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KENNY LOGGINS_NIGHTWATCH ◇ 2007年 06月 30日
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今回紹介するのは、ケニー・ロギンスが1978年にリリースした2ndソロ・アルバム『NIGHTWATCH』です。
AOR好きな方の中には、ケニー・ロギンスのアルバムならば『HI ADVENTURE』(1982年)が好きという人も多いかも知れませんね。確かに『HI ADVENTURE』は名盤ですし私も大好きなんですが、この『NIGHTWATCH』も負けないくらいに好きなアルバムです。2枚の内どちらかを選べと言われたら、迷いますが『NIGHTWATCH』を選びます。

理由は2つあります。1つはボブ・ジェームスがフル・プロデュースしているからですね。FUSION界では数多くのプロデュース作品をリリースしてきたボブ・ジェームスですが、全篇歌モノのプロデュースを手掛けたというのは珍しく、これだけでもFUSION好きな私には十分魅力的でした。
そしてもう1つの理由はジャケットなんです。とにかくこのジャケットが好きなんですよね。今回ジャケット写真の表(写真:左)、裏(写真:右)を載せたのもジャケットの魅力を伝えたかったからなんです。

夜、裸電球が灯った狭い部屋の中、黒い衣装を身に纏ったケニーが何かをじっと見つめています。開かれた窓の外には、不気味な老人が部屋の中を窺っています。(写真が小さくて判りづらいかも知れませんね)
そして、ドアを細めに開けて中を窺っているような人影・・・。これがジャケット表の写真です。
ジャケットの裏には、ドアを開けて中を窺っている影の正体が・・・。そこにはキャメルのコートを着た若い男。実は髭を剃ってスッキリ顔になったケニー自身です。そのケニーを向かいの部屋のドアから覗き見しているのが、東洋系の小さな女の子。
一体この写真にはどんなストーリーが隠されているのか、想像を掻き立てられる面白いジャケット写真だと思いませんか?こういう凝ったジャケット写真て好きなんですよ(笑)

『KENNY LOGGINS / NIGHTWATCH』
01. NIGHTWATCH
02. EASY DRIVER
03. DOWN'N DIRTY
04. DOWN IN THE BOONDOCKS
05. WHENEVER I CALL YOU "FRIEND" (二人の誓い)
06. WAIT A LITTLE WHILE
07. WHAT A FOOL BELIEVES
08. SOMEBODY KNOWS
09. ANGELIQUE

夜風とフクロウの泣き声のようなSEで始まる01。8分近い大作でアルバム・タイトル曲です。実に夜の妖しい雰囲気が上手く出ている演奏と、ケニーのヴォーカルもエコーを効かせ妖艶な感じが魅力的ですね。ストリングス・アレンジのみボブ・ジェームスが担当しているようですが、確実にアイディアやアドバイスしていると思わせるナンバーです。マイク・ハミルトンのギター・ソロや、ジョージ・ホーキンスのベース・プレイが素晴らしいです。

軽快でご機嫌なロックン・ロール・ナンバー02。ケニーのヴォーカルは、こういうタイプの曲では特に魅力的に感じます。ケニーの歌の上手さを再認識させてくれます。ギターのリフが印象に残ります。

今度はややヘビーなロック・ナンバー03。重厚な感じの演奏に合わせ、ケニーのヴォーカルも02とは様相を変えています。力強かったり、ファルセットを使って細い歌声を出したりと変幻自在です。マイク・ハミルトンのスライド・ギターも聴き所です。

ジョー・サウスが書いた曲で、ビリー・ジョー・ロイヤルが歌ってヒットした曲のカヴァー04。ノリの良いカントリー・ロック・ナンバーですね。アコースティックなサウンドが南部の雰囲気を醸し出し、男臭いケニーのヴォーカルも良い味出しています。

美しいコーラスで始める爽やかなポップ・ナンバー05は、スティーヴィー・ニックスとのデュエットで大ヒットした曲です。メリサ・マンチェスターとケニー・ロギンスの共作で、キャッチーなメロディーを持っています。ボブ・ジェームスのアレンジによる美しいストリングスに注目して欲しい曲です。

アルバム中で最も好きな曲が06です。まさにAORなナンバーで、爽やかで涼しげな風のようなFUSIONサウンドが素晴らしく、ストリングスの美しさも際立っています。ケニーのバック・バンドの面々がいかに素晴らしいミミュージシャンであるかを証明しているようです。

マイケル・マクドナルドとの共作で、この曲でドゥービー・ブラザーズがグラミー賞を獲得したことでも知られる、AOR史上に残る名曲07。ドゥービーの曲と比べると演奏面ではインパクトに欠ける印象もありますが、私はこの軽さも好きですね。そして、ヴォーカルはマイケル・マクドナルドよりも数段上手いと思うのですが・・・どうでしょう?(笑)

最初、イントロだけを聴いていたらプログレかと思ったロック・ナンバー08。ロック調の曲になるとケニーのヴォーカルが俄然溌剌さを増していると思うのは私だけでしょうか。

メロウなバラード曲09。何ともソフトでセクシーなケニーのヴォーカルが印象的です。08と同一人物が歌っているとは思えないほどです。アレンジも様々な展開で聴いているものを厭きさせない構成が面白いですね。この辺りもボブ・ジェームスの影響が大きいかも知れません。スパニッシュ風なアコースティック・ギター・ソロがムードを盛り上げます。

