼寝は本当に気持ちの良いものです。窓を少し開けて部屋に自然を風を入れ、ほんの1~2時間ですが昼寝をする。そして昼寝のお供に素敵な音楽を流す・・・。ん~、贅沢な一時です。
今回紹介するアルバムは、私にとって素敵な昼寝(別に夜の就寝時でも構いませんが)を演出してくれる癒しの1枚です。

その1枚とは、ギタリストであり、音楽プロデューサーとしても活躍している鳥山 雄司が、2009年にリリースしたアルバム『Guitarist - Solo Guitar AOR Cover Album -』です。
AORの名曲の数々を鳥山 雄司がアコースティック・ギター1本で奏でるという作品なんですね。これが実に気持ちが良いのですよ。
このアルバムのライナーを執筆している小山 薫童氏によると、これは"大人のエスケープ・ミュージック"なんだそうです。"エスケープ"には"逃走"というイメージがありますが、元々の語源は"ex cappa"というフランス語で"コートを脱ぐ"という意味だったそうです。つまりこのアルバムの音楽は、「普段背負っている重たい何かを脱ぎ捨て、自分自身と向き合う時間」に機能するとの事。なかなか良い表現だと思いました。

今回は曲毎のレビューはありません。と言うか書きようが無いのです(笑)
とにかくAORの名曲の素敵なメロディーと、繊細な鳥山 雄司のアコースティック・ギターのプレイの見事な融合は聴いてもらう以外にありません。
味のある方はぜひ聴いてみて下さい。お薦めのアルバムです。

『鳥山 雄司 / Guitarist - Solo Guitar AOR Cover Album -』
01. Fantasy (originated by Eath Wind & Fire / 1977)
02. Arthur's Theme (originated by Christopher Cross / 1981)
03. Just The Two Of Us (originated by Grover Washington,Jr. / 1980)
04. Will You Dance? (originated by Janis Ian / 1977)
05. Private Eyes (originated by DARYL HALL & JOHN OATES / 1981)
06. Just The Way You Are (originated by Billy Joel / 1978)
07. Alone Again - Naturally (originated by Gilbert O'Sullivan / 1972)
08. Save The Best For Last (originated by Vanessa Williams / 1992)
09. Georgy Porgy (originated by TOTO / 1978)
10. I Just Wanna Stop (originated by Gino Vannelli / 1978)
     ~That's The Way Of The World (originated by Eath Wind & Fire / 1975)
11. All By Myself (originated by Eric Carmen / 1975)
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Pecker feat. QUATRO LOCOS_楽園 ◇ 2010年 04月 25日
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久しぶりのレビュー記事になってしまいました(汗)
今回紹介するのは、ここ1週間程就寝時にBGMとして毎日流している極上のヒーリング・ミュージックです。
スタジオ・セッションでもお馴染みのラテン・パーカッショニスト・ペッカーが中心となり、高橋 ゲタ夫(bass)、津垣"ヤン"博通(piano)、木村"キムチ"誠(percussion)の4人で結成されたラテン・ライブ・バンド、"クワトロ・ロコス"の2003年リリースのアルバム『楽園』です。

アルバムに収録されている曲は、世界中の"楽園"をテーマにしていて、目を閉じて彼等の音楽を聴けば、自分の部屋に居ながらにして"楽園"へと誘ってくれるという、まさに南の島が大好きな人間にとっては何ともありがたい1枚であり、疲れた身体と精神をリラックスさせてくれる癒しの1枚です。

皆さんは"楽園"と聞いて何処を思い浮かべますか?
私の中の"楽園"のイメージは、「抜ける様な青い空、エメラルド・グリーンに輝く海、真っ白な砂浜」なんです。そんなイメージにピッタリなのが、新婚旅行で行ったモルディブです。
他にもパラオやセイシェルズ等を思い浮かべる人もいるでしょうね。そんな自分のイメージの"楽園"と、このアルバムの音楽を結び付けて楽しむのも良いかも知れません。
とにかく気持ちの良い音楽ばかりです。興味があったら聴いてみて下さい。

『楽園』は、クワトロ・ロコスのメンバー4人以外に、ルイス・パジェ(trumpet,f-horn)、ペドロ・パジェ(sax,flute)、香月 さやか(violin)、美座 良彦(percussion)、川嶋 太(synthesizer)が演奏に参加しています。

