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RX_CHEMICAL REACTION ◇ 2006年 10月 31日
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今回紹介するのは、人気ロック・バンド"聖飢魔II"のリズム隊であるライデン湯沢(ds)とゼノン石川(b)と、当時"聖飢魔II"のサポート・キーボーディストだった松崎 雄一氏の3人によるユニット・RXが、1991年にリリースした『CHEMICAL REACTION』です。
正直なところ、私は聖飢魔IIの音楽をほとんど聴いた事がありません。TVで歌っている姿を観たり、唯一所有しているのがCDS「STAINLESS NIGHT」のみという状態でした。ただ、技術的にしっかりした演奏のバンドだなという印象は持っていました。

そんな私が何故このアルバムに興味を持ったかと言うと、まずインスト曲主体だという事。次にゲストで参加しているミュージシャンが豪華だった事。最後に当時インスト・アルバムにしては凄く売れていたという事でした。
渡辺 香津美(g)、市川 秀男(p)、中西 俊博(violin)、和田 アキラ(g)、本多 俊之(sax)、数原 晋(tp)等という面々が参加しているとなると、FUSION好きには聴きたくなるのは至極当然な訳です(笑)
実際にアルバムを聴いてみると、Rock、Jazz/Fusion、Funk等の様々なジャンルの曲があってFUSION好きにも十分楽しめるアルバムであると同時に、RXの面々の優れたテクニックを堪能する事が出来ました。

『RX / CHEMICAL REACTION』
01. S. T. F.
02. FUNKAHOLIC BROTHERS
03. CHEMICAL REACTION
04. TEA FOR THREE
05. LOVE FLIGHT
06. DEVIL'S TONGUE
07. ORANGE RAIN
08. CHIKEN OR BEEF?
09. BAD AGAIN
10. WAR CLOUD
11. 信天翁

スリリングな演奏が展開される01は、ゲストに渡辺 香津美を迎えています。宮腰 雄基と渡辺 香津美のギター、ゼノン石川のベースが素晴らしいナンバーですね。
ホーン・セクションを使い、ご機嫌なFUNKYチューンに仕上がった02。とてもロック・バンドのリズム隊だとは思えないグルーヴ感に驚かされます。宮腰 雄基のギターも良いですね。そして1番の聴き所は、ジャズ・ピアニストの市川 秀男のピアノ・ソロです。
アルバム・タイトル曲03。割りとオーソドックスなFUSIONサウンドという曲ですが、斎藤 ネコのヴァイオリンを効果的に使っています。
ワルツのリズムが心地良いJAZZYな04。昼下がりのティー・タイムにぴったりのナンバーで、中西 俊博のヴァイオリンが美しい音色を聴かせてくれます。
親しみやすいメロディーに軽快なリズムの05。デーモン小暮の作詞・曲になっていますが、もしかしたら聖飢魔IIのナンバーかも知れません。サンプリングやエディトを上手く取り入れた曲ですね。ゼノン石川のベースが光ってる曲。
和田 アキラをゲストに迎えた06。プログレ色が強いナンバーですが、和田 アキラのギター・ソロはやはり圧巻ですね。結構早弾きを聴かせてくれます。
面白いリズム構成の07は、本多 俊之のソプラノ・サックスが主役ですね。すごく聴きやすい曲です。ギター・ソロは聖飢魔IIのエース清水です。
本多 俊之、市川 秀男を迎えての08。本多のサックスが冴える極上のFUSION作品です。
美しいメロディーを持ったバラード曲09。これも聖飢魔IIのナンバーかも知れません。ゲスト・ヴォーカルにジョー・リノイエを迎えたヴォーカル曲。数原 晋のトランペット・ソロがたまらないナンバーです。
和田 アキラを迎えた10。この曲もどちらかと言うとプログレっぽい印象です。
ゼノン石川が素晴らしいフレットレス・ベースのプレイを披露する11。壮大なロック・バラードと言えます。聖飢魔IIのルーク篁のギター・ソロも聴き所。

基本的にロックをベースにしたアルバムだと思いますが、FUSION好きの人にも十分楽しめるのではないでしょうか。欲を言うならば、もう少しメロディアスな曲が増えると良いなというのが個人的な感想です。
RXのアルバムで聴いているのは、この1枚だけです。2000年以降、活動を再開してアルバムもリリースされているようなので、機会があれば聴いてみたいと思っています。
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SALENA JONES_MY LOVE ◇ 2006年 10月 30日
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1944年1月にアメリカ・ヴァージニア州に生まれたサリナ・ジョーンズ。ニューヨークでプロ・デビューするも1965年にスペインへ渡り、66年にイギリスに移り活躍したジャズ・シンガーです。1978年に初来日以来、日本のみならず東アジアで人気を獲得したようです。
今回紹介するアルバムは、1981年にサリナ・ジョーンズとあの伝説のフュージョン・グループのSTUFFの来日が重なったところから実現したアルバム『MY LOVE』です。録音されたのは当然日本で、1981年4月8日、13日に二日間でレコーディングされています。