記事を書く為に久しぶりにCDを何回か聴きましたが、やはり良いアルバムですね。約30年前の作品なんですが、アレンジも含め古さをまったく感じません。人間の喜怒哀楽が全て歌になって表現されているような印象を受けました。曲、アレンジも素晴らしく、ボブ・ジェームスのセンスの素晴らしさを感じます。
そして、何よりも感情豊かな表現力を持ったケニーの歌の凄さを痛感したアルバムです。
映画関連の音楽で沢山のヒットを持つケニーですが、この頃の歌や歌い方が1番好きなんでしょうね、私にとっては(笑)
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松任谷 由実_REINCARNATION ◇ 2007年 06月 29日
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今回紹介するのは、ユーミンが荒井 由実時代から数えて通算15枚目のアルバムで、1983年にリリースされた『REINCARNATION』です。このアルバムは何故か好きなんですよね。
この頃のユーミンのアルバムを聴いて注目していたのは、ユーミンの楽曲よりも松任谷 正隆のアレンジでした。前作『PEARL PIERCE』(1982年)辺りから、松任谷 正隆のアレンジが凄く印象に残るようになってました。以前から素晴らしいアレンジでしたが、この頃が1番アレンジャーとして輝いていたのではないかと思っています。

今更書く必要は無いとは思いますが、全曲松任谷 由実が作詞・作曲、プロデュースとアレンジは松任谷 由実です。参加しているミュージシャンも松任谷 由実のサウンドを支えてきたお馴染みのメンバーである林 立夫(ds)、高水 健司(b)、松原 正樹(g)、今 剛(g)、鈴木 茂(g)、安藤 正容(g)、瀬戸 龍介(a.g)、吉川 忠英(a.g)、浜口 茂外也(per)、斉藤 ノブ(per)、ペッカー(per)等に加え、コーラスにはBUZZ、EVE、桐ヶ谷 俊博・仁兄弟、須藤 薫が参加しています。
アルバム全体の印象として、それまでにないくらいロック色が強くなっているような気がします。

『松任谷 由実 / REINCARNATION』
01. REINCARNATION
02. オールマイティー
03. NIGHT WALKER
04. 星空の誘惑
05. 川景色
06. ESPER
07. 心のまま
08. ずっとそばに
09. ハートはもうつぶやかない
10. 経(ふ)る時

アルバム・タイトル曲01。"輪廻転生"をテーマにした曲で、宇宙空間を彷徨っているようなイントロからビートを効かせたロック色の強いアレンジが特徴です。圧巻はエンディングのギター・ソロ。曲毎のクレジットが記載されていないので本当の所は不明ですが、カッティングは今 剛でソロ・パートは安藤 正容ではないかと思っているのですが・・・。ご存知の方がいらっしゃいますか?

激しいギター・ソロに間髪入れず始まる02。キャッチーなメロディーがユーミンらしいポップ・ロック・ナンバーです。ジェイク・H・コンセプションのサックスが熱いです。

洒落たアレンジが大好きなミディアム・バラード曲03。この頃のユーミンは、この手のバラード曲に本当に良い曲が多いですね。ギターと美しいストリングスが印象的です。おそらくギターは鈴木 茂でしょう。

私がアルバム中で1番好きな曲04。車で疾走している感じがよく出ているアレンジが秀逸ですね。リズム・アレンジとホーン、ストリングスのアレンジのコンビネーションが本当に素晴らしいと思います。松原 正樹の軽快なギター・カッティング、高水 健司の重厚なベース、EVEのコーラス等・・・。松任谷 正隆のセンスが光ってますね。

石川 セリに提供した曲のセルフ・カヴァー05。サビのキャッチーなメロディーが耳に残るポップなナンバーです。夏の川辺をテーマにした曲って、海に比べると少ないですよね(笑)

不気味な英語のナレーションやヴォコーダー音で始まる06。軽快なポップ・ロック・ナンバーです。須藤 薫のコーラスが華やかで、曲を盛り上げています。今 剛らしいギター・カッティングも良いですね。

船に乗って心地良い風を全身に感じているような07。メロディアスなギター・ソロはおそらく松原 正樹ではないでしょうか。

ミディアム・バラード曲08。転調する感じが面白く、印象に残ります。ストリングスをフィーチャーした形で、オースドックスなアレンジですがメロディーによく似合っています。

08とクロス・フェードの形で始まる09。ユーミンらしくサビのメロディーがキャッチーです。タイトな林 立夫のドラミング、おそらくBUZZを中心としたコーラス・ワーク、松任谷のシンセのプレイが素晴らしいです。

千鳥ヶ淵のフェヤーモントホテルのティールームをモデルにしたと言われる10。しっとりとした情感豊かなバラード曲です。メロディーよりも詞が素晴らしく、ユーミンの巧みな表現は本当に凄いの一言です。

個人的な好みで言うなら楽曲的には1970年代後半の曲の方が好きですし、アレンジも"格好良さ"という観点で言えば70年代の方がインパクトがあります。
しかし、80年代に入ってからの松任谷 正隆のアレンジは地味な印象もありますが、メロディーや詞の世界を際立たせることに重要視してアレンジされている気がします。何より、ユーミンのヴォーカルが活き活きと聴こえてくるんです。70年代のアレンジは確かに格好良いのですが、その分ユーミンのヴォーカルがアレンジに負けてしまっていたという印象があります。
歌詞、メロディー、ヴォーカル、そしてアレンジのバランスが良いので、全曲通して心地良く聴けるアルバムだと思います。ユーミンのアルバムって本当に外れが無いですよね、凄い人です。
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上田 正樹_HUSKY ◇ 2007年 06月 27日
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月曜日から大分へ出張していましたが、やっと帰ってまいりました。
留守中にも関わらずコメントを頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
既に大分は真夏・・・。連日32~33度位の気温だったのではないかと思います。
暑いのにしっかりスーツ着て、ネクタイ締めているサラリーマンというのは可笑しいですよね。自分でもそういう格好して、汗流して仕事しているのが滑稽に思えてきます。
2泊の内1日は出張先の営業所の面々との飲み会でしたが、1日は何も無し。
暇だったのでBOOK OFFを探して探索してきました。こうなるともう病気ですね(笑)

