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カテゴリ:J-POP( 189 )
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浜本 沙良_TRUTH OF LIFE ◇ 2009年 09月 27日
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今回紹介するのは、浜本 沙良が1995年にリリースした2ndアルバム『TRUTH OF LIFE』です。以前紹介した1stアルバム『PUFF』は、偶然BOOK OFFで250円で売られているのを見つけ、期待もせずに購入したんですがこれが大当たり。
浜本 沙良の自然体で清々しいヴォーカルに惹かれ、サウンド・プロデュースを手掛けている有賀 啓雄の洗練されたアレンジに魅了されました。
その時から2ndアルバムを探していました。なかなか見つからなかったのですが、福岡に出張中に博多駅前のBOOK OFFで発見。1stに比べると高い値段設定でしたが、速攻で購入しました。

サウンド・プロデュースは前作と同じ有賀 啓雄ですが、1stよりもずっと洗練されたサウンドになったという印象ですね。よりグルーヴィーに、よりメロウになった『TRUTH OF LIFE』は、今の季節に聴けば本当に心地良い気分に浸れる1枚としてお薦めです。捨て曲無しですよ!
参加ミュージシャンは、宮田 繁雄(ds)、坂口 良二(ds)、有賀 啓雄(b)、佐橋 佳幸(g)、斎藤 誠(g)、林部 直樹(g)、松原 正樹(g)、塩谷 哲(key)、松田 真人(key)、MATARO(per)、AMAZONS(cho)等という渋い人選ですが、実に良い演奏を聴かせてくれます。
作曲陣は、羽場 仁志が10曲中8曲を書いており、残りを山口 美央子と鈴木 恵子&小森 義也が書いています。アレンジはもちろん有賀 啓雄で、90年代半ばという打ち込みが主流になりつつあった時代に、あえて生のリズムに拘っているのが良いですね。

『浜本 沙良 / TRUTH OF LIFE』
01. enfin
02. COOL WATER
03. What is Love
04. Lonesome
05. あなたが好き
06. my way home
07. Feelin' Blue
08. FOR YOU, FOR ME
09. Swing
10. それから

ピックアップ曲:
「enfin」 / 作詞:松井 五郎、作曲:羽場 仁志、編曲:有賀 啓雄
ラテン調のリズムとホーン・セクションのコンビネーションが軽快で心地良いナンバーで、アルバムの仕上がりの良さを予感させてくれます。ラテン調の曲のピアノと言えば、そう塩谷 哲ですね。この曲でも素晴らしいプレイを聴かせてくれます。

「COOL WATER」 / 作詞:夏野 芹子、作曲:山口 美央子、編曲;有賀 啓雄
タイトル通りクールでメロウな好ナンバーで、私の大好きな1曲です。雰囲気的には具島 直子に似ていますが、浜本 沙良の美しい歌声とメロディーのマッチングが絶妙で、本当に洒落た曲に仕上がっています。佐橋 佳幸の素晴らしいギター・プレイとAMAZONSのコーラス・ワークが見事です。夜のドライブにピッタリな1曲。

「What is Love」 / 作詞:庄司 明弘、作曲:羽場 仁志、編曲:有賀 啓雄
この曲もメロウかつグルーヴィーなナンバーで、冒頭からの3曲聴いただけでもうメロ(ウ)メロ(ウ)です(笑)。サビのメロディーが秀逸で、うっとりするほど心地良い気分にさせてくれます。堅実な宮田 繁雄のドラミング、有賀 啓雄の渋いベースが痺れます。

「my way home」 / 作詞:夏野 芹子、作曲:羽場 仁志、編曲:有賀 啓雄
リズムは打ち込みを使っていますが、パーカッションが3人参加しており、打ち込みの違和感を全く感じないボッサ・ナンバーです。聴けば塩谷 哲と分かる何とも"らしい"ピアノが素晴らしいですね。

「FOR YOU, FOR ME」 / 作詞:松井 五郎、作曲:羽場 仁志、編曲:有賀 啓雄
グルーヴィーなアレンジがたまらないPOPナンバー。このアルバムに収録されている羽場 仁志の書いた曲は、本当に素晴らしいものばかりです。きっと有賀 啓雄もアレンジを付けやすかっただろうと思いますし、何より浜本 沙良が気持ち良さそうに歌っているのが良いです。
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松本 伊代_天使のバカ ◇ 2009年 09月 19日
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1981年、松本 伊代がTVで満面の笑顔で「センチメンタル・ジャーニー」を歌っているのを見て、"変な声だし、歌の下手な娘だなぁ"と心底思っていました。
ところが、現在は同年代にデビューしたアイドル系の歌手の中において、彼女ほど心に響く"歌"を歌える"歌い手"は少ないのではないかとさえ思うようになりました。そんな松本 伊代の"歌"の魅力に気付かせてくれたのが、以前紹介した1987年リリースのアルバム『風のように』であり、今回紹介する1986年リリースのアルバム『天使のバカ』でした。

同時期にデビューしたアイドル系歌手には、松本 伊代よりも声量もあり歌が上手い娘は沢山いました。でもテクニックだけでは人の心に響かないんですよね。大切なのは、曲を大切に、丁寧に、そして心を込めて歌うこと。その大切なモノを持っていたのが松本 伊代だったのではないかという気がします。
この頃の松本 伊代の"歌"を聴いて感じたのは、当時彼女は本当に歌うことが好きだったんだろうなということ。そして音楽というものに真摯な態度で取り組んでいたんだろうなということでした。
そんな彼女の歌に魅力を感じたスタッフは、"アイドル歌手・松本 伊代"ではなく"歌い手・松本 伊代"を全面に出すべく奔走したのではないでしょうか。
それほどこの頃の彼女の"歌"には魅力が詰まっています。もし今でも"松本 伊代は歌が下手"と思っている方がいたら、ぜひこの頃の彼女の曲を騙されたと思って聴いてみて下さい。きっと何かを感じるはずですから・・・。

サウンド・プロデュースとアレンジを手掛けているのは船山 基紀。松本 伊代の魅力を引き出している楽曲を提供している作曲陣は、林 哲司、見岳 章、中崎 英也、小林 明子、泰葉、船山 基紀、あらい舞、関口 誠人、渡辺 英樹といったバラエティに富んだ顔触れになっています。

『松本 伊代 / 天使のバカ』
01. 信じかたを教えて
02. 天使のバカ
03. 言えなくて
04. ルージュの選択
05. 不思議なのはサヨならの方法
06. ミスマッチ
07. Swing Swang Swung
08. Kiss And Whisper
09. 奇数の恋の物語
10. きれいな涙

作詞:川村 真澄、作曲:林 哲司による名曲01。初めてこの曲を聴いた時、松本 伊代は決して下手ではないと感じましたね。美しいメロディー・ラインを持ったミディアム・バラードで、林 哲司らしいセンスの良さを感じさせる1曲です。この曲のアレンジは林 哲司だと思い込んでいたんですが、船山 基紀だったんですね。

作詞:川村 真澄、作曲:見岳 章による軽快なナンバー02。アルバム・タイトルにもなっていますが、何ともインパクトのあるタイトルです(笑)。テンポのある曲はまだ粗が目立ちますが、それでも丁寧に歌っているのは好感が持てます。

作詞:戸沢 暢美、作曲:中崎 英也によるしっとりとしたバラード・ナンバー03。バラード曲に関しては表現力も豊で、すごく魅力的に思えます。中崎 英也のメロディーも松本 伊代の歌声に似合っており、良い作品に仕上がっていると思います。

