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児島 未散_KEY OF DREAMS ◇ 2007年 09月 30日
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今回は、久しぶりにプロデューサーのカテゴリで記事を書いてみようと思います。紹介するアルバムは、児島 未散の1989年リリースの通算3枚目のアルバム『KEY OF DREAM』です。
児島 未散は、父が俳優の宝田 明、母がミス・ユニバース優勝の児島 明子という、いわゆるお嬢様アーティストとでも言いましょうか、恵まれた環境、遺伝子を持っている訳ですね(笑)
そんな彼女が、アイドル寄りのポップス系歌手として1985年にフォーライフ・レコードよりデビュー。同年1stアルバム『BEST FRIEND』をリリースします。翌1986年には2ndアルバム『MICHILLE』をリリースします。しかし、親の七光りも通用しなかったのか、ヒットには恵まれなかったようですね。レコード会社を移籍し、1989年に再デビューという形でリリースされたのが、林 哲司のプロデュースによる『KEY OF DREAMS』です。

児島 未散の生い立ちや名前は知っていたんですが、音楽に関してはこのアルバムを聴くまで全くノー・チェックでした。このアルバムも、BOOK OFF探索中に250円で売られており、裏ジャケットに"Produced by Tetsuji Hayashi"と書かれていたので購入したという次第です。
私の敬愛する林 哲司がプロデュースに関わっているとなれば、見過ごす訳にはいきませんから・・・(笑)
調べてみると、1stアルバム『BEST FRIEND』は全9曲がなんと松本 隆=林 哲司による作品で、アレンジは新川 博、松原 正樹が担当していたらしいのです。私だったら絶対にすぐに飛びつく布陣なのですが、どうやら当時はそれほど話題にはならなかったのかも知れませんね。実は、今このアルバムを一生懸命中古店等で探している最中なんですが、なかなか見つかりません。

今回紹介する『KEY OF DREAMS』ですが、林 哲司のプロデュースにも関わらず全10曲中で林 哲司が作曲した曲は半分の5曲のみです。残り5曲は、山川 恵津子、村田 和人、杉 真理、岸 正之、山本 達彦といったCITY POPの世界でアーティストとして活動、あるいは活動経験も持つ素晴らしい作家陣です。
林 哲司はプロデューサーとして、1stアルバムの反応が今ひとつだった事の反省も含め、練って作られたアルバムだなと感じます。プロデューサー・林 哲司のセンスの冴えを感じる1枚になっています。

『児島 未散 / KEY OF DREAMS』
01. key of dreams / 作詞:吉元 由美 / 作曲:林 哲司 / 編曲:山川 恵津子
02. なまいきCing / 作詞:吉元 由美 / 作・編曲:山川 恵津子
03. 悲しくなんて / 作詞:吉元 由美 / 作曲:林 哲司 / 編曲:山川 恵津子
04. Good-bye summer breeze / 作詞:竜 真知子 / 作曲:林 哲司 / 編曲:松原 正樹
05. 学園のDIARY / 作詞:児島 未散 / 作曲:村田 和人 / 編曲:松原 正樹
06. Sweetest joker / 作詞:吉元 由美 / 作曲:杉 真理 / 編曲:松原 正樹
07. October coast / 作詞:吉元 由美 / 作・編曲:林 哲司
08. 人の岸辺 / 作詞:吉元 由美 / 作・編曲:林 哲司
09. セピアMy true love / 作詞:児島 未散 / 作曲:岸 正之 / 編曲:松原 正樹
10. 月影のサブリナ / 作詞:吉元 由美 / 作曲:山本 達彦 / 編曲:松原 正樹

タイプライターを打つ音のSEとイントロが上手く絡んで始まるCITY POPなナンバー01。洋楽のエッセンスたっぷりのメロディー・ラインと山川 恵津子の洒落たアレンジがよくマッチした好ナンバーです。

打ち込みのリズムながらも軽快なポップ・チューン02。児島 未散のファニー・ヴォイスに似合ったナンバーですね。シンセを巧みに使ったアレンジが面白い1曲です。

アイドル系歌手に歌わせても似合いそうなキャッチーなメロディーとポップ感覚が印象的な03。サビのメロディーがいかにも林 哲司らしい曲です。山川 恵津子の打ち込みを巧みに使ったアレンジも見事です。

竹内 まりやの1stアルバム『Beginning』(1978年)に収録されていた曲のカヴァー04。このアルバムのリリース当時、成城学園に在学中だった児島 未散とデビュー当時の竹内 まりやが、キャンパスにフィットするポップスという事で林 哲司の中でイメージがオーヴァー・ラップしたのかも知れませんね。名曲ですね。

キャンパス・ポップスのど真ん中といった感じの05。村田 和人らしい明るいポップなメロディーを持った1曲です。同じキャンパス・ポップスでもデビュー当時の竹内 まりやに比べると、若干子供っぽいところがインパクトの弱さに繋がってしまっているのが残念な気がします。

日本を代表するポップス・メイカー、杉 真理が書いた底抜けに明るいポップ・チューン06。安心して聴けるナンバーですね(笑)

今の時期にピッタリなナンバー07。どことな杉山 清貴の世界にも通じるような爽やかなナンバーです。当たり前なのかも知れませんが、林 哲司の書いたメロディーに1番似合うアレンジは、やはり林 哲司自身のアレンジなんだなと感じた1曲でした。

林 哲司の本領発揮という感じのしっとりとしたバラード曲08。素晴らしいバラードなんですが、児島 未散が歌うには少々荷が重い難しい曲かも知れません。しかし、なかなか頑張って歌っていますね。良い曲です。

現在は作曲家と活躍していますが、1982年頃はアーティストとして活躍しており、密かに当時のアルバムをCD化して欲しいと願っている岸 正之が作曲したキャッチーなポップ・ナンバー09。松原 正樹のアレンジとギターが爽やかで心地良いです。

アルバム中で異色と言えばこの10でしょう。山本 達彦らしい渋いセンスが光るJAZZYなナンバーです。松原 正樹のアレンジも素晴らしく、ピアノと松原 正樹のJAZZYなギター・プレイが光っています。アダルト・ポップスという印象の1曲ですね。

さすがに林 哲司のプロデュースだけあって、バラエティに富んだ楽曲を揃えていながらもよくまとまっているアルバムだと思います。曲もアレンジも良いと思うのですが、ネックは児島 未散のヴォーカルという気がします。これだけバラエティに富んだ曲を上手く歌いこなしていると思いますし、声も悪くない・・・。
しかし、インパクトがないんですね。これは技巧的な部分よりもむしろキャラクターの弱さだったり、表現力の乏しさなのかも知れません。あるいは存在感そのものかも知れませんね。
林 哲司フリークであれば聴いておいて損の無いアルバムですし、CITY POP好きな人にも結構気に入ってもらえるアルバムだと思います。BOOK OFFなら250円程度で買えると思いますので、興味のある方は聴いてみて下さい。
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9月も終りに近づいてようやく秋らしくなってきましたね。今回紹介するのは、そんな秋にお似合いの1枚だと思います。ポール・デイヴィスが1980年にリリースした通算6枚目となるアルバム『PAUL DAVIS (邦題:パステル・メッセージ)』です。