さて、今回紹介するのは上田 正樹が1983年にリリースしたアルバム『HUSKY』です。出張疲れもあってレビューも短めになると思いますが、ご了承下さい。
正直なところ、私は上田 正樹が特別好きという訳でも無いのですが、私の大好きな康 珍化、林 哲司コンビによる名バラード「「悲しい色やね」を聴いてから、機会があればアルバムを聴いてみたいと思っていました。
以前BOOK OFFで見つけたベスト盤『SONGS - 男が女を愛する時 -』(1983年)を紹介しましたが、先日福岡へ出張した際に『HUSKY』を見つけることが出来ました。さすがに250円では買えませんでしたが、1番聴いてみたかったアルバムなので購入できたのは嬉しかったです。

このアルバムの特徴として、豪華な作家陣による作品が数多く収録されています。
作詞には康 珍化、売野 雅勇・・・等、作曲には林 哲司、加藤 和彦、桑田 佳祐(作詞・作曲)、井上 大輔、井上 鑑・・・等、アレンジには星 勝、井上 鑑、林 哲司、佐藤 博と顔触れで、これだけで期待で胸が膨れませんか?(笑)

『上田 正樹 / HUSKY』
01. レゲエであの娘を寝かせたら
02. City Junction
03. ライト・フット
04. Goin' Down
05. マリー
06. Miss You Baby
07. バック・ステップ・ダンス
08. ララバイのかわりにI Love You
09. 震えるハート
10. 送らないぜ
11. Colors
12. おまえを救けにゆく

康・林コンビ作品01。林 哲司には珍しいレゲエ調のナンバーですが、メロディーは林らしいポップなもので、星 勝のアレンジでレゲエ調になっているというのが正しいかも知れません。青山 徹、松下 誠のギター・カッティングとホーン・セクションが心地良いです。コーラスで須藤 薫が参加しています。

CITY POPな02は、マノン・レスコー作詞、加藤 和彦作曲のナンバーです。R&B色の強く、井上 鑑の洒落たアレンジが光る1曲。高水 健司(b)と土方 隆行(b)の渋いプレーが聴けます。

康・林コンビの作品で、アレンジも林 哲司が手掛けたCITY POPナンバー03。渡嘉敷 祐一(ds)、岡沢 茂(b)、芳野 藤丸(g)、富樫 春生(key)の演奏が素晴らしく、中でも藤丸のカッティングは言う事無しの格好良さですね。

売野・林コンビ作品で、星 勝のアレンジによるロック色の強いナンバー04。元・安全地帯の竹沢 豊がギターで、井上 大輔が参加していますが、耳に残るのはEVEのコーラスですね。本当に良いコーラスです。

作詞・作曲がランディ・ニューマン、アレンジが佐藤 博の英語詞のバラード曲05。佐藤 博のピアノのみによる演奏で、凄くシンプルなんですが情感豊かな上田のヴォーカルが素晴らしいですね。

桑田 佳祐作詞・作曲、星 勝編曲によるバラード曲06。あまり桑田節を感じませんが、親しみたすいメロディーを持ったナンバーです。井上 大輔のサックス・ソロが聴き所です。

康・林コンビ作品の07。トロピカル・ムード満点のアレンジは井上 鑑です。以前紹介した林 哲司のセルフ・カバー・ミニ・アルバム『TIME FLIES』(1988年)に収録されているのとは全く雰囲気が違っていて、同じ曲とは思えない所が面白いですね。

売野 雅勇作詞、井上 大輔作曲、星 勝編曲によるミディアム・ナンバー08。軽くてキャッチーなメロディーのナンバーです。松下 誠のギターがフィーチャーされています。

康・林コンビの作品で、アレンジは井上 鑑の09。林 哲司のポップなセンスが前面に出たナンバーで、上田 正樹のヴォーカルとの相性も良いですね。

作詞・康 珍化、作曲・上田 正樹、藤本 健一、編曲・佐藤 博による渋いナンバー10。松本 照夫(ds)、岡沢 章(b)、鈴木 茂(g)、佐藤 博(key)、ブレッド&バター(cho)という渋いメンバーの演奏に注目して欲しいナンバーです。

作詞・売野 雅勇、作編曲・井上 鑑によるCITY POPなナンバー11。上原 裕(ds)、田中 章弘(b)のリズム隊以外は井上 鑑のシンセによる演奏ですが、都会的で冷ややかな雰囲気が好きですね。

康 珍化が作詞、上田 正樹、藤本 健一の作曲、星 勝の編曲によるバラード曲12。オーソドックスなバラード曲と言えますね。星 勝らしい美しいストリングス・アレンジとEVEのコーラス・ワークが印象に残る曲です。

おそらく昔からの上田 正樹ファンには物足りないであろう位に軽く、ポップな仕上がりになっています。私が聴いても上田 正樹の持ち味が十分に活かされているかと疑問に思います。
しかし、反面聴きやすいですし都会的でお洒落な雰囲気はまさにCITY POPで、時代背景を考えればすごく出来の良いアルバムだと思います。私は大好きな1枚です。
歌の上手い上田 正樹だからこそ、決して軽いだけのポップなアルバムになっていませんね。そのヴォーカルの存在感はやっぱり凄いと思います。

先日、奥様(朝本 千可)と離婚したというニュースを読みました。原因は上田 正樹の信仰上の問題だとか・・・。こんなニュースで話題を提供するより、もっともっと良い歌を我々に届けて欲しいですね。
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お知らせ・・・ ◇ 2007年 06月 25日
いつも当ブログをご贔屓にして頂き、ありがとうございます。

25日~27日にかけて九州へ出張の為、コメントに対する返信ならびに記事のアップが出来ません。
27日夜に帰りますので、コメントの返信はそれからになりますがご容赦下さい。
帰りましたら、また頑張って紹介記事を書きたいと思っていますので、よろしくお願いします。

