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カテゴリ:J-POP( 189 )
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横山 輝一_PRESSURE ◇ 2009年 01月 14日
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今回紹介するのは、横山 輝一が1988年にリリースした3rdアルバム『PRESSURE』です。横山 輝一を取り上げるのは本当に久しぶりなんですが、先日いつもコメントを下さる"まつのすけさん"のブログで横山 輝一のベスト・アルバムを紹介されているのを読んで、無性に聴きたくなったというのが本音です。
これまで1stアルバム『I LIKE IT』と2ndアルバム『VOICE』を紹介しました。

横山 輝一は1986年にファンハウスソロ・デビューしますが、1989年に活動を休止。1991年のポリスターから活動を再開します。「Lovin' You」や「SOMEDAY」というヒット曲はポリスター時代が多いのですが、個人的にはR&B色が然程強くなく、どちらかと言えばPOPだったファンハウス時代が凄く好きで、思い入れも強いですね。

横山 輝一の1番の思い出は、確か東京での初のホール・コンサート(だったと記憶しています)に行った時、1階席のかなり前の良い席が取れました。2階席には客を入れておらず、1階席もお世辞には満席という感じではありませんでしたが、彼の素晴らしい歌声に聞き惚れてました。翌年、同じ時期に同じホールでコンサートがあったのですが、その時には2階席まで一杯のお客さんで、席もやっと確保できた状態でした。デビュー当時から聴いていた者の一人としては、凄く嬉しかったのを憶えています(笑)

『横山 輝一 / PRESSURE』
01. All Of My Life
02. プレッシャー
03. 夢のパラシュート
04. Cheap
05. Truly
06. Time
07. Stay in the twilight
08. あと5分だけ
09. Oh Lady
10. Lullaby In Blue

打ち込みと土方 隆行の絶妙なカッティングとディストーションの効いたギター・ソロが格好良いダンサブルなナンバー01。アルバムの1曲目に相応しいノリの良さで、横山 輝一らしい曲と言えますね。アレンジは勝又 隆一。

ビートの効いたミディアム・ナンバー02。01と同様、打ち込みと土方 隆行のギターのみの演奏です。特に土方 隆行のギターは、01とは全く違った音色とプレー・スタイルでまさしくプロだなと思わせます。アレンジは勝又 隆一です。

ライブではいつも盛り上がっていた曲03。キャッチーでポップなナンバーで、YUMEPARAと呼ばれて親しまれていました。この曲も勝又 隆一のアレンジで、打ち込みと土方 隆行のギターのみで演奏されています。曲ももちろん良いのですが、やはり土方 隆行のカッティング・プレイは天下一品です。

ブラコン色の強いダンス・チューン04。ポリスター移籍後の横山 輝一の音楽の方向性が見えるようなナンバーだと思います。横山 輝一はアルバムを出す毎にヴォーカルも良くなってます。ソングライターとしてだけでなく、ヴォーカリストとしても魅力溢れるアーティストです。

80年代に活躍したアレンジャーの中でも大好きなひとりである志熊 研三のアレンジによる05。志熊 研三のアレンジ曲はバンド演奏になります。山田 秀俊(key)、長谷部 徹(ds)、土方 隆行(g)が参加しています。心地良いメロディーを持ったミディアム・バラード・ナンバーです。

初期の横山 輝一らしいPOPなナンバー06。CITY POP色の強い曲と言えますね。志熊 研三のアレンジで、山田 秀俊(key)、長谷部 徹(ds)、美久月 千晴(b)、土方 隆行(g)、吉川 忠英(a-g)等が参加しています。どこかナイアガラ・サウンドを彷彿させる演奏が特徴です。

ちょっとブルースっぽいイントロが印象的な07。美しいメロディーのバラード・ナンバーなんですが、横山 輝一は結構良いバラードを書きますし、バラードの名曲も多いです。アレンジは志熊 研三で、ハーモニカはもちろん八木 のぶお、山田 秀俊(key)、エルトン永田(key)、長谷部 徹(ds)、松原 秀樹(b)、松下 誠(g)が参加してます。

まさしく80年代のポップ色が全開といった感じの08。ポリスター時代には聴けなくなってしまったタイプの曲ですが、横山 輝一の作るこの手の曲は大好きなんです。志熊 研三のアレンジで、宮崎 全弘(ds)、松原 秀樹(b)、土方 隆行(g)、山田 秀俊(key)にホーン・セクションが加わっています。

フィリー・サウンドを意識したようなソウルフルなナンバー09。初期の横山 輝一の曲にはフィリー・サウンドの影響を強く感じます。この曲もそんな1曲で、個人的には好きな曲のひとつです。アレンジは志熊 研三。07と同じメンバーにホーン・セクションが加わっています。

山田 秀俊(key)と宮崎 全弘(ds)、淵野 繁雄(sax)というシンプルな構成のシングル曲10。インパクトはありませんが、繰り返し聴いても厭きのこない佳作だと思います。横山 輝一のヴォーカルが気持ち良く響くナンバーです。この曲も志熊 研三のアレンジ曲です。

横山 輝一に限らず、80年代のレコード時代にデビューしたアーティストの曲って、1曲1曲が無駄に時間が長くなくて聴いていて丁度良い感じですよね。
アルバムを通して聴いても、"もう終わりなの?"という感じがとても良いんですね。
CDの時代になって沢山の曲が収録出来るようになったというメリットもありますが、やはり10曲程度で40分~45分くらいが心地良く聴けます。
これは年齢的なものも関係するでしょうが・・・(笑)

角松 敏生、横山 輝一、林田 健司といったアーティスト達は、洋楽に憧れて洋楽のような曲を作りたいと思ってきた人達だと思います。しかも単に洋楽の真似ではなく、自分達なりに洋楽を吸収し、個性溢れるオリジナルを作ってきていると思います。
だからこそリリースされてから20年経過しようが、今でも聴きたくなるし、古臭い感じもしないんでしょう。
こういう魅力的なアーティストを今のJ-POP界でも見つけたいとは思うのですが、なかなか難しいですね。
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伊秩 弘将_BANG! ◇ 2009年 01月 03日
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少々遅くなってしまいましたが、明けましておめでとうございます。本年も"Music Avenue"をよろしくお願いします。
年末・年始は忙しくてゆっくりPCの前に座る時間もありませんでした。コメントを頂戴しておきながらレスも出来ず、失礼してしまいました。
今日から"Music Avenue"の2009年がスタートです。

今回紹介するのは、音楽プロデューサーとして知られる伊秩 弘将が、1993年にリリースした自身の3rdアルバム『BANG!』です。
私が彼の名前を初めて目にしたのは、確か渡辺 美里の楽曲のコンポーザーとしてだったような気がします。当時は特に興味も湧きませんでしたが、やはり彼の名前を広く知らしめたSPEEDに提供した楽曲やプロデューサーとしての活躍で興味を持ち、ソロ・アルバムもリリースしていることを知り、入手したのがこの『BANG!』でした。

SPEEDの数々のヒット曲を提供したメロディー・メーカーですから、SPEEDが歌っていたような曲調を期待すると若干裏切られるかも知れません。それもそのはずで、このアルバムはSPEEDをプロデュースする前の作品ですし、また自身がアーティストとして歌う楽曲と作曲家としての楽曲とでは、若干雰囲気が違うというのは当然なのかも知れません。
それでもメロディー・メーカーとして、上昇気流に乗っているというのを感じさせるアルバムですね。