サリナ・ジョーンズは、ジャズ・シンガーと言ってもコンテンポラリーなポップスやフュージョン・タッチの歌を多く歌ってきたシンガーだけに、当時人気・実力共にトップ・クラスのSTUFFとの共演は、これ以上は考えられない程の好企画と言えるでしょう。
しかし、サリナの住むイギリスではSTUFFのレコードはほとんど発売されておらず、来日してからSTUFFのサウンドをじっくりと聴いたとか・・・。こんな状態でありながら、これだけ素晴らしいアルバムをたった二日間で録音してしまうのですから、サリナ・ジョーンズの歌い手としての超一流の才能と、STUFFのまさに演奏のプロ集団としての技術と才能を感じさせます。
全ての楽曲のアレンジをリチャード・ティーが担当しています。また、ドラムスのクリス・パーカーは参加しておらず、スティーヴ・ガッドのみです。(これで十分ですけど・・・笑)

『SALENA JONES / MY LOVE』
01. EVERYDAY
02. MY LOVE
03. BEST THING THAT EVER HAPPEND TO ME
04. TEACH ME TONIGHT
05. HELP ME MAKE IT THROUGH THE NIGHT (ひとりぼっちの夜)
06. LOVING ARMS
07. I DON'T WANT BE ALONE TONIGHT
08. LATELY

リチャード・ティーとビル・ウィザースの共作による01。何とも低く渋い声で歌いだすサリナの声が印象的です。リチャード・ティーのヴォーカルとエリック・ゲイルのブルージーなギター・ソロも堪能できます。
ポール・マッカトニーがWINGS時代に残したバラードの名曲カヴァー02。リチャード・ティーならではのローズの音色が美しく、叙情的で素晴らしいですね。これは一聴の価値あるカヴァーだと思います。コーネル・デュプリーの間奏でのギター・ソロが鳥肌ものです。
ジム・ウェザリーの作品03は、コンテンポラリーなポップ曲。リチャード・ティーのピアノ・プレイが光っており、サリナの歌も哀愁が漂う素晴らしい歌唱を聴かせてくれます。
1950年代に作られたスタンダード曲04。パティ・オースチンやフィービー・スノウ、アル・ジャロウも取り上げていた名曲ですね。イントロからSTUFF色全開のナンバーです。本当にSTUFFのサウンドは、ニューヨークの夜景を連想させますね。(行った事は無いのですが・・・汗)
クリス・クリストファーソンの作品05。サリナの歌に「ひとりぼっち」の淋しさがよく表現されているように思います。STUFFも歌のバックとしての役割をキチっとこなしている演奏が、ある意味意外な気がしますがその素晴らしい演奏はさすがとしか言い様がありません。
ブルージーなバラード曲06。メロディーも親しみやすいですし、緩急自在のSTUFFのプレイが素晴らしいです。
シェル・シルヴァースタインの作品07。元々はロック・ナンバーらしいのですが、ここでは躍動的なリズムが心地良いアレンジになっています。軽快で楽しい感じが大好きです。リチャード・ティーのヴォーカルとローズのソロに聴き惚れてしまう1曲。
スティービー・ワンダーのカヴァー曲08。甘く溶ろけるような演奏と歌にうっとりしてしまいます。

一日の終りに、淹れたての珈琲やお気に入りのお酒を飲みながら、このアルバムを聴けばリラックス出来ますよ。それに加えて、都会の高層マンションの高層階から夜景を見ながらだと、より一層リラックス・ムードは高まると思います(笑) 秋の夜長の夜更かしのお供にお薦めの1枚です。
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須藤 薫_DROPS ◇ 2006年 10月 29日
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1980年にリリースした『Chef's Special』以降、オールディーズ・テイストのポップスを元気溌剌に歌ってきた須藤 薫。そんな須藤 薫が少し大人の雰囲気を漂わせ、洗練された音楽を展開したのが今回する1983年にリリースした通算5作目『DROPS』です。
プロデュースは、須藤 薫の育ての親とも言える川端 薫と松任谷 正隆。アレンジが松任谷 正隆と林 哲司の二人。これだけで十分聴きたくなりませんか?
須藤 薫の歌うポップスは、明るい楽曲が多かったこともあり夏のイメージが強いのですが、この『DROPS』は晩秋から冬にかけて聴くのが最も似合うアルバムだと思います。

須藤 薫と切っても切れないのが、彼女のデビュー以来多くの素晴らしい楽曲を提供してきた杉 真理の存在です。杉 真理の書く楽曲と須藤 薫と歌声の相性は抜群で、彼女の成功の立役者は間違い無く杉 真理ですね。このアルバムでも3曲書いていますが、3曲というのはそれまでのアルバムと比較すると非常に少ないのです。しかし、その代わりと言うのも変ですが、色んなアーティスト、作曲家の作品を取り上げており、新しい須藤 薫の魅力を見せてくれた気がします。大人になった須藤 薫が、大人の為に届けてくれた極上のPOPなアルバム、そんな気がする1枚です。

『須藤 薫 / DROPS』
01. 真夜中の主人公
02. クリスマスの扉
03. 日曜日のご趣味は?
04. I'M SORRY
05. 幸せの場所
06. 噂のふたり
07. 昼下りの誘惑
08. 心の背景
09. LITTLE SHORT ON LOVE
10. 雨の中の噴水