ポール・デイヴィスの名前が日本で広く知られるようになったのは、田中 康夫のベスト・セラー小説「なんとなく、クリスタル」(1981年)の中で、彼の代表曲でもある「I GO CRAZY」が使われていたのがきっかけだと聴いています。残念ながら、私は「なんとなく、クリスタル」の小説も読んでいませんし映画も観ていませんが、ポール・デイヴィスを知ったのは「なんとなく、クリスタル」のヒット以降ですから、この作品がポール・デイヴィスの知名度を上げたのは間違いないでしょうね。今回紹介する『PAUL DAVIS (邦題:パステル・メッセージ)』は、日本でのデビュー盤となったアルバムで、「なんとなく、クリスタル」が発売、ヒットする1年も前のことなんですね。

ジャケット写真のイメージでは、AORというよりもカントリー系のアーシーな音楽を聴かせるアーティストを連想させるポール・デイヴィスですが、「DO RIGHT (邦題:パステル・メッセージ)」を含むメロウなAORを聴かせてくれる好アルバムです。

『PAUL DAVIS / PAUL DAVIS (邦題:パステル・メッセージ)』
01. DO RIGHT (パステル・メッセージ)
02. CRY JUST A LITTLE
03. HE SANG OUR LOVE SONG (色あせし恋)
04. ALL THE WAY
05. TOO SLOW TO DISCO
06. LET ME KNOW IF IT'S OVER
07. DO YOU BELIEVE IN LOVE
08. SO TRUE (真実)
09. WHEN EVERYTHING ELSE IS GONE (すべてを投げ出して)

1977年のアルバム『SINGER OF SONG - TELLER OF TALES』に収録されていた「I GO CRAZY」、1981年のアルバム『COOL NIGHT』に収録されていた「COOL NIGHT」に肩を並べる名曲01。スローで始まり、テンポ・アップする軽快なナンバーで、後半でのコーラス・ワークが印象的なナンバーですね。

しっとりと聴かせる02は、キャッチーなサビのメロディーが耳に残る1曲。ポール・デイヴィスの書くメロディーの特徴としては、サビがとにかくキャッチーなメロディーだということでしょうね。この曲においても、サビまでのメロディーとサビのメロディーでは段違いにサビのメロディーがキャッチーですね。

女性コーラスを巧みに使ったメロウなナンバー03。コーラスの使い方とサックス・ソロが印象に残るミディアム・ナンバーです。

ゆったりとしたリズムが心地良い04。シンセを効かせたアレンジが、何とも言えぬ心地良さを運んできます。地味なタイプな曲ですが、この緩さがたまらない1曲でもあります(笑)

軽快なディスコ・ビートとシンセ・サウンドが特徴の05。ジャケット写真の風貌からは想像出来ないサウンドです。いかにもというディスコっぽいサウンドではないところが絶妙と言えるナンバーです。

ミディアム・テンポの軽快なAORナンバー06。よくまとまったアレンジだと思います。

ピーボ・ブライソンとの共作07。洒落たナンバーで、リズムのリフやコーラス・アレンジがAORな雰囲気を一層盛り上げています。まさにメロウなナンバーですね。

ウィル・ブールウェアの作品08は、ポールの書く曲とは一味違ったAORナンバーです。FUSION界で活躍するブールウェアだけあって、洗練されたサウンドとメロディーが印象的です。元々、インスト・ナンバーだったらしい曲です。

同じくウィル・ブールウェアの作品09。アルバムの最後に相応しいメロウなバラード曲です。ポール・デイヴィスはSSWのイメージが強いですが、ヴォーカリストとしても素晴らしい逸材だと感じさせてくれる曲ですね。

ポール・デイヴィスのアルバムを聴いていつも思うのは、決して震えがくるような感動やインパクトは無いのですが、澄んだ声と清楚な雰囲気はまさにメロウと言った形容詞がピッタリで、回数を聴く毎にその独特な心地良さに酔ってしまいます。派手さは無いけれど、耳に馴染み易いメロディーもその心地良さを一層引き立ててくれています。
ヒンヤリとした秋の夜長に、ひっそりと聴きたいようなアルバムです。2002年に再発されるも現在では入手困難なようですね。違いの分かるの大人の為のAOR作品だと思います(笑)
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山本 潤子_JUNKO YAMAMOTO ◇ 2007年 09月 28日
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今回紹介するのは、1970年に"赤い鳥"でデビュー。赤い鳥解散後の1974年には"Hi-Fi SET"を結成し、1994年迄の20年間にHi-Fi SETとして、通算でシングルを26枚、アルバムを19枚リリースしてきた山本 潤子の1stソロ・アルバム『JUNKO YAMAMOTO』(1994年)です。

Hi-Fi SET時代は、一貫してお洒落なCITY POPを聴かせてくれていた彼女ですが、元々はフォーク系のシンガーですから、ソロ・アルバムは一体どういう感じなんだろうなと不安と期待が入り混じった状態でした。CITY POP好きな私としては、Hi-Fi SET系のお洒落なサウンドを期待した訳です。L.A.録音で参加しているミュージシャンもRuss Kunkel(ds)、Bob Glaub(b)、Waddy Wachtel(g)、Tim Pierce(g)、Craig Doerge(key)、C.J.Vanston(key)、Michael Fisher(per)という顔触れですから、演奏は悪くは無いはずですから・・・(笑)
アレンジとプロデュースを手掛けているのは、瀬尾 一三。全11曲の全ての詩を小泉 亮が、全11曲中9曲を山本 潤子が書いています。

『山本 潤子 / JUNKO YAMAMOTO』
01. 鍵があわない
02. Cool
03. 膝まで5センチ
04. Room #406
05. ヒヤシンス
06. ねぎの花
07. True Friend
08. セント・マーチンの夏
09. Woman
10. Tokyo Moon
11. ベジタリアンのライオン

Russ Kunkelのタイトなドラミングに、Waddy Wachtelのアコースティック・ギターが印象的なミディアム・ナンバー01。サウンドはアコースティックですが、なかなかの都会的な匂いのする1曲です。Tim Pierceのギター・ソロが曲を引き締めてくれています。

真夜中の静けさを上手く音で表現している瀬尾 一三のアレンジが見事な02。山本 潤子の真骨頂発揮といった感じのヴォーカルを聴かせてくれるナンバーです。Waddy Wachtelがエレキに持ち替え渋いプレーを披露してくれますし、Brandon Fieldsがエモーショナルなアルト・サックス・ソロも見事な1曲です。