『伊秩 弘将 / BANG!』
01. 君を愛して
02. いっしょに暮らそう
03. 遠く離れてても
04. 抱きしめたい
05. 天気雨
06. Have a Good Time!
07. 心の記念碑
08. ナーバスな君はなんてゴージャス
09. Partyしよう
10. X'mas Song for You

作詞:森 雪之丞、作曲:伊秩 弘将、編曲:西本 明によるPOPチューン01。オーソドックスという感じですが、キャッチーなサビのメロディーが印象に残る曲です。良い曲ですが、少しインパクトに欠ける感じがします。

作詞・作曲:伊秩 弘将、編曲:奈良部 匠平によるミディアム・バラード・ナンバー02。コーラス・ワークの美しさが際立っている曲です。曲毎のクレジットが記載されていないのが残念なんですが、コーラスで参加しているのが安部 恭弘、村田 和人、山根 麻衣、山根 栄子、比山 貴詠史、木戸 泰弘、広谷 順子という贅沢な顔触れです。

作詞:谷亜 ヒロコ、作曲:伊秩 弘将、編曲:清水 信之による疾走感あるPOPナンバー03。聴き易いメロディーと清水 信之のPOPフィーリング溢れるアレンジがよくマッチしている感じです。この頃の伊秩 弘将の曲は、どこかKANの楽曲に似ていると思うのは私だけでしょうか(笑)

作詞・作曲:伊秩 弘将、編曲:奈良部 匠平のシングル曲04。どの曲もある程度纏まっているので、この曲も聴き易いのですがシングル向けだとは思えません。サビのメロディーは凄くキャッチーなんですが、曲全体の印象としては薄いものになってしまうのが残念です。

作詞・作曲:伊秩 弘将、編曲:清水 信之によるミディアム・ナンバー05。聴き込むほどに味わい深い曲で、私のお気に入りの1曲になっています。やはり清水 信之のアレンジがメロディーを上手く際立たせていて、POPな曲における清水 信之のアレンジのセンスの良さを感じさせます。

作詞・作曲:伊秩 弘将、編曲:清水 信之によるノリの良いアップ・テンポのナンバー06。どこかで聴いたようなギター・リフを軸にスピード感溢れる演奏が心地良いのですが、曲自体はお世辞にも面白いとは言い難いです。アレンジに耳を奪われてしまう曲という感じでしょうか。

作詞:作曲:伊秩 弘将、編曲:西本 明によるメロディアスでありながらも何処か野暮ったさを感じるバラード・ナンバー07。馴染み易いメロディーを持っていますが、1990年代の曲としてが地味な印象が残りますね。

作詞:森 雪之丞、作曲:伊秩 弘将、編曲:奈良部 匠平によるダンサブルなナンバー08。後の伊秩 弘将の活躍を予感させるような曲のひとつと言える曲かも知れません。伊秩 弘将の場合、アレンジは自分では手掛けない人なんで、アレンジ次第で印象も随分変わってしまう危険性もありますね。この曲は時代(当時)にマッチしている感じで、個人的には好きな曲です。

作詞・作曲:伊秩 弘将、編曲:清水 信之による明るいPOPナンバー09。清水 信之らしさ全開のアレンジが楽しい1曲です。とてもキャッチーなメロディーで、メロディー・メーカーとしての才能を感じさせます。

作詞・作曲:伊秩 弘将、編曲:清水 信之によるバラード・ナンバー10。クリスマス・ソングですが、特にクリスマスっぽいという印象を与えず、美しいバラード・ナンバーとして聴ける1曲に仕上がっています。

このアルバムの評価の難しいところは、伊秩 弘将というアーティストとしてのアルバムとしては正直良いとは思えません。しかし、コンポーザー・伊秩 弘将としてメロディーに集中して聴くと結構良いなと思えるんですね。この印象の違いは、伊秩 弘将のヴォーカルにあるような気がします。歌が上手くないというのは良いのですが、声質も平凡で特徴が無く印象に残りづらいんですね。同じ曲を違うアーティストが歌っていたら、きっと印象はかなり違ってくると思います。そういう意味からも伊秩 弘将はコンポーザー、つまり裏方でこそ活きる人なのではないかと思います。
作詞家や作曲家に興味がある人や拘りのある人は、聴いてみるのも良いかなとお薦め出来ますが、アーティストとしての魅力は"?"ですね・・・。
私の場合、アーティスト同様にコンポーザーに強い興味を持っていますので、結構楽しんで聴けました。
新年1発目の記事なんですが、こんなのも聴いてますって感じのユルイ記事にしてみました(笑)
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森川 美穂_HALLOW ◇ 2008年 12月 14日
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今回紹介するのは、1985年にアイドル歌手としてデビュー、その後アーティスト路線で現在でも活動を続けている森川 美穂が1995年にリリースした通算13枚目となるアルバム『HALLOW』です。
私が初めて聴いた彼女のアルバムは、VAPから東芝EMIに移籍した第一弾(通算7枚目)となる『Vocalization』でした。この時は彼女を知っていた訳ではなく、単にアルバム・タイトルとジャケット写真に魅せられて購入したというのが正直なところでした。歌は上手いなとは思いましたが、何故か印象に残りませんでしたね。今回紹介するアルバムもリアル・タイムで購入したものではありません。4~5年位前にふと中古店で見つけて、値段も手頃だったので購入したものです。

アルバムに収録されている曲の多くがTV番組やCMとのタイアップ曲ということもあり、キャッチーな曲が多いです。しかし、大ヒットするようなインパクトの強い曲はありません。
それでも幅広いタイプの曲と、それを歌いこなす森川 美穂のシンガーとしての実力と魅力を感じることの出来るアルバムだと思います。

『森川 美穂 / HALLOW』
01. ふたり
02. なんだかなぁ・・・
03. Close Your Eyes
04. 心の行方 ~I Believe~
05. 風の中へ
06. 素直に笑えない
07. Truth ~本気ならね
08. プリズム
09. 夏の気配
10. あふれる想いのすべてを・・・
11. Close Your Eyes ~Album Version~

作詞:森川 美穂、作・編曲:岩崎 元是による森川 美穂の一人多重録音によるアカペラ・ナンバー01。岩崎 元是らしいキャッチーなメロディーとコーラス・アレンジが印象的な1曲です。かなり手間と労力をかけたのだろうと思われるコーラスは、重厚さは欠けますが非常に美しいですね。ただ低音域に関しては、イコライジング等の処理が施されているのか別人(男性の声)のように聴こえるのが気になりましたが・・・。

90年代らしい軽快な打ち込みのサウンドと、明るくキャッチーなメロディーが楽しいポップ・チューン02。サウンド的には全盛期の横山 輝一を彷彿させます。軽妙な角田 順のギター・カッティングや佐々木 久美、岩崎 元是、比山 貴詠史のコーラス・ワークも聴き所です。作詞:森川 美穂、作曲:水野 雅夫、編曲:岩崎 文紀。

ユーロ・ビート系のダンス系ナンバー03。作詞:本庄 哲男、作曲:久保田 朱美、編曲:林 有三によるナンバーで、林 有三によるプログラミングとシンセが中心になっています。メロディー的には悪くは無いのですが、如何せんこういうユーロ・ビート系は苦手なもので・・・(笑)

作詞:森川 美穂、作曲:小森田 実、編曲:小林 信吾(Cho.arr:小森田 実)によるGirls Popナンバー04。小森田らしい曲と言えるかも知れません。この曲も打ち込みとシンセ、小林 信吾のキーボードだけの構成で、ダンサブルな仕上がりになっています。小森田 実と森川 美穂のコーラスがTRFの曲を思い出させます。

