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林田 健司_Raphles Resurrection ◇ 2007年 02月 28日
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山下 達郎、角松 敏生と並んで、作り出される音楽がどんな方向性に向かったとしても聴き続けたいアーティストの一人に林田 健司がいます。
その林田 健司が3年半ぶりにアルバムを2月21日にリリースしました。今回はそのニュー・アルバム『Raphles Resurrection』を紹介します。
まず目を引いたのがアルバム・タイトルでした。訳せば「ラフレス 復活」ですが、ラフレスという言葉自体に意味は無いようで、籤を惹いたらラッキーな言葉として書いてあったのが「ラフレス」だったとか・・・(本当のところは分かりません)。
2000年迄契約していたビクター時代、つまり1番勢いのあった時代の林田のアルバムにはよく使われていました。しかし、2000年に一時休養して、レコード会社との契約も解消、所属事務所を止め、ファン・クラブも解散してしまい、2001年以降活動を再開してからは何枚かインディーズ・レーベルからアルバムをリリースしましたが、「ラフレス」という言葉は使われること無く、音楽にもかつてに勢いは感じなくなって淋しい思いをしていました。しかし、今回「ラフレス 復活」となれば否が応でも期待は膨らみます(笑)

聴いた感想から言いますと、私が大好きだった1990年代半ば頃の林田の音楽を100点とするなら70点といった感じでしょうか・・・。理由は最後に書きますが、決して悪い意味では無く再スタートとして期待十分な数字ですよ!

『林田 健司 / Raphles Resurrection』
01. DIAMOND
02. Eat Time (Resurrection Version)
03. Rainbow Tears
04. MottO...XXX (Resurrection Version)
05. $10 (OVEARHEAD CHAMPION REMIX)
06. 青いイナズマ (OVEARHEAD CHAMPION REMIX)
07. 晴れ...1999 (Resurrection Mix)

いきなり4ビートのJAZZYな雰囲気で始まる01。ところがどっこいサビに入るとハードなロック風に変わります。そして中盤ではラップを披露するという支離滅裂な曲ですが、実に林田らしい曲とも言えますね。アレンジとは裏腹にメロディーは林田らしいキャッチーなものです。

今度はア・カペラ・コーラス(もちろん一人多重録音)でスウィンギーで始まる02。途中からアコースティック・ギターを軸にした演奏が加わってきます。茶目っ気たっぷりな曲で、往年の林田を思い出させてくれる1曲です。相変わらず林田の書く詞は意味不明な部分も多いですが・・・(笑)

このアルバムのベスト・トラックは、この03でしょう。作詞:真間 稜、作曲:林田 健司、編曲:佐久間 誠による極上なバラード曲です。そう、あの名曲を「SHERRY」に迫る位のメロディー・ラインの美しい曲ですし、林田 健司のしっとりと歌う歌声にもぴったりです。これは良いです。この1曲を聴けただけでもこのアルバムを買った価値がありました。間奏のギター・ソロは、唯一のゲスト・ミュージシャンである梶原 順によるものです。

一転してエディットがバリバリのポップ・チューン04。この曲も林田らしい曲で好きですね。軽快な打ち込みと馴染みやすいメロディー・ラインというのが彼の特徴ですからね。1990年代の林田の音楽に近い感じで、聴いていて安心出来ます。

05と06は林田の歌うヴァージョンを知らなくても、天下無敵のSMAPが歌ったという事では知名度抜群の曲ですが、今回はこの2曲がトランスに変化しております。私のようなオッサンには無縁なので、よく知らないのですがクラブ・ミュージック界では有名だというミキサー・OVERHEAD CHAMPIONがアレンジ、リミックスしています。とにかくトランスですね。ただのリミックスではなくヴォーカルも録り直ししてます。「青いイナズマ」のテンポの速さに驚きです(笑)

しっとりとしたミディアム・ナンバー07。個人的な感想ですが、昔よりもこういうスローからミディアム・テンポの歌が凄く良いですね。歌い方についても余計なフェイクもなく、素直な歌い方が好感が持てますね。元々上手い人なんで、素直に歌ったほうが際立つのかも知れませんね。この曲も大好きです。

↑で書いた70点の理由、つまりマイナス30点の要素ですが、7曲という曲数は少なすぎますね。いくらインディーズ・レーベルからのリリースだとしてもです。私は05と06以外は今回初めて聴きましたが、既にシングル・リリースされていた曲を除くとこのアルバムの為の新曲は01と03の2曲らしいのです。
これはちょっと・・・?ですね。
それと気になるのはアレンジですね。03、05、06以外は全て林田のアレンジです。決して悪い訳ではないのですが、やはりプロのアレンジャーを起用した方が良いではないかと感じます。ビクター時代のCHOKKAKUのアレンジは、林田の良い部分を上手く引き出していたように思いますね。03が凄く良く感じるのはそのせいかも知れませんが・・・。
以上がマイナス30点の要素ですが、曲は良いですね。2001年以降のアルバムでは1番でしょう。
去年のライブのMCで、吉田 美奈子とコラボレーションするという話をしていたので、近い内に「完全復活」を遂げるアルバムがリリースされるのではないかと期待しています。

往年の林田 健司が好きだった皆さん、ぜひ聴いてみて下さい。久しぶりに林田を聴いたという感じがするアルバムですよ。
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NEW YORK (Part 2) ◇ 2007年 02月 27日
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今回はブログを始めた頃に紹介したものの、今読み返すとあまりにも記事の内容が薄っぺらなので改めて紹介するPart 2シリーズをお届けします。

2005年9月に1度紹介しているのですが(紹介記事はコチラ)、日本の8人のトップ・ギタリストが集まって、各々がNEW YORKをイメージして作ったオリジナル曲・カバー曲を演奏するという、1978年に制作されたアルバム『NEW YORK』を紹介します。
このアルバムの面白いのは、ニューヨークの音そのものを意識して作られたものではなく、ニューヨークという大都会をイメージを大都会・東京のサウンドで表現しようというところでしょうね。
本物のニューヨーク・サウンドを聴きたければ、ニューヨークのミュージシャンのプレイを、ニューヨークで録音されたものを聴けば良い訳で、あくまで東京で録音され、東京で活躍するミュージシャンでニューヨークを表現するというのが狙いなんですね。非常に当時としては面白い企画だったと思います。逆に言えば、最近この手の面白い企画が少なくなっているのが残念ですけど・・・。

