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カテゴリ:J-POP( 189 )
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松本 伊代_Private file ◇ 2010年 01月 28日
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今回紹介するのは、松本 伊代が1989年にリリースしたアルバム『Private file』です。当ブログでも今まで『風のように』(1987年)、『天使のバカ』(1986年)の2枚を紹介しましたが、この時代の松本 伊代のアルバムは本当に良いんですね。アルバム自体がよくまとまっていて、曲も良い曲が多いですね。

私もそうだったんですが、デビュー当時の♪伊代はまだ16だから~♪という曲のイメージや、バラエティ番組等で見せる"天然キャラ"のイメージが強いせいか、歌手として正当な評価を受けていないような気がして残念です。そんな私も最近になってから林 哲司プロデュースの『風のように』を聴いて、ある意味でショックを受けてアルバムを聴くようになったので偉そうなことは言えません(笑)
去年アルバムが再発されていますので、もし興味があれば聴いてみて下さい。なかなか魅力的な歌い手ですよ、松本 伊代は・・・。

さて、『Private file』は松本 伊代が24歳位の時のアルバムで、"短大を卒業して就職し、2~3年経過したOLの日常を描いた作品というイメージがアルバム全体に漂いますね。

曲を提供している作家陣も多彩で、西脇 辰弥、KAN、REIMY、村松 邦男、小西 康陽、小林 義典、大江 千里、崎谷 健次郎、井上 ヨシマサというメロディー・メーカーが揃い踏みといった感じです。
アレンジは、西脇 辰弥、新川 博、村松 邦男、小西 康陽、武部 聡志が手掛けています。打ち込みが中心ですが、曲によっては生のリズムを上手く使われていて、聴いていて心地良いサウンドに仕上がっています。

セールス的には決して成功したとは言えなかったようですが、私個人としては名盤としてお薦めしたい1枚ですね。

『松本 伊代 / Private file』
01. Private fileは開けたままで・・・
02. 土曜日のparty
03. 短大終わると短い大人の夢を見る
04. バビロン・ホテル
05. 有給休暇
06. 泣かないでギャツビーII
07. Sonatine (impressive version)
08. ソリチュードにもたれて
09. 淋しさならひとつ
10. 少しだけ遠くに

ピックアップ曲:
「Private fileは開けたままで・・・」 / 作詞:国分 広域、作・編曲:西脇 辰弥
軽快なビートが心地良いダンサブルなPOPナンバーで、アルバムの冒頭にピッタリな1曲だなと思います。松本 伊代のヴォーカルはいつもながら決して上手いとは言い難いのですが、とても丁寧に歌っています。テンポに上手く乗っているとは思えない、ちょっと危なっかしい感じがまた魅力なんですよね(笑)。

「バビロン・ホテル」 / 作詞:宮原 芽映、作・編曲:村松 邦男
何ともノスタルジックで、どこか歌謡曲チックな雰囲気を持ったナンバーです。何故か強く印象に残る曲で、大好きなナンバーになっています。メロディーも良いのですが、アレンジが非常に緻密で聴いていて楽しいですね。青山 純と伊藤 広規の重厚なリズム隊、軽快な村松 邦男と角田 順のギター、目立ちませんが乾 裕樹の渋いピアノ・プレイ、そして何よりJake H. Conceptionのエモーショナルなクラリネット・ソロが素晴らしいです。

「有給休暇」 / 作詞・作曲・編曲:小西 康陽、Horn & Strings Arranged by 高浪 慶太郎
まさに"PIZZICATO FIVE featuring Iyo Matsumoto"といった感じのナンバーですね。この曲はPIZZICATO FIVEのファンにも評価が高いみたいですね。確かに良い曲です。難しいメロディーですが、松本 伊代が頑張って歌っています。相当練習したのかも知れませんが、自分の曲だという自負を感じさせるヴォーカルです。聴けば聴くほどに味わい深くなる、そんな名曲です。

「泣かないでギャツビーII」 / 作詞:戸沢 暢美、作曲:小林 義典、編曲:新川 博
1988年にリリースされたシングル「泣かないでギャツビー」とどう違うのかは、シングルを聴いたことがないので不明ですが、純粋にメロディアスな良いバラード曲ですね。松本 伊代のヴォーカルで私が好きなのが、実はバラード曲なんです。丁寧かつ心を込めて歌っているという感じが伝わってくるんですよ。土方 隆行のギター・ソロが絶品です。

「Sonatine (impressive version)」 / 作詞・作曲:大江 千里、編曲:新川 博
この曲も1988年にシングルとしてリリースされているようです。調べてみるとシングルは"silent night version"らしく、アルバム収録の"mpressive version"とは若干違っているようです。いわゆるクリスマス・ソングですが、切ない歌詞と美しいメロディーが心を打ちます。街の雑踏のSEを上手く使い、雰囲気のあるアレンジが秀逸です。
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大江 千里_Pleasure ◇ 2010年 01月 15日
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日の経つのは早いもので、新しい年になって既に15日経過しました。正月気分も抜けて、忙しい日々を送っている人も多いのではないでしょうか。
私も今週は新年会や出張もあり、ゆっくりPCの前に座る時間もなかなか取れませんでした。沢山のコメントを頂戴していながらレスも出来ない状態が続いてしまい、本当にすみませんでした。

さて今回紹介するのは、一時は"男版ユーミン"とも評されていた大江 千里が1984年にリリースした2ndアルバム『Pleasure』です。
今大江 千里の初期のアルバムを聴くと、当時のバブリー景気の中、軟派なサークルに入ってキャンパス・ライフを謳歌している大学生といったイメージがあって、ある意味では"良い時代だったなぁ"というような感覚が沸き起こってきますね(笑)
歌はお世辞にも上手いとは言い難いですし、曲もメロディアスというタイプではなく、どちらかと言えば親しみやすく耳に馴染んでくるというようなPOPなメロディーが大江 千里の魅力かも知れませんね。