作詞:森川 美穂、作曲:青木 紀、編曲:林 有三によるバラード・ナンバー05。聴き易いメロディーのナンバーです。古川 望(g)、高橋 教之(b)、大久保 敦夫(ds)が加わり、中盤以降ヘヴィーなサウンドを聴かせてくれます。もっとしっとりと仕上げてもらった方が私好みですね。

作詞:北川 清子、作曲:久保田 朱美、編曲:福田 裕彦による06。全編打ち込みによるダンサブルなナンバーですが、森川 美穂のパワフルなヴォーカルに比べ、グルーヴ感の乏しいアレンジのバランスが悪く、惜しい気がしますね。打ち込みというのは、ミュージシャンの感性が入らない分、アレンジャーのセンスがそのまま音になりますから、センスの良し悪しが重要ですね。

作詞:坂田 和子、作曲:南 利一、編曲:小林 信吾によるダンサブルなナンバー07。同じ打ち込みでもギターのカッティングを入れることや、シンセ・ベースのフレーズ次第でかなり違って聴こえるものです。この辺りは流石に小林 信吾だと思います。間奏でのキーボード・ソロもかなり格好良いです。

作詞:森川 美穂、作曲:岩崎 元是、編曲:加藤 みちあきによるポップ・チューン08。岩崎 元是の書くメロディーは本当に耳に馴染んでくるものが多くて、安心して聴けます。生のホーン・セクションと八木 のぶおのブルース・ハープがフィーチャーされているのですが、如何せん打ち込みのリズム・アレンジがチープな感じなのが残念です。岩崎 元是がアレンジしていたら随分違ったモノになっていたでしょうね。

作詞:森川 美穂、作曲:田畑 朋実、編曲:加藤 みちあきによるサマー・ポップ・チューン09。軽やかなメロディーがとてもキャッチーで、チープな打ち込みサウンドも気になりません。どうしても打ち込みのサウンドって、音の広がりとか深みみたいなものが感じられない平面的な音に感じてしまいます。私が打ち込みが苦手なのもこの点が大きいですね。

作詞:森川 美穂、作曲:小森田 実、編曲:京田 誠一によるバラード・ナンバー10。エルトン永田のピアノにストリングスというシンプルな演奏ですが、メロディーを活かしているところは京田 誠一のセンスの良さでしょうね。広谷 順子、木戸 やすひろ、比山 貴詠史というベテラン・コーラス隊のコーラスも見事です。

03を福田 裕彦がリ・アレンジした11。生のベース(岡沢 茂)、ギター(山口 達哉)を加え、一層グルーヴ感が出て03よりもはるかに仕上がりは良いと思います。

このアルバムが制作された年代を考えれば仕方の無いことかも知れませんが、個人的にはどの曲もメロディー的には良い曲が多いと思うのですが、そのメロディーを活かしきれていないアレンジが多いのが残念に思います。逆にこのような打ち込みのサウンドを聴いて育った若い世代の方なら違和感なく聴けるアルバムだと思います。
私は01、02、07、08、09、10辺りは結構好きですね。中にはアレンジを変えて欲しいと思うのもありますが・・・(笑)
いずれにせよ、パワフルなヴォーカルは健在で、森川 美穂の歌の魅力が詰まったアルバムだと思います。もし興味があったら聴いてみて下さい。
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鈴木 聖美_Cotton ◇ 2008年 12月 01日
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今回紹介するのは、1987年に34歳でデビューを飾った鈴木 聖美の2ndアルバム『Cotton』(1988年)です。私の年代であれば鈴木 雅之の実姉であることは周知の通りですね。鈴木 雅之がシャネルズ時代のライブで"おねーちゃんコーナー"を作って、まだアマチュアだった鈴木 聖美に歌わせていたという話も有名でした。アマチュアの時にシャネルズ+1として「もしかしてI LOVE YOU」(1980年)にリリースしています。

1stアルバム『WOMAN』は、「シンデレラリバティー」、デュエット曲の定番「ロンリー・チャップリン」、「TAXI」等が収録されており大ヒットしました。しかし、正式には"鈴木 聖美 with RATS & STAR"名義でしたので、この『Cotton』が実質的な最初のソロ・アルバムと言えるかも知れませんね。
1stアルバムに比べるとインパクトに欠ける気もしますが、リラックス・ムードのヴォーカルがしつこくなくてとても聴き易いですし、大人のシンガーを感じさせてくれます。曲を提供しているのも、織田 哲郎、Nobody、野田 晴稔、村松 邦夫、奈良部 匠平、西村 麻聡、鈴木 雅之という渋いアーティストや作家陣です。

『鈴木 聖美 / Cotton』
01. Sunday Morning
02. ファンタジー
03. 夜明けのスターライト
04. TELL ME
05. 午前0時のYES
06. 近頃の男
07. TRUTH
08. 彼女たちは止まらない
09. You are my dream
10. WHY?

夜の曲のイメージが強い楽曲の多い鈴木 聖美ですが、この01は爽やかな朝の曲です。正直言うと「TAXI」とか「ロンリー・チャップリン」は個人的に好きな曲ではありません。ある時この曲をラジオか何かで聴いて、この曲は良いなと思いアルバムを買ってみようと思ったんですね。織田 哲郎の作曲です。

キャッチーなメロディーが印象的なポップ・ロック調ナンバー02。作曲はNobodyなんですが、いかにも彼等らしい曲です。ハーモニー・ヴォーカルとしてクレジットされているChappeeの歌声と角田 順、村松 邦夫のツイン・ギターがなかなか良いです。

弟・鈴木 雅之とのデュエット・ナンバー03。野田 晴稔の作曲によるAORチックなバラード曲で、「ロンリー・チャップリン」よりもはるかに好きな曲です(笑) 洒落たリズム・アレンジは伊藤 銀次です。

打ち込みのグルーヴが妙に心地良いFUNKYなナンバー04。村松 邦夫の作曲、奈良部 匠平のアレンジなんですが、ダンサブルでありながらメロディーはとてもキャッチーです。沢井 原兒の熱いサックスが印象に残ります。

鈴木 聖美らしい真夜中ソング05。奈良部 匠平の作・編曲によるバラード・ナンバーで、鈴木 聖美らしい曲と言える曲だと思います。青山 純、伊藤 広規のリズム隊に松下 誠がギターで参加しています。

打ち込みによるビートに軽妙な村松 邦夫のギターが絡むグルーヴィーなナンバー06。野田 晴稔の作曲、奈良部 匠平のアレンジです。ソウルフルな鈴木 聖美のヴォーカルとメロディーが絶妙にマッチしている曲で、お気に入りの1曲になっています。

鈴木 雅之の作曲、奈良部 匠平のアレンジによるバラード曲07。アレンジは打ち込みですがAOR路線を意識していて洒落ています。こういうAOR、CITY POP路線の曲調に松下 誠のギターはよく似合いますね。

FENCE OF DEFENSEの西村 麻聡の作・編曲による08。いかにも西村 麻聡らしいロック調のアレンジに鈴木 聖美のヴォーカルというのが新鮮です。大好きな曲のひとつなんですが、何と言っても同じFENCE OF DEFENSEの北島 健二のハードなギターが最高です。

素晴らしいファルセット・ヴォイスの持ち主であるSilky(Silky藤野)とのデュエット・ナンバー09。アルバム中最もソウルフルなナンバーかも知れません。野田 晴稔の作曲、村松 邦夫のアレンジです。やはりSilkyのファルセット・ヴォイスの迫力に圧倒されます。

