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DR. JOHN_CITY LIGHTS ◇ 2007年 04月 30日
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今回紹介するのは、ドクター・ジョンが1978年にA&M系のレーベルであるホライズンからの第一弾となるアルバム『CITY LIGHTS』です。実はこのアルバム、私の恥ずかしい勘違いがもとで購入したアルバムなんです。

このブログには一応"洋楽系"というカテゴリをあって、洋楽に疎いながらも洋楽アルバムを紹介してきました。
ブログを始めて1年7ヶ月が過ぎましたが、この1年7ヶ月で1番自分の中で変わったのが洋楽を聴く時間が驚くほど増えた事です。カテゴリを作った以上、紹介記事を書かねばならないと昔のレコードを引っ張り出したり、CD店や中古店で洋楽の棚を丹念に見るようになりました。お陰でCD店や中古店でのCD探索時間が、昔の邦楽オンリーだった頃に比べると2~3倍に増えました(笑)

さて、この『CITY LIGHTS』を購入するに至った恥ずかしい勘違いとは何か・・・?(笑)
ある日、近所のBOOK OFFで中古CDを探索中の事。邦楽の棚を一通り探索が終わって洋楽棚に移りました。洋楽棚は知らない名前ばっかりですので、邦楽棚の探索の数倍の労力を要します。
Dの棚を見ていると、目に飛び込んできたのが"DR."の文字。
洋楽に疎く、浅い知識しか持たない私にとって"DR."の文字で思い浮かぶのは、「SEXY EYES」の"DR. HOOK"だけしかありません。懐かしさのあまりアルバムを手に取ると、そこに書かれていたアーティスト名は"DR. JOHN"。「誰だ?コイツ」ってなもんです(笑)
折角手に取ったんでジャケットを眺めてみると見慣れたA&Mのロゴ・マークが・・・。「ん!?」
そしてProduced byに目をやると、トミー・リピューマとヒュー・マクラッケンの名前が・・・。「んんん!!?」
そのアルバムをそのままレジへ持って行ったのは言うまでもありません(笑)。
そんな状態ですので、ドクター・ジョンのアルバムはこれしか聴いた事がありませんし、ライナー・ノーツの書かれていた情報程度の知識しかありませんが、気に入ったアルバムですので感じたままを紹介してみます。

『DR. JOHN / CITY LIGHTS』
01. Dance The Night Away With You
02. Street Side
03. Wild Honey
04. Rain
05. Snake Eyes
06. Fire Of Love
07. Sonata / He's A Hero
08. City Lights

ディキシーランド・ジャズ風な01。ドクダー・ジョンの味のあるピアノとダミ声ヴォーカルが妙に心地良いです。リチャード・ティーだとすぐ分かるローズの音色、チャーリー・ミラーのコルネット・ソロが印象的です。

"Dr. John meets STUFF"といった雰囲気の02。渋い曲ですね。スティーヴ・ガッドのドラムとリチャード・ティーのピアノのプレイだけでもすでにSTUFFサウンドなんですが、それに加えてニール・ラーセンのオルガン、デヴィッド・サンボーンの熱いアルト・サックス・ソロ、ヒュー・マクラッケンのスライド・ギターとハーモニカのユニゾン(多重録音によるもの)が素晴らしいですね。

最初に聴いた時、リチャード・ティーかと思った程プレイ・スタイルが似ているドクダー・ジョンのピアノ・プレイが光る03。リチャード・ティーのオルガン・プレイやガッドのドラミングが強烈な1曲です。

とにかく美しいストリングスで始まる04は、切ないメロディーのバラード曲です。思わず聴き入ってしまうドクダー・ジョンのヴォーカル。デヴィッド・サンボーンのサックス・ソロが素晴らしいの一言ですね。

ラテン・ムード漂う05。力の抜けた感じのドクダー・ジョンのヴォーカルが印象的です。リズムが軽快で心地良く、そこにバジー・フェイトンのスリリングなギター・ソロが加わるという贅沢な1曲。

楽しげな雰囲気の06。いかにもガッドらしいドラミング、重厚なウィル・リーのベースのリズム隊にリチャード・ティーと瓜二つのドクダー・ジョンのピアノ・プレイ、ニール・ラーセンのオルガン。聴いていると楽しくなってきます。

ドクター・ジョンの素晴らしいピアノ・プレイで始める07は、もろSTUFFを連想させるサウンドです。プラス・ジョンソンのサックスやホーン・セクションが良い雰囲気を作ってます。イントロとエンディングで曲調が変わってJAZZ風に仕立てているのが洒落てます。

アルバム・タイトル曲10。クラウス・オガーマンのアレンジによる美しいストリングとドクター・ジョンの素晴らしいピアノ・プレイが際立つブルージーなナンバーです。

ライナー・ノーツによると、ここまでカチッとプロデュースされているアルバムは珍しいとか・・・。
確かに彼のアルバムの写真のイメージとはかなり違いますね。ヴードゥー・ファッションを身に纏ったドクター・ジョンは存在しません。裏ジャケットにはスーツ姿のドクター・ジョンが写っています。
あくまでもスマートで都会的なサウンドに拘った1枚になっています。しかし、ドクター・ジョンの強烈な個性は、けっしてお洒落なサウンドに飲み込まれることなく、彼がこよなく愛するニューオリンズの音楽をミュージシャン気質を見事に溶け込ませてしまってますね。トミー・リピューマ、ドクダー・ジョン恐るべしって感じです。
私の浅い知識のお陰で出会えた素晴らしいアルバムでした(笑)
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河合 奈保子_DAYDREAM COAST ◇ 2007年 04月 29日
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いよいよG.W突入ですね。皆さんはどのようにG.Wを過ごされるのでしょうか・・・。私は9連休なのですが、特に遠出をする予定はありません。近場で遊ぼうかと思ってます。あとは、久しぶりにアナログ・レコードをPCに取り込んでCD-Rに焼こうかと思っております(笑)