作詞:戸沢 暢美、作曲:小林 明子による04は、アイドル時代の松本 伊代の面影を感じさせるPOPなナンバー。小林 明子も松本 伊代のイメージで曲を書いたんだろうと思いますね。ある意味では松本 伊代らしい曲と言えるかも知れません。

作詞:竹花 いち子、作曲:泰葉によるバラード曲05。これが良い曲でして、失礼ながらあの一時世間を騒がせた泰葉のキャラクターからは想像出来ない繊細なメロディー・ラインを持っています(笑)。このアルバムに収録されているバラード曲は本当に良い曲が多いのですが、松本 伊代のヴォーカルもバラードの方が光っていますね。

作詞:竹花 いち子、作曲:船山 基紀による06。キャッチーなメロディーですが、歌うには非常に難しいと思われるミディアム・ナンバーです。ちょっと頼りなげなファルセット・ヴォイスが何故か魅力的に感じます。かなり練習を積んだろうと思いますが、こういう曲を歌えることも彼女が成長した証でしょう。

作詞:竹花 いち子、作曲:あらい舞による07。この曲のメロディーはかなり強く印象に残ります。2~3回聴くとこの曲の魅力に嵌る、そんな曲です。メロディーも良いですが、船山 基紀のアレンジも素晴らしく、特にコーラス・ワークが良いですね。

作詞:戸沢 暢美、作曲:関口 誠人によるミディアム・バラード・ナンバー08。歌も上達しているのは確かですが、根本的にあの独特な声質というのは松本 伊代によっては最大の武器ですね。この曲を聴いていたら、そんな事を感じました。

作詞:川村 真澄、作曲:渡辺 英樹による明るいナンバー09。南国ムードの漂う船山 基紀のアレンジが軽快で、楽しい楽曲に仕上がっています。

作詞:戸沢 暢美、作曲:林 哲司によるバラード・ナンバー10。Bメロからサビへの流れはバラード職人・林 哲司らしいところです。01に比べると地味な印象ですが、聴くほどに沁みてくるバラード曲ですね。良い曲だと思います。

夜風が涼しく感じるようになると松本 伊代が聴きたくなります。春でも夏でもなく、秋から冬なんですね、聴きたくなるのは・・・。あの独特な歌声の持つ温か味なのかも知れませんね。
松本 伊代や香坂 みゆきは今でもタレントとして活躍していますが、また歌って欲しいと願っています。アイドルから大人の女性となり、妻となり母となった彼女達が今どんな歌を聴かせてくれるのか興味がありますね。
多分売れないかも知れません。でもきっと良い歌を聴かせてくれる気がします。
どこかのレコード会社が企画してくれると嬉しいのですが・・・難しいでしょうね(笑)
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岩崎 宏美_WISH ◇ 2009年 08月 03日
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今回紹介するのは、私の夏の定番のアルバムです。岩崎 宏美が1980年にリリースした通算9枚目のオリジナル・アルバム『WISH』です。2007年にアルバム22枚が紙ジャケで再発されましたが、私の所有しているのは1995年リリースの"定番コレクション"盤です。紙ジャケの方はリマスターされて音も良いみたいですね。買えば良かった・・・(笑)

『WISH』は、初の海外(L.A.)レコーディング。AORが全盛だった頃の西海岸で録音されたことになりますね。当時の雰囲気そのままのサウンドが、アルバム全体に散りばめられているような気がします。
『WISH』の特徴のひとつは、筒美 京平が全曲の作曲を手掛けています。私の尊敬する作曲家ですし、本当に天才だと思っている人なんですが、私にとっては当たり外れが多い作曲家というのも事実なんです。凄く良いなと思える曲とつまらない楽曲との落差が大きいのです。
これはあくまでも私にとっての話ですが・・・。
このアルバムでも例外ではありません。良いなと思える曲とそうでない曲とのギャップがあるのですが、全体的な雰囲気やサウンドは心地良くて結構好きなんです。

L.A.録音ということで現地のミュージシャンを起用していますが、アレンジは筒美 京平、後藤 次利、戸塚 修が手掛けています。参加ミュージシャンは、全体的には中堅どころといった印象もありますが、TOM GARVIN(key)、VINCE COLAIUTA(ds)、CARLOS VEGA(ds)、JIMMY JOHNSON(b)、KEVIN BRANDON(b)、JOHN GOUX(g)、THOM ROTELLA(g)、JOHN WHEELOCK(g)、VICTOR FELDMAN(per)、MICHAEL BODDICKER(synth)等といった顔触れに筒美 京平がピアノで参加しています。これって結構珍しいですね。

『岩崎 宏美 / WISH』
01. WISHES
02. 五線紙のカウボーイ
03. SYMPATHY
04. STREET DANCER
05. KISS AGAIN
06. HALF MOON
07. 女優
08. ROSE
09. 処女航海
10. 夕凪海岸
11. 最後の旅
12. WISHES

作詞:橋本 淳、編曲:筒美 京平による01。ピアノの弾き語りによるプロローグ的な小曲です。美しいメロディーのバラードで、おそらくピアノとヴォーカルは同時に録音されたのではないでしょうか。音の雰囲気がそんな感じですね。このピアノを弾いているのが筒美 京平かも知れません。

作詞:橋本 淳、編曲:筒美 京平によるカントリー調の軽やかなナンバー02。このようなカントリー調の曲の場合は渇いたサウンドが似合うのですが、そういう意味ではL.A.録音の長所が出ている曲かも知れません。

作詞:なかにし礼、編曲:後藤 次利によるアコースティックなサウンドを軸としたバラード・ナンバー03。後藤 次利にしては平凡なアレンジだというのが正直なところですね。悪くはないのですが、あまり好きにはなれない曲のひとつです。

作詞:橋本 淳、編曲:筒美 京平による04。まさにAORといった感じの洒落たナンバーです。この曲はかなり好きです。こういう曲を聴くと、やはり筒美 京平は天才だと思ってしまう訳です(笑)。アルバム中で最も好きな1曲です。アレンジもかなり洒落ていますね。

作詞:康 珍化、編曲:後藤 次利によるメロウなグルーヴが心地良い05。この曲の後藤 次利のアレンジは良いですね。聴いている分には心地良いメロディーですが、歌うのはかなり難しいと思います。岩崎 宏美だからサラッと歌っていますが・・・。

作詞:康 珍化、編曲:後藤 次利によるバラード・ナンバー06。ちょっとメロディーの懲りすぎている感じがします。アレンジもしっとりとした所とハードな所のコントラストが強過ぎる気がしますね。でも曲全体としてはお洒落に纏まっている曲ではないでしょうか。

20枚目のシングル曲07。作詞:なかにし礼、編曲:後藤 次利です。シングル盤のアレンジは筒美 京平でした。当然ながらアルバム・バージョンということになります。後藤 次利のアレンジによってAOR色が強くなった気がします。筒美 京平はシングル向けには非常に分かり易いメロディーを書きます。本当に天才肌の人ですね。

作詞:なかにし礼、編曲:後藤 次利によるボッサ・テイストのバラード曲08。ボサノヴァ風といった感じのアレンジが絶妙なのと、ベースのフレーズに拘っているように感じるアレンジは、後藤 次利ならではという気がします。地味な曲と言えるかも知れませんが、お洒落な感じが結構気に入っている1曲です。

作詞:阿久 悠、編曲:筒美 京平によるAOR色の強いアレンジと爽やかなメロディーが心地良い09。筒美 京平は作曲だけでなく編曲においても素晴らしいセンスを持っていると感じさせてくれる曲ですね。これも難しい歌だと思いますが、本当に上手く歌いこなしています。