HIP HOP風なイントロで始まるノリの良いナンバー10。鈴木 雅之の作曲、奈良部 匠平のアレンジです。鈴木 雅之はコーラス、ラップに大活躍です。伊藤 広規のスラップ、八木 のぶおのハーモニカ、カッティングの名手・土方 隆行のギターなど聴き所が沢山あります。

実を言うとこのアルバム、随分長いこと聴いてませんでした。
どうしても鈴木 聖美のヴォーカルがクドイというイメージがあったのかも知れません。ふと本当に久しぶりに聴きましたが、このアルバムではクドサはほとんど感じませんでした。割とあっさりめという感じで、とても聴き易いです。インパクトの強さはありませんが、曲も結構良いです。"こんなに良かったっけ?"という感じです(笑)
今度はドライブしながら聴いてみようかなと思っています。
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斉藤 由貴_チャイム ◇ 2008年 11月 08日
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今回紹介するのは、斉藤 由貴が1986年にリリースした3枚目のオリジナル・アルバム『チャイム』です。
私にとって斉藤 由貴の歌というのは、非常に表現し難い存在でして、端的に言えば上手いのか下手なのかよく分からない人なんです(笑)
1985年のデビュー曲「卒業」を初めて聴いた時は、筒美 京平の書いたメロディーは良いなと思いましたが、声質や歌唱法については然程良いとは思えず、シングルやアルバムを買おうという気持ちにはなれませんでした。
では何故このアルバムを購入したのか・・・。それは私の大好きだったアニメ「めぞん一刻」の初代オープニング・テーマ曲「悲しみよこんにちは」が収録されていたからに過ぎませんでした。

あの独特な声質とお世辞にもリズム感が良いとは思えない歌なので、アルバムも大して期待はしていませんでしたが、実際聴いてみるとこれが結構面白かったですね。面白いという表現は失礼かも知れませんが、これが正直な感想でした。
というのは、斉藤 由貴の歌はポップでテンポのある曲に関しては決して上手いなと思えないのですが、ファルセット・ヴォイスと使ったバラード・ナンバーは、本当に同一人物かと思うほど魅力的なのです。地声よりもファルセット・ヴォイスに魅力を感じてしまいました(笑)
作曲家陣も崎谷 健次郎、亀井 登志夫、玉置 浩二、MAYUMI、谷山 浩子、来生 たかおという豪華な顔触れを揃えていて、ファンの間でも完成度の高いアルバムとして人気のあるアルバムのようです。

『斉藤 由貴 / チャイム』
01. 指輪物語
02. 予感
03. 悲しみよこんにちは
04. ストローハットの夏想い
05. つけなかった嘘
06. いちご水のグラス
07. 青空のかけら
08. 水の春
09. 自転車に乗って
10. アクリル色の微笑
11. SORAMIMI
12. あなたの声を聞いた夜

作詞:松本 隆、作曲:崎谷 健次郎、編曲:武部 聡志、崎谷 健次郎による可愛らしいポップ・ナンバー01。お世辞にもリズム感が良いとも思えないし上手いとも思えないのですが、キャッチーなメロディーが印象的で耳に残るナンバーです。

作詞:斉藤 由貴、作曲:亀井 登志夫、編曲:武部 聡志によるバラード・ナンバー02。実はこの曲を初めて聴いた時、本当に驚きました。01とは全く表情を見せる斉藤 由貴が存在していました。彼女の高音域を前面に出して、ファルセット・ヴォイスを多用しているのですが、これが実に良いんですね。この曲のおかげで彼女へのイメージが変わったと言える1曲です。

作詞:森 雪之丞、作曲:玉置 浩二、編曲:武部 聡志によるキャッチーなナンバー03。アニメ「めぞん一刻」のテーマ曲だったナンバーです。この曲のおかげで斉藤 由貴を聴いてみようと思いました。当然シングル・カットされましたし、この年の紅白歌合戦でもこの曲を歌ったと記憶しています。

作詞:あさくら せいら、作曲:MAYUMI、編曲:武部 聡志によるCITY POP風なアレンジと洒落たメロディーが印象的なナンバー04。この曲もファルセット・ヴォイスを多用していて、私にとっては聴き易く、お気に入りの1曲になっています。どうも私は斉藤 由貴の地声よりもファルセット・ヴォイスに魅力を感じているようです(笑)

作詞:森 雪之丞、作曲:亀井 登志夫、編曲:武部 聡志によるミディアム・スロー・ナンバー05。どうも跳ねた感じの曲ではリズム感の悪さみたいのを感じてしまいますが、こういうスローな感じの曲はすんなり聴けます。結構歌うのが難しい曲だと思いますが、頑張って歌ってますね。

作詞:斉藤 由貴、作曲:MAYUMI、編曲:武部 聡志によるバラード・ナンバー06。バラード・ナンバーは本当に安心して聴けるのが不思議です。サビのメロディーの大半がファルセット・ヴォイスなんですが、本当に綺麗なファルセットだと思いますね。

作詞:松本 隆、作曲:亀井 登志夫、編曲:武部 聡によるビートを効かせたポップ・ナンバー07。声を張って歌っているせいなのか、キーが合っているのか、テンポのある曲ですが違和感を感じさせない曲です。アイドルチックな感じも否めませんが、好きな曲のひとつです。

作詞:田口 俊、作曲:崎谷 健次郎、編曲:武部 聡志、崎谷 健次郎によるポップなナンバー08。打ち込みとシンセを中心としたサウンドが印象的です。

作詞:谷山 浩子、作曲:亀井 登志夫、編曲:武部 聡志による何とも可愛らしいナンバー09。いかにも谷山 浩子といった歌詞ですね。亀井 登志夫らしいキャッチーなメロディーですが、50歳近い私には気恥ずかしい部分もあります(笑)

作詞:斉藤 由貴、作曲:崎谷 健次郎、編曲:武部 聡志、崎谷 健次郎によるバラード・ナンバー10。メロディー、アレンジともなかなか渋い曲ですね。CITY POP的な雰囲気を持っていると思います。こういう曲調での斉藤 由貴のヴォーカルは、本当に良いと思います。崎谷 健次郎自身もセルフ・カヴァーしている曲です。

作詞・作曲:谷山 浩子、編曲:武部 聡による11。谷山 浩子の世界観と斉藤 由貴の歌声が、絶妙にマッチしていると思いますね。谷山 浩子自身もセルフ・カヴァーしているようです。

作詞:斉藤 由貴、作曲:来生 たかお、編曲:武部 聡志によるスロー・バラード12。ストリングスを前面に出した、いかにも来生らしいバラード・ナンバーです。ここまでスローなバラードよりも02みたいなバラードの方が個人的には好きです。

私にとってこのアルバムは、楽曲によって好き嫌いがはっきり別れてしまう珍しいタイプのアルバムです。しかし、これは斉藤 由貴の歌い方に関しての好みが別れているだけで、楽曲自体は粒揃いだと思います。流石にメロディー・メーカーがこれだけ集めっているのですから、悪い訳がありません(笑)
BOOK OFF等の中古店でもよく見かけますので、興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。02なんて驚くと思いますよ。
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BOX_BOX POPS ◇ 2008年 11月 03日
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今回紹介するのは、4人のビートルズ・フリークが集まって、思いっきりビートルズっぽい音楽を作ったという作品です。
ビートルズが好きな方なら、思わずニヤけてしまうような曲のオンパレードといった感じのそのアルバムは、1988年にリリースされたBOXの1stアルバム『BOX POPS』です。
BOXは、杉 真理・松尾 清憲・田上 正和・小室 和之の4人組。日本を代表するポップス・メーカーである杉 真理と松尾 清憲が曲を書き、田上 正和と小室 和之が中心となってビートルズっぽいサウンドに仕上げていくという、CITY POP好きには何とも贅沢なグループなんですね。