さて、今回紹介するアルバムは河合 奈保子が1984年にリリースした『DAYDREAM COAST』です。ジャケット写真は"R-BAN"のものなので画質が粗いですがご容赦下さい。西城 秀樹の妹というキャッチ・フレーズでデビューしたのが1980年。バリバリのアイドルですが、このアルバムはただのアイドルのアルバムではありません。むしろJ-AORの傑作と言っても過言ではないアルバムです。
L.A.録音で、作品は全て向こうの作曲陣で固められています。アル・マッケイやラルフ・ジョンソン等がソング・ライターとしてクレジットされています。訳詞は竜 真知子と売野 雅勇。アレンジャーにはデヴィッド・フォスター、ランディ・カーバー、ババ・ジョーンズ・ブル(初めて聞いた名前です)の3人の名前がクレジットされています。
残念ながらCDにはミュージシャン・クレジットが無いので詳しい参加メンバーは分かりませんが、少し調べてみたらジェフ&マイク・ポーカロ兄弟、ビル・チャンプリン等が参加しているようです。おそらくデヴィッド・フォスターやマイケル・ランドゥも参加している気がします。とにかく楽曲が素晴らしく、捨て曲無し。その上、デヴィッド・フォスターとピーター・セテラとのデュエット曲まであります。贅沢な1枚です。

『河合 奈保子 / DAYDREAM COAST』
01. IF YOU WANT ME (はっきりさせて)
02. SECOND NATURE (もうひとりの私に)
03. LIVE INSIDE YOUR LOVE (あの夏をもう一度)
04. I LOVE IT (素敵なハプニング)
05. ANGELA (手をひいてアンジェラ)
06. WHAT COMES AROUND GOES AROUND (振られてあげる)
07. LOVE ASSISTANT (ひとりで泣かないで)
08. WISDOM RIDE (銀色の髪の少年)
09. HOME AGAIN, ALONE AGAIN (ガラスの中の海)
10. AS LONG AS WE'RE DREAMING (夢が過ぎても)

ドライブ感溢れるギター・サウンドが印象的なロック色の強いナンバー01。デヴィッド・フォスターのアレンジ曲です。1曲目からこのサウンドで迫ってくるのですから、とてもアイドルのアルバムとは思えません。

シャッフル・ビートの渋いAORナンバー02。この曲もデヴィッド・フォスターがアレンジを手掛けています。シンセを巧みに使ったナンバーですが、演奏よりも堂々たる河合 奈保子の歌いっぷりに驚かされます。上手いです。

デヴィッド・フォスターとのデュエット曲03。軽快なボッサ調のアレンジが心地良い1曲です。しかし、河合 奈保子が日本語で、デヴィッド・フォスターが英語で歌う面白い構成です。夏にピッタリな感じの曲です。

ビートの効いたポップ・ナンバー04。メロディーはポップですが、ギターを中心としたサウンドはロックですね。おそらくジェフ・ポーカロと思われるドラミングも見事です。

大好きな1曲でもある05。軽やかなリズムが特徴のAORナンバーです。POP色の強いアレンジの1曲です。

跳ねた感じのベースに、切れの良いギター・カッティングが格好良い06。リズムがタイトですし、キャッチーなメロディーが耳に残ります。ランディ・カーバーのアレンジが光る1曲。

ピーター・セテラとのデュエット曲07。03と同じく日本語と英語が混ざった変則的なデュエット曲ですが、サビでのピーター・セテラの素晴らしいハイトーン・ヴォイスは流石ですね。デヴィッド・フォスターよりも声の相性ではピーターの方が良さそうです。

アルバム中で1番歌謡曲風なアレンジが施された08。とは言えサウンド自体は日本のものではありませんが・・・。妙に耳に残るメロディーです。

バラードらしいバラード曲09。オーソドックスなアレンジだけに、河合 奈保子のヴォーカルが際立っていますね。それにしても物怖じせずに歌っている様は凄いですね。歌の上手さに驚かされます。

バラード曲10。夕暮れの海を連想させるアレンジが絶妙です。素晴らしいサックス・ソロが入っているのですが、吹いているのが誰だか分からないのが悔しいですね(笑)

以前紹介した1985年リリースのL.A.録音第2弾『NINE HALF』に比べると、楽曲的には圧倒的の本作の方が良いですね。とにかく良い曲が揃っています。参加メンバーの豪華なことを抜きにしても楽曲だけでも十分聴けるアルバムですね。そして、河合 奈保子の歌の上手さも相当なものです。歌謡曲路線とは違う、少し大人びた感じのヴォーカルが素晴らしいです。自信を持ってお薦めできる1枚です。新品は入手困難ですが、中古店を探すか、R-BANならば入手可能ですので興味のある方はぜひ!名盤です。
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今回紹介するのは、1986年のゴールデン・ウィークにリリースされた7枚目のシングル「THE BEST OF LOVE」です。1986年6月にリリースされたアルバム『TOUCH AND GO』からの先行シングルとしてリリースされました。

ところで皆さんはシングル盤というのを買う方ですか?それともアルバムに収録されるであろうとアルバムがリリースされるまで待つ方ですか?
シングル盤の場合、アルバムの先行シングルとしてリリースされるケースとアルバム発売後に収録曲をシングル・カットするケースの2通りが一般的ですね。もちろんシングル発売だけでアルバムに収録されないケースもありますが、稀なケースだろうと思います。レコード会社からすればシングルとアルバムの両方売れることが1番良いのでしょうが、当時の日本の音楽業界(今もかな)ではシングルの売上を重要視していた気がします。

ただ、購入する側からすると先行シングル盤を買ってアルバムを購入した場合、シングルと同じテイクのものがアルバムに収録されていると何だか損した気分になりますよね。
特に歌謡曲なんて3~4ヶ月に1枚のペースでシングル曲がリリースされていたので、酷い場合ですとアルバムにシングル曲がカップリング曲を含めて4曲ぐらい収録されてるケースもありました。こうなると純粋に新曲として楽しめるのが5~6曲程度になってしまいます。