夏の太陽の輝きを感じるような躍動感溢れるRuss Kunkelのドラミングが楽しい03。眩しい程ほどの太陽光なのに涼しげな印象があるのは、やはり山本 潤子の声のおかげでしょうね。Tim Pierceのスライド・ギターとギター・カッティングに注目して欲しい1曲です。

瀬尾 一三の作曲によるナンバー04。AORな雰囲気の洒落たナンバーです。アコースティックなサウンドをメインに、Tim PierceのJAZZYなギター・ソロとCraig Doergeのローズのプレイが印象的です。

爽やかなニューミュージックといった感じの05。アレンジもオーソドックスで、少し物足りなさを感じてしまう、そんな1曲です。決して悪い曲では無いのですが、地味な印象が強いですね。

タイトルとは裏腹に、ウエスト・コースト・ロック風なサウンドが軽快な06。アルバム中唯一、Waddy WachtelとTim Pierceが二人ともエレキを弾いてるナンバーです。ドライビング・ミュージックとして最適なナンバーですね。Hi-Fi SET時代には聴けなかったタイプの曲かも知れません。

しっとりしたバラード曲07。コーラス隊が素晴らしいのですが、バンド・サウンドだけでなくストリングスを加えた方がより良かったと思います。シンセのオーケストレーションではちと物足りない感じがします。ライブのラストに歌われるような1曲ですね。

穏やかな気持ちにさせてくれるミディアム・バラード曲08。1度聴いただけでは印象に残るような曲では無いのですが、何故か山本 潤子らしさを感じる1曲です。聴けば聴くほど味わい深くなってくる曲でしょうね。

南部の泥臭さを感じる渋いナンバー09。ゴスペル調のコーラスにハモンド・オルガンB-3の音色がメロディーにマッチしていますし、Bob Glaubのベース・プレイとTim Pierceのギター・ソロがとにかく格好良い1曲。

瀬尾 一三の作曲による10は、L.A.録音でありながら東京風なサウンドのアーバンなスロー・ナンバーです。瀬尾 一三のアレンジが絶妙で、確かに東京の夜空に霞む三日月を連想させます。Tim Pierceのガット・ギターの哀愁の漂うソロが素晴らしいですよ。

イントロを聴いた時、リンダ・ロンシュタットの声が聴こえてくるのではないかと思った、これもウエスト・コースト・ロック調のナンバー11。ロック色の強いサウンドにも負けない山本 潤子のヴォーカルの存在感が素晴らしいと思います。新境地といった意味合いの強い曲かも知れません。

正直なところ、このアルバムを聴く前はフォークっぽいサウンドを予想していたんですが、大きく覆されました。確かにアコースティックなサウンドを軸にしていますが、それはウエスト・コースト・サウンドの響きなんですね。もちろんミュージシャンの卓越したテクニックのおかげでしょうが、日本の湿気の多い気候では絶対に出ない乾いた音の影響も大きいだろうと思いますね。
メロディーもHi-Fi SET時代よりもずっと良くなっていると感じます。
このアルバムは、"赤い鳥"時代のフォークでもない、"Hi-Fi SET"時代のCITY POPでもない。
山本 潤子はAOR!・・・と言っても大袈裟ではないアルバムに仕上がっていると思います。
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今回はアルバム・レビューをお休みさせて頂いて、雑記という形で記事を書かせてもらおうと思います。

私がお世話になっているエキサイト・ブログには、ネームカードというものに登録するとより詳細なアクセス解析を知ることが出来るようになっています。
エキサイト・ブログにお世話になっている方のほとんどがこの機能を使われていると思いますが、私の場合毎日楽しみに見ているのがアクセス解析の中の「検索ワードランキング」なんです。

「検索ワードランキング」とはご承知の通り、私のブログにどんな検索ワードで訪問してくれたかを1位~10位迄表示してくれる機能なんですが、これが凄く面白いのです。
まずここ半年位、1位~3位は同じ検索ワードで占められています。1位から3位の間での変動はあるものの、上位3位までは不動なんです。
そのワードとは「村田 和人」、「二名 敦子」、「三木 聖子」の3つ。これはここ半年以上変わっていません。確かに村田 和人や二名 敦子のアルバムに関する記事は、何回か書いてますので理解出来るのですが、三木 聖子に至ってはシングル「まちぶせ」を石川 ひとみのシングルと併せて1回だけ紹介しただけなんです。
三木 聖子の隠れファンが大勢いて、情報を求めているということなんでしょうか・・・。
せっかく検索して訪問して下さっても、あの程度の記事しか書いていないので申し訳無い気がします。

それとこれまたベスト10の常連である検索ワードが、私のHNである「KAZ-SHIN」なんです(笑)
ブログ名「Music Avenue」がランク・インするケースも多いのですが、「KAZ-SHIN」は必ず月初から月末までずっとランク・インし続けているんです。
それほど珍しいHNとも思わないのですが、「Music Avenue」よりも覚え易いということなんでしょうか・・・。何とも不思議なんですよね。

あと、ここ1週間で驚くべき数字を叩き出している検索ワードがあります。
それが「ウイスキーがお好きでしょ」なんです。
それも「スキーがお好きでしょ」と「スキーがお好きでしょ」の2つでランク・インしておりまして、2つを併せると断トツでランキングのトップに躍り出るんですね。
これはもうCMの影響は間違い無いと思われます。CMで流れ出す前の8月19日に、この曲が収録されたミニ・アルバム(紹介記事はコチラ)を偶然にも紹介しておりまして、最近ブログの訪問者数も増えているなと感じていたんですが、どうやらこの記事のおかげだったようです。

また、最近オリジナル・アルバム4枚がCD-BOXという形で復刻された「金井 夕子」もランク・インしてます。こうやって見ていると、ブログの訪問者数を増やすのであればタイムリーなネタは欠せないようですね。
とは言え私の場合は、そのほとんどが偶然みたいなものです。新譜のレビューもたまにありますが、基本的には手持ちの音源を気の向くままに紹介しているに過ぎませんから、狙って訪問者数を増やすのは無理でしょうね、きっと。
そんな余計な事を考えずに今まで通り、地道にお気楽に自分の好きな音楽をマイペースで紹介していこうと思っていますので、こんなブログですがお暇な時間に覗いてやって頂けると嬉しいです。