一言で"ビートルズっぽい"と書きましたが、これが結構曲者でして、いわゆるパロディーだったり、コピーだったりと種類は様々ですが、BOXの凄いところは杉 真理や松尾 清憲のPOPな世界観はそのままにビートルズ風なサウンドに仕上げているところです。つまりビートルズへのリスペクトが作らせたアルバムだという気がします。
全曲オリジナルでありながら、ビートルズの『Rubber Soul』、『Revolver』や『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』といった中期の作品を聴いているような雰囲気に陥ってしまうのです。
ビートルズ好きにはもちろんの事、ビートルズを知らない人にもご機嫌なPOPアルバムとして聴ける、そんな1枚です。

『BOX / BOX POPS』
01. Temptation Girl
02. 魅惑の君
03. アルタミラの洞窟
04. 風のBad Girl
05. 人生はコーンフレーク
06. Train To The Heaven
07. Crazy Afternoon
08. ヒットメーカーの悲劇
09. Ordinary Friend
10. What Time?
11. Wendy
12. "2010"

BOXの4人が集まって最初に出来上がった曲だという01。イントロから「Drive My Car」を彷彿させるロック調のナンバー。とにかくビートルズ風な音作り、コーラス・ワークには思わず笑ってしまうほどの出来栄えです。それでいて杉 真理や松尾 清憲のPOPな世界がちゃんと存在している曲です。

どの曲に似ているというより、ベース・プレイ、弦楽器の使い方、ドラムのフィル、コーラスに使い方がビートルズっぽいミディアム・ナンバー02。いかにも杉 真理らしい曲と言えますね。曲中でオドーリー・ヘップバーンの吹き替えでお馴染みの池田 昌子の台詞が入っていて、最後に「ティファニーで朝食を」の名台詞が聞けます。

ビートルズ中期のジョン・レノンのサイケデリックな作品の雰囲気そのままといった感じの03。メイン・ヴォーカルの松尾 清憲の歌声がこれまたジョンに雰囲気が似ていて、よりビートルズっぽさを増しています。

BOXとしてのデビュー・シングル曲04。この曲は初期のビートルズの作品の匂いが強いミディアム・ナンバー。演奏に耳を傾けるとギターのフレーズやハーモニカの使い方など、所々にビートルズっぽさが散りばめられたナンバーです。コーラスで竹内 まりやが参加しています。

「I Am The Walrus」や「Getting Better」を彷彿させる音作りが凄い05。特に松尾のヴォーカルはジョン・レノンそのものって感じです。タイトルの"コーンフレーク"という単語も確か「I Am The Walrus」の歌詞に入ってましたね。鈴木 慶一がコーラスで参加しています。

ビートルズの4人の事を歌ったロック・ナンバー06。何とも楽しいナンバーです。それにしても芸が細かいというか、演奏のあちらこちらにビートルズ風の味付けが施されていて、その徹底ぶりが凄いの一言です。KANがシャウトで参加しています(笑)

杉 真理のPop Worldが広がるナンバー07。最初は然程ビートルズっぽさを感じさせませんが、間奏から後半にかけてはやはりビートルズっぽさが出てきます。ゲスト・ヴォーカルは、やはりビートルズ・フリークの財津 和夫。

「Paperback Writer」を彷彿させるナンバー08。個人的にお気に入りの1曲です。松尾&小室のヴォーカル・コンビがよりビートルズっぽく感じさせます。

杉 真理らしいバラード・ナンバー09。ビートルズっぽさを意識しないアレンジだったら、おそらく最も杉 真理らしい曲になったと思います。この曲に関してはヴォーカルは杉 真理一人の方が良かったかも・・・。

「The End」のフレーズや「Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey」みたいな雰囲気を持った短いロック・ナンバー10。お遊び的にメンバー全員で作ったといような感じの曲ですね。伊藤 銀次が参加してます。

「Eleanor Rigby」や「For No One」を彷彿させる演奏をバックに杉 真理が歌うバラード・ナンバー11。

明らかに「All You Need Is Love」を意識して書いたと思われる12。ビートルズの特徴とも言えたいかにも英国風といったサウンドが妙に懐かしいですね。今時こういう英国風なサウンドってあまり聴けなくなりましたから・・・。

杉 真理が中心になって書かれた曲は、メロディーがいかにも杉 真理ワールド全開なんですがアレンジでビートルズ風に仕上げているという感じですが、松尾 清憲が中心となって書かれた曲は、メロディー自体もビートルズ風でよりビートルズ色の強い仕上がりになっている気がします。ぜひ、ビートルズが好きな方には聴いて欲しいと思います。カヴァー・アルバムとは違った味があって面白いですよ。
また、ビートルズに興味が無い人でも十分キャッチーなメロディーの詰まったPOPなアルバムとして楽しんでもらえると思います。
最近の若い人が、ピック弾きのベース・プレイを聴いたらきっと新鮮に聞こえるのかも知れませんね(笑)
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藤田 朋子_Because ◇ 2008年 10月 28日
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何気なく聴いていたアルバムの中の1曲が、何故か頭から離れずメロディーが頭の中をグルグル回っているなんてこと、皆さんはありますか?
実は今の私がその状態でして、ある曲がここ2~3日頭から離れないでいます。
その曲は、女優・藤田 朋子さんが歌っている「泣かないさ 泣くもんか」という曲です。今回はその曲が収録されている藤田 朋子の1994年のアルバム『Because』を紹介しましょう。

以前、彼女の1989年リリースの1stアルバム『THE WOMAN IN ME』と1990年リリースの2ndアルバム『COLORS OF LOVE』の2枚を紹介しました。この2枚はCanyon Internationalという洋楽レーベルからのリリースされており、得意の英語を活かしたほぼ全曲英語詞の洋楽風なアルバムでした。私の大好きなYUTAKA(横倉 裕)がプロデュースで絡んでいたりして、とても女優さんが決して軽いノリでアルバムを作ったという感じではなく、歌に対して真摯な態度で取り組んでいることや、その本格的な歌唱に驚かされました。
私は所有していないのですが、1991年にバラード・セレクション『MOMENTS』をリリース。今回紹介する『Because』は、レコード会社をSony Music Entertainmentに移籍してのリリースで現在のところ彼女の最後のアルバムになっています。

収録曲10曲が全て日本語詞による完全なJ-POPアルバムに仕上がっているのですが、これがまた良いんですよね。彼女の歌の上手さは既に承知していましたが、こういうJ-POPも彼女の歌声に似合っていて心地良く聴けるアルバムに仕上がっています。作詞は藤田 朋子(TOKO名義)が7曲(共作含み)、他には夏実 唯、田口 俊が手掛けています。作曲は村上 啓介(元MULTI MAX)、財津 和夫、金田 一郎、庄野 賢一、伊藤 真太朗、梅垣 達志、西浦 達雄の面々が手掛けています。

『藤田 朋子 / Because』
01. 泣かないさ 泣くもんか
02. アリス
03. FARAWAY
04. あの丘へ
05. SUNSHINE-RAIN
06. 空が痛い
07. 君に逢いたい
08. 夏の記憶
09. 唇で見上げよう
10. WALTZ