『Pecker feat. QUATRO LOCOS / 楽園』
01. Tahitian Breeze
02. Puerto Rican Sundance
03. さらばジャマイカ
04. 遥かなる想い~虹のベラクルス
05. Sunset in Havana
06. Lahaina Huladoll
07. 恋のアカプルコ
08. Baila con las Cubans
09. Blue Midnight
10. A Day In The Caribbean Island

ピックアップ曲:
「Tahitian Breeze」 / 作・編曲:Pecker & 川嶋 太
ゴーギャンが愛した楽園・タヒチ島がテーマになっています。何とも気持ちの良い汐風を全身に感じながら、ハンモックで昼寝したくなるような曲です。フルートの音色を模したシンセサイザーによるメロディーと津垣 博通のピアノのプレイは、まさに"Breeze"です(笑)

「Puerto Rican Sundance」 / 作曲:Pecker、編曲:Pecker & 川嶋 太
カリブ海に浮かぶ小さな島、プエルトリコがテーマです。プエルトリコの代表的なリズム"ボンバ"を使い、スチールドラムの音色を模したシンセとルイス・パジェのトランペットが、陽気なリズムに乗って軽やかにそして楽しげに歌っています。

「さらばジャマイカ」 / ジャマイカ民謡、編曲:Quatro Locos
ジャマイカと言えばレゲエ。そんなレゲエの名曲を何ともJAZZYなアレンジでカヴァーしています。もちろん基本のリズムはレゲエですが、大人の雰囲気を醸し出したアレンジが秀逸です。ルイス・パジェのフリューゲル、津垣 博通のピアノ、高橋 ゲタ夫のベース・プレイが素晴らしいです。

「遥かなる想い~虹のベラクルス」 / 作曲:Pecker、編曲:Pecker & 川嶋 太
メキシコの港町・ベラクルスをテーマにした曲です。スコールの後に大きな虹が見られるらしく、その虹の大きさと美しさを表現しているようです。ペドロ・パジェによるフルートの繊細さと津垣 博通に力強いタッチのコントラストが見事です。

「Sunset in Havana」 / 作・編曲:Pecker & 川嶋 太
キューバの首都・ハバナがテーマです。何とも怪しげなイントロが印象的です(笑)。ルンバのリズムに序盤は怪しげなんですが、徐々に情熱的な雰囲気へと変わっていく面白い曲です。

「Lahaina Huladoll」 / 作・編曲:Pecker & 川嶋 太
ハワイのマウイ島の町・ラハイナがテーマです。ハワイらしく明るく楽しいハワイアンをラテン調にアレンジしたという感じです。照りつける陽射しの元、陽気に踊っているイメージが湧いてきます。

「恋のアカプルコ」 / 作・編曲:高橋 ゲタ夫
メキシコのリゾート地として知られるアカプルコがテーマになっています。メキシコと言えばキューバと並んで"情熱の国"というイメージがありますが、この曲もそんなお国柄が上手く表現されている気がします。

「Baila con las Cubans」 / 作曲:Pecker、編曲:Pecker & 川嶋 太
マンボ、チャチャ、ルンバで有名なキューバがテーマです。とにかく踊りが大好きなキューバの人達が楽しげに踊っているのが目に浮かびます。パーカッション隊と香月 さやかのヴァイオリンが大活躍です。

「Blue Midnight」 / 作・編曲:Pecker & 川嶋 太
アルバム中唯一、具体的な地名がタイトルに付いていない曲です。楽園の真夜中、降るような星と水面に輝く月、音と言えば波の音だけ・・・。そんな静けさを表現しているようです。美しいシンセによるオーケストレーションが印象に残ります。

「A Day In The Caribbean Island」 / 作・編曲:津垣 博通
或るカリブの島の一日がテーマになっているようです。透明な朝の空気感、日が昇り活気付く街、そして夕暮れになり静けさが訪れる・・・。実に上手く一日が表現されています。もうこれは組曲です(笑)

結局簡単ですが全曲レビューしちゃいました。
アルバムの中には情熱的に賑やかな曲もあるのですが、前半の3曲は本当に心地良く聴ける曲で、就寝時に聴いているのですが、いつもこの3曲目辺りで必ず寝てしまいます(笑)
実際にお金と時間の余裕があれば、世界各地の"楽園"に実際に出かけてみたいのですが、なかなかそうはいきません。そんな時は音楽で"楽園"を満喫するのも良いものですよ。
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MIKE MAINIERI_LOVE PLAY (Part 2) ◇ 2010年 04月 04日
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今回は、ブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズです。