今後とも「KAZ-SHIN」の「Music Avenue」をよろしくお願い致します(笑)
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Light Mellow "Pavement" ◇ 2007年 09月 26日
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今回は、音楽ライター・金澤 寿和氏が監修・選曲しているJ-POP/CITY POP関連のコンピレーション・シリーズで2004年に発売されたLight Mellowシリーズ10枚。その中でJ-POP/CITY POP関連5枚の中の1枚、『Light Mellow "Pavement" -TOKUMA Edition-』を紹介します。
シリーズ5枚の中から、『Light Mellow "Splash"』『Light Mellow "SKY"』『Light Mellow "Cruise"』『Light Mellow "Hours"』の4枚は既に紹介しましたので、興味があったら過去の記事を読んでみて下さい。

このシリーズは、新旧を問わずライト・メロウという観点で選曲されたCITY POP、あるいはJ-AORの隠れた名曲を発掘しているのが特徴です。今回は徳間ジャパンコミュニケーションズの音源から選曲されているのですが、どうも徳間という会社とCITY POP、J-AORというイメージが結び付きませんでした。
しかし、実際にアルバムを聴いてみると、そんなイメージを払拭してくれる素晴らしい楽曲が多いので正直驚きました。

『Light Mellow "Pavement" -TOKUMA Edition-』
01. 24th. Street / 井上 大輔
02. 銀色クリアデイズ -White Silver Clear Days- / 堂島 孝平
03. おはよう / カーネーション
04. You're Young / 桑名 晴子
05. 「祭りばやしが聞こえる」のテーマ / 柳 ジョージ&Nadjaバンド
06. 黒い雪 / 鷺巣 詩郎 with SOMETHIN' SPECIAL
07. Quick Talk / 青山 陽一
08. Dream in The Street / 池田 典代
09. 手の中に陽まわりの夏 / 後藤 ゆうじ
10. LOVER'S PARTY / 村松 邦男
11. 二人の帰り道 / サーカス
12. 別れのDress / 桑江 知子
13. Don't Look Back (ふ・り・む・く・な) / BAKER'S SHOP with HARUKO
14. バイバイ ブルース / 茶木 みやこ
15. POLE POSITION / ティナ&ブラウン・ライス
16. ハジメテのハジマリ -Begin The First Beginning- / 堂島 孝平
17. ZA・ZA・ZA / 宮手 健雄

元ブルー・コメッツのメンバーで、作曲家として活躍していた故・井上 大輔が1982年にリリースした井上 大輔名義としては2枚目となる『DAISUKE Ⅱ』に収録されていた01。FUNKYな演奏とは対象に柔らかなポップなメロディーが印象的です。

新世代シティ・ポッパーと呼ばれる堂島 孝平の2004年リリースのアルバム『FIRST BEGINNING』からのナンバー02。80年代のCITY POPを彷彿させるようなキレの良いギター・カッティングで始まる軽快なポップ・チューンです。少し子供っぽい声が残念な気もしますが、作り出される音楽はまさにCITY POPの後継者といった感じです。EPOがコーラスで参加しているのも注目です。

1983年に直枝 政太郎を中心に結成されたカーネーションの1992年のアルバム『天国と地獄』に収録されていた03。ロック色の強いグルーヴィーなナンバーです。

1970年代後半~1980年代にかけて数多くのセッションにヴォーカリストとして参加し、当時のCITY POPには欠かせない重要なヴォーカリストの一人、桑名 晴子の1978年の1stアルバム『MILLION STARS』に収録されていた04。ソウルフルで堂々たる桑名 晴子のヴォーカルが光る1曲です。

ショーケン(萩原 健一)が主演したドラマ「祭りばやしが聞こえる」の主題歌だった05。ソロ・デビュー前の柳 ジョージがヴォーカルで、演奏しているのが大野 克夫を含む当時のショーケンのバック・バンドだったNadjaバンド。スワンプっぽさが特徴の渋いナンバーです。

鷺巣 詩郎が若干21歳だった1979年にリリースしたアルバム『EYES』に収録されていたメロウなバラード曲06。ヴォーカルは須貝 恵子なる女性シンガーですが、なかなかソウルフルな歌声を聴かせてくれます。伊東 たけし、笹路 正徳、仙波 清彦というFUSION人脈のミュージシャンも参加しています。

青山 陽一の2000年のアルバム『EQ』に収録されていた07。アコースティックなサウンドを軸に、グルーヴ感溢れる好ナンバーです。青山 陽一の音楽はこれが初体験でしたが、興味深い存在の一人ですね。

1980年にデビューした女性シンガー、池田 典代の1stアルバム『DREAM IN THE STREET』に収録されていたアルバム・タイトル・ナンバーの08。この曲は、山下 達郎フリークならご存知の方も多いでしょうが、達郎が作曲、アレンジ、演奏に加わっています。以前紹介しましたが、達郎が自分以外のシンガーやグループの為に提供した数多い作品の中から、CD化されていないものを達郎自ら選曲・監修をしたアルバム『The Works Of Tatsuro Yamashita vol.1』にも収録されていました。

09はレアな音源のようです。1982年にリリースされたオムニバス・アルバム『OCEAN PARADISE』に収録されていたという、後藤 ゆうじなる人物のナンバーです。これがご機嫌なCITY POPナンバーなんですが、それもそのはずでアレンジは鳥山 雄司。とにかく鳥山 雄司のギター・プレイに圧倒される1曲です。

村松 邦男が1985年にリリースした2ndアルバム『ROMAN』に収録されていたメロウなナンバー10。ギタリスト、アレンジャー、プロデューサーとして活躍していますが、ソング・ライターとしての非凡な才能を持っていますし、シンガーとしても甘い歌声が印象的で、才能豊かなアーティストですね。

11も貴重な音源です。サーカスが「ミスター・サマー・タイム」でヒットを飛ばした前年、実は男性陣が兄弟ではなく別人だった時代の1977年のシングル曲「月夜の晩には」のカップリングだった曲です。プロデュースは南 佳孝です。作詞・作曲・編曲:南 佳孝によるラテン調のメロウ・ナンバーです。

桑江 知子の通算4作目となる1983年にリリースされた『TOMOKO Ⅰ』に収録されていた12。
桑江 知子の作詞・作曲、アレンジが梅垣 達志によるお洒落なアーバン・テイストのナンバーです。深町 純(key)、富倉 安生(b)、山木 秀夫(ds)、土方 隆行(g)、和田 アキラ(g,solo)、斉藤 ノブ(per)といった豪華面子の演奏が素晴らしいですね。

1980年に桑名 晴子とベーカーズ・ショップとのジョイント作としてリリースされたアルバム『HOT LINE』に収録されていたAORナンバー13。このアルバムのCD化を願っているのですが・・・。

フォーク出身のシンガー・ソング・ライターの茶木 みやこが1977年にリリースした『RAINBOW CHASER』に収録されていた14。叙情フォーク系の茶木 みやこが都会的なサウンドにチャレンジしたアルバムだったらしく、アレンジミッキー吉野を起用、ゴダイゴのメンバーをバックに洒落たCITY POPに仕上げています。