街の雑踏のSEで始まる01は、都会の真夜中の情景を歌ったPOPなナンバーです。作曲は滝沢 洋一で、アレンジは松任谷 正隆です。東郷、小出というBUZZのコーラスが美しく心地良いです。
杉 真理作曲のしっとりとしたクリスマス・ソング02。松任谷 正隆のアレンジが素晴らしく、地味なプレイですが青山 純(ds)、伊藤 広規(b)、松原 正樹(g)という豪華な顔ぶれに、CITY POP好きな人にはお馴染みの桐ヶ谷 俊博、仁兄弟のコーラスも聴けます。
杉 真理らしいポップ・ナンバー03。青山 純のドラミングも聴き所ですが、この曲のコーラス・アレンジは、なんと町支 寛二でコーラスも彼の多重録音です。
04も杉 真理作曲のバラード曲です。松原 正樹のギターが印象に残る1曲ですね。
来生 たかお作曲の05。来生節も松任谷 正隆の手に掛かると、CITY POPに変身してしまいます。とにかく渋いアレンジで、高水 健司のベースと松原 正樹のギターの貢献度が相当高いです。
つのだ☆ひろが作曲して、デュエットまで披露している06。大好きな曲で、珍しくソウルフルなナンバーです。ラジと南 佳孝とのデュエットに肩を並べる名デュエット・ソングです。
これまた珍しい松尾 清憲の作曲の07。松尾らしい明るいキャッチーなポップ・ナンバーです。この曲でも町支 寛二がコーラスで大活躍しています。
BUZZの東郷 昌和の作曲による08。このギターのカッティングは松原 正樹以外に考えられません。松任谷 正隆のアレンジなので当たり前ですが、歌がなかったらユーミンのオケだと思うでしょうね(笑)
ラスト2曲は、林 哲司の作曲です。09は、初期の竹内 まりやを思わせるポップ・ナンバーです。アレンジも林 哲司らしさが出ています。
10は、林 哲司が最も得意とするミディアム・バラード曲です。サックスやフリューゲル・ホーンを上手く使い、今 剛の歯切れの良いギター・カッティングが心地良いナンバーです。

須藤 薫は、本当に楽曲に恵まれたシンガーです。今回もバラエティーに富んだ作家陣が、素晴らしい楽曲を提供してくれていますし、アレンジも言う事無しです。
そして録音とミックス・ダウンも吉田 保となれば悪い所がある筈はありません。
アーバンな香りが漂う1枚で、夜のドライブ・デートにはぴったりだと思います。お薦めの1枚なのですが、現在はCDでの入手は難しそうです。
もし、BOOK OFFや中古店でCDを見つけたら購入する事をお薦めしておきます(笑)
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アン・ルイス_Cheek Ⅲ ◇ 2006年 10月 28日
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1980年に、全編オールディーズのカヴァー・アルバム『Cheek』をリリース。その後、シリーズ化されたアン・ルイスのカヴァー・アルバム企画が『Cheek』シリーズです。
『Cheek』(1980年)は、「Linda」や「One Sided Love」といった竹内 まりや作品や、Spector作品「You Baby」、The Shangri-Las「Leader Of The Pack」等の60年代ポップスをカヴァーしたものでした。
『Cheek Ⅱ』(1982年)では、大瀧 詠一の名曲「夢で逢えたら」の英語ヴァージョンに、大瀧が「夢で逢えたら」と全く同じコード進行で書いたと言われる「Dream Boy」が収録されており、ナイアガラ好きな人の注目を浴びました。

今回紹介する『Cheek Ⅲ』は、1984年にリリースされ、カーペンターズのトリビュート・アルバムとなっています。それまでは幅広い楽曲を取り上げていたのですが、オリジナル曲1曲と他アーティスト・カヴァー曲1曲以外は、全てカーペンターズが歌った曲のカヴァーで占められています。
おそらくアン・ルイスがカーペンターズが好きだったという事や、1983年にカレン・カーペンターが亡くなったので追悼の意味もあったのでしょうね。
どの曲も決してコピーでは無く、それでいてオリジナルのイメージを壊さないアレンジ。そして何より、アン・ルイスが非常に丁寧に心を込めて歌っているのが伝わってくる好盤です。カレンもアンも低音域の声の良さが特徴ですから、聴いていても不自然ではなく気持ち良く聴けます。

アレンジを担当しているのが、日本を代表するピアニスト・羽田 健太郎。そして、素晴らしいコーラスのアレンジを担当しているのが、安部 恭弘。何とも豪華ですね。
特に安部 恭弘のコーラス・アレンジは見事の一言です。アルバムで美しいコーラスを聴かせてくれるのは安部 恭弘、竹内 まりやとアン自身の3人です。このアルバムの聴き所の一つと言って間違いありません。

『アン・ルイス / Cheek Ⅲ』
01. Karen (Prologue)
02. Goodbye To Love
03. A Song For You
04. I Won't Last a Day Without You
05. Baby It's You
06. Rainy Days And Mondays
07. Desperado
08. For All We Know
09. Together We're Falling Apart
10. We've Only Just Begun
11. Superstar
12. Karen

01と12は同じ曲で、アン・ルイスの作詞・曲のナンバーです。カーペンターズの曲名を上手く盛り込んだバラード曲です。
名曲02。イントロ無しの歌い出すところや、ディストーションの効いたギター・ソロ等オリジナルのイメージを大切にしています。そしてコーラスの美しさが印象的です。
レオン・ラッセルの書いた名曲03。この曲もカーペンターズのヴァージョンが1番印象に残っている人が多いでしょうね。
これまた名曲中の名曲04。ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスのコンビによる作品ですが、カーペンターズとしてだけでなくPOPS史上に残る名曲かも知れません。
渋い選曲に驚いた05。安部 恭弘のコーラスが素晴らしいです。
またもポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスのコンビによる名作06。本当に良い曲を書くコンビですね。八木 のぶおのハーモニカが目立たない渋いプレーなんですが、この曲には欠かせないでしょう。
イーグルスの名曲07。一体この曲は、どれほどのアーティストにカヴァーされたんでしょうか?
07も渋い選曲ですね。この曲でのコーラスは、おそらく本家のコーラスと聴き比べても遜色の無い仕上がりになっています。
この08だけが、カーペンターズ以外のカヴァー曲になります。イギリスのシンガー・ソングライター、Gary Bensonが1983年にリリースしたアルバムに収録されていた曲のようです。
09も名曲ですよね。この曲もポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスのコンビによる作品。安部 恭弘のコーラスが前面に出ていて、安部ファンも注目の1曲と言えるでしょう。
10もお馴染みのナンバーですね。美しいストリングスとホーン・セクションが耳に残ります。