作詞:山川 啓介、編曲:戸塚 修によるミディアム・バラード10。戸塚 修の得意とする曲調なので、安心して聴けるアレンジに仕上がっていますし、タイトルの雰囲気を上手く音で表現していると思います。オーソドックスなアレンジの印象を受けるかも知れませんが、そこがメロディーを引き立てているのは間違いありません。

作詞:山川 啓介、編曲:戸塚 修によるウエスト・コースト・サウンド全開の軽やかなナンバー11。ウエスト・コースト・サウンドに彩られた歌謡曲といった印象の曲ですね。妹の岩崎 良美と比べると、岩崎 宏美の歌い方や声質はPOPな曲調は似合わないと個人的には思ってまして、岩崎 宏美を熟知している筒美 京平が彼女の為に書くメロディーは絶妙の一言ですね。

01の少しロング・バージョンといった感じの12。やはりこのヴォーカルの広がりが違う感じがしますね。スタジオ内でピアノの伴奏と歌を同時に録音しているように思えてなりません。短い曲ですが良い曲です。

岩崎 宏美は抜群に歌は上手いのですが、ある種のクドさがあってアルバムを繰り返し聴くと正直疲れるという印象を持っています。しかし、このアルバムに限っては全般的にサラッとした歌声が心地良く響き、繰り返して聴いても苦になりません。
また1度目よりも2度目、2度目より3度目といった風に、聴く回数が増える毎に味わいを増していくそんなアルバムだと思います。
興味があって聴いてみたいと思っている方は、ぜひ紙ジャケット盤をお薦めします。音も良いそうですし、ボーナス・トラックも入っています。
岩崎 宏美の澄んだ歌声は、まさに一服の清涼剤。この季節にぴったりな1枚ですよ。
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1970年代半ば頃、ユーミンや吉田 美奈子、尾崎 亜美といった優れた女性シンガー・ソング・ライターの出現によって、J-POPシーンに新たな風が起こりました。ただ当時、その風を感じることが出来たのはラジオというメディアに親しんできた一部の人間に過ぎなかったように思います。
しかし、1970年代も終盤に近づくとその風は大きなものとなり、広く一般人にも感じることが出来るようになりました。その追い風を起こしたのが、八神 純子と今回紹介する渡辺 真知子だったのではないかと思っています。
1970年代においてシンガー・ソング・ライターと言えば、フォーク系男性アーティストが主流で、女性シンガー・ソング・ライターは本当に少数でした。ユーミン、吉田 美奈子、尾崎 亜美等は確かに優れたシンガー・ソング・ライターですが、彼女達はTVに出なかったので広く世間に知られるところまでには至りませんでした。そんな中、八神 純子や渡辺 真知子は積極的にTVに出て、自作曲を堂々と歌うことで女性シンガー・ソング・ライターの存在をアピールした功労者であった気がします。

今回は個人的に素晴らしいソング・ライターとしての才能を持ち合わせた渡辺 真知子の1stアルバム『海につれていって』(1978年)を紹介します。
1977年11月のデビュー・シングル「迷い道」、1978年4月の2ndシングル「かもめが翔んだ日」とヒットを連発して、1978年5月に待望の本アルバムがリリースされ、当然ながら大ヒットしました。
このアルバムを改めて聴いてみると、渡辺 真知子のソング・ライターとしての才能は、職業作家にも勝るとも劣らないものだと感じさせます。
ユーミンや尾崎 亜美のように洒落たPOPSを書く訳ではありませんが、まだ"歌謡曲"というジャンルがしっかり残っていた当時において、渡辺 真知子の書く曲は歌謡曲チックであり、多くの人を魅了してきたことは明白です。
特に曲の構成が素晴らしく、1stアルバムにしてプロの風格さえ感じさせます。加えて、シングル用に曲とアルバム用の曲をきっちりと書き分けられるところも凄いの一言ですね。もちろん多くの渡辺 真知子の楽曲のアレンジを手掛けてきた船山 基紀の存在も大きいのは言うまでもありません。

『渡辺 真知子 / 海につれていって』
01. 海のテーマ ~ 海につれていって
02. かもめが翔んだ日
03. 片っぽ耳飾り
04. 愛情パズル
05. 私の展覧会
06. 迷い道
07. なのにあいつ
08. 今は泣かせて
09. 朝のメニュー
10. あなたの家

船山 基紀の作曲によるインスト・テーマからメドレー形式で始まる01。アルバム・タイトル曲でもあるこの曲は、スケールの大きいバラード曲です。渡辺 真知子のヴォーカルも堂々たるもので、これから続く楽曲に期待を持たせるにはぴったりの曲かも知れません。

大ヒット・シングル02。冒頭のフレーズだけで、聴く者に強烈なインパクトを与えるところなどは、プロの作家でも容易いことでは無いでしょうが、あっさりとこういう曲を書いてしまうところが凄いです。しっかりシングル向けに書かれた曲だというのが分かりますね。故・羽田 健太郎のピアノが凄いので注意して聴いてみて下さい。

何と形容して良いのか困るのですが、メロディーが印象的で個人的には大好きな曲のひとつ03。歌詞にも出てきますが、シャンソンの雰囲気を持っていて渡辺 真知子のヴォーカルとの相性も抜群の1曲だと思っています。

明るい感じのミディアム・ナンバー04。オーソドックスな構成の曲ですが、パート毎に耳に馴染んでくるメロディー・ラインを持っているのが特徴かも知れません。

ちょっとハードな水谷 公生のギターをフィーチャーしたAOR風なアレンジが印象的な05。この曲でもその優れた作曲センスを感じますね。珍しくバンド・サウンドを全面に出しているのですが、その演奏に負けないヴォーカルの力強さが良いです。

デビュー・シングル06。今更ですが、確かに名曲です。この曲も"現在・過去・未来"という冒頭のフレーズだけで、聴く者に強烈な印象を残しています。加えて歌詞の最後が"迷い道くねくね"というのも斬新ですよね。メロディーだけでは無く、歌詞も工夫されているあたりは並みの新人(もちろん当時の話ですよ)とは思えません(笑)

メロディーは好きなんですが、歌詞が暗過ぎる気がする07。渡辺 真知子のキャラクターに"死"というフレーズは似合わない気がするんです・・・と思っていたら、この曲は伊藤 アキラの作詞でした。ちなみにこのアルバムで伊藤 アキラが作詞しているのは02とこの曲の2曲です。

ファルセットを多用したヴォーカルが印象的な08。悲しく淋しい歌でありながら、どこかで前向きな感じがするのが渡辺 真知子の歌という気がするのですが如何でしょう?