何故CD化されないのか全く解せない女性デュオのティナ。そのティナがブラウン・ライスとのジョイント作でドキュメンタリー・フィルムのサントラ盤『POLE POSITION』(1978年)に収録されていた15。ファンキーな演奏と力強い歌声が魅力です。

堂島 孝平の16は、02と同じアルバムからの選曲です。キャッチーまメロディーを書く才能は、杉 真理を彷彿させますが、個人的には声質が好きではないので、ちょっと辛いです(笑)

09と同じオムニバス盤『OCEAN PARADISE』に収録されていた宮手 健雄のナンバー17。宮手自身何度もセルフ・カヴァーしているという代名詞的なナンバーのようです。たしかにリゾート感溢れるメロウなナンバーです。ここでも鳥山 雄司のアコースティック・ギターを堪能できます。

こういうコンピレーション、オムニバス系のアルバムを色々紹介しているのですが、曲数が多いのでレビュー記事を書くのが疲れますね(笑)
コンピレーション系のアルバムが好きでない人も多いと思うのですが、私は色々と幅広く聴きたいので音のカタログとしてこういうアルバムをよく購入します。今まで知らなかったアーティストに出会えますし、そこからまた新しい感動に出会えることも多いです。
ドライブの時やデジタル・オーディオ・プレイヤーに入れて聴くには、こういうコンピ系のアルバムは重宝します。特にこのアルバムは、この季節に聴いても違和感がありません。
CITY POP、J-AOR系が好きな方にはお薦めです。
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吉田 政美_MY TUNE MY TURN ◇ 2007年 09月 25日
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今回紹介するのは、つい最近購入したばかりのアルバムで、名前は随分昔から知っていながらもノーマークだったアーティストのアルバムです。そのアルバムとは、元グレープのメンバーだった吉田 政美(グレープ時代は吉田 正美名義だった)が1980年にリリースした唯一のソロ・アルバム『MY TUNE MY TURN』です。

グレープと言えば、さだ まさしと吉田 正美によるフォーク・デュオとしてお馴染みで1970年代の前半に「精霊流し」や「無縁坂」がヒットしたことでお馴染みだとは思いますが、逆にこれらのヒット曲が私がグレープに対して興味を持てなかった要因でもあったのです。
今回発売された『MY TUNE MY TURN』のライナーに吉田 政美のインタビュー記事が載っており、そもそも楽器演奏を中心とした音楽をグレープは目指していたらしいですね。さだのヴァイオリンと吉田のフル・アコのジャズ・ギターでクロスオーヴァー指向の音楽を目指していたとは、一連からのヒット曲からは想像つかなかったでし、どうしても「精霊流し」の印象が強かったのでグレープ解散後に吉田 政美としてアルバムをリリースしたのは知っていましたが、全く興味が湧かなかったというのが本音です。

そんな本作に興味を持ったのは、金澤 寿和監修の和モノのガイド本「Light Mellow 和モノ669」に紹介されていたからです。機会があれば聴いてみたいと思っていましたが、この9月に同じく金澤 寿和の埋もれた名盤を発掘する「Light Mellow Choice」シリーズとして、吉田 政美&茶坊主の『TREE OF LIFE』とこの『MY TUNE MY TURN』がCD化され、取り合えずバックのミュージシャンも豪華なソロ名義のアルバムである『MY TUNE MY TURN』を購入してみました。
結論から言いますと、グレープの印象とは全く違うCITY POPなサウンドが詰ったアルバムで、私好みのものでした。
ちなみに参加ミュージシャンは、岡沢 章(b)、高水 健司(b)、後藤 次利(b)、渋井 博(key)、矢野 顕子(key)、林 立夫(ds)、村上 秀一(ds)、斉藤 ノブ(per)、浜口 茂外也(per)といった面々です。全ての作・編曲は吉田 政美自身。

『吉田 政美 / MY TUNE MY TURN』
01. YOU'RE IN THE SKY WITH SODA
02. EYESHADOWはいらない
03. SMOKE RINGS
04. 不思議な出会い
05. 夏の記憶に (SAILING FOR TWO)
06. 夢の錨をまきあげて
07. 時間まかせ
08. ILLUSION
09. MIDSUMMER NIGHT DATE
10. オレンジ・シティの朝

サマー・リゾート・ミュージックといった趣のある軽快なポップ・ナンバー01。決して上手いとは言い難いヴォーカルですが、不思議と心地良さを運んできます。グレープ時代のアコースティック・ギターを弾いていた頃には想像出来ない、吉田のギター・カッティングもなかなかです。

爽やかなアコースティックなサウンドに包まれたポップな02。どちらかと言えばフォーキーな感じですね。全体的に軽めのサウンドの中において、後藤 次利のベースは存在感があります。吉田のギター・ソロも聴き所です。

ボッサ調の03。お洒落で雰囲気のあるナンバーです。どことなくけだるい感じが心地良く、夏の昼下がりに似合うようなナンバーです。

ブラジリアン・テイストの渋いミディアム・ナンバー04。リフの使い方が印象的で、リズム・アレンジが素晴らしいナンバーです。どことなくマイケル・フランクスを彷彿させるAORなナンバー。

海岸線をドライブしながら聴きたいようなサマー・リゾート感溢れるポップ・ナンバー05。吉田 政美のヴォーカルの心地良さはピッチの正確さにあるようです。不思議な魅力を持ったヴォーカル・スタイルですね。

まさにLight & Mellowといった言葉がぴったりな06。音数を極力抑えたようなアレンジが素晴らしく、メロディーとよくマッチしています。メロディー・メイカーとしての才能の豊かさを感じますね。吉田の泣きのギター・ソロも素晴らしいナンバーです。

寺尾 聰の世界観に通じるCITY POPナンバー07。林 立夫と岡沢 章のリズム隊と吉田のギター・カッティングが絶妙で、そこにメロウなサックス・ソロが絡んでくるアレンジが秀逸です。かなり格好良い曲ですね。

波の音のSEで始まる08。ブラジリアン・テイストたっぷり詰ったメロウ・ナンバー。心地良い海風を受けて昼寝をする、まさにシエスタにぴったりな1曲。渋井 博のローズ、吉田のアコースティック・ギターのプレイが実に心地良い風を運んできます。

車の行き交う雑踏やエレベーターのSEで始まる09。菊池 まみのヴォーカルとコーラスをフィーチャーしたJAZZYなナンバー。

サンバのリズムが心地良いCITY POPナンバー10。村上 秀一のドラミングと矢野 顕子のローズのプレイが軽快で印象に残ります。まるでカリオカのサウンドのように、フルートを巧みに使ったブラジリアン・テイストの1曲です。