アルバム『Pleasure』は、故・大村 憲司がプロデュースとアレンジを手掛けています。
大村 憲司は1stアルバム『WAKU WAKU』もプロデュースを手掛けているようですが、残念ながら私はまだ1stは聴いたことがありません。私がこのアルバムに興味を持ったのも、大村 憲司がプロデュースしていたというのが大きな理由のひとつでした。
大江 千里のPOPな世界を、大村 憲司のアレンジによってカラフルに仕上げられたという気がします。
POPな曲のアレンジにかけては、以前紹介した3rdアルバム『未成年』のプロデュース、アレンジを手掛けた清水 信之の方が上手いですが、大村 憲司らしいギター・サウンドを活かしたアレンジも結構良いですよ。

参加ミュージシャンは、大村 憲司(g)、青山 純(ds)、富倉 安生(b)、中村 哲(key,sax)、浜口 茂外也(per)、EPO(cho)、TM NETWORK(cho)という顔触れです。

『大江 千里 / Pleasure』
01. シンデレラにはかなわない
02. かわいいハートブレイカー
03. 待ちわびて
04. リップスティック・グラフティ
05. 浮気なLINDA
06. 恋せよシルビア
07. 三人目のパートナー
08. HAPPY BIRTHDAY
09. BOYS & GIRLS
10. ふたつの宿題

ピックアップ曲:
「シンデレラにはかなわない」 / 作詞・作曲:大江 千里、編曲:大村 憲司
アルバムの冒頭を飾るのに相応しいキャッチーなPOPナンバーです。私の中では大江 千里のイメージと言うと、この曲のようなタイプが思い浮かびます。正直なところリズム感が良いとは思えないヴォーカルですが、その辺りを大村 憲司がアレンジで上手く補っているような感じでしょうか・・・。

「かわいいハートブレイカー」 / 作詞・作曲:大江 千里、編曲:大村 憲司
サビのメロディーとシンプルなアレンジが印象的なゆったりとしたPOPナンバー。シンプルでオーソドックスな感じのアレンジがサビのメロディーを際立たせています。私個人の感想としては、大江 千里の歌声にはミディアムあるいはミディアム・スローなナンバーが似合うような気がしますね。お気に入りの1曲です。

「待ちわびて」 / 作詞・作曲:大江 千里、編曲:大村 憲司
EPOのコーラスが印象的かつ効果的に使われているナンバーです。青山 純のタイトなドラミングや大村 憲司の渋いギター・リフが心地良く響きます。かっちりした演奏なんで、大江 千里だけのヴォーカルだけでは演奏に負けてしまう感じですが、EPOのコーラスは入ることで凄くバランスが良くなっている気がしますね。大村 憲司のアレンジャーとしてのセンスを感じる1曲です。

「三人目のパートナー」 / 作詞・作曲:大江 千里、編曲:大村 憲司
アルバム中で最も好きなアレンジの曲です。メロディーもインパクトはありませんが、耳に馴染んでくるような心地良いものです。とにかく大村 憲司のギターの音色の心地良さは最高です。アレンジに惚れ込んだという曲です(笑)

「ふたつの宿題」 / 作詞・作曲:大江 千里、編曲:大村 憲司
3枚目のシングル曲。最初はシングルにしては地味過ぎるかなという印象が強かったのですが、何度か聴いているうちに印象深くなってくる・・・、そんな曲ですね。「三人目のパートナー」同様、大村 憲司にしては柔らかい感じのアレンジが秀逸です。
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STARDUST REVUE_THANK YOU (Part 2) ◇ 2010年 01月 06日
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2010年最初のアルバム紹介記事は、ブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらだったので改めて紹介するPart 2シリーズです(笑)

ブログを始めた頃に紹介しているアルバムは、いずれも思い入れの強い作品が多いにも関わらず、まだブログに慣れておらず、自分のスタイルも出来ていない状態だったので、今読み返すと酷いものばかりです。
決して今の紹介記事が良いという訳ではありませんよ。あの頃よりは少しまともになったという程度ですが・・・(汗)
いつかは書き直そうと思っていたんで、今月はPart 2の強化月間になるかも知れません。
大した文章は書けませんが、お付き合い頂けるとと嬉しいです。よろしくお願いします。

さて今回Part 2として紹介するのは、2005年10月17日に紹介した(過去記事はコチラ)作品です。
私の大好きなバンドであり、ライブを観て心底"楽しかった"と思わせてくれた唯一のバンドであるSTADUST REVUEが、1985年にリリースした通算4枚目のアルバム『THANK YOU』です。

この『THANK YOU』は、スタレビの数多いアルバムの中で間違い無く1番聴いている回数が多く、今でも1番好きなアルバムです。残念ながらこのアルバム以上の作品に出会えていません。
今も現役バリバリで活躍されているアーティストに対して、非常に失礼な書き方になるかも知れませんが、私にとってはこの頃のスタレビが最も輝いており、勢いがあったと思っています。そのスタレビの勢いの良さを支えていたのが、1994年にスタレビを脱退してしまった三谷 泰弘です。

『THANK YOU』を聴くと、当時スタレビのサウンド面、コーラス・ワークの中心に三谷 泰弘がいたことがよく判ります。特にスタレビは、コーラス・ワークに定評がありますが、その礎を築いたのは三谷 泰弘だったと思っているのです。あの山下 達郎の現在のツアーのコーラス要員として三谷 泰弘が参加しているのが、その証と言えるかも知れませんね。