そんな購入する側の気持ちを汲んでかどうか不明ですが、角松の場合はシングルとアルバムとでは同じテイクを使用するのを極力避けていたようです。
もちろんレコード会社の戦略かも知れませんが、私は角松の拘りだったろうと思っています。別テイクであったり、リミックスを施して新鮮な気持ちで聴けるように配慮されてましたね。

さて前置きが長くなりましたが、今回紹介するシングル「THE BEST OF LOVE」もアルバム収録テイクとは異なっています。その辺のことが予想できたので、マニアとしては迷わずシングル盤を購入しました。そしてアルバムがリリースされた時に、シングル・テイクとどこが違うのかを聴き比べるのも楽しみのひとつでした(笑)

「角松 敏生 / THE BEST OF LOVE」
Side. A : THE BEST OF LOVE
Side. B : YOU'RE NOT MY GIRL (Powerful Remix)

「THE BEST OF LOVE」は、シングル・ヴァージョンでは間奏部分がギター・ソロでしたがアルバム・ヴァージョンでは小倉 泰治のシンセ・ソロに変わったりしています。聴き比べると面白いのですが、このシングル・ヴァージョンは未CD化なのが残念ですね。

B面曲の「YOU'RE NOT MY GIRL (Powerful Remix)」は、1985年のシングル「NO END SUMMER」のB面に収録されていた曲のリミックス・ヴァージョンです。残念ながらこのテイクも未CD化ですね。

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1992年にリリースされたシングルCD「THE LOST LOVE」(ジャケット写真↑)のカップリングとして、1991年の12月に新宿厚生年金会館で収録された「THE BEST OF LOVE」のライヴ・ヴァージョンが収録されています。臨場感溢れる素晴らしい演奏が堪能出来るのでお薦めですが、今となっては入手困難なのが残念です。

次回は、「NO END SUMMER」紹介しようと思ってます。
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今回紹介するのは、1987年に発売されたクリエイションと竹田 和夫のソロの楽曲を集めたベスト盤『竹田 和夫&クリエイション / NEW BEST MOW』です。
私が高校生の頃は、『CREATION』(1975年)、『CREATION with Felix Pappalardi』(1976年)、『PURE ELECTRIC SOUL』(1977年)の3枚はよく聴きましたし、FUSIONに興味を持ち出した頃にはソロ・アルバム『MISTY MORNING FLIGHT』(1978年)もよく聴いた1枚でした。しかし、段々とクリエイションのサウンドから遠ざかってしまい、暫くはほとんど聴かない状態になってました。
CD化された時も買い直す事もしないままだったのですが、ある日レコード店でこのベスト盤を発見しました。
さすがベスト盤だけあって、いわゆるおいしい曲が詰まっていたので懐かしさもあり、ベスト盤位は買っておこうと思い購入したものです。

今聴くとサウンド的に古さを感じるものがありますが、逆にその古さが学生時代に夢中で聴いたいた頃を思い出させます。しっかりとした演奏と曲の良さは今でも十分通用するものですね。
何回かメンバー交代もあったので、収録曲毎に違った印象があり、新鮮な感じで聴けるのがこのベスト盤の良い所かも知れませんね。

『竹田 和夫&クリエイション / NEW BEST MOW』
01. LONELY HEART (日本語)
02. SPINNING TOE-HOLD
03. CARRY ON
04. WALKING THE DOG
05. 暗闇のレオ
06. TOBACCO ROAD
07. YOU BETTER FIND OUT
08. AMARILLO - misty morning flight
09. 夢の彼方に DREAMS I DREAM OF YOU
10. Hello アップルヒップ
11. SHE'S GOT ME
12. PRETTY SUE
13. DOWN ON MY KNEES
14. HELLO G.B. SHUFFLE

日本テレビ系のドラマ「プロハンター」主題歌だった01。どんなドラマだったかは忘れてしまいましたが、この主題歌だけはしっかり憶えてます。アイ高野のヴォーカルが印象的でした。アルバム『Lonely Heart』(1981年)に収録されており、同アルバムには英語ヴァージョンも収録されてましたね。

プロレス・ファンにはTHE FUNKSのテーマとしてお馴染みのインスト曲02。お笑い番組のコントでネプチューンが使っていたりしてたので、もしかしたらクリエイションで1番広く知られている曲かも知れませんね。『PURE ELECTRIC SOUL』に収録されていた曲で、聴いているとアドレナリンが出まくる1曲です(笑)

どちらかと言えばメロウ系のナンバー03。『Lonely Heart』に収録されていた曲です。

竹田 和夫のソロ・ナンバー04。ブルース色の強いギター・プレイが印象的な曲ですね。『SOMETIME-BLUES』(1982年)に収録されていました。

TBSのドラマ「ムー一族」のテーマ曲だったインスト・ナンバー05。ラテン・リズムの軽快なナンバーで、竹田のスリリングなギター・プレイが好きでした。この曲もソロのナンバーで『MISTY MORNING FLIGHT』に収録されていました。

サウンドに古さを感じますが、勢いを感じるロック・ナンバー06。『CREATION』に収録されていました。

『CREATION』に収録されていたナンバー07。高校時代、友人がバンドを組んでいて一生懸命にこの曲をコピーしていましたっけ・・・、懐かしい(笑)

軽快なギター・カッティングにホーン・セクションが絡んでくるスピーディーなインスト曲08。この曲もソロのナンバーで、『MISTY MORNING FLIGHT』に収録されていました。

ミディアム・バラードの名曲09。この曲は好きで本当によく聴きました。クリエイションで1番好きな曲かも知れません。『CREATION with Felix Pappalardi』に収録されていた曲です。

POP色の強い日本語曲10。こういう曲調は珍しいかも知れませんね。。『Lonely Heart』に収録されてました。

クリエイションらしいロック・ナンバー11。Felix Pappalardiの軽めのヴォーカルと竹田のギターのコンビネーションが良いですね。。『CREATION with Felix Pappalardi』に収録されてました。