参加しているギタリストは8人、鈴木 茂、松原 正樹、水谷 公生、松木 恒秀、秋山 一将、大村 憲司、矢島 賢、竹田 和夫で、松原 正樹と大村 憲司がカヴァー曲を演奏していますが、他の6名のギタリストの曲は全てこのアルバムの為に書いた曲を演奏しています。

『NEW YORK』
01. ケネディー・エアポート / 鈴木 茂
02. ハード・タイムス / 松原 正樹
03. ニューヨーク・サブウェイ / 水谷 公生
04. ヒム・トゥ・スタッフ / 松木 恒秀
05. セントラル・パーク / 秋山 一将
06. マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ / 大村 憲司
07. マンハッタン・サンライズ / 矢島 賢
08. ニューヨーク・ウーマン・セレネード / 竹田 和夫

鈴木 茂の作曲センスの良さを感じる01は、オープニングにふさわしい軽快でキャッチーなインスト曲です。バックのメンバーは、後藤 次利(b)、坂本 龍一(key)、ロバート・ブリル(ds)、浜口 茂外也(per)にジェイク・H・コンセプションをはじめとしたサックス・セクションです。使用ギターは、Gibson 335とFender Stratocaster。

ボズ・スキャッグスの名曲をカヴァーした02は、松原 正樹と坂本 龍一との共同アレンジで、美しい音色の松原のソロが堪能出来る1曲。メンバーは、坂本 龍一(key)、後藤 次利(b)、ロバート・ブリル(ds)、林 立夫(ds)というシンプルな編成ながら、ロバート・林のツイン・ドラムと後藤のベースによるグルーヴがたまりません。松原のGibson ES 335をメインに、間奏部では素晴らしいアコースティック・ギターのソロを披露してくれます。

初期の浜田 省吾の作品ではお馴染みのギタリスト・水谷 公生のオリジナル曲03。日本人には少し危険な感じのするニューヨークの地下鉄ですが、この曲ではニューヨーカーの日常に溶け込んだ地下鉄のイメージでしょうか。メンバーは、佐藤 準(key)、岡沢 茂(b)、斉藤 ノブ(per)、田中 清司(ds)、林 立夫(ds)にストリングス、ホーン・セクションが加わります。コーラスには、ケーシー・ランキンやアルフォンソ・ムゾーンが参加。使用ギターは、Gibson 335にB.C.Rich Eagle。

何も言われなければSTUFFの演奏だと勘違いしそうな、松木 恒秀のブルージーなギターがたまらない04。松木 恒秀の作曲・アレンジですが、タイトルからも察しが付くように思い切りSTUFFを意識したサウンド作りです。メンバーは、坂本 龍一(key)、江夏 健二(key)、岡沢 章(b)、田中 清司(ds)、渡嘉敷 祐一(ds)。松木のギターはもちろんですが、田中・渡嘉敷のツイン・ドラムや坂本 龍一のピアノのプレイは、STUFFのサウンドをよく研究しているプレイですね。笑ってしまうくらい似てます。使用ギターは、Gibson ES 350。

当時デビューしたばかりの秋山 一将の05。新人らしからぬ卓越したテクニックと作曲センスにはただ驚愕するばかりです。セントラル・パークの朝をイメージしたらしいですが、爽やかなJAZZYなプレイはイメージにぴったりですね。メンバーは、濱瀬 元彦(b)、笹路 正徳(key)、山木 秀夫(ds)、横山 達治(per)、宮本 典子(vo)。わずか3テイクで録音終了してしまったというのが凄いですね。使用ギターは、Gibson 345。

ジャズのスタンダードとしてもお馴染みの06を奏でるのは、大村 憲司です。メンバーは、坂本 龍一(key)、高水 健司(b)、村上 秀一(ds)。シンプルな編成ながら、大村のソロは相変わらずエモーショナルで素晴らしいですね。ソフトからハードなソロまで堪能出来ます。使用ギターは、Gibson 335TD。

当時、歌謡曲の世界では売れっ子ギタリストだった矢島 賢のオリジナル07。シンプルな曲ですが、様々なギターを使い分けているのが特徴ですね。メンバーは、渋井 博(key)、岡沢 章(b)、田中 清司(ds)。使用ギターは、Gibson Les Paul、Fender Stratocaster、Fender Mustang、Guitar Synthesizer。

アルバム中異色なロック系ナンバー08は、竹田 和夫のオリジナル曲です。ヴォーカル曲で竹田自身が歌っています。メンバーは、春日 博文(g)、竹内 正彦(b)、上綱 克彦(key)、樋口 晶之(ds)。竹田と春日のギター・ソロの掛け合いが印象的なナンバーです。

素晴らしいギタリスト達によるコンセプトのしっかりしたアルバムです。この手のアルバムって、在りそうで意外と在りませんね。発売から29年経った今でも、色褪せない素晴らしい演奏が詰まっています。ただ、アルバムのトータル・カラーから考えると竹田 和夫の08は、少し違和感を感じますが・・・。けれど曲自体は決して悪くはありません。
現在、このアルバムが入手出来るのはSACD盤のみのようです。私はQ盤シリーズのものを所有していますが、SACDだけでなくリマスター盤を再発して欲しい1枚です。お薦めの1枚だけに、入手困難というのは惜しいです。
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桃姫BAND_UIJIN (初陣) ◇ 2007年 02月 26日
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今回紹介するのは、私の大好きなカヴァー・アルバムの1枚である桃姫BANDの『UIJIN (初陣)』です。1992年12月にリリースされました。
桃姫BANDとは、金髪に青い目をしたヴォーカリストである"桃姫"をリーダーとしたバンドです。
ご存知の方も多いでしょうけど、桃姫=尾崎 亜美。いわゆる覆面バンドですね(笑)
バンドのメンバーは、
桃姫(尾崎 亜美) : Vocals、Chorus
山木 秀夫 : Drums
小原 礼 : Bass、Vocals、Chorus
鈴木 茂 : Guitars、Chorus
今 剛 : Guitars
佐藤 準 : Keyboards、Vocals、Tambourine、Chorus
富田 素弘 : Keyboards、Chorus
松武 秀樹 : Synthesizer Programing
という凄腕ミュージシャンが集まっています。収録曲の大半は、1960年代~1970年代のソフト・ロックからハード・ロックまでの洋楽ロックの名曲です。洋楽、特にロック好きな方にはお馴染みな曲ばかりだと思います。