カーペンターズの多くの名曲というのは、メロディーの良さはもちろんの事、カレンの美しい歌声に起因するところが大きいですよね。だから、本当はカーペンターズを聴けば1番良いのですが、たまにこういうトリビュート・アルバムを聴くと改めてカーペンターズの良さ、メロディーの素晴らしさを感じる事が出来て良いものです。
アン・ルイスのアルバムの中でもお気に入りの1枚です。
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杉 真理_MISTONE ◇ 2006年 10月 27日
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キャッチーでポップなメロディーを書かせたら、おそらく彼の右に出る者はいないだろうとさえ思えるメロディー・メイカーの杉 真理。無性に明るいポップな曲を聴きたくなると、自然に彼のアルバムを選んでしまいます。1980年のデビュー以来、ワン・パターンとも言える程マージー・ビートやアメリカン・ポップスのエッセンスを盛り込んだ曲を作り続け、歌い続けています。杉 真理の一貫したポップスへの愛情、作る音楽への信念には脱帽です。

今回紹介するアルバムは、1984年にリリースされた通算4作目『MISTONE』です。杉 真理の場合、どのアルバムを聴いても外れがありません。彼のお得意である「~風サウンド」で、今回もミュージカル、ロカビリー、ミュージカル等様々な音楽エッセンスを盛り込んだポップなアルバムに仕上がっています。参加しているミュージシャンも腕の確かなメンバーばかりなのですが、特にコーラスに凝る杉 真理の場合、コーラス陣が豪華なのも特徴ですね。この『MISTONE』でも、Hi-Fi SET、Nobody、伊藤 銀次、楠瀬 誠志郎等が参加しています。杉 真理が曲に応じてどんなコーラス・アレンジを施しているかを聴くのも楽しみの一つです。

『杉 真理 / MISTONE』
01. Celebration
02. 二人には時間がない
03. Backstage Dreamer
04. あの娘は君のもの
05. 七番街の雨の朝
06. スターライト・ラプソディー
07. Panic in Submarine
08. Davy's Devil
09. Voice-she got a diamond
10. 冬の海に
11. いとしのテラ
12. Celebration (reprise)
13. It's Time
14. タラップにて

いつも通りトップを飾るナンバーは、プロローグ的な小曲の01。1分30秒程の短い曲でありながらもキャッチーなメロディーでポップに仕上がっているのは流石です。
少しハードなギター・サウンドでノリの良さを協調したポップ・ナンバー02。杉 真理ならではのメロディー・ラインの曲と言えるでしょう。
シンセを駆使した03。まるでミュージカルの中で歌われる曲のような味わいのある曲。
十八番のマージー・ビート04。初期のビートルズそのままですね。コーラスがNobodyというのも杉 真理らしいマージー・ビートへの拘りかも知れません(笑)
センチな05は、ニューヨークにインスパイアされて書いた曲のようです。どんなタイプの曲でもキャッチーなメロディーは健在で、大好きなミディアム・ナンバー。
まるで組曲のように曲調が変わる面白いナンバー06。この曲もブロードウェイ・ミュージカルを観ているような感覚になります。
ナイト・ドライヴィング・ミュージック07。CITY POPさ全開のポップ・ナンバーです。
古き良き時代のアメリカン・ポップスを感じさせる08。コーラス・ワークに拘りを感じますし、実際素晴らしいコーラスを聴かせてくれます。
ロカビリーな09。ここまでストレートなロカビリー・ナンバーは珍しいですが、メロディーはこれでもかという位にキャッチーです。
JAZZYに聴かせるバラード曲10。微かに聴こえる波の音のSEと中牟礼 貞則のギターが雰囲気たっぷりでお洒落な大人のバラード曲と言えます。
CMソングに起用され、スマッシュ・ヒットとなった11。
大谷 和夫のアレンジによる美しいストリングスが印象的なバラード曲13。JAZZYなアレンジにのせた美しいメロディーが、ミュージカル映画を観ているような錯覚を起こさせます。
Hi-Fi SETを迎え、マンハッタン・トランスファーばりのコーラスを聴かせてくれる14。ジャズ・クラブでのライブ演奏を楽しんでいる気分になれる曲。

それにしても杉 真理の書くメロディーは、どうしてこんなにもキャッチーなんでしょう(笑)
どんなタイプの曲でも耳に馴染んでくるメロディーで、聴いていれば2コーラス目には口ずさめてしまうほど。
「~風なメロディー」も健在で、特にビートルズが好きな人が04を聴けば、メロディー、アレンジ、コーラスの入れ方に思わず笑ってしまうでしょう。
"日本のポール・マッカートニー"と言われるだけの才能を感じさせてくれる、稀有なアーティスト、ソング・ライターだと思います。
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山本 達彦_MARTINI HOUR ◇ 2006年 10月 26日
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1979年のデビュー・アルバム『SUDDEN WIND』から数えて通算6作目のアルバム『MARTINI HOUR』(1983年)を紹介します。デビュー時の軽いPOPな感じから、次第にダンディズムを追求していった山本 達彦。そんな彼のダンディズムの極みといった感のあるアルバムです。
このブログでも既に3rdアルバム『POKER FACE』(1981年)と4thアルバム『I LOVE YOU SO』(1982年)の2枚を紹介しましたが、この2枚はどちらかと言うとPOPさを前面に出した感じでした。ところが今回紹介する『MARTINI HOUR』は、アダルトな雰囲気が増して落ち着いた大人のポップスになっています。