ロックらしいロック・ナンバー(?・・・笑)の12もクリエイションを代表する名曲ですね。ギター・リフが耳に残りますし、ギター・ソロも素晴らしいナンバーです。『CREATION』に収録されてました。

13、14は竹田のソロ曲で『SOMETIME-BLUES』に収録されていた曲です。13はミディアム・テンポのブルース曲で、14は軽快でノリの良いインスト・ナンバーです。特に14は竹田のギターが、バックを務めたG.B.Blues Companyとのコンビネーションが素晴らしい曲で、聴いていると体が動き出しそうな楽しい曲ですね。

この『NEW BEST NOW』は、東芝EMIのベスト盤のシリーズでこのクリエイションの他にも、RCサクセション、稲垣 潤一、チューリップ、Hi-Fi SET、山本 達彦等沢山のアーティストのものがリリースされました。いかにも使い回しの写真をジャケットに使ったりして、お世辞にもセンスが良いとは思えないものばかりでした(笑)
ただ、選曲に関しては悪くはないので、昔好きだったアーティストを懐かしんで聴く分にはこれで十分と言えるでしょう。新品は当然廃盤なので売られていないと思いますが、中古店ではたまに見かけます。もし、好きなアーティストのベスト盤だったら買ってみるのも良いのではないでしょうか。紹介した『竹田 和夫&クリエイション / NEW BEST MOW』はお気に入りのベスト盤の1枚です。
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昨日(4月25日)、EPO RCA YEARS Paper Sleeve Collectionと銘打たれたCDが7枚リリースされました。1980年の1stアルバム『DOWN TOWN』から6thアルバム『HI・TOUCH-HI・TECH』までの6枚のオリジナル・アルバムとベスト盤『THE BEST STATION JOEPO 1980-1984』の計7枚が紙ジャケット、最新リマスタリングされての再発です。
さすがに今回は全部購入は出来ませんでしたが、CDで買いそびれていた1982年リリースの4thアルバム『う・わ・さ・に・な・り・た・い』は速攻で購入しました。結構好きなアルバムだったので、今回CDで購入出来て良かったです。EPO自身による書下ろしライナー・ノーツが付いているのも嬉しかったですね。

本人曰く、「プロとしての自覚が強まってきた」頃に制作されたアルバムだとか・・・。確かに元気溌剌な弾けるようなPOPな曲は少ないのですが、相変わらずメロディーはキャッチーですし、様々な状況下の微妙な女心を上手く歌詞に表現されていてEPOのソング・ライターとしての成長が伺える気がします。コーラス・アレンジやコーラス自体にも磨きがかかっています。

『EPO / う・わ・さ・に・な・り・た・い』
01. Girl in me
02. 真夏の青写真
03. ある日の貴方へ
04. Secret Agent
05. 雨のめぐり逢い
06. うわさになりたい
07. 夜の寝息
08. On Sunday
09. ワンダーランド
10. 安眠妨害
11. JOEPO~DOWN TOWN

マキシン・ナイチンゲールが1979年にリリースした3rdアルバム『LEAD ME ON』に収録されていた、レイ・パーカーJr.が書いた曲「The Girl In Me」のカヴァー01。清水 信之のアレンジですが、演奏しているのはレイ・パーカーJr.&レイディオという贅沢なナンバー。聴き所はやはりレイ・パーカーJr.のギターでしょう。EPOの書いた日本語詞が、カヴァー曲でありながらもEPOらしく仕上がっていますね。

切ない夏の思い出を歌った02。軽めのポップなナンバーで、コーラスが魅力です。清水 信之らしいPOPなアレンジで、演奏は清水 信之が一人で全楽器を担当するお馴染みONE MAN BANDです。

心地良い流れを持ったメロディーのミディアム・ナンバー03。「とらばーゆ」のCM用にと依頼されて作った曲だとか・・・。清水 信之のアレンジ。

とてもポップでコミカルな歌詞が楽しい04。青山 純、伊藤 広規のリズム隊に村松 邦男の軽快なギターが絡み、英語のセリフで竹内 まりやが参加しています。アレンジは村松 邦男と清水 信之です。

昔別れた恋人を、雨の街に偶然見かけるという実体験を歌った05。切ないバラード曲です。こういうしっとりした歌で聴けるEPOのヴォーカルも素敵ですね。

アルバム・タイトル曲06。大村 憲司のラテンとテクノ・ポップが混じったようなアレンジが絶妙ですね。05とは反対に恋愛のワクワクした感じを歌った楽しい曲に仕上がっています。

清水 信之のメロウなアレンジが光るバラード曲07。大人の雰囲気が漂う1曲で、EPOのヴォーカルとコーラス、向井 滋春のトロンボーン・ソロが深夜の静寂をうまく表現している気がします。

07から向井 滋春のトロンボーン・ソロで繋がって始まる08。JAZZYなコーラスが印象的なポップ・チューンです。中村 哲のサックス・ソロも渋いです。作曲はPeter Schwaltzなる人物ですが、実はプロデューサーの宮田 茂樹です。コーラスに大貫 妙子、安部 恭弘等が参加しているようです。

何とも子供っぽいファンシーな曲09。歌い方も子供っぽさを感じますが、それもそのはずで不二家の「ミルキー」のCM用に書いた曲らしいです。結局はボツだったようですが・・・。

EPO流のバンク・ミュージック10。全然パンクではありません。めちゃめちゃPOPです。ただ、歌い方がパンク風なのが今までになく新鮮です。08、09、10と大村 憲司のアレンジです。

EPOらしいジングル、そしてアカペラで始まる11。DJも入ったお得意のラジオ番組風作品です。「DOWN TOWN」は清水 信之のリ・アレンジ。そしてONE MAN BANDの演奏です。それにしても清水 信之は器用ですね。ギターも結構上手いです。本当はドラムも叩けるはずなんですが、打ち込みを使うことが多いですね。