羽田 健太郎のピアノ・プレイは素晴らしい09は、どこか可愛らしく微笑ましい曲です。アルバム中で最も幸福な感じが詰まった曲と言えるでしょう。何だかホッとしますね(笑)

しっとりとしたバラード・ナンバー10。シンプルな演奏に感情豊かなヴォーカルが胸に沁みる1曲です。どちらかと言えば地味な曲かも知れませんが、余韻を残すという点ではクロージングに相応しい1曲ではないでしょうか。

当時、八神 純子や渡辺 真知子はTVに出演する機会も多く、スケジュール的にはアイドル歌手なみの忙しさであっただろうことは用意に想像出来ます。それにこの頃は、シングル盤は年に少なくて2枚、多ければ4枚、アルバムは年2枚リリースするというのが当たり前の状況でした。殺人的なスケジュールの中で、レコーディングするだけでも大変なのに、曲も作っていたというのが凄いですよね。
現在では脚光を浴びることは少なくなったとは言え、現在でも現役で頑張っていられるのは修羅場をくぐってきたタフさと、やはり素晴らしい才能があってこそなんだと思いますね。
私にとってこの頃の音楽は、今も尚輝き続けており、ワクワクさせてくれます。本当に音楽を聴くのが楽しくて仕方がなかった時代でした。
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岡崎 友紀_Do You Remember Me ◇ 2009年 07月 12日
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今回紹介するのは、Sony Music Shopのオーダーメイドファクトリーから「廃盤再プレス」となったアルバムで、今日手元に届いた1枚です。
そのアルバムは、岡崎 友紀が1980年にリリースした加藤 和彦プロデュース作品『Do You Remember Me』です。アナログ盤は所有していましたが、復刻が決まり手元に届いて実際にCDで聴けるのは嬉しい限りです。

今の若い人達には馴染みの無い人でしょうが、私の年代ですと女優として「おくさまは18歳」、「なんたって18歳」、「ママはライバル」というTVのコメディ・ドラマで彼女を知った人も多いはず・・・。女優業と並行して1970年には歌手としてデビューしており、出演ドラマの主題歌なども歌っていました(実際私何枚かシングル持ってます)。
岡崎 友紀が人気絶頂の頃というのは、ドラマ「おくさまは18歳」、「なんたって18歳」、「ママはライバル」が放映されていた1970年から1973年の間くらいだったろうと記憶しています。1970年代半ば頃以降、人気は低迷していきます。
そんな中、1980年に"YUKI"名義でリリースしたシングル「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」がヒットし、再び表舞台へ登場してきました。
名曲「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」は、木村 恵子、ribbon、キタキマユ等、数多いカヴァーが存在しますので聴いたことがある人も多いでしょう。

アルバム『Do You Remember Me』は、総合プロデュースは加藤 和彦。アナログ盤A面6曲は加藤 和彦のプロデュースで、50's~60's風のPOPSで彩られており、アナログ盤B面4曲は牧村 憲一&清水 信之のプロデュースで、当時J-POPの主流となりつつあったCITY POP風の曲で構成されています。

『岡崎 友紀 / Do You Remember Me』
01. ドゥー・ユー・リメンバー・ミー
02. ウォッカ・ツイスト
03. You make me happy
04. アイドルを探せ
05. As tears go by
06. メランコリー・キャフェ
07. 雨の街
08. 恋のジャック&クイーン
09. さよなら・for you
10. タキオン
Bonus Track
11. ジャマイカン・アフェアー
12. ラブ・ストーリー

作詞:安井かずみ、作・編曲:加藤 和彦による名曲01。調べてみると、ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」を意識して作った曲らしいです。言われてみると、どこかフィル・スペクターの香りのするサウンドではありますね。夏の曲でもありますし、ドライブのBGMとしても気持ち良く聴けますね。

ノスタルジックなツイストのリズムが印象的な02。作詞:安井かずみ、作・編曲:加藤 和彦です。独特の尻上りの歌い方とエフェクトがかかっていて、歌声だけ聴いて岡崎 友紀だと判る人は少ないでしょうね。

60年代っぽいステレオ効果を使ったPOPナンバー03。この曲も作詞:安井かずみ、作・編曲:加藤 和彦。2分にも満たない短い曲です。あざといくらいに若作りのヴォーカルです(笑)

シルヴィ・ヴァルタンのカヴァー04。加藤 和彦らしい選曲と言えるでしょうね。フレンチ・ポップスを加えてアナログA面をGirls Pops色を強めたという感じがします。

ローリング・ストーンズのカヴァー05。英語詞でカヴァーしており、いかにも60'sのGirls Pops風の加藤 和彦のアレンジによって聴き易く仕上がっています。

作詞:安井かずみ、作・編曲:加藤 和彦による06。フレンチ・ポップスの香りの強いナンバーですが、この曲が加藤 和彦のプロデュース・サイドの中では、岡崎 友紀の地声に近いヴォーカルが聴ける曲です。加藤 和彦サイドの中では特にお気に入りの1曲です。

07からは清水 信之のアレンジ、プロデュースになります。作詞:大貫 妙子、作曲:竹内 まりやによるしっとりとしたバラード曲です。ストリングス中心の静かで穏やかな演奏が印象的です。大御所二人による楽曲ですが、正直なところ地味ですね(汗)

作詞・作曲:大貫 妙子による08。これは良い曲ですよ。いかにもター坊らしい曲で、岡崎 友紀のヴォーカルも大貫 妙子を意識しているような気がします。

詞は岡崎 友紀、曲は元のご主人である岩倉 健二によるミディアム・ナンバー09。07よりも竹内まりやっぽいつまり3連バラード曲です。インパクトの強さはありませんが、何回聴いても厭きのこないタイプの曲かも知れません。

作詞・作曲:岡崎 友紀による壮大なバラード曲10。このアルバムの中で最も長い6分30秒を越える大作になっています。このアルバムがリリースされた当時27歳だった彼女の等身大の歌というような気がする1曲です。清水 信之のストリングス・アレンジが見事です。

ボーナス・トラック11は、シングル「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」のカップリングだった曲です。作詞:安井かずみ、作・編曲:加藤 和彦で、一時期A面よりもこちらの曲が気に入って、こればかり聴いていた時期もありました。岡崎 友紀のヴォーカルが素敵です。

ボーナス・トラック12は、1981年リリースのシングル曲です。やはり作詞:安井かずみ、作・編曲:加藤 和彦による楽曲です。CITY POP色の強いアレンジと癖の無いメロディーで非常に聴き易く仕上がっています。個人的には好きな曲ですね。

CITY POP好きの私としては、以前紹介した1981年のアルバム『SO MANY FRIENDS』の方が好きなんですが、80年代に強烈な印象を残してくれた1枚として記憶に残るアルバムであることは確かです。『SO MANY FRIENDS』と一緒に大事にしていきたいアルバムです。

追伸: 明日から出張となります。仕事が少しの間忙しくなりそうで、記事のアップやコメントの返信が遅れることがあるかも知れませんがご容赦下さい。
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GOSPERATS_GOSPE★RATS ◇ 2009年 07月 07日
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今回紹介するのは、2006年にリリースされたGOSPERATSのデビュー・アルバム(?)『GOSPE★RATS』です。このアルバムは、リリースされると同時に大ヒットしたのでご存知の方も多いかも知れませんね。理屈抜きで楽しめるアルバムで、個人的には"夏向き"のアルバムとしてお気に入りになっています。
加えてCITY POP好きな私にとっては、プロデュースが大瀧 詠一(クレジット上は"補佐人"となってます)で、ジャケット・デザインは永井 博のイラストというのもたまりません(笑)

今更説明の必要は無いかも知れませんが、GOSPERATSはラッツ&スターの鈴木 雅之、佐藤 善雄、桑野 信義とゴスペラーズの酒井 雄二、村上てつやの5人によるユニットです。つまりラッツ&スター+ゴスペラーズで"GOSPERATS"という訳です(笑)
調べてみると、学生時代のゴスペラーズを発掘したのが佐藤 善雄であったり、鈴木 雅之がゴスペラーズに楽曲提供やコーラスでの参加を依頼したりして接点はあったようですが、2005年の鈴木 雅之のデビュー25周年時のイベント・ライブで佐藤 善雄、酒井 雄二、村上てつやとジョイントしたことが"GOSPERATS"の誕生のきっかけだったようです。