山本 達彦はスティーリー・ダン・フリークとも言われていますが、確かにこのアルバムを聴いているとそれも頷ける部分がありますね。でも、スティーリー・ダンあるいはドナルド・フェイゲンっぽさを感じるのは、むしろこのアルバムのアレンジャーである井上 鑑によるところが多いような気がします。井上 鑑のアレンジは元々複雑なコード進行のアレンジが多く、前からドナルド・フェイゲンの影響を受けてる気がしてました。
スティーリー・ダンが好きな人が、このアルバムを聴いたら思わずニヤついてしまうと思います。
山本 達彦と井上 鑑というスティーリー・ダン・フリークが作り上げたサウンドをミックス・ダウンしているのが、名盤『Aja』のエンジニアでもあるエリオット・シャイナ。ここまでやってくれると降参状態ですね(笑)

『山本 達彦 / MARTINI HOUR』
01. MAY STORM
02. IN SUMMER DAY
03. TOO FAR AWAY
04. SUMMER HOLIDAY
05. FAREWELL, MIDNIGHT BLUE
06. JAZZY AGE
07. MY MARINE MARILYN
08. HIS WOMAN
09. BIRD
10. L'ECUME DES JOURS

どことなくミステリアスな感じのメロディーが大好きな01。名曲でしょう。高水 健司のベースと今 剛のギター、EVEのコーラスが印象の残ります。
季節外れですが夏の曲02。夕暮れの海辺を連想させる涼しげな曲です。青山 純と高水 健司のリズム隊が良い仕事をしています。
NOBODYが作曲した03は、渋いメロディーのミディアム・ナンバー。ギターは今 剛と土方 隆行という珍しいコンビです。
ちょっと明るめのサマー・ソング04。青山 純のタイトなドラムに、今 剛の切れの良いギター・カッティングが心地良いナンバー。
どことなくスティーリー・ダンを彷彿させる渋いCITY POPナンバー05。井上 鑑のアレンジ・センスが光る1曲で、間奏での八木 のぶおのハーモニカとシンセのユニゾンが面白いです。
跳ねたリズムが軽快な06。数原 晋とジェイク・H・コンセプションの二人の多重録音によるホーン・アンサンブルがお洒落。
NOBODY作曲の07。こちらの曲は、NOBODYらしいポップ・ロックなナンバーです。
続く08もNOBODYのナンバーで、オールディーズな匂いのするバラード曲です。こういうタイプの曲を書くのが上手かったですね、NOBODYは・・・。
ロック調のアレンジにポップなメロディーが面白い09。今 剛のギター・リフに鈴木 茂のギター・ソロが聴き所です。アルバム中で1番山本 達彦らしいメロディーの曲かも知れません。この手の曲が好きなんですよ(笑)
しっとりとしたバラード曲10。ヨーロピアンな香りのする曲です。間奏で渋いサックス・ソロを聴かせてくれるのは土岐 英史です。

タイトルや歌詞を見ると夏向きのものが多いのですが、メロディーやアレンジが落ち着いた雰囲気なので、今の季節に聴いても違和感を感じません。
それにしてもこのアルバムが制作された頃の井上 鑑の仕事の量は半端ではないですね。このブログで紹介してきた数々の80年代のアルバムの記事の中で、一体どれだけ井上 鑑の名前が出てきたことか・・・。本当に寝る暇なんて無かったのではないかと思います。
そんな沢山の井上 鑑のアレンジの仕事の中でも、山本 達彦の曲のアレンジは相性の良く、素晴らしい仕事だと思います。
山本 達彦の音楽の世界は、一歩間違えると気障で嫌味な感じになってしまいますが、彼の音楽は気障になる少し手前で止まっているので、嫌味が無く聴きやすいのが特徴ですね。
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CANDIES_CANDIES TREASURE ◇ 2006年 10月 25日
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雨降る中を寒さに震えながら帰宅するとAmazonからの荷物が・・・。待ちに待ったDVDが届きました。正式には、10月25日発売のキャンディースの未公開ライブ映像とTV音楽系番組出演時の超貴重お宝映像を収めた4枚組DVD『CANDIES TREASURE』。
後にも先にも私にとってアイドルと呼べるのは、キャンディーズ以外に存在しません(笑)
忘れもしない1977年夏、高校3年の時に初めて観に行ったキャンディーズの日比谷野音でのコンサート。初めてのコンサートで興奮と感動に包まれて夢心地だったのも束の間、悪夢のような「解散宣言!」。まさに天国から地獄を1日で味わいました。受験勉強そっちのけで、この日以降キャンディーズを半年間追いかけました。後楽園球場でのラスト・コンサートまで、可能な限り行ける公開録音、公開録画、コンサートは全て出かけてゆきました。おかげでしっかりと浪人しましたが・・・(笑)
でも、今思い出しても本当に楽しかったですね。あれから約30年が経過して、あの時の興奮がそのまま手元に戻ってきた感じがします。