梅雨時は体調を崩しやすい時期です。皆さんもお体ご自愛下さいませ。
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今田 勝 - NOWIN -_MINT BREEZE ◇ 2007年 06月 25日
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今回紹介するのはジャズ・ピアニストの今田 勝が、実の息子である今田 あきら(当時19歳)を始めとして、オーディションによって選ばれた4人の当時ほとんど無名だった若手ミュージシャンと1984年に結成したグループ"NOWIN"の第1作となるアルバム『MINT BREEZE』(1984年)です。

以前、今田 勝のソロ名義のアルバム『A DAY IN THE PARADISE (邦題:コーラルの渚)』(1983年)を紹介しました。このアルバムは、ニューヨーク録音でスティーヴ・ガッドを始めとした凄腕ミュージシャンを集めて制作された極上のFUSIONアルバムでした。
『MINT BREEZE』は、オーディションで選ばれた古川 望(g)、南 宏明(b)、野呂 尚史(ds)、水野 茂(per)の4人に息子の今田 あきら(syn)と今田 勝(key)の6人による"NOWIN"に、ゲストとして本多 俊之(as、ss、fl)と渡辺 香津美(g)を招いて東京で録音されたアルバムです。

『コーラルの渚』に比べればミュージシャンの格が違いますが、今田 勝の目に止まったミュージシャン達だけに素晴らしい演奏を聴かせてくれます。収録曲8曲全てが今田 勝の作曲、アレンジによるもので、ポップでトロピカルなサウンドが一杯詰まっています。
まさに爽やかな"ミントの風"を感じさせてくれるアルバムなんです。
今日は、私の住む千葉県地方は1日中すっきりしない天気で雨も降りまして、こんな日にこのアルバムを聴くと体が冷えすぎてしまうので注意が必要かも知れません(笑)

『今田 勝 - NOWIN - / MINT BREEZE』
01. Mint Breeze
02. Daytona Beachway
03. Pretty Skip
04. Mad Riding
05. Marine Diving
06. Sunshine Bluebird
07. On The Waves
08. Cafe Terrasse (渚のカフェ・テラス)

何とも涼しげなイントロで始まるアルバム・タイトル曲01は、清涼感で体を包み込まれたような錯覚に陥るナンバーです。ここまで曲調とタイトルがピッタリくる曲というのも珍しいかも知れません。とにかくこの曲は、今田 勝の素晴らしいピアノ・プレイに尽きる1曲ですね。どんなに暑い真夏日でもCOOL DOWN出来てしまうこと請け合いです。

リズミカルなナンバー02。本多 俊之のアルト・サックスと今田 勝のエレピのプレイがスピード感に溢れ、心地良い疾走感を味わせてくれます。古川 望の軽快なギター・カッティングや今田 あきらのシンセのプレイも曲によくマッチしています。

南 宏明のスラップ・ベースで始まる03は、どこかコミカルで明るい感じのナンバーです。海辺を遊び回る子供達といった印象を受ける曲ですね。今田 勝のエレピがスキップのように跳ねているようです。古川 望のギターもカッティング、ソロにと大活躍しています。

フェード・インしてくる軽快なリズムが心地良い04。水上スキーやバナナ・ボートで楽しんでるような楽しい雰囲気が特徴です。本多 俊之のサックス・ソロやガッツ溢れる渡辺 香津美のハードなギター・ソロが圧巻なナンバー。

今度は水上ではなく、水中の楽しみを表現しているような05。水中は言わば宇宙です。どんな魚に出会えるのかというワクワク感が伝わってくるようです。リズムも軽快でスリリングな演奏が素晴らしいです。ドラムの野呂 尚史が大活躍する1曲。

遊び疲れた体を休ませるように、木陰のビーチ・チェアに寝転んで聴きたいような06。まだまだ南国の陽は沈まず、眩しい位の輝きを放っている様が目に浮かびます。本多 俊之のアルト・サックスが気持ち良さそうに歌っています。

空がうっすらとオレンジ色に染まっていき、幾分涼しさを感じる時分に聴きたい爽やかな07。もちろん真昼間でも似合いますよ。本多 俊之のフルートと渡辺 香津美のエレアコの響きが最高に気持ち良いです。

ラテン調のリズムのミディアム・ナンバー08。1日中海を満喫したら、海辺のカフェで冷たいビールやカクテルを飲みながら夕陽を眺めてるという贅沢な時間を連想させますね。でもまだ1日は終らない・・・そんな余韻を残してます(笑)

このアルバムを通して聴くと、南の島のリゾート地で1日過ごしている気分になれますね(笑)
朝、目覚めてコテージの窓を開けると心地良い"Mint Breeze"が流れてくる・・・。
朝食後は早速海へ。バナナ・ボートやシュノーケリングで遊びまくって午前中が過ぎていきます。
1日で1番暑いお昼時は、ゆっくりとランチ・タイムと昼寝タイム。
少し涼しくなったらまた海でひと泳ぎ・・・。
陽が沈みかける頃は、カフェでキンキンに冷えたビールでクール・ダウン。
どうですか?こんな1日憧れませんか?
音楽って本当に凄いですよね。
だって目を瞑って集中して聴けば、何千キロも離れた南国へ連れて行ってくれるのですから・・・。
兎角慌しい毎日を過ごしていますが、アルバム1枚分を聴く時間の余裕を作って好きな音楽に浸ってみるのも良いのではないでしょうか。
きっとリフレッシュ出来て、明日への活力が湧いてくると思いますよ。
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BOBBY KING_BOBBY KING ◇ 2007年 06月 24日
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昼間は暑くかったので、高中 正義三昧で夏気分を思い切り満喫しておりましたが、夜になって涼しいというより若干肌寒い感じになっています。真夏になってもこういう気候だとありがたいのですが・・・(笑)
心地良い夜風に似合うアルバムを聴きたいということで選んだのが、ボビー・キングが1981年にリリースした1stアルバム『BOBBY KING』です。ボビー・キングは、ライ・クーダーを始めとして数多くのアーティストをサポートしてきた黒人シンガー。CDもリリースされているとは思いますが、私の持っているのは輸入盤のLPです。当時の輸入盤というのは本当に味も素っ気も無くて、歌詞カードすら入っておりませんでした。