私のように、「吉田 政美(正美)って、グレープの地味だった方のひとでしょ?」という印象しか持っていない人が聴いたら、さぞ驚くだろうなと思う1枚です。逆にこれだけの作曲、アレンジのセンスを持った人が何故グレープに参加したのかが不思議な位です。
とにかくメロディーも耳に馴染みやすく、アレンジも派手さは無いもののよく練られていて、メロディーを際立たせています。完全にCITY POPあるいはJ-AORの範疇と言える素晴らしいアルバムですね。
夏にぴったりな感じなので、これからの季節に聴くのはちと辛いかも知れませんが、来年の夏に向けてストックしておくのも良いかも知れませんよ。
正直、こんなに良いアルバムだとは思っていませんでした。興味のある方は聴いてみて下さい。聴けば聴くほどに魅力に嵌っていく、そんなアルバムですね。
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ブログも3年目ということで、この連休はブログを始めた頃の記事を読み返していました。決して今が良い記事とはちっとも思っていませんが、それにしても2年前の記事は酷いですね(笑)
大好きなアルバムを紹介しているにも関わらず、その良さが伝わってこない記事に愕然としました。今までもPart 2と銘打って記事を書き直してきましたが、今更ながら書き直したい記事が沢山ありますね。
そんな訳で今回も以前書いた内容の薄い記事を、改めて取り上げるPart 2シリーズです。

ブログを始めて最初に取り上げたFUSIONのアルバムは、日本を代表するギタリストによって作られた企画盤『NEW YORK』(過去の記事はコチラコチラ)だったのですが、単独のアーティストとして取り上げたのは横倉 裕でした。
今回紹介するのは、横倉 裕がデイヴ・グルーシンのプロデュースで、1978年にリリースされた1stアルバム『LOVE LIGHT』(過去の記事はコチラ)です。
このアルバムは本当に好きなアルバムで、当時は当然レコードでしたが日本人でこんなにセンスの良いアルバムが作れるのだと感動し、それこそ擦り切れる位に聴きました。
レコードでは横倉 裕名義でリリースされていますが、CD化された時にYUTAKA名義に替わっています。
これは1988年に日本人として初めてGRPと契約し、YUTAKA名義でアルバム・リリースをしているからでしょうね。このアルバムがCD化されたのは1990年代に入ってからです。

横倉 裕は、セルジオ・メンデスの音楽に出会いにより音楽を始め、成蹊大学在学中にNOVOというグループを結成して、ブラジル音楽のエッセンスが詰ったサウンドで音楽活動を展開。1973年にシングル「愛を育てる」、「白い森」をリリースしていますが、お世辞にも成功とは言えなかったようです。
その後、横倉 裕は敬愛するセルジオ・メンデスを慕って渡米します。アメリカでの音楽生活の中で和楽器の魅力を再認識し、デイヴ・グルーシンに認められて彼のプロデュースによって制作されたのが『LOVE LIGHT』です。
参加メンバーも豪華で、スティーヴ・ガッド(ds)、スティーヴ・シェッファー(ds)、エイブラハム・ラボリエル(b)、ケン・ワイルド(b)、デイヴ・グルーシン(key)、横倉 裕(key)、スー・エヴァンス(per)、喜多嶋 修(琴、琵琶)、松居 和(尺八)、パティ・オースティン(vo)という顔触れです。録音はもちろんラリー・ローゼンです。

『YUTAKA (横倉 裕) / LOVE LIGHT』
01. BREATH OF NIGHT (夜気/やき)
02. DRAGONFLY (蜻蛉/あきつ)
03. THE REST OF MY LIFE
04. LOVE LIGHT
05. EVENING STAR (太白星)
06. ORIENTAL EXPRESS
07. HAIKU (俳句)

喜多嶋 修の作曲によるスリリングなナンバー01。スティーヴ・ガッドとエイブラハム・ラボリエルのリズム隊によるタイトなリズムに加え、松居 和の尺八、喜多嶋 修のアコースティック・ギターと琵琶がフィーチャーされています。横倉 裕のリズム・アレンジが秀逸ですが、単に日本風の作品に終っていないのはデイヴ・グルーシンのアレンジによるストリングスが素晴らしいからでしょう。ガッドのドラミングがまるで和太鼓のように聴こえるのも凄いですよ。

横倉 裕作曲による02は、喜多嶋 修の奏でる琴が印象的な軽快なナンバーです。ケン・ワイルドの太いベース、スー・エヴァンスのパーカッションが曲に良いアクセントになっています。琴のソロとデイヴ・グルーシンのシンセ・ソロの掛け合い、横倉 裕のローズのソロと聴き所の多い好ナンバーです。ホーン・セクションと松居 和の尺八の組み合わせというのも面白いです。

横倉 裕とやはり和楽器を巧みに使うFUSIONバンド・HIROSHIMAのリーダー、ダン・クラモトの共作03。横倉 裕のヴォーカル曲です。日本古来の音楽が原題に蘇ったような、日本人には馴染みやすいメロディー・ラインのナンバーです。しかし、演奏はかなり引き締まったようなサウンドで、スティーヴ・ガッドのタイトなドラミング、横倉 裕のローズ、松居 和の尺八、喜多嶋 修の琴の音色が特に印象に残ります。コーラスにはパティ・オースティンが参加しています。

マーチ・マッコールの作詞、横倉 裕の作曲によるパティ・オースティンと横倉 裕のデュエット・ナンバー04。はっきり言って名曲です。AORとしても十分に通用する素晴らしいナンバーで、AORでも数多くの素晴らしいデュエット・ナンバーがありますが、私の中ではその中でもベスト3に入る位好きなナンバーです。パティ・オースティンのヴォーカルは言うまでもないのですが、横倉 裕の声との相性も抜群で、ぜひAOR好きな人にも聴いて欲しい1曲です。

中秋の名月を眺めながら聴きたいようなエキゾチックなナンバー05。横倉 裕の作曲ですが、彼のイメージとしてやはり日本の夜空があったのかも知れませんね。横倉のローズやHIROSHIMAのメンバーであるジューン・クラモトの琴、松居 和の尺八の音色が太古の昔の日本の夜空の煌びやかさを見ているようです。

和楽器を使用せず、ストレートなFUSIONナンバーの06。横倉 裕の作曲のナンバーで、彼のソング・ライティング、アレンジャーとしての才能の素晴らしさを感じます。エディー・ダニエルズ(sax)とマイク・ローレンス(flugelhorn)が大活躍するナンバーで、FUSIONらしさを堪能できるナンバーです。

デイヴ・グルーシンの作曲による短いナンバー07は、横倉 裕のピアノとデイヴ・グルーシンのローズ、シンセのみで奏でられる美しい旋律のバラード曲です。全編繊細な音で包まれた曲なんですが、アレンジはデイヴ・グルーシンです。やはり素晴らしいセンスを持っているなと感服します。