現在のスタレビのメイン・ヴォーカルは根本 要一人となっていますが、この頃は根本と三谷の二人体制だったこともあり、曲調の幅も今より広かったように感じます。サウンド面においても、スタレビらしさが出てくるのはやはりライブだと彼等自身がよく知っているので、あくまでもライブで映えるアレンジが施されているのも特徴です。厳しい言い方をすれば、同じ曲でもライブの生演奏の方がはるかによく聴こえるのです。
このアルバムにはライブで聴いたら楽しいだろうなと想像させる部分もあったり、根本や三谷の個性を活かした様々な楽曲が揃っていたりで、聴いていて厭きのこないアルバムに仕上がっています。
収録曲10曲に捨て曲は無いですし、本当に良いアルバムなので興味があったらぜひ聴いてみて下さい。お薦めです。

『STARDUST REVUE / THANK YOU』
01. Thank You
02. と・つ・ぜ・んFall In Love
03. Boy Meets Girl
04. Supersonic
05. 想い出にかわるまで
06. 灰色の街
07. 涙のエピローグ
08. UKI UKI Midnight
09. 夜間飛行
10. 星に唄えば

ピックアップ曲:
「Thank You」 / 作詞・作曲:三谷 泰弘、編曲:STARDUST REVUE
スタレビのライブでの定番曲のひとつです。歌詞の内容からもライブで演奏することを念頭に置いていることが分かります。アカペラ・コーラスから曲が始まるところもいかにもスタレビらしいと言えますね。歌を唄いながらギターを弾かせたら日本一だと思っている根本 要のカッティングが、何とも小気味好いです。

「と・つ・ぜ・んFall In Love」 / 作詞:三谷 泰弘・林 紀勝、作曲:三谷 泰弘、編曲:STARDUST REVUE
ライブで必ずと言って良いほど演奏されるノリの良いナンバーです。ライブでこの曲のイントロが始まると、会場のボルテージが一気に上がるというほどの名曲です。この曲を演奏しないライブと言うのは考えにくいでしょうね。柿沼 清史のベース、根本 要のギターのプレイが印象的です。

「Boy Meets Girl」 / 作詞・作曲:三谷 泰弘、編曲:STARDUST REVUE
しっとりと聴かせるバラード・ナンバーです。三谷は、ヴォーカルが根本 要に似合うもの、自分に似合うものという風に曲を書き分けてる気がします。この曲はまさに根本 要に似合ってる曲だという気がしますね。

「想い出にかわるまで」 / 作詞・作曲:三谷 泰弘、編曲:STARDUST REVUE
6枚目のシングルになった曲です。どこか歌謡曲チックな曲ですが、キャッチーなメロディーが印象的です。私はこういうタイプの曲がスタレビらしくて好きですね。ある意味三谷が在籍していた頃のスタレビを象徴している曲のような気がします。

「涙のエピローグ」 / 作詞:根本 要・手島 昭、作曲:根本 要、編曲:STARDUST REVUE
隠れ名曲だと思っているバラード曲です。根本 要の書く詞には女言葉のものが結構あって、それを根本 要がしっとりと歌い上げるのですが、根本 要の声に女言葉の歌詞はよく似合います。

「夜間飛行」 / 作詞・作曲:三谷 泰弘、編曲:STARDUST REVUE
三谷 泰弘のメイン・ヴォーカル曲の名曲です。三谷自身が歌うために書かれた曲という感じで、どちらかと言うとCITY POP路線ですね。ソロになってからも歌われているようで、三谷自身も好きな曲なんでしょうね。南 佳孝、八神 純子の曲にも"夜間飛行"というタイトルの曲がありますが、いずれも名曲だというのが凄いです(笑)
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高橋 真梨子_SUNNY AFTERNOON ◇ 2009年 12月 20日
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今回紹介するのは、1978年にペドロ&カプリシャスを脱退し、ソロ活動を始めた高橋 真梨子が1980年にリリースした2ndソロ・アルバム『SUNNY AFTERNOON』です。

高橋 真梨子は私にとっては特異な存在です。ペドロ&カプリシャスの時代から、その独特な歌声と豊な表現力を持ったとても歌の上手い人という印象はあったものの、どうも私の感性との相性の問題なのか、所有しているのは今回紹介する『SUNNY AFTERNOON』1枚だけなんです。決して嫌いという訳でも無いですし、もっと聴けば良い曲が沢山あるだろうとは思うのですが、どうも食指が動かないと言うか・・・。
このアルバムも自分で買ったという記憶が無く、おそらく当時パチンコの景品としてLPレコードを手に入れたんじゃないかと思います。
このアルバムに収録されている「ジャスト・ホールド・ミー」という曲がとにかく好きで、中古CDをずっと探していました。最近やっと見つけました(笑)

高橋 真梨子がソロに転じた1979年頃というのは、シンガー・ソングライターが台頭してきており、ニュー・ミュージック(CITY POPも含む)が主流になってきた時代でした。職業作家の曲を歌うというのはアイドル系を含んだ歌謡曲が中心でした。もちろん職業作家の曲を歌うニュー・ミュージック系のシンガーもいましたが、ジャンルとしてはPOPS系中心で、高橋 真梨子のように歌謡曲とニュー・ミュージックの境界線に位置するようなシンガーというのは、私にとってはどうしても半端なイメージになってしまっていたのかも知れません。

『SUNNY AFTERNOON』は、アルバムとしての完成度は決して高いとは思えませんし、私としてもお薦めできるアルバムではありません。全体的に地味な印象は拭えませんし、曲自体も印象に残るようなものは少ないです。
しかし、私には思い入れの強い曲が収録されており、その1曲が聴きたくてCDを探していたと言っても過言ではありません。
今回ピックアップする曲が極端に少ないと思いますが、ご了承下さいませ(笑)