今回取り上げるMike Mainieriの『LOVE PLAY』における2005年10月の紹介記事(コチラ)は、あまりの内容の無さに愕然としました(笑)。この名盤を紹介するつもりで書いたのでしょうが酷過ぎました。例え書き直したとしても大した文章は書けませんが、2005年よりも多少は良いとは思います。

『LOVE PLAY』は1977年のリリースですが、FUSION界においては1977年~1978年にかけては本当に沢山の名盤と呼べるアルバムがリリースされています。数え上げたら相当数になるでしょうね。当然『LOVE PLAY』も名盤の1枚に数えられるアルバムです。

私がこのアルバムを購入したのは、はっきり覚えていませんが、1978年頃だったと思います。当時FUSIONに興味を持ち始めて、色んなアルバムを片っ端から聴き漁っていた頃でした。
当然その頃はMike Mainieriの名前も知りませんでしたが、馴染みの無かったヴィブラフォンという楽器と参加ミュージシャンの豪華さに惹かれて購入しました。買ってみてその素晴らしさに一体何回聴いたことか・・・。特に「LOVE PLAY」におけるSteve Gaddのドラミングの凄さは何回聴いても、その度毎に鳥肌を立ててましたね(笑)

『LOVE PLAY』の素晴らしい演奏を支えているミュージシャンは、Mike Mainieri(vib, syn,vo)、Steve Gadd(ds)、Rick Marotta(ds)、David Spinozza(g)、John Tropea(g)、Warren Bernhardt(key)、Don Grolnick(key)、Leon Pendarvis(key)、Tony Levin(b)、Will Lee(b)、Arthur Jeikins(per)、Rubens Bassini(per)、Michael Brecker(ts)、David Sanborn(as)、Leata Galloway(vo)等で、当時だから可能だったであろう人選ですよね。

『MIKE MAINIERI / LOVE PLAY』
01. High Life
02. Magic Carpet
03. Latin Lover
04. I'm Sorry
05. Silkworm
06. Easy To Please
07. Sara Smile
08. Love Play

ピックアップ曲:
「High Life」 / 作詞・作曲・編曲:Mike Mainieri
アフリカ音楽のリズム・パターンのひとつである"High Life"を取り入れたというナンバー。Leata Gallowayの中性的で音域の広さを活かしたヴォーカルと、Mike Mainieriのマリンバ・ソロが印象的です。やはりヴァイブやマリンバというのは打楽器なので、パーカッションとの相性が良いのでしょうね。

「Magic Carpet」 / 作・編曲:Mike Mainieri
ロック色の強いナンバーです。Steve GaddのドラミングとDavid SpinozzaとJohn Tropeaの名コンビによるギターのバッキングがとにかく格好良いのと、まるで手引きのシンセのようなMike Mainieriのシンセ・ヴァイブのプレイが素晴らしいの一言です。

「Latin Lover」 / 作詞・作曲・編曲:Mike Mainieri
Mike Mainieriがお世辞にも上手いとは言えないけれど、何とも味のあるヴォーカルを聴かせてくれるラテン系のラブ・ソング。マリンバのソロもありますが、曲の雰囲気を上手く作り上げているアレンジのセンスの良さを感じるAORチックな1曲です。ホーン・セクションやストリングスの使い方が上手いですね。

「I'm Sorry」 / 作・編曲:Mike Mainieri
Michael Breckerをフィーチャーした名曲。Michael Breckerのソロ・プレイの素晴らしさが際立つナンバーですが、David Spinozzaの渋いギター・プレイやMike Mainieriのヴァイブのソロ・プレイがあってこその完成度と言えるでしょう。この曲におけるMike MainieriのヴァイブのソロがまさにN.Y.サウンドって感じで大好きです。

「Sara Smile」 / 作詞・作曲:Hall & Oates、編曲:Mike Mainieri
お馴染みHall & Oatesの名曲のカヴァーですね。この曲ではDavid Sanornのアルト・サックスがフィーチャーされており、この泣きのアルト・サックス・ソロが鳥肌ものです。そしてMike Mainieriのヴァイブのプレイも決してSanbornのソロに負けていないのが、プレイヤーとしての力量を感じさせます。