GRP契約後に横倉 裕がリリースしたアルバムでも和楽器は積極的に使われています。
特に琴に関しては、横倉自身が琴をマスターして自分で演奏しています。また日系人によるFUSIONバンド・HIROSHIMA琴や和太鼓等を巧みに使っています。
しかし、インパクトという点ではこのアルバムには叶わないと思います。このインパクトの強さは、喜多嶋 修や松居 和という名手による演奏によるところが大きいと思います。
私がこのアルバムを聴いて感じたのは、日本古来の楽器が西洋で生まれた楽器に全く劣らない素晴らしい音色を持っているということでした。楽器の基本はやはりアコースティックな響きにあるんでしょうね。
本当に素晴らしいアルバムです。残念ながら現在は入手困難だと思います。
最近のリイシュー・ブームの中において、こういう隠れた名盤もぜひ再発して欲しいと願って止みません。
FUSIONファンにはもちろん、AOR好きな人にも聴いて欲しいと思いますし、自信を持ってお薦め出来るアルバムです。
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THE BEATLES_YESTERDAY ◇ 2007年 09月 23日
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ブログを開設して3年目に突入し、第一弾で何を紹介しようか考えました。そこで、私が音楽に興味を持ち、ここまで音楽好きになったきっかけを作ってくれた1枚のシングル・レコードを紹介しようと思います。
ですから今回は曲のレビューと言うより、想い出話で終始すると思いますがご了承下さい(笑)

大変古い話なので記憶も曖昧なんですが、あれは私が中学1年生だった時ですから1971年頃のことです。
中学に入ると英語を勉強することになりますが、中学1年生の時の英語の担任が20代半ばの若い女性の先生でした。決して美人ではなかったですが、可愛らしい感じの方で多くの男子生徒はある種の憧れを抱いていたんではないかと思います。当然、私もそんな一人でした。
その先生がある授業の中で「(英語を身近に感じるには)音楽(洋楽)を聴くのも良い勉強になりますよ。先生はビートルズが大好きで、特に「イエスタデイ」という曲が大好きです。すごく良い曲なんです。先生が学生時代は好きな曲を自分で辞書で調べながら訳したりしました。もちろん「イエスタデイ」もどんな歌詞なのか自分で訳してみましたよ。」という話をしたんですね。
少なからず憧れてる先生が良い曲と言うビートルズの音楽を聴いてみたくなりました。何とも中学生らしい発想ですよね(笑)

当時のお小遣いではアルバムなど到底買うことが出来ず、まず最初に買ったのが先生が好きだと言っていた「イエスタデイ」が収録されていたシングル盤でした。それがこの日本盤シングル「アクト・ナチュラリー / イエスタデイ」です。まさにこの1枚が私の音楽好きの始まりとなりました。今まで歌謡曲やGSの音楽しか聴いたことが無かった私には衝撃的な音楽だったのは言うまでもありません。
それからは少ないお小遣いを工面しながらレコードを少しずつ揃え、またお兄さんやお姉さんがビートルズが好きだという同級生の家へお邪魔してレコードを聴いたりして、ビートルズ漬けの毎日が始まります。
1971年の時点では既にビートルズは解散していましたが、メンバー各々のソロの音楽活動はリアル・タイムで知ることが出来ましたので、中学生時代の3年間はまさに明けても暮れてもビートルズ関連の音楽漬けの日々を過ごしておりました。この「アクト・ナチュラリー / イエスタデイ」は、私の音楽好きへの第一歩となる記念碑的レコードなんです。

私に大きな影響を与えたビートルズの音楽ですが、このブログでは1度も紹介していません。と言うよりも、全世界に数知れない程沢山の人達に愛され、今もなお聴き継がれているビートルズの音楽を今更私が紹介してもしょうがないと思っていました。しかし、今回そんな大好きなビートルズの音楽(シングル盤1枚ですが・・・)を紹介出来たのは嬉しかったですね。
皆さんも音楽が好きになったきっかけとなったアーティストや音楽を憶えていますか?

「THE BEATLES / ACT NATURALLY, YESTERDAY」
Side. A : ACT NATURALLY
Side. B : YESTERDAY
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ご挨拶・・・ ◇ 2007年 09月 23日
いつも当ブログを訪問して下さり、またご贔屓下さりありがとうございます。

今日9月23日をもちまして、ブログ開設2周年を迎えることが出来ました。こんな拙いブログにも関わらず、2年間で12万人近い本当に沢山の皆さんが訪問して下さったことや、数多くのコメントを頂戴したことに心から感謝申し上げます。

元来、熱しやすく冷めやすい性格でありながら、2年間も続けてこれたのも皆さんのおかげです。毎日沢山の皆さんが立ち寄って下さることが、どれだけ励みになってことか・・・。本当にありがとうございます。

音楽鑑賞が趣味になってから、いつも私の生活の中には音楽がありました。
楽しい時、辛い時、どんな時でも音楽がいつも身近にあって時に元気付けてくれたり、時により楽しい気分にさせてくれました。そんな私にとってかけがえのない音楽を紹介したいと思って始めたブログですが、今でもその気持ちは変わっていません。
人それぞれの好みがありますから決して参考にして欲しいなどとは思いませんが、何かの形で少しでもお役に立てれば幸いです。

ブログを始めた9月23日というのは私の誕生日でもありまして、今年(今日)で48歳になります。
こんな中年と言うより初老に近いオヤジがどこまで頑張れるかは分かりませんが、今後ともMusic Avenueをよろしくお願い致します。
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金井 夕子_invitation ◇ 2007年 09月 22日
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当ブログのカテゴリの中に「CD化してくれ!」というのがありまして、未CD化のアルバムやCD化されたものの再発がなく入手困難になって久しいアルバムを、ぜひCD化して欲しいという願いを込めて紹介してきました。今までに27枚程紹介した中で、幸運にも紹介した後にCD化されたアルバムが3枚あります。これには記事を書いた私自身、驚いたと同時に嬉しくて身震いしました(笑)

その3枚のアルバムというのは、サディスティックスのメンバーだった今井 裕の唯一のソロ・アルバム『A COOL EVENING』(紹介記事はコチラ)、大野 雄二の1stアルバム『SPACE KID』(紹介記事はコチラ)、そして今回紹介する金井 夕子が1978年~1982年に出した全アルバム4枚をBOXで復刻した『78-82 ぼくらのベスト 金井 夕子 アナログ・アルバム 完全復刻パッケージ』です。過去に紹介した記事は1stアルバム『Feeling Lady』(紹介記事はコチラ)だったのですが、アルバム全てがCD化されたのは本当に嬉しい限りです。最近流行りの紙ジャケットとではありませんが、4枚組で5,040円という価格は非常に魅力的です。もちろん最新リマスタリングにボーナス・トラック付きです。紙ジャケだろうが、プラケースだろうが音源がしっかり聴ければ良いという私にはぴったりです(笑)
ブックレットには、個々のアルバム・ジャケット表裏の写真や歌詞もしっかり載せられていますし、当時の担当ディレクターで、現ポニーキャニオン常務取締役の渡辺 有三によるアルバム解説も非常に興味深いものでした。こういう企画がこれからも続いてくれると嬉しいですね。