『高橋 真梨子 / SUNNY AFTERNOON』
01. ハート&ハード ~時には強く時には優しく
02. もしかしたら
03. サンライズ・サンセット
04. グッバイ・チャーリー
05. すべて霧の中
06. 陽だまりのように
07. ジャスト・ホールド・ミー
08. アップル・シティ
09. 素足が似合う街で
10. 愛はこれから

ピックアップ曲:
「ハート&ハード ~時には強く時には優しく」 / 作詞・作曲:尾崎 亜美、編曲:後藤 次利
どうしてもユーミンの影に隠れがちですが、作家としてはむしろユーミンより優れていると思っている尾崎 亜美が書き下ろしたシングル曲です。
高橋 真梨子の1stソロ・シングル「あなたの空を翔びたい」も尾崎 亜美の楽曲なんですが、いずれも高橋 真梨子の声質・個性が十分に発揮できる楽曲に仕上げているところが凄いですね。明らかに歌う人のイメージで曲を書いているというのがよく分かります。地味ですが名曲だと思います。

「ジャスト・ホールド・ミー」 / 作詞:竜 真知子、作・編曲:佐藤 健
この曲聴きたさにCDを探していたという、私にとっては思い入れの強い曲であり、名曲だと信じて疑わないナンバーです。
佐藤 健らしいCITY POP系のバラード曲で、メロディー・アレンジ共に秀逸です。ただ聴く人によっては地味と感じるかも知れませんが・・・(笑)。
レコードを買った当時は、この曲ばかり繰り返し聴いてました。FUSION好きな人が聴けば、イントロで思わずニヤリとするかも知れません。
この曲を聴く限り、高橋 真梨子の歌声はCITY POP路線にも似合うと思いますし、もしかしたらCITY POP色の強いアルバムがあるのかも知れませんね。

「素足が似合う街で」 / 作詞:中里 綴、作・編曲:林 哲司
"林 哲司がベタとも言えるほどの歌謡曲を書くとこんな曲になります"みたいなナンバーです(笑)
このアルバムがレコーディングされたのが1979年の冬ですから、松原 みきの名曲「真夜中のドア」と同時期に作られた可能性がありますね。両極端とも言える曲ですが、この辺りが林 哲司の魅力でもあります。好きな曲という程ではないのですが、高橋 真梨子らしい曲だという気がしますね。
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荒木 真樹彦_Baby, You Cry ◇ 2009年 12月 12日
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今回紹介するのは、自身のアーティスト活動のみならず、プロデュース業やソングライターとしても幅広く活躍している荒木 真樹彦が、1990年にリリースした2ndアルバム『Baby, You Cry』です。
私が"荒木 真樹彦"という名前を初めて意識したのは、郷 ひろみや田原 俊彦に楽曲提供をしているソングライターとしてだったと思います。
もちろんアーティストとしての活動をしていることは知っていましたが、彼のアルバムは聴いたことがありませんでした。いつかは聴いてみたいと思っていましたが、たまたまBOOK OFFでこのアルバムを見つけることが出来ました。

アルバムを聴いて感じたのは、個性溢れる曲を書くということ、アレンジャーとしてのセンスも良いこと、ギターが結構上手いなということでした。FUNKYなナンバー中心にメロディアスなバラードも書けるという点では、林田 健司にも似ていると思いますが、キャッチーなメロディーを書く林田 健司に比べ、より個性的な印象を受けます。しかし、これは悪い意味では無く、聴く者を惹き付ける不思議な魅力を持っているということです。特にバラード系ナンバーにおいては、メロディーのみならずアレンジに関しても非凡な才能を感じます。
またギターの腕前もなかなかのもので、キレの良いカッティング・プレイやソロ・プレイも聴き応えがあります。歌もしっかりしており、声質も良いです。もっとメジャーになっても良いような気がするんですが、そうならないのにはやはり何かが欠けているのでしょうね。
個人的にはソングライターとしては成功するような気がするんですが・・・。

1996年には藤原 理恵とRie ScrAmbleを結成していますが、こちらも機会があれば聴いてみたい気がします。

『荒木 真樹彦 / Baby, You Cry』
01. Baby, You Cry (Introduction)
02. Nice Girl
03. We Don't Recall
04. Jealousy
05. Oh My God
06. Solitude
07. Pandora's Box
08. Revival Rain
09. Joy
10. Baby, You Cry

ピックアップ曲:
「Jealousy」 / 作詞:松井 五郎、作・編曲:荒木 真樹彦
都会的でCOOLなサウンドが印象的なミディアム・バラードです。メロディーも洒落ていますし、アレンジもシンプルですがセンスの良さを感じます。1番の聴き所はギター・ソロかも知れません。メロディアスなギター・ソロで個人的にかなり気に入っております(笑)

「Solitude」 / 作詞:松井 五郎、作・編曲:荒木 真樹彦
メロディアスなミディアム・ナンバーです。青山 純のドラム、Jake H.Conceptionのサックスが入ったことでより洒落た感じに仕上がっていて、アレンジが凄く良いなと感じた1曲です。ヴォーカルも良いですし、コーラス・ワークも良い。そしてギターに関してはかなり拘りを感じますね。

「Pandora's Box」 / 作・編曲:荒木 真樹彦
1分30秒に満たない短いナンバーで、荒木 真樹彦の一人多重コーラスによるアカペラを聴かせてくれます。

「Revival Rain」 / 作詞:松井 五郎、作・編曲:荒木 真樹彦
アルバム中最もPOPなナンバーです。荒木 真樹彦は器用な人で、ギターのみならずキーボードやベースもこなします。特にこの曲でのベース・プレイは、スラップを交えた本格的なプレイで驚かされます。キャッチーなサビのメロディーが印象的で、一般受けするタイプの曲かも知れません。