4枚組DVDのDisk.1には、1977年の砂防会館でのコンサートの模様が29分収録されています。収録曲数は10曲。真っ黒な画面から、汚いダミ声の「キャンディーズ」コールが聴こえてきた時点で鳥肌が立ってました。
Disk.2は、1977年の千葉県文化会館でのコーンサートが74分収録されています。曲数は21曲。最後のコンサート・ツアーのものです。この映像が入手出来たのは本当に嬉しいです。何故なら、この会場に私もいたからなんです。寒いのと感動で体中鳥肌で一杯ですね(笑)
Disk.3には、1978年の芝郵便貯金ホールでのコンサートが49分収録されており、曲数は14曲。Disk.1~3まではわずか半年足らずしか経過していませんが、映像をこうやって見ていると、ラン、スー、ミキの3人がどんどん綺麗になっていくのが分かります。決して口パクを使わず、演奏技術の高かったバンド、MMP(後のスペクトラム)を従えて懸命に歌っている彼女達が実に魅力的ですね。やはり並のアイドルではありません!
コンサートで歌われる曲で1番印象に残っているのは「哀愁のシンフォニー」でしょう。サビのメロディー♪こっちを向いて~♪で一斉に投げられる紙テープは圧巻です。キャンディーズのファンがコンサート開始前に、紙袋に一杯詰まった紙テープの芯を1個1個丁寧に、そして懸命に抜いていた姿が懐かしいですね。
最後のDisk.4は、1973年のデビュー曲「あなたに夢中」から1977年の16枚目のシングル「わな」までの16曲を数々のTV出演のVTRから集められた映像集になっています。

4枚のDVDの詳細を紹介するのも大変なんで、思い入れの強いDisk.2だけ紹介しましょう。

『CANDIES TREASURE Vol.1 / Disk.2』
01. LOVE FEVER (ベイ・シティ・ローラーズ)
02. みごろ!たべごろ!笑いごろ!!のテーマⅡ
03. キャンディ・ツイスト
04. DANCE, DANCE, DANCE (ベイ・シティ・ローラーズ)
05. 恋のバカンス (ザ・ピーナッツ)
06. ふりむかないで (ザ・ピーナッツ)
07. 恋のフーガ (ザ・ピーナッツ)
08. 恋のフィナーレ (ザ・ピーナッツ)
09. ハートのエースが出てこない
10. 危ない土曜日
11. アン・ドゥ・トロワ
12. 哀愁のシンフォニー
13. 悲しきためいき
14. わな
15. 年下の男の子
16. やさしい悪魔
17. 暑中お見舞い申し上げます
18. 春一番
19. ダンシィング・ジャンピング・ラブ
20. つばさ
21. その気にさせないで
( )内はオリジナル・アーティスト

やっぱりキャンディーズ最高、ランちゃん最高です!
それにしても真夜中に50歳に近いおやじが、キャンディーズのDVDを食い入るように観てニヤついているのは如何なものかと・・・(汗)
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PATRICE RUSHEN_SIGNATURE ◇ 2006年 10月 24日
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今回紹介するのは、私の大好きなピアニスト(あえてピアニストと書いていますが・・・)であるパトリース・ラッシェンが1997年にリリースしたアルバム『SIGNATURE』です。
10代で既にFUSION系キーボード奏者としてロスを中心にして活躍しており、天才少女と呼ばれていました。5歳でピアノを始め、モンタレー・ジュニア・ジャズ・フェステバルで優勝をした経歴を持っています。

私とパトリース・ラッシェンとの出会いは、FUSIONを聴くきっかけとなったリー・リトナーの『GENTLE THOUGHTS』のアナログ盤B面でのプレイでした。若干23歳とは思えない堂々としたプレイで驚いたのを憶えています。
FUSION系のリーダー・アルバムもリリースしていましたが、彼女の名前を一躍有名にしたのはキーボード奏者としてではなく、ブラック・コンテンポラリーな歌モノでした。特に有名なのは、1982年の「Forget Me Nots (忘れな草)」。当時日本でもディスコでもよくかかってましたね。この曲が収録されているアルバム『STRAIGHT FROM THE HEART』もヒットして、ヴォーカリストとして注目を浴びてました。
この頃のアルバムも決して嫌いな訳では無いのですが、やはり私は彼女のピアノ・プレイが大好きですね。

この『SIGNATURE』は、まさに私好みのアーバンなJAZZ/FUSIONを聴かせてくれます。参加ミュージシャンもレオン・チャンクラー(ds)、ドク・パウエル(g)、ポール・ジャクソンJr.(g)、フレディー・ワシントン(b)、ジェラルド・オルブライト(as)、カーク・ウェイラム(ts)、ポウリーニョ・ダ・コスタ(per)等という豪華さですが、音数を少なくシンプルに仕上げているのが凄く良いですね。

『PATRICE RUSHEN / SIGNATURE』
01. ALMOST HOME
02. DAYS GONE BY
03. SWEETEST TABOO
04. SNEAKY PETE
05. SOFTLY
06. HURRY UP THIS WAY AGAIN
07. L'E SPRIT DE JOIE (THE SPPIRIT OF JOY)
08. WISE OL' SOULS
09. ONENESS
10. ARRIVAL