何故、このアルバムを買ったのかはっきりとした事は憶えていませんが、おそらくクレジット買いだったと思います。裏ジャケットに、アレンジがマイケル・オマーティアンとジェイ・グレイドンの名前が載っていましたし、参加メンバーもエド・グリーン(ds)、デヴィッド・フォスター(key)、ポール・ジャクソンJr.(g)、ジェイ・グレイドン(g)、ティム・ウエストン(g)、エイブラハム・ラボリエル(b)、ポリーニョ・ダ・コスタ(per)、ヴィクター・フェルドマン(per)という顔触れだったので、これはクレジット買いだった可能性が高いですね(笑)

聴こえてくるサウンドは、アレンジャーや参加ミュージシャンの顔触れを見ても察しがつくと思いますが、ライト&メロウという言葉がピッタリなAORな作品になっています。

『BOBBY KING / BOBBY KING』
01. FOOL FOR THE NIGHT
02. HAVING A PARTY
03. A FOOL AND HIS LOVE
04. MAKE IT THIS TIME
05. SUMMER NIGHTS
06. MIND READER
07. IF YOU DON'T WANT MY LOVE
08. LOVERS BY NIGHT
09. HEART TO HEART

軽快なリスムとシンセ・サウンドが印象的な01は、ボビーのファルセット・ヴォイスをフィーチャーしたライトなポップ・ナンバー。

サム・クックのカヴァー曲02。アルバムの中では最も泥臭い曲ですが、ボビーが実に気持ち良さそうに歌っています。ボビーの本来得意とする分野なのかも知れませんね。美しいストリングスとジム・ホーンの太いサックス・ソロが光っています。

ジェイ・グレイドンのアレンジによるミディアム・バラードで、まさにAORなナンバー03。エレキ・シタールを使ったサウンドや、ファルセット・ヴォイスを巧みに使ったボビーの歌声を聴いていると、フィリー・サウンドを連想させます。デヴィッド・フォスターのピアノのプレイが渋いです。

ボビーの中低音域の魅力を強調したようなディスコ・ナンバー風な04。間奏でのマイケル・オマーティアンのシンセ・ソロが冴えています。

軽快なリズムが心地良いAORナンバー05。タイトルから洒落てます。サビのメロディーとコーラス・ワークのコンビネーションが抜群です。

ギターのリフが印象的で都会的な香り漂う渋いナンバー06。個人的に大好きで、最もAORと呼ぶに相応しいナンバーだと思っています。キム・ハッチクロフトのメロウなサックス・ソロが曲を渋いものにしています。

ジェイ・グレイドンのアレンジ曲07。割りとオーソドックスなリズム・アレンジです。この曲でもデヴィッド・フォスターのピアノが目立っています(笑)

メロディーそのものよりも、アレンジの良さとビル・チャンプリンのコーラスに耳を奪われるナンバー08。単調なリズムと印象的なギター・リフの組み合わせが絶妙で、マイケル・オマーティアンのセンスを感じる1曲。

最後の10もAORなミディアム・ナンバーで、キャッチーなメロディーとボビーとコーラス隊の絡み、エイブラハム・ラボリエルのベース・プレイ、ストリングスと聴き所の多い1曲です。

1曲1曲の出来は結構良いのですが、アルバムを通して聴くと軽すぎてインパクトに欠けるのが残念です。演奏に関しても非常にバランスが良いのですが、ソロと言えばシンセとサックスだけというのも、このアルバムを地味な印象にしてしまっているかも知れません。
それでも、この軽さというのは心地良さにも繋がっているのは事実でして、今夜のような涼しい夜に音量を絞ってBGM的に聴くには最高の1枚だと思います。
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高中 正義三昧の半日(笑) ◇ 2007年 06月 23日
休日は目覚ましをかけずにゆっくり起きるのですが、今朝は少し早起きをして床屋へ行きサッパリしてきました。床屋を出たのが10時半前。もう既に暑かったです。家に帰り、何か音楽でも聴こうと選んだのが、高中 正義のベスト盤でした。1992年にリリースされたベスト盤なのですが、TPOに合わせた選曲、リマスタリングが施されているというベスト盤でシリーズとして3同時リリースされたものです。

3枚の合計収録曲が43曲というヴォリュームで、午前中は高中三昧でした(笑)
スージー甘金のイラストのジャケットが印象的なアルバムですが、数多い高中のベスト盤の中においてもTPOに合わせた選曲はなかなか良いと思っています。
その3枚は、『TAKANAKA BEST "ON THE BEACH"』、『TAKANAKA BEST "ON THE HIGHWAY"』、『TAKANAKA BEST "FOR LOVERS"』です。
これからのシーズン、海へ出かける時などに行きの車の中で『ON THE HIGHWAY』を、海辺で『ON THE BEACH』を、そして帰りの車の中で『FOR LOVERS』を聴くのも一興ではないでしょうか。余程高中サウンドが好きでないとキツイかも知れませんけど・・・(笑)

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『TAKANAKA BEST "ON THE HIGHWAY"』
01. Chill Me Out
02. E.S.P.
03. NEPTUNE
04. FUNKEE-MAH-CHAN
05. バードアイランド急行
06. はいやぁ~っ!
07. Summer Breeze
08. DISCO "B"
09. Sail On Fire
10. MAMBO No.6
11. Breakin' Loose
12. RAINY DAY BLUE
13. DANCING TO CAT GUITAR
14. FINGER DANCIN'

高速道路での疾走感を感じさせる曲が選ばれています。実はシリーズ3枚の中で、この『ON THE HIGHWAY』だけは購入していなかったんです。あとの2枚の選曲が良かったので・・・(笑)
ところが2枚揃えると、残りも揃えたくなるのが人情というもの。ところが店頭で見かけなくなってしまい、なかなか入手出来ませんでしたが、去年の冬頃にBOOK OFFで250円で発見。速攻で購入した1枚です。