以前から感じていたことなんですが、明るい曲調のPOPナンバーを歌うのが上手いEPOや須藤 薫が切ないバラードを歌った時、普通のアーティストが歌うバラードよりも切なく聴こえるような気がするんですね。気のせい?かも知れませんけど・・・(笑)
おそらく歌の表現力に優れているんでしょうね。そうでなければ明るい曲調で人を楽しい気分にもさせられないでしょうから。そういう意味では、EPOは日本を代表するポップス・シンガーの一人であると言えるのかも知れませんね。
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友成 好宏_NATURAL SIGN ◇ 2007年 04月 26日
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今回紹介するのは角松 敏生を始め、村田 和人、松山 千春、杏里、浜崎 あゆみ等の数多くのアーティストのレコーディングやライブで活躍しているキーボード・プレイヤー、友成 好宏が1993年にリリースした初リーダー・アルバム『NATURAL SIGN』です。
エグゼクティヴ・プロデューサーは角松 敏生で、プロデュースは友成 好宏と角松です。当時、角松は自分と同年代のミュージシャンを積極的にプロデュースして世に送り出してきました。名前の認知度はまだまだでも、腕が確かなミュージシャンを発掘することに長けている角松ですから、1989年にリリースされたベーシスト・故青木 智仁の初リーダー・アルバム『DOUBLE FACE』や今回の友成の『NATURAL SIGN』も素晴らしい作品で、優れた音楽性と演奏技術で聴く者を楽しませてくれます。

角松のバンド・メンバーとして友成 好宏を知ったのですが、このアルバムがリリースされるまではプレイヤーとしてのイメージが強く作曲したりするとは思っていませんでしたが、本作では全11曲中7曲を作曲しています。これが実にメロディアスな曲ばかりで、その才能に驚かされたのを憶えています。そして繊細なキーボード・プレイは、ジョー・サンプルやリチャード・ティーの影響を少なからず受けているなと感じます。私が特に好きなのはピアノ・プレイですね。FUSION音楽に興味の無い人でも抵抗無く聴ける心地良いアルバムだと思います。

『友成 好宏 / NATURAL SIGN』
01. HER MINOR OFFENSE
02. THROUGH SOME WINDOW
03. NIGHTS GO ON
04. THE BLUE CLIF
05. HIPS
06. THE ODD STREET
07. I SAW THE LIGHT
08. WONDERING UNDER THE MOON
09. WHITE STEPS
10. DISTANT RAIN
11. LET ME SAY

友成の作品で、打ち込みとキーボードのみのシンプルなナンバー01。シンプルながらも美しい旋律のピアノが印象的なナンバー。映画音楽にぴったりな感じですね。

今は亡き青木 智仁、浅野 祥之が参加している02。この曲も友成の作曲です。繊細で流れるようなピアノ・タッチとパーカッシヴなピアノ・タッチの両方を聴けるのが魅力です。途中テンポ・アップする箇所では、素晴らしい青木のベース・ソロを聴く事が出来ます。

軽快なフュージョン・ナンバー03。友成の作曲。跳ねた感じのピアノ・プレイが実に気持ち良い曲です。シャカタクのサウンドに近いかも知れません。浅野 祥之のギターのバッキングが素晴らしい1曲。

角松 敏生作・編曲の04。角松らしい打ち込みを軸にした曲です。爽やかな印象のインスト・ナンバーで、角松もギター・ソロを披露しています。友成のシンセのプレイが光っています。

友成が参加していたグループ、JEFF 別府 GROUPが作曲、演奏に加わった05。ロック色が強いインストで、確かにJEFF BECKの『BLOW BY BLOW』辺りの曲を連想させますね。聴き応えのあるナンバーです。

菅沼 孝三(ds)、青木 智仁(b)、増崎 孝司(g)、田中 倫明(per)、勝田 一樹(sax)、本田 雅人(sax)等を迎えた06はスリリングなフュージョン・ナンバーです。とにかく演奏の迫力に圧倒されますね。友成のオルガン、シンセのプレイに注目です。友成の作曲。

唯一のヴォーカル曲07は、トッド・ラングレンの名曲のカヴァーです。歌っているのも友成自身。決して上手くはないのですが、嫌味の無い味のあるヴォーカルです。コーラスで角松が参加しています。

なんとも粋なナンバーなのが08。JAZZYなムードが漂う大人の為の1曲ですね。村上 秀一(ds)、高水 健司(b)、小池 修(sax)を迎え、小林 信吾のアレンジによる美しいストリングスとJAZZYなメンバーのプレイが痺れます(笑)

冬を感じさせるナンバー09。曲の前半はまるで一面の銀世界を連想させますね。中盤以降は吉川 忠英のアコースティック・ギターとのコンビネーションが素晴らしいですね。

デヴィッド・フォスターの作品を連想させる美しいバラード曲10。この曲を聴かせて、デヴィッド・フォスターの曲と偽ってもバレないかも知れませんよ。私の大好きな1曲で、華麗なピアノ・プレイと小林 信吾アレンジの美しいストリングスの融合がたまらなく心地良い1曲です。

角松 敏生の3rdアルバム『ON THE CITY SHORE』に収録されていた名バラードを、ピアノとアコーディオンだけで奏でた11。淋しくなるくらい切なく聴こえるのは私だけだろうか?(笑)