毎日のように私の頭の中をメロディーが駆け巡っているPOPなナンバー01。作詞:TOKO、作・編曲:村上 啓介のナンバーなんですが、如何せんこの曲の魅力を上手く表現出来ない自分の表現力の無さに腹立たしいです(笑) インパクトもありますし、親しみのあるメロディー・ラインでアルバムの冒頭を飾る曲として相応しいと思います。

タイトルとは裏腹にハードなロック調ナンバー02。作詞:夏実 唯・TOKO、作曲:財津 和夫、編曲:梅垣 達志によるナンバーです。アレンジはロック調ですが、メロディーは80年代のアイドル路線を彷彿させる財津 和夫らしい曲と言えるかも知れません。

作詞:夏実 唯、作曲:金田 一郎、編曲:丸山 恵市によるスケールの大きいバラード曲03。変に感情移入している訳では無く、逆にあっさりと歌っていてそこが聴き易く、この曲の魅力として表れているような気がします。

作詞:TOKO、作曲:庄野 賢一、編曲:丸山 恵市によるミディアム・ナンバー04。清々しい雰囲気が漂っている曲です。特に印象に残るタイプの曲ではありませんが、聴いていると丘の上に立っているような爽快な気分を感じさせてくれます。桐ヶ谷 俊博、本田 淳子(RAJIE)、東郷 昌和のコーラスが絶品です。

作詞:TOKO、作・編曲:伊藤 真太郎による軽快なPOPナンバー05。CITY POPの流れを汲んでいるような印象を受けました。この曲も聴けば聴くほどに耳に馴染んでくる曲でして、下手すると頭の中をグルグルと駆け巡りかねない曲ですね(笑)

作詞:田口 俊、作・編曲:梅垣 達志という80年代のCITY POPを支えてきた作家による06。流石にプロならではの作品という感じのするCITY POP風ミディアム・バラード曲です。特にアレンジは秀逸ですね。1994年という時代に制作されているにも関わらず、打ち込みではなく生のリズムに拘っているのも、このアルバムの特徴かも知れません。参加しているドラマーが、江口 信夫、岡本 敦夫、長谷部 徹、そうる透といった凄い顔触れ。この面子を見ても生のリズムに拘っているというのが頷けませんか?

作詞:田口 俊、作曲:伊藤 真太郎、編曲:丸山 恵市によるミディアム・ポップ・チューン07。ガールズ・ポップという雰囲気を持った曲です。曲自体は決して悪くないのですが、藤田 朋子に似合っているかは私にはちょっと疑問な曲です。

作詞:TOKO、作・編曲:西浦 達雄によるバラード・ナンバー08。シンプルなアレンジと切々と歌う藤田 朋子のヴォーカルが絶妙なバランスで、お気に入りの1曲になっています。夏の終わりに感じる独特な寂寥感みたいなものが上手く表現された曲だと思います。

作詞:TOKO、作・編曲:村上 啓介によるミディアム・ナンバー09。MULTI MAX時代は、チャゲの影に隠れていた印象(これは私だけかも知れませんが・・・汗)だったのですが、良い曲を書く人ですね。良い曲と言うより、耳に残る曲の書ける人と言った方がピッタリくるかも知れませんね。

作詞:夏実 唯、作曲:金田 一郎、編曲:西浦 達雄によるバラード・ナンバー10。タイトル通りの三拍子のナンバーですが、最後らしくスケールの大きい曲に仕上がっています。

80年代という時代は、結構人気が出ればレコード出しちゃえみたいな風潮があって、猫も杓子もレコード・デビューしていた印象があります。どうもその頃のイメージが強かったのか、女優さんのレコード・デビューに関してどうも良い印象を持てず、聴く気にもなれませんでした。結構私と同じような印象を持っていた方も多いのではないでしょうか?
しかし、最近になって藤田 朋子や和久井 映見を聴くようになって、そんな考えは間違っていたことに気付きました。もちろん、中には箸にも棒にも掛からないような作品が多いのも事実ですが、何枚もアルバムをリリースしているような女優さんというのは、歌の上手い下手ではなく、歌そのものに魅力があるんだと思い知らされました。
このブログを始めてから、多くの皆さんに色々なアーティストや音楽を薦めて頂き、本当に勉強させてもらっています。本当に感謝の気持ちで一杯です。
これからも色々聴いて、つまらない偏見を失くしていけたら良いなと思っています。
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EVE_EVE, LIVE ◇ 2008年 10月 10日
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今回は、山下 達郎のツアーのサポート・メンバーで結成されたスーパー・バンド、"ネルソン・スーパー・プロジェクト"の1stアルバムの再発盤『Nelson Magic Deluxe Edition』(待望の新作は発売が少し延期されました)を紹介するつもりでおりました
。しかし、今週私のブログの検索ワードランキングに面白い現象が出ておりまして、なかなか興味深かったので急遽予定を変更しました。

私のブログにおける検索ワード・ランキングは、ここ一年位は同じ顔ぶれだったんです。常連は"二名 敦子"、"三木 聖子"、"豊島 たづみ"、"児島 未散"、"今井 優子"といった、どちらかと言えばマニアック系の女性ソロ・アーティストが上位を占めています。男性アーティストに至っては、現在はランク外になってしまいましたが"村田 和人"が孤軍奮闘しておりました。バンド(グループ)系ですと、最近になって"スタレビ(スターダスト・レビュー)"がランクインしている程度なんです。それが今週に入ってから、今まで1度もランキングに登場したことがなかったアーティストが、いきなり断トツの1位にランクインしているのです。
現在、検索ワードの1位に入っているのが、沖縄生まれの三人姉妹によるコーラス・グループ"EVE"なんです。

30年以上のキャリアを持ち、コーラスとして参加したレコーディングは数えきれません。J-POPが好きな方で、彼女達のコーラスを聴いたことが無いという人は皆無と言っても大袈裟ではないくらいのスーパー・コーラス・グループですね。
何故、"EVE"がランクインしたのか・・・。おそらくですが、5日の日曜日の夜に放映された音楽バラエティ「ザッツ宴会テイメント 秋のロックな歌謡ショー!」にEVEが出演していたからではないかと思います。それ以外には思いつかないのです。それにしてもTVの影響の大きさには驚かされますね。

前置きが長くなりましたが、検索ワードランキングの初登場1位という快挙と、EVE目当てで訪れてくれた皆さんの為にも今回はEVEのアルバムを取り上げることにしました。
今回紹介するのは、1985年にリリースされたEVEのライブ・アルバム『EVE, LIVE』です。実はこんなライブ・アルバムがリリースされているのを最近まで知りませんでした。たまたま中古店で見つけて購入したものです。

収録されているのは、今やスタンダードとなった洋楽ポップス、JAZZの名曲ばかりです。1983年に録音されたものようで、プロデュースとアレンジを八木 正生が手掛けています。八木 正生を中心としたJAZZ系のミュージシャンがサポートしています。

『EVE / EVE, LIVE』
01. STEAM HEAT
02. TEA FOR TWO
03. SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND
04. THE WAY WE WERE
05. SHAKY FLAT BLUES
06. BEATLES MEDLEY
~(01) Don't Let Me Down
~(02) Lady Madonna
~(03) Because
~(04) All You Needs Is Love
~(05) Ob La Di, Ob La Da
~(06) Hey Jude
07. MOON RAY
08. GOOD MORNING HEARTACHE
09. OLDIES MEDLEY
~(01) Yesterday Once More
~(02) Sentimental Journey
~(03) Deep Purple
~(04) Twilight Time
~(05) Rum And Coca Cola
~(06) Manana
~(07) It's Magic
~(08) Five Minutes More
~(09) My Happiness
~(10) Sweet Violets
~(11) Vaya Con Dios
~(12) Music Music Music
~(13) A Penny A Kiss, A Penny A Hag
~(14) Bye Bye Blues
~(15) Goody Goody
10. NIGHT IN TUNISIA