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『TAKANAKA BEST "ON THE BEACH"』
01. OH! TENGO SUERTE
02. BLUE LAGOON
03. EARLY BIRD
04. Beleza Pula
05. Ride'em High
06. Saudade
07. ようこそ夏の王国へ
08. 空ド白ソ
09. Jumping Take off
10. Ready To Fly
11. Sweet Agnes
12. EYELANDS
13. RADIO RIO
14. TROPIC BIRDS
15. Mambo No.5

最も高中らしい、言い換えればベタな選曲とも言えるベスト盤ですね。でもこれが良いんですよね。本当に夏・海全開の選曲になっています。シリーズ3枚揃えなくても、このアルバムだけでも十分に高中を堪能出来ると思います。それにしても高中の作曲センスの良さにはいつも感心させられます。


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『TAKANAKA BEST "FOR LOVERS"』
01. 蜃気楼の島へ
02. 憧れのセーシェル諸島
03. 伊豆甘夏納豆売り
04. I Remember You
05. SUNDROPS
06. I Remember Clifford
07. 珊瑚礁の妖精
08. CAN I SING... For You
09. CRYSTAL MEMORIES
10. The Forest of My Heart
11. ALONE
12. リオの夢
13. RENGUIN DANCER
14. 黒船

落ち着いたムードの曲を中心に選曲されており、夕刻から夜にかけて聴くのにピッタリな1枚になっています。個人的には結構お気に入りの1枚です。

高中 正義の音楽を半日聴いて、真夏の1日を満喫してしまいました(笑)
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彩 恵津子_PASSIŌ ◇ 2007年 06月 23日
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今回紹介するのは、今週の私のヘビー・ローテーションだったアルバムです。
毎日、通勤時にずっと聴いていたアルバムで、最近では珍しくハマった1枚でした。
そのアルバムとは、彩 恵津子が1986年にリリースした通算5枚目となる『PASSIŌ』です。
実は先週BOOK OFFで250円で購入したばかりのアルバムで、聴いてみたらこれが凄く良くて久しぶりに良い買い物をしたと喜んでいます。
今まで1stアルバム『Reach Out』(1984年)、2ndアルバム『ALL I NEED』(1985年)を紹介しましたが、今回の『PASSIŌ』が1番ハマったアルバムですね。

プロデュースは作詞家の康 珍化(カン チンファと読みます)。私が敬愛する作詞家なんですが、普通作詞家がプロデュースとなれば収録の楽曲のほとんどの詞を書いていそうなものですが、このアルバムでは1曲も書いていません。作詞は彩 恵津子自身が6曲、森田 記が4曲書いており、康 珍化は"All Lyrics Supported"に止まっています。
(6月23日追記:哲学者になりたい猫さんより情報を頂きました。森田 記というのは、康 珍化さんのペン・ネームだそうです。ですから、4曲を康 珍化が手掛けたことになります。追記という形で訂正させていただくと共に、情報を下さいました哲学者になりたい猫さんに感謝致します。ありがとうございました。)
そして、サウンド・プロデュースを鳥山 雄司が担当し、アレンジも全曲鳥山 雄司なんですが、とにかく彼のアレンジの素晴らしさに感動しました。鳥山 雄司のアレンジャー、ギタリストとしての魅力が一杯詰まったアルバムになっており、鳥山 雄司ファンにも聴いて欲しい1枚。

作曲陣もCITY POPが好きな私にはたまらない布陣で、桐ヶ谷 仁、辻畑 鉄也、奥 慶一、古本 鉄也、久保田 利伸、亀井 登志夫、山川 恵津子、鳥山 雄司というバラエティに富んだ顔触れです。

『彩 恵津子 / PASSIŌ』
01. Airport Dance
02. ピグマリオン
03. 天使のタキシード
04. 悲しくないのに
05. 狼ガール
06. FUN! FUN! FUN!
07. 永遠のモーニング・ムーン (Duet With TOSHINOBU KUBOTA)
08. 水辺の恋の物語
09. とめて、パシオ
10. やわらかい雨

空港のアナウンスのSEで始まる01。軽快なリズムが心地良く、アルバムのオープニングにぴったりな1曲ですね。山木 秀夫のドラムと木村 誠のパーカッションによるリズムと、間奏・後奏での中西 俊博のヴァイオリンが冴えています。マニアックな話になりますが、空港のSEは角松 敏生のアルバム『T'S BALLAD』(1985年)に収録されている名曲「RAMP IN」で使われているSEと多分同じものです(笑)

ゴキゲンなダンス系ナンバー02。鳥山 雄司のギター・カッティングに魅了されます。鳥山のこういうダンス系ナンバーのアレンジは、後に中山 美穂の曲のアレンジへと繋がっていった気がします。彩 恵津子の澄んだ歌声とコーラス陣との絶妙なバランスも素晴らしいです。

02と同じダンス系ナンバー03。タイトルとは裏腹に歌詞が艶っぽい曲です。シンセが巧みに使われているのが特徴です。

奥 慶一作曲による04は、シングル・カットされたナンバーです。ボッサ調のミディアム・ナンバーで、彩 恵津子のヴォーカルの良い所を引き出している曲だと思います。アコースティック・ギターはおそらく吉川 忠英でしょう。シンセによるオーケストレーションが美しいです。

彩 恵津子の書いた詞が秀逸な05。打ち込みを軸とした軽快なダンス・ナンバーで、エディットも施されておりアルバム中最もFUNKYなナンバー。鳥山 雄司のギター・ソロは圧巻です。

ビーチ・ボーイズ風なタイトルの06ですが、トロピカルなムード漂うポップなミディアム・ナンバーです。コーラス・ワークと鳥山 雄司の軽快なギター・カッティングが印象に残ります。