「Love Play」 / 作・編曲:Mike Mainieri
この名演を聴かずしてFUSIONは語れないとさえ思える大名曲です。この1曲を聴く為にアルバムを買っても損は無いと思います。9分に近い大作ですが、あっと言う間に終わってしまう曲の構成力、アレンジの素晴らしさに脱帽です。David Spinozza、Warren Bernhardt、Mike Mainieriのソロ・プレイも本当に凄いのですが、やはり圧巻はSteve Gaddのドラミングに尽きますね。前半の4分程度はワイヤーブラシを使った渋めのドラミングですが、後半はスティックに持ち替えて怒涛のドラミングを展開します。終盤の盛り上がりでのドラミングは、Gaddが鬼のような形相で叩いている姿が目に浮かびます(笑)

アルバムを通して捨て曲はありません。買って損の無いアルバムですし、FUSION好きなら絶対聴いて欲しい1枚です。自信を持ってお薦め出来る1枚ですよ。
このアルバムがリリースされた翌年の1978年9月に深町 純が一流ミュージシャンを集めての一大セッションを繰り広げます。この模様は『New York All Stars Live』というライブ・アルバムとなりました。『LOVE PLAY』からも3曲が取り上げられています。この名盤もまだ紹介していないので、機会をみて紹介しようかと思っています。
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不思議なもので体調や精神状態によって聴く(聴きたい)音楽って変わりませんか?
最近疲れが溜まっているせいか、心地良いインスト系の音楽ばかり聴いています。特に夜、眠りにつく時に流す音楽は、自分にとってヒーリング効果の高い音楽を自然と選択しているみたいです(笑)
今回紹介するのも心地良い眠りを誘ってくれる、私にとって癒し効果の高いアルバムです。
1960年代においてはCTIレーベルの多くの作品でアレンジを手掛け、1970年代以降名匠・Tommy Lipumaのプロデュース作品の多くにアレンジャーとして関わっているClaus Ogermanが1991年にリリースしたリーダー作『Claus Ogerman Featuring Michael Brecker (邦題:ブルヴァール・トリステス)』です。

Claus Ogermanの名を知らなくても、彼のアレンジした美しいストリングスを聴いたことがある人はきっと多いことでしょう。彼がアレンジした代表作と言えば、Antônio Carlos Jobimの『WAVE』、Michael Franksの『Sleeping Gypsy』、George Bensonの『Breezin'』や渋いところではDr.Johnの『City Lights』があります。Claus Ogerman自身も1978年に『Gate Of Dreams』、1982年に『Cityscape』という傑作リーダー・アルバムをリリースしています。

本作『Claus Ogerman Featuring Michael Brecker』は、プロデューサーにTommy Lipumaを迎え、1988年~1990年という長期にわたってレコーディングされました。アルバム・タイトルでも分かるようにOgermanのお気に入りだったMichael Breckerをフィーチャーして制作され、アレンジャーとしては勿論ですが作曲家としてのOgermanをも堪能出来ます。
参加ミュージシャンは、Michael Brecker(ts)、Randy Brecker(tp)、Robben Ford(g)、Dean Parks(g)、Marcus Miller(b)、Abraham Laboriel(b)、Eddie Gomez(b)、Vinnie Colaiuta(ds)、Steve Gadd(ds)、Alan Pasqua(key)、Paulinho DaCosta(per)の面々です。

『CLAUS OGERMAN / Claus Ogerman Featuring Michael Brecker』
01. Corfu
02. Lyricosmos
03. After The Fight
04. Adonia
05. Boulevard Tristesse

ピックアップ曲:
「Corfu」
Randy & Michael兄弟のユニゾンによる柔らかなテーマが印象的なナンバーです。Robben FordのJAZZYなギター・プレイも耳に残りますが、やはりMichael Breckerのテナー・ソロが素晴らしいの一言ですね。メロディー的には特に良いという感じはありませんが、JAZZとオーケストラの融合と言えそうな絶妙なアレンジが面白いです。私にはヒーリング効果が高くて、寝る時に聴くと大抵この1曲目で寝てしまいます(笑)