タイトなレオン・チャンクラーのドラムに、パトリース・ラッシェンの瑞々しいピアノ・プレイが印象的な01。
映画音楽にも使えそうな美しいメロディーのバラード曲02。ソング・ライターとしての才能の豊かさを感じさせてくれる1曲ですね。
1985年にシャーディーが放ったヒット曲のカヴァー03。パトリースのヴォーカル(コーラス)が聴けるナンバーです。リズムはパトリースによる打ち込み。
クールなナンバー04。アーバン・ナイトを演出してくれそうな渋い曲で、ドク・パウエルのギターのサポートが素晴らしいナンバー。
レイ・ブラウンのミューテッド・トランペットが雰囲気を盛り上げる05。切ないメロディーを奏でるピアノとシンセが印象的です。
カーク・ウェイラムのテナー・サックスをフィーチャーした06。パトリースのアレンジャーとしてのセンスの良さを感じる曲で、彼女自身の多重コーラスも見事です。
スリリングな演奏の07は、ジェラルド・オルブライトのアルト・サックスがリードを取ったナンバーですが、パトリースのJAZZYなピアノ・プレイが素晴らしいです。
パーカッションを巧みに使ったユーモラスな08。軽い感じの曲です。
このアルバムのハイライトとも思える09。パトリースとレオン・チャンクラーの二人だけで演奏されているFUNKYなナンバー。レオンの切れのあるドラミングと打ち込みやサンプリングを駆使したサウンドが斬新で、パトリースの幅広い音楽性を見せてくれます。
最後はラテン色の強い軽快なナンバー10。ポール・ジャクソンのアコースティック・ギター演奏が目立ちませんが、かなり渋いプレイを聴かせてくれます。

アルバム収録曲のどれもが2人から最高6人という少数の構成で演奏されているので、決して派手さはありませんがどれもしっとりとした落ち着いた感じに仕上がっています。
しっかり聴くアルバムというより、食事しながらとか読書しながらBGMとして聴くアルバムとしては最高だと思います。もちろんFUSION好きな方にはしっかり聴き込んでもらいたいですね。
ちなみにこのアルバムもBOOK OFFで250円で購入しました。BOOK OFF万歳です(笑)
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米倉 利紀_Cool Jamz ◇ 2006年 10月 23日
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私が日本で1番好きな声を持ったヴォーカリスト、それが米倉 利紀です。もし、私が米倉のような声に生まれていたなら、間違い無く歌い手を目指していたでしょうね(笑)
甘い声、巧みさ、リズム感の良さ、嫌味のないファルセット・ヴォイス・・・、どれを取っても一級品だと思います。本当に素晴らしいヴォーカリストなんで、もっと評価されても良いとは思うのですが、世の中思うようにはなりません。

米倉 利紀との出会いをはっきりとは覚えていないのですが、デビュー・シングルCDを買っているので、おそらくデビュー曲「未完のアンドロイド」をTVのCMで聴いて気に入ったのではなかったかと思います。私の持っているシングルCDがちょっと変わっているのですが、その事は1番下の「続きを読む」で書いておきますので、興味あったら読んで下さい。

今回紹介するアルバム『Cool Jamz』は、1995年にリリースされたアルバムです。この時点で既に4枚のオリジナル・アルバムをリリースしていますが、この『Cool Jamz』はオリジナルとは違うコンセプト・アルバムという位置付けのようです。
そのコンセプトとは、色んな音楽が交錯する大都市ニューヨーク。米倉がニューヨークへ渡り、現地のミュージシャン、アレンジャー、プロデューサーとのコラボレーションによって作られたアルバムです。このアルバム用に全てレコーディングされていますが、新曲、既存曲を織り交ぜています。ヒップ・ホップ、ビッグ・バンド・ジャズ等ニューヨーク色が本当に強く、洒落たサウンドに仕上げられていて非常にお洒落なアルバムです。

『米倉 利紀 / Cool Jamz』
01. Sounds of New York
02. Emergency
03. きっとできない じっとしない (Jazzbaby Flavor Mix)
04. たとえば墜ちてゆくなら (Nights of Manhattan Mix)
05. Fragile (Micheal's Blow Mix)
06. Sing out ! (Booty Bass Mix)
07. tears of joy (Toshi's Crying Mix)
08. slow
09. foever and ever.
10. Not Shady・・・
11. You're My Everything

米倉作曲による英語詞の01。ジャズ・カルテットによる落ち着いた演奏と美しいファルセット・ヴォイスを披露してくれます。綺麗なメロディーのナンバーです。
7枚目のシングル曲をジャズのビック・バンドをバックに歌う02。スウィング感溢れる演奏と、その演奏をバックにリズミカルに歌う米倉の上手さに驚かされます。マーヴィン・スミスのドラミングがとにかく格好良いです。
一転して、打ち込みとサンプリング音源のループ再生を上手く使ったJAZZYなHIP・HOPといった感じの03。5枚目のシングル曲ですが、ニューヨークらしいサウンドに仕上がっています。
4thアルバムに収録されていた04。打ち込みのリズムに、パーカッションとホーン・セクションを巧みに使ってお洒落に仕上げています。文字通り、マンハッタンの夜を感じさせるミックスです。
JAZZ/FUSION音楽ファンにも注目して欲しい曲05。8枚目のシングル曲なんですが、何と言ってもこのバージョンでは、マイケル・ブレッカー(ts)を吹きまくっている事です。ヒップ・ホップ系の打ち込みとマイケルのテナー・サックスのみの演奏です。日本人アーティストのバックで、しかも歌モノのバックでここまで吹きまくっているのは非常に珍しいと思います。
3rdアルバムに収録されていた06。ニューヨークっぽさ全開のヒップ・ホップ・サウンドです。ちょっと崩した米倉の歌い方とサウンドがよくマッチしています。
2ndアルバムに収録されていた07。ゴスペル調のコーラスで始まる切ないバラード曲です。
3rdアルバムからの08。またもマイケル・ブレッカーのテナー・サックスを堪能できる曲です。今度は、マイケルを含めたジャズ・クインテットによる演奏による渋いバラード曲。米倉の上手さも際立っていて、ホテルのバー・ラウンジ辺りで都会の夜景を見ながら聴きたい、そんな1曲です。
デビュー・シングルのカップリング曲で、1stアルバムにも収録されていた09。ボッサ・アレンジが素晴らしく、実にお洒落に仕上がっています。
JAZZYなアレンジと米倉の多重コーラスが印象に残る10。ポップスというよりJAZZのヴォーカル・アルバムを聴いているようです。
ア・カペラ・コーラスによる11。バックでコーラスは14カラット・ソウルの面々です。