角松 敏生がプロデュースとなると、良くも悪しくも角松色が強くなる傾向があって、ファンにとってはそれもひとつの楽しみだとは思うのですが、このアルバムはあまり角松色が出ていなくて個人的にはそこが気に入っている1枚です。あくまでも主役は友成 好宏であり、彼の曲やプレイを中心に作られているのが良かったです。
今まで数多くの角松プロデュースの作品を聴いてきましたが、そんな中でもベスト3に入る位好きなアルバムです。現在は、小林 信吾とのピアノ・ユニット"MAOCHICA"で活躍しています。ニュー・アルバムも今月リリースされたようです。
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MICHAEL SEMBELLO_BOSSA NOVA HOTEL ◇ 2007年 04月 25日
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今回紹介するのは、マイケル・センベロの1983年リリースの1stアルバム『BOSSA NOVA HOTEL (邦題:マニアック)』です。大好きなアルバムでよく聴いた1枚です。このアルバムに収録されている映画『フラッシュダンス』の挿入曲で、同映画のサントラ盤にも収録されていた「MANIAC」が全米No.1を獲得しました。
一発屋みたいに捉えられている部分もありますが、とんでもありません。このアルバムを聴けば、「MANIAC」はアルバムの中の1曲にしか過ぎません。つまり全米No.1のこの曲だけが光っている訳では無く、収録曲全てがキャッチーなメロディーで、洒落たアレンジが施された素晴らしい楽曲が揃っています。

センベロは1954年生れ。9歳からギターを始め、17歳の時にスティービー・ワンダーのバンドのオーディションに合格したという才人。スティーヴィー・ワンダーの名盤『SONGS IN THE KEY OF LIFE』では、ギターのみならずソング・ライターとしても活躍しています。そして、ドナ・サマー、リタ・クーリッジ、ミニー・リパートン、ジョージ・デューク等のレコーディングにギタリストとして参加したり、ソング・ライターとしてはドナ・サマーやデヴィッド・サンボーンに曲を提供していますが、私個人的に印象に残っているのはセルジオ・メンデスの1983年リリースの『SERGIO MENDES (愛をもう一度)』での提供曲「DREAM HUNTER」、「LIFE IN THE MOVIES」かも知れません。ギターの腕前はもちろんのこと、ソングライターとしても素晴らしい才能を持ち、シンガーとしても味のある歌を聴かせてくれる素晴らしいアーティストですね。そしてそんなマイケル・センベロの魅力が詰まったアルバムがこの『BOSSA NOVA HOTEL』です。ちなみにプロデュースは名匠・フィル・ラモーンです。

『MICHAEL SEMBELLO / BOSSA NOVA HOTEL』
01. AUTOMATIC MAN
02. FIRST TIME
03. COWBOY
04. IT'S OVER (恋の終りに)
05. MANIAC
06. GODZILLA
07. TALK
08. CADILLAC
09. LAY BACK
10. SUPERMAN

名手・カルロス・ヴェガにシモンズを叩かせ、あとはシンセ・サウンドで固めたデジタル・サウンドながらもとてもポップなナンバー01。アレンジが絶妙で嫌味の無いデジタル・サウンドが楽しいですね。間奏のギター・ソロはもちろんマイケル・センベロ自身です。

メロウなミディアム・ナンバー02。ソング・ライターとしての才能を感じる1曲です。マイケル・センベロがベース、ギターを弾いてます。渋いカッティングが聴き所。

楽しさの詰まったポップなナンバー03。銃声のSE、ダニー・センベロのホンキー・トンク・ピアノのソロ、ラリー・マクニーリーの凄いテクニックのバンジョー等聴いていて本当に楽しい1曲です。ドラムはヴィニー・カリウタです。

またもメロウなミディアム・ナンバー04。これまた良い曲なんですね。マイケル・センベロのアコースティック・ギターやマリンバのソロもなかなかですが、注目はストリングス・アレンジがブラジルのギターの名手・オスカー・カストロ・ネヴィスというのが贅沢ですね。

全米No.1ヒット曲05。知っている人も多いでしょう。ディスコ系のノリが特徴ですね。この曲を聴くと映画『フラッシュダンス』の激しいダンス・シーンを思い出します。マイケルのメロディアスなギター・ソロが光ります。

ゴジラの泣き声らしきSE(ゴジラ世代の人間にとっては貧相すぎる泣き声ですが・・・笑)で始まる06。アフリカン・ビートを主体とした軽快なナンバーです。とにかくアレンジが凝ってますね。シンセ・ソロはジョージ・デュークです。お気に入りの1曲なんです。

奥さんであるクルス・バーカ・センベロとのデュエット曲07。美しいメロディーのバラード曲です。さすがにセルジオ・メンデスのバックを務めていただけあって、奥さんも相当歌が上手いですね。この曲でもオスカー・カストロ・ネヴィスのストリングス・アレンジが光ってます。

カルロス・ヴェガ、ネイザン・ワッツのリズム隊の軽快なリズムが印象的なポップ・ナンバー08。シンセ・ベースとネイザン・ワッツのベースのコンビネーションが見事です。

タイトル通りLAY BACKな気分にさせる09。オスカー・カストロ・ネヴィスのアレンジによる美しいストリングスをバックに歌うマイケルの堂々たるヴォーカルが素晴らしいナンバーです。

オリエンタルと言うよりもろインドのムード漂う10。この曲がまた良い曲なんですね。とにかくアレンジとマイケルのヴォーカルが素晴らしいです。ただ、「スーパーマン」でなく「スッパマン」と聴こえるのが笑えます(笑)

このアルバムを通して聴いてもらえば、全米No.1ヒット曲05も霞んでしまうのが分かってもらえると思います。とにかく捨て曲無しの素晴らしいアルバムです。デジタル・サウンドを多用しているにも関わらず、ちっとも嫌味に感じません。むしろ独特な雰囲気を作って心地良く聴こえてくるのが不思議なくらいですね。AORの名盤の1枚だと信じて疑わないアルバムです。現在では入手困難なようで、出来れば再発をお願いしたいです。
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昨年の12月、村田 和人のMOONレーベル時代のアルバム5枚が紙ジャケット、デジタル・リマスターで完全生産限定盤としてリリースされました。その5枚のアルバムと同時発売されたPIPERの『LOVERS LOGIC』の合計6枚を購入して、6枚分の応募券を送ると全員にもらえるというライブDVDが、やっと、やっと届きました。
いや~、長かった!待ちましたよ~(笑)

ケースはCDケース・サイズでジャケットは↑の写真の通りです。特に解説、ライナー・ノーツ類は付いていませんが、そんなことは良いんです。ライブ映像が観れればそれで・・・。