「Lyricosmos」
ストリングスで始まるイントロはFUSIONとは思えません(笑)。テーマはここでもRandyとMichaelの二人です。聴き所としてはMichael BreckerのJAZZYなテナーのソロ・プレイと後半のRandy Breckerの力強いトランペット・ソロでしょう。

「After The Fight」
都会的で独特な翳りみたいなものを感じるナンバーです。今までの2曲とは異なり、オーケストラが主役といった趣きのある曲ですね。Alan Pasquaのピアノとオーケストラのバランスが個人的にはとても気持ちの良いものです。こういうオーケストレーションは流石にOgermanだと思わせます。

「Adonia」
重厚なオーケストラに柔らかいRandyのフリューゲル・ホーンが絡み、まるで映画音楽のようなスケールを感じさせます。

「Boulevard Tristesse」
オーケストラにRobben Fordのギター、Steve Gaddのドラム、Eddie Gomezのベースというシンプルな構成ですが、アルバム中で最も面白く好きな曲です。透明感溢れるRobenのギターが凄く印象的です。
中盤からタンゴ調となり、哀愁が漂い何とも言えない気持ち良さがあります。

個人的には好きなアルバムですが、決してお薦めしません。
Michael Breckerが好きな人やRobben Fordが好きな人には良いかも知れませんが・・・。あくまでもBGMとして聴く分には良いと思いますが、曲自体良い曲と思えるのは05程度です。
ただ、録音とミキシングにAl Schmitt、Elliot Scheiner、Bill Schneeが関わっているので音は良いですよ。
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DIANE SCHUUR_DEEDLES ◇ 2010年 03月 14日
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今回紹介するのは、2度もグラミー賞を獲得した盲目の白人女性ジャズ・シンガー、Diane Schuurの実質的なデビュー・アルバムと言っても良いであろう、1984年にリリースされた『DEEDLES』です。
本作『DEEDLES』は、Diane SchuurがStan Getzの推薦でホワイト・ハウスのジャズ・パーティーに招かれ、その歌っている姿がテレビ放送によって放映され、そのテレビ番組を観たDave GrusinとLarry Rosenが彼女の才能と資質に惚れ込んでアーティスト契約を結び、ジャズ・シンガーとして制作された第1作が本作だということです。

Diane Schuurの歌は本当に素晴らしいの一言です。恐ろしいくらいに歌が上手いのですが、ただそれが技術的なことではなく、彼女が心底歌を楽しんで歌っており、あくまで自分の感性のままの感情表現が聴く者の胸を打つのだと思います。
ジャズというジャンルに拘らず、ゴスペル、ブルース、POPS、カントリー等あらゆる分野の音楽、つまり彼女が好きな音楽を楽しんで歌っている、それがDiane Schuurの音楽ではないでしょうか。盲目の彼女にとって白人の音楽とか、黒人の音楽とかいう区別は全く関係のない次元の話だったのでしょうね。彼女の耳で聴いて良いと思う音楽を愛し歌ってきた、ただそれだけだったのかも知れませんね。

『DEEDLES』は、Dave GrusinとLarry Rosenのプロデュース、アレンジは全曲Dave Grusinが手掛けています。取り上げている楽曲は、1930年代~1950年代のスタンダード曲が中心となっていますが、確かに彼女の歌の素晴らしさを伝えるには、オリジナルよりもまずスタンダードの方が良いかも知れませんね。
参加しているミュージシャンは、Dave Grusin(key)、Don Grusin(key)、Haward Roberts(g)、Steve Khan(g)、Dan Dean(b)、Moyes Lucas(ds)、Buddy Williams(per)、Stan Getz(sax)の面々。
シンプルなアレンジと演奏ですが、ダイアン・シューアの歌を聴かせる為のアレンジという感じがいかにもDave Grusinらしいです。

『DIANE SCHUUR / DEEDLES』
01. THE VERY THOUGHT OF YOU
02. NEW YORK STATE OF MIND
03. TEACH ME TONIGHT
04. I'M BEGINNING TO SEE THE LIGHT
05. I'LL CLOSE MY EYES
06. REVEREND LEE
07. I'M JUST FOOLIN' MYSELF
08. ROCK ME ON THE WATER
09. CAN'T STOP A WOMAN IN LOVE
10. AMAZING GRACE