自身のアルバムでも、比較的ロック・テイストの曲が多い尾崎 亜美のヴォーカルが、実に溌剌としていて聴いていて楽しいですね。8曲のカヴァー曲中、2曲は尾崎 亜美自身が訳詞を付けて日本語で歌っていますが、残り6曲は英語で歌っています。
アレンジに関してはバンド名義が3曲、富田 素弘が2曲、小原 礼が2曲、佐藤 準と鈴木 茂が書く1曲担当していますが、オリジナル曲のイメージを大切にしたアレンジが好感が持てますね。ロック・ヴォーカリスト、尾崎 亜美と凄腕スタジオ・ミュージシャンによるカヴァー曲の演奏が堪能出来る1枚です。

『桃姫BAND / UIJIN (初陣)』
01. cout down to ecstasy (インスト・SE)
02. BORN TO BE WILD
03. HIGHWAY STAR
04. HEART OF GLASS
05. SOMEBODY TO LOVE
06. NEVER MY LOVE
07. HOT STUFF
08. OLD FASHIONED LOVE SONG
09. ROCK AND ROLL

リハーサル時のアドリブ演奏をそのまま録音したような短いインスト01。これから始まる演奏への期待が否応無く高まります。

Steppenwolfが1968年にリリースして大ヒットした02。邦題は「ワイルドで行こう」で、映画「イージー・ライダー」でも使用されたことでお馴染みのナンバーですね。小原 礼のアレンジで若干FUNKYな感じに仕上がっています。小原 礼のヴォーカルもなかなか渋くて良いですよ。

私と同年代の人ならば大抵の人は聴いていたであろうDEEP PURPLEの1972年の名盤『Machine Head』のトップを飾った03。いきなりジョン・ロードを彷彿させるオルガン、松原 正樹が自分のライブDVDで「日本最速のドラマー」と紹介していた山木 秀夫のドラミング、鈴木 茂と今 剛のギター・ソロと聴き所満載の1曲です。尾崎 亜美のハスキー・ヴォイスも魅力たっぷりです。

BLONDIEが1979年に大ヒットさせた04。デボラ・ハリーは30歳を過ぎてのデビューでしたが、その分色っぽかったですね。尾崎 亜美が自分の訳詞で、日本語で歌っています。デボラには及びませんが、なかなか艶っぽいヴォーカルを聴かせてくれます。

JEFFERSON AIRPLANEの出世作である1967年リリース『Surrealistic Pillow』の収録曲で大ヒットした05。富田 素弘によるR&B色の強いアレンジがご機嫌です(古い言い方ですみません・・・汗)。尾崎 亜美の低音域での歌声を含め、ヴォーカリストとしての尾崎 亜美の魅力が詰まった曲だと思います。

ソフト・ロックの代表グループとも言えるTHE ASSOCIATIONの1967年の大ヒット曲06。邦題は「かなわぬ恋」でした。この曲も数多くのカヴァーが存在しますね。日本語詞で歌われています。小原 礼のアレンジがまさにソフト・ロックという雰囲気で秀逸ですね。

1970年代終盤にディスコの女王と呼ばれていたDONNA SUMMERの1979年の大ヒット曲07。鈴木 茂のアレンジ曲ですが、あえてディスコ色は強くせずに軽快な感じに仕上げています。この曲での尾崎 亜美のヴォーカルも素晴らしいですね。

Paul Williams作曲の名曲で、THREE DOG NIGHTが1971年に大ヒットさせた08。佐藤 準のアレンジですが、シンセを巧みに使いサイケデリックな雰囲気を醸し出しています。

最後を飾る09は、これまた私と同年代の人の大半は聴いていたであろうLED ZEPPELINの名盤『Led Zeppelin IV』(1971年)に収録されていたナンバーです。アルバム中で1番ロック色の強いアレンジです。鈴木・今によるギター・コンビが大活躍ですし、山木 秀夫のドラミングもロックしてます。それにしても尾崎 亜美はロック・ヴォーカリストとしても充分食べていける気がします。自身のアルバムでは聴けないようなハードな歌声を聴かせてくれます。

このアルバムは発売されたほぼ同時期に購入して聴いていたのですが、先日ふと聴きたくなって聴きました。おそらく10年は聴いていなかったと思いますが・・・。
久しぶりに聴いたら、昔よりも何故か血が騒ぎましたね(笑)
改めて尾崎 亜美のヴォーカリストとしての力量に驚き、日本のJ-POPシーンを支えてきたスタジオ・ミュージシャンのテクニックの素晴らしさを痛感しました。
現在は廃盤ですが、BOOK OFF等の中古店ではよく見かける1枚です。しかも格安で売られているみたいですから、興味のある方はぜひ聴いてみて下さい。ロック系のカヴァー・アルバムとしては、かなり出来の良いアルバムですからお薦めです。
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吉田 美奈子_LIGHT'N UP ◇ 2007年 02月 25日
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今回紹介するのは、吉田 美奈子が1982年にリリースした名盤『LIGHT'N UP』です。
吉田 美奈子の数多いアルバムの中で、アルファ・レーベル時代の『LET'S DO IT (愛は思うまま)』、『MONOCHROME』、『MONSTERS IN TOWN』、『LIGHT'N UP』という4枚のオリジナル・アルバムが大好きなんですが、そんな中で1枚を選べと言われたら迷わずに『LIGHT'N UP』を選びます。
このアルバムは本当によく聴きましたね。もちろん今でもよく聴きますが・・・。

RCA時代は様々なスタジオ・ミュージシャンをバックにレコーディングを行ってきましたが、アルファに移籍後の『MONOCHROME』からメンバーを固定してレコーディングを行っています。これがまさに大当たり・・・。
1番FUNKYな音楽を作っていたこの時期のサウンドに見事に嵌った感じでしたね。
そのメンバーとは、渡嘉敷 祐一(ds)、岡沢 章(b)、松木 恒秀(g)、土方 隆行(g)、清水 靖晃(sax)という、"プレイヤーズ"と"マライヤ"という名フュージョン・バンドが合体したような顔ぶれに加え、佐藤 博(key)と富樫 春生(key)が参加。
そして、ホーン・セクションにはランディ・ブレッカー(tp)、ジョン・ファディス(tp)、デヴィッド・サンボーン(alto sax)、マイケル・ブレッカー(tenor sax)、ロニー・キューバー(baritone sax)等という豪華なメンバーをゲストに迎えています。
個性が強いメンバーだけに、息が合った時のアンサンブルの凄さは格別です。最初にこのアルバムを聴いた時、演奏の凄さと美奈子のヴォーカルの凄さに鳥肌が立ちっぱなしでした(笑)

『吉田 美奈子 / LIGHT'N UP』
01. LIGHT'N UP
02. 頬に夜の灯
03. LOVE SHOWER
04. 風
05. MORNING PRAYER
06. 斜陽 (REFLECTION)
07. 時の向こう
08. ALCOHOLLER