「Joy」 / 作詞:松井 五郎、作・編曲:荒木 真樹彦
タイトルとは裏腹に若干暗めのバラード・ナンバーです。打ち込みメインで、サウンド的には80年代の打ち込みのスタイルといった感じです。最初はこの暗さが駄目でしたが、聴き込むうちに魅力的に思えてきた曲です。
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昨日の記事が高校生時代に絡んだ内容だったので、今回もうひとつ高校生時代の想い出話を・・・。
高校生の頃、学期末テストが終わると友人宅に集まって夜通し色んな話をしたり、ボード・ゲームをしたり、音楽を聴いてテストが終わった開放感に浸っておりました。
その遊びの中で一時流行ったのが、レコードに合わせて歌を歌うことでした。でもただ歌うのではありません。じゃんけんで歌う順番を決めたら、ヘッドフォンをして自分の声も周りの声も全く聞こえない程の大音量で音楽を流し、その音楽に合わせて歌うという実にくだらないゲームです(笑)

一度試してみると分かりますが、自分の声が全く聞こえない状態では非常に音程を取るのが難しいのです。自分では上手くレコードに合わせて気持ち良く歌っていても、傍から聞けば腹が捩れる位に笑える下手な奴が何人かは出てくるものです。
私の友人の中に、このゲームをやると必ず周りを大爆笑の渦に巻き込む奴がおりまして、その友人が必ず歌ったのが今回紹介するアルバムのタイトル曲だった「ぼくがつくった愛のうた」でした。この歌は、実は凄く難しい歌なんですよね。その友人は元々歌が下手くそなのにこういう難しい歌を歌いたがり、結果周囲の人間を大爆笑させていたという憎めない奴でした(笑)

前書きが長くなりましたが、今回紹介するのは私にとって懐かしくも楽しい想い出がつまったTULIPのアルバム『ぼくがつくった愛のうた』(1974年)です。通算6作目のアルバムですが、当時は年2枚のアルバムをリリースしており、1972年のデビューから僅か2年しか経過していません。それでいてデビュー当時から比べ、楽曲、アレンジ、サウンドははるかに成長しているのが伺えます。

TULIPは、財津 和夫がリーダーであり実質的には彼のバンドであったというのは周知の事実です。実際に財津 和夫は疑う余地の無い程に音楽的に有能な人物であったことは、その後の作曲家として数多くのヒット曲を生み出したことで証明されています。
しかし、私はTULIPの成功の影の立役者は姫野 達也だと思っているんです。もしヴォーカルが財津 和夫の1本だったなら、あるいは「心の旅」というヒット曲は生まれなかったかも知れません。
姫野 達也のヴォーカルには人を惹き付ける魅力がありますし、メロディ・メーカーとしても素晴らしいセンスを持っています。『ぼくがつくった愛のうた』を聴くといつもそのことを感じるんですよね。

『TULIP / ぼくがつくった愛のうた』
01. ひとつの星
02. 私のアイドル
03. なくした言葉
04. この暗闇の中
05. ここはどこ
06. 踊り娘
07. 仔牛のロー・カウジー
08. アンクル・スパゲティー (三文歌手)
09. 走れ!ムーン号
10. ぼくがつくった愛のうた (いとしのEmily)
11. Mr. プレスマン
12. 歌は生きている
13. 世界の果てで

ピックアップ曲:
「私のアイドル」 / 作詞・作曲:財津 和夫
いかにもTULIPらしいナンバーです。ビートルズやビーチ・ボーイズの影響を色濃く感じるノリの良さが特徴ですね。コーラス・ワークにもTULIPらしさが前面に出ています。ライブで映える楽曲でしょうね。

「なくした言葉」 / 作詞:財津 和夫、作曲:姫野 達也
淡々としたスロー・ナンバーなんですが、そのメロディーとヴォーカルに妙に惹かれる曲です。この曲を聴くと、姫野 達也のソングライターとしての才能の豊かさ、そして魅力的なヴォーカリストであると再認識させられます。数あるTULIPの楽曲の中で、ふとした時に口ずさんでしまうのが何故かこの曲だったりします(笑)

「ここはどこ」 / 作詞:安部 俊幸、作曲:姫野 達也
姫野 達也の書く曲は私にとっては本当に魅力的で、財津 和夫よりも独創的なメロディーが書けると思っています。"TULIP=財津 和夫"というのが基本でしょうが、姫野の楽曲があることが良いアクセントになってTULIPの音楽の幅が広がっているように思えるのは私だけでしょうか・・・。

「ぼくがつくった愛のうた (いとしのEmily)」 / 作詞・作曲:財津 和夫
高校生時代の楽しい想い出(笑)と共に私にとっての名曲のひとつです。もしこの曲のリード・ヴォーカルが財津 和夫だったら、これ程魅力的な曲にはなっていなかったでしょうね。そういう意味では、姫野 達也に歌わせた財津 和夫のセンスの良さは流石だと思います。
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西脇 唯_Unison ◇ 2009年 11月 19日
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今回紹介するのは、西脇 唯が1996年にリリースした通算5枚目のフル・アルバム『Unison』です。このアルバムは本当に好きなアルバムでもっと早く紹介しようとも思っていたんですが、このアルバムが似合う今の季節まで温存しておりました(笑)

『Unison』は、以前紹介した1stアルバム『さよならの場所で会いましょう』や2ndアルバム『いちばんやさしい風はあなたが持っている』に比べるとインパクトに欠ける印象がありますが、それは最初のうちだけで聴けば聴くほどに味わいを増してくるというアルバムですね。本当に良い曲を書く人です。
私が今まで聴いてきた女性アーティストの中では、ソング・ライティングという点においてはBest 3に入ると思います。
特に詞が良いんですよね。私は、昔からどういう訳か歌詞に関しては無頓着と言うか、あまり頭に歌詞が入ってこないタイプの人間なんですが、西脇 唯の曲はメロディーと共に歌詞がすんなり入ってくるんです。
50過ぎのオヤジが書くのもなんですが(汗)、彼女の詞に多くの女性が共感したことでしょうし、励みにもなったんだろうなと思います。上手く表現出来ませんが、解り易く飾らない言葉で女性の気持ちを上手く表現しているような気がします。
切なさの中にも温もりを感じる歌詞と、キャッチーなメロディーが西脇 唯の魅力ですね。