アルバムに収録されているのは全9曲ですが、実質的には7曲で残り2曲は"お遊び"的な作品です。カヴァー曲4曲と、故・井上 大輔の未発表曲3曲という構成になっており、お得意のdoo-wopコーラスを軸とした素晴らしいコーラスを聴かせてくれます。
アレンジは清水 信之、井上 鑑、松本 晃彦、村松 邦夫が手掛けています。特に"ナイアガラ・サウンド"に関わりが深い井上 鑑、村松 邦夫が参加しているのも嬉しいところです。

『GOSPERATS / GOSPE★RATS』
01. ハリケーン
02. まさか赤坂Show Time
03. リンダ
04. Interlude ~クイズ♪バーボボバー♪物語~
05. 星空のサーカス ~ナイアガラへ愛を込めて編~
06. Valentine Kiss ~永遠の誓い~
07. 時間飛行
08. Skit ~だからゴスペラッツ~
09. The Voice

シャネルズ時代の1981年のヒット曲のカヴァー01。作詞:湯川 れい子、作曲:井上 大輔、編曲:清水 信之。小林 克也のDJも入ったりしているところも80'sの香りがたっぷりです。歌はもちろん楽しいのですが、1番驚いたのは演奏で、ホーン・セクションとストリングス以外は全て清水 信之が一人でこなしています。しかも全て生楽器です。ソロ・アルバムでは既に披露していましたが、本当に器用な人です。

作詞:湯川 れい子、作曲:井上 大輔、編曲:井上 鑑によるノスタルジック漂う曲02。井上 大輔の未発表曲のひとつだったようです。歌詞・メロディー共にGOSPERATSによく似合っている曲という気がします。昭和歌謡に親しんできた人にとっては、親しみ易い曲かも知れません。

お馴染み竹内 まりやの名曲のカヴァー03。編曲は松本 晃彦です。打ち込みのリズムによるグルーヴと美しいコーラス・ワークが特徴です。あまり男性アーティストがカヴァーするタイプの曲ではありませんが、鈴木 雅之の色気のある声で歌われると違和感を全く感じません(笑)

ナイアガラ・サウンドへのオマージュ05。以前紹介したラッツ&スターの『SOUL VACATION』(1983年)に収録されていた「星空のサーカス」とCM用に書かれたという「スパイス・ソング」をメドレー形式にした曲です。「星空のサーカス」は作詞:松本 隆、作曲:大瀧 詠一、「スパイス・ソング」は作詞:伊藤 アキラ、作曲:大瀧 詠一です。アレンジは井上 鑑。もちろんナイアガラ・サウンドを楽しめます。今 剛のペダル・スティール・ギターが良い味出してます。

作詞:湯川 れい子、作曲:井上 大輔、編曲:村松 邦夫による06。この曲も02同様、井上 大輔の未発表曲のようです。地味と言えば地味ですが、良い曲だと思います。80'sの雰囲気がたっぷり詰まった村松 邦夫のアレンジがとても気持ち良いナンバーです。この曲は私の大好きなエンジニア・内沼 映二のミキシングなので音的にも私好みになっています。桑野 信義のヴォーカル(実はかなり上手いのです)が聴ける1曲でもあります。

07も井上 大輔の未発表曲だそうです。作詞:東海林 良、作曲:井上 大輔、編曲:井上 鑑によるバラード・ナンバーです。美しいストリングスと切ない桑野 信義のトランペットが印象的です。なかなか良いバラードなので、確かに発表されずに埋もれてしまうのは勿体無い曲という気がしますね。

1958年に発表されたスカーレッツ(ファイブ・サテンズ)のカヴァー09。アカペラによるナンバーで、おそらく一発録音でしょう。doo-wopをこよなく愛すGOSPERATSならではの曲と言えるのではないでしょうか。

アルバムを通して"遊び心"と"楽しさ"が詰まっていて、まさに80'sの香りが漂う1枚に仕上がっています。こういうアルバムが2006年にリリースされて、しかもヒットしたというのが嬉しいですね。
"遊び心"とは言っても決してふざけている訳ではなく、曲に関しての完成度は高いのです。ただ、楽しんで聴いて欲しいというアーティスト側の意向が反映されているのでしょう。ですから補佐人として大瀧 詠一が参加しているのも頷けますね。
仲間とのドライブでのBGMとして流すのにぴったりかも知れませんね。機会があれば第二弾をリリースしてくれると嬉しいのですが(笑)
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伊豆田 洋之_I WANNA PAIN ◇ 2009年 06月 21日
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1970年代、1980年代の半ば頃まで、レコードを片っ端からレコードを買い漁っていた時期がありました。とにかく色んなアーティストの音楽を聴いてみたいという思いが強かったんだろうと思います。中には今でも聴き続けているアルバムもあれば、買ってから1~2度聴いただけで最近まで所有していることすら忘れているようなレコードもあります。

先日BOOK OFFの安棚物色中に見覚えのあるジャケットを見つけました。どんな内容だったかすら覚えていませんでしたが、ジャケットは覚えていたんで懐かしさもあり購入しました。レコードを買った当時は何故あんまり聴かなかったのか不明ですが、今改めて聴いてみるとなかなか良いアルバムでした。
それが今回紹介する伊豆田 洋之が1986年にリリースした2ndアルバム『I WANNA PAIN』です。

伊豆田 洋之は1984年、ディスコメイト・レコードから1stアルバム『Rose Bud Days』をリリース。レコード会社をEPICソニーに移籍後の1986年にリリースされたのが本作となります。以降1996年に杉 真理、松尾 清憲らと"Piccadilly Circus"を結成したり、歌声がポール・マッカートニーに似ているところからビートルズのナンバーをカヴァーするライブ活動したりと現在でも活躍されているようです。
1stアルバムは未聴なんですが、話によるとPOP路線だったようです。この2ndアルバムはどちらかというとPOP ROCK路線が強くなっています。癖の無い聴き易いメロディーが多く、ソングライターとしても良いモノを持っていると思います。

『伊豆田 洋之 / I WANNA PAIN』
01. 笑顔にダーツ
02. Next Door Girl
03. Wall in Love
04. Trouble
05. Blue Whisper
06. I Wanna Pain
07. Tightなままで
08. 迷路
09. She has・・・

移籍後第一弾となったシングル曲01。大村 雅朗のアレンジによる典型的なPOP ROCK路線のナンバーですね。サウンド、メロディー共に80年代らしい曲と言えるかも知れません。

イントロのギター・リフが印象的なPOPナンバー02。コーラスが伊豆田 洋之の多重録音なんですが、このコーラスが凄く良くて、リード・ヴォーカル時の声よりも好きだったりします。なかなか洒落たメロディー・ラインの曲です。

爽やかなPOPチューン03。特に夏にちなんだ歌詞ではありませんが、西本 明のアレンジが夏っぽくて、コーラス・ワークも含めて、夏のドライブにぴったりな感じに仕上がっています。この曲も01と同様、80年代を感じさせる1曲です。メロディー、アレンジ共にお気に入りの曲です。

ミディアム・バラード・ナンバー04。出来は悪くないのですが、割とありがちなメロディー・ラインで新鮮味に欠けるという印象です。印象に残り難いタイプの曲かも知れませんね。

スロー・バラード・ナンバー05。クリスマス・ソングという訳ではありませんが、メロディー、アレンジ共に"聖夜"というイメージが湧いてくる、そんな1曲です。

アルバム・タイトル曲06。松原 正樹のギターが印象的で、村田 和人のサウンドを彷彿させるウエスト・コースト・ロック風ナンバーです。ここでも実に気持ち良い多重録音コーラスが聴けます。メロディーを上手く活かしている大村 雅朗のアレンジが良いですね。村田 和人が歌ってら似合いそうです(笑)