観た感想はまた後日記事にしますが、とりあえず収録されている曲だけ紹介しておきます。

『KAZUHITO MURATA Best Live Performance of MOON Tracks』
88.9.5. 日清パワーステーション
01. Stay The Young
02. JUST A LITTLE LOVE
03. ORLEANS ~想い出のオーリアンズ~
04. So Long, Mrs.
05. SEXY PACIFIC
06. 幻影 (イリュージョン)
07. MOON BIRDS
08. Boy's Life
09. WE LOVE YOU
10. Travelin' Band
11. FIND SOMEBODY NEW
12. SEE YOU AGAIN
13. Morning Selection
14. 台風ドライブ
15. 夏のスケッチブック

95.9.30. 日清パワーステーション
16. LOVE YOU FOR THE NIGHT ~25時のアベニュー~
17. 幻影 (イリュージョン)
18. I'M LEAVING YOU

94.12.29. 日清パワーステーション
19. 一本の音楽

良い選曲でしょ?と言うか01~15迄はそのまんまライブ収録といった感じみたいです。今観ている途中なんで詳しくは分かりませんが・・・(笑) 
収録時間はトータル87分。たっぷり入ってるのが嬉しいです。良いですね、村田 和人!
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今回紹介するのは、八神 純子が1982年にリリースした通算5枚目(ベスト盤含む)となる『夢みる頃を過ぎても』です。このアルバムが大好きで、以前紹介した2ndアルバム『素顔の私』に次いで2番目に好きなアルバムになります。CITY POP関連のガイド本などに何故か八神 純子の作品は取り上げられません。
しかし、本作などは十分CITY POPと呼ぶに相応しい楽曲も多いのも事実です。ですから今回は「CITY POP/J-AOR」のカテゴリで取り上げることにしました(笑)

3rdアルバム『Mr.メトロポリス』をリリースしたのが1980年4月。その年の夏には大ヒット・シングル「パープルタウン」をリリースしますが、盗作騒ぎが起きたりもしました。1980年の秋にベスト盤『JUNKO THE BEST』をリリース後、『夢みる頃を過ぎても』がリリースされるまで1年半以上間隔が空きました。
盗作騒ぎのショックが制作活動に支障をきたしたのかと思いきや、リリースされたアルバムを聴いてみると、そんな杞憂が馬鹿馬鹿しく思える程の素晴らしい作品に仕上がっていました。
特に歌声が素晴らしく、彼女が年齢・体力・技術のどれをとっても1番脂が乗っていた時期ではなかったかと思います。彼女の数多いアルバムの中でも、歌声だけで言えば私はこのアルバムが1番だと思っています。

『八神 純子 / 夢みる頃を過ぎても』
01. 夢みる頃を過ぎても
02. シークレット・ラブ
03. 白い花束
04. 金曜日の夜
05. 一年前の恋人
06. ナイス・メモリーズ
07. B・G・M (バック・グラウンド・ミュージック)
08. I'm A Woman
09. FLY AWAY
10. 二人だけ

澄み渡るような美しい歌声を活かしたバラードの名曲01。作詞:八神 純子/川村 ひさし、作曲:八神 純子、編曲:松任谷 正隆。松任谷 正隆のピアノとストリングスの美しさが際立ちますが、後藤 次利のベースや松原 正樹のギター・プレイの渋いプレーにも注目して欲しい1曲です。

後藤 次利の作・編曲のセンスが光る02。作詞は八神 純子/竜 真知子です。後藤 次利はこれまでに「夜間飛行」という名曲を書いていますが、この曲はCITY POPな1曲です。林 立夫(ds)、松原 正樹(g)、佐藤 準(key)、浜口 茂外也(per)という少人数のバンド・サウンドですが、これが格好良いんです。松原 正樹のギター・ソロが素晴らしい1曲。

まるで教会で讃美歌を聴いているような気分にさせるコーラスが印象的なバラード03。作詞・作曲:八神 純子、編曲:大村 雅朗。歌詞を読めばこのアレンジがピッタリだと納得です。美しいメロディーです。

軽快なテンポのCITY POPナンバー04。作詞・曲:八神 純子、編曲:松任谷 正隆。松任谷 正隆らしいセンスの良いアレンジですね。松原 正樹のカッティングが格好良いナンバーです。

春風のような爽やかなミディアム・ナンバー05。作詞・曲:八神 純子、編曲:松任谷 正隆。菊池 丈夫(ds)と高水 健司(b)のリズム隊のプレーと鈴木 茂らしいギター・プレイに注目です。

原田 真二が作詞・作曲・編曲の06。曲の提供のみならずギター、ピアノ、コーラスで演奏に加わっています。原田らしいポップな作品で曲としては好きなんですが、八神 純子の声に原田 真二のコーラスというのは多少違和感を感じてしまいます。何回も聴くと慣れますが・・・(笑)

06からカフェ・レストランの店内を思わせるS.Eで繋がって始まる07は、大人のムード漂うJAZZYなナンバーです。作詞:八神 純子、作曲:城山 清一、編曲:大村 雅朗。メンバーも渡嘉敷 祐一(ds)、岡沢 章(b)、杉本 喜代志(g)、市川 秀男(p)という本格メンバーに、山川 恵津子、鳴海 寛、浜田 良美、大村 雅朗によるコーラス・ワークもJAZZYで見事です。歌詞の中にスティーヴィー・ワンダー、ビリー・ジョエル、ポール・サイモン、ダイアナ・ロス、ジョージ・ベンソン、E.L.O、エルトン・ジョン、ミック・ジャガー、クインシー・ジョーンズが登場するのも楽しいです。

シングル曲08はロック色の強いナンバーですね。作詞:阿里 そのみ、作曲:八神 純子、編曲:矢島 賢。矢島 賢のロック・フィーリング溢れるギター・プレイとコーラスの山根 麻衣の迫力が凄いです。