いきなり鳥肌モノの格好良さがたまらない01は、コンテンポラリーな都会的なサウンドとグルーヴ感が素晴らしいですね。松木、土方のギター・コンビ、渡嘉敷のタイトなドラミング、そしてサンボーンの熱いブロウが特に印象的な極上のダンス・チューン。

01で高揚した気持をクール・ダウンさせるかのような、ミディアム・メロウ・ナンバー02。これは名曲中の名曲ですね。私はこの曲を11月下旬以降、街並がクリスマス・イルミネーションに飾られる頃になると必ず聴きたくなります。私の中ではクリスマス・ソングのひとつになっている曲なんですね。ここでもサンボーンのアルト・サックスのソロが炸裂します。分厚い美奈子のコーラスも圧巻です。

一旦クール・ダウンしたのも束の間、またノリの良いナンバー03で気分を盛り上げます。リズム・アレンジが軽快で気持良いです。松木、土方というタイプが違うギタリストながら相性は抜群です。吉田 美奈子の多重コーラスでないと成立しない曲と言えますね。ホーン&ストリングスのアレンジは山下 達郎です。

スロー・バラード曲04は、美奈子の声との相性の良い歌えるベーシスト・岡沢 章とのデュエット・ナンバーです。切ない歌詞と都会的なサウンドに酔いしれる1曲。イントロの渋いサックス・ソロは、今は亡きマイケル・ブレッカーによるものです。

ゴスペル調の05。佐藤 博らしいピアノによるイントロが印象的です。この曲では、美奈子自身もピアノをプレイしており、ピアノ2本による演奏は見事です。ゴスペル調と書きましたが、美奈子のヴォーカルとコーラスを聴いていると、これはもうれっきとしたゴスペル・ソングだという気がします。

ゆったりとしたグルーヴの06。この手のディスコ・ビート系を叩かせたら、渡嘉敷 祐一は日本一だと思いますね。ここでもマイケル・ブレッカーのソロが熱いです。レオン・ペンダーヴィスのホーン・アレンジが光る1曲。山下 達郎がコーラスで参加してます。

しっとりと歌い上げるバラード曲07。何とも都会の夜を連想させるサウンドです。佐藤 博のピアノ、富樫 春生のオルガン、そして松木 恒秀のブルージーなギターがこの曲の主役と言えますね。美奈子の歌には、その上手さに厭きれるばかり・・・。

最後に思いきりFUNKYに攻めてくる08。岡沢 章のベースに圧倒され、清水 靖晃のホーン・アレンジによる日本のホーン・セクションも大活躍です。日本の女性アーティストで、ここまでFUNKYな曲を書いて、歌えるのは美奈子だけでしょうね。凄いですね、この曲は。

当たり前の話ですが、捨て曲なんて皆無です。01から04にかけての流れは特に素晴らしく、聴く者を圧倒しますね。兎に角凄く良いアルバムです。
吉田 保のミックスも言う事無しですし、まさに完璧と言いたくなるほどの仕上がりです。
私が本当に自信を持ってお薦め出来る1枚です。入手可能なうちに購入しておく事を強くお薦めします(笑)
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MARTY BALIN_BALIN ◇ 2007年 02月 24日
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最近は、BOOK OFFで中古CDを色々と物色しても、なかなか掘り出し物に出会えないでいたんですが、昨日地元のBOOK OFFで良いCDを見つける事が出来ました。以前から探していたCDだったので嬉しかったです。しかも値段も750円という格安な値段でした。
和モノの音楽が中心のブログで、2日間続けての洋楽ネタですがご容赦下さい(笑)

今回、運良く見つける事が出来たアルバムは、1960年代中盤からジェファーソン・エアプレイ、ジェファーソン・スターシップというロック・バンドのヴォーカルで活躍してきたマーティ・バリンが、1981年にリリースした1stソロ・アルバム『BALIN (邦題:恋人たち)』です。このCDはオークションでは結構高値が付いていたようです。750円で入手できたのはラッキーでした。CDを見てみると、東芝EMIから1990年に"パストマスターズⅡ"シリーズの1枚としてリリースされたもののようです。残念ながらミュージシャン・クレジット等は一切無しでした。

『MARTY BALIN / BALIN (邦題:恋人たち)』
01. HEARTS (邦題:ハート悲しく)
02. YOU LEFT YOUR MARK ON ME (邦題:愛の終りに)
03. LYDIA! (邦題:愛しのリディア)
04. ATLANTA LADY (邦題:アトランタの少女)
05. SPOTLIGHT (邦題:スポットライトの中に)
06. I DO BELIEVE IN YOU (邦題:君だけを信じて)
07. ELVIS AND MARILYN
08. TELL ME MORE
09. MUSIC IS THE LIGHT

優れたソング・ライターであるジェシー・バリッシュ作品01は、全米でも日本でも大ヒットしました。マーティ・バリン=「ハート悲しく」というイメージの人も多いでしょうね。当時、ロック・ヴォーカリストだった彼がこんなに哀愁漂う歌を歌ったのには驚きましたね。名曲です。

少しロック色を出した02。とは言ってもマーティのヴォーカルはソフトです。アレンジが日本人好みかも知れないですね。

軽快なビートに乗せた03。マーティのヴォーカルの男臭さ、あるいは骨っぽさを打ち出した曲だと思います。ハスキーな声というのは、ヴォーカリストとしては良い武器になりますね。間奏でのギター・ソロも良いです。

イントロからメロウな雰囲気に包まれる04は、ジェシー・バリッシュの書いた曲です。ジェシーは良い曲を書きますね。何とも優しい気分になれるメロディーに、マーティのソフトな歌声がよくマッチしている素晴らしい1曲。

ジェファーソン時代の本領発揮といった感のあるロック・ナンバー05。この手の曲調は流石にぴったりと嵌ってます。

ペイジズのカヴァー06。ロック色の強いイントロですが、流石ペイジズのナンバーだけあってロックと言うより、やはりAORと呼んだ方がぴったりきますね。ギター・サウンドがなかなか迫力があって、ドライビング・ミュージックにぴったりかも知れません。

テンポの変化が面白い07。なんとなくサイケデリックな印象を受けますが、サビのメロディーはキャッチーです。面白いタイプの曲で、癖になる曲です。

軽快なAORナンバー08。私個人の感想ですが、マーティのヴォーカルはロックを歌っていた頃よりも、このようなAORナンバーを歌った時の方が魅力的に思えます。

最後を締めるのは、ジェシー・バリッシュの作品09。アコースティックなサウンドを主体としたしっとりとしたバラード曲です。良い曲ですね。ハスキーで甘くソフトな歌声がたまらなく良いですね。