あまり起伏の無いメロディーが逆に独特の心地良さになっているミディアム・ナンバー07。

シングル・カットされたバラード・ナンバー08。シングル曲としては弱い感じは否めませんが、サビのメロディーは個人的には好きですね。Aメロ部の工夫次第でもっと光るタイプの曲かも知れません。メロディー・センスはなかなかだと思います。

POP ROCKナンバー09。キャッチーなメロディーですが、今の時代にはちょっときついかなという印象です。伊豆田 洋之の書くメロディーは、サビのメロディーはどの曲も良いんですよ。ただ、AメロやBメロがちょっと野暮ったいという感じですね。これは時代も関係しているので仕方の無いことかも知れませんが・・・。

変に凝った曲はありませんし、どの曲も耳に馴染みやすいメロディーを持っていると思います。ただ、"捨て曲無し"という程でもないんですね・・・(笑)
これを機会に他のアルバムも探して聴いてみようと思っていますが、コーラスも素晴らしいですし、ヴォーカルもしっかりしています。私個人としてはPOP ROCK路線よりもCITY POPあるいはウエスト・コースト・ロック路線の方が似合う気がします。私のお薦めは03、06です。バラードなら05です。
入手し難いアルバムかも知れませんが、機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
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森川 美穂_多感世代 ◇ 2009年 06月 03日
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今回紹介するのは、森川 美穂の1985年のデビュー・アルバム『多感世代』です。
去年の12月、彼女の通算13枚目のアルバム『HALLOW』の紹介記事を書いているのですが、その時点では彼女のVAPレコード時代のアルバムを聴いたことがありませんでした。私と彼女の音楽との出会いは、通算7枚目となる『Vocalization』でしたので、VAP時代にアイドル路線でデビューしたということも全く知りませんでした。
その後、BOOK OFFの探索中にVAP時代の2ndアルバム『おんなになあれ』を入手したので聴いてみたんですが、どうもアイドル路線という雰囲気も印象もありませんでした。こうなると俄然デビュー・アルバムを聴いてみたい思いに駆られ、探し続けていたんですが運良く入手出来ました(笑)

まずはアルバム・タイトル『多感世代』。アイドル路線ど真ん中って感じのタイトルですよね~。そしてジャケット写真も・・・。
いかにもアイドル路線という匂いがぷんぷんしませんか?
そして肝心のアルバムの中身はと言うと、昭和の時代の歌謡曲、特にアイドル歌謡にどっぷり浸かってきた私にとっては何とも郷愁を誘うものでした。今の時代ではほとんど聴けなくなってしまったようなタイプの曲が多く、やはり"アイドル歌謡"という印象が強いです。大ヒットしそうな曲は正直無いですが、すんなり馴染めるアルバムです。また、曲によってはPOPS路線のなかなか良い曲もあって、面白いアルバムだと思いますね。

『森川 美穂 / 多感世代』
01. 赤い涙
02. 潮風にさらわれて
03. シュガー・レイン
04. 愛の途中
05. ダーリン
06. あなたの恋人
07. レフト・アローン
08. 教室
09. ブルーな嵐
10. 鏡の中のイブたち

作詞:秋元 康、作曲:木森 敏之、編曲:川村 栄二による01は、まさに最近では耳にすることが無くなってしまった"アイドル歌謡"路線全開のナンバーです。バラードで入ってテンポ・アップしていく導入部やサビのメロディー、コーラスの入れ方、どれもが懐かしい感じがします。木森 敏之らしい曲と言えるでしょうね。若い頃の岩崎 宏美に歌わせてみたい気がします(笑)

タイトルのイメージとは裏腹にビートの効いた02は、作詞:細田 博子、作曲:和泉 常寛、編曲:山本 健司によるナンバー。この曲は80'sのアイドルPOPS路線と言えるかも知れません。森川 美穂のヴォーカルはデビュー・アルバムと思えないほど堂々としており、ヴォーカリストとしての力量を感じさせます。

作詞・作曲:小野 香代子、編曲:川村 栄二による03。この曲はPOPS路線の洒落たナンバーで、私の大好きな曲です。力が抜けて伸びのある歌声も曲の雰囲気とマッチしていて良い感じだと思います。

作詞:実川 翔、作曲:和田 典久、編曲:瀬尾 一三による04。再び歌謡曲路線です。瀬尾 一三のアレンジもどこか昭和歌謡っぽくて懐かしさえ感じてしまいます(笑)

作詞:上野 房子、作曲:林丘 美子、編曲:山本 健司による3連バラード05。よくあるパターンの曲ですが、この手の曲は聴いていて安心出来ます。この曲に関しては、森川 美穂のヴォーカルも良いですが、河合 奈保子にぜひとも歌って欲しい、そんな曲です。絶対に河合 奈保子のピッタリの曲だと思います。

作詞・作曲:小野 香代子、編曲:川村 栄二によるミディアム・ナンバー06。「ここが良い!」と明確に指摘出来ないのですが、何回も聴いているとメロディーがしっかり頭に残ってしまうというような不思議な魅力を持っている曲ですね。

作詞:松宮 恭子、作曲:小森田 実、編曲:瀬尾 一三による07。小森田 実もこういう歌謡曲路線の曲も書くんだなぁと少し驚きました。しかし、サビのメロディーは小森田らしいキャッチーでインパクトがありますね。ファルセットの使い方が、まだぎこちない感じですがそこがアイドル路線ぽくて良いです(笑)

デビュー・シングル08。作詞:千家 和也、作曲:小森田 実、編曲:瀬尾 一三によるナンバーです。それにしても歌詞が結構凄いですね。タイトルからも分かるように学園モノなのに、サビの歌詞が「突然ですが退学します。・・・理由はあとで人の噂でおそらく耳に入ると思う」ですからね。ヤンキーだったという森川 美穂の体験を元に書いた歌詞なのかと思ってしまいました(笑)。

作詞:三浦 徳子、作曲:和泉 常寛、編曲:鷺巣 詩郎による09。鷺巣 詩郎のアレンジによって活き活きとした感じの曲になったと思います。メロディー的には、この曲も"アイドル歌謡"路線ですね。

作詞・作曲:松宮 恭子、編曲:瀬尾 一三によるバラード曲10。オーソドックスな曲と言えるんですが、逆にこのアルバムだからこそ活きてくるバラードとも言えるのではないでしょうか。アルバムの最後に相応しい、良い曲だと思いますね。

森川 美穂は、デビュー当時から"アーティスト志向"が強かったみたいですね。このアルバムで聴ける彼女のヴォーカルは上手いと思うのですが、楽しんで歌っているという雰囲気は感じません。逆に我の強さみたいなものを感じますね。
そういう観点からすると路線変更は正解だったと思いますし、実際セールス的にも成功を収めてますよね。
しかしながら森川 美穂のアイドル路線の歌が聴けるという意味では貴重なアルバムだと思います。今の若い人には受けないでしょうが、昭和歌謡に慣れ親しんできた世代の人にはすんなり聴けるアルバムではないでしょうか。
興味のある方は聴いてみて下さい。
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原田 知世_PAVANE ◇ 2009年 05月 11日
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毎年GWの頃になると暑い日があるのですが、今年も例外ではないようで日本各所で5月としては観測史上最も高い気温を記録している所もあるとか・・・。
夏は決して嫌いではないので個人的には嫌ではないのですが、近い将来日本は南国になってしまうのではないかとさえ思ってしまいますね(笑)
さて、暑くなってくるとせめて音楽だけでも涼しげなものが聴きたくなるのが人情ですよね。
そんな訳で今回は、聴いていて涼しく爽やかな気分にさせてくれるアルバムを紹介しましょう。