秋から冬にかけてよく聴く大好きなアルバムです。全体的にはJAZZYな雰囲気ですし、マイケル・ブレッカーの素晴らしいブロウも聴けますので、JAZZ/FUSIONの好きな方にもお薦めです。大人の気分に浸れる、そんなアルバムですね。
米倉のアルバムは、BOOK OFFで250円程度で入手可能だと思いますので、ぜひ聴いてみて下さい。本当に上手いヴォーカリストですよ。

デビュー・シングルCDの話題は↓に書いてます。興味ある方はどうそ(笑)

続きを読む・・・
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BREATH BY BREATH_Breath By Breath ◇ 2006年 10月 22日
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2001年1月に結成された本格派ア・カペラ・コーラスのユニット、Breath By Breathが2002年にリリースしたアルバム『Breath By Breath』を紹介します。
Breath By Breathは、男声4、女声1のユニットで、そのメンバーはギタリスト、アレンジャーとして活躍している松下 誠を中心に、広谷 順子、比山 貴咏史、木戸 やすひろ、高尾 直樹の5人です。
80年代のJ-POPが好きな方でしたら、必ずやミュージシャンのクレジットに彼らの名前を1度は目にしていると思います。各々がリーダー・アルバムをリリース、あるいはリリースしてもおかしくない程の実力の持ち主で、80年代以降のJ-POPシーンにおいては彼らのコーラス・ワーク無しでは語れない位、スタジオ・セッションで活躍してきた人達です。
一時期、コーラス・グループが流行った時期がありましたが、その多くは黒人ドゥ・ワップを模したものが多かったような気がします。そんな中、シンガーズ・アンリミテッドを彷彿させる本格的なコーラス・ユニットではないかと思います。

この『Breath By Breath』は、全8曲で収録時間20分強というアルバムですが、収録されているのはオリジナル曲が2曲、カヴァー曲6曲という構成です。カヴァー曲もクラシック、ジャズ、フォーク、歌謡曲と実にバラエティに富んだモノで、彼らの音楽性の幅の広さを感じさせてくれます。

『BREATH BY BREATH / Breath By Breath』
01. Kyrie Requiem
02. Cruel War
03. 綺羅
04. 蘇州夜曲
05. Rebirth
06. Newborn
07. 遠き山に日は落ちて ~新世界より~
08. Ave Maria

モーリス・デュリュフレの「レクイエムの第2楽章キリエ」を歌った01。1分強と短い曲ですが、聖歌隊の合唱をきいているような清らかさなコーラスが見事です。
ピーター、ポール&マリーが歌った事で有名な02。広谷 順子を中心にしたア・カペラ・コーラスが実に素朴で、メロディーによく似合っています。
彼らのオリジナル曲03。作曲は広谷 順子で、古文風な歌詞に和風なメロディーが美しいです。完全なア・カペラではありませんが、コーラスに耳を奪われてしまうので気にはなりませんね。
西條 八十作詞、服部 良一作曲による名曲04。この曲がこんなにコーラスで映えるとは思いませんでした。広谷 順子美しい歌声が印象的です。
オリジナル曲05。広谷 順子の作詞・曲です。03と同じく和のイメージが強いメロディーで、不思議に気分が和みます。
パット・メセニー・グループでもお馴染みのジャズ・ピアニストのライル・メイズのカヴァー曲06。
ドボルザークの「新世界より」よりも「遠き山に日は落ちて」の方が広く知られているだろう07。松下 誠のコーラス・アレンジが見事です。
シンセを使った08。何とも心表れるような歌声とコーラスで、変に重くなっていないコーラス・アレンジが素晴らしいですね。広谷 順子を中心に立てて、男4声が広谷の声を包み込むようなコーラスに聴き惚れてしまいます。

秋の夜長に聴く美しいコーラスも格別ですし、X'masにもぴったりかも知れません。コーラスのプロ達によるア・カペラ・ユニット、ぜひ1度聴いてみて下さい。その美しい歌声に溜息が出ることでしょう。
このアルバムのリリース後、童謡のアルバムをリリースしていますがまだ未聴です。今後もア・カペラに拘っていくのかは不明ですが、個人的にはマンハッタン・トランスファーのように、素晴らしい演奏をバックにPOPな曲でのコーラスも聴いてみたいなと思っています。
売上至上主義の最近の音楽業界において、こういう質の高い音楽を作っているというのは嬉しいことですね。ぜひ、続けて欲しいと心から願います。
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