このアルバムがCDで聴けるとは思っていなかったので、格別嬉しいですね。
久しぶりにアルバムを通して聴くと、ロック色の強い曲は必要無かったのでは?と思える程哀愁漂うヴォーカル・スタイルが似合っていますね。
「ハート悲しく」におけるヴォーカルは、80年代のAORムーブメントの中で、バラード曲における代表的なヴォーカル・スタイルを築いたと言えるのではないでしょうか。
暫くはヘビー・ローテーションになりそうです(笑)
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STEELY DAN_Aja ◇ 2007年 02月 23日
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音楽好きな人には、不思議なもので何年経っても色褪せず、聴き飽きないアルバムというのが存在すると思います。私にとっては今回紹介するアルバムが、そんな特別なアルバムです。
今更紹介するのも恥ずかしい位ですが、スティーリー・ダンが1977年にリリースした最高傑作と評判の高い『Aja / 彩(エイジャ)』です。1972年のデビュー当時は6人編成のバンド形式でしたが、最終的にはドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの二人のユニットになりました。
時間とお金を贅沢なまでに使い、凄腕ミュージシャンを集めて作られたスティーリー・ダンの音楽は、当時としては想像を絶する程のクオリティーの高さでしたね。そして録音が素晴らしく、音の良さは群を抜いていた気がします。

私がこのアルバムを聴いたのは、ほぼリアル・タイムでしたので30年も前の話になります。周りの評判も良かったので迷わず購入して聴いたのですが、正直なところ、収録曲されていた曲が良い曲だとは当時、全く思わなかったですね(笑) 
お世辞にもキャッチーなメロディーとは言えず、私はこのアルバムをFUSIONのアルバムを聴く感覚で楽しんでいました。
ところが・・・です。スティーリー・ダンの作り出す音楽には、不思議なもので中毒性があるのです。何回か聴いているうちに、いつの間にかまた聴きたくなってくるんです。しかも、アルバムを1曲目から通して全て聴きたくなるんですよね。不思議なんですよね~(笑)

『STEELY DAN / Aja』
01. Black Cow
02. Aja
03. Deacon Blues
04. Peg
05. Home At Last
06. I Got The News
07. Josie

ポール・ハンフリーの少し重たいグルーヴのドラミングが、妙に気持良い01。ヴィクター・フェルドマンのローズのソロ、トム・スコットのサックスも素晴らしいですね。

02は、不思議な魅力に溢れた曲ですね。聴けば聴くほどに惹かれるメロディーと構成。しかし、この曲のハイライトと言えば、ご存知スティーヴ・ガッドの驚異的なドラム・ソロですね。これはもうガッドならではのソロです。ウェイン・ショーターのサックスとの掛け合いは圧巻です。ガッドが鬼のような形相でドラムを叩いてる姿が思い浮かびますね(笑)

贅沢な面子のホーン・セクションを使い、バーナード・パーディの軽い感じのドラミングがぴったりと曲調にマッチしている03。優しい感じの極上なポップスですね。ピート・クリストリーブのサックス・ソロや曲の後半で聴こえるリー・リトナーらしいギター・リフが印象的です。

軽快なナンバー04。ラリー・カールトンの「ROOM 335」に似ているのは、ラリーがこの曲を意識していたのかも知れませんね。(恨みかな・・・笑) ジェイ・グレイドンのギター・ソロに話題が集中しますが、私としてはリック・マロッタ(ds)とチャック・レイニー(b)のリズム隊の功績の大きい曲だと思っています。

バーナード・パーディーによるスローなシャッフル・ビートがたまらない05。あのジェフ・ポーカロがお手本にしていたというだけある見事なドラミングです。

ヴィクター・フェルドマンのピアノ・リフが何とも不思議な魅力の06。この曲でのヴィクター・フェルドマンのセンスには脱帽です。ラリー・カールトンらしいギター・ソロも好きですし、エド・グリーンのタイトなドラミングも大好きです。

跳ねた感じが心地良いブルース調のナンバー07。スティーリー・ダンというユニットの凄さを感じる曲ですね。ジム・ケルトナーのドラミングに、ディーン・パークス、ラリー・カールトンのギターというのも贅沢の極みです。

よくこのアルバムに対して「緻密に計算されたアレンジ」というような表現を目にしますが、私はそうは思っていないんですよね。確かにドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの作るメロディーの素晴らしさと構成の斬新さは感じますが、おそらく完成形を見越してのアレンジでは無かったと思います。
様々なミュージシャンを起用して、色んなパターンの演奏を実験的に繰り返して、1番良いものをチョイスしていったのではないかと思ってます。
ですから、このアルバムの成功の5割以上は、参加したミュージシャンの素晴らしい感性と卓越した技術によるものだと思っています。参加しているミュージシャンの意地みたいなものを感じるのも、このアルバムの凄いところかも知れません。
先日、久しぶりに聴きたくなってCDをラックから取り出して聴いてみたら嵌りました。毎日聴いてます。
本当に中毒になりますね、このアルバムは・・・(笑)
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今回紹介するのは、私の大好きなシンガー・大橋 純子のベスト盤です。今までもベスト盤はリリースされていましたが、そんな中でも私が大好きなベスト盤が1977年リリースの『RAINBOW』から1980年リリースの『HOT LIFE』迄の7枚のアルバムから選曲された『大橋 純子&美乃家セントラル・ステイション』です。
大橋 純子のバック・バンドだった美乃家セントラル・ステイション。エネルギッシュでFUNKY、抜群のテクニックを持ったバンドでした。その美乃家セントラル・ステイションと作り上げた6枚のアルバムは、大橋 純子&美乃家セントラル・ステイションという1つのバンドが作り上げた極上のCITY POPアルバムです。

美乃家セントラル・ステイションは、第1期(1977年~1978年)と第2期(1979年~1980年)でメンバーが異なりましたが、そうそうたるメンバーが顔を揃えていました。
これまでに在籍していたメンバーは、
Drums : 見砂 和照、マーティン・K・ブレイシー
Keyboards : 佐藤 健、小田 健二郎、菊池 ひみこ
Guitar : 土屋 昌巳、滝本 大助、松本 正嗣、土屋 潔
Bass : 福田 郁次郎、杉本 和弥、六川 正彦
Percussion : 高杉 登
Sax / Flute : 後藤 輝夫
メンバーの入れ替わりはありましたが、佐藤 健を中心にメンバーの作った曲、アレンジを軸に素晴らしいバンド・サウンドを聴かせてくれました。