取り上げるのは、原田 知世が1985年にリリースした3rdアルバム『PAVANE』です。
3rdアルバムとは言え、1stと2ndがミニ・アルバムだったのでフル・アルバムとしては実質的には1枚目となるのかも知れません。
実はこのアルバム、個人的にはかなりの名盤だと思っております。原田 知世本人よりも彼女を囲むスタッフの本気を感じさせるアルバムです。

とにかくスタッフ陣が凄い!エグゼクティブ・プロデュースは角川 春樹、スーパーバイザーに酒井 政利、リリック・プロデュースに康 珍化、ディレクションには当時南野 陽子等も担当していた吉田 格。この顔触れだけでも原田 知世に寄せられた期待の大きさというのが分かりますし、スタッフ陣に先見の目があったというプロの凄さを感じました。

作家陣もバラエティに富んだ実に豪華な布陣で、作詞には康 珍化、吉元 由美、大貫 妙子、戸沢 暢美、当山ひとみ、佐藤 純子、麻生 圭子、佐藤ありすに加え、原田 知世が1曲書いています。作曲は山川 恵津子、かしぶち哲郎、佐藤 隆、大貫 妙子、中崎 英也、水越 恵子、加藤 和彦、伊藤 銀次、岸 正之、REIMY、大沢 誉志幸という顔触れです。

『PAVANE』の面白いところは、アナログ盤A面にあたる6曲が"Water Side"と名付けられ、水や自然をモチーフとした落ち着いた雰囲気の楽曲が集められています。ある意味、現在に至る彼女の音楽のルーツみたいな感じがしますね。
"Water Side"のアレンジを担当しているのが萩田 光雄。彼の素晴らしいアレンジが堪能出来ます。特に彼のストリングス・アレンジが素晴らしく、緻密で繊細な萩田 光雄の本領発揮といった感じでアレンジですね。
"Water Side"の参加ミュージシャンは、中西 康晴(key)、倉田 信雄(key)、大谷 和夫(key)、松原 正樹(g)、鳥山 雄司(g)、高水 健司(b)、岡沢 章(b)、富倉 安生(b)、渡辺 直樹(b)、山木 秀夫(ds)、滝本 季延 (ds)、吉川 忠英(a-g)、安田 裕美(a-g)、斉藤ノブ(per)、堀口ノア(cho)等が参加しています。

一方アナログ盤B面にあたる5曲が"Light Side"と名付けられ、POPな感じの楽曲が集められています。
この中には以前紹介した後藤 次利プロデュースの『NEXT DOOR』や『Soshite』の世界観に通じる楽曲も含まれており興味深いものがあります。"Water Side"を陰とするならば"Light Side"は陽といった感じでしょうか・・・。
"Light Side"のアレンジを手掛けているのが井上 鑑。こちらも実に井上 鑑らしさが出ているアレンジばかりです。
"Light Side"の参加ミュージシャンは、井上 鑑(key)、今 剛(g)、鳥山 雄司(g)、高水 健司(b)、山木 秀夫(ds)、笛吹 利明(a-g)、浜口 茂外也(per)、土岐 英史(sax)、惣領 智子(cho)、浜田 良美(cho)、比山 貴詠史(cho)、木戸 やすひろ(cho)、岸 正之(cho)等が参加しています。

『原田 知世 / PAVANE』
Water Side
01. 水枕羽枕
02. 羊草食べながら
03. 姫魔性
04. 紅茶派
05. 早春物語
06. 夢七曜
Light Side
07. カトレア・ホテルは雨でした
08. HELP ME LINDA
09. いちばん悲しい物語
10. ハンカチとサングラス
11. 続けて

作詞:康 珍化、作曲:山川 恵津子による01。瑞々しいという表現がぴったりな感じの曲です。特徴のあるメロディーという訳では無いのですが、原田 知世の歌声とよくマッチしていて心地良く聴ける曲ですね。ここではストリングスを使わないシンプルなアレンジで聴かせます。

作詞:康 珍化、作曲:かしぶち哲郎による02。川のせせらぎのSEや美しいストリングス・アレンジが印象的な曲です。ヨーロピアンな雰囲気と日本の情緒みたいなものが融合したという感じでしょうか・・・。涼しげな渓谷の情景が思い浮かんできます。

作詞:吉元 由美、作曲:佐藤 隆による03。いかにも佐藤 隆らしいメロディー・ラインの曲で、タイトルの「姫魔性」は歌詞の中に繰り返し出てくる"秘めましょう"にかかっています。どことなく怪しげな雰囲気と原田 知世の透明感のある歌声はミスマッチのようにも思えますが、全然そんなことはなくてなかなか似合ってますね。堀口ノアのコーラスが良い雰囲気を醸し出してます。緻密に計算されているアレンジだと思います。

作詞・作曲:大貫 妙子による04。とにかく萩田 光雄のアレンジが秀逸です。大貫 妙子の世界観を上手く引き出しています。原田 知世も大貫 妙子の歌唱指導のおかげなのか、決して上手いとは言えないけれど良い歌を聴かせてくれます。これは良い曲ですね。

作詞:康 珍化、作曲:中崎 英也によるシングル曲としても有名な05。シングルのアレンジは大村 雅朗ですが、ここでは萩田 光雄のストリングスが印象的なアルバム・ヴァージョンになっています。オリジナルのイメージを損なうこと無く、このアルバムのカラーにピッタリのアレンジが施されています。ストリングスの美しさに耳を奪われる1曲です。

作詞:原田 知世、作曲:水越 恵子による06。私が1番気に入っている曲です。水越 恵子のソングライターとしての才能を再確認させられたような楽曲でした。自分で書いた詞ということもあって実に気持ち良さそうに歌っているように聴こえます。地味ですがアレンジがAORチックで本当に良い曲ですね。

作詞:戸沢 暢美、作曲:加藤 和彦による07。チャイニーズ・ムードの漂うキャッチーで軽快なナンバーです。こういう雰囲気のアレンジは井上 鑑の得意とするところですね。

作詞:当山ひとみ、作曲:伊藤 銀次による英語詞のナンバー08。当山ひとみが英語の発音指導もしたようです。実に銀次らしいと言えるリバプール風サウンドの曲です。当山ひとみは発音の指導もしたようで、発音が良いのか悪いのかは不明ですが頑張ってます(笑)。浜田 良美のコーラスと今 剛のペダル・スチール・ギターが渋いです。

作詞:佐藤 純子、作曲:岸 正之による09。アイドル・原田 知世としては1番お似合いの曲かも知れません。岸 正之らしい繊細なメロディーが良いです。井上 鑑にしては凄く地味な部類のアレンジという感じですが、この辺りの使い分けの上手さは流石だなと感じます。

作詞:麻生 圭子、作曲:REIMYによる10。夏の終わりの海辺という雰囲気が漂うナンバーです。高水 健司のベースが影の主役といった感じで、派手さはありませんが渋いプレイを聴かせてくれます。

作詞:佐藤ありす、作曲:大沢 誉志幸による11。アルバム中最もリズムが協調されたFUNKYなナンバーです。とは言え、原田 知世の声量、声質に合わせて控え目のFUNKYというアレンジが絶妙です(笑)。こういう曲を最後に持ってくるのは珍しいですね。後藤 次利プロデュースの次作に繋がっていく布石というのは考え過ぎでしょうか・・・。