ピックアップ曲:
「THE VERY THOUGHT OF YOU」 / 作詞・作曲:Ray Noble、編曲:Dave Grusin
1930年代に書かれたバラード曲のようです。とにかくDave Grusinのピアノとストリングスの美しさが際立っている1曲です。アルバム冒頭からスロー・バラード曲でDiane Schuurの歌を堪能してもらおうという趣向かも知れません。初めて聴いた時、「本当に白人シンガーなの?」と驚かされました。

NEW YORK STATE OF MIND」 / 作詞・作曲:Billy Joel、編曲:Dave Grusin
Billy Joelの1975年リリースのアルバム『ニューヨーク物語』に収録されていた邦題「ニューヨークの想い」のカヴァーです。実に都会的でJAZZYなアレンジが洒落ています。小粋なBarでこんな曲を聴きながら飲むお酒はきっと美味しいでしょうね(笑)。間奏でのStan Getzのエモーショナルなサックス・ソロが実に渋いです。

「TEACH ME TONIGHT」 / 作詞・作曲:Sammy Cahn & Gene DePaul、編曲:Dave Grusin
AORファンにはお馴染みとも言えるAl Jarreauの1981年の傑作アルバム『Breakin Away』の最後を飾ったラヴ・バラード曲のカヴァーです。オリジナルは1950年代に書かれたとのこと。ゆったりとしたJAZZYな演奏に乗せ、気負いと言うものを全く感じさせないDiane Schuurのヴォーカルが心地良く響きます。

「REVEREND LEE」 / 作詞・作曲:Eugene McDaniels、編曲:Dave Grusin
Roberta Flackが1970年のアルバム『第2章』で取り上げた曲のカヴァー。ゴスペル色が強いヴォーカル(これがDiane Schuurの魅力でもありますが)は、Roberta Flackよりもはるかに黒人ぽく聴こえますね。アレンジもFUSION色が強くて面白いです。

「ROCK ME ON THE WATER」 / 作詞・作曲:Jackson Browne、編曲:Dave Grusin
曲自体は知らなかったのですが、Jackson Browneの作品で、Linda Ronstadtが1972年にシングル・リリースしていたようです。言われてみれば確かにLinda Ronstadtが歌いそうな曲ですね。ゴスペル・チックなアレンジなんですが、どこかウェスト・コースト・ロックの色を全く消していないDiane Schuurのヴォーカルが見事です。Steve Kahnのギター・ソロも実に味があります。

「AMAZING GRACE」 / Traditional、編曲:Dave Grusin
お馴染みの讃美歌ですね。Diane Schuurのピアノの弾きといった感じに仕上げていますが、変に厳粛な感じではなく、心の赴くままに歌っているというDiane Schuurのヴォーカルが沁みる1曲です。

アルバム全体を通してDiane Schuurの素晴らしいヴォーカルが堪能できるのですが、実は私が1番好きなアルバムは1988年にリリースされたN.Y.とL.A.のTOPミュージシャンを集めて録音された『TALKIN' 'BOUT YOU』で、このアルバムにおける演奏とヴォーカルは、もう震えがくるくらいに素晴らしいものです。いつか必ず紹介したいと思っています。
まずは当ブログ初登場ということでDiane Schuurの1stアルバムと言っても良いであろう本作を選んでみました(笑)
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YUTAKA_YUTAKA ◇ 2010年 03月 05日
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今回紹介するのは、日本人として初めてGRPと契約したYUTAKAこと横倉 裕が、ソロ名義のアルバムとしては名盤『Love Light』(1978年)から10年の時を経て1988年にリリースした2ndアルバム『YUTAKA』です。

リアルタイムで『Love Light』に出合い、YUTAKAの作曲センスの良さ、アレンジのセンスの良さに驚かされ、私にとって『Love Light』はまさに衝撃的でした。和楽器(琴、琵琶、尺八)を巧みに使い、いわゆる日本人ということをアピールするようなキワモノ的なものとは別次元の素晴らしい音楽を聴かせてくれました。それまで全く興味の無かった和楽器がこんなにも良い音色で、世界に通用する楽器なんだなと気付かされました。