『大橋 純子 / 大橋 純子&美乃家セントラル・ステイション』
01. シンプル・ラブ
02. フィール・ソー・バッド
03. ナチュラル・フーズ
04. クリスタル・シティー
05. FUNKY LITTLE QIEENIE
06. アラビアン・ナイト
07. 私今日はとてもがんこです
08. フラワー・ブロッサム・ストリート
09. SOUL TRAIN まっしぐら
10. STAR-LIGHT TRAIN
11. サファリ・ナイト
12. 傷心旅行
13. たそがれマイ・ラブ
14. ビューティフル・ミー
15. SMILE AGAIN
16. WELCOME TO MUSIC LAND
17. カナディアン・ララバイ
18. シルエット・ロマンス

01~03迄は、1977年にリリースされたアルバム『RAINBOW』から・・・。
東京音楽祭参加曲で、大橋 純子の名前が全国区に押し上げた名曲01。グルーヴ感溢れるポップ・ナンバー。
後に一風堂を結成する土屋 昌巳が作詞・作曲・編曲の02。とてもFUNKYな仕上がりです。
同じく土屋 昌巳が作詞・作曲・編曲した03は、歌というよりもFUSION風のナンバー。

04~06迄は、1977年にリリースされたアルバム『CRYSTAL CITY』から・・・。
CITY POPの名曲と誉れの高いグルーヴィーな04。
この頃はとにかくFUNKYなナンバーを書いていた土屋 昌巳作品の05。コテコテのFUNKチューンです。
エキゾチックなイントロが印象的な06も土屋 昌巳の作品。トロピカルな雰囲気を持ったポップ・ナンバー。

資生堂のCMソングだった07は、サビしかなかった曲に手を加えて1978年リリースの『スペシャル・ブレンド・アルバム』に収録されました。作曲は樋口 康雄で、このベスト盤の中では異色な1曲です。
同じく『スペシャル・ブレンド・アルバム』に収録されていた08は、歌謡曲路線のキャッチーなメロディーを持ったナンバー。

09、10は、1978年リリースのアルバム『沙浪夢 SHALOM』から・・・。
またも土屋FUNKが炸裂する09。日本人離れした大橋のソウルフルなヴォーカルが印象的です。
ゆったりしたグルーヴが気持良い10。

11、12は、1978年リリースのアルバム『FLUSH』から・・・。
シングル・ヒット曲11。大橋 純子ならではのスケールの大きさを感じる曲ですね。
メロディアスなミディアム・チューン12。抑え気味に歌う大橋 純子のヴォーカルも実に魅力的です。

大橋 純子の名刺代わりとも言える大ヒット曲13。筒美 京平の作曲・編曲によるナンバーで、大橋 純子名義でリリースされたと記憶しています。それにしても筒美 京平という人は、シンガーの特徴を上手く引き出すメロディーを書く天才ですね。

14、15は、私の大好きなアルバム『FULL HOUSE』(1979年リリース)から・・・。
数々音楽祭にエントリーされたスケールの大きいバラード曲14。名曲ですね。大橋 純子らしいソウルフルなヴォーカルが素晴らしい1曲です。
大橋 純子の数あるバラード曲の中で私が1番好きな曲が15です。この曲聴きたさにこのベスト盤を買ったのでした。とにかく良い曲です。お薦めの1曲。

16、17は、美乃家セントラル・ステイション名義での最後のアルバム『HOT LIFE』(1980年リリース)から・・・。
車の走るSEで始まる16は、まさにドライビング・ミュージックに最適なナンバー。疾走感溢れる演奏が素晴らしい1曲。六川 正彦のベース・プレイが光ってます。
エア・コンのCMタイアップだった17ですが、1980年が冷夏だった為ヒットには至らなかったとか・・・(笑)

18は、大橋 純子のソロ活動開始してからの大ヒット曲。お馴染みの曲ですね。作詞:来生 えつこ/作曲:来生 たかお/編曲:鈴木 宏昌の名曲。

大橋 純子のソロ名義のアルバムも悪くはありませんが、個人的にはバンド名義の頃の音楽の方が好きですね。すごくFUNKYで、素晴らしいCITY POPなナンバーが一杯詰まったアルバムが多かったですから・・・。ただ、残念ながら当時のアルバム(CD)は入手困難な状態ですので、興味のある方はこのベスト盤がお薦めです。ちなみにこのアルバムは、DVDも付いてまして3曲(「シンプル・ラブ」、「ビューティフル・ミー」、「夏女ソニア」)の映像が見れます。
紙ジャケット辺りで、美乃家セントラル・ステイション時代のアルバムが再発されると嬉しいのですが・・・無理ですかね。
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SMAPPIES - Rhythmsticks ◇ 2007年 02月 21日
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わたくし、いい歳したオッサンですが結構SMAPの曲が好きでございまして・・・(笑)
本当に曲に恵まれたグループだと思ってまして、ベスト盤『Smap Vest』は私の愛聴盤の1枚ですし、シングル盤も何枚か購入しております。細かい部分での注文はもちろんあるのですが(笑)、優れた楽曲をリリースし続けているというのは凄いですね。ジャニーズだから売れるというのもあるでしょうが、やはりSMAPの所属するレコード会社ビクターのスタッフの尽力によるところが大きいでしょうね。

ご存知の方も多いと思いますが、SMAPのアルバムにはそうそうたる国内外のミュージシャン達が数多く参加しており、凄くクオリティーの高い演奏をしてくれています。その演奏のクオリティーの高さにSMAPの歌が追いついているのかというような疑問はさておき、そんな凄いミュージシャン達でインスト・アルバムを作ってしまおう、しかも基本的にはSMAPの楽曲を演奏するという何とも贅沢なアルバムが、今回紹介する『SMAPPIES - Rhythmsticks』(1996年)です。
とにかく集められたメンバーが凄すぎます。そんな凄腕ミュージシャンの演奏の素晴らしさと日本人アレンジャーのセンスの良さは、SMAPの曲を知っている人もSMAPなんて興味の全く無いFUSION好きな人にも十分に楽しめる極上のインスト・アルバムに仕上がっています。
今回に限って、曲毎のレヴューというよりも参加メンバーの紹介を中心に書いてみます。

『SMAPPIES - Rhythmsticks』
01. Theme of 007 (James Bond Theme)
02. Working People (働く人々)
03. Won't Stop Raining (雨がやまない)
04. Pain (切なさが痛い)
05. Pensando em Voce (君色思い)
06. Muchacha Bonita (わかってほしい)
07. Part Time Kiss
08. I Wish You'll be Happy (ギョーカイ地獄一度はおいで)
09. Morning( ルーズなMorning)
10. Happy Birthday