曲数が多いので全曲レビューではなく、私のお気に入りのナンバーを紹介させてもらいます。八木 正生のアレンジなので、どちらかと言えば全体的にJAZZYな雰囲気に仕上がっているのもこのアルバムの特徴ですね。

1967年のビートルズの名盤『SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND』からのアルバム・タイトル曲03。モータウン風のアレンジが施され、オリジナルのイメージは全くありませんが新鮮です。EVEのコーラス・ワークも見事で、とても日本人アーティストとは思えません。

1973年の映画「追憶」の主題歌で、主演のバーバラ・ストライサンドが歌ってグラミー賞を獲得した名曲04。日本ではインスタント・コーヒーのCM曲でお馴染みですね。次女のクララ(新里 久良良)のソロです。コーラスも抜群ですが、ソロでも上手いのが彼女達の凄いところです。

惣領 泰則のコーラス・アレンジによるアカペラのビートルズ・メドレー06。中期から後期のナンバーを集めてくれているのが、私にとっては非常に嬉しいです。圧巻はオリジナルも美しいコーラスが特徴の「Because」。本当に美しいの一言です。

15曲ものオールディーズ・メドレー09。50歳間近のオヤジの私でも知っている曲は僅かです。それでも古き良きアメリカを感じさせる曲といった雰囲気は伝わってきますね。姉妹というのはやはり声質も似ているのでしょうね、コーラスがとても気持ち良く響いてきます。

私も大好きなモダン・ジャズの名曲10。最後に相応しく、盛り上がった演奏とコーラスは鳥肌モノです。八木 正生のエレピ・ソロが圧巻です。本当に良い曲ですね。

BOOK OFF等の中古店を探せば、EVEのアルバムは見つけることが出来ると思います。EVEのアルバムを全部聴いた訳ではありませんが、どのアルバムも彼女達ならではのコーラスを堪能出来ると思います。先日のTV番組でEVEに興味を持たれた方がいらっしゃったら、ぜひアルバムを探して聴いてみて下さい。お薦めです。
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佐藤 聖子_After Blue ◇ 2008年 09月 29日
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かなりの音楽好きだと自負しているのですが、こんな私も1990年代の10年間は1番音楽に対して冷めていました。もちろん追っかけていたアーティストもいましたし、音楽を聴いていなかった訳では無かったのですが、80年代や今に比べると非常に幅が狭いものでした。
その反動もあってか、最近90年代の音楽も後追いながら聴いてみようと色々聴いています。今回紹介するのもそんな1枚です。

1992年にフォーライフ・レコードからデビューした佐藤 聖子が、同年11月にリリースした2ndアルバム『After Blue』です。彼女の存在はデビュー当時から知ってはいましたが、音楽に関しては聴いたことがありませんでした。最近になってBOOK OFF等では結構低価格で入手出来ることもあり、ジャケット写真からも90年代のガールズ・ポップ路線であることは想像出来たので購入してみました。順番であれば1stアルバム『Bright Lights』から紹介するのが筋でしょうが、最初に入手したアルバムがこの『After Blue』だったので、今回このアルバムを選んでみました。

実際にアルバムを聴いてみると、まさに音楽的にはガールズ・ポップ路線ですね。ちょっと幼げで明るく元気な歌声を聴かせてくれます。サウンド的には打ち込みが中心ですが、80年代の打ち込みとは違ってまろやかなデジタル音で聴き易いものです。録音に関してもミックスを内沼 映二が手掛けているので音もバランスも私好みです。アレンジは全曲水島 康貴。シンセ・プログラミングで浦田恵司、ギターで今 剛、松原 正樹が参加しています。

『佐藤 聖子 / After Blue』
01. 21
02. 思いはかならず届く
03. 友達よりあなたといたい
04. 恋が風になって
05. HOTでゆこう
06. PAIN
07. ほおづえの夜
08. 夢で逢いましょ
09. After Blue
10. 東京タワー

厚いシンセ・サウンドとキレのいい今 剛のギター・カッティングが印象的なポップ・ナンバー01。いかにもガールズ・ポップといった雰囲気が懐かしくもあり、嬉しくもありという気分ですね。聴いていて元気をもらえるような曲が少なくなってしまった昨今、この手のポップスが余計楽しく聴こえます。

佐藤 聖子自身が作曲を手掛けた軽快なナンバー02。50歳近いおっさんにとって、歌詞に関しては辛いものがありますが、なかなかセンスの良いメロディーを書くと思います。打ち込みのリズムは苦手なんですが、それを補っても余る程今 剛のギターは魅力的ですね。

どこかゴスペルっぽい雰囲気を漂わせるナンバー03。この曲も佐藤 聖子の作曲です。メロディー自体は特にゴスペルっぽさは無く、キャッチーでポップです。私の敬愛する松原 正樹のギターが実に心地良いです。

ビートの効いたCITY POP風ナンバー04。洒落たメロディー、アレンジが私好みの1曲です。この曲に関しては生のドラムの方が似合うと思いますね。この曲でも松原 正樹が格好良いギターを聴かせてくれます。特に後半のソロが最高です。

都会的なサウンドが印象的なグルーヴィーなナンバー05。01のようなアイドル・チックな歌声を疲労したかと思えば、グルーヴィーな曲調も難無く歌いこなす技量を持っていて、ヴォーカリストとしても非凡な才能を感じさせます。シンセ・ベースの音が時代を感じさせます(笑)

ガールズ・ポップの王道と言っても良いようなキャッチーでポップな06。彼女の2ndシングル曲だったようです。確かに耳に馴染むサビのメロディー、そして元気な歌声はシングル向きでしょうね。ジェイク・H・コンセプションが渋いサックス・ソロを聴かせてくれます。

シンプルでアコースティックなサウンドを軸にしたミディアム・ナンバー07。少し大人びた感じのメロディーが魅力的です。佐藤 聖子の作曲なんですが、結構良い曲を書いており、正直驚きました。今 剛のアコースティック・ギターが素晴らしいですよ。

8曲目にしてバラード曲の登場です。この曲も佐藤 聖子の作曲なんですが、彼女は幅広い音楽を勉強しており、吸収してきているような気がします。この曲にはJAZZのエッセンスを感じますね。作曲においてもヴォーカル・スタイルにおいても懐の深いアーティストなんでしょうね。

歌詞には出てきませんが明らかにクリスマスを意識したナンバー09。歌詞の内容に関係なく、穏やかで気持ち良く聴けるガールズ・ポップですね。それにしても松原 正樹のギターは、どうしてこんなにも私好みの音色なんでしょうか(笑)