彩 恵津子の曲では最も有名な曲かも知れない07。何故ならデビュー直前の久保田 利伸が作曲とデュエットで参加しているからです。作曲家として活動していた頃の作品であり、ヴォーカルも披露していたので、久保田がブレイクすると同時にこの曲も注目されたようですね。デュエット曲としては「ロンリー・チャップリン」に似たタイプの曲です。鳥山のギター・リフが格好良いですよ。

03の終わりに短いインタールードが挟まれているのですが、実はこの08への伏線になっています。面白い構成に関心してしまいます。亀井 登志夫の作曲による美しいバラード曲で、彩 恵津子の美しい歌声が際立っているナンバーです。歌詞は、ユーミンの「真珠のピアス」を彷彿させる女性の怖い一面が描かれてます。

山川 恵津子作曲によるポップなナンバー09。ビートを効かせたアレンジが心地良いです。

彩 恵津子の作詞・作曲によるミディアム・ナンバー10。特に特徴のあるメロディーではないのですが、鳥山 雄司の単調過ぎるくらいに単調なアレンジがメロディーを魅力的なものに変えている気がします。アルバムの最後に相応しい余韻を含んだ曲。

このアルバムは本当に良いです。曲順や構成もよく練られている気がします。おそらく康 珍化のアイディアによるものでしょう。そして、サウンド面における鳥山 雄司の功績は本当に大きいと思います。
どちらかと言うと淡々とした印象のある彩 恵津子のヴォーカルを、時に激しいアレンジで、時に単調なアレンジでその声の魅力を最大限に引き出しているように思います。全10曲捨て曲無しの名盤だと断言してしまいましょう(笑)
機会があれば多くの人に聴いて欲しいアルバムです。自信を持ってお薦め出来ます。
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麗美_REIMY BRAND ◇ 2007年 06月 22日
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今回紹介するベスト盤は、麗美が1986年にリリースしたベスト盤『REIMY BRAND』です。
麗美は、沖縄出身でフィリピン人とのハーフです。元・クラリオン・ガールで、そして自らもアルバムをリリース(紹介記事はコチラ)、作曲家でもあるMAYUMI(堀川 まゆみ)の実妹です。
姉の堀川 まゆみが松任谷 正隆・由実夫妻のバック・アップでデビューしましたが、麗美も松任谷 正隆・由実夫妻の全面的なバック・アップを受け、1984年にシングル「愛にDESPERATE」でデビューしました。
姉よりも妹の方が松任谷夫妻の恩恵を受けているようですね。なにせ雲母社がユーミン以外でマネジメントを手掛けた初めてのアーティストだったはずです。

この『REIMY BRAND』は、1stアルバム『REIMY』(1984年)、2ndアルバム『"R"』(1984年)、3rdアルバム『PANSY』(1985年)の3枚のアルバムの中から、ユーミンの作品だけを集められています。そして、ユーミンのベスト盤『YUMING BRAND』を捩ったタイトルが付けられています。
当時、特に麗美に関心があった訳ではないですが、ユーミン作品集ということでレコードを購入。最近になってBOOK OFFで中古CDを見つけて購入しました。
とにかくユーミンがノリにのっていた時期の作品だけに、どれも良い曲ばかりです。ユーミンもセルフ・カヴァーしている曲が多いので、皆さんの中にもお馴染みの曲があるかも知れません。
全13曲中11曲がユーミンの作詞・作曲、作詞のみ1曲、作曲のみ1曲と13曲全てユーミン絡みです。
しかも松任谷 由実名義で・・・。おそらく自分でも歌うつもりだったのかも知れませんね。
アレンジはもちろん全曲、松任谷 正隆です。

『麗美 / REIMY BRAND』
01. Time Travelers
02. 青春のリグレット
03. パンジーとトパーズのネックレス
04. ポニーテイル
05. ノーサイド
06. 恋の一時間は孤独の千年
07. 愛にDESPERATE
08. 残暑
09. ひとちがい
10. 霧雨で見えない
11. どんなふうに
12. 何もいらないから
13. 星のクライマー

麗美に声は非常に個性的です。聴き様によってはユーミンに似ていて、01のサビの部分などはユーミンっぽいです。ただ、ユーミンほどアクが強くない為、アレンジがユーミンほど華やかな感じにしていないのが、松任谷 正隆の凄いところですね。

ユーミンの曲だと思っている人が多いかも知れませんが、麗美の為に書き下ろした02。

麗美とほぼ時を同じくしてユーミンもレコーディングしていた05。イントロを聴いたらAOR好きな人はニンマリするでしょう。クリトファー・クロスのあの名曲にそっくりです(笑)

ユーミンが1992年のアルバム『TEARS AND REASONS』の中で、セルフ・カヴァーしていた06。ラテンのリズムが軽快なナンバーです。

デビュー曲07。この曲は確か西村 知美も歌っていた気がするのですが、もしかしたら記憶違いかな・・・。

1990年のアルバム『天国のドア』でユーミンがセルフ・カヴァーしていた08。

名曲10は、同じ時期にHi-Fi SETもアルバム『Pasadena Park』に収録していますし、ユーミンも『ダイアモンドダストが消えぬまに』(1987年)にセルフ・カヴァーしてます。

最後を飾る13は、ユーミンが作詞、麗美が作曲によるナンバーです。2003年のユーミンのアルバム『Yuming Compositions:FACES』で取り上げられていたので、覚えている人も多いでしょうね。元々は別の詞が付いていたらしいのですが、ユーミンが書き直したらしいです。冒険家の故・植村 直巳に捧げられたもののようですね。