まず01。SMAPのアルバムには001から連番がついていて、そのアルバム毎にテーマ曲がありまして7枚目のアルバム(007)のテーマ曲が、このジェームス・ボンドのテーマでした。
Arrangement : CHOKKAKU、Rob Mounsey
Drums : Vinnie Colaiuta
Bass : Will Lee
Guitar : Hiram Bullock
Piano : Jim Beard
Tenor Sax : Michael Brecker
Baritone Sax : Ronnie Cuber
Trumpets : Randy Brecker
Flute : Dave Valentin 他

SMAPの6枚目のアルバムに収録されていた02。
Arrangement : 岩田 雅之
Drums : William "JuJu" House
Bass : James Genus
Guitar : 堀越 信泰
Tenor Sax : Michael Brecker
Trumpet : Randy Brecker
Other Instruments: 岩田 雅之
GO-GO界最高のドラマーと言われているWilliam "JuJu" Houseが参加してるのも凄いですね。

7枚目のアルバムに収録されていた03。
Arrangement : 長岡 成貢
Drums : Omar Hakim
Bass : Will Lee
Guitar : Nick Morock
Piano: Philippe Saisse
Vibraphone : Michael Mainieri
Other Instruments : 長岡 成貢

同じく7枚目のアルバム収録曲04。
Arrangement : 野崎 昌利
Drums : Barnard Purdie
Bass : Chuck Rainey
Guitar : David T. Walker
Fender Rhodes : Philippe Saisse
Harmonica : William Galison
Alto Sax : Jay Beckenstain
Percussions : Don Alias
Other Instruments : 野崎 昌利

林田 健司作曲のファンには人気の高い名曲05。
Arrangement : Slide Hampton
Vocal : Pamela Driggs
Drums : Tommy Campbell
Bass : George Mraz
A.Guitar : Romero Lubambo
Piano : Gil Goldstein
Percussions : Cafe 他

8枚目のアルバムからの06。
Arrangement : 長岡 成貢、森村 献、Jamshied Sharifi
Drums : Omar Hakim
Piano : 森村 献
Percussions : 木村 誠
Conga : Giovanni Hidalco
Flute : Dave Valentin
Trumpets : Arturo Sandoval
Other Instruments : 長岡 成貢

2ndアルバムに収録されていた07。
Arrangement : Philippe Saisse
Drums : Omar Hakim
Bass : Will Lee
Guitar : Hiram Bullock
Piano & Fender Rhodes : Philippe Saisse

5枚目のアルバムに収録されていた川村 結花の作曲による08。
Arrangement : Slide Hampton
Drums : Tommy Campbell
Bass : George Mraz
Piano : Gil Goldstein
Trumpte : Scott Wendholt
Tenor : Ted Nash 他

7枚目のアルバムから林田 健司のブレーンも務めていたCHOKKAKUの曲09。
Arrangement : CHOKKAKU
Drums : Omar Hakim
Bass : Will Lee
Guitar : David Spinozza
Alto Sax : Jay Beckenstain
Alt & Tenor Sax : John Scarpulla
Other Instruments : CHOKKAKU 他

3rdアルバムに収録されていた10。
Arrangement : Philippe Saisse
Drums : Omar Hakim
Bass : Will Lee
Guitar : Hiram Bullock
Piano & Synthesizer : Philippe Saisse
Harmonica : William Galison 他

FUSIONが好きな人ならば、この面子を見てこのアルバムがいかに贅沢なものかお分かり頂けると思います。スマップの楽曲とはいえ、SMAPの歌声は入っていないので安心して聴けると思いますよ(笑)
SMAPのメンバーは、自分達の歌う曲のオケにこれだけ凄いメンバーが演奏しているという認識はあるのでしょうか?もしも、その認識があるのならばもう少しヴォイス・トレーニングは積んで欲しいと思ってしまいます。ファンの人に怒られるかな?(笑)
1999年には第二弾『Smappies Ⅱ』がリリースされましたが、これも凄く良いのでお薦めです。
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今回紹介するのは、現在は関西を中心に活躍している増田 俊郎の1978年から1981年迄のワーナー時代の音源を集めたベスト盤『BEST COLLECTION ~ WARNER YEARS ~』(2002年リリース)です。
増田 俊郎をご存知無い方もいると思いますので、簡単にプロフィールを・・・。
1954年横浜生まれ。70年代よりサザン・ブリードやシェリフといったバンドで活躍し、1976年の第13回YAMAHA POPULAR SONG CONTEST(ポプコン)に出場して、「BROTHER ON A WATER」で最優秀曲賞を受賞した経歴を持っています。

私が増田 俊郎を知ったのは、1979年にリリースされた「YOKOHAMA」というシングル曲でした。当時は大学生時代だったのですが、横浜の大学に通っていた友人が「今、うちの大学で流行ってるんだ。」とこのシングル盤を聴かせてくれました。クリス・レアにインスパイアされたという、この曲の持つメロウな雰囲気とアーシーな歌声が気に入って、1stアルバム『GOOD BYE』(1979年)を購入。よく聴いていた1枚です。1981年リリースの2ndアルバム『CROSSBREED』も良いアルバムでした。この2枚のアルバムはCD化されていたんですが、その事を知らずにいて結局購入出来ませんでしたが、ベスト盤を見つけて懐かしさのあまり速攻で購入してしまいました(笑)

『増田 俊郎 / BEST COLLECTION ~ WARNER YEARS ~』
01. YOKOHAMA
02. 光る風
03. "SOUTHERN" DREAMIN'
04. BREAK AWAY
05. 昼も夜も
06. 渚へ(DEAR NAGISA)
07. END OF THE SUMMER
08. BROTHER ON A WATER
09. DANCIN IN THE HARBOR LIGHTS
10. GOOD BYE BROTHER
11. NO MORE LONELY NIGHTS
12. RAINY MORNING
13. TWILIGHT
14. TAKE ME TO THE NIGHT
15. SEE YOU AGAIN
Bonus Track
16. 夕陽は赤く

フェード・インしてくるパーカッション、ローズの音色・・・。横浜の港や夜景を思い浮かべながら聴くと最高の01。横浜近辺に住んでらっしゃる方にはお薦めの名曲です(笑)