芝公園から見える東京タワーを思い出させる10。何と表現して良いか難しいのですが、可愛らしい曲というのが率直な感想です。

歌詞に関してはやはり気恥ずかしさを感じてしまいますが、それでもメロディーや歌声はとても魅力的で、アルバムを通して気持ち良く聴ける1枚です。こういうアルバムに出会えると、まだまだ自分の知らない素晴らしい音楽が沢山存在するんだと実感させられます。佐藤 聖子は1995年迄に6枚のアルバムを残しているようなので、機会があれば色々聴いてみたいと思っています。加えてBOOK OFFのような中古店を利用して、私の知らない魅力的なアーティストやアルバムを探していきたいなと思います。
佐藤 聖子はBOOK OFFでもよく見かけますし、比較的入手しやすい値段設定ですから、興味のある方は聴いてみて下さい。
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河合 夕子_不眠症候群 ◇ 2008年 09月 17日
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今回紹介するのは、現在では廃盤となって入手困難なタイトルをリクエストによって復刻するという、Sony Music Shopの「オーダーメイドファクトリー(OMF)」で、9月16日に発売(予約数のみの販売)されたアルバムで、1983年にリリースされたシンガー・ソングライター、河合 夕子の3rdアルバム『不眠症候群』です。
実は今年の3月に同じOMFから彼女の2ndアルバム『フジヤマ・パラダイス』がリリースされ、その時もレビュー記事を書きました。(過去記事はコチラです)
わずか半年の間に2枚のアルバムがリクエストによって復刻した訳ですから、きっと根強いファンが多かったのでしょうね。
音楽的にもメロディーもキャッチーですし、ポップスと歌謡曲が融合したような今の時代では聴けなくなってしまった音楽が楽しめます。

『不眠症候群』は、前作の路線を引き継いだかのようなオリエンタルなジャケットになっています。確かにオリエンタルな雰囲気の曲もありますが、どちらかというと歌謡ポップ路線が色濃く出てきており、全曲のアレンジを担当した水谷 公生によってロック色の強いもの、ちょっとマイナーな感じのミディアム・ナンバー等、バラエティに富んでいます。河合 夕子のヴォーカルにも余裕が感じられて楽しんで聴けるのが特徴です。
最近のCD化、再発ではボーナス・トラックが収録されるケースが多いですが、本作も例外では無く、1982年にカセットテープのみでリリースされた唯一のベストアルバム『オールナイトHong Kong』からの選ばれた6曲に、アルバム未収録曲1曲を加えた7曲が収録されたのも嬉しい限りです。

『河合 夕子 / 不眠症候群』
01. 摩天楼サーカス
02. 舞踏会の絵(デカダンスは私と・・・)
03. 千年カスバ
04. ペルシャン・ルージュ
05. 不眠症候群
06. ペパーミント・デイズ
07. スノー・ビーチ
08. 赤色エアロビクス
09. 避暑地の雨
10. 去年の夏、エーゲで
Bonus Tracks-1
『オールナイトHong Kong』ダイジェスト
11. 話術師による話(小林 克也)~東京チーク・ガール
12. 話術師による話(田代 マサシ&河合 夕子)~ハリウッド・ヴァケーション
13. 話術師による話(小林 克也)~チャイナタウンでスクールデイズ(香港街学校日々)
14. 話術師による話(小林 克也)~蝶々夫人のララバイ
15. 話術師による話(小林 克也&河合 夕子)~東洋微笑
16. 話術師による話(田代 マサシ&河合 夕子)~ヨコハマ・エナジー
Bonus Tracks-2
17. REDS AEROBICS(JAPANESE ENGLISH)

河合 夕子の十八番とも言えるオリエンタルなポップ・ナンバー01。"おセンチ・キャラメル おひとついらんかね"というフレーズが強烈に印象に残ります。オリエンタルな雰囲気の中にも歌謡曲チックな味付けが楽しいナンバーです。

重厚なビートを利かせたミディアム・ナンバー02。この曲も歌謡曲全盛時代のアイドル歌手が歌っていそうな曲に仕上がっています。歌謡曲風メロディーとヘビーなサウンドのアレンジのアンバランスが面白いですね。

タイトルからも分かるように、アラビアンな雰囲気を持ったナンバー03。水谷 公生のアレンジが若干Too Muchな感じもしますが、何故か惹き付けられるメロディーと力強い河合 夕子のヴォーカルが魅力的です。

今度は中近東が舞台ながらオリエンタル・ムードたっぷりといった不思議なナンバー04。アレンジ次第では久保田 早紀が歌っても似合いそうな曲かも知れません(笑)

アルバム・タイトル曲05。赤ちゃんの泣き声で始まります。確かにこの泣き声が続いたなら、眠れないでしょうね。テクノ・ポップっぽいアレンジですが、メロディーは結構洒落ていると思います。アレンジによって印象が変わるタイプの曲だと思います。好きな曲のひとつなんですが、どうしてもアレンジに納得がいかない曲です(笑)

ピュアなポップ・ナンバーで、いかにも80'sらしいPOPチューンに仕上がっている06。河合 夕子というとどうしてもオリエンタルなイメージが強いのですが、こういう曲をもっと聴かせて欲しい気がします。彼女のヴォーカルも他の曲に比べると凄くキュートです。

正統派の美しいバラード曲07。どうしてもイメージが先行してしまってオリエンタル・ムードの曲を書いていたけれど、本当はこの手の曲の方が得意なのではないかと思います。スタッフ次第でCITY POPの分野でも勝負出来たと思うのですが・・・。

確かにエアロビクスに最適なリズムで、明るく楽しいポップ・ナンバー08。元気一杯に歌っている河合 夕子と全盛期のEPOが何故かダブリました。最近こういう楽しい曲が少なくなりましたね。

今度はヨーロピアン・タッチかと思いきや、JAZZYな香りの強い09。かなり渋い曲だと思います。この曲もアレンジで化ける曲ではないかと思ってます。作曲家としての才能を感じさせる曲ですね。雨がテーマの曲なんですが、河合 夕子のヴォーカルも湿った感じを出していて、ヴォーカリストとしても前作よりも成長しているのが分かります。

美しいバラード曲10。01や08とこの曲を同じ人(もちろん河合 夕子ですが・・・)が書いたというのが驚きです。やはり彼女はCITY POP路線でも成功したと思いますね。デビュー時の彼女のビジュアル的なイメージや曲のイメージが、方向性を狭めてしまったのでしょうかねぇ。

11~16迄は、"スネークマンショー"的な喋りと曲がセットになっています。カセットのみの企画だったようですが、80年代には面白い企画が沢山ありました。このボートラで嬉しいのは、11、12、13の3曲が1981年の1stアルバムからの曲だということなんです。この1stも入手困難なので、ぜひとも再発して欲しいものです。
デビュー曲でスマッシュ・ヒットとなった名曲11。爽やかなサマー・ソングです。ビーチ・ボーイズ風コーラスはおそらく町支 寛二でしょう。
12は夏を意識したオールディーズ風バラード・ナンバーです。この頃の水谷 公生のアレンジは結構好きなんですが・・・(笑)
タイトルほどオリエンタルな感じはせず、オールディーズ風なポップ・ナンバー13。
14、15、16は2nd『フジヤマ・パラダイス』からのナンバーで、17は08の英語ヴァージョンです。

正直なところ、河合 夕子の書いたメロディー、ヴォーカルに何の不満も無いのですが、本作に限っては水谷 公生のアレンジがどうもしっくりきません。
明確な理由は無いのですが、どうもチグハグな印象を受けてしまいます。個人的な意見ですが、このアルバムのアレンジが井上 鑑だったらもっと良くなっていた気がします。
井上 鑑は、山口 未央子のアルバムでもオリエンタルな雰囲気を前面に出した素晴らしいアレンジを聴かせてくれていますし、CITY POP風なアレンジはもちろん得意ですからね。もっともっと洒落たアルバムになっていたような気がします。
その辺りで多少残念な気がしますが、どこか懐かしくキャッチーなメロディーは文句無く魅力的です。機会があったらぜひ聴いてみて下さい。
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