ブラス・セクションを上手く使って、空を飛んでるような爽快感を味わえる09。作詞:八神 純子/山川 圭介、作曲:八神 純子、編曲:大村 雅朗。八神 純子の伸びやかな声が素晴らしいの一言ですね。松原 正樹も大活躍です(笑)

アルバム中で1番好きなナンバーが10です。バラードの名曲で、八神 純子のバラード曲で1番好きな曲なんです。作詞:八神 純子、作・編曲:大村 雅朗。ストリングスの美しさと向井 滋春のトロンボーン・ソロが何とも心地良い素晴らしいバラードです。実はこの曲、今から20年程前の話になりますが私の結婚披露宴のBGMとして使った曲のひとつなんです。それだけに思い入れが強いのかも知れません。仲の良いカップル(今時言わない?・・・汗)に捧げます。

八神 純子のアルバムで大好きな2nd~今回紹介した5枚目まで、実はCDを持っていません。買いそびれてしまいました。オークションでも人気が高く凄い高値で取引されています。何とか再発してくないものかと思っています。出来たら紙ジャケでリマスター盤というのも流行なんで検討してくれると嬉しいのですが・・・。
これほど美しい歌声を持ったアーティストというのは滅多にいないと思います。CDの再発で若い世代の人にも聴いて欲しいと思うアーティストのひとりですね。
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松任谷 由実_流線形'80 ◇ 2007年 04月 23日
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今回紹介するのは、ユーミンが1978年にリリースしたオリジナル・アルバムとしては荒井 由実時代から通算して6作目、松任谷姓になってからは2作目にあたる名盤『流線形'80』です。
当時、私と同年代の女性に圧倒的な指示を受けていたユーミン。大学生時代、女の子とデートするなら車にユーミンのカセットを積んでおくのがセオリーみたいになっていたくらいで・・・(笑)
もちろん、そんな下心だけで聴いていた訳ではなく、音楽性においても我々男性を魅了したのも事実です。松任谷 正隆の洒落たアレンジに驚き、街や郊外の風景にマッチするユーミンの歌に感激したりと、ユーミンのソング・ライターとしての才能の素晴らしさを実感してました。

この『流線形'80』の特徴は、それまでのユーミン作品に比べて風景や情景を思い浮かばせる曲が多くて、言わば後のリゾート型のポップスを先取ったようなアルバムですね。いかにもJ-POPシーンにおけるトレンド・リーダー、ユーミンらしいアルバムかも知れません。
そんなユーミンの世界を現実の音として表現している素晴らしいミュージシャンは、松任谷 正隆(key)、林 立夫(ds)、渡嘉敷 祐一(ds)、高水 健司(b)、鈴木 茂(g)、松原 正樹(g)、斉藤 ノブ(per)、ペッカー(per)、山下 達郎(g、cho)、来生 たかお(vo)等。
おそらくユーミンのアルバムの中で、最も聴いた回数の多いアルバムかも知れません。

『松任谷 由実 / 流線形'80』
01. ロッヂで待つクリスマス
02. 埠頭を渡る風
03. 真冬のサーファー
04. 静かなまぼろし
05. 魔法のくすり
06. キャサリン
07. Corvett 1954
08. 入り江の午後3時
09. かんらん車
10. 12階のこいびと

チェンバロの音色が冬らしくて、クリスマスの定番曲と言える01。アルバムの冒頭からバラード系の曲を持ってくる辺り松任谷 正隆・由実コンビのセンスを感じますね。

最初のこの曲を聴いた時の感動は今も忘れられない名曲02。とにかく松任谷 正隆のアレンジの素晴らしさの尽きる曲だと思います。ストリングス、ブラス、リズムの全てのアレンジにおいて「埠頭を渡る風」をこれほど上手く演奏で表現出来ていることに感動し、鳥肌が立ったことを憶えています。大学生時代、わざわざ近くの港まで出かけて、この曲を聴いてました(笑)

山下 達郎のコーラスがフィーチャーされた03。軽快なアメリカン・ポップスを彷彿させる曲ですね。間奏のギター・ソロもおそらく達郎でしょう。それにしても達郎の声が若いですね。

シチュエーションがいかにもユーミンらしい?ナンバー04。何故か荒井 由実時代の音楽を思い出してしまう1曲です。

"男はいつも最初の恋人になりたがり、女は誰も最後の愛人でいたいの"という歌詞の印象が強い05。男性への応援歌みたいな感じでしょうか。

アーバンな香り漂う06も大好きな曲です。この頃から松原 正樹のギターが好きで、彼の参加している作品を買い漁るようになりました。この曲でも派手さはありませんが、渋いカッティング・プレイを披露しています。この曲のブラス・アレンジは相当凝ってますね。

ジャケット・イラストにも登場している1954年型コルベットを歌った07。デュエットは来生 たかおです。彼がヴォーカルで加わることで、俄然大人の世界が広がりますね。こんな曲が書けるのは育ちの良さなのかも知れませんね(笑)

ユーミンらしさを感じるポップ・チューン08。思わず口ずさみたくなるキャッチーなメロディーですね。鈴木 茂のギターが曲調にマッチしてます。この辺りのミュージシャンの使い分けの上手さが松任谷 正隆の凄いところです。

感傷的な歌詞が印象的なバラード曲09。失った恋と冬の寒さを音に感じられますね。

最後はフレンチ・ポップス風なナンバー10。歌詞の最後が何とも怖いです(笑)

収録されている曲だけで言えば、この後の『OLIVE』『悲しいほどお天気』の方がずっと好きなんですが、発売された当時は結構衝撃を受けましたね。アルバム・ジャケットだけで言えば、数多いアルバムの中で1番好きなジャケットです。アート・ディレクションが伊集院 静、イラストが矢吹 申彦のこのジャケットは、アルバム・カラーがよく表現されていてデザインも好きです。
CITY POPが大好きな私にとって、この『流線形'80』は結構重要なアルバムになっています。私にとってのユーミンは、このアルバムから1984年の『NO SIDE』迄が最も印象深く残っています。
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