今回はちょっと手抜きして全曲レビューしていませんが(汗)、このアルバムを聴いているとユーミンを世界を凄く感じつつも、でもユーミンでは無いみたいな不思議な感覚に陥りますね。
正直なところ、疲れた時にユーミンの歌声を聴くのは少々しんどいところもありますが、麗美の歌声はすんなりと聴けますし、疲れが癒される効果が私の場合はありますね。
このベスト盤以降は、自作曲が徐々に増えていったようですが、残念ながらこのアルバム以外の作品を聴いたことがありません。何曲かコンピレーションに収録されていたりで、知っている曲はありますが・・・。BOOK OFF辺りで他のアルバム見つけたら聴いてみたいなと思っているアーティストです。
ユーミンが好きな人なら、おそらく気に入ってもらえるアルバムだと思います。『麗美ゴールデン☆ベスト-REIMY BRAND COMPLETE- 』というベスト盤も出ているようなので、興味のある方は聴いてみて下さい。
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南 佳孝_忘れられた夏 ◇ 2007年 06月 21日
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今回紹介するのは、1976年にリリースされた南 佳孝の2ndアルバム『忘れられた夏』です。松本 隆のプロデュースで1973年に『摩天楼のヒロイン』でデビューしましたが、3年経ってようやくに当時のCBSソニーからリリースされた2ndです。プロデュースは高久 光雄。CBS時代の南 佳孝の数多い名盤をプロデュースしている人物で、南 佳孝が高久に出会った事によって大きく飛躍したと言っても過言ではないと思います。
私にとっても、南 佳孝との出会いのアルバムですから思い入れは強いです。
しかし、初めて聴いた時の印象は、とにかく渋いアルバムだと・・・。本当のこのアルバムの良さが解ったのは随分経ってからでしたね(笑)

1stアルバム『摩天楼のヒロイン』では、松本 隆やアレンジャーとの共同作業で作ったという印象が強かったと語る南 佳孝。この2ndでは、より自分を前面に出していこうと決め、全曲の作詞・作曲を手掛け、アレンジもバンド・メンバーとの合宿の中で練り上げていったということです。1stでは"都会"をコンセプトにしていましたが、2ndは南 佳孝の大好きな"夏"をテーマにしています。私も南 佳孝らしさを感じるのは1stよりもこの2ndで、今でも大好きな1枚になっています。

バックのミュージシャンは、鈴木 茂(g)、直居 隆雄(g)、小原 礼(b)、稲葉 国光(a.b)、林 立夫(ds)、宮沢 昭一(ds)、佐藤 博(key)、矢野 誠(key)、乾 裕樹(key)、浜口 茂外也(per)、ジェイク・H・コンセプション(sax)等が顔を揃えています。

『南 佳孝 / 忘れられた夏』
01. これで準備OK
02. ジャングル・ジム・ランド
03. ブルーズでも歌って
04. 眠りの島
05. 忘れられた夏
06. 月夜の晩には
07. ヤシの木の下で
08. 静かな昼下り
09. ひとつの別れ
10. これで準備OK (Inst.)

グルーヴィーなナンバー01。ゆったりめなリズムですが、グルーヴ感がたっぷりな演奏が素晴らしいですね。桑名 正博も2ndアルバム『マサヒロ Ⅱ』(1977年)でカヴァーしていました。

軽快なギター・カッティングで始まる02は、スピード感のある演奏が心地良いナンバー。ヴォーカル・スタイルは完全に現在の南 佳孝に通じていますが、とにかく声が若いです。佐藤 博のMoogソロが圧巻です。

直居 隆雄を始めとしたJAZZメンをバックに歌う03。佐藤 博のエレピ、稲葉 国光のウッド・ベース、ジェイクのサックス、直居のギターと、とにかく渋いです。これはもう大人限定の世界ですね(笑)

03とほぼ同じメンバーによる04。南国ムード漂うどこか懐かしい昭和歌謡チックなメロディーが魅力の1曲です。南国ムードと言っても明るい感じではなく、どこか夜に聴くのにピッタリなムード溢れる落ち着いた雰囲気が楽しめます。昔のダンス・ホールというイメージかも知れません。

アルバム・タイトル曲05は、渋いブルース曲です。03~05は、ほぼ同じメンバーで演奏されていますが、この曲では乾 裕樹がエレピで参加しており、このエレピのプレイが光っています。このアルバムを初めて聴いたのは17~18歳頃だったんですが、そんな若造に理解できる曲ではありません。もちろん今は十分理解できますが・・・(笑)

このアルバムのハイライトとも言えるナンバー06。ゴキゲンなサンバ曲です。一気に気分は夏の海辺へ。控えめながらパーカッションを効かせて、鈴木 茂のギター、佐藤 博のエレピの職人技といえるプレイが素晴らしい1曲です。

波の音のSEで始まる07。これもまたゆったりしたグルーヴが心地良い、南国ムード満点なナンバーです。タイトル通り、椰子の木陰でカクテルでも飲みながら、心地良い海風を感じているような錯覚に陥ります。

海辺のコテージで、窓を全開にして心地良い風に吹かれながらの昼寝・・・。そんなシチュエーションにぴったりな08。こんな曲を聴きながらの昼寝、こんな贅沢は他にないかも知れませんよ。良い夢見れそうな気がしますね(笑)

ちょっと切ないバラード曲09。JAZZYな演奏をバックに切々と歌う佳孝のヴォーカルが魅力です。

オープニング・ナンバー01のインスト・ヴァージョン10。佳孝は、ジェイク・H・コンセプションのサックスみ魅了されていて、ジェイクをフィーチャーしたくて思いついたのがこのインストだったとか・・・。短いですが、ジェイクのサックスが大活躍しています。

南 佳孝の作品はどれも洒落た大人向けの音楽、いわゆるAORなんですが、このアルバムは1976年リリース。南 佳孝が26歳の時のアルバムなんですね。今の南 佳孝を考えれば何の不思議もないですが、26歳でこんな曲を書いてアルバムを作っていたことに驚かされます。
1970年代のアーティストの層の厚さを感じます。だからこそあの時代の音楽に魅力を感じ、今でも聴き続けているのかも知れません。
夏の休日、一人でのんびり過ごしたい時にお薦めの1枚です。このアルバムを聴きながら昼寝なんていうのも、贅沢な時間かも知れませんよ。
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