『Love Light』で和楽器を演奏していたのは喜多嶋 修で、YUTAKAはキーボードで演奏に参加していました。
しかし、まだ演奏家というよりもコンポーザー、アレンジャーとしてのイメージの方が強かったのですが、10年の間に琴を習得し、キーボードの腕前もかなり上がっていることが『YUTAKA』を聴くと分かります。そしてアメリカを生活の拠点とすることでアメリカ人の感覚を身に付け、同時に自分が間違いなく日本人ということを自覚することで独自の音楽を築いたということなんでしょうね。
YUTAKAの音楽は、私にとってとにかく魅力的なんです。「どこが良い?」と訊ねられても上手く答えられません(笑)。
強いて言うならば"波長が合う"ということなのかも知れません。
一応"FUSION系"というカテゴリで紹介していますが、YUTAKAのアルバムはインスト曲とヴォーカル曲がバランス良く収録されていて、私の中ではAORと捉えています。

参加しているミュージシャンの顔触れも凄いですよ。Carlos Vega(ds)、John Robinson(ds)、Vinnie Colaiuta(ds)、Freddie Washington(b)、Abraham Laboriel(b)、Nathan East(b)、Carlos Rios(g)、Oscar Castro-Neves(g)、Paul Jackson,Jr(g)、YUTAKA(key、琴、vo)、Don Grusin(key)、松居 和(尺八)、Luis Conte(per)、Paulinho Da Costa(per)、Pauline Wilson(vo)等が参加してます。
プロデュースはYUTAKAとDon Grusin、アレンジは全てYUTAKAです。
FUSION好きな方は勿論、AOR好きな方にも1度聴いて欲しいアーティストです。

『YUTAKA / YUTAKA』
01. COLORS OF THE WIND
02. WARM AND SUNNY SUNDAY MORNING
03. PEACH BLOSSOM SPRING
04. DREAMLAND
05. AKATOMBO / RED DRAGONFLY
06. NIGHT WAVE
07. LIVING INSIDE OF YOUR LOVE
08. THE SHADOWS
09. OUTDOOR LIFE
10. AUROLA
11. REFLECTIONS

ピックアップ曲:
「COLORS OF THE WIND」 / 作・編曲:Yutaka Yokokura
小気味良いFreddie WashingtonのベースとCarlos Riosのギター・カッティング、琴をまるでギターのように扱うYUTAKAのプレイが印象的なインスト・ナンバー。タイトルにもあるように、まさに風を感じさせてくれる心地良いナンバーです。

「WARM AND SUNNY SUNDAY MORNING」 / 作詞:Dan Kuramoto、作・編曲:Yutaka Yokokura
こちらもタイトル通り、気持ちの良い快晴の日曜日の朝を感じさせてくれる洒落たAORナンバーです。YUTAKAとPauline Wilsonのデュエットなんですが、この二人の声質の相性も抜群です。YUTAKAの作るヴォーカル曲は本当にどれもセンスの良いメロディーばかりですね。

「DREAMLAND」 / 作詞:Bunny Hull、作・編曲:Yutaka Yokokura
Bunny HullのコーラスとYUTAKAのヴォーカルが冴えるAORナンバー。YUTAKAのヴォーカルは上手いという印象は与えませんが、優しく耳に溶け込んでくるようで本当に気持ち良く聴けますね。一度全曲ヴォーカル入りのアルバムを作って欲しいものです。

「AKATOMBO / RED DRAGONFLY」 / 作曲:山田 耕筰、編曲:Yutaka Yokokura
童謡でお馴染みの「赤とんぼ」をYUTAKAがピアノで情感豊かに演奏する1分30秒の小曲です。それにしてもこのメロディーは日本人のDNAに訴えかけてくるものがありますね(笑)

「LIVING INSIDE OF YOUR LOVE」 / 作詞:Bunny Hull、作・編曲:Yutaka Yokokura
John Robinsonのお得意のダンス・ビートが印象的で、Pauline Wilsonのヴォーカルがフィーチャーされたヴォーカル曲です。Paul Jackson,Jrの絶妙なギター・カッティングやYUTAKAのコーラス・ワークも聴き逃せません。

「AUROLA」 / 作・編曲:Yutaka Yokokura
琴の音色でオーロラを表現するという発想が心憎い1曲ですね(笑)。シンセ・ベースの使い方が凄く効果的ですし、アルバム中で唯一打ち込みのリズムを使っている曲なんですが、何故かオーロラの美しさと神秘さを感じさせてくれる、そのアレンジ・センスに脱帽です。
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