ブレッド&バターをコーラスに招いた03は、乾いた風を感じさせる軽快な曲。

ウエスト・コーストの海と風のような爽やかなナンバー04。力みを全く感じない素朴な増田の歌声に和んでしまいます。

バラード曲06。初夏の海風を感じながら、海を眺めながら聴きたくなるような1曲。

16ビートが心地良いAOR色の強い09。間奏のアコースティク・ギターの繊細なソロと、ディスコ・サウンド風なシンセ・ソロの対比が面白いですね。

スライド・ギター全開のサザン・ロック風なナンバー10。増田 俊郎らしさ全開の1曲。

メロウなナイト・ミュージック11。アーシーな作品の多い中で、たまに01やこの曲のような極上なメロウ・ナンバーが登場します。

CITY POP色の強いナンバー13。いかにも80年代らしい都会的なサウンドが印象的です。

切々と歌うバラード・ナンバー15。増田の歌声にロマンティックな雰囲気が漂います。

ボーナス・トラック16は、加山 雄三のカヴァーです。これが思いの他素晴らしい仕上がりです。オリジナルを凌駕するほどのアレンジと増田の伸びやかなヴォーカルが気持良いですね。

今回は、私の好きな曲だけをピック・アップして簡単にレビューしました。と言うのも、私の中でも好きな曲とそうでない曲がはっきり別れるタイプのアーティストなのです。ですから、皆さんにお薦めするのはちょっと・・・と思う部分もあるのですが、アルバム中には極上のAORやメロウなナンバーがあるのも事実です。興味のある方は1度聴いてみて下さい。
実は3月にVIVID SOUNDから、1stアルバム『GOOD BYE』と2ndアルバム『CROSSBREED』が紙ジャケで再発されます。そんな情報が入ってきたので、今回増田 俊郎を紹介してみました。
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EPO_DOWN TOWN ◇ 2007年 02月 19日
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今回紹介するのは、日本を代表するPOPシンガーだと信じて疑わないEPOの1980年のデビュー・アルバム『DOWN TOWN』です。リアル・タイムでのEPOとの出会いのアルバムで、思い入れも強く大好きなアルバムです。しかし、これまで他のアルバムを先に紹介してきました。それには理由があります。大好きなアルバムなのは間違い無いのですが、デビュー・アルバムという事で彼女の歌声がその後のアルバムと比較して硬いんですね。出会った時は、比較するアルバムが無かったので別にそんなことを感じてなかったんですけどね。今聴き返すと聴いているこちらが多少緊張してしまいます(笑)
初めてのレコーディングとアルバム・リリースなのだから当然ですし、別の言い方をすればアマチュアっぽさが残ってる初々しいアルバムですね。

プロデュースは、その後のRCA在籍時のEPOのアルバムのほとんどを手掛ける敏腕プロデューサー、宮田 茂樹。アレンジには、林 哲司、清水 信之、富樫 春生、乾 裕樹、山下 達郎という豪華な布陣。ミュージシャンも当時の一流どころをほとんど揃えたと言える豪華さです。洗練されたポップなナンバーの数々は、EPOのヴォーカルはもちろんの事、優れたプロデューサー・アレンジャー・ミュージシャンの手腕によって作り出されたものだと思います。

『EPO / DOWN TOWN』
01. Down Town
02. 約束は雨の中
03. クラクション
04. 日曜はベルが鳴る前に
05. 語愛(かたらい)
06. ポップ・ミュージック ~ Down Town
07. アスファルト・ひとり・・・・・・
08. 水平線追いかけて
09. 珈琲タイム

ご存知シュガー・ベイブの名曲にして、EPOのデビュー曲である01。オリジナルよりも数段POPさが増しているのは、林 哲司と清水 信之コンビのアレンジによる功績が大きいですね。この曲でデビューが決まった頃、たまたまスタジオで山下 達郎に偶然会ったEPOが直接アレンジをお願いしたところ、「非常に思い入れの強い曲なので・・・」と断られたという経緯があるそうです。何とも達郎らしいですね。この曲は駄目でも、他の曲では協力を惜しんでませんからね。

良い意味でアマチュアっぽさを感じる曲02。ファルセット部の声の出し方などに硬さを感じますね。林 哲司のアレンジに助けられた曲と言えるかも知れません。

しっとりとしたバラード曲03。この曲でのヴォーカルは良い感じだと思います。初めて聴いた時にソング・ライターとしても才能あるなと感じた曲でした。富樫 春生のピアノと乾 裕樹のストリングス・アレンジが見事です。

いかにも林 哲司らしいリズム・アレンジの04。今 剛のギター・カッティングも軽快ですし、清水 信之のアレンジのホーンとストリングスとの相性も抜群で、EPOの書いたポップなメロディーを色鮮やかに飾っています。

スケールの大きさを感じるバラード曲05。ヴォーカリストとしての力量を示した感じがします。EPO自身のアレンジが若干オーソドックス過ぎる気がしますが、良い曲です。佐橋 佳幸のギター・ソロが印象的です。

EPOの看板である一人多重録音によるコーラスの原点とも言える06。メドレー形式で歌われているのは、英国のバート・バカラックと評されたトニー・ハッチの作品で、ペトゥラ・クラークが歌って1965年に大ヒットさせた「Down Town (恋のダウンタウン)」です。アナログ盤A面1曲目とB面1曲目の両方に「Down Town」を取り入れているのが洒落てますね。

軽快なポップ・ナンバー01。EPOのアレンジ曲です。05のアレンジに比べるとはるかに良いアレンジですね。渡嘉敷 祐一のドラミングと土岐 英史のサックス・ソロが良いです。

アルバム中で最もEPOらしいメロディーだなと感じた08。こういう曲を歌わせると本当に上手いなと思いますね。清水 信之のアレンジとの相性も抜群です。コーラスに竹内 まりやが参加。

フェード・インで始まる09は、林 哲司のアレンジでウエスト・コースト・サウンド風な仕上がりです。

清水 信之のピアノ1本で歌われるバラード曲10。JAZZYな雰囲気を持った曲で、歌に自信があるからこそピアノ伴奏のみで歌ったのでしょう。短い曲ですが味があります。

アルバムをリリースする毎にどんどん歌が上手くなっていったので、今聴き返すとやはり硬さを感じますね。しかし、01や06のカヴァー曲以外は全てEPOの作詞・作曲であることや、デビュー・アルバムでこれだけのヴォーカルを披露したというのは、EPOが才能豊かなシンガー・ソング・ライターであることは確かです。
RCA時代のEPOは、本当にポップ・センスの溢れた作品が多いのでCITY POP好きな人はもちろん、多くのポップス好きの人にお薦めです。
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