アルバムに収録されている12曲全てが西脇 唯の作詞・作曲です。アレンジは、本間 昭光、武部 聡志、Joe Rinoie、木原 龍太郎、加藤みちあき、十川 知司、清水 信之の7人が手掛けています。バラエティに富んだアレンジなんですが、西脇 唯が歌うことでしっかり彼女の世界観が出ていて、全体的なバランスも良いと思います。この季節にピッタリなのでぜひ聴いてみて下さい。

『西脇 唯 / Unison』
01. Holy Snow
02. 花梨 (KARIN)
03. 恋でなければ もういらない
04. 最後のバレンタイン (Album Mix)
05. Once and again
06. CALLING
07. 愛しているとは言えない (Album Mix)
08. 無限の会いたさで
09. Dear Friend
10. はじめての一人暮らし
11. 冬の惑星
12. イノセント

ピックアップ曲:
「Holy Snow」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:十川 知司
澄んだ空気を思わせるウインター・ソングと言うより、あまりベタな感じのしないクリスマス・ソングといった感じでしょうか(笑)。西脇 唯のヴォーカルも1stアルバムの頃よりも数段上手くなっていますね。凍てつく冬の代夜空を見上げながら聴きたい、そんな1曲です。今 剛のアコースティック・ギターのソロがたまらなく良いです。

「恋でなければ もういらない」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:本間 昭光
グルーヴィーなアレンジが都会的で実に渋いナンバーです。かなりこの曲は気に入っております。サビのメロディーとアレンジが絶妙にマッチしているのと、終盤のコーラスとヴォーカルの絡みがかなりカッコ良いです。

「最後のバレンタイン (Album Mix)」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:清水 信之
メロディーよりも切ない歌詞が印象に残った曲です。歌詞に無頓着な私が歌詞に耳を奪われた稀な曲でもあります(笑)

「CALLING」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:Joe Rinoie、鈴川 真樹
スピーディーかつハードなサウンドが新鮮なナンバーです。 鈴川 真樹のハードなギター・ワークと西脇 唯の透明感のあるヴォーカルのコントラストが気持ち良く感じます。この曲にようにスピード感のある曲もなかなか良いですね。

「無限の会いたさで」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:木原 龍太郎
メロディーにソングライターとしてのセンスの良さを感じる1曲です。この曲を聴いてもヴォーカルの成長ぶりを感じさせます。ソングライターだけでなく、ヴォーカリストとしても素晴らしい才能を持ってますね。小林 正弘のフリューゲル・ホーンの響きが心地良いです。

「Dear Friend」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:十川 知司、コーラス・アレンジ:楠瀬 誠志郎
まさにGirls Popsといった感じのPOPナンバーです。歌詞もメロディーも素晴らしいのですが、この曲の1番の聴き所は楠瀬 誠志郎のコーラス・ワークです。彼のコーラスが入ったことでよりPOPさが出たような気がします。聴き応えのある1曲です。

「冬の惑星」 / 作詞・作曲:西脇 唯、編曲:本間 昭光
珍しく低音域のヴォーカルを聴かせてくれるミディアム・ナンバーです。とにかくサビのメロディーが私好みなんです(笑)。シンプルな打ち込みのリズムに古川 昌義のJAZZYなギターというのも実に心地良いです。
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金井 夕子_écran ◇ 2009年 11月 01日
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今回紹介するのは、2007年9月にリリースされた4枚組CD『78 - 82 ぼくらのベスト 金井 夕子 アナログ・アルバム 完全復刻パッケージ』の中から、1981年2月に発売された4thアルバム『écran』です。

個人的な感想ですが、金井 夕子のアルバムって統一性が無いと言うのか、コンセプトがはっきりしないと言うのか、どうもトータル的なバランスがお世辞にも良いとは思えないものがあります。そんな中において1stアルバム『FEELING LADY』や3rdアルバム『CHINA ROSE』は、まだバランスが良い方ですね。しかし、2nd『invitation』や本作はどうしても地味な印象が拭えません。
ただ、収録されている曲の中にはかなり地味ながらも良い曲が結構ありますし、何故か私はデビュー当時から金井 夕子に惹かれていました。彼女の歌声が好きで何気に聴いてしまいます(笑)

作家陣に、尾崎 亜美、佐藤 準、大貫 妙子、細野 晴臣、近田 春夫、後藤 次利、山口 美央子、糸井 重里という渋い面子が揃っていて、楽曲もバラエティに富んでいます。またボーナス・トラックには、シングル曲や"金井 由布子"名義のシングルも収録されています。
万人に受けるアルバムだとは思えませんが、金井 夕子のファンには楽しめるアルバムと言えるでしょうね。

『金井 夕子 / écran』
01. 海(女)~空(男)へ
02. J's BAR
03. Wait My Darling (Album Version)
04. 失恋STORY
05. I'm In Love With You
06. 可愛い女と呼ばないで
07. SAFE HARBOR - 安らぎの港-
08. RECORDER SONATA
09. 走れウサギ (Ver.1)
10. 銀幕の恋人
Bonus Track
11. Wait My Darling (Single Version)
12. Wait My Darling (Single Long Version)
13. ハートブレーカーのために
14. 走れウサギ (Ver.0)
15. 星と水の物語
16. とけいくメモリー