まだまだ歌はこれからという感じですが、単なるアイドル歌手ということで終わらせたくないというスタッフの意気込みみたいなものを感じます。
当時、同世代には歌の上手い人も沢山いる中で、スタッフをその気にさせた原田 知世には分かる人には分かる魅力を持ち合わせていたんでしょうね。
私はたまに寝る前にこのアルバムを聴くんですが、"Water Side"があまりに心地良いので"Light Side"を聴く前に必ず深い眠りに陥ってしまいます(笑)
車を運転しながらというより、どこかに腰を落ち着かせて聴くというのが似合っているアルバムなのかも知れません。
地味ですが良いアルバムなので、興味があったら聴いてみて下さい。
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今回紹介するのは、当ブログで3月17日に1stアルバム『さよならの場所で会いましょう』を取り上げたばかりの西脇 唯の2ndアルバム『いちばんやさしい風はあなたが持っている』(1994年)です。
私のブログでこんなに短期間に同じアーティストの作品を取り上げるのは珍しいのですが、それだけ今嵌っているアーティストの一人なんです。

以前の記事にも書きましたが、西脇 唯を聴くようになったのはつい最近のこと。実に1stアルバムがリリースされてから15年以上もも経過してからということになります(笑)
私自身、1番音楽に触れていなかった90年代の作品とは言え、実に勿体無かったと今更ながら感じている次第です。
それにしても本当に良い曲を書く人だと思います。
しかし、嵌っているのはそれだけの理由ではありません。実は西脇 唯が私にとって特異なアーティストになりつつあるのです。
どんな部分が"特異"なのかと言いますと、歌を聴いていて"歌詞"がすんなりと頭に入ってくるからなんです。恥ずかしい話、私は本当に"歌詞"に関しては無頓着な人間で、歌を口ずさんでいる癖に、歌詞カードを読んではじめて内容を理解しているようなタイプの人間なんです(恥)。
そんな人間が音楽ブログを立ち上げているのもどうかと思いますが・・・(汗)。
ところが彼女の曲に関しては、ストレートに歌詞が頭に入ってくるんですね。これは今まで色んなアーティストの音楽を聴いてきましたが、こんなことは私にとって本当に珍しいことなんですね。
それだけ彼女が歌詞とメロディーが上手く溶け合っている曲を書ける素晴らしいソングライターであるということなのでしょう。
詞の中身としては、"恋愛"に関するものが大半でしかも女性目線のものなので、今年五十路となる私には少し気恥ずかしいものが多いのですが、ただ切ない歌であってもメロディーに"暗さ"が無くて、どこか前向きな感じがするのも良いですね。

前置きが長くなりましたが、今回紹介する『いちばんやさしい風はあなたが持っている』も良い曲が揃ってますね。もちろん全曲、西脇 唯の作詞・作曲です。彼女の曲の良さは楽曲自体の良さは勿論ですが、やはりアレンジが大きく影響していると思います。本作も加藤 みちあき、奥 慶一、新川 博、清水 信之、大村 雅朗という5人がアレンジを手掛けています。普通サウンド面で統一感を出したいのなら、一人のアレンジャーに任せるケースが多いのですが、西脇 唯のアルバムに関しては、アレンジャー各々がしっかり西脇 唯の個性を活かしたアレンジを施していて、アルバムを通して聴いても違和感を全く感じないのが凄いですね。

『西脇 唯 / いちばんやさしい風はあなたが持っている』
01. 窓をあけてドアをあけて
02. 天使のような風の吹く日
03. いちばんやさしい風はあなたが持っている (Album Remix)
04. KNOCKDOWN
05. "彼女"になりたかった日
06. 出会った頃のように (Album Version)
07. ひぐらし
08. WISH
09. 見つめずには いられない (Album Remix)
10. あの場所から

快晴の朝に聴きたくなる、そんな清々しいナンバー01。彼女の楽曲と1番相性が良いと思っている加藤 みちあきがアレンジです。聴いていて気持ちが良いのと、不思議とテンションが上がってくるので最近は通勤の為に朝家を出ると同時にこの曲を聴いてます(笑)。青山 純と美久月 千晴のリズム隊が良い仕事してます。やはり生のリズムは良いですよね。

02のタイトル通り、風のそうに実に爽やかなナンバーです。アレンジは奥 慶一。曲の良さは勿論ですが、西脇 唯のヴォーカルが本当に気持ち良いですね。美声という感じでは無いのですが、聴きやすくて嫌味の無いヴォーカル・スタイルが彼女の魅力という気がします。

アルバム・タイトル曲03。長いタイトルですが、これも良い曲です。陽射しは暑いのだけれど、吹く風は心地良いというこれからの季節にぴったりかも知れません。それにしてもキャッチーなメロディーに上手く歌詞を乗せる人だと感心します。アレンジは新川 博です。

都会的でCOOLな打ち込みのサウンドが魅力の04。CITY POP系のナンバーと言える1曲ですね。珍しくグルーヴィーなナンバーですが、楽曲はまさに西脇 唯ワールドが広がっています。新川 博のアレンジが秀逸です。

清水 信之らしいポップなアレンジがたまらない05。この曲に励まされた女の子って多かったのではないでしょうか・・・(笑)。可愛らしくもあり、元気をもらえる、そんな曲で、聴いていてその歌詞に思わず微笑んでしまいます。

珍しく外人のコーラス隊をバックに迎えている06。切ない歌詞なんですが、サウンドはカラッとしていて暗さを微塵も感じないどころか爽やかな印象があります。西脇作品の特徴として、どんなに悲しい出来事でも自分を見失わない芯の強さみたいなものを感じますね。そこが暗くならない大きな要因なのでしょうね、きっと。淵野 繁雄のサックス・ソロが渋いです。アレンジは加藤 みちあき。

しっとりとしたバラード・ナンバー07。地味な曲と言えなくもないのですが、味わい深い曲で個人的には結構好きな曲です。打ち込みのリズムと弦楽器との組み合わせが面白いアレンジは奥 慶一です。ちょっと郊外の緑の沢山残っている光景を連想させるナンバーです。

軽快なポップ・チューン08。POPなアレンジとくればやはり清水 信之ですね。清水 信之って本当に器用な人で、ここでもなかなかギター・カッティングを披露しています。疾走感溢れる曲なんで、車で聴くにはピッタリでしょう。

CITY POP好きにはたまらないナンバー09。1stアルバムの「7月の雨なら」とこの曲の2曲だけ聴いても、西脇 唯のソングライターとしての素晴らしい感性・才能を感じますね。理屈抜きで大好きな曲です。アレンジは新川 博です。この曲では名手・梶原 順がカッティングにソロにと素晴らしいギター・プレイが特に光ってます。

どこかフィリー・サウンドを彷彿させる大村 雅朗のアレンジが印象的なバラード・ナンバー10。さすがにプロのアレンジだなと思わせます。松原 正樹のギター、エレキ・シタールが味わい深いですね。アルバムの最後に相応しいバラード曲だと思います。

とにかく捨て曲なんぞ皆無の1枚です。本当に凄いソングライターですね。個人的には今まで出会った女性のソングライターでは1番好きかも知れません。歌詞をメロディーに乗せることの上手さ、キャッチーで聴き易いメロディーの数々、本当に素晴らしいソングライターに出会えました。
西脇 唯の作品は、BOOK OFFでは250円コーナーの常連になってしまってますが、もしまだ聴いたことが無ければBOOK OFFへ出かけて下さい。
250円でこのアルバムが聴けるなら絶対にお得ですから・・・(笑)
自信を持ってお薦め出来るアーティストであり、アルバムです。
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