前置きが長くなりましたが、今回紹介するのは復刻した4枚のアルバムの中から1979年6月にリリースされた2ndアルバム『invitation』です。1stアルバム『Feeling Lady』は、尾崎 亜美、庄野 真代、丸山 圭子といった女性シンガー・ソング・ライターの作品で固められていて、派手さは無いもののメロウな雰囲気が良かったアルバムでした。
この『invitation』では、アナログ盤A面5曲を松本 隆、筒美 京平コンビによる作品で、アレンジは萩田 光雄と船山 基紀が手掛けており、アナログ盤B面5曲は作詞が山川 啓介、竜 真知子、伊達 歩の3人、作曲と編曲を松任谷 正隆が手掛けています。これだけでも当時のディレクター・渡辺 有三を始めとした制作スタッフが、金井 夕子を単にアイドル歌手で終らせないという意気込みを感じますね。参加ミュージシャンも贅沢なまでの面子が揃っています。

『金井 夕子 / invitation』
01. Hollywood Night
02. Morning Air
03. ラスト・ワルツ・イン・ブルー
04. 月光小夜曲 (ムーンライト・セレナーデ)
05. Loving You (Album Version)
06. サマー・プレイス・サマー・ラブ
07. 八月のフィナーレ
08. シャイニー・グッバイ
09. 夏物語 (サマー・ストーリー)
10. 氷海
Bonus Track
11. 午前0時のヒロイン
12. ラスト・シーン
13. Loving You (Single Version)

筒美 京平の得意とするディスコ調のナンバー01。金井 夕子のアルト・ヴォイスは一時期の山口 百恵を彷彿させますね。富樫 春生(key)、長岡 道夫(b)、渡嘉敷 祐一(ds)、松原 正樹(g)、斉藤 ノブ(per)による演奏ですが、ディスコ・ビートを叩かせたら渡嘉敷はピカ一ですね。

萩田 光雄のリゾート感覚溢れるアレンジが冴える02。筒美 京平の凄いところはこういう曲をさらっと書けてしまうところでしょう。01と同じメンバーに吉川 忠英(a,g)、ジャイク・H・コンセプション(sax)が加わっています。夏の朝にピッタリな爽やかなナンバー。

筒美 京平らしさ全開の歌謡曲路線の03は、4枚目のシングル曲でした。悪くはないのですが、ヒットはしないだろうな(現にヒットしませんでしたが・・・)という曲ですね。羽田 健太郎(key)、高水 健司(b)、田中 清司(ds)、矢島 賢(g)、吉川 忠英(a,g)、斉藤 ノブ(per)等が参加、アレンジは船山 基紀です。

久保田 早紀の曲のようなエキゾチックな雰囲気が金井 夕子の声によく似合っている04。大谷 和夫(key)、長岡 道夫(b)、山木 秀夫(ds)、芳野 藤丸(g)、中島 御(per)、つまりショーグンがバックを務めている曲です。アレンジは萩田 光雄。

03のカップリング曲だった05。正直言えば03よりもはるかにメロウで良い曲です。ミュージシャンは03と同じですが、アルバム用にピッチを変えてヴォーカルを録り直しているとのことです。
ソフトなヴォーカルと矢島 賢のギターが素晴らしい1曲。アレンジは船山 基紀。

夏らしい軽快なサンバ調のナンバー06。やはり松任谷 正隆のアレンジは良いですね。金井 夕子の明るい声の感じが心地良いです。松任谷 正隆(key)、宮下 恵輔(b)、林 立夫(ds)、鈴木 茂(g)、斉藤 ノブ(per)にホーン・セクションが加わっています。なかなかの曲です。

07はボッサ調のナンバー。金井 夕子らしさが出ているヴォーカル・スタイルかも知れません。松任谷 正隆(key)、宮下 恵輔(b)、渡嘉敷 祐一(ds)、鈴木 茂(g)、吉川 忠英(a,g)、斉藤 ノブ(per)が参加しており、吉川、鈴木のギター・コンビが良い仕事してます。

スリリングなナンバー08。松任谷風歌謡曲といったような印象のナンバーですね。松任谷 正隆(key)、小原 礼(b)、村上 秀一(ds)、今 剛(g)、吉川 忠英(a,g)、浜口 茂外也(per)という豪華メンバーの演奏です。

ドラマティックな展開が面白いナンバー09。金井 夕子の上手さが際立っている1曲です。お気に入りの1曲です。今聴けば確かに古い印象はありますが、そこがたまらなく良いのです。08と同じメンバー。

しっとり聴かせるバラード曲10。こういうバラード曲を聴いていると、金井 夕子は売り方次第では山口 百恵の後継者となれる人材だったという気がします。良い声を持ってますね。07と同じメンバーですが、吉川 忠英に替わって安田 裕美が参加しています。

ボーナス・トラック11は3rdシングル曲です。作詞・作曲は尾崎 亜美、編曲が船山 基紀のナンバーです。尾崎 亜美には珍しいマイナー調のナンバーです。これはスタッフが頼んでマイナー調の曲を書いてもらったらしいです。歌謡曲路線を狙った1曲でしょうが、成功だったとは言い難いですね(笑)

11のカップリング曲だった12。11と同じ路線を狙った曲のようです。

12は05のシングル・ヴァージョンです。アレンジは同じでヴォーカルに違いがあるのですが、このヴァージョンも良いですね。個人的にはこちらが好みです。

アルバムを聴いていると、当時のスタッフが金井 夕子のアルト・ヴォイスと歌の上手さをどうアピールしていくのか、あれこれと試行錯誤していた様子が窺えます。歌謡曲路線にも挑戦させる意向が筒美 京平の起用につながったのでしょう。しかし、アルバム丸ごと歌謡曲路線にも抵抗があったので、半分を松任谷 正隆に任せて1作目の雰囲気を残したという印象です。私個人的には1stアルバムのニュー・ミュージックやCITY POPの香りが漂う方が好きですが・・・。
おそらく今回復刻された4枚のアルバムの中で、コンセプト的にも半端な感じで地味な印象が残るかも知れません。しかし、曲の中には素晴らしいCITY POP風ナンバーが含まれていますので、聴き込めば良さがジワジワと伝わってくるアルバムだと思います。
次の機会には、3rdアルバム『CHINA ROSE』を紹介しようと思っています。
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