ピックアップ曲:
「海(女)~空(男)へ」 / 作詞・作曲・編曲:尾崎 亜美
私の抱いている金井 夕子のイメージと曲調がピッタリとマッチしている曲です。地味と言えば地味な曲なんですけど・・・(笑)。シンプルな演奏と尾崎 亜美の多重コーラスが何とも神秘な雰囲気を醸し出しています。

「Wait My Darling (Album Version)」 / 作詞:大貫 妙子、作曲・編曲:細野 晴臣、コーラス・アレンジ:大貫 妙子
何とも大貫 妙子らしい曲です。最初にこの曲を聴いた時に、詞も曲も大貫 妙子だとばかり思っていたんですが、曲は細野 晴臣だと知り驚いたのを憶えています。大貫 妙子自身が歌っても全く違和感の無いでしょうね。大貫 妙子のコーラスが印象的です。

「可愛い女と呼ばないで」 / 作詞・作曲:山口 美央子、編曲:鈴木 茂
金井 夕子の9枚目のシングル曲です。実はこの曲が大好きでして・・・。山口 美央子も自身のアルバム『NIRVANA』(1981年)でセルフカヴァーしています。山口ヴァージョンは井上 鑑のアレンジで、これが実に良いんですよ。聴き比べると面白いのですが、残念なことに山口 美央子のアルバムはCD化されていません。金井 夕子の声質にピッタリに似合っています。

「走れウサギ (Ver.1)」 / 作詞:糸井 重里、作曲・編曲:細野 晴臣
特に好きな曲と言う訳ではないのですが、実はこの曲は80年のシングル「Wait My Darling」のカップリング曲「ハートブレーカーのために」(13)の歌詞違いなんですね。しかも歌詞は双方とも糸井 重里です。アレンジもほぼ一緒です。個人的には「ハートブレーカーのために」の方が好みです。

「銀幕の恋人」 / 作詞・作曲:尾崎 亜美、編曲:鈴木 茂
尾崎 亜美も自身のアルバムで『Air Kiss』(1981年)でセルフカヴァーしている名バラード曲です。サビのメロディーがいかにも尾崎 亜美らしいですね。尾崎 亜美ヴァージョンも良いですが、私は金井 夕子ヴァージョンが1番好きです。ちなみにメンバーは、山木 秀夫(ds)、後藤 次利(b)、佐藤 準(key)、鈴木 茂(g)、吉川 忠英(a-g)、浜口 茂外也(per)、尾崎 亜美(cho)です。この演奏が良いんですよ。

「とけいくメモリー」 / 作詞:藤田 明子、補作詞: 青木 茗、作曲・編曲:林 哲司
"金井 由布子"名義でリリースされた10枚目のシングル「星と水の物語」(1982年)のカップリング曲です。「星と水の物語」も林 哲司の作曲ですが、この曲の方がずっと良いですね。メロディーやアレンジが実に林 哲司らしくて、バラードの職人ならではの曲という気がします。隠れた名曲だと思います。
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清水 仁_ONE ◇ 2009年 10月 17日
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今回紹介するのは、少々マニアックな1枚です。そのアルバムは、1979年にバンド形式となったオフコースのメンバーであるベーシスト・清水 仁が、オフコース在籍中の1986年にリリースしたソロ・アルバム『ONE』です。

清水 仁という名前に馴染みがあるという人のほとんどは、オフコースのファンかも知れません。しかし、私にとって清水 仁は、1970年代に活躍した伝説のビートルズのコピー・バンド"THE BAD BOYS"のポール役としてのイメージの方が強烈なんです。このTHE BAD BOYSは、本当に凄かったです。そんじょそこらのコピー・バンドとは違っており、そのビートルズに対する拘り方は半端じゃなかったですね。彼らの唯一リリースしたアルバム『MEET THE BAD BOYS!』(1973年)を聴けばその楽しさに触れることが出来ますし、興味のある方はこちらのHPをご覧になって下さい。

オフコース時代はどちらかと言えば裏方的なイメージに強かった清水 仁ですが、私にはポールとしてビートルズ・ナンバーを活き活きと歌っていた姿をステージでも観ていましたので、ソロ・アルバムがリリースされたことも不思議に思いませんでしたし、自然と興味も湧きました。
実際このアルバムには、見るからに実直そうな彼らしい温もりのあるサウンドに溢れています。
派手な印象はありませんがその温かいサウンドは心地良く、秋~冬になると聴きたくなるアルバムの1枚になっています。

『清水 仁 / ONE』
01. MY ENDLESS LOVE
02. Day Dreamer
03. Natural Wind
04. BLUE RAIN
05. 甘いグレイの陽暮れどき
06. 自然
07. 上を向いて歩こう
08. ONE
09. 夢の続き / Dreaming
10. 沈黙の旅
11. MY ENDLESS LOVE (J.J.Version)

ピックアップ曲:
「MY ENDLESS LOVE」 / 作詞:湯川 れい子、作曲:清水 仁、編曲:平田 謙吾・清水 仁
ナイアガラ・サウンドを彷彿させるアレンジが印象的なナンバーです。決して上手いとは言えないヴォーカルですが、温もりと爽やかさを併せ持っていて、聴いていて気持ちの良いPOPナンバーに仕上がっています。11は同じ曲のヴァージョン違いで、ギターやコーラスをフィーチャーした形のアレンジになっています。聴く比べると面白いですよ。ちなみに私は01の方が好みです(笑)

「Natural Wind」 / 作詞:宮原 芽映、作曲:清水 仁、編曲:平田 謙吾・清水 仁
まさにタイトル通り、心地良い風を感じさせてくれるミディアム・ナンバーです。この曲ではズバリ、安部 恭弘のコーラスと宮原 芽映のデュエット・ヴォーカルが曲の雰囲気を作り上げていると言っても過言ではありません。清水 仁のヴォーカルだけでは、ここまでの味は出なかったでしょうね。私のお気に入りの1曲です。

「BLUE RAIN」 / 作詞:秋元 康、作曲:松尾 一彦・清水 仁、編曲:松尾 一彦
松尾 一彦らしいキャッチーなナンバーです。稲垣 潤一が歌っても似合いそうな曲という気がしますし、アルバム中で最もオフコースっぽさを感じる曲と言えます。松尾 一彦がアレンジを手掛けている唯一の曲でもあり、他の曲とは雰囲気が違います。一般受けするタイプの曲ですね。良い曲です。

「甘いグレイの陽暮れどき」 / 作詞:安井 かずみ、作曲:清水 仁、編曲:平田 謙吾・清水 仁
メロディー自体よりもAORチックなアレンジが大好きなナンバーです。このアルバムに関しては前半5曲に私の好きなタイプの曲が集中しております(笑)。
作曲した清水 仁には失礼ながら、アレンジで聴けてしまうという曲ですね。
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西城 秀樹_DANCE³ ◇ 2009年 10月 03日
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今回紹介するのは、西城 秀樹が1991年にリリースしたアルバムで、ダンサブルなナンバーを集めた『DANCE³』です。
このアルバムを購入した理由はただひとつ。角松 敏生が西城 秀樹に提供した楽曲3曲が収録されているから、ただそれだけでした。以前紹介したアルバム『TWILIGHT MADE・・・』はアナログ盤は持っているのですが、CD化はされているようですが入手困難状態(オークションでも1万円を超える値段で取り引きされているようです)・・・。加えて同じ角松 敏生が提供した「Though the Night」が聴けるというのでたった3曲目当てで購入しました。
購入はリアル・タイムではなくて随分経ってからで、BOOK OFFで比較的安い価格で購入できたのはラッキーでした。

このアルバムを購入してからは、角松の提供曲ばかり聴いていて他の曲はほとんど聴いていなかったので、今回紹介するにあたりじっくり聴いてみると結構面白いことに気付きました(笑)
ダンサブルな曲が中心なんですが、奥田 民生が提供したボッサ調(途中で変わりますが・・・)のナンバー「きみの男」(プロデュースは長戸 大幸)があったり、私の好きなMAYUMI(堀川 まゆみ)が書いたCITY POPナンバー「CITY DREAMS FROM TOKYO」(英語詞)やFUNKYな「MADNESS」があったり、GEORGE DUKEが作曲・アレンジを手掛けたシングル曲「New York Girl」(ちなみにこの曲のシングル・レコードのジャケットは永井 博のイラストでした)が収録されていたりでバラエティに富んでいます。
ただ如何せん西城 秀樹のヴォーカルはくどい所がありますので、アルバム通して聴くには辛いところもあります(汗)。
好きな曲をピック・アップして自作コンピに入れるみたいな聴き方が私には合っているかも知れません。

BOOK OFFでもたまに見かけるアルバムですので、興味のある方は聴いてみて下さい。
ちなみにピックアップ曲は当然角松提供曲なのであしからず・・・(笑)

『西城 秀樹 / DANCE³』
01. ギャランドゥ (Special Power Mix Version)
02. Hideki Greatest Hits Club Mix
  ①Young Man (Y.M.C.A)
  ②激しい恋
  ③傷だらけのローラ
  ④情熱の嵐
  ⑤ギャランドゥ
  ⑥Young Man (Y.M.C.A)
03. Shake My Day (EXTEDED)
04. 蒼い月の悪戯
05. きみの男
06. Bad Angel
07. Sweet Surrender
08. BEAT STREET
09. Through the Night
10. CITY DREAMS FROM TOKYO
11. MADNESS
12. New York Girl (English Version)

ピックアップ曲:
「Sweet Surrender」 / 作詞:吉田 美奈子、作・編曲:角松 敏生、ブラス編曲:数原 晋、コーラス編曲:吉田 美奈子
角松が自身のアルバムでも成し得なかった作詞:吉田 美奈子、作・編曲:角松 敏生というソングライティングのコラボレーションによる1曲。この曲を書いた80年代中盤の角松は、まさに神懸りとも思える程に良い曲を書いてましたね。アレンジも本当に素晴らしく、新譜が出る度に鳥肌立てて聴いてました(笑)。
シンセ・ベースと吉田 美奈子のコーラスを全面に出したサウンドが心地良く、ダンサブルというよりも高速を飛ばしながら聴きたい、そんなナンバーですね。

「BEAT STREET」 / 作詞:吉田 美奈子、作・編曲:角松 敏生、ブラス編曲:数原 晋、コーラス編曲:吉田 美奈子
当時の角松らしさ全開のダンサブルなナンバーです。この曲では故・青木 智仁のスラップ・ベースを活かしたメリハリのあるリズム、日本のジェリー・ヘイ、数原 晋のホーン・アレンジ、そしてやはり吉田 美奈子のコーラスが最高ですね。ちなみこのアルバムに収録されているのはシングル・バージョンだと思われます。凍結前の角松の音楽が好きな人なら絶対に気に入る1曲でしょう。

「Though the Night」 / 作詞・作曲:角松 敏生、ブラス編曲:磯 広行
角松好きな人が聴けば、この曲が角松のアルバム『AFTER 5 CLASH』に収録されていても不思議ではないという感想を持つのではないでしょうか。CITY POP色全開の頃の角松サウンドで溢れています。イントロ部の青木 智仁のベース、軽快なギター・カッティングなどアレンジの手法が1984年頃の角松そのものです。この曲を聴くと、懐かしくもあり当時の角松は最高だったなと改めて感じますね(笑)
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